JPH0547483B2 - - Google Patents

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JPH0547483B2
JPH0547483B2 JP13593585A JP13593585A JPH0547483B2 JP H0547483 B2 JPH0547483 B2 JP H0547483B2 JP 13593585 A JP13593585 A JP 13593585A JP 13593585 A JP13593585 A JP 13593585A JP H0547483 B2 JPH0547483 B2 JP H0547483B2
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JP
Japan
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boron nitride
guanidine
urea
melamine
reaction
Prior art date
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JP13593585A
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English (en)
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JPS61295211A (ja
Inventor
Fujio Matsuda
Kozo Kato
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高純度非晶質窒化硼素の微粉末の製造
法に関する。さらに詳しくは、硼酸アンモニウム
と尿素、メラミンまたはグアニジンとを反応させ
て非晶質窒化硼素微粉末を製造する方法に関す
る。
(従来の技術) 窒化硼素はフアインセラミツクスの一種であ
り、大別して、非晶質窒化硼素、六方晶窒化硼素
および立方晶窒化硼素がある。非晶質窒化硼素に
関しては、従来法である無水硼酸をアンモニウム
中で還元窒化する方法により製造されるが、得ら
れる非晶質窒化硼素の純度は約80%であり、不純
物を多量に含んでいる。また、硼砂と尿素または
メラミンとの混合物をアンモニア中で加熱する方
法(特公昭38−1610および特開昭47−27200)が
あるが、得られる窒化硼素は不純物としてナトリ
ウムを含んでいる。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は高純度で安価な非晶質窒化硼素
微粉末を製造することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的に関して種々検討した
結果、原料として硼酸アンモニウムと尿素、メラ
ミンまたはグアニジンを用い、反応条件を設定す
ることにより、高純度非晶質窒化硼素微粉末が得
られることを見出し、本発明の方法に到つた。
本発明の方法は、硼酸アンモニウムと尿素、メ
ラミンまたはグアニジンを原料として、それらの
混合物を加熱し、反応させる。その反応はたとえ
ば次式のように進行するものと考えられる。
(NH42B4O7+2CO(NH22 →4BN+2NH3+2CO2+5H2O 使用される硼酸アンモニウムは四硼酸アンモニ
ウム(NH42B4O7、五硼酸アンモニウム
NH4B5O8、八硼酸アンモニウム(NH42B8O13
およびNH4HB4O7であり、無水物が最も望まし
いが、含水物であつても差し支えない。
硼酸アンモニウムおよび尿素、メラミンまたは
グアニジンの使用量は、すべての硼酸アンモニウ
ムが窒化硼素に変化するためには、硼酸アンモニ
ウムに対して理論量以上の尿素またはメラミンま
たはグアニジンを使用するのが望ましい。たとえ
ば、前記式に示すように、四硼酸アンモニウム1
モルに対して2モル以上の尿素を使用するのが望
ましい。しかし、特に限定されるものではない。
本発明において使用されるグアニジンにはグア
ニジン、炭酸グアニジン、塩酸グアニジン、硝酸
グアニジン、硫酸グアニジン、酢酸グアニジン等
があるが、特にグアニジンおよび炭酸グアニジン
を使用することが望ましい。
反応は不活性ガス中、常圧または加圧下におい
て実施される。不活性ガスとしては窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等があげられ、通常、窒素が用いら
れる。また、この反応はアンモニアガス中、常圧
または加圧下において実施される。
本発明の方法においては、反応温度は650〜
1100℃、好ましくは750〜1000℃の範囲である。
650℃未満では反応速度が遅く、1100℃を越える
と六方晶窒化硼素が生成するので好ましくない。
上記の反応による反応生成物は副生物が皆、気
体となつて逃げるので、副生物が含有しない。と
くにナトリウムは原料中に含まれないので、反応
生成物中に不純物としてナトリウムは含有しな
い。また、硼酸アンモニウムに対して、尿素、メ
ラミンまたはグアニジンの量が少ない時に反応生
成物中に酸化硼素を含有することがあるが、硼酸
アンモニウムに対して尿素、メラミンまたはグア
ニジンを理論量の5倍モル以上使用することによ
つて反応生成物は酸化硼素を殆ど含有しなくな
る。それ故、反応生成物は不純物を殆ど含有しな
いので、後処理として、水または鉱酸等で洗滌す
る必要は特になく、高純度の窒化硼素を得ること
ができる。また得られた窒化硼素は蜂巣状の粉末
の塊であり、軽く押すだけで容易に粉末状になる
ので、特に粉砕の必要はない。
しかしながら、本発明においては、反応生成物
を水洗、乾燥してもよいが、水洗後さらに低沸点
の有機溶剤、たとえば、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコール、アセトン、メチル
エチルケトン等で洗滌し、常圧乾燥または減圧乾
燥すれば高純度非晶質窒化硼素微粉末が収率良く
得られる。
(発明の効果) 硼酸アンモニウムと尿素、メラミンまたはグア
ニジンの混合物を650〜1100℃で加熱して得られ
た反応生成物は未反応原料および副生物、特にナ
トリウムを殆ど含有しないので、容易に高純度の
非晶質窒化硼素微粉末を得ることができる。
したがつて、本発明の方法はとくに電子材料、
耐火材料または潤滑剤として強く要望される高純
度の非晶質窒化硼素微粉末を提供する方法として
極めて優れたものである。
(実施例) 次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1 内容280c.c.の蓋つきアルミナ製るつぼに、粉砕
した無水四硼酸アンモニウム13.15g(0.05モル)
および尿素45.0g(0.75モル)の混合物を入れた
後、そのるつぼを電気炉に入れ、電気炉中に毎分
400mlの割合で窒素ガスを流しながら、るつぼを
電気炉で800℃で4時間加熱した。
反応後、窒素中で一晩放冷し、反応生成物をる
つぼから取り出し、スパチユラで押しつぶした結
果、4.6gの白色粉末を得た。
この物質は赤外線分析、X線解析によつて、非
晶質窒化硼素であることを確認した。また、電子
顕微鏡写真により、粒度1〜5ミクロンの粒子で
あることを認めた。元素分析により得られた窒化
硼素の純度は99.7%であり、ナトリウムの含有は
認められなかつた。また、使用した硼砂に対する
窒化硼素の収率は93.1%であつた。
実施例 2 実施例1で実施した方法において、尿素の代り
にメラミン37.8g(0.3モル)を使用し、その他
は実施例1と同様に実験した結果、純度99.7%、
粒度1〜5ミクロン、収率92.8%で非晶質窒化硼
素粉末を得、ナトリウムの含有は認められなかつ
た。
実施例 3 実施例1で実施した方法において、尿素の代り
に炭酸グアニジン54.0g(0.3モル)を使用し、
その他は実施例1と同様に実験した結果、純度
99.6%、純度1〜5ミクロン、収率92.4%で非晶
質窒化硼素粉末を得、ナトリウムの含有は認めら
れなかつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 硼酸アンモニウムと尿素、メラミンまたはグ
    アニジンとの混合物を650〜1100℃に加熱するこ
    とを特徴とする高純度非晶質窒化硼素微粉末の製
    法。
JP13593585A 1985-06-24 1985-06-24 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法 Granted JPS61295211A (ja)

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JP13593585A JPS61295211A (ja) 1985-06-24 1985-06-24 高純度非晶質窒化硼素微粉末の製造法

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JPS61295211A JPS61295211A (ja) 1986-12-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6306358B1 (en) 1998-06-02 2001-10-23 Osamu Yamamoto Crystalline turbostratic boron nitride powder and method for producing same

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JPS61295211A (ja) 1986-12-26

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