JPH0544154Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、一方の表紙に綴紐を取付けて書類等
の穴を綴り紐に挿通させて取付け、書類等の上に
他方の表紙を押し当てて綴り紐の先端を挿通して
綴紐を結んでフアイル状態を構成する所謂綴込み
フアイル装置の改良に関する。

（従来の技術） 従来の綴じ込みフアイル装置としては、一方の
表紙に孔を２箇所設けて一本の長い紐の両端部を
そこに挿通して略紐の両端部をそろえて、書類等
の２箇所の穴を夫々紐に挿通させて取付け、やは
り孔を２箇所設けた他方の表紙を書類等の上に押
し当てて、更に紐の両端を表紙の孔を挿通させて
表紙の上で紐を結んでフアイルするようにした伝
票や見積書といつた書類用の所謂綴じ込みフアイ
ル装置が知られている。

（考案が解決しようとする問題点） 本考案の目的は上記従来の綴じ込みフアイル装
置が柔軟な紐を結んで書類等を綴じるため書類等
の抜差しがめんどうであること、又書類等を表紙
の間で緩みなく紐で結ぶことは困難であり、その
ため取扱いで書類等の穴を破損して書類が外れて
しまつたり、書類等を見るためのめくりがしずら
い等の問題があり、そのことを解決することにあ
る。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するために案出された本考案の
綴じ込みフアイル装置は、表紙を備えた一方の綴
込板の両側端より対称に複数箇所の引つ掛け部を
設けて更に対となつた通孔を夫々設けると共に、
書類等の綴じ量に応じた位置のヒンジ部に綴紐を
掛けた上で綴紐の両端を綴込板の通孔より挿入さ
せて、綴込板より突出した綴紐に書類等を綴じ込
んだ上で、表紙を備えた他方の綴込板に通孔と係
止突起とガイド部を設けて、上記綴紐を綴込板の
係止突起に係合させて、上記綴込板のガイド部に
取付けた押えコマにより押圧して固着したことで
ある。

（実施例） 先ず、図に示す様に本考案の綴じ込フアイル装
置は綴込板１の外面上の一方側には２箇所で通孔
６と後述する綴紐４０と係合する係止突起７とや
はり後述する押えコマ１１を摺動可能に案内する
所謂ガイド部２が一体に設けられている。又、ヒ
ンジ部４により屈曲自在な取付け板５と取付け板
５に適宜ボス状のホツク孔（図示せず）を夫々一
体に形成して表紙８の取付け孔を前記ボス状のホ
ツク孔に嵌入させて、ホツクボス（図示せず）を
ホツク孔に嵌着させて表紙８と取付け板５は固着
されている。ところで、もう一方の綴込板２０の
一方側には前記綴込板１の通孔６と対向して２箇
所の通孔２９が設けられ、綴込板２０の溝３０で
両端側より対称に複数箇所の引つ掛け部３１，３
２が夫々設けられている。

又、ヒンジ部２２により屈曲自在な取付け板２
３と取付け板２３に適宜ボス状のホツク孔（図示
せず）を夫々一体に形成して、表紙２６の取付け
孔を上記ボス状のホツク孔に嵌入させて、ホツク
ボス２５をホツク孔に嵌着させて表紙２６と取付
け板２３は固着されている。一方綴紐４０は一般
には繊維を織つた綴り紐であるが、適度に柔軟性
と弾力があれば良く、適宜に材質が設定される。

又、綴紐４０の両端には書類等を挿通しやすい
ように金具４１がカシメられている。綴紐４０は
前記綴込板２０の引つ掛け部３１，３２等に掛け
た上で通孔２９を挿通して取付けられ、綴込板２
０の内側より突出した綴紐４０に書類４２を挿通
させた上で、綴込板１の通孔６を挿通させて書類
４２の上に綴込板１を載置させて綴紐４０を綴込
板１の係止突起７に係合させて、上記綴込板１の
ガイド部２に取付けた押えコマ１１により押圧し
て固着している。ところで、押えコマ１１のガイ
ド部２への装着は第１図に示す様に押え片のガイ
ドとなる溝（図示せず）を欠落させた装着箇所３
より挿入して取付ける。又、第３図及び第４図に
示されたスリツト３４及びスリツト３５は綴込板
２０に引つ掛け部３１，３２等を形成させる為に
成形型等で離型に必要な窓である。又更に、凹部
３３は綴紐４０を綴込板２０の引つ掛け部３１か
ら３２へ移動させる時に、綴紐４０を指で掴みや
すくするために形成した窪みである。又、実施例
では綴込板１，２０と表紙８，２６との固着をホ
ツク等を使用した固着でおこなつているがハト
メ、溶着など方法は種々あり限定されない。又、
実施例では調節コマ３０の引つ掛け部３１，３２
を鉤形で示しているが、綴紐４０が脱落しにくい
等の工夫が成されれば良い。

（作用） 本考案の構成は以上の通りであり、当初綴紐４
０は綴込板２０の両側端部の引つ掛け部３１に掛
けられて位置しており、押えコマ１１により綴紐
４０が係止された時に綴紐４０が邪魔にならない
範囲となつている。書類等の綴込み量が増加する
と共に、綴紐４０が短くなるので、第８図、第９
図、第１０図に示される様に綴紐４０は引つ掛け
部３１から３２に掛け直され、続いて引つ掛け部
３２から外された状態となる。即ち、隣の引つ掛
け部に掛け直すと綴紐４０は定量伸びてその分だ
け書類等の綴じ量を増やすことができる。

（考案の効果） 本考案の綴じ込みフアイル装置の構成及び作用
は以上の通りであり、押えコマをスライドさせる
だけで表紙の着脱ができ、又書類等を表紙の間で
緩みなく固定することが可能となり、取扱いが容
易であり。従つて、書類等の穴が破損して書類が
外れることも少なく、書類等を見る為のめくり性
も良い。又綴紐の長さが変換でき、綴紐が邪魔に
ならずにフアイル量を増加できるなど効果があ
る。（綴紐は当初より長いものを設置すると、フ
アイルする書類等が少ない時に綴紐の先端部が長
くはみだして煩わしい等の問題がある。）

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の綴込みフアイル装置の表紙８
側より見た斜視図、第２図は本考案の綴込みフア
イル装置の表紙２６側の要部斜視図、第３図は綴
込板２０の要部正面図、第４図はその裏面図、第
５図は第３図に於けるＡ−Ａ断面図、第６図は第
５図のＢ−Ｂ要部断面図である。第７図は綴込板
２０に綴紐を掛けた状態を示した要部斜視図を示
している。第８図、第９図、及び第１０図は本考
案の綴込みフアイル装置に於いて、書類等の綴じ
量を変えた時の綴込み部に於ける横断面図を示し
ている。 １……綴込板、２……ガイド部、３……装着箇
所、４……ヒンジ部、５……取付け板、６……通
孔、７……係止突起、８……表紙、１１……押え
コマ、２０……綴込板、２２……ヒンジ部、２３
……取付け板、２５……ホツクボス、２６……表
紙、２９……通孔、３０……溝、３１，３２……
引つ掛け部、３３……凹部、３４，３５……スリ
ツト、４０……綴紐、４１……金具、４２……書
類。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 表紙を備えた一方の綴込板の両側端より対称に
   複数箇所の引つ掛け部を設けて更に対となつた通
   孔をそれぞれ設けると共に、上記引つ掛け部に綴
   紐を掛けた上で、綴紐の両端を上記通孔より挿入
   させて、綴込板より突出した綴紐に書類等を綴じ
   込んで、表紙を備えた他方の綴込板に通孔と係止
   突起とガイド部を設けて、上記綴紐を通孔に挿通
   させると共に、綴紐を綴込板の係止突起に係合さ
   せて、上記綴込板のガイド部に取付けた押えコマ
   により押圧して固着したことを特徴とする綴じ込
   みフアイル装置。