JPH0546295U - レトルト殺菌装置 - Google Patents

レトルト殺菌装置

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JPH0546295U
JPH0546295U JP9519691U JP9519691U JPH0546295U JP H0546295 U JPH0546295 U JP H0546295U JP 9519691 U JP9519691 U JP 9519691U JP 9519691 U JP9519691 U JP 9519691U JP H0546295 U JPH0546295 U JP H0546295U
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JP
Japan
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hot water
retort
heating
canister
heating canister
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Pending
Application number
JP9519691U
Other languages
English (en)
Inventor
斉藤征四郎
樋口道成
Original Assignee
株式会社神垣鉄工所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レトルト食品の加熱、殺菌に際し、該レトル
ト食品の均一処理化を図る。 【構成】 被処理物rであるレトルト食品を多数収納し
たトレーtが内装されるレトルト殺菌装置の加熱罐体1
0内周面10aにおける底部13に、噴射ノズル27,
27,・・・が取付られた熱水噴射部20を配置し、該
噴射ノズル27から鉛直上方に向けて熱水hが噴射され
るようにするとともに、内周面10a上方の両側面15
a,15aには、多数の噴射口31,・・・、及び噴射
口41,・・・が開口された熱水噴射部30,40をそ
れぞれ配し、前記トレーtに斜め上方から熱水hが噴射
されるように構成したレトルト殺菌装置。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、レトルト食品の加熱、殺菌を行うレトルト殺菌装置に関し、さらに 詳細には、前記レトルト食品を多数収納するトレーが内装されるレトルト殺菌装 置の加熱罐体を改良することにより、前記加熱罐体内のレトルト食品が均一処理 できるようにしたレトルト殺菌装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、飽食の時代と言われる中にあって、長期保存可能で且つ手軽に食するこ とができるレトルト食品が各種生産されており、更に流通形態、並びに食生活の 変化も相まって、該レトルト食品の需要が増大の一途を辿っている。
【0003】 前記レトルト食品は、パウチ、缶詰、成形容器、瓶詰等があり、これを高圧高 温下で加熱、殺菌したもの等から成る。
【0004】 該レトルト食品の加熱、殺菌には、加圧された加熱罐体に加熱蒸気を噴射する 蒸気式レトルト殺菌装置や、熱水を循環する熱水式レトルト殺菌装置等が利用さ れている。
【0005】 前記レトルト殺菌装置は従来より各種開発され、実用に供されているが、例え ば、実開昭61−260863号に開示されている如く、加熱罐体内に於いてレ トルト食品を加熱、殺菌するに際し、熱水を上部からシャワー状に散布するよう にしたものが知られている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のレトルト殺菌装置にあっては、以下に記す如くの問 題点があった。
【0007】 則ち、熱水を加熱罐体上部からシャワー状に散布するようにしたレトルト殺菌 装置は、熱水をシャワー状に散布しているため、熱水が加熱罐体の内部全域に散 布されるようになり、延いては加熱罐体内部の温度分布が均一化され、昇温時( 熱水の散布開始時)には、熱水が上方の被処理物(レトルト食品)から徐々に接 触するようになるため、該被処理物が均一処理されないという問題点があった。
【0008】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたものであり、被処理物である前記レトル ト食品を多数収納するトレーが内装されるレトルト殺菌装置の加熱罐体を改良す ることにより、前記加熱罐体内のレトルト食品が均一処理できるようにしたレト ルト殺菌装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案は、加熱罐体内部で被処理物を加熱、殺菌するように構成したレトルト 殺菌装置に於いて、前記加熱罐体内周面の底部に配した熱水噴射部と、該内周面 上方の両側面に配した熱水噴射部と、により加熱罐体内のトレーに収納された前 記被処理物に、熱水を、鉛直下方及び斜め上方の3方向から同時噴射するように 構成したことを特徴とするレトルト殺菌装置を提供することにより、上記課題を 達成するものである。
【0010】
【作用】
本考案におけるレトルト殺菌装置は、熱水を加熱罐体内周面の底部と、斜め上 方との3方向から、該加熱罐体の略中心(被処理物を収納したトレー方向)に熱 水を噴射しているため、該加熱罐体内部の温度分布が均一化されるとともに、被 処理物の均一処理が可能となる。
【0011】 則ち、熱水を所要3方向から噴射することで、加熱罐体全域に熱水が拡散され るようになり、延いては該加熱罐体内部の温度分布の均一化が成されるとともに 、下方及び上方の被処理物が同時に熱水接触することにより、該被処理物が均一 処理されるため、複数段積層されたトレーに収納した被処理物が収納箇所によっ て処理のバラツキを生じることはない。
【0012】 なお、加熱罐体内周面の底部に配され、熱水を鉛直上方に向けて噴射する噴射 ノズルは、内装されたトレーの各スリットに配されるようになっているため、該 トレーが熱水の噴射を阻害してしまうことはない。
【0013】
【実施例】
以下、本考案に係わるレトルト殺菌装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明 する。
【0014】 図1は本考案に係わるレトルト殺菌装置の実施例を示す斜視図、図2は同実施 例を示す正面図、図3は同実施例を示す平面図、図4は本考案のレトルト殺菌装 置の配管系統を示す全体構成図、図5は被処理物が収納されるトレーを示す平面 図、図6は被処理物が収納されるトレーを示す側面図である。
【0015】 本考案のレトルト殺菌装置の特徴とするところは、加熱罐体10内部で被処理 物rを加熱、殺菌するように構成したレトルト殺菌装置の前記加熱罐体10内周 面10aの底部13に配した熱水噴射部20と、該内周面10a上方の両側面1 5a,15aに配した熱水噴射部30,40と、により加熱罐体10内のトレー tに収納された前記被処理物rに、鉛直下方と、斜め上方の3方向から熱水hを 同時噴射するように構成したところにある。
【0016】 前記加熱罐体10は、ステンレス鋼等の円筒から成り、長手方向先端には蝶番 11を介して蓋体12が蝶着されることにより、開口部19が開閉可能に構成さ れている。
【0017】 該加熱罐体10底部13近傍の内周面10aには、レール51,51がそれぞ れ水平状を成して加熱罐体10の長手方向に延在、配置されており、延いてはト レー車mを該レール51,51に沿って加熱罐体10内に滑走させて配置可能に なっている。
【0018】 従って、トレー車mに積層載置されるトレーt,t,・・・に収納される被処 理物rを、容易且つ迅速に加熱罐体10内搬送、搬入可能となっている。
【0019】 なお、前記被処理物rは、パウチ、缶詰、成形容器、瓶詰等の所謂レトルト食 品から成る。
【0020】 一方、前記加熱罐体10の内周面10aにおける底部13には、図3に示す如 く中空管体を十字状に交差させた熱水噴射部20が加熱罐体10の長手方向に3 つ配置されているが、加熱罐体10の長手方向に延在する前記熱水噴射部20の 主管21、及び該主管21と直交する枝管23は、各トレーtのスリットs,s ´に位置する如くして配置されている。
【0021】 このため、主管21及び枝管23に取付られた噴射ノズル27,27,・・・ から噴射される熱水hは、前記スリットs,s´を通過して加熱罐体10内部上 方に拡散されるようになる。
【0022】 他方、加熱罐体10の内周面10a上部方向の両側面15a,15aには、断 面半円状を呈する中空状の熱水噴射部30,40が加熱罐体10の長手方向に延 在されてそれぞれ3つ配置されている(積層される前記トレーtの最上段斜め上 方に位置して配置されている)。
【0023】 該熱水噴射部30,40には、多数の噴射口31,・・,41,・・が開口さ れており、該噴射孔31,41から前記トレーtに向けて熱水hが噴射されるよ うになっている。
【0024】 なお、本考案は、上記構成に限定されるものではなく、以下に記す如く構成す るものでもよい。
【0025】 例えば、上記加熱罐体10内には、レール51が配されて、トレーtの収納が 容易に成されるように構成されているが、コロやトラバース機構等を採用してト レーtの収納を行うように構成することも可能である。
【0026】 また、下方の熱水噴射部20、及び上方の熱水噴射部30,40は、加熱罐体 10の長手方向にそれぞれ3つ配されるように構成されているが、一体的のもの を1つのみ配するように構成すること等も可能である。
【0027】 次に、図4に基づいてレトルト殺菌装置の構成、及び使用方法について説明す る。
【0028】 前記加熱罐体10に於いては、バルブV1、循環ポンプP2、インラインヒー タH、バルブV4を介して給水ポンプP1から給水が行われるように構成されて いる。
【0029】 また、加熱罐体10内部に給水された水は、バルブV3、循環ポンプP2、イ ンラインヒータH、及びバルブV4を介して連結された配管中を循環されること により、バルブV6が開して加熱蒸気が流入される前記インラインヒータHによ って加熱されるようになっている。
【0030】 更に、上記熱水噴射部20及び熱水噴射部30,40には、バルブV3、循環 ポンプP2、インラインヒータH、バルブV4、及びバルブV5を介して配管接 続が成されている。
【0031】 被処理物rの加熱、殺菌処理を行うに際しては、先ず被処理物rを多数収納し た前記トレーtをトレー車mに積層載置し、これを加熱罐体10内に格納する。
【0032】 トレーt,t,・・・の格納が完了したら、蓋体12を閉めて加熱罐体10内 を密閉状態とし、しかる後運転を開始すると、加熱罐体10内に給水が開始され て図2の破線(水位L)まで貯水される。
【0033】 なお、加熱罐体10内の貯水が完了すれば、バルブV1は閉となる。
【0034】 次に、バルブV3,V4を開するとともに、循環ポンプP2を作動させること により貯水の循環を行い、延いてはバルブV6を開して加熱蒸気が流入されるイ ンラインヒータHにより、設定温度(略90゜C)まで加熱を行う。
【0035】 設定温度に達すれば、バルブV4が閉する一方、バルブV5が開して熱水噴射 部20、及び熱水噴射部30,40に熱水hが送り込まれ、噴射ノズル27及び 噴射口31,41から熱水h噴射が開始される。
【0036】 なお、熱水hの噴射が開始されて暫くしたら、加熱罐体10内に図示しない圧 縮空気槽からバルブV10を介して給気を行い、更にバルブV9を開して排気を 行うことにより、該加熱罐体10内を加圧制御するとともに、該加熱罐体10内 を温度制御する(加熱罐体10内部の温度状態に応じてインラインヒータHへの 加熱蒸気量を調整するフィードバック制御等による)。
【0037】 特に、前記熱水hは、熱水噴射部20による下方からと、熱水噴射部30,4 0による斜め上方と、の3方向から噴射されるため、加熱罐体10の内部全域に 該熱水hが拡散するようになり、加熱罐体10内温度の均一化が図れるとともに 、被処理物rにも十分且つ均一な処理を施すことが可能となる。
【0038】 なお、熱水hの噴射時にあっては、配管中に常時熱水hが存するようになるた め、当初の水位Lは噴射ノズル27下方まで降下することとなり、延いては噴射 ノズル27からの熱水h噴射に悪影響を及ぼすことはない。
【0039】 また、本考案に於いては、熱水噴射部20,30,40を加熱罐体10の下方 と、斜め上方との3方向に配したことを特徴としたものであるため、前記熱水噴 射部20,30,40の形状や、噴射方法等に特別な制限なない。
【0040】
【考案の効果】
本考案に係わるレトルト殺菌装置に於いては、上記の如く構成されることによ り、以下に記載するような効果を有する。
【0041】 (1)本考案におけるレトルト殺菌装置は、熱水を加熱罐体の内周面における 底部と、斜め上方との3方向から、該加熱罐体の略中心(被処理物を収納したト レー方向)にそれぞれ噴射するように構成しているため、加熱罐体全域に熱水が 拡散されるようになり、延いては該加熱罐体内部の温度分布の均一化が成される という優れた効果を有する。
【0042】 (2)また、本考案におけるレトルト殺菌装置は、上記の如く熱水を加熱罐体 の内周面における底部と、斜め上方との3方向から、該加熱罐体の略中心(被処 理物を収納したトレー方向)にそれぞれ噴射するように構成しているため、下方 及び上方の被処理物が同時に熱水接触することとなり、該被処理物の均一処理が 達成できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるレトルト殺菌装置の実施例を示
す斜視図
【図2】同実施例を示す正面図
【図3】同実施例を示す平面図
【図4】本考案のレトルト殺菌装置の配管系統を示す全
体構成図
【図5】被処理物が収納されるトレーを示す平面図
【図6】被処理物が収納されるトレーを示す側面図
【符号の説明】
h 熱水 t トレー H インラインヒータ P1 給水ポンプ P2 循環ポンプ 10 加熱罐体 10a 内周面 11 蝶番 12 蓋体 13 底部 15a 上部側面 20 熱水噴射部 21 主管 23 枝管 27 噴射ノズル 30 熱水噴射部 31 噴射口 40 熱水噴射部 41 噴射口 51 レール

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱罐体内部で被処理物を加熱、殺菌す
    るように構成したレトルト殺菌装置に於いて、前記加熱
    罐体内周面の底部に配した熱水噴射部と、該内周面上方
    の両側面に配した熱水噴射部と、により加熱罐体内のト
    レーに収納された前記被処理物に、熱水を、鉛直下方及
    び斜め上方の3方向から同時噴射するように構成したこ
    とを特徴とするレトルト殺菌装置。
JP9519691U 1991-11-20 1991-11-20 レトルト殺菌装置 Pending JPH0546295U (ja)

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JP9519691U JPH0546295U (ja) 1991-11-20 1991-11-20 レトルト殺菌装置

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ID=14131003

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006121965A (ja) * 2004-10-28 2006-05-18 Samson Co Ltd 加熱むらを防止することのできる加熱殺菌装置
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