JPH0547858U - 検便用大便の採取用具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案は洋式便器を使用している時に検便用の
大便が容易に採取できるようにした採取用具に関するも
のである。 【構成】水に溶解できる紙その他の素材を用いて構成し
た帯状体を、便座の短径を横切り、かつ、便器内で適宜
の弛みを形成できる長さに形成し、帯状体の両端部には
接着部を形成してなる構造。 【効果】内部に大量の洗浄水が滞留している洋式便器内
でも容易に検便用の便を採取できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は検便用の大便を採取するための用具に関するものである。

【０００２】

【考案の背景】

健康診断等の目的で便の検査を受けるには予め家庭で検査用便の採取を行うこ とが必要である。これら検査用便を採取するためには排便時に便器中に溜まった 大便の中から検査に必要な量の大便を取り出すか、或いは、便器中に滞留した大 便中に便の採取用具を挿し込み、挿入した採取用具に便を付着させることが必要 である。

【０００３】 一般の家庭に採用されている水洗式便器は従来は所謂和式のものであった為、 便器中に排泄した検査用の便を採取するのに特に困難はなかったが、最近のよう に洋式便器を使用する家庭が多くなると、便器中には洗浄水が滞留しているため 水中に排泄された検査用の大便を採取することは極めて困難である。

【０００４】

【考案の目的】

本考案は上記した事情に鑑み、洋式便器を使用する家庭においても極めて容易 に検査用の便を採取できるようにした検便用大便の採取用具を提供せんとするも のである。

【０００５】 また本考案の他の目的は、使用手段が簡単であり、しかも使用後の採取用具は そのまま便と共に便器中に流して廃棄できるように構成した極めて衛生的な検便 用大便の採取用具を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、紙その他の水に溶解できる素材によって構成した適宜幅の帯状体を 用い、前記帯状体を少なくとも洋式便器の便座の短径を横切り、かつ、便器内に おいて適宜の弛みを形成できる長さに構成すると共にその中央部に便の採取部を 形成し、帯状体の両端部には接着剤その他を使用した接着部を剥離自在に形成し てなる検便用大便の採取用具の構造を考案の要点としている。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面を参照して説明する。

【０００８】 図１及び図２は本考案の最も基本的な構造を例示するものである。図において １は、適宜の厚さを持ち、かつ、紙その他の水に溶解できる性質を持った素材を 用いて帯状に形成した採取用具本体であり、洋式便器２に取付けた便座３の外径 のうち少なくとも短径を横切り、かつ、便器内において適宜の弛みを形成できる 長さに形成している。

【０００９】 11は採取用具本体１の中央部に構成した大便採取部である、この大便採取部11 は下痢その他の軟便等によっても濫りに溶解したり、或いは大量の排便によって も濫りに切断することなくその強度を維持させるために、必要に応じてこの部分 だけをその他の部分より肉厚に形成することもできる。

【００１０】 12…12は大便採取部11に形成した補強具を兼用する便の移動防止用の突条であ り、採取用具本体１と同質材を用いて紙縒り（こより）状に形成した線状体を図 ２に例示するように大便採取部11の中央部及び両側部に一体的に接着することに よって一体化させている。

【００１１】 ４は帯状に形成した採取用具本体１の両端部に形成した接着部であり、表面を 剥離紙によって保護された両面テープ等の接着テープを一体的に貼付した構成と している。

【００１２】 前記接着部４は、使用時に便座３と接する面に形成するものである。 なお、採取用具本体１の構造は図１及び図２に例示するような帯状体とした構 造に限定する必要ななく、図３に例示するように便座３の輪郭形状に合致するほ ぼ楕円形状に形成した枠紙５の中央部に採取用具本体１を横切らせて一体的に形 成することもできる。

【００１３】 なお上記構造とした場合には接着部４は楕円形条とした枠紙５の一部に貼着形 成することとなる。

【００１４】

【考案の効果】

本考案は上記のように構成したので、洋式便器を使用して検便用の大便を採取 する場合には、採取用具本体１の中央部に形成した大便採取部11を便器内に適宜 の長さに弛ませながら両端部に形成した接着部４，４を便座３に貼着すれば、便 器内に滞留している大量の洗浄水に影響されることなく簡単、かつ正確に採取す ることができる。

【００１５】 また便を採取した後の採取用具は、便器内に廃棄すると洗浄水によって溶解さ れながら処分をすることが可能であり、正確かつ衛生的に処理を行うことができ る利点がある。

【００１６】 また、採取用具本体１は便座３を横切りながら取付けるように構成したので、 使用者が用便中に排尿をしても、尿は採取用具の前側から便器２中に排泄される ので水に溶解できる性質を持った採取用具を棄損させることがないという優れた 特徴がある。

【００１７】 更にまた、本考案の採取用具本体１の周囲に楕円形状の枠紙５を取付けた場合 には枠紙５が便座シートの役目も果たすことができるようになり、一層衛生的な 使用効果を発揮できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す平面図

【図２】 図１のＡ−Ａ線に沿う断面図

【図３】 本考案の異なる実施例を示す平面図

【図４】 洋式便器に貼着した状態を示す斜視図

【図５】 図４の横断面図

【符号の説明】

１ 採取用具本体 11 大便採取部 12 移動防止用突条 ２ 洋式便器 ３ 便座 ４ 接着部 ５ 枠紙

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】紙その他の水に溶解できる素材によって構
   成した適宜幅の帯状体からなる採取用具本体を、少なく
   とも洋式便器の便座の短径を横切り、かつ便器内におい
   て適宜の弛みが形成できる長さに構成すると共にその中
   央部に便の採取部を形成し、採取用具本体の両端部には
   接着剤その他を使用した接着部を剥離自在に形成してな
   る検便用大便の採取用具。
2. 【請求項２】帯状の採取用具本体が、便座の形状にほぼ
   合致した楕円形状の枠紙の中央部を横切るように差し渡
   され、前記枠紙と一体化されているものである請求項１
   記載の検便用大便の採取用具。