JPS6121275Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この実用新案は綴紐を用いて書類を綴じる時、
手で紐を結ばずに簡単に綴紐を止めるための止め
具に関するものである。

従来、綴紐は手で結びつけるものであるから、
書類をしつかり押しつけて綴じくい、綴じたもの
をいくつも並べると結び目が出つぱつているため
奇麗に揃わない。また書類の出し入れの度に解い
たり結だりしなくてはならずめんどくさい。とい
つた不便なところがあつた。従つて、この欠点を
除くために、針金を綴紐代りにし、針金の固さを
利用してからみつけるだけで固定できるようにし
たものや、書類の穴から出てきた綴紐を結ばず
に、おろし金のごとく作られた、切り起した爪の
数か所に引つかけることで固定するものなどがあ
つた。しかし針金によるものは、固いため取扱い
に不便なところがあつたり、固定のために巻きつ
けたりするなど繰り返し使用の耐久性に問題があ
つた。また、爪に引つかけるものは、表面におろ
し金のごとき突起が出ており危険であり、何か所
にも引つかける不便さがあつた。しかも材質は金
属に限られていた。

本案はその欠点を除くために考案されたもので
これを図面について説明すれば、書類の紐穴と切
り込み部１の最深部とが合致する位置に、プラス
チツクや金属よりなる本体の左右より向い合せ
に、綴紐３を綴紐３より細いみぞに押し込むこと
によりはさみつけて固定するため、綴紐３がはさ
みつけられて入る程度の幅の切り込み部１を一対
つけ、みぞに押し込まれた綴紐３に、書類を開い
た時などゆるむ方向に力が加わつた時、十分な固
定力が得られるように、常に切り込み部１の奥の
方に綴紐３がはまり込む方向に、つまり切り込み
部１の奥に入れば入るほどはさみつける力が強力
になるのでそのように力が働くよう綴紐３を張つ
ておくために、切り込み部１の最深部より本体中
央よりに穴部２を設け、そこから書類を綴じた残
りの綴紐３を通し、綴じる書類と本体と密着した
さかいに引き出すことで、綴紐３を結ぶことなく
固定できるようにした綴紐用止め具である。

本案は、以上のような構造であるから、これを
使用せんとするときは、第２図のごとく切り込み
部１を書類より出ている綴紐３と書類の表面との
境にあて、切り込み部１に綴紐３を押し込み、さ
らに綴紐３の両端を止め具中央付近にある穴部２
に止め具の上面から通し、止め具と書類表面との
境より書類の背の部分に引き出して使用する。

したがつて、綴紐を結ぶことなく、しかも簡単
な操作で書類を綴じることができるので誰にでも
簡単にしつかりと綴じることができる。繰り返し
の使用も面倒でなく、しかも安全かつ材質はプラ
スチツクや金属で可能である。また結び目がない
ので、結び目が出つぱらず書類のたばをいくつも
きれいに並べることができる。さらに、残りの綴
紐３は書類の背の部分に引き出されるので、綴紐
３の色での分類も見易くなる。

なお、分類については、止め具の幅を大きくし
たり、第３図のごとく書類の背の部分に止め具の
一部を折り曲げたりすることにより、止め具の色
分けによる分類も可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は使用斜視
図、第３図は実施例の斜視図。 １は切り込み部、２は穴部、３は綴紐、４は分
類用折り曲げ部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 書類の紐穴と切り込み部１の最深部とが合致す
   る位置に、プラスチツクや金よりなる本体の左右
   より向い合せに、綴紐３がはさみつけられて入る
   程度の幅の切りみ部１をつけ、切り込み部１の最
   深部より本体中央よりに設けた穴部２により構成
   された綴紐用止め具。