JPH05328827A - コンバインの扱深さ制御装置 - Google Patents

コンバインの扱深さ制御装置

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JPH05328827A
JPH05328827A JP13646692A JP13646692A JPH05328827A JP H05328827 A JPH05328827 A JP H05328827A JP 13646692 A JP13646692 A JP 13646692A JP 13646692 A JP13646692 A JP 13646692A JP H05328827 A JPH05328827 A JP H05328827A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 走行用副変速装置が低速の倒伏状態に変速操
作されている場合であっても、刈り始め時における扱深
さ制御作動の起動遅れを回避する。 【構成】 走行用主変速装置9と、走行用副変速装置D
と、走行用主変速装置9にて駆動される穀稈搬送装置8
と、走行用副変速装置Dの出力から走行距離を検出する
手段S3とが設けられ、穀稈存否検出手段S0が穀稈有
りを検出した後走行距離が設定距離に達すると、穀稈の
稈身方向に間隔を隔てた一対の穂先位置検出手段S1,
S2のうち株元側のもののみが穀稈有りを検出する状態
に維持すべく扱深さ調節手段Cを作動させる扱深さ制御
作動を開始し、且つ、穀稈無し検出後走行距離が設定距
離に達すると扱深さ制御作動を停止する扱深さ制御手段
100が、穀稈有り検出後走行距離が設定距離に達する
前に一対の穂先位置検出手段S1,S2が共に穀稈有り
を検出した場合には扱深さ制御作動を開始させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、走行用主変速装置とそ
れからの出力を変速する走行用副変速装置とが設けら
れ、刈取穀稈を脱穀装置に搬送する搬送装置が前記走行
用主変速装置の出力にて駆動されるように設けられ、前
記搬送装置にて搬送される搬送穀稈の搬送経路中に穀稈
の穂先位置を検出する一対の穂先位置検出手段が穀稈の
稈身方向に間隔を隔てて設けられ、前記搬送経路中に、
搬送穀稈の存否を検出する穀稈存否検出手段が前記一対
の穂先位置検出手段よりも搬送方向上手側に設けられ、
前記脱穀装置での扱深さを調節する扱深さ調節手段が、
前記一対の穂先位置検出手段の設置箇所よりも穀稈搬送
方向上手側で扱深さ調節を行うように設けられ、前記走
行用副変速装置の出力にて駆動回転される回転体の回転
数に基づいて走行距離を検出する走行距離検出手段が設
けられ、前記一対の穂先位置検出手段、前記穀稈存否検
出手段及び前記走行距離検出手段の情報に基づいて、前
記穀稈存否検出手段が穀稈有りを検出した後前記走行距
離検出手段によって検出される走行距離が設定距離に達
するに伴って、前記一対の穂先位置検出手段のうち株元
側のもののみが穀稈有りを検出する状態に維持すべく前
記扱深さ調節手段を作動させる扱深さ制御作動を開始
し、且つ、前記穀稈存否検出手段が穀稈無しを検出した
後前記走行距離が設定距離に達するに伴って前記扱深さ
制御作動を停止する扱深さ制御手段が設けられたコンバ
インの扱深さ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記コンバインの扱深さ制御装置は、扱
深さ調節手段が、穀稈の穂先位置を検出するために穀稈
の稈身方向に間隔を隔てて配置された一対の穂先センサ
からなる穂先位置検出手段の設置箇所よりも穀稈搬送経
路中での搬送方向上手側箇所で扱深さ調節を行うように
配置され、前記一対の穂先位置検出手段の情報に基づい
て、前記両穂先センサのうちの株元側のセンサのみが穀
稈有りを検出して穂先側のセンサが穀稈無しを検出する
状態、すなわち両穂先センサの中間位置に穀稈の穂先が
位置する状態を適正状態にしてその状態に維持するよう
に扱深さ調節手段を調節作動させるものである。
【0003】そして、従来では、コンバインが刈取作業
中であるか否かを検出するために穀稈搬送経路中に設置
されている搬送穀稈の穀稈存否検出手段(株元センサ
等)の設置箇所から、これよりも搬送方向下手側に設置
された前記穂先位置検出手段の設置位置まで穀稈が搬送
される以前に前記扱深さ制御作動を開始させると、前記
穂先位置検出手段の検出箇所に穀稈が到達していない状
態で扱深さ調節が行われることになるので、その不都合
を回避させるために、刈取作業の開始時においては搬送
穀稈が穀稈存否検出手段によって穀稈有りと検出された
後、走行距離検出手段によって検出される走行距離が前
記穀稈存否検出手段の位置から穂先位置検出手段の位置
まで穀稈が搬送されるに要する時間にコンバインが走行
する距離に設定された設定距離に達するに伴って、扱深
さ制御作動を開始させるようにしていた。尚、前記走行
用副変速装置は、刈取作業中においては標準変速状態と
これより低速の倒伏状態との間で変速操作されるように
なっており、上記設定距離は走行用副変速装置が標準変
速状態に変速された状態で穀稈が穀稈存否検出手段の位
置から穂先位置検出手段の位置まで搬送されるのに要す
るコンバインの走行距離に設定されている。
【0004】一方、刈取作業の終了時においては、例え
ば株元センサのように穀稈に接触してその存否を検出す
るセンサでは検出信号が断続する場合があることも考慮
して、制御動作を安定化させるために上記穀稈存否検出
手段によって穀稈無しが検出された後コンバインの走行
距離が上記設定距離に達するに伴って扱深さ制御作動を
停止させるようにしていた。これによって、走行用副変
速装置が倒伏状態に変速されている場合には、穀稈存否
検出手段が穀稈無しを検出した後検出される走行距離が
前記設定距離に達する前に、穀稈搬送経路途中にある穀
稈の全部が一対の穂先位置検出手段の設置箇所を通過し
てしまって一対の穂先位置検出手段が共に穀稈無しを検
出して浅扱き状態と判断されることになるので、扱深さ
調節手段が深扱き側に調節され、前記設定距離に達する
に伴ってその深扱き側に調節された状態で扱深さ制御作
動が停止されることになる。このため、次の刈取作業の
開始時においては、扱深さ状態が前の刈取作業の終了時
に深扱き状態で停止しているので、稈身の短い刈取穀稈
が搬送された場合であっても極力浅扱き状態の発生を回
避できるものとなっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術では、走行用副変速装置が倒伏状態に変速されて
いる場合には、刈取作業の開始時において穀稈が穂先位
置検出手段の設置箇所まで搬送されているにもかかわら
ず、走行距離検出手段によって検出される走行距離が前
記設定距離に達しないために扱深さ制御作動が開始され
ず、扱深さ制御の起動が遅れるという不具合があった。
そして、その場合には、検出される走行距離が前記設定
距離に達して扱深さ制御作動が開始するまでの間に搬送
される穀稈に対しては適正な扱深さ調節がなされないこ
とになるとともに、前記のように前の刈取作業の終了時
に深扱き状態で停止しているので、稈身の長い穀稈が搬
送される場合には、極端な深扱き状態となって脱穀装置
等に不必要な負荷を与え、最悪の場合には脱穀装置等に
おいて穀稈の詰まりを発生するおそれもあった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、上記不具合点を解消すべく、走行
用副変速装置が低速の倒伏状態に変速操作されている場
合に、刈取作業開始時における扱深さ制御作動の起動遅
れによる扱深さ調節の誤動作(特に極端な深扱き状態と
なること)を極力回避させることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるコンバイン
の扱深さ制御装置の特徴構成は、前記扱深さ制御手段
が、前記穀稈存否検出手段が穀稈有りを検出した後前記
走行距離が設定距離に達する前に前記一対の穂先位置検
出手段が共に穀稈有りを検出した場合には、前記扱深さ
制御作動を開始させるように構成されている点にある。
【0008】
【作用】本発明の特徴構成によれば、刈取作業の開始時
に走行距離検出手段によって検出される走行距離が設定
距離に達する前であっても一対の穂先位置検出手段が共
に穀稈有りを検出した場合には扱深さ制御作動が開始さ
れるので、走行用副変速装置が低速の倒伏状態に変速操
作されている場合において、例えば稈身の長い穀稈が、
前記のように前の刈取作業の終了時に扱深さ調節が深扱
き側に調節された状態で停止している状態に対して搬送
された場合に、一対の穂先位置検出手段が共に穀稈有り
を確実に検出するので、穀稈が穂先位置検出手段の設置
箇所に搬送されたのに対応して遅れなく扱深さ制御作動
が開始されることになる。
【0009】
【発明の効果】従って、本発明の特徴構成によれば、走
行用副変速装置が低速の倒伏状態に変速操作されている
場合であっても、刈取作業開始時における扱深さ制御作
動の起動遅れを有効に防止して刈り始めでの扱深さ調節
不良(特に極端な深扱き状態)を極力発生させないよう
にし、もって一層使い易い扱深さ制御装置を得ることが
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面に基づいて説
明する。図3に示すように、コンバインは、左右一対の
クローラ走行装置1、脱穀装置2、及び、運転席3を備
えた機体Aの前部に、刈取部Bを上下揺動可能に装着し
て構成されている。
【0011】前記刈取部Bは、植立穀稈を引き起こす引
起し装置4、引き起こされた穀稈の株元を切断する刈刃
5、刈り取られた刈取穀稈を寄せ集めて後方へ搬送する
補助搬送装置6、搬送されてきた刈取穀稈を徐々に横倒
ししながら前記脱穀装置2の脱穀フィードチェーン7に
受け渡す縦搬送装置8などを備えている。つまり、前記
縦搬送装置8が、刈取穀稈を脱穀装置2に搬送する搬送
装置に対応することになる。
【0012】尚、図中、S0は前記縦搬送装置8の搬送
始端部で刈取穀稈の株元に接当作用して前記縦搬送装置
8で搬送される穀稈の存否を検出する株元センサであ
る。説明を加えれば、刈取作業中は刈取穀稈がこの株元
センサS0に接当して株元センサS0がONする状態が
継続することになり、刈取作業を終了すると刈取穀稈の
供給が途絶えるために穀稈が株元センサS0に接当せず
に株元センサS0がOFF状態となる。従って、この株
元センサS0が、搬送穀稈の存否を検出する穀稈存否検
出手段に対応することになる。
【0013】前記縦搬送装置8は、図1及び図2に示す
ように、刈取穀稈の株元側を挾持搬送する挾持搬送装置
8Aと、刈取穀稈の穂先側を係止搬送する係止搬送装置
8Bと、穀稈案内板8Cとからなり、前記補助搬送装置
6からの刈取穀稈を縦姿勢で機体後方に向けて搬送する
とともに、搬送終端部にて横倒し姿勢に姿勢変更して脱
穀フィードチェーン7へ受け渡すように構成されてい
る。
【0014】又、前記縦搬送装置8は、終端部において
横軸芯P周りに上下揺動自在に枢着してあり、その上下
揺動に伴って前記補助搬送装置6から供給される刈取穀
稈の支持位置が稈身方向に変更され、更にこの縦搬送装
置8から前記脱穀フィードチェーン7へ受け渡される刈
取穀稈の位置が稈身方向に変更され、前記脱穀装置2に
おける扱深さが変更調節されるように構成されている。
【0015】前記縦搬送装置8の揺動操作構造について
説明すれば、図1に示すように、扱深さ調節用アクチュ
エータとしての電動モータMが設けられ、横軸芯Q周り
に揺動自在なアーム14にラック11が付設され、その
ラック11に咬合するピニオン12が前記電動モータM
の回転軸に取付られている。又、前記縦搬送装置8のフ
レームに兼用される逆U字状部材13と前記アーム14
とが押し引きロッド15を介して連動連結され、もっ
て、前記電動モータMを正逆転作動させることにより、
縦搬送装置8が上下揺動するようになっている。従っ
て、縦搬送装置8、押し引きロッド15、アーム14、
電動モータMなどによって、脱穀装置2での扱深さを調
節する扱深さ調節手段Cが構成されることになる。
【0016】図1及び図2に示すように、前記縦搬送装
置8にて搬送される搬送穀稈の搬送経路中に穀稈の穂先
位置を検出する一対の穂先位置検出手段としての一対の
穂先センサS1,S2が、穀稈の稈身方向に間隔を隔て
て設けられ、そして、この一対の穂先センサS1,S2
の設置箇所は、前記扱深さ調節手段Cによる扱深さ調節
箇所及び前記株元センサS0の設置箇所よりも穀稈搬送
方向下手側になるように設定されている。前記一対の穂
先センサS1,S2の夫々は、穀稈との接触により搬送
下手側に後退揺動するとともに搬送方向上手側に復帰付
勢されたセンサレバー16と、そのセンサレバー16の
後退揺動を検出するスイッチ利用の検出部17とからな
る。つまり、穀稈との接触によりセンサレバー16が後
退揺動して検出部17がON作動すれば穀稈有りを検出
し、検出部17がOFFであれば穀稈無しを検出するこ
とになる。
【0017】次に、コンバインの動力伝動系について説
明すれば、図4に示すように、エンジンEの出力がベル
トテンション式の脱穀クラッチ10を介して前記脱穀装
置2に伝動されると共に、ベルト伝動機構を介して走行
用主変速装置としての油圧式の無段変速装置9に伝動さ
れている。尚、20は前記脱穀クラッチ10を手動操作
で入り切りするための脱穀クラッチレバーである。そし
て、前記無段変速装置9の変速後の出力がミッションケ
ース18に伝動されてミッション部18内の後述の走行
用副変速装置(図5参照)を介して前記左右一対のクロ
ーラ走行装置1を駆動するように構成されると共に、前
記無段変速装置9の変速後の出力は、機体前進時のみ前
記刈取部Bが駆動されるように、ワンウェイクラッチ2
1を介して前記刈取部Bにも伝動されて刈取部Bの各部
を駆動するように構成されている。これにより、前記縦
搬送装置8が無段変速装置9の出力にて駆動されてその
穀稈搬送速度がその出力に従って変更調節されることに
なる。
【0018】前記ミッションケース18の要部について
説明すれば、図5に示すように、前記無段変速装置9の
出力軸30からの動力がミッションケース18内の第1
伝動軸31を介して前記刈取部Bに伝達されるととも
に、第1伝動軸31からの動力が第1ギア32及び第2
ギア33を介して第2伝動軸34に伝達される。第2伝
動軸34にはシフトギア35がスプライン構造にてスラ
イド自在に外嵌されており、これに対する第3伝動軸3
6には高速ギア37、中速ギア38及び低速ギア39が
固定されている。そして、シフトギア35をスライド操
作して、高速ギア37に第2高速ギア41を咬合させる
か、あるいは、シフトギア35を中速ギア38又は低速
ギア39に夫々切換えて咬合させることにより、第3伝
動軸36に伝達される直進用の正転動力を高中低の3段
に変速してから前記左右一対のクローラ走行装置1に伝
動している。以上の構造より、走行用主変速装置として
の前記無段変速装置9からの出力を変速する走行用副変
速装置Dが、上記シフトギア35、高速ギア37、中速
ギア38及び低速ギア39等によって構成される。
【0019】前記第3伝動軸36から前記左右一対のク
ローラ走行装置1への伝動機構については詳述しない
が、その途中箇所には、機体を旋回させるために左右の
クローラ走行装置1夫々への動力を各別に入り切り操作
するための走行クラッチが左右一対設けられている。更
に、前記第3伝動軸36に回転体40が取り付けられ、
この回転体40の回転数を検出してこの回転数に基づい
て(回転数に応じて出力されるパルスを積算して)走行
距離を検出する距離センサS3が設けられている。つま
り、この距離センサS3が、前記走行用副変速装置Dの
出力にて駆動回転される回転体40の回転数に基づいて
走行距離を検出する走行距離検出手段に対応することに
なる。但し、前記刈取部Bは、前述の如く、ワンウェイ
クラッチ21を介して機体前進時のみ駆動されるように
なっていることから、前記縦搬送装置8は機体後進時に
は駆動が停止されている。そこで、前記距離センサS3
による走行距離の計測は機体前進時のみ行い、機体後進
時は中断させるようになっている。尚、図示しないが、
前記回転体40の回転数に基づいて車速を検出する車速
センサが設けられている。
【0020】図1に示すように、マイクロコンピュータ
利用の制御装置Hが設けられており、この制御装置H
に、前記株元センサS0、前記一対の穂先センサS1,
S2及び前記距離センサS3からの信号が入力されると
共に、前記脱穀クラッチレバー20の入り操作に伴って
ON作動する脱穀スイッチ19及び扱深さ制御起動指令
用スイッチ22からの信号が入力されている。又、前記
制御装置Hからは、前記電動モータMの駆動回路18及
び警報装置24の夫々に対して駆動信号が出力されてい
る。尚、上記警報装置24は、運転席3に設けたブザー
及び点滅ランプからなっている。
【0021】前記制御装置Hを利用して、前記一対の穂
先センサS1,S2、前記株元センサS0及び前記距離
センサS3の情報に基づいて、前記株元センサS0が穀
稈有りを検出した後前記距離センサS3によって検出さ
れる走行距離が設定距離に達するに伴って、前記一対の
穂先センサS1,S2のうち株元側のものS2のみが穀
稈有りを検出する状態に維持すべく前記扱深さ調節手段
Cを作動させる扱深さ制御作動を開始し、且つ、前記株
元センサS0が穀稈無しを検出した後前記走行距離が設
定距離に達するに伴って前記扱深さ制御作動を停止する
扱深さ制御手段100が構成されている。又、前記扱深
さ制御手段100は、前記株元センサS0が穀稈有りを
検出した後前記走行距離が設定距離に達する前に前記一
対の穂先センサS1,S2が共に穀稈有りを検出した場
合にも、前記扱深さ制御作動を開始させるように構成さ
れている。尚、扱深さ制御作動においては電動モータM
に駆動信号を出力して前記縦搬送装置8を上下揺動させ
るが、縦搬送装置8が下方へ揺動すれば深扱き側に調節
され、上方へ揺動すれば浅扱き側に調節される。
【0022】次に、図6及び図7に示すフローチャート
に基づいて前記制御装置Hの制御動作を説明する。前記
扱深さ制御起動指令用スイッチ22がON状態で且つ前
記脱穀クラッチレバー20が入り操作されて脱穀スイッ
チ19がON状態である状態を制御条件が成立している
状態に設定し、先ず、この制御条件が成立しているかど
うかを調べる。制御条件が成立していれば前記株元セン
サS0の状態を調べ、ON状態であれば刈取作業中であ
ると判断され、更に株元センサS0がOFF状態からO
N状態に変化後設定距離走行したかどうかを前記距離セ
ンサS3によって検出する。そして、上記設定距離を走
行している場合及び上記設定距離を走行していない場合
でも前記一対の穂先センサS1,S2が共にON状態で
ある場合には、扱深さ制御の制御起動用フラグをセット
する。尚、前記設定距離は、前記走行用副変速装置Dが
中速つまり標準状態に変速されているときに、穀稈が株
元センサS0の設置箇所から前記一対の穂先センサS
1,S2の設置箇所まで搬送される間に走行する距離に
設定される。
【0023】上記において、前記株元センサS0がOF
F状態であれば刈取作業が終了したと判断されるが、株
元センサS0がOFFしても前記縦搬送装置8の搬送途
中にある穀稈が前記一対の穂先センサS1,S2の設置
箇所まで搬送されるまでは、制御状態を維持させるため
に、更に株元センサS0がON状態からOFF状態に変
化後前記設定距離走行したかどうかを前記距離センサS
3によって検出する。そして、上記設定距離を走行して
いる場合にのみ前記制御起動用フラグをクリアする。そ
して、上記フラグの状態に従って、フラグがセットされ
ていれば扱深さ制御を実行する一方、クリアされていれ
ば扱深さ制御は実行しない。
【0024】前記扱深さ制御について、図7に示すフロ
ーチャートに基づいて説明すれば、株元側の下部穂先セ
ンサS2がON状態で、且つ、穂先側の上部穂先センサ
S2がOFF状態である場合には適正扱深さであるの
で、所定の遅延時間経過後扱深さ調節を停止させてその
扱深さ状態を維持する。又、株元側の下部穂先センサS
2がON状態で、且つ、穂先側の上部穂先センサS2が
ON状態である場合には深扱き側に位置しているので、
上記遅延時間経過後扱深さ調節を浅扱き側に調節作動さ
せる。尚、上記遅延時間は、前記穂先センサS1,S2
が短時間内でONOFF動作を繰り返して、扱深さ調節
作動が不安定な(ハンチング)状態になるのを防止する
ために、穀稈の穂先位置が穂先センサS1,S2の検出
位置よりも所定距離離れて位置するようにさせるもので
あるが、その遅延時間は前記設定距離を走行するのに要
する走行時間に較べて十分に短いものとする。
【0025】一方、前記一対の穂先センサS1,S2の
うち株元側の下部穂先センサS2がOFF状態で、且
つ、穂先側の上部穂先センサS1がOFF状態にある場
合には浅扱き側に位置しているので、前記遅延時間経過
後扱深さ調節を深扱き側へ調節作動させるが、株元側の
下部穂先センサS2がOFF状態で、且つ、穂先側の上
部穂先センサS2がON状態にある場合には、浮きワラ
等の異物の詰まりが発生していると判断して、制御作動
を即座に停止させるとともに、警報装置24を作動させ
て浮きワラ等が発生していることを知らせる。
【0026】以上の構成により、走行用副変速装置Dが
低速つまり倒伏状態に変速されているときには、刈取作
業が終了して株元センサS0がOFFした後距離センサ
S3によって検出される走行距離が前記設定距離に達す
る前に、前記縦搬送装置8の搬送途中にある穀稈の全部
が株元センサS0の設置箇所から前記一対の穂先センサ
S1,S2の設置箇所を通過してしまって前記両穂先セ
ンサS1,S2は共にOFF状態つまり穀稈無しを検出
して浅扱き状態と判断され、扱深さ調節が深扱き側に調
節作動されることになる。このため、次の刈取作業が走
行用副変速装置Dが倒伏状態に変速されて開始されたと
きには、扱深さ状態が前の刈取作業の終了時に深扱き状
態で停止しているので、走行距離が前記設定距離に達し
ない場合にも前記両穂先センサS1,S2が共にON状
態であることが確実に検出されて遅延無く制御作動を開
始させることができる。
【0027】〔別実施例〕上記実施例では、走行用主変
速装置9を油圧式の無段変速装置で構成したが、油圧式
に限る必要はなく、また変速段数も無段でなく所定段数
のものでもよい。又、走行用副変速装置Dについても高
中低の3段にしたがこれに限るものではなく2段等にし
てもよい。
【0028】又、上記実施例では、一対の穂先位置検出
手段S1,S2が、穀稈を搬送する縦搬送装置8の所で
縦姿勢にして検出するようにしたが、脱穀装置2の穀稈
受入れ口に向けて穀稈穂先側部分を受止め案内する載置
案内板等の上で穀稈を水平姿勢にして検出するようにし
てもよい。又、一対の穂先位置検出手段S1,S2及び
穀稈存否検出手段S0を接触式に検出するスイッチで構
成したが、非接触式に検出する光電センサ等でもよい。
【0029】又、上記実施例では、扱深さ調節手段C
を、縦搬送装置8を上下に揺動させて扱深さ調節するよ
うに構成していたが、これに限らず、例えば、フィード
チェーン7を脱穀装置2に対して平行移動させるもので
もよい。
【0030】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にする為に符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【0031】
【図面の簡単な説明】
【図1】制御構成のブロック図
【図2】穂先位置検出手段の正面図
【図3】コンバイン前部の側面図
【図4】コンバインの動力系統図
【図5】変速装置の要部説明図
【図6】制御作動のフローチャート
【図7】制御作動のフローチャート
【符号の説明】
2 脱穀装置 8 搬送装置 9 走行用主変速装置 40 回転体 100 制御手段 C 扱深さ調節手段 D 走行用副変速装置 S0 穀稈存否検出手段 S3 走行距離検出手段 S1,S2 穂先位置検出手段

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行用主変速装置(9)とそれからの出
    力を変速する走行用副変速装置(D)とが設けられ、刈
    取穀稈を脱穀装置(2)に搬送する搬送装置(8)が前
    記走行用主変速装置(9)の出力にて駆動されるように
    設けられ、前記搬送装置(8)にて搬送される搬送穀稈
    の搬送経路中に穀稈の穂先位置を検出する一対の穂先位
    置検出手段(S1,S2)が穀稈の稈身方向に間隔を隔
    てて設けられ、前記搬送経路中に、搬送穀稈の存否を検
    出する穀稈存否検出手段(S0)が前記一対の穂先位置
    検出手段(S1,S2)よりも搬送方向上手側に設けら
    れ、前記脱穀装置(2)での扱深さを調節する扱深さ調
    節手段(C)が、前記一対の穂先位置検出手段(S1,
    S2)の設置箇所よりも穀稈搬送方向上手側で扱深さ調
    節を行うように設けられ、前記走行用副変速装置(D)
    の出力にて駆動回転される回転体(40)の回転数に基
    づいて走行距離を検出する走行距離検出手段(S3)が
    設けられ、前記一対の穂先位置検出手段(S1,S
    2)、前記穀稈存否検出手段(S0)及び前記走行距離
    検出手段(S3)の情報に基づいて、前記穀稈存否検出
    手段(S0)が穀稈有りを検出した後前記走行距離検出
    手段(S3)によって検出される走行距離が設定距離に
    達するに伴って、前記一対の穂先位置検出手段(S1,
    S2)のうち株元側のもののみが穀稈有りを検出する状
    態に維持すべく前記扱深さ調節手段(C)を作動させる
    扱深さ制御作動を開始し、且つ、前記穀稈存否検出手段
    (S0)が穀稈無しを検出した後前記走行距離が設定距
    離に達するに伴って前記扱深さ制御作動を停止する扱深
    さ制御手段(100)が設けられたコンバインの扱深さ
    制御装置であって、 前記扱深さ制御手段(100)が、前記穀稈存否検出手
    段(S0)が穀稈有りを検出した後前記走行距離が設定
    距離に達する前に前記一対の穂先位置検出手段(S1,
    S2)が共に穀稈有りを検出した場合には、前記扱深さ
    制御作動を開始させるように構成されているコンバイン
    の扱深さ制御装置。
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