JP3451514B2 - 着色樹脂粒子の製造方法と静電潜像現像用トナー及び静電潜像現像剤 - Google Patents
着色樹脂粒子の製造方法と静電潜像現像用トナー及び静電潜像現像剤Info
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Description
に用いられる静電荷像現像用のトナー及びその製造方法
に関するものである。
による画像形成方法に於いて、近年高画質化の要求が高
まっており、小粒径で粒度分布の狭いトナーを用いて画
像を形成する事はこれらの高画質化の要求に対し有用で
ある。更なる小径化が成されたトナーを得るためには、
従来一般的なトナーの製造法である粉砕法ではその生産
上の能力、効率、収率、コスト等の面でもはや対応しき
れない。特に、粉砕法で得られるトナーはその粒度分布
が広いものであり、高画質化に必要とされる均一な粒径
のトナーを得るためにはシビアな分級操作を処さねばな
らず、生産性の悪化,高コスト化を招くという問題点を
有している。
策として、近年重合法によるトナー製造方法が提案され
ており、前述の粉砕法に比して小径化及び粒度の均一化
に対して有利なトナー製造方法である。
必要とされる着色剤、離型剤等を共存させて懸濁重合
法、或いは乳化重合法等により樹脂を重合せしめ、これ
ら着色剤、離型剤を含有した重合性樹脂微粒子をトナー
として用いる方法であり、例えば特公昭47−5183
05号、特公昭51−14895号等にその具体例を見
る事が出来、当該重合法では従来の粉砕法では得られな
い様な小径で均一な粒度のトナーを得る事が可能である
点が利点である。
れる着色樹脂粒子は水中に懸濁した状態でモノマーを重
合させる工程と、得られた重合体微粒子を複数個会合さ
せて、会合粒子を得る会合工程より構成され、それぞれ
の工程において安定で、均一な粒子が出来る条件を採ら
ねば、上記のごとき利点はえられない。そうでないと重
合工程での残渣の増大、会合工程での粗大粒子の生成並
びに粒度分布の広がりを抑えることが出来ず、製造時の
バラツキは従来の方法よりかえって大きくなる場合もあ
るからである。
静電荷像現像用トナーに十分強固で安定な定着性を比較
的低温の定着器で与えるためには、重合度やその分布幅
等も同時にコントロールする必要がある。
握されていないのが現状である。
荷像現像用トナーを造るための着色樹脂粒子(単に着色
粒子と言うこともある)の重合工程での残渣の増大、会
合工程での粗大粒子の生成並びに粒度分布の広がりを抑
えることにあり、又、定着性の良いトナーの製造方法及
び現像剤を提供することにある。
成の何れかを採ることにより達成される。
子を作製する重合工程と、この微粒子を複数個会合さ
せ、会合粒子を得る会合工程とを含む着色樹脂粒子の製
造方法において、前記重合工程は非導電性表面を有する
反応容器内で行い、前記会合工程は、導電性表面を有す
る容器器内で行うことを特徴とする着色樹脂粒子の製造
方法。
れることを特徴とする(1)記載の着色樹脂粒子の製造
方法。
で行われることを特徴とする(1)記載の着色樹脂粒子
の製造方法。
方法により作製された着色樹脂粒子を用い作製したこと
を特徴とする静電潜像現像用トナー。
方法により作製された着色樹脂粒子を用い作製したトナ
ーとキャリアとを用いることを特徴とする静電潜像現像
剤。
粒径以下の粒径範囲が生成可能であればその製造法は問
わないが、乳化重合法、懸濁重合法、分散重合法、ソー
プフリー重合法、シード重合法、分子拡散法、二段階重
合法等公知の方法が用いられる。特に好ましくは、乳化
重合法である。
子のガラス転移温度以上の温度に反応温度を維持する事
で達成させる。特に凝集剤を添加した時、緩慢凝集の状
態に維持する事で安定した会合粒子を生成し、粒径の制
御及び粒度分布の制御にとり好ましい。
剤、定着性改良剤、荷電制御剤等は所望に応じ、重合工
程に添加するか、場合によって会合工程に添加される。
これらは微分散液の状態で添加されるのが良く、好まし
くは重合工程に添加されるのが良い。この事により、内
添剤の粒子内の分散状態の均一化がなされ、トナーとし
ての特性の向上が図れる。
は、代表的には反応器表面がグラスライニングされたグ
ラスライニング反応器(GL釜と略記)であり、導電性
表面を持つ反応器とは、代表的にはステンレススチール
等の耐腐食性金属でできた反応器(SUS釜と略記)と
される。重合工程は、酸性側で反応が進行し、又会合工
程はアルカリ性側で反応が進行する事が好ましい。
合工程にGL釜を用いた場合、又各々どちらかで一方の
釜のみで各工程を行った場合、重合工程での残渣の増
大、会合工程での粗大粒子の発生並びに粒度分布の広が
りが大きくなる。理由は明確ではないが、酸あるいはア
ルカリによるイオンの生式が原因と推定される。又、作
製したトナーは、その定着性が悪い。なお、アルカリ性
側とはpHで、7.2以上を示し、酸性側とはpHで、
6.8以下を示す。
な構造を示す断面図を図1及び2に示す。図より明らか
なごとく、双方とも構造的には類似したものと言える。
ライニング層5がある。2はファウドラー翼、3はアン
カー翼、4はバッフルである。
述する。
橋性単量体があり、疎水性単量体を必須の構成成分と
し、必要に応じて親水性単量体、架橋性単量体が用いら
れる。
されるものではなく従来公知の単量体を用いることがで
きる。また、要求される特性を満たすように、1種また
は2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
(メタ)アクリル酸エステル系単量体、等のα−メチレ
ン脂肪族モノカルボン酸エステル類、ビニルエステル系
単量体、ビニルエーテル系単量体、モノオレフィン系単
量体、ジオレフィン系単量体、ハロゲン化オレフィン系
単量体等を用いることができる。
スチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、
p−メチルスチレン、p−メトキシスチレン、p−フェ
ニルスチレン、p−クロロスチレン、p−エチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、2,4−ジメチル
スチレン、3,4−ジクロロスチレン等のスチレン系単
量体およびその誘導体が挙げられる。
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル
酸−2−エチルヘキシル、アクリル酸シクロヘキシル、
アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、β−ヒドロキ
シアクリル酸エチル、γ−アミノアクリル酸プロピル、
メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸ジメチルアミノ
エチル、メタクリル酸ジエチルアミノエチル等が挙げら
れる。
ニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニル等が挙げ
られる。
メチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブ
チルエーテル、ビニルフェニルエーテル等が挙げられ
る。
ン、プロピレン、イソブチレン、1−ブテン、1−ペン
テン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。
ン、イソプレン、クロロプレン等が挙げられる。
されるものではなく従来公知の単量体を用いることがで
きる。また、要求される特性を満たすように、1種また
は2種以上のものを組み合わせて用いることができる。
ホン酸基含有単量体、第1級アミン、第2級アミン、第
3級アミン、第4級アンモニウム塩等のアミン系の化合
物を用いることができる。
リル酸、メタクリル酸、フマール酸、マレイン酸、イタ
コン酸、ケイ皮酸、マレイン酸モノブチルエステル、マ
レイン酸モノオクチルエステル等が挙げられる。
ンスルホン酸、アリルスルホコハク酸、アリルスルホコ
ハク酸オクチル等が挙げられる。
ノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチルメタアク
リレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、ジエチ
ルアミノエチルメタアクリレート、3−ジメチルアミノ
フェニルアクリレート、2−ヒドロキシ−3−メタクリ
ルオキシプロピルトリメチルアンモニウム塩等が挙げら
れる。
ても良い。架橋性単量体としては、ジビニルベンゼン、
ジビニルナフタレン、ジビニルエーテル、ジエチレング
リコールメタクリレート、エチレングリコールジメタク
リレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、
フタル酸ジアリル等の不飽和結合を2個以上有するもの
が挙げられる。
9.9乃至85重量パーセントで且つ親水性単量体が約
0.1乃至約15重量パーセントの範囲で適宜選択され
る。
移動剤を用いることが可能である。連鎖移動剤として
は、特に限定されるものではなく例えばオクチルメルカ
プタン、ドデシルメルカプタン、tert−ドデシルメ
ルカプタン等のメルカプタンが使用される。
ば適宜使用が可能である。例えば過硫酸塩(過硫酸カリ
ウム、過硫酸アンモニウム等)、アゾ系化合物(4,
4′−アゾビス−4−シアノ吉草酸及びその塩、2,
2′−アゾビス(2−アミノプロパン)とその塩等)、
パーオキサイド化合物等が挙げられる。
応じて還元剤と組み合わせレドックス系開始剤とする事
が可能である。レドックス系開始剤を用いる事で、重合
活性が上昇し重合温度の低下が図れ、更に重合時間の短
縮が期待できる。
成温度以上であればどの温度を選択しても良いが例えば
50℃から80℃の範囲が用いられる。但し、常温開始
の重合開始剤例えば過酸化水素−還元剤(アスコルビン
酸等)の組み合わせを用いる事で室温またはそれ以下の
温度で重合する事も可能である。
ンゼンスルホン酸ナトリウム、アリールアルキルポリエ
ーテルスルホン酸ナトリウム、3,3−ジスルホンジフ
ェニル尿素−4,4−ジアゾ−ビス−アミノ−8−ナフ
トール−6−スルホン酸ナトリウム、オルト−カルボキ
シベンゼン−アゾ−ジメチアニリン、2,2,5,5−
テトラメチル−トリフェニルメタン−4,4−ジアゾ−
ビス−β−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムな
ど)、硫酸エステル塩(テトラデシル硫酸ナトリウム、
ペンタデシル硫酸ナトリウム、オクチル硫酸ナトリウム
など)、脂肪酸塩(オレイン酸ナトリウム、ラウリン酸
ナトリウム、カプリン酸ナトリウム、カプリル酸ナトリ
ウム、カプロン酸ナトリウム、ステアリン酸カリウム、
オレイン酸カルシウムなど)などが挙げられる。
質剤を挙げることができる。
る。どのような顔料でも使用することができるが、具体
的な無機顔料を以下に例示する。
ブラック、チャンネルブラック、アセチレンブラック、
サーマルブラック、ランプブラック等のカーボンブラッ
ク、更にマグネタイト、フェライト等の磁性粉も用いら
れる。
は複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加
量は重合体に対して2から20重量部であり、好ましく
は3から15部が選択される。
る。その代表例として具体的な有機顔料を以下に例示す
る。
C.I.ピグメントレッド2、C.I.ピグメントレッ
ド3、C.I.ピグメントレッド5、C.I.ピグメン
トレッド6、C.I.ピグメントレッド7、C.I.ピ
グメントレッド15、C.I.ピグメントレッド16、
C.I.ピグメントレッド48:1、C.I.ピグメン
トレッド53:1、C.I.ピグメントレッド57:
1、C.I.ピグメントレッド122、C.I.ピグメ
ントレッド123、C.I.ピグメントレッド139、
C.I.ピグメントレッド144、C.I.ピグメント
レッド149、C.I.ピグメントレッド166、C.
I.ピグメントレッド177、C.I.ピグメントレッ
ド178、C.I.ピグメントレッド222等が挙げら
れる。
は、C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメ
ントオレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、
C.I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメント
イエロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.
I.ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエ
ロー93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.
ピグメントイエロー138、等が挙げられる。
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
は複数を選択併用する事が可能である。また顔料の添加
量は重合体に対して2から20重量部であり、好ましく
は3から15部が選択される。
ることができる。具体的には、シラン化合物、チタン化
合物、アルミニウム化合物等が好ましく用いることがで
きる。
シシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチルフェニ
ルジメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、等
のアルコキシシラン、ヘキサメチルジシロザン等のシリ
ザン、γ−クロロプロピルトリメトキシシラン、ビニル
トリクロロシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
メトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−ウレ
イドプロピルトリエトキシシラン等が挙げられる。
製の「プレンアクト」と称する商品名で市販されている
TTS、9S、38S、41B、46B、55、138
S、238S等、日本曹達社製の市販品A−1、B−
1、TOT、TST、TAA、TAT、TLA、TO
G、TBSTA、A−10、TBT、B−2、B−4、
B−7、B−10、TBSTA−400、TTS、TO
A−30、TSDMA、TTAB、TTOP等が挙げら
れる。
の素社製の「プレンアクトAL−M」等が挙げられる。
0.01〜20wt%であり、好ましくは1〜15wt
%が選択される。
子量ポリエチレン,低分子量ポリプロピレン,酸化処理
されたポリエチレン及びポリプロピレン(酸変性処理さ
れたものを含む),カルナウバワックス,脂肪酸アミド
等を挙げる事が出来る。
合体粒子表面に極性基を有するモノマーを共重合させた
場合には、必要がない場合もある。ここで言う極性基と
はカルボキシル基、スルホン酸基、アミノ基、アンモニ
ウム塩基等、又は正負を問わず電荷を有する基を表す。
としてニグロシン系の電子供与性染料、ナフテン酸又は
高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4級ア
ンモニウム塩、アルキルアミド、金属錯体、フッ素処理
活性剤などを使用する事が出来、負帯電性荷電制御剤と
して電子受容性の有機錯体、銅フタロシアニン等を使用
する事が出来る。
中に表面改質剤を添加した後昇温し反応を行う。反応終
了後、ろ過し同一の溶媒で洗浄ろ過を繰り返し乾燥させ
表面改質剤で処理された顔料を得る。
で行われる。分散方法は、機械的撹拌、例えばサンドグ
ラインダー、音波処理、例えば超音波分散、加圧分散例
えば、マントンゴーリン等が用いられる。
で処理された着色剤を界面活性剤分散濃度をCMC以上
にした水溶液中で分散した分散液を界面活性剤濃度がC
MC以下になるまで希釈する。その分散液に水溶性ラジ
カル重合開始剤を溶解し、エチレン性不飽和単量体を添
加し水系析出重合を行い顔料含有重合体粒子を得る方法
であって、前記着色剤を重合粒子中に含有させる。
て会合、融着を行いトナーを造る。
ば特開昭60−220358号、特開平4−28446
1号等に記載がある。しかし、これらの方法では、所望
の粒径、粒径分布を制御することがかなり困難である。
そこで本発明者等は、特開平5−115572号の方
法、すなわち、重合体微粒子分散液の臨界凝集濃度以上
の凝集剤及び水に対して無限溶解する有機溶媒を添加す
る方法で非球状粒子を生成した。
を得るが、一般的にこれら重合法による着色粒子の製造
法ではその重合工程にて分散剤,乳化剤,界面活性剤等
を併用するものであり、これらの親水性物質が最終的な
トナーにまで残存した場合には、その親水性に起因した
帯電性の不良,特に帯電性能の環境差が顕著となり、安
定した画像を得ることが出来ない。
洗浄し、これら親水性物質を除去する工程を必須とす
る。洗浄の方法としては水洗,濾過を繰り返す方法が一
般的である。
最終的には乾燥した粉体状のトナーとして得る為の固液
分離の操作を施す必要がある。先ずデカンテーション、
濾過、遠心分離等の方法により着色樹脂微粒子をウェッ
トケーキ状に得、次いで熱、減圧等により残留する水分
を除去して乾燥状態とする方法が好適に用いられる。通
常、この際に着色樹脂粒子が粒子自体が融着している状
態までには至らないが、いわゆる物理的な凝集体、すな
わち、ブロック,フレーク状に乾固凝集した状態として
得られる。
乾固した着色樹脂微粒子を当初のトナー単体の粒子にま
でほぐすことにより、乾固されたトナーによって発生す
る凝集体による問題を防止することが出来る。
トナーに対して、このトナー自体を破砕しない程度に、
機械的衝撃力を付与し、個々の独立した粒子の状態へ解
すことが必要である。すなわち、乾式系混合機による混
合撹拌操作,或いは粉砕エア圧を低くした気流式粉砕機
中に当該凝集物を通過させる等の方法により達成される
が、特に好ましくはヘンシェルミキサーの如き容器底部
に設けられた高速回転羽根による混合機にて解砕を行う
場合には、特に優れた解砕効率であるのに加え、過度な
衝撃力を個々の微粒子に与えない故に、特に着色樹脂微
粒子が先述の会合型である様な場合に於いて会合微粒子
の破壊が発生しにくい為特に好ましい方法である。より
具体的にはヘンシェルミキサーの高速回転羽根の周速が
15〜50m/sec、より好ましくは20〜40m/
secである場合に、会合微粒子の破壊を防止した上で
の効率的な解砕を達成し得る。
集物が粗大である場合には、予備的な解砕工程としてハ
ンマーミル等による粗砕工程を設けてもよい。
集物と同時或いはその解砕工程の途中段階より解砕の系
中へ投じ、解砕工程と併せて着色樹脂粒子表面に外部添
加剤を付与する事もできる。外部添加剤を解砕工程の途
中段階より投じる場合はその前後で解砕装置の運転条件
を好適な条件の範囲内で変えても良い。
及び滑剤等を使用し得る。
物等が好適に使用出来、例えばシリカ、アルミナ、チタ
ニア、ジルコニア、チタン酸バリウム、チタン酸アルミ
ニウム、チタン酸ストロンチウム、窒化ケイ素等が挙げ
られる。更にはこれら無機微粒子に各種カップリング剤
等により疎水化処理されている事が好ましい。
脂,フッ素系樹脂,メラミン樹脂等より成る各種樹脂微
粒子を好適に使用し得る。
級脂肪酸のアルミニウム、ナトリウム、ストロンチウ
ム、マグネシウム、カルシウム、亜鉛等の各種金属塩を
使用し得る。
は2成分現像剤がある。2成分現像剤を作製するために
は、上記のごとくして得られた静電荷像現像用トナーを
通常3〜15重量%の割合でキャリアに加えて混合す
る。
0μm程度の磁性体粒子を疎水性樹脂で被覆したいわゆ
るコーティングキャリアが用いられる。磁性体粒子の組
成は鉄、フェライト又はマグネタイト等の鉄合金が用い
られている。
酸エステル、メタアクリル酸エステル、スチレンの重合
体或いはこれらの共重合体、もしくは含シリコーン樹
脂、含フッ素樹脂等が好ましく用いられる。
は、非磁性1成分現像では上記のごとくして作製したも
のをそのまま使用出来るが、磁性1成分現像ではトナー
中に体積平均粒径0.1〜2.0μm程度の磁性体の微
粒子を20〜70重量%添加する必要がある。
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
ャボット社製)をアルミニウムカップリング剤で処理し
たものを533.5gを246gのドデシル硫酸ナトリ
ウムを溶解した6リットルの純水に添加し撹拌を加えつ
つ超音波を照射し、カーボンブラックの水分散液を調整
した。又低分子量ポリプロピレン(数平均分子量=32
00)を熱を加えつつ界面活性剤水溶液中に添加し撹拌
を行う事で乳化させた低分子量ポリプロピレン水分散液
(固形分濃度=20重量%)を調整した。
ポリプロピレン水分散液2150gを加え撹拌し、更に
スチレンモノマー4905g,n−ブチルアクリレート
820g,メタクリル酸245g、tert−ドデシル
メルカプタン165g、脱気済み純水42.5リットル
を100リットルのグラスライニング反応器(撹拌翼:
三枚後退翼、バッフル、冷却管、温度センサー等を装
着)添加した後に、窒素気流下撹拌を行いながら70℃
に昇温した後、過硫酸カリウム205gを純水10リッ
トルに溶解した重合開始剤水溶液を添加し、70℃で6
時間重合を行った後室温まで冷却した。このカーボンブ
ラック含有着色分散液を『分散液1』とした。なお、こ
の際のpHは4.7であった。
を水酸化ナトリウム水溶液を用いpH=9に調整した
後、ステンレス製反応器(撹拌翼:アンカー翼、バッフ
ル、冷却管、温度センサー装着)に添加し、撹拌しつつ
2.7モル/リットルの塩化カリウム水溶液8リット
ル、イソプロピルアルコール7リットル及びポリオキシ
エチレンオクチルフェニルエーテル(エチレンオキサイ
ド平均重合度は10である)810gを純水3リットル
に溶解した水溶液を添加した後、内温を85℃まで昇温
し6時間反応させた後、室温まで冷却し、本発明の着色
粒子1を得た。
ックの代わりにC.I.Pigment Yellow
17を用いた以外は同様にして本発明の着色粒子を得
た。ここで得られた分散液を分散液2とし、着色粒子を
着色粒子2とした。
ックの代わりにC.I.Pigment Red 12
2を用いた以外は同様にして本発明の着色粒子を得た。
ここで得られた分散液を分散液3とし、着色粒子を着色
粒子3とした。
ックの代わりにC.I.Pigment Blue 1
5:3を用いた以外は同様にして本発明の着色粒子を得
た。ここで得られた分散液を分散液4とし、着色粒子を
着色粒子4とした。
ニング反応器に代えてステンレス製反応器を用いた以外
同様にして比較着色粒子を得た。ここで得られた分散液
を比較分散液1とし、着色粒子を比較着色粒子1とし
た。
製反応器に代えてグラスライニング反応器を用いた以外
同様にして比較着色粒子を得た。ここで得られた分散液
を比較分散液2とし、着色粒子を比較着色粒子2とし
た。
ニング反応器に代えてステンレス製反応器を用い、会合
工程に用いたステンレス製反応器に代えてグラスライニ
ング反応器を用いた以外同様にして比較着色粒子を得
た。ここで得られた分散液を比較分散液3とし、着色粒
子を比較着色粒子3とした。
子1〜比較着色粒子3に対して疎水性シリカ(一次数平
均粒子径=12nm)を1重量%添加しトナーを得た。
これらトナーをトナー1〜トナー4及び比較トナー1〜
比較トナー3とする。
較分散液3に関しては、このものの粒子径(光散乱電気
泳動粒径測定装置 ELS−800:大塚電子工業
(株)製)及反応残渣量について測定した。
1〜比較着色粒子3については、収率、粒子径及び粒度
分布(レーザー散乱粒径測定装置 SALD−110
0:(株)島津製作所製)及びBET比表面積(BET
比表面積測定装置 フローソープ2300:(株)島津
製作所製、但し窒素吸着法による1点法による測定)を
行った。
比較用トナー3は、スチレン−アクリル酸エステル樹脂
で被覆された体積平均粒径が50μmのフェライトキャ
リアと混合しトナー濃度が7重量%の現像剤を調製しト
ナー1〜トナー4及び比較用トナー1〜比較用トナー3
に対応する現像剤を現像剤1〜現像剤4及び比較用現像
剤1〜比較用現像剤3とする。
カ(株)製)を使用し、絶対反射濃度1.0のベタ部分
を形成した後、これに全体で1kgの荷重を均一にかけ
た2×2cmの綿布で覆った板状の重りで画像表面を擦
り、それによる反射濃度低下から定着性の評価を行っ
た。
分散液1〜分散液4は比較分散液1〜分散液3と比べ
て、数平均粒子径が小さく、残渣量が少ないことがわか
る。
4と本発明外の比較着色粒子1〜比較着色粒子3につい
て比較すると、その体積平均粒径標準偏差/体積平均粒
径が小さく、それだけ粒子径がそろっていることがわか
る。また、収率も着色粒子1〜着色粒子4の方が高い。
用現像剤1〜比較用現像剤3に比して定着率も高いこと
がわかる。
造るための着色樹脂粒子重合工程での残渣の増大、会合
工程での粗大粒子の発生並びに粒度分布の広がりを抑え
ることが出来、又、定着性の良いトナーの製造方法を提
供することが出来る。
釜)の断面図である。
金属反応器(SUS釜)の断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 モノマーを重合し、重合体の微粒子を作
製する重合工程と、この微粒子を複数個会合させ、会合
粒子を得る会合工程とを含む着色樹脂粒子の製造方法に
おいて、前記重合工程は非導電性表面を有する反応容器
内で行い、前記会合工程は、導電性表面を有する容器器
内で行うことを特徴とする着色樹脂粒子の製造方法。 - 【請求項2】 前記重合工程が酸性条件下で行われるこ
とを特徴とする請求項1記載の着色樹脂粒子の製造方
法。 - 【請求項3】 前記会合工程がアルカリ性条件下で行わ
れることを特徴とする請求項1記載の着色樹脂粒子の製
造方法。 - 【請求項4】 請求項1記載の着色樹脂粒子の製造方法
により作製された着色樹脂粒子を用い作製したことを特
徴とする静電潜像現像用トナー。 - 【請求項5】 請求項1記載の着色樹脂粒子の製造方法
により作製された着色樹脂粒子を用い作製したトナーと
キャリアとを用いることを特徴とする静電潜像現像剤。
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JP06099196A JP3451514B2 (ja) | 1996-03-18 | 1996-03-18 | 着色樹脂粒子の製造方法と静電潜像現像用トナー及び静電潜像現像剤 |
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-
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