JP2001299059A - 脱穀装置の穀稈受継搬送装置 - Google Patents

脱穀装置の穀稈受継搬送装置

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JP2001299059A JP2000126413A JP2000126413A JP2001299059A JP 2001299059 A JP2001299059 A JP 2001299059A JP 2000126413 A JP2000126413 A JP 2000126413A JP 2000126413 A JP2000126413 A JP 2000126413A JP 2001299059 A JP2001299059 A JP 2001299059A
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賢一朗 竹内
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智之 市丸
Atsushi Mizushima
淳 水島
Kazuo Toyoda
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の脱穀装置は、穀稈の受け継ぎを優先し
てフィ−ドチエンの搬送速度を低速に設定しているた
め、扱室内の穀稈の層厚が厚くなり、扱ぎ残し等の脱穀
ロスが発生したり、消費馬力が増大する等の課題があっ
た。 【解決手段】 本発明は、上記課題を解決するために、
脱穀装置1に設けたフィ−ドチエン4の搬送始端部と、
刈取前処理装置3の穀稈供給装置5の搬送終端部との間
に設けた受継チエン6を、前記刈取前処理装置3から車
速に同調して変速される回転動力が伝動される構成とし
た。前記フィ−ドチエン4は、受継チエン6の穀稈搬送
速度より速い搬送速度で受継穀稈を搬送できる構成とし
た脱穀装置の穀稈受継搬送装置としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀装置の穀稈受
継搬送装置に関し、農業機械の技術分野に属するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバインは、前側の刈取前処
理装置から後側の脱穀装置に刈取穀稈を円滑に受継ぎ供
給するために、刈取側の搬送装置と脱穀側のフィ−ドチ
エンとの間に、補助搬送装置や穀稈ガイド装置を介装し
た構成が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の脱穀装置は、刈
取前処理装置の終端部から脱穀装置に受け継ぐ穀稈を乱
れなく円滑に受け継ぐために、フィ−ドチエンの搬送速
度を比較的低速に設定していた。そのために、脱穀装置
のフィ−ドチエンは、刈取前処理装置の供給調節装置か
ら搬送穀稈を円滑に受け継ぐ目的は達成できるが、扱室
に供給されてくる穀稈の層厚が厚くなって脱穀性能が低
下する問題点があった。特に、従来のフィ−ドチエン速
度では、上述のとおり扱室内に供給される穀稈の層厚が
厚いために、扱ぎ残し等の脱穀ロスが発生したり、脱穀
に要する消費馬力が増大する等の課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した課題
を解決するために次の如き技術手段を講ずるものであ
る。すなわち、請求項1の発明は、脱穀装置1を搭載し
た走行車体2の前側に刈取前処理装置3を上下昇降自由
に連結して設け、前記脱穀装置1に設けたフィ−ドチエ
ン4の搬送始端部と、前記刈取前処理装置3の穀稈供給
装置5の搬送終端部との間に受継チエン6を設け、該受
継チエン6は、前記刈取前処理装置3から車速に同調し
て変速される回転動力が伝動される構成とし、前記フィ
−ドチエン4は、受継チエン6の穀稈搬送速度より速い
搬送速度で受継穀稈を搬送できる構成とした脱穀装置の
穀稈受継搬送装置としている。
【0005】つぎに、請求項2の発明は、受継チエン6
は、刈取前処理装置3の穀稈供給装置5から脱穀装置1
のフィ−ドチエン4に、搬送穀稈を受け継がせる構成と
し、該受継チエン6は、搬送終端部をフィ−ドチエン4
の搬送始端部より後方で、扱室7の入口部8に設けたゴ
ム垂れ9よりも扱胴10に接近した位置まで延長して構
成した請求項1記載の脱穀装置の穀稈受継搬送装置とし
ている。
【0006】つぎに、請求項3の発明は、フィ−ドチエ
ン4は、脱穀装置1の後部に設けた伝動部11に係脱自
由に接続して伝動可能に構成し、受継チエン6は、刈取
前処理装置3から伝動される伝動部12に係脱自由に接
続して伝動可能に構成し、該受継チエン6と前記フィ−
ドチエン4とは、走行車体2上に支架した回動支点軸1
3に支持した回動フレ−ム14に一体的に連結支持して
フィ−ドチエンオ−プンする構成とした請求項1又は請
求項2記載の脱穀装置の穀稈受継搬送装置としている。
【0007】つぎに、請求項4の発明は、回動支点軸1
3は、脱穀装置1の側面視において、下部を後側にして
上部を前側に位置させた状態に傾斜して構成した請求項
3記載の脱穀装置の穀稈受継搬送装置としている。つぎ
に、請求項5の発明は、回動支点軸13は、脱穀装置1
の正面視において、下部を外側にして上部を内側に位置
させた状態に傾斜して構成した請求項3記載の脱穀装置
の穀稈受継搬送装置としている。
【0008】つぎに、請求項6の発明は、回動支点軸1
3は、脱穀装置1の正面視において、下部を外側にして
上部を内側に位置させた状態に傾斜し、かつ、側面視に
おいて、下部を後側にして上部を前側に位置させた状態
に傾斜して構成した請求項3記載の脱穀装置の穀稈受継
搬送装置としたものである。
【0009】
【発明の効果】本発明は、上述のように構成したから、
コンバイン作業を最高速度で行なった場合でも、扱室内
部の穀稈の層厚を脱穀処理に適する厚み(扱室内部の穀
稈充填度)に保ちながら脱穀作業を続けることができ
る。したがって、脱穀装置は、適確な脱粒処理によって
扱ぎ残し等の脱穀ロスが減少し、消費馬力を比較的少な
くしながら作業ができる特徴を有する。そして、刈取前
処理装置から引き継ぐ穀稈は、受継チエンによってゴム
垂れの内側で扱胴の直前まで搬送されるから、乱れるこ
となく円滑に、しかも、確実に扱室内に引き継がせるこ
とができる効果がある。
【0010】更に、本発明は、受継チエンとフィ−ドチ
エンとを一体にオ−プンして清掃やメンテナンスを容易
に行なう構成でありながら、フィ−ドチエンがオ−プン
時に山形状の回動軌跡を描くために、機体カバ−等の障
害物を避けて回動ができる特徴がある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施例を具体的に説明する。コンバイン15は、図1に
示すように、走行車体2上に、扱室7の入口部8(入口
漏斗側)を前側にして脱穀装置1を搭載し、更に、その
前側に刈取前処理装置3を連結して一連の刈取脱穀作業
ができる構成としている。
【0012】そして、刈取前処理装置3は、図1で解る
ように、前端下部に分草杆17を設け、その背後には傾
斜状にした穀稈引起し装置18を設け、その後方低部に
は刈取装置19を設け、更に、刈取穀稈を脱穀装置1へ
搬送する穀稈搬送装置20を設けて構成している。そし
て、穀稈供給装置5は、上記穀稈搬送装置20の一部を
構成しており搬送終端部にあって、搬送穀稈を後述する
受継チエン6に受け継がせる構成としている。
【0013】つぎに、脱穀装置1は、図4及び図5に示
すように、扱胴10を内装軸架した扱室7の扱ぎ口に沿
わせてフィ−ドチエン4を設け、扱室7の下側には揺動
選別装置21や圧風唐箕22を内装した選別室23を設
け、供給された刈取穀稈を脱穀選別する構成としてい
る。そして、フィ−ドチエン4は、上側に添わせて挟持
杆24が設けられ、穂先部を上記扱室7に挿入した穀稈
の株元を挟持して搬送する構成としている。更に、フィ
−ドチエン4は、図5、図6および図8に示すように、
受継チエン6と共にフィ−ドチエンオ−プン機構25に
よって支持され、回動支点軸13を回動支点にして回動
する回動フレ−ム14によって脱穀装置1の機体から外
側にオ−プン回動して、脱穀装置1の前方位置、扱室
7、選別室23の側部を開放できる構成としている。こ
の構成によって、脱穀装置1は、前方位置、扱室7、選
別室23の清掃やメンテナンスが容易にできるものとな
った。
【0014】なお、フィ−ドチエンオ−プン機構25
は、詳細に後述する。つぎに、受継チエン6は、図1お
よび図2に示すように、前部受継チエン6aと補助受継
チエン6bとから構成し、前部受継チエン6aは、前記
フィ−ドチエン4の搬送始端部のすぐ前側に、フィ−ド
チエン4の始端部を分割したように設け、刈取前処理装
置3側の前述した穀稈供給装置5から受け継いだ穀稈を
後続するフィ−ドチエン4に受け継がせる構成とし、補
助受継チエン6bは、図2に示すように、前部受継チエ
ン6aとフィ−ドチエン4との内側に配置して設け、前
記前部受継チエン6aの受継作用時に、穀稈の穂先側を
支持できる構成としている。そして、前部受継チエン6
aは、図で解るように、その搬送始端部を、補助受継チ
エン8の搬送始端部と揃え、終端部分を上記補助受継チ
エン6bの終端部分より前側に位置させて構成してい
る。
【0015】この場合、補助受継チエン6bは、前部受
継チエン6aの終端部とフィ−ドチエン5の搬送始端部
との間の穀稈受け継ぎ作用を補助すると共に、超短稈
(前部受継チエン6aまで株元が届かない程度の短い穀
稈)を受け継ぐことができる構成としている。更に、補
助受継チエン6bは、図2に示すように、搬送終端部を
フィ−ドチエン4の搬送始端部より後方まで延長して、
扱室7の入口部8に設けたゴム垂れ9よりも扱胴10に
接近した位置まで延長して構成している。
【0016】つぎに、前部受継チエン6aと補助受継チ
エン6bとの伝動構成と、併せて、コンバイン15の伝
動経路の概略を、図7および図11に基づいて説明す
る。まず、図11において、エンジン26から出力され
る回転動力は、油圧無段変速装置27を経由して走行ミ
ッション装置28に伝達される走行及び刈取伝動経路
と、脱穀装置1に伝達される脱穀伝動経路と、グレンタ
ンク29に伝達される穀粒搬出伝動経路とに分配伝動さ
れる構成としている。
【0017】そして、刈取前処理装置3は、図11に示
すように、走行ミッション装置28を経由した回転動力
が回転各部(穀稈引起し装置18、刈取装置19、穀稈
搬送装置20、穀稈供給装置5等)に伝動され、更に、
前部受継チエン6aと補助受継チエン6bとにも伝動さ
れる構成としている。この場合、前部受継チエン6aと
補助受継チエン6bとは、図7に示すように、刈取前処
理装置3後部の伝動プ−リ30からベルト46と伝動プ
−リ47を介してチエンケ−ス31に入力し、補助受継
チエン軸32によって補助受継チエン6bを伝動し、更
に、後続の前部受継チエン6aへと回転動力を伝動する
構成としている。
【0018】このように、刈取前処理装置3に伝動され
る走行及び刈取伝動経路は、油圧無段変速装置27から
走行ミッション装置28内を経由した走行回転動力であ
るから、車速に同調して変速された回転動力によって駆
動される構成となっている。そして、フィ−ドチエン4
は、図11に示すように、脱穀装置1の後部に設けてい
る排塵ファン33(横断流ファン)の排塵ギヤボックス
34から伝動される構成としている。
【0019】そして、フィ−ドチエン4の搬送速度V
は、実施例の場合、図3に示す速度変化を示すグラフの
ように、作業速度(走行速度)と共に変速される受継チ
エン6の搬送速度vより、常に、高速で駆動されるよう
に速度設定をした構成としている。実施例の場合、フィ
−ドチエン4の搬送速度(V)は、常に、コンバインの穀
稈刈取量(扱室7に供給される穀稈量)を、扱室7の空
隙容積に対して、1乃至1.5倍の範囲内に保つように
速度を設定している。このように速度設定をすると、フ
ィ−ドチエン4は、従来に比較して高速で穀稈搬送をす
ることになるから、扱室7の内部では、搬送穀稈(脱穀
穀稈)の層厚が厚くならず、扱胴10が適確に作用でき
る。そのため、脱穀処理が効率的になり、藁屑の発生が
少なくて扱ぎ残しがなくなると共に、消費馬力が少なく
なる利点がある。
【0020】つぎに、前述したフィ−ドチエンオ−プン
機構25の詳細な構成を述べる。まず、図8において、
扱胴カバ−35は、前記扱室7の上部を覆う位置にあっ
て、上方に回動可能にガスダンパ−36で支持して開閉
自由に構成している。つぎに、フィ−ドチエン4は、図
5及び図8に示すように、チエン支持部材37に回転駆
動可能に支持して設け、扱室7の前側に開口している扱
口に沿わせて設け、そのチエン支持部材37の始端側に
回動フレ−ム14を連結して支持する構成としている。
そして、フィ−ドチエン4は、後部に伝動軸38(入力
軸)を設け、脱穀装置1の後部の前述の排塵ギヤボック
ス34の伝動部11に挿脱自由に連結して伝動可能に構
成している。そして、受継チエン6は、図6及び図9に
示すように、フィ−ドチエン4の始端部より前方位置に
おいて、上記回動フレ−ム14に取り付け、フィ−ドチ
エンオ−プン機構25に支持しオ−プン回動ができる構
成としている。この場合、前部受継チエン6aと補助受
継チエン6bとの伝動構成は、図4、図7、図9に示す
ように、補助受継チエン軸32の端部にある伝動部12
に、補助受継チエン6b側のスプロケット側部のカップ
リングを係脱自由に係合して伝動する構成としている。
【0021】そして、回転支点軸13は、図5及び図6
に示す実施例の場合、走行車体2上に設けた支持装置3
9に、脱穀装置2の正面視(図6参照)において、内側
に傾斜させ、脱穀装置2の側面視(図5参照)におい
て、前側に傾斜させて軸架し前記回動フレ−ム14を連
結して構成している。
【0022】以上の構成によって、フィ−ドチエン4と
前部受継チエン6a及び補助受継チエン6bとは、一体
的にフィ−ドチエンオ−プンが可能であって、受継チエ
ン6の伝動部(脱穀装置1の前側部分)、扱室7、選別
室23を開放できて清掃やメンテナンスを容易に行なう
ことができる。
【0023】そして、上記の構成は、フィ−ドチエン4
を、前後と左右に傾斜させた回動支点軸13を支点にし
てオ−プン回動をするから、回動軌跡の始端側(脱穀装
置1に装着した搬送作業位置)と、終端側(最高に開い
た位置、実施例では90度オ−プン回動する)で低位置
にあり、中間の回動途中では両端部より高い位置を経由
して山状に回動することができる。したがって、フィ−
ドチエン4は、回動軌跡の始端部分と終端部分とにおい
て、それぞれ下がった低い位置で停止することによっ
て、フィ−ドチエン4の自重が働き停止状態を安定よく
保持できる利点があるとともに、回動初期に機体カバ−
等の障害物を避けながら回動できる特徴もある。
【0024】つぎに、前部受継チエン6aと補助受継チ
エン6bとの伝動構成は、図7及び図11に基づいて既
に説明したが、その主要部であるチエンケ−ス31の支
持構成について述べる。まず、チエンケ−ス31は、図
12に示すように、走行車体2上の刈取懸架台40と脱
穀装置1側のカウンタフレ−ム41とを連結している取
付けプレ−ト42に固着支持している。更に、補助受継
チエン6bは、上記した刈取懸架台40に支持杆43を
介して支持したチエンレ−ル44によって安定よく支持
した構成としている。このように構成することにより、
チエンケ−ス31及び補助受継チエン6bの支持構成
は、剛性が増して安定し、円滑な搬送ができる。
【0025】更に、補助受継チエン6bは、図13に示
すように、上記チエンケ−ス31の外側に基部を取り付
けた板ばね45を上方に延長して先端部分をチエンの外
側から押し当て張圧してチエン張り45aを構成してい
る。このように、補助受継チエン6bは、下側から押し
上げて外張りに構成することにより、下方にメンテナン
ス空間が取れ、メンテナンスがやり易くなると共に、チ
エンの巻角が大きくなり安定した伝動ができる。そし
て、支持構成は、簡単になる利点もある。
【0026】そして、ベルト46は、図12に示すよう
に、刈取前処理装置3側の伝動プ−リ30からチエンケ
−ス31の伝動プ−リ47に伝動可能に巻回し、テンシ
ョンプ−リ48によって張圧して構成している。そし
て、テンションプ−リ48は、図12で解るように、ア
−ム49の支点部分にア−ム50を連結して張圧状態を
解除するとき操作が楽にできる構成としている。51は
テンションスプリングである。
【0027】以上のように構成したコンバイン15は、
エンジン26を始動して、刈取クラッチや脱穀クラッチ
を入り操作して機体の回転各部を伝動しながら、走行車
体2を前進走行して刈取脱穀作業を開始する。すると、
圃場の穀稈は、図1に示すように、前端下部にある分草
杆17によって分草作用を受け、ついで穀稈引起し装置
18の引起し作用によって倒伏状態から直立状態に引き
起こされ、株元が刈取装置19に達して刈り取られ、穀
稈搬送装置20に受け継がれて順次連続状態で後部上方
に搬送される。
【0028】このようにして、穀稈は、穀稈搬送装置2
0から穀稈供給装置5に順次連続状態で受け継がれ、前
部受継チエン6aの始端部に達し、補助受継チエン6b
の作用も受けてフィ−ドチエン4の始端部に達し脱穀装
置2に供給される。そして、穀稈は、株元がフィ−ドチ
エン4と挟持杆24に挾持された状態で搬送されなが
ら、穂先部分が扱室7内に挿入されて通過する過程で、
回転されている扱胴10によって脱穀される。そして、
脱穀処理物は、下方の選別室23に達して選別風と揺動
選別装置21の作用を受けて選別処理されるものであ
る。
【0029】以上のように、コンバイン15は、連続的
に刈取脱穀作業を行い、脱穀選別した穀粒を収穫してグ
レンタンク29に収集貯留する。さて、上述の作用中に
おいて、フィ−ドチエン4は、刈取脱穀作業を最高速度
で行なった場合でも、図3のグラフに示すように、受継
チエン6の速度より高速で搬送するから、扱室7内部の
穀稈の層厚を脱穀処理に適する厚み(扱室7内部の穀稈
充填度)に保ちながら脱穀作業を続けることができる。
したがって、脱穀装置1は、適確な脱粒処理によって扱
ぎ残し等の脱穀ロスが減少し、消費馬力を比較的少なく
しながら作業ができる。
【0030】そして、刈取前処理装置3から引き継ぐ穀
稈は、補助受継チエン6bによってゴム垂れ9の内側で
扱胴10の直前まで搬送されるから、乱れることがほと
んどなく円滑に、しかも、確実に扱室7に引き継がせる
ことができる。更に、本発明は、受継チエン6(前部受
継チエン6aと補助受継チエン6b)とフィ−ドチエン
4とを一体にオ−プンして扱室7と選別室23は勿論、
脱穀装置1の前側にもメンテナンス空間を作ることがで
きるから、清掃やメンテナンスを容易に行なうことが可
能である。そして、フィ−ドチエン4は、オ−プン時に
山形状の回動軌跡を描くために、機体カバ−等の障害物
を避けて回動ができる特徴も併せて有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であって、要部の平面図であ
る。
【図2】本発明の実施例であって、要部を線図で示す平
面図である。
【図3】本発明の実施例であって、速度比較のグラフで
ある。
【図4】本発明の実施例であって、伝動機構を展開して
示す平面図である。
【図5】本発明の実施例であって、内部構成の側面図で
ある。
【図6】本発明の実施例であって、一部を断面した正面
図である。
【図7】本発明の実施例であって、伝動機構を破断して
示す平面図である。
【図8】本発明の実施例であって、作用を示す斜面図で
ある。
【図9】本発明の実施例であって、作用を示す平面図で
ある。
【図10】本発明の実施例であって、側面図である。
【図11】本発明の実施例であって、コンバインの伝動
機構図である。
【図12】本発明の実施例であって、側面図である。
【図13】本発明の実施例であって、側面図である。
【符号の説明】
1 脱穀装置 2 走行車体 3
刈取前処理装置 4 フィ−ドチエン 5 穀稈供給装置 6
受継チエン 6a 前部受継チエン 6b 補助受継チエン 7
扱室 8 入口部 9 ゴム垂れ 10
扱胴 11 伝動部 12 伝動部 13
回動支点軸 14 回動フレ−ム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01D 61/00 301 A01D 61/00 301D 301A 69/00 302 69/00 302G (72)発明者 水島 淳 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 (72)発明者 豊田 和男 愛媛県伊予郡砥部町八倉1番地 井関農機 株式会社技術部内 Fターム(参考) 2B076 AA03 DA05 DA09 ED09 2B084 AA01 AC05 BD18 BD19 BD23 BD26 BH01 BH02 BH06

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置1を搭載した走行車体2の前側
    に刈取前処理装置3を上下昇降自由に連結して設け、前
    記脱穀装置1に設けたフィ−ドチエン4の搬送始端部
    と、前記刈取前処理装置3の穀稈供給装置5の搬送終端
    部との間に受継チエン6を設け、該受継チエン6は、前
    記刈取前処理装置3から車速に同調して変速される回転
    動力が伝動される構成とし、前記フィ−ドチエン4は、
    受継チエン6の穀稈搬送速度より速い搬送速度で受継穀
    稈を搬送できる構成とした脱穀装置の穀稈受継搬送装
    置。
  2. 【請求項2】受継チエン6は、刈取前処理装置3の穀稈
    供給装置5から脱穀装置1のフィ−ドチエン4に、搬送
    穀稈を受け継がせる構成とし、該受継チエン6は、搬送
    終端部を前記フィ−ドチエン4の搬送始端部より後方
    で、扱室7の入口部8に設けたゴム垂れ9よりも扱胴1
    0に接近した位置まで延長して構成した請求項1記載の
    脱穀装置の穀稈受継搬送装置。
  3. 【請求項3】フィ−ドチエン4は、脱穀装置1の後部に
    設けた伝動部11に係脱自由に接続して伝動可能に構成
    し、受継チエン6は、刈取前処理装置3から伝動される
    伝動部12に係脱自由に接続して伝動可能に構成し、該
    受継チエン6と前記フィ−ドチエン4とは、走行車体2
    上に支架した回動支点軸13に支持した回動フレ−ム1
    4に一体的に連結支持してフィ−ドチエンオ−プン可能
    な構成とした請求項1又は請求項2記載の脱穀装置の穀
    稈受継搬送装置。
  4. 【請求項4】回動支点軸13は、脱穀装置1の側面視に
    おいて、下部を後側にして上部を前側に位置させた状態
    に傾斜して構成した請求項3記載の脱穀装置の穀稈受継
    搬送装置。
  5. 【請求項5】回動支点軸13は、脱穀装置1の正面視に
    おいて、下部を外側にして上部を内側に位置させた状態
    に傾斜して構成した請求項3記載の脱穀装置の穀稈受継
    搬送装置。
  6. 【請求項6】回動支点軸13は、脱穀装置1の正面視に
    おいて、下部を外側にして上部を内側に位置させた状態
    に傾斜し、かつ、側面視において、下部を後側にして上
    部を前側に位置させた状態に傾斜して構成した請求項3
    記載の脱穀装置の穀稈受継搬送装置。
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