JPH0543026A

JPH0543026A - コンベヤ装置

Info

Publication number: JPH0543026A
Application number: JP2091034A
Authority: JP
Inventors: Akira Uehara; 旻上原
Original assignee: ERETSUTSU KK
Current assignee: ERETSUTSU KK
Priority date: 1989-09-22
Filing date: 1990-04-05
Publication date: 1993-02-23
Also published as: US5137144A; KR910006122A; EP0418904A1

Abstract

(57)【要約】電子出願以前の出願であるので要約・選択図及び出願人の識別番号は存在しない。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はコンベヤ装置に関し、無限軌道帯を構成する軌道帯片同士を隙間なく接合し、且つスプロケットに噛合する突起付リンク体を円弧回転に対応できるように連続して繋ぎ、これによってできた無限軌道帯にスプロケットを直接的に噛合させで回転走行させるようにし、さらにそのキャタピラの載置面に粉粒物や流動物のような搬送物を直接積込んでも無限軌道帯の載置面やその側面から荷零れしないで搬送できるようにし、さらに無限軌道帯の帰り側の垂れ下がりを防止したものである。

〔従来の技術〕

在来のコンベヤ装置は、前後のスプロケットに無端チェーンを巻掛け、このチェーンに断面矩形上の支持体を複数個並列に並べて取付け、さらに隣接する支持体間に隙間を設けて、前後のスプロケット部位においての円弧回転が円滑に行えるようになっている。

ところが、前記構造のコンベヤ装置にあっては、ダンボール箱や袋体等のような保型物の搬送には適するが、粉粒物や流動物のようなものは、隣接する支持体間から零れるため、別個のコンベヤ装置を使用しなければならなず、作業効率が非常に悪いという課題があった。

そこで、これを改良するために、特開昭61−16 6409号、同61−166413号公報記載の発明のように、前後一対のスプロケット間に巻掛けたチェーンに左右方向に延びた物を載せるための支持体を適宜の間隔を設けて複数個取付け、前記各支持体間の隙間に遮蔽部材を取付け、さらにその支持体平面の両側内の直上にガイド板を備えたコンベヤが提供されている。これによって保型物の搬送と共に、粉粒物の搬送の可能であるとしている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかしながら、前記公開特許の発明にあっては、支持体平面の両面内の直上に位置するガイド板の下端が、その支持体平面から離れて隙間が生じている。そのため、粉粒物や流動物にあっては前記隙間から外に零れたり流失したりしてしまうという課題が残っている。

なお、前記のガイド板の下端と支持体平面との隙間を接触させて隙間をなくすとことは、前後スプロケットの部位において支持体が円弧移動する際に走行方向の支持体の前後端部の角が当たるために事実上不可能である。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本発明は上記従来の課題を解決し、且つ連結した無限軌道帯上に粉粒物や流動物のような搬送物を直接積込んでも、軌道帯片の載置面から零れないようにすると共に、軌道帯片の左右幅方向の側面からの荷零れさせないで搬送できるようにしたことを目的とする。

上記の目的を達成するために、本発明の第１は、コンベヤ装置において、ガイドレールの前後部に設けたスプロケットに巻掛け、且つ搬送物の載置面を有する無限軌道帯が、複数の軌道帯片と、ガイドレールに沿って滑走するリンク体と、スプロケット噛合用突起で構成され、前記軌道帯片の走行方向の前後端部に凹凸の円弧面を形成し、軌道帯片の下面にリンク体を配置すると共に、当該リンク体に形成した位置決め用の壁面に軌道帯片の端面を当接して取付け、リンク体の走行方向の前後に連結部を設け、且つその底部にスプロケットに噛合させるための突起を設け、前記軌道帯片の凹凸の円弧面が隣接する軌道帯片の凸凹の円弧面にそれぞれ滑合できるように重ね合わせたものである。

本発明の第２は、前記第１の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体を軌道帯片の左右の長さ方向の端部位置に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタを走行方向の一端部に向けて開き状態に傾斜して別体若しくは一体に設けたものである。

本発明の第３は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体の連結部の一端に凸凹部を形成し、他端に凹凸部を形成し、前記の凸凹部を隣接する他のリンク体の凹凸形連結部に嵌め、また凹凸部を隣接する他のリンク体の凸凹形連結部に嵌めると共に、前記各連結部を結合軸で回動できるように結合したものである。

本発明の第４は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体の外側端面にサイドプロテクタの取付け部を成形し、且つその取付け部の前後方向に凸弧面と凹弧面を形成し、リンク体同士を連結したときにその凸弧面が隣接する他のサイドプロテクタ取付け部の凹弧面と、凹弧面が隣接する他のサイドプロテクタ凸弧面とそれぞれ接合するように形成したものである。

本発明の第５は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体のスプロケット噛合用突起の側方に掛止滑走体を設け、前記掛止滑走体を掛合するためのレール縁辺をガイドレール体に形成したものである。

本発明の第６は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体を軌道帯片の左右方向の端部に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタを走行方向の一端部に向けて開き状態に傾斜して別体若しくは一体に設け、且つリンク体の連結部の孔に通す結合軸の頭部に対面するサイドプロテクタの面に当該軸の挿通孔を設けない盲板状にしたものである。

本発明の第７は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、無限軌道帯の左右幅方向側端の内側において、補助リンク体を配置すると共に、その補助リンク体の掛止受け部を軌道帯片の掛止爪に嵌合し、前記補助リンク体用の滑走受け部材をガイドレール体の支持部材上に設けると共に、その補助リンク体の両側を間隔保持部材で押圧して動かないように位置決めしたものである。

本発明の第８は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、サイドプロテクタの内面に縦凹溝部材を形成し、これに側端部が嵌合する仕切体を軌道帯片に形成したものである。

本発明の第９は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、掛止滑走体をローラーにし、これをリンク体に軸に取付けたものである。

本発明の第10は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、前後の連結部の一方に突起体を形成し、他方に突起体を形成したものである。

本発明の第11は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、前後の連結部軌道帯片の平面に柔軟な材質からなる緩衝体を設けたものである。

本発明の第12は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、軌道帯片の平面に仕切体を一体成形し、又は別体に設けて凹溝形に起立させたものである。

本発明の第13は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体の外側面に軸体を所定の間隔をあけて設け、且つガイドレールの側にリミットスイッチを具備し、前記軸体がリミットスイッチの位置に到達したときに、そのスィッチの入切を行うように構成したものである。

本発明の第14は、前記第１の発明または第２の発明に係るコンベヤ装置において、リンク体の外側面にリンク片とブッシュと結合軸から成るスプロケット噛合用チェーンを沿わせて設けたものである。

〔作用〕

本発明の作用は次の通りである。すなわち、まず無限軌道帯の走行方向に相当する軌道帯片の左右すなわち、幅方向の端部下面にリンク体をボルト又は嵌め込み式によって固定する。

そして、前記軌道帯片の先端凹弧面を前位の軌道帯片の後端の凸弧面に滑合できるように重ね、後端凸弧面は、後位の軌道帯片の先端凹弧面に滑合できるように重ねる。

また、リンク体の前部の凹凸連結部は前位のリンク体の後端凸凹連結部に嵌めて軸で結合する。

同様に、リンク体後部の凸凹形状の連結部は、後位のリンク体の凹凸形状の連結部に嵌めて軸で結合する。

そして、ベルト状に連結した軌道帯片を前後に所定の間隔を持たせた前後一対のスプロケットに巻き掛け、リンク体の下面の突起をスプロケットの爪に噛合させ、且つエンドレスにつないでキャタピラを構成する。

次に、リンク体の外側面にリンク体とは別体に設けたサイドプロテクタを当ててボルトで固定する。前記のサイドプロテクタ同士は、進行方向の一端部に多少広角傾斜した状態で、その一部が重なり合っている。

これによって、無限軌道帯の載置面に乗せた粉粒物又は流動物等は隣接する軌道帯片との重なり合いによって隙間なく塞がれるため、外方に零れ落ちることがない。

また、リンク体の外側端部のサイドプロテクタ取付け部は、その走行方向に隣接する端部が凹凸の円弧面同士の接合によって、リンク体同士の間の隙間も塞がれる。

しかも、サイドプロテクタもその走行方向の基部の前後にリンク体と同じ凹凸の円弧面を形成してあることによりサイドプロテクタ基部同士の隙間も塞がれる。

さらに、軌道帯片の左右の軸方向両端面は、サイドプロテクタによって隙間なく密着結合していることにより、粉粒物又は流動物等はその左右の両側からも零れることなく搬送される。

〔実施例〕次に本発明の実施例を図面を以て説明する。

第１図は全体の正面図、第２図は第１図の２−２線に沿う断面図、第３図は板状の軌道帯片を用いた第４図の３−３線に沿う正面図、第４図は第３図の一部の平面図、第５図は板状の軌道帯片とリンク体との取付け状態を示す第６図の５−５線に沿う断面図、第６図はリンク体を除去した状態の第５図の平面図、第７図は第６図の７−７線に沿う断面図、第８図はサイドプロテクタの正面図、第９図は第８図の９−９線に沿う断面図、第10図はリンク体に対するサイドプロテクタを示す第８図の10−10線に沿う断面図、第11図は第10のサイドプロテクタを取付けたリンク体を連結した状態の平面図、第12図は軌道帯片の他の実施例を示す正面図、第13図は第11図の平面図、第14図は軌道帯片のさらに別の実施例を示す正面図、第15図は第14図の平面図、第16図は第12〜15図の軌道帯片を取付けるリンク体の中央縦断正面図、第17図は第16図の右側面図、第18図は第16図の左側面図、第20図は第16の底面図、第21図は第12図の軌道帯片を第16図のリンク体に取付け且つそのリンク体にサイドプロテクタを取付けて連結した状態の中央縦断面図、第22図は第１図の一端部の拡大正面図、第23図は第22図の23−23線に沿う断面図、第24図は第１図の中央部位における一部の拡大断面図、第25図はは軌道帯片およびサイドプロテクタの縦断面矢視図、第26図は第25図の一部の平面図、第27図は第25図の他の例を示す縦断面矢視図。

第28図は第27図の一部の平面図である。

図において、１はガイドレールの前後部のスプロケットに巻掛けると共に、搬送物の載置面1₁を持つ無限軌道帯、２はその無限軌道帯１を形成する軌道帯片であって、その長さＬは、用途に応じて任意の長さに設定できる。そして、第３〜５図はステンレス又はアルミニウム等の金属で成形し、これに孔23をあけボルト33でリンク体３に固定するようにしたものを示す。

また、第12・13図は前記の軌道帯片２をステンレスの押出し成形材で成形したものを示し、さらに、その下面に爪形の掛止爪22を形成してある。

さらに、第14・15は合成樹脂で成形し、同時に前記の軌道帯片の下面には掛止爪22を成形する。

前記の各軌道帯片には、その走行方向の前端面に凹弧面2₁を、後端面にと凸弧面2₂を形成し、隣接するリンク体に連結したときに、前記軌道帯片の凹弧面は前位軌道帯片の凸弧面に、凸弧面は後位軌道帯片の凹弧面にそれぞれ滑合できるように接合するようになっている。

３は軌道帯片２の左右の幅方向端部の下面に取付けたリンク体であつて、その軌道帯片に対する取付け手段は、金属プレートにあってはねじ孔23 をあけ、これにボルト33を通してリンク体３のねじ孔34に止め、また、金属押出し成形品又は合成樹脂成形品にあっては、掛止受部31を形成し、これにリンク体の掛止爪22を嵌合して固定する。なお、前記リンク体の外側端部に位置決め用の壁面 30を形成したサイドプロテクタ用の取付け部14を一体に成形する。

また、前記リンク体３の外側端面にサイドプロテクタ用の凹み形取付け部14を成形し、且つその前後端に凸弧面15と凹弧面16を形成してある。

３′は、補助リンク体を示し、幅方向の両端部に設けたリンク体３・３の間に単一又は複数個を配置し、その掛止受部31を軌道帯片２の掛止爪22に嵌合し、間隔保持部材35で位置決めをして動かなように固定してある。前記の補助リンク体はガイドレール体の支持部材210に設けた受部材211 上を滑走するようになっている。

４はスプロケットの爪に噛合する突起であり、図示例は、リンク体３の下面に一体に成形してある。そして、その突起４の側面又はその近傍には掛止滑走体41が設けられている。

なお、前記掛止滑走体を第23・24図示のようにローラー41′にし、これを突起側に軸41₁に取付けることもできる。

５はリンク体３の前後端に設けた連結部を示し、その前端に連結孔５′を有する凹部５_１を形成し、後端に凸部５_２を形成し、隣接する連結部の凹部５_１と凸部５_２を結合軸13で連結してある。なお、第27 図のようにリンク体３の前後の連結部５の一方に突起体5₁′を形成し、他方に括れ凹溝5₂″を形成し、前記突起体は隣接するリンク体の凹溝5₂″に、また凹溝は隣接する突起体5₁′にそれぞれ嵌合して連結してある。

６はサイドプロテクタであって、第８〜10図示のように、下部にリンク体３に対する取付け用隆起部61を形成し、且つ前記リンク体の凸弧面15と凹弧面16と合致する凸弧面15′と凹弧面16′を形成してある。

なお、前記の第８〜10図示のサイドプロテクタ６には、リンク体３を連結するための結合軸13を挿通する孔60をあけたものを示してあるが、第11 図のようにその孔をなくしてその部分を盲板状にすることにより、複数のサイドプロテクタを順次に重ね合わせて組付けたときに結合軸の頭13₁が次位のプロテクタによって抜け止めが規制されるから、結合軸13の先端に抜け止めクリップ130が不要となる。

そして、前記サイドプロテクタは、その取付け部14に対して進行方向の後部に向けて多少の外向きなっている傾斜角度θ（第10図示では約５度）を形成してある。

また、各サイドプロテクタには走行方向の中程に段差を形成し、そのサイドプロテクタ同士を重ねたときに0.2〜0.5mm程度の小間隙ｇが保持されている。

前記のサイドプロテクタは、リンク体３と一体に成形するほか、当該リンク体と別体に成形して設けることもあるが、ベルト状の軌道帯を無端に繋ぐ個所近傍を別体成形のものを用い、それ以外の個所は一体成形のものを用いるのが望ましい。

７はリンク体３の外側面に沿って配置したスプロケット噛合用のチェーンであって、リンク片８・ブッシュ９・結合軸10とから成り、前記結合軸でリンク体３に取付けてある。

図中10′はリンク体３の外側端部に所定の間隔を保持して突設した軸体であって、スプロケットの支持用機枠側に設けたリミットスィッチＳに接触することによって無限軌道帯走行駆動の入切を行うものである。

11及び12はガイドレールの前後において、所定の間隔を保持して設けたスプロケットであり、その歯11₁・11₂……11_n（第21図示）に無限軌道帯１の突起４を噛合させる。そして、その一方のスプロケット11の軸110（又は120）に駆動モーターを連結するが、この場合、走行方向の前端側の軸に連結するのが望ましい。

14はリンク体３の外側端面設けたサイドプロテクタ用の取付け部を示し、前記のサイドプロテクタの隆起部61を嵌合する凹み部14₁を形成し、その取付け部の前後に凸弧面15と凹弧面16を形成してある。

第12・13図において、17は軌道帯片２の平面に掛止爪体24を介して取付けたマット状の緩衝体であって、例えば合成樹脂若しくは合成ゴムを可とし、丈夫で柔軟な材質を用いる。この緩衝体は、軌道帯片が金属製で、積載物に傷がついては具合が悪い場合や、載置面が滑り易くて搬送物がずれては都合の悪いときなどに用いるものである。なお、前記の緩衝体は、軌道帯片の平面全体を覆うものとする。

第14・15図において、18は仕切体であり、キャタピラ片２と別体に設けてその基部18₁を軌道帯片２の平面に形成した凹溝19に横方向から挿入嵌合して起立させるか、又は軌道帯片２と一体（第 21図鎖線示）に成形する。なお、その仕切体の高さはサイドプロテクタ６と略同じにするのを可とする。なお、第14図および第27図示において、仕切体基部の嵌合部と同じ部材18′を嵌込むことによって軌道帯片２の平面を平坦にするものである。

21がガイドレール体であり、軌道帯片２の下面側に設けた突起４を受ける凹溝形のレール21₁のほか、リンク体３の掛止滑走体41を掛合するレール縁辺21₂が形成されている。そして特に、無限軌道帯１の下辺帰り側は、掛止滑走体41がレール縁辺21₂に吊り下げられた状態になっている。

〔具体的な使用例〕

次に上記実施例に基づく具体的な使用例を説明する。

まず、無限軌道帯１の走行方向に相当する各軌道帯片２の左右の幅方向端部をリンク体の壁面30 に当てて整列の位置決めをした後に、軌道帯片下面にリンク体３をボルト33又は掛止爪22・掛止受部31による嵌め込み式によって固定する。

そして、前記軌道帯片の先端凹弧面2₁を前位の軌道帯片の後端凸弧面に滑合できるように重ね、後端凸弧面2₂は、後位の軌道帯片の先端凹弧面に滑合できるように重ねる。

また、リンク体３の前端連結部５における凹部 5₁は前位のリンク体の後端凸部に嵌め、各連結部の孔５′に軸13を通して結合する。同様に、リンク体後端の凸部5₂は、後位のリンク体３の凹部に嵌めて軸13で結合する。

そして、ベルト状に連結した複数の軌道帯片２を前後に所定の間隔を持たせた一対のスプロケット11・12に巻き掛け、リンク体３の下面に一体に成形した突起４を両スプロケットの歯11₁・11₂ ……11_n噛合させてエンドレスにつないで無限軌道帯１を構成する。

なお、前記の無限軌道帯は、突起４をスプロケット11・12に巻き掛けるほかに、又はその代わりにチェーン７をスプロケットに巻き掛けることによっても駆動走行させることができる。

次に、リンク体３の外側面にサイドプロテクタ６を当てて、その隆起部61を取付け部14の凹み部 14₁に嵌め込んだ後にボルト20で固定する。前記の取付けによる隣接するサイドプロテクタ同士は、走行方向の後部に多少広角傾斜した状態で、その一部が重なり合っている。

これによって、無限軌道帯１の載置面に載せた粉粒物又は流動物等は隣接するキャタピラ片２の重なりによって隙間なく塞がれるため、載置面から下方に零れ落ちることがない。

また、走行方向に隣接するリンク体３及びサイドプロテクタ６は、その前後に形成した凸弧面15 ・15′と凹弧面16・16′と、これに隣接するリク体及びサイドプロテクタの凹弧面と凸弧面との接合により、無限軌道帯の載置面とサイドプロテクタの平面部位の隙間も塞がれる。

さらに、軌道帯片の左右幅方向の両端面は、サイドプロテクタによって隙間なく密着結合していることにより、粉粒物又は流動物等は両側からも零れることなく搬送される。

モーターの駆動により無限軌道帯１の運転を開始すると、無限軌道帯の載置面に載せた粉粒物又は流動物等の搬送物は隣接する軌道帯片２の重なりによって隙間なく塞がれ、且つ隣合う軌道帯片同士の引張力に対しても、隣接するリンク体３の連結部５の結合により、外れたり抜けたりすることなく隙間なく連結されている。そして、軌道帯片２の下面の突起４がスプロケットの歯の噛合位置にくると、軌道帯片の前後の凹凸の円弧面2₂・ 2₃が隣接する軌道帯片の凸凹の円弧面い接合し、且つ滑動しながら第１図及び第21図のように円弧回転する。この状態で、リンク体３の外側面に設けた軸体10′がリミットスィッチＳを叩くことによって、モーターの駆動の入切が行われ、無限軌道帯１は所定のピッチで走行し停止する。キャタピラが走行中、軌道帯片２の左右方向の両側端面に取付けたサイドプロテクタ６は、走行方向に隣接する凸弧面15・凹弧面16と隣接するサイドプロテクタの凹弧面16′・凸弧面15′との接合により、またサイドプロテクタ同士の半分程度が傾斜状に重なり合わせてあることにより、直線走行のほか、スプロケット部位における円弧回転においても、サイドプロテクタ同士が隙間なく、而も前記サイドプロテクタの重なりが外れることはなく走行する。

なお、軌道帯片２に仕切体18を起立させる場合は、別体の仕切体については、搬送物に応じて走行方向の任意の長さになるように軌道帯片２を全部若しくは１個おき、ないしは数個おきに設けることもできる。

〔発明の効果〕

本発明は上記の構成であるから、次のような効果がある。すなわち、請求項(1)記載の発明にあっては、前後一対のスプロケットに巻き掛け、且つ搬送物の載置面を有する無限軌道帯が、軌道帯片と、リンク体と、スプロケット噛合用突起で構成され、前記軌道帯片の走行方向の前後端部に凹凸の円弧面を形成し、軌道帯片の下面にリンク体を取付け、且つ当該リンク体の進行方向の前後に連結部を設けると共に、その底部にスプロケットに噛合させるための突起を設け、前記軌道帯片の凹凸の円弧面が隣接する軌道帯片の凸凹の円弧面にそれぞれ滑合できるように接合したことにより、搬送物が粉粒物や流動物であっても、その載置面から下方に零れる恐れがなく搬送することができる。

次に、請求項(2)記載の発明にあっては、リンク体を軌道帯片の左右の幅方向の端部位置に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタを進行方向の後部に向けて開き状態に傾斜して設けたことにより、搬送物の載置面のほか、その載置面の左右横方向においても、搬送物の外方への零れ落ちるのを確実に防止することができる。従って、粉粒物又は流動物でも安全確実に搬送することができる。

同様に請求項(3)記載の発明にあっては、リンク体の連結部の一端に凸起を形成し、他端に凹溝を形成し、前記の凸起を隣接する他のリンク体の凹溝形連結部に嵌め、また凹溝を隣接する他のリンク体の凸起形連結部に嵌めると共に、前記各連結部を軸で回動できるように結合したものであるから、スプロケットに対して馴染み、且つ円弧回転が円滑に行える。

さらに、請求項(4)記載の発明にあっては、リンク体の外側端面にサイドプロテクタの取付け部(14) を成形し、且つその取付け部の前後方向に凸弧面と凹弧面を形成し、リンク体同士を連結したときにその凸弧面が隣接する他のサイドプロテクタ取付け部の凹弧面と、また凹弧面が隣接する他のサイドプロテクタ凸弧面とそれぞれ接合するように形成したから、軌道帯片の平面と、サイドプロテクタの基部との接合部が略完全に密接され、粉粒物や流動物の荷零れの防止をより確実にすることができる。

また、請求項(5)記載の発明にあっては、リンク体側の掛止滑走体によって無限軌道帯の下辺帰り側の垂れ下がりが防止され、これによってスプロケットに巻掛けてエンドレスに繋ぐのを過大の張力を必要とすることがないから組付け精度が高く、且つ組立て作業が楽である。

続いて請求項(6)記載の発明にあっては、リンク体を軌道帯片の左右の長さ方向の端部位置に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタを進行方向の後部に向けて開き状態に傾斜して設けたことにより、搬送物の載置面のほか、その載置面の左右横方向においても、搬送物の外方への零れ落ちるのを確実に防止することができる。

従って、粉粒物又は流動物でも安全確実に搬送することができる。

また、リンク体の連結部の孔に通す結合軸の頭部に対面するサイドプロテクタの面は、当該軸の挿通孔を設けない盲板状にしたから、その結合軸の先端に抜け止クリップを嵌めなくても軸頭部が抜けようとしても隣り合うサイドプロテクによって抜け止めが規制される。従って、結合軸の先端に抜け止クリップを嵌める必要がなくなり、その分組み立て時間が大幅に短縮され能率的である。

さらに請求項(7)記載の発明にあっては、無限軌道帯の左右方向側端の内側において、補助リンク体を配置すると共に、その補助リンク体の掛止受け部を軌道帯片の掛止爪に嵌合し、前記補助リンク体を滑走受け部材をガイドレール体の支持部材上に設けると共に、その補助リンク体の両側を間隔保持部材で押圧して動かないように位置決めしたから、無限軌道帯の幅方向を広くして重量物を載せたとしても、軌道帯片が荷重圧で下方に湾曲するのを確実に防ぐことができる。しかも、その補助リンク体の位置決めが簡単且つ確実に行えるから滑走受け部材から外れることがない。

次いで請求項(8)記載の発明にあっては、サイドプロテクタの内面に縦凹溝部材を形成し、これに側端部が嵌合する仕切体を軌道帯片に形成したから、軌道帯片の幅方向の端面と仕切体との端面を同一に加工しても、その端面とサイドプロテクタとの間の隙間が確実に塞がれ、粉粒物や流動物の搬送でもその隙間から零れ落ちるのを確実に防止する。

そして請求項(9)記載の発明にあっては、掛止滑走体をローラーにし、これをリンク体に軸に取付けたことにより、摩擦が少なくなるため、レール縁辺と掛合して滑走するのが、よりスムーズになり、しかも駆動モーターにかかる負荷が少なく、故障の原因がなくなる。。

請求項(10)記載の発明にあっては、前後の連結部の一方に括れ凹溝を形成し、他方に突起体を形成したから、リンク体を連結するのに結合軸を用いる必要がなくなり、部品点数の省略を図ることができる。

そしてまた、請求項(11)記載の発明にあっては、軌道帯片の平面に柔軟な材質から成る緩衝体を設けたことにより、搬送物品を傷付けることがなく品質保持が保証される。

そのうえ、請求項(12)記載の発明にあっては、軌道帯片の平面に仕切体を一体成形し、又は別体に設けて凹溝形に起立させたことにより、仕切体によって無限軌道帯の載置面を走行方向に任意の長さに区画室を形成することができ、これによってコンベヤ装置を上り坂又は下り坂に傾斜して設置した場合に、載置した搬送物が位置ずれすることがなく、確実に搬送することができる。

請求項(13)記載の発明にあっては、リンク体の外側面に軸体を所定の間隔をあけて突設し、且つ前後のスプロケットを支持するガイドレール体側にリミットスイッチを具備し、前記軸体がリミットスィッチの位置に到達したときに、そのスィッチの入切を行うようにしてあることにより、無限軌道帯を所定のピッチで正確に走行させ、搬送物を確実に送ることができる。

最後に請求項(14)記載の発明にあっては、サイドプロテクタの外側面にリンク片とブッシュと結合軸から成るスプロケット噛合用チエーンを沿わせて設けたことにより、スプロケットに対する突起の噛合のほか、そのチェーンによるモーター駆動を介したスプロケット噛合により、より強固に駆動力を与えることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係るコンベヤ装置の実施例を示し、第１図は全体の正面図、第２図は第１図の２ −２線に沿う断面図、第３図は板状の軌道帯片を用いた第４図の３−３線に沿う正面図、第４図は第３図の一部の平面図、第５図は板状の軌道帯片とリンク体との取付け状態を示す第６図の５−５線に沿う断面図、第６図はリンク体を除去した状態の第５図の平面図、第７図は第６図の７−７線に沿う断面図、第８図はサイドプロテクタの正面図、第９図は第８図の９−９線に沿う断面図、第 10図はリンク体に対するサイドプロテクタを示す第８図の10−10線に沿う断面図、第11図は第10図のサイドプロテクタを取付けたリンク体を連結した状態の平面図、第12図は軌道帯片の他の実施例を示す正面図、第13図は第11の平面図、第14図は軌道帯片のさらに別の実施例を示す正面図、第 15図は第14図の平面図、第16図は第12〜15図の軌道帯片を取付けるリンク体の中央縦断正面図、第 17図は第16の右側面図、第18図は第16図の左側面図、第20図は第16図の底面図、第21図は第12図のキャタピラ片を第16図のリンク体に取付け且つそのリンク体にサイドプロテクタを取付けて連結した状態の中央縦断面図、第22図は第１図の一端部の拡大正面図、第23図は第22図の23−23線に沿う断面図、第24図は第１図の中央部位における一部の拡大断面図、第25図はは軌道帯片およびサイドプロテクタの縦断面矢視図、第26図は、第25図の一部の平面図、第17図は第15図の他の例を示す縦断面矢視図、第28図は第27図の一部の平面図である。１……無限軌道帯２……軌道帯片３……リンク体４……スプロケット噛合用突起５……リンク体前後の連結部６……サイドプロテクタ７……スプロケット噛合用チェーン８……チェーン用リンク片９……チェーン用ブッシュ 10……チェーン用結合軸 11……スプロケット 12……スプロケット 13……リンク体連結用結合軸 14……サイドプロテクタの取付け部 15……取付け部の凸弧面 16……取付け部の凹弧面 17……緩衝体 18……仕切体 19……リンク体の凹溝 20……サイドプロテクタ取付けボルト 21……ガイドレール体 22……軌道帯片の掛止爪 31……リンク体の掛止受部 41……掛止滑走体

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【手続補正書】

【提出日】平２．１０．２５ (1) 明細書第１５頁第１行「リンク体を」を「軌道帯
片を」に補正する。 (2) 明細書第１５頁第１３行「左側面図、」のあとに
「第１９図は第１６図の平面図、」を加入して補正す
る。 (3) 明細書第３３頁第１行「リンク体を」を「軌道帯
片を」に補正する。 (1) 明細書第３３頁第１３〜１４行「第１８図は第１
６図の左側面図、」のあとに「第１９図は第１６図の平
面図、」を追加して補正する。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ガイドレール体(21)の前後部に設けたス
プロケット(11)・(12)に巻き掛け、且つ搬送物の載置面を有する無限軌道帯(1)が、複数の軌道帯片(2)と、ガイドレールに沿って滑走するリンク体(3)と、スプロケット噛合用突起(4)で構成され、前記軌道帯片の走行方向の前後端部に凹凸の円弧面(2₁)・(2₂)を形成し、軌道帯片(2)の下面にリンク体(3)を配置すると共に、当該リンク体に形成した位置決め用の壁面(30)に軌道帯片(2)の端面を当接して取付け、リンク体(3)の走行方向の前後に連結部(5)を設け、且つその底部にスプロケットに噛合させるための突起(4)を設け、前記軌道帯片の凹凸の円弧面(2₁) ・(2₂)が隣接する軌道帯片の凸凹の円弧面にそれぞれ滑合できるように重ね合わせたことを特徴とするコンベヤ装置。
【請求項２】リンク体(3)を軌道帯片(2)の左右の長さ
方向の端部位置に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタ(6)を走行方向の一端部に向けて開き状態に傾斜して別体若しくは一体に設けた請求項(1)記載のコンベヤ装置。
【請求項３】リンク体(3)の連結部(5)の一端に凸凹部
(5₁)を形成し、他端に凹凸部(5₂)を形成し、前記の凸凹部 (5₁)を隣接する他のリンク体の凹凸形連結部に嵌め、また凹凸部(5₂)を隣接する他のリンク体の凸凹形連結部に嵌めると共に、前記各連結部を結合軸(13)で回動できるように結合した請求項(1)または (2)記載のコンベヤ装置。
【請求項４】リンク体(3)の外側端面にサイドプロテ
クタの取付け部(14)を成形し、且つその取付け部の前後方向に凸弧面(15)と凹弧面(16)を形成し、リンク体同士を連結したときにその凸弧面が隣接する他のサイドプロテクタ取付け部の凹弧面と、凹弧面が隣接する他のサイドプロテクタ凸弧面とそれぞれ接合するように形成した請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項５】リンク体(3)のスプロケット噛合用突起
(4)の側方に掛止滑走体(41)を設け、前記の掛止滑走体を掛合するためのレール縁辺(21₂)をガイドレール体 (21)に形成した請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項６】リンク体(3)を軌道帯片(2)の左右方向の
端部に取付け、且つそのリンク体の外側面にサイドプロテクタ(6)を走行方向の一端部に向けて開き状態に傾斜して別体若しくは一体に設け、且つリンク体(3) の連結部(5)の孔（５′）に通す結合軸(13)の頭部(13₁ ) に対面するサイドプロテクタ(6)の面に当該軸の挿通孔を設けない盲板状にした請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項７】無限軌道帯(1)の左右幅方向側端の内側
において、補助リンク体（３′）を配置すると共に、その補助リンク体の掛止受け部(31)を軌道帯片(2)の掛止爪 (22)に嵌合し、前記補助リンク体用の滑走受け部材(221)をガイドレール体(7)の支持部材(210)上に設けると共に、その補助リンク体（３′）の両側を間隔保持部材(35)で押圧して動かないように位置決めした請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項８】サイドプロテクタ(6)の内面に縦凹溝部
材(62)を形成し、これに側端部が嵌合する仕切体(18)を軌道帯片(2)に形成した請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項９】掛止滑走体(41)をローラー（４１′）に
し、これをリンク体(3)に軸(41₁)に取付けた請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項１０】前後の連結部(5)の一方に突起体（５
_１′）を形成し、他方に括れ凹溝（５_２″）を形成した請求項(1) または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項１１】軌道帯片(2)の平面(2₃)に柔軟な材質
から成る緩衝体(17)を設けた請求項(1)または請求項(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項１２】軌道帯片(2)の平面(2₃)に仕切体(18)
を一体成形し、又は別体に設けて凹溝形(18)に起立させた請求項(1) または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項１３】リンク体の外側面に軸体（１０′）を
所定の間隔をあけて設け、且つガイドレール(21)の側にリミットスイッチ(S)を具備し、前記軸体がリミットスイッチの位置に到達したときに、そのスィッチの入切を行うように構成した請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。
【請求項１４】リンク体(3)の外側面にリンク片(8)と
ブッシュ(9 ) と結合軸(10)から成るスプロケット噛合用チェーン (7)を沿わせて設けた請求項(1)または(2)記載のコンベヤ装置。