JPS6130656Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は歩行困難な病人や、トイレを利用でき
ない状態下での使用に好適な婦女子用の排尿袋に
関する。

婦女子の場合、排尿後の局部周りには尿が残
り、通常はテイシユ等で拭き取つている。

この点、従来のこの種用途の排尿袋は、叙上の
残尿対策が全く考慮されておらず、そのために下
着を汚したり、残尿感による不快感があつた。

本考案は斯る問題点を解消したもので、防水フ
イルム製の縦長状袋体１に柔軟性の帯板状吸収体
２を収容すると共にこの吸収体２に一端が止着さ
れた柔軟性吸収帯片３を収容し、吸収帯片３の他
方を袋体１正面に開口される排尿口４から外に引
出し得るように構成したことを特徴とし、使用に
際して、排尿口４から引出した吸収帯片３を局部
下側に当てがい着用し得るようにしたものであ
る。

これにより本考案は次の利点がある。

使用に際して、吸収帯片を排尿口から引出し
て局部下側に当てがい着用することにより、排
尿後の局部周りの残尿は、股間から外す際に局
部を摺擦する吸収帯片によつて確実に拭き取ら
れ、下着の汚れや不快感を一掃することができ
る。

構造簡単で、安価に提供できる。

以下図面に示す実施例構成について説明す
る。袋体１は合成樹脂製の防水性フイルムであ
り、その縦長状正面における上半部中央には正
面略〓状の切目線５を施していて、この切目線
５から折込み可能な折込み片部６を形成すると
共に折込み片部６の折込み跡に排尿口４が形成
されるようにしている。

吸収体２は芯層部２ｃと、これを挾んだ表層
部２ａと裏層部２ｂとの三層状で、柔軟性およ
び吸収性に富む例えば不織布、合成繊維とパル
プ繊維との混合材、或いはSMC等の高吸収材
で帯板状に成型されている。この表層部２ａ正
面にはその上半部中央に正面略〓状の切目線７
が設けられて、この切目線７から折込み可能な
折込み片部８が形成されており、折込み片部８
は袋体１の折込み片部６ともども表層部２ａと
芯層部２ｃとの間に折込み可能にしている。
（第４図、第５図） 又、芯層部２ｃの正面側には吸収帯片３が表
層部２ａとの間に介装されており、この吸収帯
片３は柔軟性で且つ吸収性に富む素材で短冊状
に成形され、その一端部は芯層部２ｃの正面中
央に糊付け等により止着される一方、他端部は
折込み片部８よりも上側の表層部２ａと芯層部
２ｃとの間にフリー状に挾まれていて、開口さ
れた排尿口４から外に引出し可能にしている。

斯る実施例構成により次の利点がある。

実質的体積の吸収体が板状の薄型であるた
め、不使用時における保管、携行性に優れ、ま
た薄型で股間にフイツトし易すく、さほどの異
物感を感ずることなく装着使用できる。

使用に際して、折込み片を表層部と芯層部間
に折込みすることにより、折込み片部跡に排泄
空間が形成されると共に両層部間には折込み片
部周りに空間が形成され、且つこの空間と面す
る表層部と芯層部の面積が著しく拡大されるた
め、空間が尿の流通空間として、尿を排泄空間
から拡大された両層部にすばやく導き、袋外へ
の洩出なく、吸収できる特徴がある。

尚、上記実施例において、袋体の折込み片部は
正面側に折返して、表層部の折込み片部のみを表
層部と芯層部間に折込みして使用するも任意であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案排尿袋の一実施例を示す正面
図。第２図は−線に沿える縦断側面図。第３
図は−線に沿える横断底面図。第４図は折込
み片部を表裏両層部間に折込みした状態を示す縦
断側面図。第５図は−線に沿える横断底面図
である。 図中、１は袋体、２は吸収体、３は吸収帯片、
４は排尿口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 防水フイルム製の縦長状袋体に柔軟性の帯板状
   吸収体を収容すると共にこの吸収体に一端が止着
   された柔軟性吸収帯片を収容し、吸収帯片の他方
   を袋体正面に開口される排尿口から外に引出し得
   るようにして成る婦女子用排尿袋。