JPH0417884B2 - - Google Patents

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JPH0417884B2
JPH0417884B2 JP23115584A JP23115584A JPH0417884B2 JP H0417884 B2 JPH0417884 B2 JP H0417884B2 JP 23115584 A JP23115584 A JP 23115584A JP 23115584 A JP23115584 A JP 23115584A JP H0417884 B2 JPH0417884 B2 JP H0417884B2
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JP
Japan
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boron nitride
reaction product
hexagonal boron
washing
reaction
Prior art date
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Expired
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JP23115584A
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English (en)
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JPS61111904A (ja
Inventor
Fujio Matsuda
Kozo Kato
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication of JPS61111904A publication Critical patent/JPS61111904A/ja
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  • Ceramic Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、六方晶窒化硼素の製法に関する。さ
らに詳しくは、硼砂とメラミンとを反応させて、
直接に六方晶窒化硼素を製造する方法に関する。
(従来の技術) 窒化硼素はフアインセラミツクスの一種であ
り、大別して、非晶質窒化硼素、六方晶窒化硼素
および立方晶窒化硼素がある。六方晶窒化硼素に
関しては、従来法では、無水硼酸とアンモニアに
リン酸カルシウムを加え、反応温度約900℃で非
晶質窒化硼素を作り、副生物と添加剤を塩酸で除
き、さらに約1800℃で熱処理して六方晶窒化硼素
を得る。すなわち、原料から反応と熱処理の二段
により六方晶窒化硼素が製造される。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は原料から一段の反応で六方晶窒
化硼素を製造することである。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、上記目的に関して種々検討した
結果、硼砂とメラミンとを反応させる方法におい
て、反応条件を設定し、さらに得られた反応生成
物の後処理方法を改良することにより、高純度六
方晶窒化硼素が得られることを見出し、本発明の
方法に到つた。
本発明の方法は、硼砂とメラミンを原料として
反応させる。その反応は次式のように進行するも
のと考えられる。
3Na2B4O7+2C3N3(NH23 →12BN+3Na2O+6CO2+6H2O 使用される硼砂は無水物が最も望ましいが、含
水物であつても差し支えない。
硼砂およびメラミンの使用量は、すべての硼砂
が窒化硼素に変化するためには、前記式に示すよ
うに、硼砂3モルに対して、2モル以上のメラミ
ンを使用するのが望ましい。しかし、とくに限定
されるものではない。
反応は不活性ガス中、常圧または加圧下におい
て実施される。不活性ガスとしては窒素、ヘリウ
ム、アルゴン等が用いられる。
本発明の方法においては、反応温度は少なくと
も1100℃を越え2200℃以下の温度範囲、好ましく
は1200〜2000℃の範囲である。1100℃以下では非
晶質窒化硼素が生成し、2200℃を越えるを六方晶
窒化硼素の収率が低下するので好ましくない。
前記の反応による反応生成物は未反応原料およ
び副生物を含有する。これらの未反応原料および
副生物は大部分水に溶けるので、反応生成物を水
洗、とくに温水または熱湯で洗浄するとかなり精
製された六方晶窒化硼素が得られる。しかしなが
ら、純度は80〜90%程度であり、まだ十分とは言
えない。特に、副生物である酸化ナトリウムは強
塩基性を示し、水洗のみでは十分除去することが
困難である。
本発明の方法は、前記の反応条件により得られ
た反応生成物を以下のように処理するところに主
たる特徴を有するものである。
すなわち、反応生成物を鉱酸を用いて洗浄し、
しかる後に水洗して六方晶窒化硼素を得る。
用いられる鉱酸は、塩酸、硫酸、硝酸、りん酸
等である。中でも塩酸または硫酸、あるいは両者
の混合したものが良好な結果を与える。使用する
鉱酸の濃度は0.1〜10%、好ましくは1〜5%で
ある。
この様な鉱酸を用いて洗浄液のPHが1以下とな
るまで洗浄する。ついで、水洗をその洗浄液がPH
5〜7になるまで行なう。
鉱酸による洗浄および水洗の方法は、とくに制
限されることなく、それぞれの洗浄液が上記PH域
となるように洗浄すればよい。例えば反応生成物
を前記濃度の希鉱酸の水溶液中に懸濁させて、よ
くかきまぜた後、過し、必要に応じてさらに希
鉱酸液でPHが1以下になるまで洗浄する。つい
で、別し、塊そのまゝ、あるいは水に懸濁さ
せて過して、洗浄液のPHが5〜7となるまで水
洗するような方法がある。
また、本発明においては、反応生成物を水洗
後、乾燥してもよいが、水洗後さらに低沸点の有
機溶剤たとえばメタノール、エタノール、イソプ
ロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケト
ン等で洗浄し、常圧乾燥または減圧乾燥すれば、
高純度六方晶窒化硼素微粉末が収率良く得られ
る。
(作用および発明の効果) 硼砂とメラミンとを少なくとも1100℃を越え、
2200℃以下の温度範囲で加熱して一段の反応で得
られた反応生成物を、希鉱酸でPH1以下まで洗浄
し、ついでPH5〜7まで水洗することにより、未
反応原料および副生物をほゞ完全に除去すること
が可能で高純度の六方晶窒化硼素微粉末を得るこ
とができる。
したがつて、本発明の方法はとくに電子材料、
耐火材料または潤滑剤として強く要望される高純
度の六方晶窒化硼素微粉末を提供する方法として
極めて優れたものである。
(実施例) 次に、実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
実施例 1 内容280c.c.の蓋つきの窒化硼素製るつぼに、粉
砕した無水硼砂60.4gおよびメラミン113.5gの
混合物を入れた後、そのるつぼを電気炉に入れ、
電気炉中に毎分400mlの割合で窒素ガスを流しな
がら、るつぼを電気炉で1500℃で1時間加熱し
た。
反応後、窒素中で一晩放冷し、反応生成物をビ
ーカー中に入れ、さらに5%塩酸をビーカー中の
反応生成物に加え、洗浄とデカンテーシヨンを繰
り返し、洗浄液のPHを1以下とした後、約30分間
撹拌し、デカンテーシヨンの後、イオン交換水を
加え、撹拌とデカンテーシヨンを繰り返し、洗浄
液のPHを6とした後、別した。さらに、沈澱物
をメタノールで2回洗浄した後、減圧で100℃で
2時間乾燥した結果、277.0gの白色粉末を得た。
この物質は赤外線分析、X線解析によつて、六
方晶窒化硼素であることを確認した。また、電子
顕微鏡写真により、粒度1〜5ミクロンの粒子で
あることを認めた。元素分析により得られた窒化
硼素の純度は99.6%であつた。また、使用した硼
砂に対する窒化硼素の収率は90.6%であつた。
実施例 2 実施例1で実施した方法において、5%塩酸の
代りに、5%硫酸を使用し、その他は実施例1と
同様に実験した結果、純度99.6%、粒度1〜5ミ
クロン、収率90.2%で六方晶窒化硼素粉末を得
た。
参考例 実施例1で実施した方法において、反応後、一
晩放冷し、反応生成物をビーカーに入れ、反応生
成物に熱湯を加え、水洗とデカンテーシヨンを3
回繰り返えした後、別し、沈澱物を100℃で2
時間減圧乾燥した結果、得られた白色粉末を元素
分析し、純度87.8%の窒化硼素であることを確認
した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 硼砂とメラミンとの混合物を不活性ガス雰囲
    気下に少なくとも1100℃を越え2200℃以下の温度
    範囲で加熱した後得られた反応生成物を、洗浄液
    のPHが1以下となるまで希鉱酸で洗浄し、つい
    で、洗浄液のPHが5〜7になるまで水洗すること
    を特徴とする六方晶窒化硼素の製法。 2 希鉱酸が希塩酸および/または希硫酸である
    特許請求範囲第1項記載の方法。
JP23115584A 1984-11-05 1984-11-05 六方晶窒化硼素の製法 Granted JPS61111904A (ja)

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JPS61111904A JPS61111904A (ja) 1986-05-30
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US6306358B1 (en) 1998-06-02 2001-10-23 Osamu Yamamoto Crystalline turbostratic boron nitride powder and method for producing same
CN113753866B (zh) * 2021-08-03 2023-02-07 湖南大学 一种六方氮化硼纳米晶及其固相制备方法

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JPS61111904A (ja) 1986-05-30

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