JPH0545931A - 着色微粒子の製造方法およびそれを用いてなる電子写真用トナー - Google Patents

着色微粒子の製造方法およびそれを用いてなる電子写真用トナー

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JPH0545931A
JPH0545931A JP3222380A JP22238091A JPH0545931A JP H0545931 A JPH0545931 A JP H0545931A JP 3222380 A JP3222380 A JP 3222380A JP 22238091 A JP22238091 A JP 22238091A JP H0545931 A JPH0545931 A JP H0545931A
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particles
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toner
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JP3222380A
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Yoshikuni Mori
悦邦 森
Mitsuo Kushino
光雄 串野
Hideki Oishi
英樹 大石
Tadahiro Yoneda
忠弘 米田
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Nippon Shokubai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粒度が均一でしかも粒子表面が凹凸状となっ
ており、かつ懸濁重合に用いた界面活性剤及び分散剤が
著しく低減されてなり、湿度の変化を伴う物性の変動が
ほとんどなく、例えば、電子写真用トナーとして使用し
た場合に、鮮明な画像を形成しうると共に流動性、クリ
ーニング性にも優れたものとなる着色微粒子を得る。 【構成】 重合性単量体を着色剤および/または磁性粉
の存在下に懸濁媒体中に懸濁させて重合を行ない、得ら
れる3〜50μmの範囲の平均粒子径を有する着色球状
微粒子の懸濁液より該微粒子を分離し、得られるケーキ
に50〜130℃の温水を注ぎ温水加熱処理することに
より重合熟成を行なうとともに該粒子同士を融着させて
ブロック状にし、ついで該ブロック状粒子を実質的に融
着前の着色球状微粒子の平均粒子径に解砕することを特
徴とする着色微粒子の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色微粒子の製造法お
よびそれを用いてなる電子写真用トナーに関する。より
詳しくは、粒子内での着色剤が均一に分散されてなると
共に粒子表面が改質されてなり、よってトナー、塗料、
インク、樹脂成形物等の着色剤等に利用できる着色微粒
子の製造法および該着色微粒子を用いてなり、電子写真
複写機およびレーザプリンタ、液晶プリンタ等のプリン
タ装置のトナーに用いることにより、鮮明な画像を形成
し得る電子写真用トナーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、セレン、酸化亜鉛、硫化
カドミウム等の無機光導電体材料または有機光導電体材
料によって構成された感光体上に電気的潜像を形成せし
め、これを粉体現像剤で現像化し、紙などに転写して定
着するものである。
【0003】従来、電子写真の現像に用いられるトナー
は、一般に熱可塑性樹脂中に着色剤およびその他添加剤
(電荷制御剤、オフセット防止剤、潤滑剤等)を溶融混
合して分散した後、固化物を微粉砕、分級して所望の粒
径の着色微粒子として製造してきた。
【0004】しかしながら、上記の粉砕によりトナーを
製造する方法には、種々の欠点が存在する。第一には、
樹脂を製造する工程、樹脂と着色剤やその他の添加剤と
を混練する工程、固形物を粉砕する工程、粉砕物を分級
して所望の粒径の着色微粒子を得る工程等、多くの工程
とそれに伴う多種の装置が必要であり、この方法により
製造されるトナーは必然的に高価格である。特に、鮮明
でかぶりの少ない画像を形成するための最適な粒子径範
囲のトナーを得るために分級する工程は必須の要件であ
るが、生産性かつ収率の上において問題がある。第二
に、混練する工程において着色剤やその他の添加剤が樹
脂に均一に分散するのは極めて困難であり、故にこの方
法で製造されたトナーは、着色剤、電荷制御剤等が分散
不良のために各粒子の摩擦帯電特性が異なり、これが解
像度の低下につながる。このような問題は今後、画像の
高画質化のための必須条件となるトナーの小粒子径化に
伴なって更に顕著なものとなる。すなわち、現状の粉砕
機では小粒子径トナーを得るには限界があり、よしんば
小粒子径トナーが得られたとしても着色剤および電荷制
御剤の分散不良のため、帯電量のより大きなバラツキが
発生する。
【0005】これらの粉砕法によるトナーにみられるさ
まざまの欠点を改良するために、乳化重合法または懸濁
重合法によるトナーの製造方法が種々提案されている
(特公昭36−10,231号、特公昭43−10,7
99号、特公昭47−518,305号、特公昭51−
14,895号等)。これらの方法は、重合性単量体に
カーボンブラック等の着色剤物質、その他の添加剤を加
え、乳化または懸濁重合せしめて、着色剤物質を含有す
るトナーを一気に合成する方法である。この方法によ
り、従来の粉砕法の欠点をかなり改善することが可能で
ある。すなわち、粉砕工程を全く含まないため脆性の改
良は必要ではなく、形状が球形で流動性に優れるために
摩擦帯電性が均一である。しかしながら、重合法による
トナー製造方法にも問題はある。第一には、重合時に用
いた分散剤、界面活性剤等の親水性物質が洗浄工程によ
っても完全には除去できずトナー表面に残存するため
に、帯電性が環境に影響され易くなる。第二には、重合
法により得られるトナーは形状が球で、表面に非常にな
めらかである為に、感光体に付着したトナーが除去され
難くなり、クリーニング不良を生じる。
【0006】これらの問題を解決するために種々の方法
が特開昭61−255,354号、特開昭53−17,
736号、特開昭63−17,460号、特開昭61−
167,956号等により提案されているが、その効果
が不完全であったり、或いはコストアップにつながり実
用的でない。
【0007】このような問題点を解決するために、例え
ば重合性単量体、着色剤および/または磁性粉ならびに
重合開始剤を乳化剤の存在下に乳化分散し、重合させる
ことにより主要樹脂成分を製造し、得られる重合液を該
主要樹脂成分のガラス転移点以下の温度で凝固させ、か
つ凝固後に得られた粒子を主要樹脂成分のガラス転移点
以上の温度に加熱することにより完全に溶融させ、得ら
れる粒子を分級することにより所望の粒径を有する電子
写真用トナーを製造する方法が開示されている(特開昭
61−167,955号、特開昭61−167,956
号、特開昭61−167,957号および特開昭61−
72,258号)。
【0008】しかしながら、このような方法は、主とし
て乳化重合により重合が行なわれるので、得られる重合
体粒子の粒径はサブミクロン程度となるとともにカーボ
ンブラック等の着色剤が重合体粒子中に含まれずに粒子
外に存在することになるので、これを次工程の凝固工程
や加熱溶融工程でより大きな粒子中に包含させても均一
に分散させることは不可能である。このため、着色剤の
不均一性を招き、これが例えば電子写真用トナーとして
使用する場合に帯電の不均一性を招いたりあるいはトナ
ー飛散の原因となり、カブリ現象やドラム汚染の原因と
なる。また、前記方法は、重合により得られる重合体の
粒子径が小さいので、凝固工程においてガラス転移点以
下の温度で凝固させることにより粒径を増大させるとと
もに粒径をコントロールする必要があり、この際、無機
酸、有機酸等を凝固剤として使用する必要があるが、こ
の凝固剤は、得られるトナーをいかに洗浄しても完全に
除去することは不可能であり、残存凝固剤は耐環境依存
性を生じ、電気的特性が不充分であるという問題があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記現
状に鑑み鋭意研究を重ねた結果、懸濁重合により得られ
た着色球状微粒子を特定の順序により処理して得られる
着色微粒子が前記問題点が悉く改善されたものであり、
電子写真用トナーを始め、塗料、インク、樹脂成形物等
の着色剤等に好適に用いられると共に、該着色微粒子を
用いてなる電子写真用トナーが、電子写真複写機および
レーザプリンタ、液晶プリンタ等のプリンタ装置に用い
ることにより、前記従来技術の有する問題点が全く見ら
れず、極めて鮮明な画像を形成し得ることを見い出し、
本発明を完成するに至った。
【0010】
【課題を解決しようとするための手段】本発明は、重合
性単量体を着色剤および/または磁性粉の存在下に懸濁
媒体中に懸濁させて重合を行ない、得られる3〜50μ
mの範囲の平均粒子径を有する着色球状微粒子の懸濁液
より該微粒子を分離し、得られるケーキに50〜130
℃の温水を注ぎ温水加熱処理することにより重合熟成を
行なうとともに該粒子同士を融着させてブロック状に
し、ついで該ブロック状粒子を実質的に融着前の着色球
状微粒子の平均粒子径に解砕することを特徴とする着色
微粒子の製造法である。本発明はまた、上記着色微粒子
を含有してなる電子写真用トナーである。
【0011】
【作用】本発明における着色球状微粒子は、重合性単量
体を着色剤および/または磁性粉の存在下に懸濁媒体中
に懸濁させて重合を行なうことにより得られる。この懸
濁重合により得られる着色球状微粒子は3〜50μm、
好ましくは3.5〜20μmの範囲の粒子径であるが、
この粒子径の大きさは温水加熱処理および解砕の工程を
経て本発明の着色微粒子を得る上で極めて重要な意義を
有している。懸濁重合以外の重合法、例えば乳化重合法
による球状重合体の平均粒子径は通常0.1μm前後で
あり、これを温水処理、解砕して得られる微粒子は、本
発明の製造方法により得られる着色微粒子に比べて粒子
の形状や粒子径分布が著しく異なったものとなり、これ
をトナーとして用いても充分満足しうる画質の画像を得
ることができない。
【0012】この懸濁重合は、粒子径の規制を行った
後、あるいは粒子径の規制を行いながら反応を行うこと
が好ましいが、特に、粒子径の規制を行った後に反応を
行なうことが好ましい。この粒子径の規制は、例えば所
定の成分を水性媒体に分散させた懸濁液をT.K.ホモ
ミキサーあるいはエバラマイルダー等のラインミキサー
に1回ないし数回通過させることにより行われる。懸濁
重合反応は、通常40〜130℃、好ましくは50〜9
0℃の範囲の温度で0.5〜30時間、好ましくは2〜
10時間行なわれる。
【0013】懸濁重合の重合性単量体成分に用いる重合
性単量体の例としては次のものが挙げられ、これらを単
独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることがで
きる。スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチ
レン、p−メチルスチレン、α−メチルスチレン、p−
メトキシスチレン、p−tert−ブチルスチレン、p
−フェニルスチレン、o−クロルスチレン、m−クロル
スチレン、p−クロルスチレン等のスチレン系モノマ
ー;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
n−ブチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸ドデシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−エチルヘキ
シル、メチクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリ
ル酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリ
ル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル等のアクリル酸あるいはメタクリル
酸系モノマー;エチレン、プロピレン、ブチレン、塩化
ビニル、酢酸ビニル、アクリロニトリル。
【0014】上記重合性単量体を懸濁重合して、得られ
た着色球状微粒子を、後述するような条件下において、
温水加熱処理する事により解砕時の作業性が良好とな
る。温水加熱処理時の粒子同士の融着が進行し過ぎると
後の解砕時の効率が低下し、融着が不充分な場合は粒子
表面の充分な処理効果が得られない。過度の融着を避け
るためには、懸濁重合時に架橋剤を使用してもよい。
【0015】架橋剤としては、例えば、ジビニルベンゼ
ン、ジビニルナフタリン、これらの誘導体等の芳香族ジ
ビニル化合物、エチレングリコールジメタクリレート、
ジエチルレングリコールジメタクリレート、トリエチレ
ングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパ
ントリアクリレート、アリルメタクリレート、t−ブチ
ルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタクリレート、1,3−ブタンジオールジメタ
クリレート等のごときジエチレン性不飽和カルボン酸エ
ステル、N,N−ジビニルアニリン、ジビニルエーテ
ル、ジビニルサルファイド、ジビニルスルホン酸の全て
のジビニル化合物および3個以上のビニル基を有する化
合物が挙げられる。更に、ポリブタジエン、ポリイソプ
レン、不飽和ポリエステル、クロロスルホン化ポリオレ
フィン等も有効である。
【0016】着色球状微粒子を得るために用いる着色剤
は、当業者に周知の染料および顔料等であり、有機およ
び無機の如何を問わない。その具体例としては、例えば
カーボンブラック、ニグロシン染料、アニリンブルー、
カルコオイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリン
ブルー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メ
チレンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカ
イドグリーンオキザレート、ランプブラック、オイルブ
ラック、アゾオイルブラック、ローズベンガル等が挙げ
られ、必要であればこれら2種以上を併用して用いても
よい。
【0017】また、磁性を有する物質、すなわち、磁性
粉として、例えば鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性金
属の粉体、マグネタイト、ヘマタイト、フェライト等の
金属化合物の粉体等が挙げられる。これら磁性粉は単独
でまたは前記着色剤と併用するとができる。
【0018】これら着色剤および/または磁性粉はその
まま用いても良いが、適当な方法で表面を処理した着色
剤および/または磁性粉を用いると該着色剤および/ま
たは磁性粉が均一に分散した着色微粒子が得られ、例え
ばトナーに用いた場合に高画質の画像が形成されるので
好ましい。例えば、着色剤としてカーボンブラックを用
いた場合は、特開昭63−270,767号および特開
昭63−265,913号に記載のカーボンブラックグ
ラフトポリマーが好適である。また、カーボンブラック
以外の着色剤を用いる場合も、特開平1−118,57
3号に記載の方法により得れる表面処理された着色剤が
好適である。
【0019】該着色剤および/または該磁性粉の添加量
は使用する着色剤および/または磁性粉の種類や得られ
る着色微粒子の使用目的に応じて広い範囲とすことがで
きるが、好ましくは重合性単量体100重量部に対して
1〜200重量部、より好ましくは1〜100重量部で
ある。
【0020】着色剤および/または磁性粉を用いて着色
球状微粒子を得るには、通常該着色剤および/または磁
性粉を溶解もしくは分散させた重合性単量体を懸濁重合
する方法によるのが簡便であるが、場合によってはそれ
らを存在させずに重合した球状重合体粒子に着色剤およ
び/または磁性粉を適当な溶剤を用いて吸収せしめる方
法によってもよい。
【0021】懸濁重合に用いる安定剤としては、ポリビ
ニルアルコール、デンプン、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリアクリル酸ナトリウム、ポリメタクリル酸ナトリウ
ム等の水溶性高分子;アニオン性界面活性剤、カチオン
性界面活性剤、両性イオン界面活性剤、ノニオン性界面
活性剤等の界面活性剤等があり、その他硫酸バリウム、
硫酸カルシウム、炭酸バリウム、炭酸マグネシウム、リ
ン酸カルシウム、タルク、粘土、ケイソウ土、金属酸化
物粉末等が用いられる。
【0022】アニオン性界面活性剤としては、オレイン
酸ナトリウム、ヒマシ油カリ等の脂肪酸塩、ラウリル硫
酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム等のアルキル
硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、ジアルキル
スルホコハク酸塩、アルキルリン酸エステル塩、ナフタ
レンスルホン酸ホルマリン縮合物、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシ
エチレンアルキル硫酸エステル塩等がある。ノニオン性
界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエー
テル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、
ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸
エステル、ポリオキシソルビタン脂肪酸エステル、ポリ
オキシエチレンアルキルアミン;グリセリン脂肪酸エス
テル、オキシエチレン−オキシプロピレンブロックポリ
マー等がある。カチオン性界面活性剤としては、ラウリ
ルアミンアセテート、ステアリルアミンアセテート等の
アルキルアミン塩、ラウリルトリメチルアンモニウムク
ロライド等の第四級アンモニウム塩等がある。両性イオ
ン界面活性剤としては、ラウリルジメチルアミンオキサ
イド等がある。
【0023】これら安定剤は、得られる着色球状微粒子
の粒子径が3〜50μm、好ましくは3.5〜20μm
の範囲となるように、その組成や使用量を適宜調節して
使用すべきものである。例えば、安定剤として水溶性高
分子を用いる場合は、重合性単量体成分に対して0.0
1〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%の範囲
とするのが好適である。界面活性剤の場合は、重合性単
量体成分に対して0.01〜10重量%、好ましくは、
0.1〜5重量%の範囲とするのが好適である。
【0024】重合に用いる重合開始剤としては、通常懸
濁重合に用いられる油溶性の過酸化物系あるいはアゾ系
開始剤が利用できる。一例を挙げると、例えば、過酸化
ベンゾイル、過酸化ラウロイル、過酸化オクタノイル、
オルソクロロ過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化
ベンゾイル、メチルエチルケトンパーオキサイド、ジイ
ソプロピルパーオキシジカーボネート、キュメンハイド
ロパーオキサイド、シクロヘキサノンパーオキサイド、
t−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド等の過酸化物系開始剤、
2,2´−アゾビスイソブチロニトリル、2,2´−ア
ゾビス−(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,2
´−アゾビス−2,3−ジメチルブチロニトリル、2,
2´−アゾビス−(2−メチルブチロニトリル)、2,
2´−アゾビス−2,3,3−トリメチルブチロニトリ
ル、2,2´−アゾビス−2−イソプロピルブチロニト
リル、1,1´−アゾビス−(シクロヘキサン−1−カ
ルボニトリル)、2,2´−アゾビス−(4−メトキシ
−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2−(カルバモ
イルアゾ)イソブチロニトリル、4,4´−アゾビス−
4−シアノバレリン酸、ジメチル−2,2´−アゾビス
イソブチレート等がある。該重合開始剤は、重合性単量
体に対して、0.01〜20重量%、特に、0.1〜1
0重量%の範囲で使用されるのが好ましい。
【0025】このようにして重合性単量体成分を懸濁重
合させて着色球状微粒子を得る際に、該単量体成分中に
他の重合体、例えばポリエステル等を存在させてもよ
く、更に、重合度を調整するための連鎖移動剤等公知の
添加剤を適宜配合してもよい。また、本発明の着色微粒
子を電子写真用トナーに用いる場合は、ワックスや電荷
制御剤を重合性単量体に配合しておき、該ワックスや電
荷制御剤が内添された着色微粒子を得ることもできる。
こうして得られる着色球状微粒子は平均粒子径が3〜5
0μm、好ましくは3.5〜20μmの範囲で粒子径分
布が粒子径の変動係数で0〜80%、好ましくは1〜5
0%のコントロールできた球状を呈している。
【0026】本発明の着色微粒子は、上記手順で得られ
た着色球状微粒子の懸濁重合液より該微粒子を分離し、
得られるケーキに50〜130℃、好ましくは70〜1
00℃の範囲の温水を注ぎ、温水加熱処理して重合熟成
を行なって未反応単量体をさらに重合させるとともに、
該着色球状微粒子同士を融着させてブロック状粒子の塊
状物を得る。ついで実質融着前の着色球状微粒子の平均
粒子径に解砕して得られるものである。温水加熱処理
は、通常2〜90分間、好ましくは5〜60分間行なわ
れる。
【0027】ここで言う実質融着前の着色球状微粒子の
平均粒子径へ解砕する最も理想的な形態は、該着色球状
微粒子同士の界面を完全に消失しない範囲で該粒子同士
を融着させてなるブロック状物の個々の粒子を融着前の
着色球状微粒子の単位まで解砕して融着解砕前の着色球
状微粒子が変形しただけの状態にもどすことである。こ
のように温水加熱処理されたブロック状粒子は、図1
(倍率25,000倍)に示すように、粟おこしの形状
を呈している。ただし、融着界面の融着状態を均一にコ
ントロールすることは実際には困難で、図2に示す走査
型電子顕微鏡写真(倍率3,000倍)から明らかなよ
うに、通常得られる着色微粒子は融着解砕前の着色球状
微粒子が変形すると共に一部欠損したものと、この欠損
した部分が付着した微粒子の混合物として得られる。こ
うした混合物であっても得られる着色球状微粒子の平均
粒径が融着解砕前の着色球状微粒子の平均粒径と実質同
一であれば、該着色微粒子の性状は最も理想的な形態の
場合に比べてほとんど遜色がない。この際、着色微粒子
の平均粒径が着色球状微粒子の平均粒子径に対して通常
20%以内、好ましくは10%以内、より好ましくは5
%以内の変化率であれば、該着色微粒子と該着色球状微
粒子の平均粒子径は実質同一であると見なすことができ
る。
【0028】上記温水加熱処理は、着色球状微粒子の表
面を改質するために極めて重要かつ必須の工程である。
その際の温水温度が50℃未満では、着色球状微粒子同
士の融着が全く起らないか若しくは融着したとしても不
充分であり、顕著な表面の改質効果が発現しない。逆に
130℃を越える場合は、過度の融着状態となり、後の
解砕工程が困難であるばかりでなく、得られる着色微粒
子は粒子径分布が非常に大きなものになってしまう。好
ましくは70〜100℃の範囲である。また短時間では
融着しないか、融着しても不均一である。こうした温水
加熱処理によって着色球状微粒子同士は融着するが、そ
の融着状態は所望の処理効果に応じて任意にコントロー
ルすれば良い。ただし、後の解砕工程で均一な粒子径分
布となり、従って電子写真用トナーとして優れた物性の
着色微粒子を得るには、粒子同士の界面が完全に消失し
ない範囲、換言すれば、粒界を残した融着状態とするの
が好適である。
【0029】さらに、融着して得られる該ブロック状物
の嵩密度が0.1〜0.9g/cm3 、特に0.2〜
0.7g/cm3 の範囲の融着状態とするのがより好ま
しい。ブロック状粒子の形状および大きさは制限される
ものではない。懸濁液中の着色球状微粒子をそのまま取
り出し、温水加熱処理に用いても何ら支障はないが、該
懸濁液中の着色球状微粒子の取り出し及び温水加熱処理
において、大きなエネルギーあるいは特殊な装置が必要
である。また融着して得られるブロック状物の嵩密度の
コントロールおよび濾過ケーキのハンドリング性等から
該懸濁液中の着色球状微粒子を凝集または沈澱させるこ
とが好ましい。
【0030】凝集に際しては公知の凝集剤、例えば、塩
酸等の無機酸、修酸等の有機酸、これらの酸とアルカリ
土類金属、アルミニウムなどから成る水溶性金属塩等を
用いてもよい。ただし、これら公知の凝集剤は、得られ
る着色微粒子を電子写真用トナーとして用いる場合、性
能に影響を及ぼす場合があるので、その使用には注意を
要する。本発明者らは、該着色球状微粒子に対する非溶
媒が、高分子物質の単離精製あるいは分別の際に、沈澱
剤として使用することができ、しかも得られる着色微粒
子は凝集剤を用いた場合にみられる欠点が無いものであ
ることを見出した。このような非溶媒としては、ヘキサ
ン、ヘプタン、オクタン、石油エーテル等の炭化水素
類、メタノール、エタノール等の低級アルコール等があ
る。ここでいう着色球状微粒子に対する非溶媒とは、該
着色球状微粒子の樹脂を溶解もしくは分散させない溶剤
をいう。このような非溶媒ないし沈澱剤を用いる場合
も、支障のない範囲で公知の凝集剤が併用して用いられ
得ることはいうまでもない。
【0031】さらにまた本発明者らは、着色球状微粒子
の懸濁液中に水不溶性微粒子を添加した場合、公知の凝
集剤を用いた場合と同様の安定した凝集が得られ、好ま
しい大きさのブロック状粒子となり、さらには安定した
融着操作がおこなえ、しかも得られる着色微粒子は凝集
剤を用いた場合にみられる欠点が無いものであることを
見出した。本発明において用いられる水不溶性微粒子
は、着色微粒子同士の融着を最適状態に保ち、その後の
解砕性を著しく向上させると共に解砕して得られる着色
微粒子により高い物性を発現させるためのものである。
従って、水不溶性微粒子の粒子径は着色球状微粒子より
小さくなければならず、着色球状微粒子の粒子径の1/
2以下となるよう選択して用いるのが好ましい。水不溶
性微粒子としては各種の有機微粒子および無機微粒子が
用いられ得る。有機微粒子の例としては、架橋、非架橋
のポリマー微粒子、有機顔料、電荷制御剤、ワックス類
等を挙げることができる。さらにこれらの水不溶性微粒
子の内で、疎水性指数(Mw:メタノールウェッタビリ
ティー)が5以上のものが解砕後得られる着色微粒子の
耐湿性や帯電安定性が得られることからより好ましい。
その例としては疎水性シリカ、疎水性チタニア、疎水性
ジルコニア等の疎水化処理した各種無機酸化物、ケッチ
ェンブラック、アセチレンブラック、ファーネスブラッ
ク等の導電性カーボンブラック等が挙げられる。このよ
うな目的に使用する為に、水不溶性微粒子の粒子径は
0.001〜10μmとするのが好ましく、より好まし
くは0.005〜5μmである。水不溶性微粒子の粒子
径が0.001μmより小さいと、微粒子の添加による
効果、すなわち凝集性、あるいは例えば解砕性や電子写
真用トナーとして用いる際の流動性、クリーニング性等
の顕著な向上が認められなくなる場合がある。一方、水
不溶性微粒子の粒子径が10μmを越えると、水不溶性
微粒子の添加による効果が小さくなり、また電子写真用
トナーとして用いる際の画像の解像度向上が認められな
くなる場合がある。水不溶性微粒子の添加量は、使用す
る水不溶性微粒子の種類や粒子径に応じて広い範囲とす
ることができるが、あまりに少量では水不溶性微粒子の
添加による効果が発現し難く、過度に多量に用いると電
子写真用トナーとして用いる際に帯電性、環境安定性へ
の悪影響が誘発される場合があるので、重合性単量体成
分100重量部に対して0.01〜100重量部とする
のが好ましく、より好ましくは0.1〜50重量部であ
る。なお、水不溶性微粒子は単独で用いてもあるいは2
種以上併用してもよく、さらもこのような水不溶性微粒
子を用いる場合も、支障のない範囲で公知の凝集剤が併
用して用いられ得ることはいうまでもない。
【0032】本発明における温水加熱処理は常圧下もし
くは加圧下とすることができる。更に、温水加熱処理時
には、懸濁液中の着色球状微粒子の取出しに使用する装
置、例えば濾過器、遠心分離機等の固液分離装置上で処
理することができ、その際温水による洗浄も同時に行な
っても何ら問題はない。また融着をより促進させる目的
で適当な有機溶剤を併用する事は自由である。得られた
該ブロック状物を乾燥する。次に、乾燥した該ブロック
状物を、実質融着前の着色球状微粒子の平均粒径に解砕
する。解砕は、従来から工業的に粉体、粒子等を生産す
るために用いられている粉砕機を制限なく使用すること
ができる。
【0033】このようにして得られる着色微粒子は、粒
子径および粒子径分布が任意にコントロールできたもの
であるが、粒子径は3〜50μm、好ましくは3.5〜
20μmとするのが、また粒子径分布は粒子径の変動係
数が0〜80%、好ましくは0〜50%とするのが好適
である。ただし、ここで言う粒子径の変動係数とは、標
準偏差を平均粒子径で割った値の百分率である。該着色
微粒子の形状は特に制限されるものではないが、例え
ば、巨視的には球状でありながらその表面が微細な凹凸
を有する粒子や非球状の粒子等が挙げられる。
【0034】本発明による電子写真用トナーは、前記着
色微粒子を用いてなるものであるが、該トナーの帯電性
を適正な状態とするためには、その平均粒子径を3.5
〜20μm、好ましくは4〜15μmの範囲とするのが
好適である。該着色微粒子はそのまま電子写真用トナー
とすることもできる。
【0035】また、電荷調整のための電荷制御剤や流動
化剤等の通常のトナーに常用させる添加剤が適宜配合さ
れていてもよい。電荷制御剤を配合せしめる方法は特に
制限されるものではなく、従来公知のいかなる方法も採
用できる。例えば、着色剤を分散せしめた重合性単量体
を重合する際に電荷制御剤を予め該単量体内に含ませて
おく方法や、本発明の着色微粒子を電荷制御剤で後処理
して着色微粒子表面に電荷制御剤を付着せしめる方法等
を適宜採用できる。
【0036】
【実施例】以下、実施例による本発明を詳細に説明する
が本発明は以下の実施例によって限定されるものではな
い。なお、以下実施例および比較例中の「部」は、特に
ことわらない限りすべて重量による。
【0037】実施例1 撹拌機、不活性ガス導入管、還流冷却管および温度計を
備えた反応釜に、ポリビニルアルコール1部を溶解した
脱イオン水2,000部を仕込んだ。そこへ予め調整し
ておいたスチレン585部、ブチルメタクリレート39
0部およびグリシジルメタクリレート25部からなる重
合性単量体にベンゾイルパーオキサイド80部を溶解し
た混合物を仕込み、高速で攪拌して均一な懸濁液とし
た。次いで、窒素ガスを吹き込みながら80℃に加熱
し、この温度で5時間攪拌を続けて重合反応を行なった
後水を除去して反応性基としてエポキシ基を有する重合
体を得た。反応性基としてエポキシ基を有する重合体4
00部とカーボンブラックMA−100R(三菱化成工
業株式会社製)150部と電荷制御剤(Aizen Spilon Bl
ack TRH 保土ケ谷化学工業株式会社製)50部とを加圧
ニーダーを用いて160℃、100rpmの条件下に混
練して反応した後、冷却しかつ粉砕して着色剤としての
カーボンブラックグラフトポリマーを得た。上記と同様
の反応釜にアニオン性界面活性剤としてドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム5部を溶解した脱イオン水8,
970部を仕込んだ。そこへ予め調整しておいたスチレ
ン800部、アクリル酸n−ブチル200部およびジビ
ニルベンゼン0.03部からなる重合性単量体成分に上
記の着色剤としてのカーボンブラックグラフトポリマー
500部、アゾビスイソブチロニトリル30部および
2,2´−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)30部を配合した混合物を仕込み、エバラマイルダ
ーMDN−303V(株式会社荏原製作所製)により1
5,000rpmで5回通過させて均一な懸濁液とし
た。次いで、窒素ガスを吹き込みながら65℃に加熱
し、この温度で5時間攪拌を続けて懸濁重合反応を行な
った後、さらに75℃で2時間加熱して重合を行い、平
均粒子径が5.82μm、粒子径の変動係数が20.5
%の着色球状微粒子の懸濁液を得た。この懸濁液に有効
成分5%の塩化アルミニウム水溶液60部を添加し、凝
集した後、連続式吸込濾過機で濾別しながら同濾過機上
で得られたケーキに85℃の温水5000部を連続添加
し洗浄と共に温水加熱処理を行なったところ、粒子同士
が融着してなるブロック状物の塊状物を形成した。この
ブロック状物を50℃で乾燥した。これは、粒界を残し
た融着状態で嵩密度が0.42g/cm3 の粟おこしの
形状を呈したブロック状物であり、1,500部を得
た。このブロック状物を粗砕した後、超音速ジェット粉
砕機IDS2型(日本ニューマチック工業株式会社製)
を用い、11kg/hrのフィード量で解砕し、着色微
粒子(1)を得た。得られた着色微粒子(1)をコール
ターカウンター(アパーチャ100μm)で測定した結
果、平均粒子径が5.60μmで、粒子径の変動係数が
18.7%であった。この着色微粒子(1)をそのまま
電子写真用トナー(1)として用いて静電複写機(タイ
プ4060株式会社リコー製)により画像出しを行なっ
た結果は表1に示した通りであった。
【0038】実施例2 実施例1で用いたのと同様の反応釜にポリビニルアルコ
ール(PVA205,クラレ株式会社製)30部を溶解
した脱イオン水8,970部を仕込んだ。そこへ予め調
整しておいたスチレン800部およびアクリル酸n−ブ
チル200部からなる重合性単量体成分に、着色剤とし
てブリリアントカーミン6B(野間化学株式会社製)5
0部、アゾビスイソブチロニトリル30部および2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)3
0部を配合した混合物を仕込み、T.K.ホモミキサー
(特殊機化工業株式会社製)により6,000rpm で5
分間撹拌して均一な懸濁液とした。次いで、窒素ガスを
吹き込みながら65℃に加熱し、この温度で5時間撹拌
を続けた。懸濁重合反応を行ったあと、さらに75℃で
1時間加熱して重合を行ない、平均粒径が6.43μ
m、粒子径の変動係数が21.4%の着色球状微粒子の
懸濁液を得た。75℃に保たれた着色球状微粒子の懸濁
液に有効成分35%の水性ペースト電荷制御剤(Bontro
nS-34 オリエント化学工業株式会社製)13部を添加
後、さらにメタノールを1110部添加し、着色球状微
粒子を沈澱させ、連続式吸込濾過機で濾別しながら同濾
過機上で得られたケーキに80℃の温水4000部を連
続添加し温水加熱処理を行なったところ、粒子同士が融
着してなるブロック状物の塊状物を形成した。このブッ
ク状物を50℃で乾燥した。これは、粒界を残した融着
状態で嵩密度が0.70g/cm3 の粟おこしの形状を
呈したブロック状物であり、1110部を得た。このブ
ロック状物を粗砕した後、超音速ジェット粉砕機IDS
2型(日本ニューマチック工業株式会社製)を用い8.
0kg/hrのフィード量で解砕し、着色微粒子(2)
を得た。得られた着色微粒子(2)をコールターカウン
ター(アパーチャ100μm)で測定した結果、平均粒
子径が6.18μmで粒子径の変動係数が23.0%で
あった。この着色微粒子(2)をそのまま電子写真用ト
ナー(2)として用いて静電複写機(タイプ4060株
式会社リコー製)により画像出しを行なった結果は表1
に示した通りであった。
【0039】実施例3 実施例1と同様の方法において得られた反応性基として
エポキシ基を有する重合体200部と粉体状の磁性体で
あるマピコBL−200(チタン工業株式会社製)40
0部とを加圧ニーダーを用いて160℃、100rpm の
条件下に混練した後、冷却しかつ粉砕してポリマー処理
磁性体を得た。実施例1で用いたのと同様の反応釜にア
ニオン性界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム5部を溶解した脱イオン水8,970部を仕
込んだ。そこへ予め調整しておいたスチレン800部、
アクリル酸n−ブチル200部およびジビニルベンゼン
0.1部からなる重合性単量体成分に上記のポリマー処
理磁性体700部、アゾビスイソブチロニトリル30部
および2,2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)30部を配合した混合物を仕込み、T.K.ホ
モミキサー(特殊機化工業株式会社製)により8,00
0rpm で5分間撹拌して均一な懸濁液とした。次いで、
窒素ガスを吹き込みながら65℃に加熱し、この温度で
5時間撹拌を続けて懸濁重合反応を行った後、さらに7
5℃で1時間加熱して重合を行ない、平均粒子径が5.
43μm、粒子径の変動係数が22.5%の着色球状微
粒子の懸濁液を得た。75℃に保たれた着色球状微粒子
の懸濁液に、有効成分35%の水性ペースト電荷制御剤
(Bontron S-34, オリエント化学工業株式会社製)41
部および有効成分5%の塩化アルミニウム水溶液60部
を添加し凝集した後、この懸濁液を連続的加圧濾過機で
濾別しながら同濾過機上で得られたケーキに110℃の
温水3000部を連続添加し、洗浄と共に温水加熱処理
を行なったところ、粒子同士が融着してなるブロック状
物の塊状物を形成した。このブロック状物を50℃で乾
燥した。これは、粒界を残した融着状態で嵩密度が0.
35g/cm3 の粟おこしの形状を呈したブロック状物
であり、1,700部を得た。このブロック状物を粗砕
した後、超音速ジェット粉砕機IDS2型(日本ニュー
マチック工業株式会社製)を用い13kg/hrのフィ
ード量で解砕し、着色微粒子(3)を得た。得られた着
色微粒子(3)をコールターカウンター(アパーチャ1
00μm)で測定した結果、平均粒子径が5.24μm
で、粒子径の変動係数が19.0%であった。この着色
微粒子(3)をそのまま電子写真用トナー(3)として
用いて静電複写機(NP−5000,キャノン株式会社
製)により画像出しを行なった結果は表1に示した通り
であった。
【0040】実施例4 実施例1と同様の方法においてカーボンブラックグラフ
トポリマーを得、上記と同様のフラスコにアニオン性界
面活性剤ハイテノールN−08(第一工業製薬株式会社
製)10部を溶解した脱イオン水8970部を仕込ん
だ。そこへ予め調整しておいたスチレン800部、アク
リル酸n−ブチル150部およびポリブタジエンNIS
SO−PB−B−3000(日本曹達株式会社製)50
部からなる成分にカーボンブラックグラフトポリマー5
00部、アゾビスイソブチロニトリル20部および2,
2′−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)1
0部を配合した混合物を仕込み、以下実施例1と同じ操
作を行なって重合した結果、平均粒子径が6.31μ
m、粒子径の変動係数が19.3%の着色球状微粒子の
懸濁液(4)を得た。得られた着色球状微粒子の懸濁液
に有効成分5%の塩化アルミニウム水溶液60部を添加
して凝集した後、遠心分離機で濾別しながら、同遠心分
離機上で得られたケーキに85℃の温水4500部を連
続添加し、洗浄と共に温水加熱処理を行なったところ、
粒子同士が融着してなるブロック状物の塊状物を形成し
た。このブロック状物を50℃で乾燥した。これは、粒
界を残した融着状態で嵩密度が0.33g/cm3 の粟
おこしの形状を呈したブロック状物であり、1,500
部を得た。このブロック状物を粗砕した後、超音速ジェ
ット粉砕機IDS2型(日本ニューマチック工業株式会
社製)を用い15kg/hrのフィード量で解砕し、着
色微粒子(4)を得た。得られた着色微粒子(4)をコ
ールターカウンター(アパーチャ100μm)で測定し
た結果、平均粒子径が6.23μmで粒子径の変動係数
が20.5%であった。この着色微粒子(4)をそのま
ま電子写真用トナー(4)として用いて静電複写機(タ
イプ4060株式会社リコー製)により画像出しを行な
った結果は表1に示した通りであった。
【0041】実施例5 実施例1で用いたのと同様のフラスコにアニオン性界面
活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5
部を溶解した脱イオン水8,970部を仕込んだ。そこ
へ予め調整しておいたスチレン800部およびアクリル
酸n−ブチル200部からなる重合性単量体成分に着色
剤としてカーボンブラックグラフトポリマー500部、
アゾビスイソブチロニトリル30部および2,2′−ア
ゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)30部を配
合した混合物を仕込み、T.K.ホモミキサー(特殊機
化工業株式会社製)により8,000rpm で5分間撹拌
して均一な懸濁液とした。次いで、窒素ガスを吹き込み
ながら65℃に加熱し、この温度で5時間撹拌を続けて
懸濁重合反応を行った後、さらに75℃で2時間加熱し
て重合を行ない平均粒子径が5.92μm、粒子径の変
動係数が23.0%の着色球状微粒子の懸濁液を得た。
この懸濁液にメタノール1,500部を添加し、着色微
粒子を沈澱させた後、遠心分離機で濾別しながら、同遠
心分離機上で得られたケーキに75℃の温水6000部
を連続添加し、洗浄と共に温水加熱処理を行なったとこ
ろ、粒子同士が融着してなるブロック状物の塊状物を形
成した。このブロック状物を50℃で乾燥した。これ
は、粒界を残した融着状態で嵩密度が0.55g/cm
3 の栗おこしの形状を呈したブロック状物であり、1,
500部を得た。このブロック状物を粗砕した後超音速
ジェット粉砕機IDS2型(日本ニューマチック工業株
式会社製)を用い10.5kg/hrのフィード量で解
砕し、着色微粒子(5)を得た。得られた着色微粒子
(5)をコールターカウンター(アパーチャ100μ
m)で測定した結果、平均粒子径が5.65μmで粒子
径の変動係数が21.6%であった。この着色微粒子
(5)をそのまま電子写真用トナー(5)として用いて
静電複写機(タイプ4060株式会社リコー製)により
画像出しを行なった結果は表1に示した通りであった。
【0042】実施例6 実施例4においてポリブタジエン50部の代わりに、H
YPALON20(E.I.duPont de Nemors & Co.製
クロロスルホン化ポリエチレン)50部を、アゾビスイ
ソブチロニトリル20部および2,2′−アゾビス
(2,4−ジメチルバレロニトリル)10部の代わりに
ベンゾイルパーオキサイド30部を用いる以外は実施例
4と同じ操作を行なって重合した結果、平均粒径が6.
02μm、粒子径の変動係数が21.2%の着色球状微
粒子の懸濁液を得た。この懸濁液に有効成分5%の塩化
カルシウム水溶液180部を添加して凝集させた後、連
続式加圧濾過機で濾別し、同濾過機上で115℃の温水
4000部を連続添加し洗浄と共に温水加熱処理を行な
ったところ、粒子同士が融着してなるブロック状物の塊
状物を形成した。このブロック状物を50℃で乾燥し
た。これは、粒界を残した融着状態で嵩密度が0.58
g/cm3 の粟おこしの形状を呈したブロック状物であ
り、1,500部を得た。このブロック状物を粗砕した
後、超音速ジェット粉砕機IDS2型(日本ニューマチ
ック工業株式会社製)を用い9.5kg/hrのフィー
ド量で解砕し、着色微粒子(6)を得た。得られた着色
微粒子(6)をコールターカウンター(アパーチャ10
0μm)で測定した結果、平均粒子径が6.12μmで
粒子径の変動係数が22.3%であった。この着色微粒
子(6)をそのまま電子写真用トナー(6)として用い
て静電複写機(タイプ4060株式会社リコー製)によ
り画像出しを行なった結果は表1に示した通りであっ
た。
【0043】実施例7 実施例1で用いたアニオン性界面活性剤としてのドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム5部に代わり、ノニオ
ン性界面活性剤としてノニポール200(三洋化成株式
会社製)10部を用いる以外は実施例1と同じ操作を行
なった結果、平均粒子径5.75μm、粒子径の変動係
数が19.5%、の着色球状微粒子の懸濁液を得た。こ
の懸濁液にメタノール1500部、工業用エタノール1
000部を添加し、着色微粒子を沈殿させた後、連続式
吸込濾過機で濾別しながら同濾過機上で得られたケーキ
に90℃の温水2500部を連続添加し温水加熱処理を
行なったところ、粒子同士が融着してなるブロック状物
の塊状物を形成した。このブロック状物を50℃で乾燥
した。これは、粒界を残した融着状態で嵩密度が0.6
2g/cm3 の粟おこしの形状を呈したブロック状物で
あり、1,500部を得た。このブロック状物を粗砕し
た後、超音速ジェット粉砕機IDS2型(日本ニューマ
チック工業株式会社製)を用い7kg/hrのフィード
量で解砕し、着色微粒子(7)を得た。得られた着色微
粒子(7)をコールターカウンター(アパーチャ100
μm)で測定した結果、平均粒子径が5.61μmで粒
子径の変動係数が21.5%であった。この着色微粒子
(7)をそのまま電子写真用トナー(7)として用いて
静電複写機(タイプ4060株式会社リコー製)により
画像出しを行なった結果は表1に示した通りであった。
【0044】実施例8 実施例1で用いた有効成分5%の塩化アルミニウム水溶
液60部を添加する代りに、予めメタノール100部に
対して疎水性アエロジルR972(日本アエロジル社
製)10部を分散させたR972分散メタノール溶液を
82.5部添加し凝集を行なった。その後実施例1と同
様の操作を行ない、粒界を残した融着状態で嵩密度0.
30g/cm3 の粟おこしの形状を呈したブロック状物
1,500部を得た。このブロック状物を粗砕した後、
超音速ジェット粉砕機IDS2型(日本ニューマチック
工業株式会社製)を用い12kg/hrのフィード量で
解砕し、着色微粒子(8)を得た。得られた着色微粒子
(8)をコールターカウンター(アパーチャ100μ
m)で測定した結果、平均粒子径が5.45μmで粒子
径の変動係数が17.8%であった。この着色微粒子
(8)をそのまま電子写真用トナー(8)として用いて
静電複写機(タイプ4060株式会社リコー製)により
画像出しを行なった結果は表1に示した通りであった。
【0045】比較例1 実施例4と同様の操作により得た着色球状微粒子凝集体
液を連続式加圧濾過機で濾別しながら同濾過機上で得ら
れたケーキに135℃の温水3000部を連続添加し、
洗浄と共に温水加熱処理を行ない、粒子同士が融着して
なるブロック状物の塊状物を形成した。このブロック状
物を50℃で乾燥し、1,500部を得た。これを粗砕
し、実施例4と同機種を用いて2kg/hrのフィード
量で粉砕し、比較用着色微粒子(a)を得た。この比較
用着色微粒子(a)の粒子の性状および該比較用着色微
粒子(a)をそのまま比較用電子写真用トナー(a)と
して用いて、静電複写機(タイプ4060株式会社リコ
ー製)による画像出しを行なった結果は表1に示した通
りであった。
【0046】比較例2 実施例4と同様の操作により得た着色球状微粒子凝集体
液を遠心分離機で濾別しながら、同遠心分離機上で得ら
れたケーキに45℃の温水8000部を連続添加し、洗
浄と共に温水加熱を行なったが、粒子同士がほとんど融
着していないブロック状物を形成した。このブロック状
物を50℃で乾燥し1,500部得た。これを粗砕し、
実施例4と同機種を用いて20kg/hrのフィード量
で粉砕し比較用着色微粒子(b)を得た。この比較用着
色微粒子(b)を走査型電子顕微鏡写真で観察した結果
9割以上の粒子が球状であり、加熱加湿処理の効果がま
ったく認められなかった。この比較用着色微粒子(b)
の粒子の性状および該比較用着色微粒子(b)をそのま
ま比較用電子写真用トナー(b)として用いて、静電複
写機(タイプ4060 株式会社リコー製)による画像
出しを行なった結果は表1に示した通りであった。
【0047】比較例3 スチレン−アクリル樹脂(TB−1000F三洋化成株
式会社製)2,228部、カーボンブラックMA−10
0R(三菱化成株式会社製)187部および電荷制御剤
(Aizen Spilon Black TRH)25部をヘンシェルミキサ
ーにて予備混合し、これを加圧ニーダにより150℃で
30分間溶融混練した後、冷却し、トナー塊を得た。こ
のトナー塊を粗砕機で0.1mm〜2mmに粗粉砕し、
この粗トナーを実施例1と同機種を用いて5kg/hr
のフィード量で微粉砕を行ない粉砕物を風力分級機(D
S−2型日本ニューマチック工業株式会社製)により分
級し、比較用着色微粒子(c)を1,500部得た。こ
の比較用着色微粒子(c)の粒子の性状および該比較用
着色微粒子(c)をそのまま比較用電子写真用トナー
(c)として用いて静電複写機(タイプ4060株式会
社リコー製)による画像出しを行なった結果は表1に示
した通りであった。
【0048】
【表1】
【0049】(注1)解砕(粉砕)処理量 超音速ジェット粉砕機IDS2型(日本ニューマチック
工業(株)製)を用いた時のフィード量をもって解砕
(粉砕)処理量とした。 (注2) 粒子径:コールターカウンター(コールターエレクトロ
ニクスINC 製:TA−II型)により測定した。 変動係数:コールターカウンター(コールターエレクト
ロニクスINC 製:TA−II型)により測定した。 摩擦帯電量:鉄キャリヤ(同和鉄粉(株)製:DSP−
128)との混合物(トナー濃度5重量%)を用いブロ
ーオフ粉体帯電量測定装置(東芝ケミカル(株)製:モ
デルTB−200)により測定した。 流動性:トナーの流動性は肉眼で評価した。 ◎トナー粒子が独立して存在しさらさらした流動を示
す。 ○トナー粒子は若干凝集しているが通常の流動を示す。 △トナー粒子の凝集がかなり認められ流動性の低下が見
られる。 ×トナー粒子の凝集が著しく流動性の顕著な低下が見ら
れる。 (注3)画像出し評価 静電複写機画像出し(タイプ4060(株)リコー製ま
たはNP−5000キャノン(株)製)によりファクシ
ミリテストチャートNo.1を複写して得た画像で評価し
た。 カブリ:グランドがトナーによって斑点状に汚れる現象
の有無を調べた。 細線再現性:ファクシミリテストチャートNo.1を複写し
て得た画像の読み取り具合により評価した。 クリーニング性:ファクシミリテストチャートNo.1を複
写して得た画像より評価した。
【0050】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、重合性単
量体を着色剤および/または磁性粉の存在下に懸濁媒体
中に懸濁さて重合を行ない、得られる3〜50μmの範
囲の平均粒子径を有する着色球状微粒子の懸濁液より該
微粒子を分離し、得られるケーキを50〜130℃の温
水で温水加熱処理することにより該粒子同士を融着させ
てブロック状にし、ついで該ブロック状粒子を実質的に
融着前の着色球状微粒子の平均粒子径に解砕することを
特徴とする着色微粒子の製造法および該着色微粒子を含
有してなる電子写真用トナーであるから、粒度が均一で
しかも粒子表面の凹凸状を任意に制御できるものとなっ
ており、かつ懸濁重合に用いた界面活性剤及び分散剤が
著しく低減されてなり、湿度の変化を伴う物性の変動が
ほとんど解消されている。また、温水加熱処理において
は温水が伝熱媒体であるため短時間で均一融着処理がで
きかつ洗浄効果も認められる。従って本発明の着色微粒
子は、鮮明な画像を形成しうると共に流動性、クリーニ
ング性にも優れた電子写真用トナーとして好適に使用で
きるのを始め、その他塗料、インク、樹脂組成物の着色
剤あるいは改質剤としても使用することができる。本発
明の電子写真用トナーは上記着色微粒子を用いてなり、
湿度の影響を受けることなくあらゆる環境下で常に高画
質でかぶりのない画像を形成できるために、広範な電子
写真現像装置に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明方法における温水加熱処理工程で得ら
れるブロック状粒物の破断面の電子顕微鏡写真であり、
また
【図2】は本発明方法で得られる着色微粒子の電子顕微
鏡写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 米田 忠弘 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重合性単量体を着色剤および/または磁
    性粉の存在下に懸濁媒体中に懸濁させて重合を行ない、
    得られる3〜50μm範囲の平均粒子径を有する着色球
    状微粒子の懸濁液より該微粒子を分離し、得られるケー
    キを50〜130℃の温水で温水加熱処理することによ
    り該粒子同士を融着させてブロック状にし、ついで該ブ
    ロック状粒子を実質的に融着前の着色球状微粒子の平均
    粒子径に解砕することを特徴とする着色微粒子の製造
    法。
  2. 【請求項2】 着色球状微粒子の懸濁液より該微粒子を
    分離するに際し、予め該懸濁液中の着色球状微粒子を凝
    集または沈澱させた後に分離することを特徴とする請求
    項1に記載の着色微粒子の製造法。
  3. 【請求項3】 加熱処理が70〜100℃の温水を用い
    て行なうものである請求項1または2に記載の着色微粒
    子の製造法。
  4. 【請求項4】 着色剤としてカーボンブラックグラフト
    ポリマーを用いて懸濁重合を行なう請求項1ないし3の
    いずれか一つに記載の着色微粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 ブロック状粒子の嵩密度が0.1〜0.
    9g/cm3 の範囲にある請求項1ないし4のいずれか
    一つに記載の着色微粒子の製造法。
  6. 【請求項6】 解砕して得られた着色微粒子の平均粒子
    径が3〜50μmである請求項1ないし5のいずれか一
    つに記載の着色微粒子の製造法。
  7. 【請求項7】 解砕して得られた着色微粒子の粒子径の
    変動係数が0〜80%である請求項6に記載の着色微粒
    子の製造法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の着色微粒子を含有して
    なる電子写真用トナー。
  9. 【請求項9】 着色球状微粒子の懸濁液より該微粒子を
    分離するに際し、予め該懸濁液中の着色球状微粒子を凝
    集または沈澱させた後分離することを特徴とする請求項
    8に記載の電子写真用トナー。
  10. 【請求項10】 凝集または沈澱させるに際し、該着色
    球状微粒子の樹脂に対して非溶媒である有機溶剤を添加
    することよりなる請求項9に記載の電子写真用トナー。
  11. 【請求項11】 凝集または沈澱させるに際し、水不溶
    性微粒子を添加することよりなる請求項9に記載の電子
    写真用トナー。
  12. 【請求項12】 水不溶性微粒子は疎水性指数が5以上
    のものである請求項11に記載の電子写真用トナー。
  13. 【請求項13】 着色球状微粒子が着色剤としてカーボ
    ンブラックグラフトポリマーを用いて懸濁重合により得
    られたものである請求項8ないし12のいずれか一つに
    記載の電子写真用トナー。
  14. 【請求項14】 ブロック状粒子の嵩密度が0.1〜
    0.9g/cm3 の範囲にある請求項8ないし13のい
    ずれか一つに記載の電子写真用トナー。
  15. 【請求項15】 解砕して得られた着色微粒子の平均粒
    子径が3〜50μmである請求項8ないし14のいずれ
    か一つに記載の電子写真用トナー。
  16. 【請求項16】 解砕して得られた着色微粒子の粒子径
    の変動係数が0〜80%である請求項15に記載の電子
    写真用トナー。
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