JP2001178246A - コンバインの刈取部伝動構造 - Google Patents

コンバインの刈取部伝動構造

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JP2001178246A
JP2001178246A JP37364599A JP37364599A JP2001178246A JP 2001178246 A JP2001178246 A JP 2001178246A JP 37364599 A JP37364599 A JP 37364599A JP 37364599 A JP37364599 A JP 37364599A JP 2001178246 A JP2001178246 A JP 2001178246A
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unit
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Keiichi Omoto
啓一 大本
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刈取部を、走行部伝動機構と作業部伝動系側
とから択一的に伝動駆動させて穀稈の遅速搬送を防止し
てコンバイン作業を行えるコンバインの刈取部伝動構造
を提供する。 【解決手段】 エンジン4から刈取部2と走行装置並び
に脱穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコン
バインの、刈取部2の伝動を、走行装置の車速に同調し
た走行部伝動機構42と脱穀部等の作業部伝動系9とか
ら、伝動切換機構6を介して択一的に行なうとともに、
この伝動切換機構6により走行部伝動機構42による伝
動回転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よりも低くな
った場合には、走行部伝動機構42側から作業部伝動系
9側に切換えて刈取部2を伝動させるように構成したコ
ンバインの刈取部伝動構造にしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、刈取部を走行装置
の走行部伝動機構と作業部伝動系とから切換えて伝動さ
せるコンバインの刈取部伝動構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンから刈取部及び走行装置
並びに脱穀部を伝動駆動させてコンバイン作業を行なう
コンバインは、前記走行装置をHST装置或いは無段変
速装置からなる走行部伝動機構(トランスミッション)
によって、走行速度(車速)を遅速域から低速及び高速
域へと無段階に自由に変速操作することができる構成に
しているとともに、刈取部の伝動を走行部伝動機構の前
処理出力軸から取り出して行なうことにより、刈取部の
駆動を車速と同調させて刈取脱穀させる刈取部伝動構造
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
構成によるコンバインの刈取部伝動構造は、走行部伝動
機構による機体の車速に対して、刈取部の刈取搬送能力
が追随し、同調する利点があるが、車速が遅速走行され
る場合に、刈取部に極めて低回転数で伝動されることに
なり、刈取られた穀稈が穀稈搬送体で前記伝動に対応し
て遅速搬送されることになり、その結果、搬送乱れを生
ずるとともに、脱穀部のフィードチェンとの継送が円滑
に行なわれ難くなり、この部位や扱室の入口部で穀稈の
漏落や脱穀時の切藁屑の発生が多くなる等の欠点があ
る。
【0004】また、上記のようなコンバインの刈取部伝
動構造は、走行部伝動機構を後進にすると、刈取部は駆
動を停止させるように構成されており、その後進時には
刈取搬送中の穀稈は搬送径路中で停止されるので、機体
の走行振動等によって傾倒する。そして乱れた姿勢で搬
送を再開される結果、脱穀時の切藁屑が多く発生した
り、詰り等を伴い易い等の問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記したよう
な従来の問題点を解決するためになされたものであっ
て、エンジン4から刈取部2及び走行装置1a並びに脱
穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコンバイ
ンにおいて、前記刈取部2の伝動を、走行装置1aの車
速に同調した走行部伝動機構42と車速に同調しない伝
動系とから、伝動切換機構6を介して択一的に行なうと
ともに、該伝動切換機構6により上記走行部伝動機構4
2による伝動回転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よ
りも低くなった場合に、走行部伝動機構42側から作業
部伝動系9側に切換えて刈取部2を伝動させるように構
成している。
【0006】また、伝動系切換機構6を、刈取部2の回
転伝動軸25を走行部伝動機構42と作業部伝動系9か
ら択一的に切換伝動させる一方向回転クラッチ機構6
a,6bで構成している。そして作業部伝動系9は、エ
ンジン4から脱穀部3を伝動駆動する脱穀部伝動機構4
3にしている。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の一実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0008】図1は本発明にかわるコンバインの刈取部
伝動構造を示しており、このコンバインAは従来の装置
と同様な配置構成で、図示しないクローラ式の走行装置
1aを有する機体フレーム(走行機体)1に刈取部2と
脱穀部3を前後方向に設けるとともに、これらの側方に
エンジン4を搭載している。そしてこのエンジン4の出
力軸4aからベルト伝動構造40,41を介して走行部
伝動機構42と脱穀部伝動機構43に各別に入力伝動し
てコンバイン作業を行なうようにしている。
【0009】そして、上記走行部伝動機構42は、内部
のHST又は他の無段変速手段の操作によって図示しな
い走行装置を所望の走行速度並びに前後進自在に変速し
て上記変速出力と同調回転をさせる前処理出力軸45か
ら、刈取部2を刈取部伝動系5を介して伝動駆動させる
ようになっている。
【0010】一方、脱穀部伝動機構43は、扱胴出力軸
43aからベルト伝動構造30を介して扱室31内に軸
支された扱胴32を回転させるとともに、フィードチェ
ン出力軸43bから後述する伝動系切換機構6を備えた
脱穀部フィードチェン伝動系7の駆動スプロケット70
を有するフィードチェン駆動軸71を介して、扱室31
の扱口側に沿って張設されているフィードチェン33を
駆動するように構成している。
【0011】次に上記脱穀部フィードチェン伝動系7に
ついて説明する。この脱穀部フィードチェン伝動系7
は、前記フィードチェン33の駆動スプロケット70を
軸端に有するフィードチェン駆動軸71を、前記フィー
ドチェン出力軸43bと後述する刈取部伝動系5との間
に設けた一方向回転クラッチ機構6a,6bからなる伝
動系切換機構6とで構成している。
【0012】上記構成により、フィードチェン駆動軸7
1を刈取部伝動系5と、脱穀部フィードチェン伝動系7
のうち高回転数側のものを択一的に選択してその伝動系
からフィードチェン33を最遅速度にすることなく、適
正回転をさせることができるようにしている。
【0013】なお、上記一方向回転クラッチ機構6a,
6bは、高回転数側の動力を伝えるとともに、低回転数
側の伝動を空転状態にさせて逃がすことができる、一般
的に使用されている一方向伝動回転クラッチ接合型の廉
価なものを採用できる。
【0014】また、この実施形態では、刈取部伝動系5
の他方の作業部伝動系9として、脱穀部3の伝動を行な
うベルト伝動構造41と脱穀部伝動機構43で構成され
た脱穀部伝動系を利用しているが、作業部伝動系9はこ
れに限ることなく、例えば後処理部或いは籾処理部等の
伝動系を利用してもよいものである。
【0015】次に刈取部2及び刈取部伝動系5について
説明する。この刈取部2は、従来の装置と同様な構成を
有し、機体フレーム1の前部に回動可能に支持した刈取
部支筒20に、刈取部フレームを介して、前側に刈刃2
2とこの刈刃22で刈取られた穀稈をフィードチェン3
3の始端部に向けて扱深さ調節可能に継送搬送をする扱
深調節搬送体23等を一体的に設けた構成にしている。
【0016】そして刈取部支筒20内には、前記前処理
出力軸45から後述する前処理クラッチ機構8を介して
入り切り自在に入力して回転される回転伝動軸25を軸
支し、その軸端側に設けたプーリ25aからベルト25
bを介してフィードチェン駆動軸71に、一方向回転ク
ラッチ機構6aを内装するプーリ25cを伝動させてい
る。そして回転伝動軸25の中途部に設けたベベルギヤ
噛合による屈折伝動機構26と縦伝動軸27と、屈折伝
動機構26aを介して刈取搬送回転軸28を駆動し、更
に刈刃22と扱深調節搬送体23を刈取搬送回転軸28
を駆動するように構成にしている。
【0017】この構成により前記フィードチェン33
は、刈取部伝動系5によって前処理クラッチ機構8と、
回転伝動軸25と、プーリ25a,25c並びにこれに
巻掛けたベルト25bと、一方向回転クラッチ機構6a
とからなる駆動系によりフィードチェン33を、刈取部
2の回転数に同調できる伝動系としている。
【0018】また、刈取部伝動系5は、エンジン4の動
力をベルト40で伝動される走行部伝動機構42の前処
理出力軸45に一方向回転クラッチ機構6bを設け、こ
の前処理出力軸45に装着した出力プーリ45aと、刈
取部伝動軸25の軸端に設けた入力プーリ25dとの間
にベルト80を巻掛け、更にこのベルト80の中途にベ
ルトクラッチ81を設けて、走行部伝動機構42から刈
取部2に動力を入り切り操作可能に伝動する前処理クラ
ッチ機構8を構成するようにしている。
【0019】また、上記前処理クラッチ機構8のベルト
クラッチ81は、入力プーリ25dの内側で刈取部伝動
軸25に設けたプーリ25aとフィードチェン駆動軸7
1の端部に設けたプーリ25cとに巻掛けたベルト25
bを、上記ベルト80と同時に動力を入り切りをさせる
ようにしている。
【0020】したがって、ベルトクラッチ81を入り操
作(ON)させると、刈取部伝動軸25を介して刈取部
2を走行部伝動機構42で設定される「車速に同調」さ
せて駆動する。これと同時にプーリ25aとベルト25
bと、更にプーリ25cを介してフィードチェン駆動軸
71によってフィードチェン33を駆動させ、ベルトク
ラッチ81の切り操作(OFF)によって両者の伝動駆
動を断つことができるものである。
【0021】そして、上記の構成にあって前処理出力軸
45と出力プーリ45aとの間に設けた一方向回転クラ
ッチ機構6bと、作業部伝動系9のフィードチェン出力
軸43bとプーリ25cとの間に設けた一方向回転クラ
ッチ機構6aとからなる伝動系切換機構6を設置してい
ることにより、刈取部2を刈取部伝動系5側と作業部伝
動系9側とから択一的に伝動駆動することができる。
【0022】以上のように構成したコンバインAによる
作業は、エンジン4から適宜なクラッチ機構の操作で走
行部伝動機構42及び脱穀部伝動機構43を駆動させ、
次いで前処理クラッチ機構8のベルトクラッチ81を
「入り」状態にすると、機体を走行させながら刈取部2
と脱穀部3を駆動させ、刈取部2の刈刃22で刈取った
穀稈を扱深調節搬送体23によって後方送りし、その終
端でフィードチェン33の始端に継送し、フィードチェ
ン33は穀稈を挟持搬送して扱室31内に供給して扱胴
32による脱穀作用を行ない、脱穀済の穀稈を終端から
図示しないカッタ等の後処理装置に搬送供給して処理し
た後に排出することができ、一連のコンバイン作業を行
なうことができるものである。
【0023】このようなコンバイン作業において、機体
が高速度の車速で走行しながら刈取りをする、いわゆる
“高速刈取”をしているときは、走行部伝動機構42の
前処理出力軸45から入力されている刈取部伝動軸25
は、上記車速と同調して伝動される。この場合はフィー
ドチェン出力軸43bよりも高回転しているので、刈取
部伝動軸25はプーリ25a、ベルト25b、プーリ2
5c、更に一方向回転クラッチ機構6aを介してフィー
ドチェン駆動軸71を伝動してフィードチェン33を高
速搬送可能にする。
【0024】このとき、脱穀部伝動機構43から駆動さ
れている扱胴32及びフィードチェン出力軸43bは、
略一定の脱穀設定回転数で伝動されており、この際のフ
ィードチェン出力軸43bの回転数は上記の伝動による
フィードチェン駆動軸71よりも低いので、一方向回転
クラッチ機構6aの一方向伝達機能によってフィードチ
ェン出力軸43b側からの伝動は不能にされる。
【0025】即ち、一方向回転クラッチ機構6aは空転
状態になるので、フィードチェン33速度はフィードチ
ェン出力軸43bからの伝動は不能にされて図2に示す
ように、刈取部2が走行部伝動機構42によって変速操
作される変速範囲に基づいて刈取部伝動軸25が同調し
て回転され、速度(走行速度)V1 からV2 の間におい
て設定されることになる。
【0026】従って、「高速刈取時」には多量の穀稈が
刈取部2から搬送供給されることになるが、フィードチ
ェン33は刈取り走行速度に伴う穀稈の量に適応した搬
送速度に追随するので、継送部での停滞や詰りを生ずる
ことなく穀稈を扱室31内に送り込んで扱残しや切藁屑
の発生を防止した良好な脱穀を行なうことができるもの
である。
【0027】また、走行部伝動機構42が「低速度」の
車速に設定操作されて、刈取部伝動軸25がフィードチ
ェン出力軸43bよりも「低回転数」になると、即ち、
刈取部伝動軸25が前記図2のフィードチェン33及び
刈取速度V1 以下においてフィードチェン駆動軸71を
回転伝動しようとすると、フィードチェン出力軸43b
が一方向回転クラッチ機構6aを介してフィードチェン
駆動軸71を「増速回転」させるので、走行部伝動機構
42側の一方向回転クラッチ機構6bは空転状態になっ
て伝動を不能にされるから、刈取部2を遅速伝動するこ
となく、フィードチェン駆動軸71側から伝動駆動させ
ることができる。
【0028】そして、この場合にはフィードチェン33
は図2で示すように車速に関連しない状態となって、脱
穀部伝動機構43から扱胴32の回転数と同調させた所
定の低回転域で、刈取部2及びフィードチェン33を速
度V1 程度で伝動することにになる。
【0029】従って、刈取部2は走行部伝動機構42
を、例えば「最低速度域」で遅速走行によってコンバイ
ン作業を行なわせたとしても、脱穀部3を適正な脱穀作
用を行なわせるように、フィードチェン出力軸43bの
回転数によってフィードチェン33は伝動駆動されるこ
とになる。そして刈取った穀稈が従来の装置のように扱
深調節搬送体23等で「遅速搬送」されることによる穀
稈の傾倒や停滞等により乱れながら搬送される等の不具
合を伴うことなく、整然と搬送されてフィードチェン3
3に良好に継送することができる等の特徴がある。
【0030】さらに、走行部伝動機構42を操作して機
体を「後進」させるときは、一般に刈取部2を停止させ
た状態で、脱穀部3は駆動させながら「遅速後進走行」
されるものであり、このため刈取部2で搬送中の穀稈は
扱深調節搬送体23等に残置された状態となり、機体の
振動による乱れが発生するものであるが、本発明に係る
コンバインAによれば、前処理クラッチ機構8をONに
しておけば、「遅速後進」されても、フィードチェン出
力軸43bから一方向回転クラッチ機構6aを介して刈
取部2は脱穀部3と関連させて伝動駆動されるから、刈
取部2に穀稈を残置させることなくフィードチェン33
に円滑に継送させてその脱穀を良好に行なうことができ
る。
【0031】上記のように、フィードチェン33は刈取
部2の扱深調節搬送体23から低速度で送られる穀稈を
速やかに継送して扱室31内に搬送するので、継送時の
稈こぼしや、遅速で挟持搬送されることに伴う扱胴32
による穀稈の引抜きや切藁屑の発生を防止した、コンバ
イン低速度走行時の脱穀をも円滑に行なうことができる
ものである。
【0032】そして、上記のように刈取部2を走行部伝
動機構42と脱穀部伝動機構43から択一的に適正伝動
させる選択切換は、刈取部伝動系5側と作業部伝動系9
側とにそれぞれ設けた一方向回転クラッチ機構6a,6
bによって自動的に行なうようにしたので、フィードチ
ェン33の適正な回転数での伝動を、簡潔な構成であり
ながら、その耐久性を向上させることができる等の特徴
がある。
【0033】また、手扱作業を行なう際に、前処理クラ
ッチ機構8を「切り」にして刈取部2を停止させた状態
において、フィードチェン33の適正回転数の伝動を行
なうことができるので、手扱作業時に刈取部2が駆動さ
れることによる無駄や煩わしさを解消することができる
等の利点がある。
【0034】また、本発明は上記の構成に限ることな
く、図3に示すような構成にしてもよく、この場合にも
上記の装置と同様な作用及び効果を奏することができる
ものである。なお、図1の装置と同様な構成については
説明を省略する。
【0035】即ち、同図のコンバインAは、フィードチ
ェン33伝動用のプーリ25aを上記の入力プーリ25
dの他端軸部に取付け、このプーリ25aとフィードチ
ェン駆動軸71に一方向回転クラッチ機構6cを介して
設けたプーリ25eにベルト25fを巻掛けた構成にす
ることにより、刈取部伝動軸25側の回転数がフィード
チェン出力軸43bよりも高い場合には、一方向回転ク
ラッチ機構6cを介して刈取部伝動軸25からフィード
チェン駆動軸71を増速回転させるとともに、フィード
チェン出力軸43b側の回転数が刈取部伝動軸25より
も高い場合は、一方向回転クラッチ機構6aを介してフ
ィードチェン駆動軸71を回転伝動させることができる
ものである。
【0036】また、刈取部伝動系5は単一のベルトクラ
ッチ81によって一方向回転クラッチ機構6bを有する
出力プーリ45aと入力プーリ25dとの間に巻掛けた
ベルト80を入り切り操作可能な前処理クラッチ機構8
に構成している。そして出力プーリ45aから一体的に
延出させた円筒状の軸部45bに、一方向回転クラッチ
機構6dを介して中間プーリ45cを設けている。
【0037】そしてこの中間プーリ45cと、図1に示
す装置と同様な一方向回転クラッチ機構6aを有するプ
ーリ25cにベルト25bを巻掛けた構成にしている。
この構成により、前処理クラッチ機構8がONで、前処
理出力軸45がフィードチェン駆動軸43bより高回転
であるとき、この前処理出力軸45から一方向回転クラ
ッチ機構6b、出力プーリ45a、ベルト80、入力プ
ーリ25dを介して、刈取部2を走行部伝動機構42か
ら伝動駆動させる。なお、一方向回転クラッチ機構6
b,6d,6aを介し前処理出力軸45からフィードチ
ェン駆動軸71への伝動は不能にしている。
【0038】そして、前処理出力軸45がフィードチェ
ン出力軸43bよりも「遅速回転」されると、刈取部伝
動軸25は3個の一方向回転クラッチ機構6a,6d,
6b及び前処理クラッチ機構8を介して「増速回転」さ
れ、刈取部2は走行部伝動機構42による“遅速走行”
に同調することなく、脱穀部伝動機構43によって設定
される定回転伝動されるので、図1と同様に刈取部2に
よる刈取部及び搬送を良好に行なうことができる。
【0039】なお、この場合は、前処理クラッチ機構8
のベルトクラッチ81は1つのベルト80を入り切りさ
せればよいので、複数のベルトを同時に入り切りさせる
場合のようにクラッチのタイミング合せのための調節を
省力することができる利点がある。
【0040】
【発明の効果】上記のように、本発明のコンバインの刈
取部伝動構造によれば、コンバイン作業時に“高速刈取
り”を行なう際には、刈取部2が走行部伝動機構42を
介して車速と同調して伝動駆動されるので、コンバイン
は穀稈を能率よく良好に刈取脱穀することができる。
【0041】また、このコンバインが“遅速走行”され
ると、伝動系切換機構6によって作業部伝動系9側から
刈取部2を伝動駆動するので、穀稈の刈取りを速やかに
行ないながら、刈取った穀稈を“遅速搬送”させること
による搬送乱れを生じさせることなく、フィードチェン
33に継送させて切藁屑等の発生を防止しながら脱穀を
良好に行なうことができる。
【0042】そして上記伝動系切換機構6は、一方向回
転クラッチ機構を用いて行なうようにしたことにより、
刈取部2を走行部伝動機構42と作業部伝動系9との切
換えた伝動を的確に行なうことができるとともに、簡潔
な構成にすることができる。
【0043】また、作業部伝動系9は、脱穀部3を伝動
駆動する脱穀部伝動機構43にすることにより、刈取部
2を簡単な構成でありながら、遅速走行時においても的
確に伝動駆動を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの伝動系統を示す平面図である。
【図2】走行速度と刈取部及びフィードチェン速度との
関係を示すグラフである。
【図3】図1の別の実施形態の伝動系統を示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1 機体フレーム(走行機体) 2 刈取部 3
脱穀部 4 エンジン 5 刈取部伝動系 6 伝動系切換
機構 7 脱穀部フィードチェン伝動系 8 前処理クラッ
チ機構 9 作業部伝動系 25a プーリ 25b ベルト 25c プーリ 25d 入力プーリ 32 扱胴 33 フィード
チェン 43b フィードチェン出力軸 45 前処理出力軸 45a 出力プーリ 70 駆動スプロケット 8
0 ベルト 81 ベルトクラッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン4から刈取部2及び走行装置並
    びに脱穀部3を伝動駆動してコンバイン作業を行なうコ
    ンバインにおいて、 前記刈取部2の伝動を、走行装置の車速に同調した走行
    部伝動機構42と、車速に同調しない伝動系とから、伝
    動切換機構6を介して択一的に行なうとともに、該伝動
    切換機構6により上記走行部伝動機構42による伝動回
    転数が作業部伝動系9側の伝動回転数よりも低くなった
    場合に、走行部伝動機構42側から作業部伝動系9側に
    切換えて刈取部2を伝動させるように構成したことを特
    徴とするコンバインの刈取部伝動構造。
  2. 【請求項2】 伝動系切換機構6を、刈取部2の回転伝
    動軸25を走行部伝動機構42と作業部伝動系9から択
    一的に切換伝動させる一方向回転クラッチ機構6a,6
    bで構成した請求項1のコンバインの刈取部伝動構造。
  3. 【請求項3】 作業部伝動系9は、エンジン4から脱穀
    部3を伝動駆動する脱穀部伝動機構43にする請求項1
    又は2記載のコンバインの刈取部伝動構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003102240A (ja) * 2001-09-27 2003-04-08 Yanmar Agricult Equip Co Ltd コンバイン
KR100861035B1 (ko) * 2002-09-05 2008-10-01 미쓰비시 노끼 가부시끼 가이샤 콤바인의 트랜스미션

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