JPH0543314B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0543314B2
JPH0543314B2 JP7170787A JP7170787A JPH0543314B2 JP H0543314 B2 JPH0543314 B2 JP H0543314B2 JP 7170787 A JP7170787 A JP 7170787A JP 7170787 A JP7170787 A JP 7170787A JP H0543314 B2 JPH0543314 B2 JP H0543314B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
group
bis
wiring material
formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7170787A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63239998A (ja
Inventor
Takashi Watanabe
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shin Etsu Chemical Co Ltd filed Critical Shin Etsu Chemical Co Ltd
Priority to JP7170787A priority Critical patent/JPS63239998A/ja
Publication of JPS63239998A publication Critical patent/JPS63239998A/ja
Publication of JPH0543314B2 publication Critical patent/JPH0543314B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/22Secondary treatment of printed circuits
    • H05K3/28Applying non-metallic protective coatings
    • H05K3/285Permanent coating compositions

Landscapes

  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
  • Macromolecular Compounds Obtained By Forming Nitrogen-Containing Linkages In General (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野] 本発明は、配線材料の製造方法に係り、詳しく
は、保護されたプリント配線板、集積回路等の配
線材料の製造方法に関する。 [従来の技術] 近年、電気機器や電子機器の発展に伴ない、そ
れに使用される配線材料も多種多様を極め、ま
た、要求される特性も年々厳しくなる傾向にあ
る。 従来、この種の配線材料としては、フレキシブ
ルプリント回路基板、リジツドプリント回路基
板、集積回路等が挙げられ、その配線上には絶縁
を主目的として保護層が設けられている。 例えばプリント回路基板の場合、接着剤を塗布
した耐熱フイルムをカバーレイフイルムとして圧
着したり、あるいは、樹脂溶液をコーテイングす
る等の手法がとられている。 しかし、前者の場合、せつかく耐熱フイルムを
用いているにもかかわらず、その接着剤の耐熱性
が低いために、ハンダ等により加熱時に接着剤が
スルーホール等に滲み出したり、脹れや剥れが生
じるという問題があつた。また、後者の場合、接
着剤は用いられていないが、通常使用されている
樹脂の耐熱性が低く、ハンダ付の際等に種々の障
害が見受けられているという問題があつた。 このような問題を解決する手段として、低熱膨
張性のポリイミド系樹脂溶液を直接回路上に塗布
することも提案されている(特開昭61−176196
号、特開昭61−212096号及び60−208358号の各公
報)。 しかし、この場合においても依然として低熱膨
張化が不十分であり、配線板にカールが生じた
り、さらに低熱膨張化するために無機質をブレン
ドする等の必要があつた。 一方、集積回路の場合においても、絶縁性やα
線遮蔽耐水性等の向上を目的とし、ポリイミド系
樹脂溶液をコーテイングすることが行われてい
る。これらは、一般に、パツシベーシヨン膜、層
間絶縁膜、α線遮蔽膜、バツフアコート膜等と呼
ばれている(1984.8.27の日経エレクトロニク
ス)。そして、これらの用途に使用した場合には、
その集積度の向上に伴ない、樹脂と回路間に生じ
る歪みにより配線が切れて信頼性が低下する等の
問題が起つており、この歪みは回路と樹脂の熱膨
張係数の差に主として起因すると考えられる。 そこで、この問題の解決策として、低熱膨張の
ポリイミドを使用することが提案されている(特
開昭60−32827号及び特開昭61−176196号の各公
報)が、低熱膨張化が充分でなかつたり、ウエハ
との密着力が充分でないという問題があつた。 [発明が解決しようとする問題点] 本発明者は、上記のような問題を解決するため
種々研究を行い、特定の構造を有するポリアミド
イミド樹脂が低熱膨張性でかつ導体との密着力に
優れていることを見出し、本発明を完成した。 従つて、本発明の目的は、低熱膨張でかつ導体
との密着力に優れた耐熱樹脂を直接回路上に塗布
して絶縁等の保護を施すことにより、優れた性能
をする配線材料を製造するための方法を提供する
ことにある。 [問題点を解決するための手段] すなわち、本発明は、下記一般式() 〔但し、式中Ar1は下記一般式 又は のいずれかで示される基(但し、式中R1〜R8は
低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン
を示し、互いに同じであつても異なつていてもよ
く、n1〜n8は0〜4の整数を示し、n1+n2≧1、
n3+n4+n5≧1及びn6+n7+n8≧1である)で
あり、Ar2は4価の芳香族残基である〕で表され
る構造単位を有するポリアミドイミド樹脂前駆体
化合物の溶液を絶縁体層上に形成された回路上に
塗布した後、イミド化する配線材料の製造方法で
あり、これによつて回路上にポリアミドイミド樹
脂の被膜を形成させるものである。 本発明に用いる樹脂溶液としては、上記一般式
()で表される構造単位を有するポリアミドイ
ミド前駆体化合物を含有するものを使用する。 このポリアミドイミド前駆体化合物は、ジアミ
ン成分として、 (但し、式中R1〜R8及びn1〜n8は前記と同じで
ある)と芳香族テトラカルボン酸二無水物とを主
原料とし、これらを反応させて得られる。 ジアミン成分に置換基として導入可能な低級ア
ルキル基及び低級アルコキシ基は好ましくは炭素
数10未満のものであり、10以上であると低熱膨張
化が困難である。ジアミン成分として、好ましく
は4,4′−ジアミノベンズアニリド、4,3′−ジ
アミノベンズアニリド、3,4′−ジアミノベンズ
アニリドの置換体である。置換基はメチル基、エ
チル基、プロピル基、メトキシ基、エトキシ基、
フツ素、塩素、臭素等が好ましい。そして、より
好ましくは、得られる樹脂の導体との密着力及び
吸水率の点から、下記一般式 (但し、式中R9〜R12は同一又は異なる低級ア
ルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン又は水素
を示し、そのうちの少くとも一つはメトキシ基で
ある)のジアミン化合物であり、さらに好ましく
は、2−メトキシ−4,4′−ジアミノベンズアニ
リドである。このようなジアミン化合物を2種以
上同時に使用しても差し支えない。 芳香族テトラカルボン酸二無水物とは、 (但し、式中Ar2は前記と同じである)で表され
るものであり、ピロメリツト酸無水物、3,3′,
4,4′−ビフエニルテトラカルボン酸二無水物、
3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラカルボン
酸二無水物、3,3′,4,4′−ジフエニルスルホ
ンテトラカルボン酸二無水物を挙げることができ
る。低熱膨張化効果としては、ピロメリツト酸二
無水物が好ましいが、2種以上のテトラカルボン
酸二無水物を物性の向上や接着性の向上等を目的
として使用してもよい。 重合反応は、N−メチル−2−ピロリドン
(NMP)、N,N−ジメチルホルムアミド
(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド
(DMAc)、ジメチルスルフオキシド(DMSO)、
硫酸ジメチルスルホラン、ブチロラクトン、クレ
ゾール、ハロゲン化フエノール、ダイグライム等
の溶媒中で0〜200℃の範囲で行なわれ、これに
よつてポリアミドイミド前駆体溶液が得られる
が、反応溶媒についてはその反応性の点から好ま
しくはDMAcであり、また、反応温度について
は、重合反応中イミド化反応が進行すると本発明
に使用する低熱膨張性樹脂を得るのが困難になる
ため、好ましくは0〜100℃の範囲である。 本発明においては、このようにして得られたポ
リアミツク酸であるポリアミドイミド前駆体溶液
を絶縁体層上に形成された回路上に塗布した後、
乾燥及びイミド化反応を行うが、その一般式
()で示されるポリアミドイミドの構造単位が
好ましくは50モル%以上、より好ましくは60モル
%以上含まれているのがよい。50モル%より少な
いと低熱膨張化効果が少なくなつてカールの少な
い配線材料を得るのが困難になる場合がある。 その他の構造単位については、種々のジアミ
ン、テトラカルボン酸化合物を用いて、コポリメ
リゼーシヨンあるいは別途合成したポリイミド又
はその前駆体及びポリアミドイミド等をブレンド
することができる。 具体的に例を挙げると、p−フエニレンジアミ
ン、m−フエニレンジアミン、4,4′−ジアミノ
ジフエニルエーテル、4,4′−ジアミノジフエニ
ルメタン、3,3′−ジメチル−4,4′−ジアミノ
ジフエニルメタン、2,2−ビス{4−(4−ア
ミノフエノキシ)フエニル}プロパン、1,2−
ビス(アニリノ)エタン、ジアミノジフエニルス
ルホン、ジアミノジフエニルスルフイド、ジアミ
ノベンゾエート、2,2−ビス(p−アミノフエ
ニル)プロパン、2,2−ビス(p−アミノフエ
ニル)ヘキサフルオロプロパン、1,5−ジアミ
ノナフタレン、ジアミノトルエン、ジアミノベン
ゾトリフルオライド、1,4−ビス(p−アミノ
フエノキシ)ベンゼン、4,4′−ビス(p−アミ
ノフエノキシ)ビフエニル、ジアミノアントラキ
ノン、4,4′−ビス(3−アミノフエノキシフエ
ニル)ジフエニルスルホン、1,3−ビス(アニ
リノ)ヘキサフルオロプロパン、1,4−ビス
(アニリノ)オクタフルオロブタン、1,5−ビ
ス(アニリノ)デカルフルオロペンタン、1,7
−ビス(アニリノ)テトラデカルフロオロヘプタ
ン、一般式 又は、 (但し、式中R14及びR16は2価の有機基であ
り、R13及びR15は1価の有機基であり.p及び
qは1より大きい整数である)で示されるジアミ
ノシロキサン、2,2−ビス{4−(p−アミノ
フエノキシ)フエニル}ヘキサフルオロプロパ
ン、2,2−ビス{4−(3−アミノフエノキシ)
フエニル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビ
ス{4−(2−アミノフエノキシ)フエニル}ヘ
キサフルオロプロパン、2,2−ビス{4−(4
−アミノフエノキシ)−3,5−ジメチルフエニ
ル}ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス{4
−(4−アミノフエノキシ)−3,5−ジトリフル
オロメチルフエニル}ヘキサフルオロプロパン、
p−ビス(4−アミノ−2−トリフルオロメチル
フエノキシ)ベンゼン、4,4′−ビス(4−アミ
ノ−2−トリフルオロメチルフエノキシ)ビフエ
ニル、4,4′−ビス(4−アミノ−3−トリフル
オロメチルフエノキシ)ビフエニル、4,4′−ビ
ス(4−アミノ−2−トリフルオロメチルフエノ
キシ)ジフエニルスルホン、4,4′−ビス(3−
アミノ−5−トリフルオロメチルフエノキシ)ジ
フエニルスルホン、2,2−ビス{4−(4−ア
ミノ−3−トリフルオロメチルフエノキシ)フエ
ニル}ヘキサフルオロプロパン、ベンジジン、
3,3′,5,5′−テトラメチルベンジジン、オク
タフルオロベンジジン、3,3′−メトキシベンジ
ジン、o−トリジン、m−トリジン、2,2′,
5,5′,6,6′−ヘキサフルオロトリジン、4,
4″−ジアミノターフエニル、4,4−ジアミノ
クオーターフエニル等のジアミン類、並びにこれ
らジアミンとホスゲン等の反応によつて得られる
ジイソシアネート類がある。 また、テトラカルボン酸並びにその誘導体とし
ては、次のようなものが挙げられる。ここではテ
トラカルボン酸として例示するが、これらのエス
テル化物、酸無水物、酸塩化物も勿論使用でき
る。2,3,3′,4′−ジフエニルエーテルテトラ
カルボン酸、2,3,3′,4′−ベンゾフエノンテ
トラカルボン酸、2,3,6,7−ナフタレンテ
トラカルボン酸、1,4,5,7−ナフタレンテ
トラカルボン酸、1,2,5,6−ナフタレンテ
トラカルボン酸、3,3′,4,4′−ジフエニルメ
タンテトラカルボン酸、2,2−ビス(3,4−
ジカルボキシフエニル)プロパン、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフエニル)ヘキサフルオ
ロプロパン、3,4,9,10−テトラカルボキシ
ペリレン、2,2−ビス{4−(3,4−ジカル
ボキシフエノキシ)フエニル}プロパン、2,2
−ビス{4−(3,4−ジカルボキシフエノキシ)
フエニル}ヘキサフルオロプロパン、ブタンテト
ラカルボン酸、シクロペンタテトラカルボン酸等
がある。また、トリメリツト酸及びその誘導体も
挙げられる。 また、反応性官能基を有する化合物で変性し、
架橋構造やラダー構造を導入することもできる。
例えば、次のような方法がある。 (i) 一般式 (但し、式中R17は2+x価の芳香族有機基で
あり、ZはNH2基、CONH2基、SO2NH2基か
ら選ばれた基であつてアミノ基に対してオルト
位であり、xは1又は2であり)で表される化
合物で変性することによつて、ピロロン環やイ
ソインドロキナゾリンジオン環等を導入する。 (ii) 重合性不飽和結合を有するアミン、ジアミ
ン、ジカルボン酸、トリカルボン酸、テトラカ
ルボン酸の誘導体で変性して、硬化時に橋かけ
構造を形成する。不飽和化合物としては、マレ
イン酸、ナジツク酸、テトラヒドロフタル酸、
エチニルアニリン等が使用できる。 (iii) フエノール性水酸基あるいはカルボン酸を有
する芳香族アミンで変性し、この水酸基又はカ
ルボキシル基と反応し得る橋かけ剤を用いて網
目構造を形成する。 前記各成分を用いて変性することにより、線膨
張係数を調整することができる。すなわち、一般
式()の構造のみなからなるポリアミドイミド
樹脂は1×10-5K-1以下の線膨張係数を有する樹
脂層を形成可能であるが、これを上記各成分によ
り変性することにより、線膨張係数を任意に大き
くすることができ、回路導体の線膨張係数に近づ
けることが可能である。 本発明における低熱膨張性樹脂層を得るにはポ
リアミドイミド前駆体の形で回路上に塗布するこ
とが望ましい。通常のポリアミドイミド溶液を塗
布しても低熱膨張性の樹脂層は得られない。塗布
方法は任意の方法をとることが可能である。 溶媒乾燥温度、イミド化温度は任意に選択可能
である。溶媒乾燥温度は好ましくは150℃以下で
あり、さらに好ましくは120℃以下である。イミ
ド化温度は通常その最高熱処理温度が200℃以上、
好ましくは300℃以上である。 本発明は任意の配線材料に適用可能であり、そ
の効果の点から、好ましくはプリント回路及び集
積回路である。プリント回路の場合、本発明の製
造方法で200℃以上の加熱処理が必要なため、よ
り耐熱性のある基板が好ましく、例えばガラスポ
リイミド回路基板、ポリイミド系接着剤を用いた
フレキシブルプリント回路基板、無接着剤フレキ
シブルプリント回路基板、セラミツク回路基板、
金属ベース回路基板等が挙げられる。また、集積
回路の場合、通常ポリイミド系樹脂溶媒を集積回
路上にスピンコートして種々の目的に使用され、
例えばパツシベーシヨン膜、層間絶縁膜、α線遮
蔽膜、バツフアーコート膜等が挙げられる。さら
に、集積回路の樹脂防止方法としても用いること
ができる。 これらの回路とポリアミドイミド樹脂との密着
力の向上を目的として、予め回路基板に任意の下
地処理を施すことも可能である。例えばサイデイ
ング、アルミニウムアルコラート、アルミニウム
キレート、シランカツプリング剤、アルカリ処
理、オゾン処理、火災処理、コロナ放電処理、グ
ロー放電処理等が挙げられる。 本発明において、より線膨張係数を下げたり、
弾性率を上げたり、流動性をコントロールした
り、あるいは、低コスト化を達成するために、無
機質、有機質又は金属等の粉末、繊維、チヨツプ
ドストランド等を樹脂溶液に混合してもよい。 [作用] 本発明方法では、低熱膨張性樹脂の層が形成さ
れるので、回路との間で歪みを小さくすることが
でき、カールを小さくしたり、信頼性を高めたり
することができる。 [実施例] 以下、本発明を実施例、合成例及び比較例によ
り具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れるものではない。 実施例に用いるフレキシブルプリント回路基板
は、厚さ25μmの市販ポリイミドフイルム(ユー
ピレツクスS:登録商標)と厚さ35μmの市販電
解銅箔とを市販ポリイミド系接着剤(LARC−
TPI、厚さ20μm)を用いて貼り合わせた後、任
意のパターンにエツチングして回路とした。 腺膨張係数は、イミド化反応が十分終了した試
料を使用し、サーモメカニカルアナライザー
(TMA)を用い行ない、250℃に昇温後10℃/分
の速度で冷却して240℃から100℃までの平均の腺
膨張率を算出した。 カールは、回路基板上に絶縁層を形成した後、
50mm×50mmの大きさに切出し、その曲率半径を求
めて目安とした。 なお、各例における符号は次の通りである。 PMDA:ピロメリツト酸二無水物 BPDA:3,3′,4,4′−ビフエニルテトラカル
ボン酸二無水物 BTDA:3,3′,4,4′−ベンゾフエノンテトラ
カルボン酸二無水物 DDE:4,4′−ジアミノジフエニルエーテル DDM:4,4′−ジアミノジフエニルメタン o−TLDN:o−トリジン MDABA: MoDABA: 4,3′−MoDABA: MoBATA: DMAc:ジメチルアセトアミド NMP:N−メチル−2−ピロリドン 合成例 1 温度計、塩化カルシウム管、撹拌棒及び窒素吸
引口を取り付けた300mlの4つ口フラスコに毎分
200mlの窒素を流しながら、0.075モルの
MoDABA及び170mlのDMAcを加えて撹拌した。
MoDABAの全ては溶解できなかつた。この溶液
を水冷浴中で10℃以下に冷却しながら、0.075モ
ルのPMDAを徐々に加えたところ、MoDABAは
徐々に溶解しながら重合反応し、粘稠な溶液を得
た。これに0.025モルのDDE及び0.025モルの
BTDAを加えてさらに撹拌し、ブロツクタイプ
のポリアミツク酸(ポリアミドイミド前駆体)を
得た。 合成例 2〜3 合成例1において、MoDABAに代えて
MDABA又はMoBATAを使用し、合成例2、3
のポリアミツク酸を得た。 合成例 4 温度計、塩化カルシウム管、撹拌棒及び窒素吸
込口を取りつけた300mlの4つ口フラスコに毎分
200mlの窒素ガスを流しながら、0.1モルの4,
3′−MoDABAに170mlのDMAcを加えて撹拌し、
次いで得られた溶液を水冷浴中で10℃以下に冷却
しながら、0.1モルのPMDAを徐々に加えた。反
応混合物は4.3′−MoDABAが徐々に溶解しなが
ら重合し、粘稠なポリアミツク酸(ポリアミドイ
ミド前駆体)が得られた。 実施例 1 フレキブルプリント回路基板上に合成例1の樹
脂溶液を塗工し、90℃の熱風乾燥器中で30分乾燥
した後、130℃10分、150℃10分、250℃3分、300
℃3分の熱処理でイミド化反応を行い、厚さ25μ
mの樹脂層を形成した。 得られた基板について、そのカール曲率半径を
測定すると共に、10回手もみ試験により回路基板
と樹脂層との間の密着力を調べ、また、樹脂層の
線膨張係数を測定した。さらに、23℃の水中に各
樹脂溶液から得られた厚さ25μmのフイルムを24
時間浸漬し、その前後の重量比により吸水率を算
定した。結果を第1表に示す。 実施例 2〜4 合成例2〜4の樹脂溶液を用いて、実施例1と
同様に回路基板を製造し、そのカール曲率半径、
密着力、腺膨張係数及び吸水率を測定した。結果
を第1表に示す。 比較例 1 合成例1と同様に、0.1モルのDDEと0.1モルの
PMDAとを反応させてポリアミツク酸を得た。 この樹脂溶液を用いて実施例1と同様にフレキ
シブルプリント回路基板上にコーテイングし、そ
のカール曲率半径、密着力、線膨張係数及び吸水
率を測定した。結果を第1表に示す。 比較例 2 合成例1と同様に、0.1モルのDDMと0.1モル
のBTDAとを反応させてポリアミツク酸を得た。 この樹脂溶液を用いて実施例1と同様にフレキ
シブルプリント回路基板上にコーテイングし、そ
のカール曲率半径、密着力、線膨張係数及び吸水
率を測定した。結果を第1表に示す。 比較列 3 合成例1と同様に、0.1モルのo−TLDNと0.1
モルのPMDAとを170mlのNMP中で反応させて
ポリアミツク酸を得た。 この樹脂溶液を用いて実施例1と同様にフレキ
シブルプリント回路基板上にコーテイングし、そ
のカール曲率半径、密着力、線膨張係数及び吸水
率を測定した。結果を第1表に示す。
【表】 (注) 不良:剥がれが認められる。
実施例 5 厚さ0.75mmのガラスポリイミド基板をエツチン
グして回路を作製した後、合成例1の樹脂溶液を
施工し、90℃の熱風乾燥機で30分乾燥した後、
130℃10分、150℃10分、250℃3分、300℃3分の
熱処理でイミド反応を行い、厚さ50μmの樹脂層
を形成した。この配線板はカールがほとんどなく
平らのものであつた。 比較例 4 実施例5と同様に、比較例1で合成した樹脂溶
液をガラスポリイミド回路基板上に塗工して樹脂
層を形成し、カール性を調べたところ、大きく弓
なりにカールして実用に絶えなかつた。 比較例 5 実施例5と同様に、比較例3で合成した樹脂溶
液をガラスポリイミド回路基板上に塗工して樹脂
層を形成し、カール性を調べたところ、大きく弓
なりにカールして実用にたえなかつた。 実施例6及び比較例6、7 合成例1と比較例1及び比較例3の樹脂溶液を
使用し、直径4インチのシリコンウエハの集積回
路上にα線遮蔽膜として厚さ60μの樹脂層をスピ
ンコートして形成した。熱処理条件としては、90
℃30分で熱風乾燥を行い、その後130℃10分、150
℃10分、250℃3分、300℃3分の熱処理でイミド
化反応を行つた。 合成例1の樹脂溶液を用いたウエハはほとんど
平らであつたが、比較例1及び比較例3の樹脂溶
液を用いたウエハは大きく湾曲し、その後の加工
が困難であつた。 また、基盤目試験法によるセロテープ剥離試験
を行つたところ、合成例1の樹脂溶液によるもの
は全く剥離がみられず密着力に優れていたが、比
較例1及び比較例3の樹脂溶液によるものは100
個のます目中約30個の剥離が認められた。 [発明の効果] 本発明方法により製造される配線材料は、カー
ル等の問題が少なく、信頼性の高いものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記一般式() 〔但し、式中Ar1は下記一般式 又は のいずれかで示される基(但し、式中R1〜R8は
    低級アルキル基、低級アルコキシ基又はハロゲン
    を示し、互いに同じであつても異なつていてもよ
    く、n1〜n8は0〜4の整数を示し、n1+n2≧1、
    n3+n4+n5≧1及びn6+n7+n8≧1である)で
    あり、Ar2は4価の芳香族残基である〕で表わさ
    れる構造単位を有するポリアミドイミド樹脂前駆
    体化合物の溶液を絶縁体層上に形成された回路上
    に塗布した後、イミド化することを特徴とする配
    線材料の製造方法。 2 一般式()において、Ar1が (但し、式中R1及びR2並びにn1及びn2は上記と
    同じものを示す)で表される基である特許請求の
    範囲第1項記載の配線材料の製造方法。 3 一般式()において、Ar1が (但し、式中R9〜R12は同一又は異なる低級ア
    ルキル基、低級アルコキシ基、ハロゲン又は水素
    を示し、そのうちの少なくとも一つはメトキシ基
    である)で表される基である記特許請求の範囲第
    1項記載の配線材料の製造方法。 4 一般式()において、Ar1が で表される基である特許請求の範囲第1項記載の
    配線材料の製造方法。 5 配線材料がプリント回路基板である特許請求
    の範囲第1項ないし第4項のいずれかに記載の配
    線材料の製造方法。 6 配線材料が集積回路である特許請求の範囲第
    1項ないし第4項のいずれかに記載の配線材料の
    製造方法。
JP7170787A 1987-03-27 1987-03-27 配線材料の製造方法 Granted JPS63239998A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7170787A JPS63239998A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 配線材料の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7170787A JPS63239998A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 配線材料の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63239998A JPS63239998A (ja) 1988-10-05
JPH0543314B2 true JPH0543314B2 (ja) 1993-07-01

Family

ID=13468279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7170787A Granted JPS63239998A (ja) 1987-03-27 1987-03-27 配線材料の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63239998A (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02150452A (ja) * 1988-12-01 1990-06-08 Sumitomo Bakelite Co Ltd 低熱膨張ポリイミドフィルム
JPH03149227A (ja) * 1989-11-06 1991-06-25 Sumitomo Bakelite Co Ltd 樹脂組成物
JP3541697B2 (ja) 1998-11-20 2004-07-14 ソニーケミカル株式会社 フレキシブル配線板の製造方法
JP3405242B2 (ja) 1998-12-21 2003-05-12 ソニーケミカル株式会社 フレキシブル基板
JP4062803B2 (ja) 1998-12-28 2008-03-19 ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 磁気ヘッド用サスペンションの製造方法
JP3565069B2 (ja) 1998-12-28 2004-09-15 ソニーケミカル株式会社 両面フレキシブルプリント基板の製造方法
JP2010150379A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Jsr Corp ポリイミド系材料、フィルム及び組成物、並びにその製造方法
JP2010180292A (ja) * 2009-02-04 2010-08-19 Jsr Corp 芳香族ジアミン化合物、ポリイミド系材料、フィルム及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63239998A (ja) 1988-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0522399B2 (ja)
KR960007934B1 (ko) 저-열팽창성 수지
JP6767759B2 (ja) ポリイミド、樹脂フィルム及び金属張積層板
JP2746555B2 (ja) フレキシブルプリント基板
JPH057067A (ja) カバーレイフイルム付フレキシブル印刷配線板の製造方法
US4939039A (en) Flexible base materials for printed circuits and method of making same
JP2006336011A (ja) ポリイミド樹脂及びその製造方法
JP2738453B2 (ja) 銅張積層板の製造方法
JP3586468B2 (ja) 積層体
JPH0543314B2 (ja)
JP2003335874A (ja) ポリイミドフィルム
JPH02115265A (ja) 耐熱性フイルムおよびその積層物
JP2003213130A (ja) ポリイミド樹脂組成物及び耐熱接着剤
JP5547874B2 (ja) ポリイミド樹脂
JPH0796618B2 (ja) 低熱膨張性樹脂
JPS62253621A (ja) ポリイミド樹脂
JPH0366824B2 (ja)
JP4183765B2 (ja) フレキシブルプリント配線用基板の製造方法
JPH0361352B2 (ja)
TW202237705A (zh) 聚醯亞胺、金屬包覆層疊板及電路基板
JP2000063543A (ja) ポリイミドフィルムおよびその製造方法
JP3205588B2 (ja) プリント配線板の製造方法
JPH05254064A (ja) 積層体
JPS63234589A (ja) 多層配線板
JPH05112761A (ja) 接着テープ

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070701

Year of fee payment: 14