JPH0141067Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は事務所、応接間、作業所等室内壁面部
分に装設するペリカウンター用エアーコンデイシ
ヨナーに関するものである。

通常、ペリカウンター用エアーコンデイシヨナ
ーは第１図示の如く壁面のペリカウンターＡ内に
熱交換装置Ｂを設置し、ペリカウンターＡ前面下
方の吸込口Ｃから室内空気を取入れ、該熱交換装
置Ｂにて適当温度に熱交換しこれを上部の吹出口
Ｄから室内に配風が行なわれていたのである。而
るに斯かる形状の殆んどが室内の体裁上、吸込口
ＣがペリカウンターＡ下方床面近くに開口設けら
れているがために冷暖房時に室内空気の導入と同
時に床面上の塵埃が機内に流入し、空調効果も著
るしく阻減するは勿論、故障の要因となり、而も
ペリカウンターＡ下方の隙間が開口し室内意匠感
の劣減も免れなかつたのである。また吹出口Ｄに
おいてもペリカウンターＡの上面に開口設けられ
ているがために装飾品、荷物等をも乗載できない
と謂う欠点も併せ有している。

本考案は前記数多くの欠点を一挙に解決行なわ
しめんとするものであつて、意匠感を著るしく良
好とすると共に室内全体に亘つて理想的効果的に
冷暖房を行なわしめんとするをその主な目的とす
るものであつて、内部を仕切板によつて吸込通路
と送風通路に二分し、且つ下方に送風機を設置
し、該送風機の送風口前方中間部の送風通路内に
ダンパを位置角度調整自在に取付けしてなる熱交
換装置ＢをペリカウンターＡ内に適宜の間隙Ｅを
隔てて配置し、該ペリカウンターＡの前面パネル
の上下部分に下部吹出口、上部吹出口を、また該
上下吹出口の両側同列に下部吸込口、上部吸込口
を夫々開口設けると共に前記上下吸込口を間隙Ｅ
を介して熱交換装置Ｂの空気導入口と連通し、上
下吹出口を上下ダクトにより熱交換装置Ｂの送風
通路の上下送風口に夫々連結行なわしめたことを
特徴とするペリカウンター用エアーコンデイシヨ
ナーを提供しようとするものである。

以下、本考案の具体例構造を例示する図面に付
いて詳説すると、 Ａはペリカウンターにて該カウンター前面パネ
ル１の上下部分に適当間隔を隔てて下部吹出口２
と上部吹出口４を開口設け、且つ該上下吹出口
２，４の両側で同列方向に下部吸込口３，３なら
びに上部吸込口５，５を夫々開設する。

また前記吸込口３，５は場合によつては上下左
右に開設することなく何れか一方にのみ開設する
ことも可能である。

熱交換装置Ｂは内部中央を仕切板６により機内
を二分し後部に吸込通路７を、前部に送風通路８
を形成設け、吸込通路７内に熱交換コイル９、ド
レンパン１０を、また前記、両通路７，８を連通
する連通風路１１内に送風機１２を夫々配置す
る。

なお、前記送風機１２の送風口１２′の前部中
間部には風量調整兼冷暖風切換用のダンパ１３を
位置変更若しくわ上下変更可動自在に固定されて
いる。

また送風通路８の上下部分に下部送風口１４、
および上部送風口１５を夫々開口設け、前記前面
パネル１に開設せる上下吹出口２，４にダクト１
６，１７にて連結すると共に吸込通路７の上部に
は空気導入口１８を開口設け、ペリカウンターＡ
と熱交換装置Ｂ間の間隙Ｅを介して上下吸込口
３，５よりの空気を機内に吸込導入が行なわれ
る。

図示中符号２０はペリカウンターＡの上部に開
窓せる点検口兼フイルター取替え窓を示めし、フ
イルター１９の取替えは勿論のこと点検等の諸作
業を容易とするもので通常時は蓋板２１にて閉蓋
されている。

本考案は叙上の如く構成してなるもので室内の
空気はパネル１上下左右の吸込口３，５より吸込
し熱交換装置Ｂの周部の間隙Ｅを介して熱交換装
置Ｂ内に導入する、適宜熱交換された冷暖気は送
風機１２により送風通路８内に送風されるのであ
るが、該送風気流は送風口１２′前面に付設され
たダンパ１３により上下に分流し、これがパネル
１の上下吹出口２，４から室内に配風が行なわれ
ることとなる。

なお前記上下の風量調整はダンパ１３の角度位
置調節によつて簡単に調整することができ得、ま
た該ダンパー１３により暖房時には下部吹出口２
より暖風のみを、冷房時には上部吹出口４より冷
風のみを送風する等、室内状況に応じて自由に選
択用いることも可能である。

以上の如く本考案に係るペリカウンター用エア
ーコンデイシヨナーはペリカウンター前面パネル
１の上下に吹出口２，４をまた該吹出口２，４の
両側に吸込口３，５を同列状に開口設けてなるも
ので、所謂四方向吹出し吸込型式であるから、室
内の広囲から室内空気の取り入れが確実に行なわ
れ、且つ配風も機体前面上下吹出口より広域に亘
つて送風が行なわれる。等理想的な環境状体を室
内に齎たらしめることができ得るのである。

而もダンパー１３の操作によつて上下の風量の
変更、必要箇処にのみに冷暖房を集中的に急速配
風することもでき得、以てエネルギーの消費量を
大巾に節減するは勿論のこと、床面の塵埃が機内
に流入する等の憂れも殆んどなく、意匠的きわめ
てざん新であると共に熱交換装置Ｂがペリカウン
ターＡ内に間隙Ｅを隔てて設置されているがため
に音響、振動等が完全に解消される等種々の利点
を併せ有するものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るペリカウンター用エアーコ
ンデイシヨナーの実施の態様を例示し、第１図は
従来のペリカウンター用エアーコンデイシヨナー
の縦断説明図、第２図は本考案エアーコンデイシ
ヨナーの正面図、第３図は同上、縦断側面図であ
る。 符号の説明、Ａ……ペリカウンター、Ｂ……熱
交換装置、Ｃ……吸込口（従来）、Ｄ……吹出口
（従来）、Ｅ……間隙、１……前面パネル、２……
下部吹出口、３……下部吸込口、４……上部吹出
口、５……上部吸込口、１２……送風機、１３…
…ダンパ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 内部を仕切板６によつて吸込通路７と送風通路
   ８に二分し、且つ下方に送風機１２を設置し、該
   送風機１２の送風口１２′前方中間部の送風通路
   ８内にダンパ１３を位置角度調整自在に取付けし
   てなる熱交換装置ＢをペリカウンターＡ内に適宜
   の間隔Ｅを隔てて配置し、該ペリカウンターＡの
   前面パネル１の上下部分に下部吹出口２、上部吹
   出口４を、また該上下吹出口２，４の両側同列に
   下部吸込口３、上部吸込口５を夫々開口設けると
   共に前記上下吸込口３，５を間隙Ｅを介して熱交
   換装置Ｂの空気導入口１８と連通し上下吹出口
   ２，４を上下ダクト１６，１７により熱交換装置
   Ｂの送風通路８の上下送風口１４，１５に夫々連
   結行なわしめたことを特徴とするペリカウンター
   用エアーコンデイシヨナー。