JP2679282B2 - コードレススチームアイロン - Google Patents

コードレススチームアイロン

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JP2679282B2 JP1203310A JP20331089A JP2679282B2 JP 2679282 B2 JP2679282 B2 JP 2679282B2 JP 1203310 A JP1203310 A JP 1203310A JP 20331089 A JP20331089 A JP 20331089A JP 2679282 B2 JP2679282 B2 JP 2679282B2
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憲治 来田
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、一般家庭などにおいて使用するコードレス
スチームアイロンに関するものである。
従来の技術 従来のコードレススチームアイロンは、第3図に示し
たように、通常のコード付スチームアイロンと同様にア
イロン本体1にカセット式の水タンク2を装着してお
り、このアイロン本体1はアイロンスタンド3にセット
されたとき、アイロンスタンド3に設けられた制御回路
4の作用によりヒーター5に通電される構成となってい
る。この構成において、コードレスアイロンの特徴であ
る操作性のよさを高めるため水タンクの容量を半減し、
通常の容量である180〜220ccに較べ80〜120cc程度とし
たものが一般的であった。さらに使用時においては従来
と同じく水タク2を取り外して給水を行い、使用終了時
点でふたたび水タンク2を取り外して排水する構造とし
たものであった。
発明が解決しようとする課題 しかし、このような構造のものでは通常のスチームア
イロンに較べて水タンクの容量が小さいためスチームの
持続時間が制限され、頻繁に水の補給を行う必要があ
り、コードレス化によりえられた操作性の向上効果を相
殺することになるという問題があった。
さらに、コード付,コードレスに共通の従来からの問
題点ではあるが、使用終了時点で水タンクに水が残って
いるとき、排水操作が面倒であるためそのまま収納され
ることが多く、このため運搬時に水が流れ出すなどの問
題があった。
そこで、本発明はコードレススチームアイロンの操作
性のよさを最大限に引き出すため、アイロン使用中に水
タンクを外したりつけたりしなくても追加給水をおこな
えるようにするとともに、使用終了時に簡単な作業で排
水経路を切り替え、水タンクの排水を行えるようにする
ことを目的とする。
課題を解決するための手段 そしてこの目的を達成するために本発明は、ヒータ、
気化室及びこの気化室にノズルを介して連通する水タン
クを内蔵したアイロン本体と、このアイロン本体に着脱
自在に構成され、アイロン本体を装着したときに前記ヒ
ータに電源を供給できるアイロンスタンドとからなり、
このアイロンスタンドの内部には、アイロン本体装着時
に前記水タンクに水を供給することのできる給水ポンプ
と、この給水ポンプに連通するとともに、前記水タンク
よりも大量の水を貯めておくことができ、アイロンスタ
ンド底部に配設されたメインタンクとを備え、アイロン
スタンド内のメインタンクからアイロン本体の水タンク
へ給水する経路の一部に、給水ポンプを通らないバイパ
ス経路と、このバイパス経路に水路を切り替える水路切
り替え器とを設け、この水路切り替え器を操作すること
によって、アイロン本体の水タンクからメインタンクへ
水を自然排水するようにしたものである。
作用 本発明のコードレススチームアイロンは、上記構成に
より、アイロン使用時に途中で水タンクを取り外して追
加給水するなどの煩雑な操作をしなくても、アイロン本
体をアイロンスタンドに装着するたびに水タンク内に給
水することができ、使用中、常に水タンク内に必要量の
水が確保されるようになるものである。
また水タンクとメインタンクの間にバイパス経路を設
けた排水装置は、アイロン本体をアイロンスタンドに装
着したときに、水路切り替え器によって経路を切り替え
るだけで不要となった水タンクの残水をメインタンクへ
排水できるようになるものである。
実施例 以下、本発明の実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。第1図,第2図において、6はアイロン本体で、ヒ
ーター7,気化室8を備え、この気化室8にノズル9を介
して連通する小型の水タンク10を内蔵している。この水
タンク10は第3図で示した従来のコードレススチームア
イロンの水タンク2に較べ、貯水容量を大幅に減らした
もので、約10cc前後の貯水容量を有するものである(従
来の水タンク2は80〜120cc程度)。11は水タンク10の
一部に設けられたボール弁等からなる逆止弁、12はノズ
ル9を開閉してスチームの発生を制御するスチームボタ
ンである。13はアイロンスタンドで、アイロンかけ休止
時にアイロン本体6を置くことができるように構成され
ており、アイロン本体6をアイロンスタンド13にセット
したときには、アイロン本体6のヒーター7に接続した
端子14が、アイロンスタンド13に設けた接点15に接触
し、ヒーター7に通電されるようになっている。16はヒ
ーター7への通電を制御する制御回路である。17はアイ
ロンスタンド13内に設けられたポンプで、18は同じくア
イロンスタンド13内に設けられ、大量の水を貯めて置く
ことのできるメインタンクである。このポンプ17はアイ
ロン本体6がアイロンスタンド13にセットされたとき、
メインタンク18からアイロン本体6内の水タンク10へ水
を給水するためのものである。19はポンプ17の吐出口に
連結する給水パイプである。
次に、第1図にもとづく一実施例についてその動作を
説明する。まずアイロンスタンド13内のメインタンク18
に注水し(メインタンク18の注水口は特に図示していな
い)、アイロン本体6をアイロンスタンド13にセットす
ると、接点15及び端子14を介してヒーター7に通電され
る。また同時にポンプからの給水口19がアイロン本体6
内の水タンク10に設けられた逆止弁11に嵌合し、ポンプ
17の作用によりメインタンク18から水タンク10への給水
がおこなわれる。
このようにして、ヒーター7が所定の温度に達した時
点でアイロン本体6をアイロンスタンド13から取り外
し、アイロンかけを行うわけであるが、このときスチー
ムボタン12を操作してノズル9を開放すると、水タンク
10内に貯えられた水がノズル9より気化室8に滴下し、
スチームを発生させることができる。
このとき水タンク10内には10cc前後の水しかないわけ
であるが、一般的にスチーム発生に使用する水は1分間
に約6〜8ccとされており、またアイロンかけを開始し
てから休止するまで(アイロンスタンド13にセットする
まで)の時間は平均的に10数秒であることが実験的に確
かめられている。さらに、アイロンかけを休止したと
き、すなわちアイロン本体6をアイロンスタンド13にセ
ットしたときには、前述のように再びヒーター7が加熱
されるとともに、水タンク10への給水が行われることに
なり、このことから水タンク10の貯水容量10ccは必要十
分な量であることがわかる。
つぎに、第2図をもとに他の実施例について説明す
る。第2図において20はポンプ17と給水パイプ19の間に
設けた水路切り替え器で、21はこの水路切り替え器20の
作用により給水パイプ19をメインタンク18へ直結するバ
イパス経路である。
この図においてその動作を説明すると、上述のアイロ
ンかけが終わり、アイロン本体6の使用を終えた時点で
アイロン本体6はアイロンスタンド13上にセットされて
いるので、水タンク10にはまだ10cc前後の水が残ってい
ることになる。この水を排水せずに放置して置くと狭い
水タンク10内に水垢がたまり、ノズル9の目詰まりなど
の原因となりやすいことはよく知られている。そこで、
アイロンかけ終了時点において、水路切り替え器20を操
作すると、給水パイプ19はポンプ17を通すことなくバイ
パス経路21を介してメインタンク18に直結される。これ
により水タンク10内の残水は速やかにメインタンク18へ
排水することができる。
なお、実施例においてはポンプ17の操作及び水路切り
替え器20の操作方法については特に説明していないが、
これらの操作は制御回路16を用いて自動的に動作させる
ことは容易であり、また場合によっては手動操作とする
こともできる。さらに実施例では水タンク10の逆止弁11
としてボール弁を用いた例を示したが、アイロンかけの
最中に水が漏れないものであればよく、もっと簡易型の
逆止弁であっても構わない。
発明の効果 以上のように本発明は、アイロンスタンド内に水を貯
えて置くメインタンクと給水ポンプを設け、アイロン本
体内の水タンク容量を大幅に減少させたものであるた
め、アイロン本体を大幅に軽量化(約100g軽量化),コ
ンパクト化することができ、コードレスアイロンの特徴
である操作性のよさを大幅に向上させるものである。
さらに本発明は、メインタンクから水タンクへの給水
経路の一部にバイパス経路を設け、アイロンかけ終了時
にこのバイパス経路を介して水タンク内の残水を容易に
排水することができるものであり、従来問題となってい
た残水の放置によるノズルの目詰まりなどを起こすこと
もなく、またわざわざ水タンクを取り外して排水する必
要もないことから、極めて使い勝手のよいものとなり、
非常に実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例装置を施したコードレススチ
ームアイロンの縦断面図、第2図は他の実施例を示す同
縦断面図、第3図は従来のコードレススチームアイロン
の一例の縦断面図である。 6……アイロン本体、7……ヒーター、8……気化室、
9……ノズル、10……水タンク、13……アイロンスタン
ド、17……ポンプ、18……メインタンク、20……水路切
り替え器、21……バイパス経路。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒータ、気化室及びこの気化室にノズルを
    介して連通する水タンクを内蔵したアイロン本体と、こ
    のアイロン本体に着脱自在に構成され、アイロン本体を
    装着したときに前記ヒータに電源を供給できるアイロン
    スタンドとからなり、このアイロンスタンドの内部に
    は、アイロン本体装着時に前記水タンクに水を供給する
    ことのできる給水ポンプと、この給水ポンプに連通する
    とともに、前記水タンクよりも大量の水を貯めておくこ
    とができ、アイロンスタンド底部に配設されたメインタ
    ンクとを備え、アイロンスタンド内のメインタンクから
    アイロン本体の水タンクへ給水する経路の一部に、給水
    ポンプを通らないバイパス経路と、このバイパス経路に
    水路を切り替える水路切り替え器とを設け、この水路切
    り替え器を操作することによって、アイロン本体の水タ
    ンクからメインタンクへ水を自然排水するコードレスス
    チームアイロン。
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