JP2506073Y2 - コンバインの伝動構造 - Google Patents

コンバインの伝動構造

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JP2506073Y2 JP1989092394U JP9239489U JP2506073Y2 JP 2506073 Y2 JP2506073 Y2 JP 2506073Y2 JP 1989092394 U JP1989092394 U JP 1989092394U JP 9239489 U JP9239489 U JP 9239489U JP 2506073 Y2 JP2506073 Y2 JP 2506073Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、機体前部に、植立穀稈を刈取り、刈取った
穀稈を後方に配設した脱穀装置のフィードチェーン始端
部に向けて搬送する刈取前処理部を備え、エンジンの動
力を機体走行用変速装置を介して走行装置に供給すると
ともに、前記変速装置の出力を前記刈取前処理部に供給
するよう構成してあるコンバインの伝動構造に関する。
〔従来の技術〕
上記コンバインにおいて、従来では、例えば実開昭57
−189329号公報に示されているように、脱穀装置に対す
る伝動系は刈取前処理部あるいは走行装置に対する伝動
系とは別に設けられ、脱穀装置は常に定速で駆動するよ
う構成してあった。
〔考案が解決しようとする課題〕 上記従来構造は、刈取前処理部における穀稈引起し装
置を機体走行速度に同期させて駆動することで、走行速
度の如何に拘わらず、常に適正な縦姿勢で穀稈を刈取
り、搬送できるよう考慮するとともに、脱穀装置を、扱
残しの発生を防止しながら、且つ、能率よく脱穀作業を
行える一定速度で駆動するよう考慮したものである。
ところが、上記従来構造においては、例えば回り刈り
作業や植立穀稈の倒伏が激しい場合等において機体を低
速で走行させながら刈取作業車を行う必要があるときに
は、低速で駆動される刈取前処理部の搬送終端部とそれ
よりも高速で駆動される脱穀フィードチェーン始端部と
の穀稈受渡し時に、フィードチェーンにより挾持搬送さ
れる穀稈株元側が穂先側よりも先行した状態で脱穀装置
に搬入されることになる。そうすると、脱穀装置におい
て株元側から扱き作用し始めるので切れワラの発生が多
くなり脱穀選別性能を低下させるといった欠点があっ
た。
上記欠点を解消する方法として、脱穀装置を刈取前処
理部と同期させて駆動することが考えられるが、例えば
倒伏の少ない穀稈を直線状に高速で走行しながら刈取作
業する際に、フィードチェーンの搬送速度が速くなって
充分な扱き作用が出来ないままで穀稈排出されて扱き残
しが生じるおそれが大となる新たな問題が発生する。
本考案の目的は、上記したような不具合点を解消する
点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本考案の特徴は、冒頭に記載したコンバインの伝動構
造において、前記エンジンの動力を前記走行装置への変
速装置を経て前記脱穀装置に供給する走行同期駆動状態
と、前記エンジンの動力を前記走行装置への変速装置を
経ずに前記脱穀装置に供給する低速駆動状態とに切換え
操作自在な脱穀用伝動切換え機構を設けた点にあり、そ
の作用・効果は次の通りである。
〔作用〕
回り刈り作業時は倒伏の激しい穀稈を刈取る場合に
は、前記切換え機構を走行同期駆動状態に設定しておく
と、刈取前処理部から低速で穀稈が搬送されてきた場合
であっても脱穀フィードチェーンも低速で駆動されるの
で、穀稈受渡し時に株元側が先行して脱穀装置に送り込
まれることがない。
そして、倒伏度合が少なく高速走行で刈取作業が可能
な場合には、前記切換え機構を定速駆動状態に設定して
おくことで、穀稈の受渡し時にフィードチェーンの駆動
速度が刈取前処理部の穀稈搬送速度よりも極端に大きく
なることがないので株元先行で送り込まれることがな
く、しかも、扱き処理は充分な時間をかけて行われるこ
とになる。
〔考案の効果〕
その結果、低速走行で刈取作業を行う場合であっても
穀稈が株元先行で脱穀装置に送り込まれることがないの
で切れワラの発生を抑制することができ、又、高速で刈
取走行する場合には、扱残しの少ない状態で脱穀作業を
行えることとなって、刈取作業状況に応じて最適の脱穀
作業状態に設定することが可能で脱穀性能の向上が図れ
た。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第3図に本考案に係るコンバインを示している。この
コンバインはクローラ走行装置(1)を備えた走行機体
上に脱穀装置(2)を搭載するとともに、機体前部に、
植立穀稈を刈取り、刈取った穀稈を後方の脱穀装置
(2)におけるフィードチェーン(3)の始端部まで搬
送する刈取前処理部(4)を連結し、その右横側に操縦
部(5)、操縦部(5)の後方にグレンタンク(6)を
配設して構成してある。
前記刈取前処理部(4)は、倒伏した植立穀稈を縦姿
勢に引起す引起し装置(7)、縦姿勢の穀稈の株元を切
断するバリカン型刈取装置(8)、株元側を挾持搬送し
ながら、かつ、穂先側を係止搬送しながら縦姿勢の穀稈
を徐々に横倒れ姿勢に姿勢変更する縦搬送装置(9)等
で構成してある。
前記脱穀装置(2)は、第2図にも示すように、フィ
ードチェーン(3)によって穀稈の株元側を挾持搬送し
ながら、穂先側を扱胴(10)によって扱処理して、扱処
理物を下方で選別し、選別穀粒は一番物回収スクリュー
(11)で横一側に搬送した後、グレンタンク(6)内に
貯留するよう構成し、枝付き籾等の二番物は二番物回収
スクリュー(12)で横一側に搬送した後、スロア(13)
で扱室(図示せず)内に還元するよう構成してある。
一方、細かなワラ屑は唐箕(15)により後方に吹き飛
ばし、排塵ブロア(16)によって機外に排出するよう構
成してある。
次に伝動構造について説明する。
第2図に示すように、前記操縦部(5)の下方に配置
してあるエンジン(17)の動力を、機体走行用変速装置
の一例である静油圧式無段変速装置(18)を介して走行
ミッション(19)に供給する一方、前記刈取前処置部
(4)に供給するよう構成し、刈取前処理部(4)は機
体走行速度に同期した速度で駆動するよう構成してあ
る。
又、エンジン(17)の動力を、カウンタケース(20)
内において、前後軸芯周りで駆動する扱胴(10)と、横
向き軸芯周りで駆動する他の脱穀作業装置とに分岐させ
伝動するよう構成してある。つまり、カウンタケース
(20)の横向き軸出力は、伝動ベルト(21),(22)を
介して、前記した唐箕(15)、一番物回収スクリュー
(11)、二番物回収スクリュー(12)、排塵ブロア(1
6)及びフィードチェーン(3)等に伝えられるよう構
成してある。
そして、前記エンジン(17)の動力を脱穀装置(2)
に供給する定速駆動状態と、前記無段変速装置(18)の
出力を脱穀装置(2)に供給する走行同期駆動状態とに
切換え操作自在な脱穀用伝動切換え機構を設けてある。
詳述すると、第2図にも示すように、前記伝動ベルト
(22)の動力を従動プーリ(23)を介して排塵ブロア
(16)及びフィードチェーン(3)に伝達するギア式伝
動機構(24)を内装したフィードチェーン駆動ケース
(25)を脱穀装置(2)横側に配設してあり、前記従動
プーリ(23)を外嵌した入力軸(26)に前記伝動切換え
機構としての咬合クラッチ(27)を設けてある。前記従
動プーリ(23)を前記入力軸(26)にベアリング(28)
を介して遊転外嵌するとともに、その外方側面に咬合爪
(23a)を形成してあり、入力軸(26)の外方側端部
に、刈取前処理部(4)への伝動途中における横向き伝
動軸(30)からの動力が伝動ベルト(31)を介して供給
される従動プーリ(32)をベアリング(33)を介して遊
転外嵌し、かつ、その内方側面に咬合爪(32a)を形成
してある。そして、前記両従動プーリ(23),(32)の
間に、内外両側に咬合爪(35a),(35b)を形成した咬
合スリーブ(35)を入力軸(26)に一体回転自在、か
つ、軸芯方向にシフト自在にスプライン外嵌してある。
前記咬合スリーブ(35)はコイルバネ(36)によって内
方側従動プーリ(23)に向けて付勢され、エンジン(1
7)からの動力が供給される定速駆動状態に入付勢する
よう構成するとともに、シフトフォーク(37)を操作レ
バー(38)の人為操作により外方側に操作して、咬合ス
リーブ(35)を外方側の従動プーリ(23)に咬合わせ
て、フィードチェーン(3)を走行速度に同期した駆動
状態に切換えられるよう構成してある。
尚、上記実施例では、既存の構造を有効に利用して可
及的に簡単な構造改良によって対応する為に、フィード
チェーン(3)とともに排塵ブロア(16)も上記同期駆
動状態に切換えるもので構成したが、フィードチェーン
(3)の駆動系のみを上記同期駆動状態に設定して、他
の脱穀作業装置を常に定速で駆動するよう構成する方が
より好ましい。尚、前記ギア式伝動機構(24)にはフィ
ードチェーン(3)に対する動力伝達を継続操作自在な
クラッチ機構(39)を介装してある。
〔別実施例〕
機体の速度を検知するセンサを設けて設定値よりも遅
い場合は、前記切換え機構(27)を自動的に同期駆動状
態に切換えるよう自動制御するものであってもよい。
尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対照を便
利にする為に符号を記すが、該記入により本考案は添付
図面の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案に係るコンバインの伝動構造の実施例を示
し、第1図は要部の断面図、第2図は伝動系統図、第3
図はコンバインの全体側面図である。 (1)……走行装置、(2)……脱穀装置、(3)……
フィードチェーン、(4)……刈取前処理部、(17)…
…エンジン、(18)……変速装置、(27)……切換え機
構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体前部に、植立穀稈を刈取り、刈取った
    穀稈を後方に配設した脱穀装置(2)のフィードチェー
    ン(3)始端部に向けて搬送する刈取前処理部(4)を
    備え、エンジン(17)の動力を機体走行用変速装置(1
    8)を介して走行装置(1)に供給するとともに、前記
    変速装置(18)の出力を前記刈取前処理部(4)に供給
    するよう構成してあるコンバインの伝動構造であって、 前記エンジン(17)の動力を前記走行装置(1)への変
    速装置(18)を経て前記脱穀装置(2)に供給する走行
    同期駆動状態と、前記エンジン(17)の動力を前記走行
    装置(1)への変速装置(18)を経ずに前記脱穀装置
    (2)に供給する定速駆動状態とに切換え操作自在な脱
    穀用伝動切換え機構(27)を設けてあるコンバインの伝
    動構造。
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