JPH0436649Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は複数本の紐がズレないように束ねて止
めることが出来る止め具に関するものであり、特
にブラジヤー、スリツプ等の紐が相互にバラバラ
にならず安定して重合し得るように構成した止め
具に関するものである。

＜従来の技術＞ 従来のこの種の止め具は、一個の大きな平面的
プレートに所定の切込を設け、この切込に複数本
の紐を一緒に或いは別々に挿通することによつて
複数本の紐がバラバラにならないように構成して
いた。

＜考案が解決しようとする課題＞ 然るに従来のこの種の止め具は寸法が大きくな
るので、体裁が悪く、又複数本の紐を相互に確実
に重合することが困難であり、更にこの止め具を
紐に沿つてスムーズに摺動することが困難であ
り、従つて例えば胸の所でセツトした止め具を肩
から背の方にスムーズに送ることが出来ない等の
問題点があつた。

本考案は従来のこれ等の点に鑑み開発された全
く新規な技術に関するものである。

＜課題を解決するための手段＞ 本考案は、前述の従来の問題点を根本的に改善
したものであつて、その要旨は、枠体と押圧板と
をヒンジを介して開閉自在に連結して該枠体と押
圧板との間に挿通される複数の紐を止める止め具
であつて、前記枠体内に紐を挿通し得るＵ字状挿
通孔を穿設してそのＵ字状挿通孔の内部に吊り下
げ棒を形成して構成したものである。

＜作用＞ 本考案に於いては上述の如く、一方の紐をＵ字
状挿通孔に挿通して摺動し得る枠体と、この枠体
に係止し得る押圧板とをヒンジを介して開閉自在
に連結して構成したので、複数本の紐の内の一方
側の紐を枠体のＵ字状挿通孔に通し、かつ他方側
の紐を該枠体と押圧板との間に挟持し、これによ
つて複数本の紐を枠体に設けられた吊り下げ棒で
分割しながら一体的に束ねると共に、これ等の紐
に沿つて止め具を容易にスライドすることが出来
る。

＜実施例＞ 図により本考案に係る止め具の一実施例につい
て具体的に説明すると、第１図乃至第３図に於い
て、１は内部にＵ字状挿通孔２が穿設された枠体
であつて、この挿通孔２によつてその内部に紐を
通すことが出来る吊り下げ棒３が形成されてい
る。

４はこの枠体１にヒンジ５を介して開閉自在に
連結された押圧板であつて、その先端には係止用
のフツク６が穿設され、前記枠体１の先端に穿設
された凹部７に係合し得る如く構成されている。

本考案に係る止め具の使用に当たつては、第２
図及び第３図に示す如く、複数の紐の内の一方
側、例えばスリツプ側の紐８を枠体１の挿通孔２
と吊り下げ棒３との間に通し、この止め具をこの
紐８に沿つてスライド可能な如く、かつ止め具が
この紐８から簡単にはずれないように取り付け、
次に他方側の紐、例えばブラジヤーの紐９を吊り
下げ棒３の上に乗せ、この状態で押圧板４を枠体
１の上に閉じ、フツク６を凹部７に係合すること
によつて両者を係合し、これによつて複数本の紐
８，９をズレないように束ねて重合することが出
来る。

上記実施例に於いては２本の紐８，９を束ねた
が、更に多くの紐を束ねることも可能である。

＜考案の効果＞ 本考案に係る止め具は上述の如き構造と作用と
を有するので、複数本の紐を重合した状態で束ね
ることが出来、従つてブラジヤーやスリツプ等の
紐がバラバラになることなく体裁良くまとめるこ
とが出来る。

又一方側の紐を枠体のＵ字状挿通孔に挿通して
取り付けたので、この紐に沿つて止め具を安定し
た状態でスライドさせることが出来る。

従つて、胸の位置に係止したものを肩より背の
方に簡単に移動することが出来る。

かつ押圧板によつて挟持した一方側の紐を解放
した場合にも、他方側の紐がＵ字状挿通孔に挿通
されて吊り下げ棒に係止されているので、止め具
はそのまま他方側の紐に取り付けておくことが出
来る。

更に枠体と押圧板とはヒンジを介して合成樹脂
材で一体的に安価に大量生産することが出来、し
かも全体がコンパクトで体裁良く取り扱いが便利
である等の特徴を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の止め具の斜視図、第２図及び
第３図はその使用説明図である。 １は枠体、２は挿通孔、３は吊り下げ棒、４は
押圧板、５はヒンジ、６はフツク、７は凹部であ
る。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 枠体と押圧板とをヒンジを介して開閉自在に連
   結して該枠体と押圧板との間に挿通される複数の
   紐を止める止め具であつて、前記枠体内に紐を挿
   通し得るＵ字状挿通孔を穿設してそのＵ字状挿通
   孔の内部に吊り下げ棒を形成して構成したことを
   特徴とした止め具。