JPH0542298A - アイロン装置 - Google Patents

アイロン装置

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JPH0542298A
JPH0542298A JP20786491A JP20786491A JPH0542298A JP H0542298 A JPH0542298 A JP H0542298A JP 20786491 A JP20786491 A JP 20786491A JP 20786491 A JP20786491 A JP 20786491A JP H0542298 A JPH0542298 A JP H0542298A
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隆久 辻
Kazuhisa Kawasaki
和久 川崎
Kenji Fujimoto
賢司 藤本
Takashi Okamoto
隆 岡本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は衣類等のしわ伸ばしを行うアイロン
本体をスタンドに載置することにより、同アイロン本体
のヒータに通電されるアイロン装置に関するもので、ス
タンドとアイロン本体の電気接続部に水が浸入した場合
の安全性を向上することを目的とする。 【構成】 アイロン本体10の後面に形成した給電凹部
43内に給電端子22を突出させるとともに、この給電
端子22間に配置し、かつ、同給電端子22を固定した
前記給電凹部43の壁面に下方に向かって導水溝44を
形成したもので、万一、スタンドとアイロン本体の電気
接続部に水が浸入した場合でも、給電端子間22に形成
した導水溝44によって給電端子22部分から水が速や
かに除去されて、給電端子22間に水が留まって接触し
た状態に保持されることがなく、漏電および感電の危険
を防止するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は衣類等のしわ伸ばしを行
うアイロン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアイロン装置は、例えば
特公平1−61080号公報に示されているように図6
のような構造になっていた。すなわち、給水台1にアイ
ロン本体2を載置する載置部3と水タンク4を設け、上
記載置部3にアイロン本体2を載置することにより、前
記給水台1の水タンク4とアイロン本体2のタンク5と
の水頭差を利用して、同アイロン本体2のタンク5に水
が供給されるようになっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような構
造のものでは、アイロン本体の後部に設けた注水口を載
置部上に設けた給水口に嵌合させて載置するようにして
いるため、アイロン本体を載置するときには、互いに嵌
合させる注水口と給水口が見えず使い勝手が悪いととも
に、接続が確実に行われていないとその接続部から水が
漏出するという問題があった。
【0004】一方、コードレスアイロンにおいては、ス
タンドにアイロン本体を載置することによってヒータに
通電するようになっており、ヒータ回路に接続される給
電ピンはアイロン本体の後部に設けられるのが一般的で
ある。したがって、前記のような給水構成では漏出した
水に給電ピンが接触し、安全に使用することができない
ものであった。そこで、本発明は安全で使い勝手のよい
アイロン装置を得ることを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして、上記の目的を達
成するために本発明は、アイロン本体の後面に形成した
給電凹部内に給電端子を突出させるとともに、この給電
端子間に配置し、かつ、同給電端子を固定した前記給電
凹部の壁面に下方に向かって導水溝を形成したものであ
る。
【0006】
【作用】本発明のアイロン装置は、上記構成により、ア
イロンがけ作業中の頻繁なスタンドへの載置と離脱の繰
り返し動作で、万一給水接続部から水が漏出した場合で
も、給電端子間に形成した導水溝によって給電端子部か
ら速やかに水が除去されるようになり、給電端子間に水
が留まることなく安全に使用することができるようにな
るのである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづ
いて説明する。図1〜図5において、10はアイロン本
体で、蓋体11で覆われた気化室12を形成したベース
13、このベース13を加熱するヒータ14、前記ベー
ス13の温度を検知するサーミスタ等の温度検知手段1
5、前記気化室12に導水路16を介して連結したタン
ク17、このタンク17に水を供給するための導水部1
8、この導水部18を開閉する弁装置19、前記温度検
知手段15の出力信号を処理し信号端子20に出力する
複数の電子部品により構成された温度信号処理手段2
1、前記ヒータ14に接続された給電端子22を有して
いる。
【0008】23はスタンドで、アイロン本体10の信
号端子20および給電端子22と各々接続される複数の
電極24、前記アイロン本体10の導水部18と接続さ
れる給水口25、水を貯える貯水タンク26、この貯水
タンク26に貯えられた水を前記給水口25、導水部1
8を介して前記タンク17に供給するためのポンプ等で
構成された給水装置27、前記温度信号処理手段21の
出力信号を受けて前記ヒータ14への通電および前記給
水装置27の駆動を制御する複数の電子部品により構成
された制御手段28、前記ベース13を任意の温度に設
定するための温度設定手段39、設定された温度の状態
をLED等で表示する設定温度表示手段30、前記アイ
ロン本体10を前記ベース13を下向きにして前上がり
に傾斜載置する載置部31を有している。
【0009】43はアイロン本体10の後面にその後方
と下方を開放して凹設して形成した給電凹部で、アイロ
ン本体10の後部開口を覆って固着した把手裏板10a
に形成してあり、前記信号端子20と給電端子22はこ
の把手裏板10aを貫通させて一端をこの給電凹部43
内で後方へ突出するよう把手裏板10aに取付けてい
る。
【0010】44は上記信号端子20と給電端子22間
に位置し、かつ、同信号端子20および給電端子22を
固定した給電凹部43の壁面に下方に向かって形成した
導水溝で、その上端は信号端子20および給電端子22
の上方に位置し、その下端は信号端子20および給電端
子22より下方まで形成している。
【0011】そして、前記アイロン本体10の導水部1
8は前記給電凹部43外に配置して給電端子22の側方
に構成しているとともに、同様に前記導水部18に対向
する給水口25も前記スタンド23の電極24の側方に
構成されている。
【0012】ここで、前記した導水部18および給水口
25について詳述する。図5に示したように、導水部1
8は開口32を有した水路A33、この水路A33内を
遊動自在に配置したボールA34、前記開口32を前記
ボールA34によって閉塞するよう付勢するスプリング
A35によって構成されている。
【0013】また、給水口35は前記水路A33との接
続時にシール結合をするためのパッキング36、小口3
7を有する水路B38、この水路B38内を遊動自在に
配置したボールB39、前記小口37を前記ボールB3
8によって閉塞するよう付勢するスプリングB40、開
閉軸41、この開閉軸41を可動自在に保持する軸ガイ
ド42によって構成されている。前記開閉軸41の外径
は、前記水路B38の小口37の内径に対して細く、小
口37内を遊動可能に構成されている。
【0014】この構成において、アイロン本体10がス
タンド23より取り外されているときは、前述のよう
に、水路A33の開口32はボールA34によって塞が
れている。また同様に水路B38の小口37もボールB
39によって塞がれている。
【0015】ここで、アイロン本体10をスタンド23
の載置部31に載せると前記開閉軸41が前記スプリン
グA35、スプリングB40の抗力に打ち勝って各々ボ
ールA34、ボールB39を開口32、小口37より離
し、その結果、水の通路が形成され、送水が可能にな
る。
【0016】次に、この一実施例の構成における作用を
説明する。まず、スチームを噴出させてアイロンがけを
行う場合、前記温度設定手段29を操作してスチームの
噴出が可能な温度に設定する。前記温度検知手段15の
出力に応じて温度信号処理手段21がヒータ14への通
電を制御し、例えばベース13の温度は約200℃まで
上昇する。
【0017】さらに、「スチーム」に設定されたことを
前記制御手段28が検知して前記給水装置27が駆動さ
れる。前述のようにアイロン本体10がスタンド23に
載置されている場合、弁装置19、給水口25の水路は
開閉軸41、ボールA34、ボールB39等の動作は開
状態になっているため、貯水タンク26内の水は給水装
置27、給水口25、導水部18を通じてアイロン本体
10内のタンク17に送られる。
【0018】ここで、アイロン本体10を載置部31か
ら取り外すと、信号端子20、給電端子22が電極24
と切り離されるため、制御手段28に温度信号が入力さ
れなくなる。このとき制御手段28はアイロン本体10
が載置部31から外されたことを検知し前記給水装置2
7の駆動を停止する。また、アイロンがけ作業を行って
いるとき、タンク17内の水は、導水路16を通じて気
化室12に送られ、この気化室12内で気化しスチーム
としてベース13の底面より噴出する。
【0019】次に、ベース13を下向きにして前上がり
に傾斜させてアイロン本体10を載置部31に載置する
と、信号端子20、給電端子22が電極24と接続さ
れ、さらに、弁装置19、給水装置25も同様に接続さ
れるため、前述のように、ヒータ14への通電、および
タンク17への給水が行なわれるのである。
【0020】上記のようにアイロン本体10がスタンド
23の載置部31に載置され、導水部18および給水口
25の通路内に水が送られている状態でアイロン本体1
0をスタンド23より取り外すと、水路のシールを維持
していたパッキング36、水路A33の接合部分より水
漏れが発生する可能性があるが、アイロン本体10の導
水部18は前記給電凹部43外に配置して給電端子22
の側方に構成しているため、この漏れた水が給電凹部4
3と内に浸入することがない。
【0021】そして、万一水がスタンド23の電極24
部分を覆っている給電凹部43との隙間に浸入した場合
でも、水は上記信号端子20と給電端子22間に位置
し、かつ、同信号端子20および給電端子22を固定し
た給電凹部43の壁面に下方に向かって形成した導水溝
44によって給電凹部43から下方へ流出し、信号端子
20と給電端子22が水でつながられることはない。
【0022】したがって、接点部の酸化による導通不良
がなくなり、高い信頼性を維持できるとともに、高い電
圧が印加される給電端子22、電極34に水がかかるこ
とによって発生する漏電とそれにともなう発熱、さらに
は発火等の恐れも防止でき、安全性が確保できるように
なる。
【0023】また、信号端子20および給電端子22を
把手裏板10aに直接固着しているため、この把手裏板
10aに導水溝44を簡単に形成することができるもの
である。
【0024】なお、上記実施例においては、給電凹部4
3の壁面に導水溝44を形成したがスタンド23側に形
成してもよい。また、給電凹部43の壁面とスタンド2
3との間に導水溝44に相当する間隙を形成してもよ
い。要は、スタンド23とこのスタンド23の電極24
部分を覆っている給電凹部43との隙間に浸入した水が
給電凹部43から下方へ流出させるようにしたものであ
ればよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように本発明は、アイロン本体の
後面に形成した給電凹部内に給電端子を突出させるとと
もに、この給電端子間に配置し、かつ、同給電端子を固
定した前記給電凹部の壁面に下方に向かって導水溝を形
成したことにより、アイロン本体のスタンドへの載置が
不的確になった場合に、その接続部から水漏れが生じて
も、水が電気接続部に接触した状態に保持されることが
ない。
【0026】したがって、万一水漏れが生じた場合でも
漏電および感電の危険性や、接触不良による動作不良や
接続部の発熱、発火等の危険を確実に防止することがで
き、安全性の高いアイロン装置を得ることができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示したアイロン装置の要部
断面図
【図2】同スタンドの要部上面図
【図3】同アイロン本体の後面図
【図4】図3のA−A断面図
【図5】同導水部および給水口の詳細断面図
【図6】従来のアイロン装置を示す要部断面図
【符号の説明】
10 アイロン本体 12 気化室 13 ベース 14 ヒータ 17 タンク 18 導水部 22 給電端子 23 スタンド 24 電極 25 給水口 26 貯水タンク 27 給水装置 31 載置部 43 給電凹部 44 導水溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡本 隆 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータによって加熱されるベース、このベ
    ースに形成した気化室、この気化室に連結したタンク、
    前記ヒータと接続された給電端子を有するアイロン本体
    と、このアイロン本体を載置する載置部、および前記給
    電端子と接続された電極を有するスタンドを備え、前記
    アイロン本体の後面に形成した給電凹部内に給電端子を
    突出させるとともに、この給電端子間に配置し、かつ、
    同給電端子を固定した前記給電凹部の壁面に下方に向か
    って導水溝を形成したアイロン装置。
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