JPH0545856B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は天井内に埋込配置し、室内の必要とす
る方向に所定の冷・暖風を吹出分布を行なわしめ
んとする天井埋込型空調機に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、此の種多方向吹出天埋型空調機は第１図
示の如く機体下面の中央パネルＡに吸込口Ｂを開
設して室内空気を吸込し、吸込口Ｂ周部に開口配
置せる数箇の吹出口Ｃより室内の所定方向に冷・
暖風の送風が行なわれていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記従来の構造による場合、天井面に最も露呈
する中央パネルＡの中央部に径大な吸込口Ｂが開
設されているがために内部に設置されている電動
機、送風機等の機構より発生する騒振音が該吸込
口Ｂを通して室内に流出し、殊に此れらの機種が
頭上設置の位置関係上、騒音による影響度が大で
あつた。而も、上記吸込口Ｂ中央に装設するフイ
ルターＤ、仕切板等に付着せる塵埃によつて意匠
感を著るしく劣感するは勿論のこと衛生的概念に
おいても非常に問題と為されていた。

本発明は上記、欠点を根本的に解決行なわしめ
んとするものであつて、騒振音が室内に殆んど流
出することもなく意匠感頗ぶる良好であると共に
室内の必要とする方向への吹出し、或は吸込みを
任意自在に求めることのでき得る至便な天埋型空
調機を提供しようとすることを主な目的とするも
のである。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明に係る天井
埋込型空調機は機体内部に熱交換コイル、送風
機、ドレンパン等の諸機構を各配置し送風通路を
形成してなる天井埋込型空調機において、機体下
部に装設せる下面パネルの四方周辺部に吸込・吹
出口を各開口設け、該吸込・吹出口を前記送風通
路に各連通すると共に、送風通路内に数枚の仕切
板を変更自在に配置して吸込通路と吹出通路とに
分断形成し、該仕切板の配置位置を変更行なわし
めることによつて二方向または四方向等多方向に
亘る吸込・吹出方向に任意に変更求め得るように
構成したことを特徴としている。

また上記天井埋込型空調機において送風通路内
に配置せる送風筒枠の周部数ケ所に切欠部分を切
欠設け、該切欠部分を介して上記吸込・吹出口の
各吸込口・吹出口を吸込通路、吹出通路にて夫々
分断通路行なわしめ、本体を回転若しくは下面パ
ネルの取付位置の変更によつて吸込吹出方向を任
意に変更求め得るように構成したことを特徴とす
るものである。

〔作用〕

上記の如く構成してなる空調機にて送風通路内
に配設せる仕切板の位置を任意に変更設定するに
おいて二方向吸込・吹出型は勿論のこと、四方向
吸込・吹出型、或は任意多方向型等方向性を自由
に変更することができ得る。

また仕切板を変更することなく本体を回転させ
て送風通路の位置関係を変更することによつて上
記と同一の作用を奏するものである。

〔実施例〕

本発明の具体的構造を図面に付して詳説する
と、 １は内部に熱交換コイル２、送風機３、ドレン
パン４、フイルター５等の諸機構を夫々配置して
なる機体本体を示めし、該機体１下方に下面パネ
ル枠６を上下位置調整自在に嵌装連結すると共に
該下面パネル７周部四方に適宜開口寸法の吸込・
吹出口８…を開口形成する。

また上記吸込・吹出口８内の送風通路１１内に
数箇の仕切板９を各配設し、吸込口８ａと吹出口
８ｂに夫々を分断形成すると共に各口内に風向方
向変更翼片１０を可動自在に取付けする。

上記送風通路１１内にはフイルター５の支持枠
１２と、周辺部数箇所に切欠部１４，１４を有す
る送風筒枠１３とによつて吸込通路１５と吹出通
路１６とが分断形成されており、上記吸込口８ａ
を切欠部１４を介して吸込通路１５に、吹出口８
ｂを吹出通路１６に夫々が連通されている。

図面中、符号１７は下面パネル７に開閉取替え
自在に取付けられた点検用パネル或は装飾用パネ
ルで、更に上記下面パネル７全体を機体１に開閉
自在に配設しフイルター５の取替え、内部点検を
容易とすることも一考である。

また本発明において送風筒枠１３を或は下面パ
ネル７を位置変更回転自在に機体１装着取付け
し、此れを回転させるかまたは仕切板９の仕切位
置を変更自在することによつて上記、吸込・吹出
方向の位置関係を容易に転換、選択求めることが
でき得るのである。

因みに送風枠１３或は下面パネル７を略1/4回
転するか、各仕切板９を第５図示の位置に設定す
ることによつて夫々の吸込・吹出口８が吸込口８
ａと吹出口８ｂに区画形成し、矢印ア方向より吸
込し、イ方向に吹出す等多方向型の吸込・吹出機
能を呈することゝなる。

また第６図示の位置に設定することによつて各
吸込・吹出口８の夫々が区画されることもなく矢
印ア，イの如く単体の吸込・吹出口を形成し二方
向吸込・吹出口空調機を容易に求めることができ
得るのである。

更に図示例は省略しているが、上記仕切板９の
変更取付け位置等によつて一方向吸込、三方向吹
出型或は任意の方向より吸込し、必要とする方向
のみに冷・暖風を供給することができ得る等種々
の設定が可能であることは謂うまでもない。

なお、本発明は上記図示例の方形型下面パネル
７、円環状型熱交換コイル２のみに型状限定を受
くるものではなく天井の設定場所、容量等におい
て種々の機構、構造のもを用いることも可能であ
る。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明の如く構成してなるもので
あるから室内等の状況に応じて必要において単に
仕切板を変更調整するのみにて吸込み、吹出等の
方向位置が任意自在に設定変更が求め得られ、特
に必要方向にのみに送風を行なわしめることによ
つて非常に機能的・経済的であると共に構造簡単
にて故障等の憂れいも毛頭無く、而も意匠感も頗
ぶる良好にて騒振音が全く発生しない等室内設置
用空調機としては最適なる発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の天井埋込型空調機の主要部であ
る底面図を示し、第２図は本発明に係る空調機の
同上、底面図、第３図は内部構造を示す縦断側面
図、第４図は同上、横断平面図、第５図および第
６図は仕切板変更時の送風方向状体図である。 符号の説明、２……熱交換コイル、３……送風
機、５……フイルター、７……下面パネル、８…
…吸込・吹出口、ａ……吸込口、ｂ……吹出口、
９……仕切板、１３……送風筒枠、１４……同
上、切欠部、１５……吸込通路、１６……吹出通
路。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 機体１内部に熱交換コイル２、送風機３、ド
   レンパン４等の諸機構を各配置し送風通路１１を
   形成してなる天井埋込型空調機において、機体１
   下部に装設せる下面パネル７の四方周辺部に吸
   込・吹出口８…を各開口設け、該吸込・吹出口８
   を前記送風通路１１に各連通すると共に、送風通
   路１１内に数枚の仕切板９…を変更自在に配置し
   て吸込通路１５と吹出通路１６とに分断形成し、
   該仕切板９…の設置位置を変更行なわしめること
   によつて二方向または四方向等多方向に亘る吸
   込・吹出方向を任意に変更求め得るように構成し
   たことを特徴とする天井埋込型空調機。 ２ 上記天井埋込型空調機において、送風通路１
   １内に配置せる送風筒枠１３の周部数ケ所に切欠
   部分１４…を切欠設け、該切欠部分１４を介して
   上記吸込・吹出口８…の各吸込口８ａ吹出口８ｂ
   を吸込通路１５、吹出通路１６にて夫々分断通路
   行なわしめ、本体を回転若しくは下面パネル７の
   取付位置の変更によつて吸込・吹出方向を任意に
   変更求め得るように構成したことを特徴とする天
   井埋込型空調機。