JPH0542162B2 - - Google Patents

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JPH0542162B2
JPH0542162B2 JP14306083A JP14306083A JPH0542162B2 JP H0542162 B2 JPH0542162 B2 JP H0542162B2 JP 14306083 A JP14306083 A JP 14306083A JP 14306083 A JP14306083 A JP 14306083A JP H0542162 B2 JPH0542162 B2 JP H0542162B2
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JP
Japan
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oscillation device
electrode
electrodes
tuner
dielectric
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JP14306083A
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JPS6033708A (ja
Inventor
Joji Kane
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP14306083A priority Critical patent/JPS6033708A/ja
Publication of JPS6033708A publication Critical patent/JPS6033708A/ja
Publication of JPH0542162B2 publication Critical patent/JPH0542162B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03JTUNING RESONANT CIRCUITS; SELECTING RESONANT CIRCUITS
    • H03J3/00Continuous tuning
    • H03J3/02Details
    • H03J3/16Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability
    • H03J3/18Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance
    • H03J3/185Tuning without displacement of reactive element, e.g. by varying permeability by discharge tube or semiconductor device simulating variable reactance with varactors, i.e. voltage variable reactive diodes

Landscapes

  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビ,ラジオ,ステレオチユーナお
よびパーソナル無線の送信機や受信機、その他通
信機全般に用いることができる同調発振装置に関
するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、テレビやラジオの放送電波や通信機の通
信電波が増加しており、受信機の局部発振部とし
て希望する信号を発振する同調発振装置の性能に
おいては高い同調精度,安定性および信頼性が必
要とされている。一方、同調発振装置を設置する
それら受信機,送信機および通信機の製造コスト
の低減も大きな課題であり、特に合理化が困難な
高周波部の同調発振装置における構成部品につい
て抜本的な新技術の開発が特に必要とされてい
る。
以下図面を参照しながら従来の発振装置につい
て説明する。
第1図は従来における発振装置の回路構成図で
ある。1は帰還増幅器であり、その入力端子もし
くは出力端子2は同調器3に接続されていた。同
調器3において4は同調コイル、5はトリマキヤ
パシタ、6は電圧可変キヤパシタンスダイオード
である。電圧可変キヤパシタンスダイオード6に
は交流信号阻止用の抵抗7を介して直流電源8の
電圧がポテンシオメータ9によつて可変分圧され
て供給されていた。そして、ポテンシオメータ9
における分圧比を変化することによつて、電圧可
変キヤパシタンスダイオード6の制御電圧を変化
させ、同調器3における同調周波数を可変制御し
ていた。
更に、第2図は第1図における同調器3を構成
する従来の部品構成図である。10は同調コイ
ル、11はトリマキヤパシタ、12は電圧可変キ
ヤパシタンスダイオードであり、それぞれは回路
導体13および14それぞれによつて接続されて
いた。
しかしながら、上記のような構成においては インダクタ部品およびキヤパシタ部品は他の
高周波部品と比較してサイズが大きく、特に高
さ寸法の高いことが発振装置を設置した機器の
小型化と薄型化を阻害している。
インダクタ部品は機械的振動によつてそのイ
ンダクタンスがずれ場く、またフエライトコア
の温度依存性が大きいのでインダクタンスが不
安定であり、同調器における同調周波数の変動
が大きい。従つて、発振装置を構成してもその
発振周波数が周囲条件によつて大きく変動す
る。
インダクタ部品とキヤパシタ部品はそれぞれ
別個の部品として存在し、長い経路の回路導体
で接続されているためリードインダクタンスや
ストレーキヤパシタが多く発生して同調回路の
動作が不安定である。それによつて充分な同調
選択特性を確保することができず、更に不確定
の周波数点において不要な共振状態が出現する
などの不都合が発生し、目標とする設計通りの
発振装置を実現することができない。そのため
異常発振の発生,不要信号の発振,発振信号に
おける高周波成分の増加とそれによる歪の増
大,可変発振周波数における変化巾の狭小化,
更には発振装置自体から発振する不要な発振信
号によつて相互変調妨害を発生したり、スプリ
アス信号輻射妨害の発生を招来する。
同調器は独立した最小単位機能の個別部品の
集合回路であるため部品点数の削減や製造の合
理化に限界がある。
更に 電圧可変キヤパシタンスダイオードに対する
制御電圧が不安定であり、従つて同調器の同調
精度が著しく劣化する。それによつて、所要の
選択特性が確保できず、帰還増幅器における負
荷条件の変動による発振周波数の変動,発振信
号における基本波レベルおよび高調波成分レベ
ルの変動による歪の変動,更には相互変調妨害
排除特性およびスプリアス妨害排除特性の変動
を招来する。
制御系の構成技術として産業界の大勢傾向で
あるデイジタル化をLSI化に対応することがで
きず、発振装置およびそれを用いる機器の高度
な多機能制御化を実現することができない。
等の問題点を有していた。
発明の目的 本発明の目的はインダクタンス部品とキヤパシ
タ部品を一体化構成して成る同調器を設置した発
振装置を実現すると共に、デイジタル信号によつ
てその一体化構成して成る同調器を含む発振装置
の発振同調周波数を制御可能にする発振装置を提
供することにある。
発明の構成 本発明の発振装置は誘電体を介して対向設置す
るかもしくは誘電体の表面で並設される電極それ
ぞれのアースに接続される端子を互いに逆方向側
となるように設定して成る同調器における任意の
片方の電極のオープン端子に電圧可変リアクタン
ス素子を接続設置し、また上記同調器における任
意の片方の電極のオープン端子に帰還増幅器の入
力端子もしくは出力端子を接続設置し、D−Aコ
ンバータより成る制御部に同調制御コードを入力
すると共に、その制御部におけるアナログ出力電
圧を上記電圧可変リアクタンス素子に供給するよ
うに構成したものであり、これにより同調器にお
ける対向もしくは並向する電極において一方の電
極が分布インダクタとして作用し、またこの分布
インダクタとして作用する電極と他方の電極が対
向もしくは並向することによつて先端オープンの
分布定数回路を形成し、それによつて発生する負
リアクタンスによる分布キヤパシタンスを実現
し、上記の分布インダクタと並列に作用させて同
調回路を形成するものであり、この同調回路を帰
還増幅器の負荷として帰還増幅器に接続設置する
ことにより同調発振機能を得ると共に、この同調
回路に接続設置する電圧可変リアクタンス素子の
制御電圧としてD−Aコンバータの出力電圧を用
いることによつて同調制御信号であるデイジタル
コードを任意に設定することにより発振周波数を
可変制御するように作用させるものである。
実施例の説明 以下本発明の実施例について図面を参照しなが
ら説明する。
第3図は本発明の実施例における発振装置の回
路構成図を示すものである。帰還増幅器15の入
力端子もしくは出力端子16が同調器17に接続
される。同調器17において、18は分布インダ
クタおよび伝送路を屈曲させることによつて発生
する集中インダクタそれぞれの総合によるインダ
クタンスを有する伝送路電極である。一方、19
は誘電体(図示せず)を介してもしくはその表面
において伝送路電極18と対向もしくは並向する
伝送路電極である。そして、それぞれの伝送路電
極18と19によつて負リアクタンスを発生させ
る伝送路を形成する。ここで、それぞれの伝送路
電極18と19におけるアース端子は互いに逆方
向側となるように設定されている。また同調器1
7における入力端子16(帰還増幅器15におけ
る入力端子もしくは出力端子16と共通)は伝送
路電極18のオープン端子に設定されている。更
に、伝送路電極18のオープン端子に設定されて
いる入力端子16には可変リアクタンス素子とし
て電圧可変キヤパシタンスダイオード20が接続
されている。同調器17および電圧可変キヤパシ
タンスダイオード20によつて可変同調器21を
構成する。そして、可変同調器21における可変
同調制御は、交流阻止用の抵抗22を介して電圧
可変キヤパシタンスダイオード20に供給される
制御電圧に依存する。その制御電圧としてはD−
Aコンバータ23のアナログ出力電圧が供給され
るものであり、そのD−Aコンバータ23の入力
端子24には同調制御用のデイジタル信号コード
が入力されるものであり、その動作機能によつて
制御部を構成する。
第4図は本発明の他の実施例における発振装置
の構成回路図を示すものである。帰帰還増幅器1
5、および可変同調器21それぞれにおける構成
とそれぞれの接続構成は前記第3図において説明
したものと同じである。一方、制御部としては、
D−Aコンバータ23の入力端子24にラツチも
しくはRAMもしくはROMより成るデイジタル
信号処理器25が接続設置され、そのデイジタル
信号処理器25のデイジタル出力信号が供給され
る。このデイジタル信号処理器25は、その入力
端子26に入力される同調制御用のデイジタル信
号コードを記憶したり、また別のデイジタル信号
コードに変換するように作用するものである。
第5図は本発明の他の実施例における発振装置
の構成回路図を示すものである。帰還増幅器1
5、および可変同調器21それぞれにおける構成
とそれぞれの接続構成は前記第3図および第4図
において説明したものと同じである。一方、制御
部としては、D−Aコンバータ23の入力端子2
4にラツチもしくはRAMもしくはROMより成
るデイジタル信号処理器25が接続設置され、更
にデイジタル信号処理器25の入力端子26にコ
ード変換器27が接続設置され、そのコード変換
器27のデイジタル出力信号がデイジタル信号処
理器25に供給される。このコード変換器27は
その入力端子28に入力される同調制御用のシリ
アル形式デイジタル信号コードをパラレル形式デ
イジタル信号コードに変換するように作用するも
のである。
以上の第3図ないし第5図に示す実施例におい
て、それぞれの同調器17におけるアースに設定
されている端子それぞれは、アースと接続せずに
それぞれの同調17において共通端子として、そ
れぞれの帰還増幅器15を含む他の回路に接続し
ても所要の目的は達成することができる。更に、
同調器17における入力端子16は、それぞれの
伝送路電極18の先端に設定することに限定され
るものではなく、所要インピーダンスを有する任
意に設定することができる。また電圧可変キヤパ
シタンスダイオード20の設置位置については、
伝送路電極18における所定の位置に接続するこ
とに限定されるものではなく、伝送路電極18に
おける任意の位置に接続しても所要の目的は達成
することができる。
以上の第3図ないし第5図に示す実施例におい
て、それぞれの同調器17における同調周波数を
調整する必要がある場合は、伝送路電極19にお
ける所要の部分を任意に切開するか、もしくは伝
送路電極18もしくは19におけるアース端子を
所要の部位に任意に設定することによつて分布キ
ヤパシタンスおよびインダクタンスを変化させる
ことができて、その目的を達成することができ
る。
第6図ないし第14図は前記第3図ないし第5
図において説明した同調器17における伝送路電
極と誘電体の構造についてその実施例を示すもの
である。第6図においてaは表面図、bは側面
図、cは裏面図を示す。(以下第7図ないし第1
3図において同様)第6図において100は誘電
体基板であり、101と102は分布定数回路を
形成して分布インダクタと分布キヤパシタを実現
する電極である。電極101と102のアース端
子の設定は第6図に示すように対向する電極相互
において任意の逆方向側となるようにする。(以
下第7図ないし第14図において同様)第6図a
に示す側,側と第6図cに示す側,側が
それぞれ対応する。(以下第7図ないし第13図
において同様) 第7図においては誘電体基板103を介して1
個所の屈曲部を有する電極104と105がそれ
ぞれ対向設置されている。
第8図においては誘電体基板106を介して複
数個所の屈曲部を有する電極107と108がそ
れぞれ対向設置されている。
第9図においては誘電体基板109を介してメ
アンダ形状の電極110と111がそれぞれ対向
設置されている。
第10図においては誘電体基板112を介して
スパイラル形状の電極113と114がそれぞれ
対向設置されている。
第11図においては誘電体基板115の表面に
電極116と117がそれぞれ側方対向して設置
されている。
第12図においては誘電体基板118の内部に
電極119と120がそれぞれ対向設置されてい
る。
第13図においては誘電体基板121の内部に
電極122が設置され、誘電体基板121の表面
に電極123が設置されそれぞれの電極122と
123が対向している。
第14図は本発明の他の実施例における同調器
の構成図を示すものである。円筒状の誘電体12
4における内周部に電極125が設置され、また
外周部に電極126が電極125と対向して設置
されるものである。そして、それぞれの電極12
5および126のアース端子は互いに逆方向側と
なるように設定されている。ここで誘電体124
として円筒形状のもの以外に角筒形状のものも使
用することができる。
以上第6図ないし第14図の実施例において対
向設置される電極それぞれは同一形状の全面完全
対向としたが、任意の片方電極が他方電極と比較
して等価長さが異なつていても、また相方電極が
部分的に対向するようにしても実現できる。また
第11図ないし第14図における実施例に用いる
電極それぞれの形状は第7図ないし第10図に示
す実施例で示したものを用いても実現することが
できる。
また第7図ないし第10図に示す実施例におい
ては屈曲部として任意の屈曲角を有する角弧状の
パターンで形成したものを示したが、これとは別
に屈曲部として任意の曲率を有する円孤状のパタ
ーンで形成した電極で構成してもよいことはいう
までもない。
以上それぞれの実施例において、それぞれの電
極におけるアース端子は特別にアース端子として
設定せずとも、一般的に共通端子として他の回路
部(図示せず)に接続して所要の目的は達成する
ことができる。
上記の実施例それぞれにおいて、第6図に示す
ものは簡単な電極パターンで構成することができ
ると共に高精度の電極パターンを容易に形成する
ことが可能である。それによつて設計目標の同調
周波数に対して精度よく合致した同調器を構成す
ることができる。第7図ないし第10図に示すも
のは、同調器の占有面積が小さくても比較的大き
なインダクタとキヤパシタを形成することが可能
である。従つて比較的低い同調周波数を有する小
型の同調器が実現でき、同調器のスペースフアク
タを向上させることができる。第11図に示すも
のは誘電体における片面のみで両方の電極を形成
することができるので、製造プロセスを簡略化す
ることができる。更に両電極の形成プロセスにお
いては同一の電極形成プロセスで形成処理するこ
とができる。それによつて電極相互間の位置設定
精度が極めて高精度に実現することができ、設計
目標の同調周波数に対し、極めて高精度で合致し
た同調器を構成することができる。第12図およ
び第13図に示すものは多層回路基板の製造プロ
セスに導入することができるものである。それに
よつて電極が誘電体の内部に設置されて外部に露
出することがないので、外部条件の変動による影
響を直接に受けることがない。従つて同調器の同
調周波数に影響を及ぼさないので、極めて安定な
性能を有する同調器を実現することができる。第
14図に示すものは第6図ないし第13図に示す
ものより更に同調器を小型化しても、より充分大
きなインダクタとキヤパシタを形成することが可
能である。従つて充分に低い同調周波数を有する
超小型の同調器を実現することができる。更に、
第14図に示すものはこれを製造する場合におい
て、連続した円筒形状の誘電体に電極それぞれを
連続して形成し、所要の寸法長さで切断すること
によつて大量にかつ容易に製造することが可能で
ある。
なお、上記それぞれの実施例における伝送路電
極としては金属導体、プリント金属箔導体、厚膜
印刷導体、薄膜導体などを使用することができ、
また上記それぞれの導体を異種組み合わせて伝送
路電極を形成してもよい。一方、誘電体としては
アルミナセラミツク,チタバリ,プラスチツク,
テフロン,ガラス,マイカ,樹脂系プリント回路
基板などを用いることができる。
以上のように構成された本実施例の同調器につ
いて以下その動作を説明する。
第15図a〜eは本発明の同調器における動作
を説明するための等価回路である。第15図aに
おいて、電気長lを有し、互いにアース端子を逆
方向側に設定したそれぞれの伝送路電極70,7
1によつて形成される伝送路に対して、電圧eを
発生する信号源、72が伝送路電極70に接続さ
れて信号を供給するものとする。そして、それに
よつて伝送路電極λOの先端におけるオープン端
子には進行波電圧eAが励起されるものとする。一
方、伝送路電極71は上記の伝送路電極70に近
接して対向設置もしくは並設されているので、相
互誘導作用によつて電圧が誘起される。その伝送
路電極71の先端におけるオープン端子に誘起さ
れる進行波電圧をeBとする。
ここで伝送路電極70および71においてはそ
れぞれのアース端子が逆方向側に設定されている
ので、誘起される進行波電圧eBは励起する進行波
電圧eAに対して逆位相となる。そして、それぞれ
の進行波電圧eAおよびeBは伝送路の先端がオープ
ン状態であるので、伝送路電極70および71よ
り成る伝送路において電圧定在波を形成すること
になる。ここで伝送路電極70における電圧定在
波の分布様態を示す電圧分布係数をKで表わすも
のとすると、伝送路電極71における電圧分布係
数は(1−K)で表わすことができる。
そこで次に、伝送路電極70および71におい
て任意の対向する部分において発生する電位差V
を求めると V=KeA−(1−K)eB ……(1) で表わすことができる。ここで、それぞれの伝送
路電極70および71が同じ電気長lであるとす
ると eB=−eA ……(2) となり、それによつて第1式における電位差Vは V=KeA+(1−K)eA=eA ……(3) となる。すなわち伝送路電極70と71がそれぞ
れ対向する全ての部分において電位差Vを発生さ
せることができる。
ここで伝送路電極70および71はその電極巾
Wを有するものとし(電極の厚みは薄いものとす
る)、さらに誘電率εsを有する誘電体を介して間
隔dに対向されているものとする。この場合にお
ける伝送路の単位長当りに形成するキヤパシタン
スCOは CO=Q/V=Q/eA ……(4) Q=εpεsW・V/d=εpεsW・eA/d ……(5) であり、故に CO=εpεsW/d ……(6) となる。
従つて、第15図aに示す伝送路は第15図b
に示すような単位長当りにおいて第6式で求まる
COの分布キヤパシタ73を含んだ伝送路となる。
さらに、この伝送路は第15図cに示すように伝
送路の分布インダクタ成分および伝送路の屈曲形
状により発生する集中インダクタ成分それぞれに
よる総合的な分布インダクタ77および78と分
布キヤパシタ73よりなる分布定数回路と等価に
表わすことができる。
次に、この分布キヤパシタ73の形成における
伝送路の電気長lとの関係について説明する。第
16図aに示すような平衡モード伝送路における
単位長当りの特性インピーダンスZOは、第16図
bに示す等価回路で表わすことができる。その特
性インピーダンスZOは一般的に となる。ここで伝送路が無損失の場合は となる。本発明の同調器における実施例の多くは
この仮定を適用することができ、かつ説明の簡略
化のため以下第8式に示す特性インピーダンスZO
を用いる。第8式におけるキヤパシタンスCO
第6式において求めた伝送路における単位長当り
のキヤパシタンスCOと同じものである。すなわ
ち伝送路における単位長当りの特性インピーダン
スZOはキヤパシタンスCOの関数であり、それは
またキヤパシタCOに関与する誘電体の誘電率εs
伝送路電極の巾Wおよびそれぞれの伝送路電極の
設置間隔dの関数でもある。
以上のように、伝送路における単位長当りの特
性インピーダンスがZOで、その電気長がlであ
り、かつ先端がオープン状態である伝送路の端子
に発生する等価リアクタンスXは X=−ZOcotθ ……(9) で表わすことができる。ここで θ=2πl/λ ……(10) であり、特に θ=O〜π/2 θ=π〜3/2π ……(11) の場合において等価リアクタンスXは X≦O ……(12) となる。すなわち伝送路の端子における等価リア
クタンスはキヤパシテイブリアクタンスとなり得
る。したがつて伝送路の電気長lによつてθが第
11式に該当する場合、すなわち例えば電気長lを
λ/4以下に設定することによりキヤパシタを形
成することができる。そして、その形成できるキ
ヤパシタのキヤパシタンスCは で表わされるように、θの変化によつて、すなわ
ち伝送路の電気長lの設定によつて任意のキヤパ
シタンスCを実現することができる。
以上第9式ないし第13式において説明した伝送
路の動作様態について図に表わしたものが第17
図である。第17図では、先端がオープン状態の
伝送路において、その電気長lの変化に従つて端
子に発生する等価リアクタンスXが変化する様子
を表わしている。第17図から明らかなように、
伝送路の電気長lがλ/4以下もしくはλ/2〜
3λ/4などにおけるような場合には負の端子リ
アクタンスを形成することが可能であり、すなわ
ち等価的にキヤパシタを形成することができる。
更に、負の端子リアクタンスを発生させる条件に
おいて、伝送路の電気長lを任意に設定すること
によつて、キヤパシタンスCを任意の値に実現す
ることが可能である。
このようにして形成されるキヤパシタCは、第
15図dにおいて示す集中定数キヤパシタ79と
して等価的に置換することができる。更に、伝送
路に存在する分布インダクタ成分および伝送路の
屈曲形成によつて発生する集中インダクタ成分そ
れぞれの総合によつて形成されるインダクタは、
集中定数インダクタ80として等価的に置換する
ことができる。この第15図dにおいてアース端
子を共通化して表わすと、明らかに最終的には第
15図eにおいて示すように、集中定数キヤパシ
タ79および集中定数インダクタ80より成る並
列共振回路と等価になり、同調器を実現すること
ができる。
以上説明した発振装置に用いる帰還増幅器とし
てはトランジスタ,電界効果トランジスタ,IC
などの半導体デバイスによるものや真空管による
ものなどを用いることができる。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明は薄い
誘電体層を介して対向設置するかもしくは誘電体
の表面で並設する電極で同調器を構成し、その同
調器を帰還増幅器の入力端子もしくは出力端子に
接続設置するように構成すると共に、上記同調器
に接続設置する電圧可変リアクタンス素子に対す
る制御電圧として、デイジタル信号コードを変換
することによつて得る直流電圧を用い、そのデイ
ジタル信号コードの設定によつて発振装置の発振
周波数を可変制御するように構成しているので 確定できるデイジタル信号コードによつて発
振同調制御が可能であること、および安定でか
つ高精度な変換機能を有するD−Aコンバータ
を用いて発振同調制御が可能であることによつ
て、発振装置の発振同調精度が著しく向上す
る。それによつて、発振装置における発振周波
数を安定に確保でき、また発振信号における基
本波レベルを充分に高くすることができると共
に高周波成分レベルを充分に低くすることがで
きるので歪を著しく安定に低減することがで
き、更には相互変調妨害排除特性およびスプリ
アス輻射妨害排除特性を著しく安定に向上する
ことができる。
コンピユータ応用の多機能デイジタル制御系
と直接に接続することが可能である。それによ
つて、発振装置およびそれを設置する機器の高
度な多機能制御化を、高精度な発振同調制御と
同時に実現することができる。すなわち、多機
能デイジタル制御系の高精度な制御に応じて、
充分に安定な発振同調機能を発揮する発振装置
を実現することができる。
発振装置に用いる同調器において、インダク
タとキヤパシタの間における接続リードを設置
することなく共振回路を構成することができる
と共に同調機能を果たすことができる。それに
よつて同調器におけるリードインダクタンスお
よびストレーキヤパシタの発生を皆無にするこ
とができる。従つて、目標とする同調周波数に
おける共振以外に発生する不測の共振は、広い
周波数帯域に渡つて存在することがない。その
結果、安定な周波数選択特性が確保できて、発
振すべき信号における基本波のレベルを充分に
高くすることができ、またその高調波成分レベ
ルを充分に低減することが可能となる。よつて
発振信号における歪を著しく安定にかつ小さく
することができる。また安定な周波数選択特性
が確保できることによつて、多数の信号を同時
に発振する場合において発生する相互変調妨害
およびスプリアス輻射妨害の問題を充分に軽減
することが可能となる。
モジユール化することが可能な同調器を有す
る発振装置が実現できるので、機械的振動によ
つて同調器におけるインダクタンスおよびキヤ
パシタンスの定数変動の発生が皆無であり、そ
れによつて発振同調特性が極めて安定である。
また、同調器を構成する誘電体としてその誘電
率の温度依存性が小さい材料を用いることによ
つて、周囲温度の変化によるキヤパシタンスの
変動を極めて小さくすることができ、それによ
つて同調特性を極めて安定にすることができ
る。従つて、発振装置における発振周波数特性
および不要妨害信号排除特性が周囲条件の変化
に依存することなく、また発振装置を構成する
初期のみならず非常に長時間に渡つて安定にそ
れらの特性を確保することができる。
簡単な構成によつて一体化した同調器を有す
ると共に、非常にシンプルな形態の発振装置を
実現することができる。更に、超薄型でかつ小
型の発振装置を実現することが可能となる。従
つて、同調器から輻射する発振信号の不要輻射
量を極めて小さくすることができる。それによ
つて、構成する発振装置自体の発振動作を安定
にすることができるだけでなく、他の発振系に
対しても妨害影響を及ぼすことがない。
発振装置における同調器に用いる誘電体とし
て、帰還増幅器を構成する回路基板を共用すれ
ば、発振装置における実装形態を合理化するこ
とができる。また、それによつて更に同調器を
構成する部品の数量を大巾に削減することが可
能であり、大量生産に適した発振装置が実現で
きると共に、製造コストを大巾に低減すること
ができる。
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の発振装置の構成回路図、第2図
は従来の発振装置に用いていた同調器の部品構成
斜視図、第3図ないし第5図は本発明の実施例に
おける発振装置の構成回路図、第6図ないし第1
4図は本発明の実施例における発振装置に用いる
同調器の構成図であり、第6図ないし第13図に
おいてaは表面図、bは側面図、cは裏面図、第
14図においてaは側面図、bは上面図、第15
図ないし第17図は本発明の実施例における発振
装置に用いる同調器の動作原理説明図である。 15……帰還増幅器、17……同調器、21…
…可変同調器、20……電圧可変キヤパシタンス
ダイオード、23……D−Aコンバータ、25…
…デイジタル信号処理器、27……コード変換
器、18,19,101,102,104,10
5,107,108,110,111,113,
114,116,117,119,120,12
2,123,125,126,70,71,7
5,76……伝送路電極、100,103,10
6,109,112,115,118,121,
124……誘電体。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 誘電体を介して対向設置するかもしくは誘電
    体の表面で並設される電極それぞれのアースに接
    続される端子を互いに対向しない相異対向位置関
    係となるように設定して成る同調器における任意
    の片方の電極のオープン端子に電圧可変リアクタ
    ンス素子を接続設置し、また上記同調器における
    任意の片方の電極のオープン端子に帰還増幅器の
    入力端子もしくは出力端子を接続設置し、D−A
    コンバータより成る制御部に同調制御コードを入
    力すると共に、その制御部におけるアナログ出力
    電圧を上記電圧可変リアクタンス素子に供給する
    ことを特徴とした発振装置。 2 D−Aコンバータにラツチを前置して制御部
    とした特許請求の範囲第1項記載の発振装置。 3 制御部にRAMもしくはROMを前置した特
    許請求の範囲第1項および第2項のいずれかに記
    載の発振装置。 4 制御部にシリアル入力コードをパラレル出力
    コードに変換するコード変換器を前置した特許請
    求の範囲第1ないし第3項のいずれかに記載の発
    振装置。 5 電極として少なくとも一個所以上の任意の屈
    曲角もしくは屈曲率および任意の屈曲方向を示す
    屈曲部を有するものを用いた特許請求の範囲第1
    項ないし第4項のいずれかに記載の発振装置。 6 電極としてスパイラル形状を有するものを用
    いた特許請求の範囲第1項ないし第4項のいずれ
    かに記載の発振装置。 7 一方の電極における長さを他方の電極におけ
    る長さよりも任意に短かく設定し、かつ任意の部
    分で対向設置もしくは並設させた特許請求の範囲
    第1項ないし第6項のいずれかに記載の発振装
    置。 8 誘電体の内部においてそれぞれの電極もしく
    は任意の片側の電極における部分もしくは全部を
    設置した特許請求の範囲第1項ないし第7項のい
    ずれかに記載の発振装置。 9 円筒形状もしくは角筒形状の誘電体における
    内周部もしくは外周部においてそれぞれの電極を
    設置した特許請求の範囲第1項ないし第8項のい
    ずれかに記載の発振装置。 10 電極それぞれにおけるアースに接続する端
    子を、アースと接続せずに共通端子とした特許請
    求の範囲第1項ないし第9項のいずれかに記載の
    発振装置。
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