JP2001292623A - 移動農機のフィードチエン変速装置 - Google Patents

移動農機のフィードチエン変速装置

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JP2001292623A
JP2001292623A JP2000112654A JP2000112654A JP2001292623A JP 2001292623 A JP2001292623 A JP 2001292623A JP 2000112654 A JP2000112654 A JP 2000112654A JP 2000112654 A JP2000112654 A JP 2000112654A JP 2001292623 A JP2001292623 A JP 2001292623A
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speed
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threshing
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JP2000112654A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Yamazaki
弘章 山崎
Hideya Eda
秀弥 江田
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 後端側の刈取穀稈を扱深さ搬送装置からフィ
ードチエンに引き継ぐときに、正常な姿勢で搬送可能と
する。 【解決手段】 コンバインCの扱深さ搬送装置44に
は、搬送途中の刈取穀稈の有無を検出するメインセンサ
45が設けられていて、例えば圃場端にて機体を回行す
る場合、刈取り作業は一時的に中断されるため、このと
きメインセンサ45の出力は穀稈検出状態から非検出状
態に変化する。マイコン88では、このときのセンサ出
力の変化に基づき、フィードチエン46の搬送速度を低
速側に変速することで、刈取終了直前に刈取られた搬送
途中の後端側の穀稈が、扱深さ搬送装置44からフィー
ドチエン46に引き継がれるときに、該フィードチエン
46の搬送速度を低速側に減速して、搬送穀稈の株元側
がフィードチエン46に過度に引っ張られて搬送姿勢が
株元先行状態となるのを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動農機のフィー
ドチエン変速装置に係り、詳しくはフィードチエンの搬
送速度を車速に連動して変速可能とした移動農機のフィ
ードチエン変速装置に関する。
【0002】
【従来の技術】移動農機としてのコンバインは、機体前
部に設けられた前処理部として、穀稈を分草するデバイ
ダと穀稈を引起こす引起し装置を有し、この引起し装置
により、隣接するデバイダ間に導かれた穀稈を引起しチ
エンにて引起して株元を切断して刈取り、この刈取穀稈
は掻込装置の突起付ベルトで掻込んでスターホイルによ
り後方に移送され、該移送された穀稈は搬送体後側の掻
込み搬送装置と横送り搬送装置(大型コンバインの場
合)に引き継がれる。更に、この横送り搬送装置にて機
体左側に寄せられた穀稈は、掻込み搬送装置から扱深さ
搬送装置に送られ、この扱深さ搬送装置において、送ら
れてきた穀稈の長さを検知して自動的に適正な扱深さと
し、脱穀部側のフィードチエンに引き継がれる。このフ
ィードチエンの搬送速度は、搬送される穀稈の量にバラ
ツキが生じないように車速に連動して変速制御される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にフィ
ードチエンの搬送速度は、掻込み搬送装置等における搬
送チエンの搬送速度よりも速く設定されているため、従
来のように、フィードチエンの搬送速度を車速に連動し
て常に速く又は遅くする制御のみであると、刈取作業を
一時的に中断した場合に、搬送後端側の穀稈が扱深さ搬
送装置からフィードチエンに引き継がれるときに、株元
側がフィードチエンに引っ張られて、該後端側の穀稈の
搬送姿勢が悪くなるという課題があった。
【0004】また、扱深さ搬送装置の適所にはセンサが
設けられていて、このセンサにより、搬送途中の刈取穀
稈の有無を検出することができるが、従来は、前記セン
サにより刈取穀稈が有りと判断された場合はフィードチ
エンの搬送速度を車速に連動して増速し、また無しと判
断された場合はフィードチエンの搬送速度を常に最低速
度に制御されていたため、作業再開時に刈取穀稈が扱深
さ搬送装置からフィードチエンに引き継がれる際に、穀
稈の詰まりを生じるという課題があった。
【0005】本発明は、斯かる課題を解消するためにな
されたもので、その目的とするところは、搬送後端側の
穀稈を穀稈刈取後の搬送チエンからフィードチエンに引
き継ぐときに、正常な姿勢で搬送することのできる移動
農機のフィードチエン変速装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、穀稈刈取時の機体走行速
度に連動してフィードチエン(46)の搬送速度を変速
可能とした移動農機(C)において、刈取穀稈の搬送路
上に設けられ、前記フィードチエン(46)に引き継ぎ
搬送される搬送途中の刈取穀稈の有無を検出するセンサ
(45)と、刈取作業が中断して前記センサ(45)が
刈取穀稈検出状態から非検出状態に変化したことに基づ
き、前記フィードチエン(46)の搬送速度を低速側に
変速可能な制御手段(88)と、を備えている、ことを
特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、前記センサ(4
5)が刈取穀稈検出状態から非検出状態に変化したこと
に基づき、前記フィードチエン(46)の搬送速度を所
定時間低速側に変速した後、該フィードチエン(46)
の搬送速度を機体走行速度に連動して変速可能とした、
ことを特徴とする。
【0008】請求項3記載の発明は、前記センサ(4
5)が刈取穀稈検出状態から非検出状態に変化したこと
に基づき、前記フィードチエン(46)の搬送速度を機
体が所定距離走行する間低速側に変速した後、該フィー
ドチエン(46)の搬送速度を機体走行速度に連動して
変速可能とした、ことを特徴とする。
【0009】[作用]以上により、本発明によれば、フ
ィードチエン(46)に引き継ぎ搬送される搬送途中の
刈取穀稈の有無を検出するセンサ(45)と、刈取作業
の中断により前記センサ(45)が刈取穀稈検出状態か
ら非検出状態に変化したことに基づき、フィードチエン
(46)の搬送速度を低速側に変速可能な制御手段(8
8)とを備えていることにより、前記センサ(45)に
よって刈取穀稈の検出状態から非検出状態に変化したこ
とが検出されると、フィードチエン(46)の搬送速度
が自動的に低速側に変速されるため、例えば圃場端にて
機体を回行する間は、刈取り作業は一時的に中断して、
刈取終了直前に刈取られた搬送途中の後端側の穀稈は、
扱深さ搬送装置(44)からフィードチエン(46)に
引き継がれるときに、該フィードチエン(46)の搬送
速度が低速側に変速されるので、搬送穀稈の株元側がフ
ィードチエン(46)に過度に引っ張られて搬送姿勢が
株元先行状態となることが防止され、よって穀稈を正常
な姿勢にて引き継ぎ搬送することが可能となる。
【0010】なお、上述した括弧内の符号は、図面を対
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0012】図1は、コンバインの全体の断側面図を示
している。同図において、コンバインCは、左右一対の
クローラ走行装置12,12により支持された走行機体
11を有し、この走行機体11の上部の左右一側には、
刈り取った穀稈を脱穀しかつ該脱穀した穀粒を選別する
脱穀部14と、その左右他側に運転席(図示せず)が設
けられていて、更に、走行機体11の前方には、穀稈を
刈取る前処理部16が昇降自在に支持されている。前記
運転席の下方には、エンジン18が搭載されていて、こ
のエンジン18の動力により、トランスミッション20
を介して前述した脱穀部14及び前処理部16に動力が
伝達され、刈取・脱穀作業が行われると共に、クローラ
走行装置12,12にも動力が伝達されて機体が走行さ
れる。
【0013】前記前処理部16は、その作動基端側を機
体側の伝動軸ケース22に回動可能に支持されていて、
該伝動軸ケース22から走行機体11の斜め下方に向け
て延出された伝動ケース24は、長手方向の中間位置に
配置された油圧シリンダ26の伸縮に基づき昇降可能に
支持されている。前記伝動軸ケース22には、伝動ケー
ス24の回動量を検出するリフトポテンショメータ25
が設けられていて、該伝動ケース24の下方には、機体
左右方向にわたって延設されかつ該伝動ケース24と略
々T字状に直交する伝動軸筒28が一体的に連結されて
いる。
【0014】また、前記前処理部16は、未刈り穀稈を
分草して引起し通路に導く複数個のデバイダ30と、左
右両端のデバイダ30の下方に設けられた方向センサ3
2を有し、これらデバイダ30と方向センサ32は、機
体前方に延びる前処理フレーム34に夫々取付けられて
いる。このデバイダ30の後方には、分草された穀稈を
引起こす引起し装置36が前方から後方に向けて上昇す
る傾斜状に設けられている。
【0015】前記引起し装置36は、爪付チエン37と
引起しケース38を有し、爪付チエン37には所定間隔
で複数本の爪が取付けられ、これらの爪が引起しケース
38内を上方に回動して穀稈を整然とすき上げる。この
爪付チエン37を駆動する動力は、トランスミッション
20から前記伝動軸筒28内の駆動軸を介し、該伝動軸
筒28から機体斜め前方に延びる前処理伝動ギヤケース
(図示せず)によって伝達される。
【0016】次いで、前記引起し装置36の後方で、か
つ伝動軸筒28の前方下部には、地面に近接して穀稈の
株元を切断する刈刃40が設けられ、この刈刃40によ
り切断された穀稈は掻込み搬送装置42によって掻込ま
れて後方に移送される。この掻込み搬送装置42の後方
には、該掻込み搬送装置42に引き継がれた穀稈を機体
左側部に向けて移送する横送り搬送装置(図示せず)が
配設され、この横送り搬送装置にて機体左側部に送り込
まれた穀稈は、更に、扱深さ搬送装置44に引き継が
れ、この扱深さ搬送装置44にて穀稈の長さが感知され
て自動的に適正な扱深さに調節される。なお、小型のコ
ンバインCにあっては、一般に横送り搬送装置を備えて
いない場合が多い。次いで、扱深さ搬送装置44に引き
継がれた刈取穀稈は、該扱深さ搬送装置44から脱穀フ
ィードチエン46に引き継がれ、この脱穀フィードチエ
ン46により前記脱穀部14に向けて搬送される。
【0017】前記掻込み搬送装置42は、掻込み搬送ベ
ルト48と株元搬送スターホイル49、株元搬送チエン
50等を有し、刈刃40によって刈取られた穀稈は、掻
込み搬送ベルト48とスターホイル49によって掻込ま
れて各々の通路に寄せられ、株元搬送チエン50によっ
て挟持され、横送り搬送装置に移送され、扱深さ搬送装
置44に引き継がれる。
【0018】また、前記扱深さ搬送装置44は、扱深さ
調整が可能なように、その後部を前記伝動軸ケース22
(又は、機体本体側から延設された図示しない支持軸)
を中心として回動可能に支持されていて、穀稈の穂先側
を搬送する穂先搬送チエン52と株元側を搬送する株元
搬送チエン54を備えている。これら穂先搬送チエン5
2と株元搬送チエン54は、前述した後部を支点に一体
となって上下動自在とされていて(図の矢印方向)、そ
の始端部は株元搬送チエン50の搬送方向終端側の上方
に延設されている。
【0019】そして、扱深さの調整を行うべく、この扱
深さ搬送装置44が上下作動することで、穀稈は適正な
扱深さに調節されて脱穀フィードチエン46に移送され
る。なお、株元側の株元搬送チエン54は、伝動軸ケー
ス22内の駆動軸から独立して動力を受けて回転が伝達
されるようになっている。
【0020】前記脱穀部14には、脱穀フィードチエン
46と略々並行して扱室56が設けられていて、該扱室
56内には機体前後方向に沿う回転軸を中心として扱胴
58が回転自在に配置されている。この扱胴58の下方
には、脱穀された穀粒を漏下する受網60が設けられて
いて、該受網60の下方には、揺動選別部62が前後揺
動可能に配設されていて、この揺動作用と唐箕ファン6
3から発生される選別風とにより稈枝混じりの穀粒物が
選別される。前記揺動選別部62にて選別された穀粒
は、下方に配置された1番樋64又は2番樋66に落下
収容される。なお、扱室56内で扱胴58により脱穀さ
れた後の穀稈は、脱穀フィードチエン46から機体後部
に設けられた排ワラチエン68に引き継がれて処理され
る。
【0021】ところで、一般に穀稈刈取時の機体走行速
度を高速にして刈取る場合は、掻込み搬送装置42及び
扱深さ搬送装置44を通過する搬送穀稈の量も多くな
り、これら搬送される穀稈が途中で詰まらないようにす
るためにも、脱穀フィードチエン46の搬送速度を高速
にする必要がある。一方、機体走行速度を低速にして刈
取る場合は、掻込み搬送装置42及び扱深さ搬送装置4
4を通過する搬送穀稈の量も少ないため、脱穀フィード
チエン46の搬送速度を低速にしており、このような理
由から、脱穀フィードチエン46を機体走行速度に連動
して変速可能としている。
【0022】本実施の形態では、刈取穀稈の搬送路上に
設けられ、前記フィードチエン46に引き継ぎ搬送され
る搬送途中の刈取穀稈の有無を検出するセンサと、刈取
作業が中断して前記センサが刈取穀稈検出状態から非検
出状態に変化したことに基づき、前記フィードチエン4
6の搬送速度を低速側に変速可能な制御手段とを備えて
いる。
【0023】図1に示すように、扱深さ搬送装置44に
は、搬送途中の刈取穀稈の有無を検出するメインセンサ
45が配設されている。このメインセンサ45は、例え
ばオン・オフスイッチが用いられ、刈刃40により刈取
られた刈取穀稈が掻込み搬送装置42から扱深さ搬送装
置44に引き継がれて、該扱深さ搬送装置44により搬
送される途中の刈取穀稈の有無を検出する。そして、こ
のメインセンサ45により、刈取穀稈の検出状態から非
検出状態に変化したことが検出されると、脱穀フィード
チエン46の搬送速度が自動的に低速側に変速される。
【0024】例えば、コンバインCによる植立穀稈の刈
取作業において、圃場端にて機体を回行する間は刈取り
作業は中断するため、刈取終了直前に刈取られて扱深さ
搬送装置44内を搬送途中の最後部(後端側)の穀稈
は、該扱深さ搬送装置44側の搬送チエンから脱穀フィ
ードチエン46に引き継がれるときに、搬送チエンの搬
送速度よりも脱穀フィードチエン46の搬送速度の方が
速く設定されていた場合、搬送穀稈の株元側が脱穀フィ
ードチエン46に過度に引っ張られて搬送姿勢が株元先
行状態となってしまう。これを避けるため、刈取作業の
中断時は脱穀フィードチエン46の搬送速度を低速側に
変速して穀稈の搬送姿勢の悪化を防止しようとするもの
である。
【0025】また、本実施の形態では、前記センサ45
が刈取穀稈検出状態から非検出状態に変化したことに基
づき、前記フィードチエン46の搬送速度を所定時間低
速側に変速した後、該フィードチエン46の搬送速度を
機体走行速度に連動して変速可能としている。
【0026】例えば、圃場端にて刈取り作業を中断して
機体を回行するには、サイドクラッチ等を操作して旋回
する必要があるが、刈取り作業を中断してから再開する
までには所定時間を要するため、この所定時間の間は、
脱穀フィードチエン46の搬送速度を低速側に変速する
ことで、搬送後端側の穀稈を扱深さ搬送装置44から脱
穀フィードチエン46に引き継ぐときに、該穀稈の株元
側が過度に引っ張られて搬送姿勢が株元先行状態となる
ことなく正常な姿勢に保たれる。また、前記所定時間が
経過した回行後は、脱穀フィードチエン46の搬送速度
を機体走行速度に連動して、例えば高速側に変速される
ようにしたので、搬送穀稈を扱深さ搬送装置44から脱
穀フィードチエン46に引き継ぐときに穀稈同士の重な
りが防止される。よって、刈取作業の再開時に、搬送穀
稈を扱深さ搬送装置44から脱穀フィードチエン46に
引き継ぐときに、該脱穀フィードチエン46の搬送速度
が遅いために生じる穀稈の詰まりを防止することができ
る。
【0027】同様に、本実施の形態では、前記センサ4
5が刈取穀稈検出状態から非検出状態に変化したことに
基づき、前記フィードチエン46の搬送速度を機体が所
定距離走行する間低速側に変速した後、該フィードチエ
ン46の搬送速度を機体走行速度に連動して変速可能と
した。
【0028】この場合は、刈取り作業を中断してから再
開するまでには、機体は旋回等のため所定距離走行する
必要があるが、この所定距離走行する間は、脱穀フィー
ドチエン46の搬送速度を低速側に変速して、上述と同
様に、搬送後端側の穀稈の搬送姿勢を正常に保つと共
に、穀稈の詰まりを防止しようとするものである。
【0029】図2は、コンバインの動力伝達系統を示す
図であり、エンジン18の動力は、ギヤ結合によりグレ
ンタンク70側に伝達されると共に、組合せギヤが内蔵
された伝動部72を介して第1扱胴58(及び、第2扱
胴がある場合は第2扱胴)に伝達され、更に唐箕ファン
63の駆動軸63aから、駆動側プーリ74及び従動側
プーリ76とベルト78を介して伝動部80に伝達さ
れ、該伝動部80により脱穀フィードチエン46が駆動
されるようになっている。
【0030】前記従動側プーリ76は、割りプーリであ
って固定フランジと可動フランジを有し、該可動フラン
ジはフィードチエンモータ82の駆動により軸方向に移
動可能とされていて、該フィードチエンモータ82によ
り従動側プーリ76の径が大小に変更されてプーリ軸8
6が増速/減速される。このときの、可動フランジの移
動位置はフィードチエンポテンショ84によって検出さ
れていて、このフィードチエンポテンショ84により脱
穀フィードチエン46の搬送速度が検出される。
【0031】図3は、本実施の形態における構成ブロッ
ク図を示している。
【0032】すなわち、マイクロコンピュータ(制御手
段)88には、機体走行速度を検出する主変速レバーポ
テンショ90、フィードチエンポテンショ84、メイン
センサ45からの信号が入力されていて、該マイクロコ
ンピュータ88では、入力された各信号に基づき、現在
の機体走行速度と脱穀フィードチエン46の搬送速度を
認識すると共に、扱深さ搬送装置44における搬送途中
の刈取穀稈の有無により、フィードチエンモータ82を
駆動し、脱穀フィードチエン46の搬送速度を制御して
いる。
【0033】図4〜図6は、本実施の形態における制御
フローチャートを示している。
【0034】図4において、脱穀フィードチエン46の
変速制御を行うには、まずS1で脱穀フィードチエン4
6の搬送速度の目標値を設定し、次いでS2において、
脱穀フィードチエン46の搬送速度を増速とするか減速
とするかを判断し、それに応じた変速出力により脱穀フ
ィードチエン46を駆動する制御を行う。
【0035】図5は、脱穀フィードチエン46の搬送速
度の目標値の設定に関する制御フローチャートを示して
いる。
【0036】同図において、S11では、機体走行速度
を設定する主変速レバーが、V1以下(後進を含む)に
設定されたか、又はV2以上に設定されたかを判断し、
V1以下に設定された場合は、S17において脱穀フィ
ードチエン46の搬送速度の目標値を最低速に設定し、
また、V2以上に設定された場合は、S12でメインセ
ンサ45のオン(穀稈有り)・オフ(穀稈無し)を判断
する。このS12では、メインセンサ45がオン作動状
態ならS13に進み、またオフならS14に進む。この
S14では、メインセンサ45がオンからオフになって
何秒経過したかを判断し、経過時間が4秒未満であれ
ば、S17で脱穀フィードチエン46の目標値を最低速
に設定し、また5秒以上であれば、S13に進む。この
S13では、主変速レバーにより機体走行速度がV6以
下に設定されたか、又はV7以上に設定されたかを判断
し、V7以上に設定されたなら、S15で脱穀フィード
チエン46の目標値を最高速に設定し、またV6以下に
設定されたなら、S16において、脱穀フィードチエン
46の目標値を主変速レバーの位置に連動させた値とす
る。
【0037】図6は、脱穀フィードチエン46の変速出
力の設定に関する制御フローチャートを示している。
【0038】同図において、S21では、脱穀フィード
チエン46の搬送速度の目標値が現在値よりも小さいか
否かを判断し、Yesなら、S22において脱穀フィー
ドチエン46の搬送速度を減速出力とし、また、Noな
ら、S23に進み、ここで目標値が現在値よりも大きい
か否かを判断する。そして、目標値が現在値よりも大き
ければ(Yes)、S24において、脱穀フィードチエ
ン46の搬送速度を増速出力とし、目標値が現在値より
も小さければ(No)、増速及び減速を行わずに最初に
戻る。
【0039】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、刈取作業
が中断してセンサが刈取穀稈検出状態から非検出状態に
変化したことに基づき、制御手段によりフィードチエン
の搬送速度を低速側に変速可能としたことにより、搬送
途中の後端側の穀稈を穀稈刈取後の搬送チエンからフィ
ードチエンに引き継ぐときに、該フィードチエンの搬送
速度が低速になっているので、搬送後端側の穀稈の株元
側が過度に引っ張られて搬送姿勢が株元先行状態となら
ないよう正常な姿勢に保つことができる。
【0040】請求項2記載の発明によれば、センサが刈
取穀稈検出状態から非検出状態に変化したら、フィード
チエンの搬送速度を所定時間低速に変速することで、
例えば圃場端での回行に要する時間を所定時間として設
定しておけば、回行中はフィードチエンの搬送速度が低
速になっているので、穀稈刈取後の搬送チエンからフィ
ードチエンに引き継ぐときに、搬送後端側の穀稈の株元
側が過度に引っ張られて搬送姿勢が株元先行状態となら
ないよう正常な姿勢に保つことができ、また所定時間が
経過した回行後は、フィードチエンの搬送速度を機体走
行速度に連動して例えば高速側に変速されるので、フィ
ードチエンに引き継がれるときに穀稈同士の重なりを防
止して穀稈の詰まりを防止することができる。
【0041】請求項3記載の発明によれば、センサが刈
取穀稈検出状態から非検出状態に変化したことに基づ
き、フィードチエンの搬送速度を機体が所定距離走行す
る間低速に変速することで、例えば圃場端での回行に
要する走行距離を所定距離として設定しておけば、回行
中はフィードチエンの搬送速度が低速になっているの
で、穀稈刈取後の搬送チエンからフィードチエンに引き
継ぐときに、搬送後端側の穀稈の株元側が過度に引っ張
られて搬送姿勢が株元先行状態とならないよう正常な姿
勢に保つことができ、また所定距離走行した回行後は、
フィードチエンの搬送速度を機体走行速度に連動して例
えば高速側に変速されるので、フィードチエンに引き継
がれるときに穀稈同士の重なりを防止して穀稈の詰まり
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの全体側面図で
ある。
【図2】コンバインの動力伝達系統を示す図である。
【図3】本実施の形態における構成ブロックを示す図で
ある。
【図4】フィードチエンの変速制御に関する制御フロー
チャートを示す図である。
【図5】フィードチエンの目標速度の設定に関する制御
フローチャートを示す図である。
【図6】フィードチエンの変速出力の設定に関する制御
フローチャートを示す図である。
【符号の説明】
C コンバイン 11 走行機体 16 前処理部 18 エンジン 36 引起し装置 42 掻込み搬送装置 44 扱深さ搬送装置 45 メインセンサ 46 脱穀フィードチエン 82 フィードチエン電動モータ 88 マイコン(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 錦織 将浩 島根県八束郡東出雲町大字揖屋町667番地 1 三菱農機株式会社内 Fターム(参考) 2B076 AA03 DA09 EC11 ED09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穀稈刈取時の機体走行速度に連動してフ
    ィードチエンの搬送速度を変速可能とした移動農機にお
    いて、 刈取穀稈の搬送路上に設けられ、前記フィードチエンに
    引き継ぎ搬送される搬送途中の刈取穀稈の有無を検出す
    るセンサと、 刈取作業が中断して前記センサが刈取穀稈検出状態から
    非検出状態に変化したことに基づき、前記フィードチエ
    ンの搬送速度を低速側に変速可能な制御手段と、を備え
    ている、 ことを特徴とする移動農機のフィードチエン変速装置。
  2. 【請求項2】 前記センサが刈取穀稈検出状態から非検
    出状態に変化したことに基づき、前記フィードチエンの
    搬送速度を所定時間低速側に変速した後、該フィードチ
    エンの搬送速度を機体走行速度に連動して変速可能とし
    た、 ことを特徴とする請求項1記載の移動農機のフィードチ
    エン変速装置。
  3. 【請求項3】 前記センサが刈取穀稈検出状態から非検
    出状態に変化したことに基づき、前記フィードチエンの
    搬送速度を機体が所定距離走行する間低速側に変速した
    後、該フィードチエンの搬送速度を機体走行速度に連動
    して変速可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の移動農機のフィードチ
    エン変速装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1576870A1 (de) * 2004-03-18 2005-09-21 Maschinenfabrik Bernard Krone GmbH Erntemaschine
CN105191570A (zh) * 2014-06-17 2015-12-30 蒋世芬 手推式秸秆作物收割机

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EP1576870A1 (de) * 2004-03-18 2005-09-21 Maschinenfabrik Bernard Krone GmbH Erntemaschine
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