JPH0354883B2 - - Google Patents

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JPH0354883B2
JPH0354883B2 JP1127584A JP1127584A JPH0354883B2 JP H0354883 B2 JPH0354883 B2 JP H0354883B2 JP 1127584 A JP1127584 A JP 1127584A JP 1127584 A JP1127584 A JP 1127584A JP H0354883 B2 JPH0354883 B2 JP H0354883B2
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variable
terminal
tuning
inductor
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03HIMPEDANCE NETWORKS, e.g. RESONANT CIRCUITS; RESONATORS
    • H03H5/00One-port networks comprising only passive electrical elements as network components
    • H03H5/02One-port networks comprising only passive electrical elements as network components without voltage- or current-dependent elements

Landscapes

  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Filters And Equalizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ラジオ、テレビの送信機や受信機、
およびその他通信機全般に用いることができる可
変同調装置に関するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、ラジオやテレビの放送電波や通信機の通
信電波の数が増加しており、受信を希望する電波
の周波数選択をする可変同調装置の性能において
は、高い安定性と信頼性が必要とされている。一
方、可変同調装置が設置される受信機、送信機や
通信機の製造コストの低減も大きな課題であり、
特に合理化が困難な高周波部の同調回路部品につ
いては抜本的な新技術の開発が特に必要とされて
いる。
以下図面を参照にしながら従来の同調装置につ
いて説明する。第1図は従来の可変同調装置の回
路図であり、1は1次インダクタ、2は1次イン
ダクタ1と並列共振回路を形成する可変キヤパシ
タ、3は可変キヤパシタ2に並設されるトリマキ
ヤパシタ、4は2次インダクタ、5はチヨークコ
イルであり、直流電源端子6に入力される直流電
流を通過させるとともに交流信号を阻止しながら
発振器よりなる回路部7にその直流電流を供給す
るラインとして作用する。8はバイパスコンデン
サ、9は2次インダクタ4によつてピツクアツプ
された同調周波数信号が供給される増幅器よりな
る回路部、10は直流阻止用コンデンサである。
ここで11に示す可変同調回路部は、従来におい
ては第2図に示すような部品によつて構成されて
いた。すなわちコア90に巻回されたコイルより
なるトランスインダクタ91とトリマキヤパシタ
92および可変キヤパシタ93が回路導体94お
よびアース導体95によつて接続され、更に他の
回路(図示せず)に接続される回路導体96には
チヨークコイル97を介して直流電源端子98に
入力される直流電流が供給され、直流電源端子9
8はバイパスコンデンサ99でアース導体95に
接続され、トランスインダクタ91における2次
インダクタ端子100は他の回路(図示せず)に
接続されるように取出され、回路導体94と回路
導体96は直流阻止用コンデンサ101を介して
接続されるように構成される。102は可変キヤ
パシタ93の制御電圧供給端子である。
しかしながら上記のような構成においては (1) トリマキヤパシタ3もしくは92におけるキ
ヤパシタンスの信頼性能が低く、特に機械的振
動に対する安定性が著しく悪い。それによつて
可変同調周波数範囲の高精度な設定が困難であ
るとともに長期的にみると大きく可変同調周波
数範囲が変動するという不都合が生じていた。
(2) 交流信号を阻止しながら直流電流を供給する
ためには、チヨークコイル5もしくは97と直
流阻止用コンデンサ10もしくは101および
バイパスコンデンサ8もしくは99のそれぞれ
よりなる付加回路が必要とされている。特にチ
ヨークコイル5もしくは97においてはその形
態が大きく、またコストが高いなどの不都合な
点が存在し、可変同調装置のスペースフアクタ
を低下させるとともにコストアツプの要因とな
つていた。また上記のような付加回路が可変同
調回路に接続されるために、その付加回路によ
る不安定なストレーキヤパシタが可変同調回路
に影響し、それによつて可変同調周波数が不安
定になつていた。更に上記付加回路における配
線導体も複雑なパターンとなり、不要なリード
インダクタンスを発生させ、可変同調動作を不
安定にさせるとともに同調信号の不要輻射量を
増大させていた。
(3) 第2図に示すものはトランスインダクタ部品
91が他の部品と比較してサイズが大きく、特
に高さ寸法が非常に大きいことが原因して機器
の小型化と薄型化の実現を阻害していた。さら
にインダクタ部品のコイルに挿入されているフ
エライト材のコアは機械的振動によつてその設
定位置の変動が発生し、それによつて同調周波
数が非常に大きく変動していた。また、そのフ
エライト材のコアにおける誘磁率μの温度依存
性の大きいことが原因してインダクタンスが不
安定であり、それによつても同調周波数が大き
く変動していた。それと同時に同調Qも影響を
受けて大きく変動していた。さらに同調周波数
を設定目標値に安定確保するために、それぞれ
の部品を定められた設定位置に高い精度で設置
する必要があり、特に高周波可変同調装置とし
て量産する場合にはその設置精度の確保が困難
であり、それによつて同調周波数が設定目標値
から大きく離れるとともに一定値に収斂させる
ことが不可能であり、その量産性に問題があつ
た。
(4) 第2図に示すものにおける問題点として、ト
ランスインダクタおよびトリマキヤパシタはそ
れぞれ別個の部品として形成されたものであ
り、それぞれ設置された部品に対して長い経路
の回路導体を介して接続されるように構成され
ていた。それによつて不要なリードインダクタ
ンスやストレーキヤパシタが多く発生し、それ
によつて可変同調装置の動作が不安定であると
ともに初期の設計目標を実現することが困難で
あつた。従つて修正を含む設計作業に多くの時
間を費していた。また、それぞれの可変同調装
置は独立した最小機能単位の別個部器の集合回
路であるため、既存の技術概念では部品点数の
削減および製造の合理化について対処すること
が不可能であり、それによつて可変同調装置の
コスト低減には限界がある。
などの問題点を有していた。
発明の目的 本発明は、同調用トランスインダクタ部品と同
調用トリマキヤパシタ部品を一体化して構成する
とともに、同調用トリマキヤパシタ部品を不要に
し、更にチヨークコイルおよび直流阻止用キヤパ
シタを不要にしても可変同調回路に接続される回
路部に対して直流電圧電流を供給可能にし、更に
可変同調動作における耐振動安定性を向上させ、
また可変同調周波数範囲の高精度な設定とその長
期的安定性を確保することが可能な可変同調装置
を提供することを目的とするものである。
発明の構成 上記目的を達成するために本発明は、誘電体を
介して対向設置した少なくとも一ケ所の屈曲部を
有するそれぞれの電極における共通端子位置がそ
れぞれの電極で反対側となるように設定され、上
記それぞれの電極のうちの片方の電極に直流電流
を通過させて発振器もしくは増幅器よりなる回路
部に供給し、上記それぞれの電極のうちの片方の
電極の所要部と共通端子との間に可変リアクタン
ス素子を接続した構成であり、これにより片方の
電極が1次インダクタまたは2次インダクタとし
て、また他方の電極が2次インダクタまたは1次
インダクタとして作用するとともにそれぞれの電
極によつてトランスを形成し、更に第1の電極と
第2の電極が対向して先端オープンの伝送路によ
る分布定数回路を形成し、この分布定数回路によ
つて発生する負リアクタンスによるキヤパシタを
実現し、片方の電極による1次インダクタまたは
2次インダクタと並列に作用させることができる
ものである。
実施例の説明 以下本発明における可変同調装置について図面
を参照しながら説明する。第3図a〜fは本発明
のそれぞれの実施例における可変同調装置の回路
構成を示す。第3図a〜cは可変キヤパシタンス
素子を用いた構成であり、第3図d〜fは電圧可
変キヤパシタンス素子を用いた構成である。
第3図aにおいて、一方の電極よりなる1次イ
ンダクタ103における片方の端子は発振器より
なる回路部104に接続され、他方の端子は直流
電源端子105に接続されかつバイパスキヤパシ
タ106を介してアースに接続される。一方、他
方の電極よりなる2次インダクタ107における
片方の端子は増幅器よりなる回路部108に接続
され、他方の端子はアースに接続される。そして
それぞれのアース端子は互いに逆方向側、すなわ
ちアース取出しはそれぞれ互いに反対側からとな
るように設定され、1次インダクタ103、2次
インダクタ107、バイパスキヤパシタ106に
よつて同調回路部109を構成する。更に可変キ
ヤパシタンス素子110が1次インダクタ103
における任意の所要部に接続設置されることによ
り可変同調装置を構成する。ここで2次インダク
タ107におけるオープン端子111と回路部1
08に接続する端子の間に存在する電極部分を任
意にカツトすることによつてトリマキヤパシタの
機能を発揮させ、それによつて可変同調周波数範
囲を任意に設定することができる。更にここで1
次インダクタ103に対する可変キヤパシタンス
素子110の接続設置は任意であり、かつそれに
よつて1次インダクタ103の先端をオープン端
子(図示せず)に設定して任意にカツトすること
によつて同調インダクタンスおよび同調キヤパシ
タンスを同時に調整することもできる。
第3図bにおいて、一方の電極によりなる2次
インダクタ112における片方の端子は増幅器よ
りなる回路部113に接続され、他方の端子は直
流電源端子114に接続されかつバイパスキヤパ
シタ115を介してアースに接続される。一方、
他方の電極よりなる1次インダクタ116におけ
る片方の端子は発振器よりなる回路部117に接
続され、他方の端子はアースに接続される。そし
てそれぞれのアース端子は互いに逆方向側、すな
わちアース取出しはそれぞれ互いに反対側からと
なるように設定され、1次インダクタ116、2
次インダクタ112、バイパスキヤパシタ115
によつて同調回路部118を構成する。更に可変
キヤパシタンス素子119が1次インダクタ11
6における任意の所要部に接続設置されることに
より可変同調装置を構成する。ここで2次インダ
クタ112におけるオープン端子120と回路部
113に接続する端子の間に存在する電極部分を
任意にカツトすることによつてトリマキヤパシタ
の機能を発揮させ、それによつて可変同調周波数
範囲を任意に設定することができる。更にここで
1次インダクタ116に対する可変キヤパシタン
ス素子119の接続設置は任意であり、かつそれ
によつて1次インダクタ116の先端をオープン
端子(図示せず)に設定して任意にカツトするこ
とによつて同調インダクタンスおよび同調キヤパ
シタンスを同時に調整することもできる。
第3図cにおいて、一方の電極よりなる1次イ
ンダクタ121における片方の端子は発振器より
なる回路部122に接続され、他方の端子は直流
電源端子123に接続されかつバイパスキヤパシ
タ124を介してアースに接続される。一方、他
方の電極よりなる2次インダクタ125における
片方の端子は増幅器よりなる回路部126に接続
され、他方の端子は直流電源端子127に接続さ
れかつバイパスキヤパシタ128を介して接続さ
れる。そしてそれぞれのアース端子は互いに逆方
向側、すなわちアース取出しはそれぞれ互いに反
対側からとなるように設定され、1次インダクタ
121、2次インダクタ125、バイパスキヤパ
シタ124および128によつて同調回路部12
9を構成する。更に可変キヤパシタンス素子13
0が1次インダクタ121における任意の所要部
に接続設置されることにより可変同調装置を構成
する。ここで2次インダクタ125におけるオー
プン端子131と回路部126に接続する端子の
間に存在する電極部分を任意にカツトすることに
よつてトリマキヤパシタの機能を発揮させ、それ
によつて可変同調周波数範囲を任意に設定するこ
とができる。更にここで1次インダクタ121に
対する可変キヤパシタンス素子130の接続設置
は任意であり、かつそれによつて1次インダクタ
121の先端をオープン端子(図示せず)に設定
して任意にカツトすることによつて同調インダク
タンスおよび同調キヤパシタンスを同時に調整す
ることもできる。
第3図dにおいて、一方の電極よりなる1次イ
ンダクタ132における片方の端子は発振器より
なる回路部133に接続され、他方の端子は直流
電源端子134に接続されかつバイパスキヤパシ
タ135を介してアースに接続される。一方、他
方の電極よりなる2次インダクタ136における
片方の端子は増幅器よりなる回路部137に接続
され、他方の端子はアースに接続される。そして
それぞれのアース端子は互いに逆方向側、すなわ
ちアース取出しはそれぞれ互いに反対側からとな
るように設定され、1次インダクタ132、2次
インダクタ136、バイパスキヤパシタ135に
よつて同調回路部138を構成する。更に電圧可
変キヤパシタンス素子139が2次インダクタ1
36における任意の所要部に接続設置されること
により可変同調装置を構成する。ここで1次イン
ダクタ132におけるオープン端子140と回路
部133に接続する端子の間に存在する電極部分
を任意にカツトすることによつてトリマキヤパシ
タの機能を発揮させ、それによつて可変同調周波
数範囲を任意に設定することができる。更にここ
で2次インダクタ136に対する電圧可変キヤパ
シタンス素子139の接続設置は任意であり、か
つそれによつて2次インダクタ136の先端をオ
ープン端子(図示せず)に設定して任意にカツト
することによつて同調インダクタンスおよび同調
キヤパシタンスを同時に調整することもできる。
電圧可変キヤパシタンス素子139は制御電圧端
子141に供給される制御電圧によつてそのキヤ
パシタンスが可変される。
第3図eにおいて、一方の電極よりなる2次イ
ンダクタ142における片方の端子は増幅器より
なる回路部143に接続され、他方の端子は直流
電源端子144に接続されかつバイパスキヤパシ
タ145を介してアースに接続される。一方、他
方の電極よりなる1次インダクタ146における
片方の端子は発振器よりなる回路部147に接続
され、他方の端子はアースに接続される。そして
それぞれのアース端子は互いに逆方向側すなわち
アース取出しはそれぞれに反対側からとなるよう
に設定され、1次インダクタ146、2次インダ
クタ142、バイパスキヤパシタ145によつて
同調回路部148を構成する。更に電圧可変キヤ
パシタンス素子149が2次インダクタ142に
おける任意の所要部に接続設置されることにより
可変同調装置を構成する。ここで1次インダクタ
146におけるオープン端子150と回路部14
7に接続する端子の間に存在する電極部分を任意
にカツトすることによつてトリマキヤパシタの機
能を発揮させ、それによつて可変同調周波数範囲
を任意に設定することができる。更にここで2次
インダクタ142に対する電圧可変キヤパシタン
ス素子149の接続設置は任意であり、かつそれ
によつて2次インダクタ142の先端をオープン
端子(図示せず)に設定して任意にカツトするこ
とによつて同調インダクタンスおよび同調キヤパ
シタンスを同時に調整することもできる。電圧可
変キヤパシタンス素子149は制御電圧端子15
1に供給される制御電圧によつてそのキヤパシタ
ンスが可変される。
第3図fにおいて、一方の電極よりなる1次イ
ンダクタ152における片方の端子は発振器より
なる回路部153に接続され、他方の端子は直流
電源端子154に接続されかつバイパスキヤパシ
タ155を介してアースに接続される。一方、他
方の電極よりなる2次インダクタ156における
片方の端子は増幅器よりなる回路部157に接続
され、他方の端子は直流電源端子158に接続さ
れかつバイパスキヤパシタ159を介してアース
に接続される。そしてそれぞれのアース端子は互
いに逆方向側、すなわちアース取出しはそれぞれ
互いに反対側からとなるように設定され、1次イ
ンダクタ152、2次インダクタ156、バイパ
スキヤパシタ155および159によつて同調回
路部160を構成する。更に電圧可変キヤパシタ
ンス素子161が2次インダクタ156における
任意の所要部に接続設置されることにより可変同
調装置を構成する。ここで1次インダクタ152
におけるオープン端子162と回路部153に接
続する端子の間に存在する電極部分を任意にカツ
トすることによつてトリマキヤパシタの機能を発
揮させ、それによつて可変同調周波数範囲を任意
に設定することができる。更にここで2次インダ
クタ156に対する電圧可変キヤパシタンス素子
161の接続設置は任意であり、かつそれによつ
て2次インダクタ156の先端をオープン端子
(図示せず)に設定して任意にカツトすることに
よつて同調インダクタンスおよび同調キヤパシタ
ンスを同時に調整することもできる。電圧可変キ
ヤパシタンス素子161は制御電圧端子163に
供給される制御電圧によつてキヤパシタンスが可
変される。
第4図は本発明の第1の実施例における同調回
路部の構成を示す。第4図aは同調回路部の正面
図、bはその側面図、cはその裏面図を示す。第
4図a〜cにおいて、15はセラミツク等からな
る板状の誘電体、16は誘電体15の表面にイン
ダクタを形成する一ケ所の屈曲部を有する電極で
ある。17は誘電体15の裏面に電極16と対向
して設置された同じ一ケ所の屈曲部を有する電極
であり、該電極17は電極16と相俟つて分布定
数回路を形成しキヤパシタを形成する。18は電
極16のアース端子であり、19は電極16にお
けるオープン端子である。一方、電極17におい
ては、電極16の端子18とは逆方向側の20が
アース端子であり、21がオープン端子である。
第5図a〜cは本発明の第2の実施例における
同調回路部の構成を示す。図において板状の誘電
体22に対する電極23と電極24の設置構成は
第4図a〜cで説明した実施例と同様であるが、
複数の屈曲部を有する電極で、その共通端子の位
置が逆になつており、25は電極23におけるオ
ープン端子であり、26は電極23のアース端子
である。一方、27は電極24のアース端子であ
り、28は電極24におけるオープン端子であ
る。
第6図a〜cは本発明の第3の実施例における
同調回路部の構成を示す。図に示すように板状の
誘電体29を介して対向する電極30と電極31
の設置構成は第5図a〜cで説明した実施例と同
様であるが、複数の直角の屈曲部を有する電極
で、共通端子の位置が逆になつており、32は電
極30のアース端子であり、33はオープン端子
である。一方、電極31においては34がオープ
ン端子であり、35が電極31のアース端子であ
る。
第7図a〜cは本発明の第4の実施例における
同調回路部の構成を示す。板状の誘電体36に対
する電極37と電極38の設置構成および端子モ
ードは第4図a〜cで説明した実施例と同様であ
るが、それぞれの電極はスパイラル形状を有する
ように設置した構成である。
第8図a,bは本発明の第5の実施例における
同調回路部の構成を示す。円筒状の誘電体57に
おける内周部に電極58が設置され、外周部に電
極59が電極58と対向して設置されたものであ
る。そして、それぞれの電極58および59のア
ース端子は互いに逆方向側となるように設定され
ている。ここで、誘電体57として円筒形状のも
の以外に角筒形状のものも使用することができ
る。
なお第4図〜第8図に示す実施例において示し
た同調回路部のアース設定は交流的アースを表わ
すものであり、直接的にアースと接続することも
またバイパスキヤパシタを介して間接的にアース
と接続することもそれぞれ任意で、第3図a〜f
に示すそれぞれの可変同調装置構成に応じて任意
に設定するものである。
また第4図〜第7図に示す実施例においては屈
曲部として任意の屈曲角を有する角弧状のパター
ンで形成したものを示したが、これとは別に屈曲
部として任意の曲率を有する円弧状のパターンで
形成した電極で構成してもよい。
以上それぞれの実施例において、それぞれの電
極におけるアース端子は特別にアース端子として
設定せずとも、一般的に共通端子として設定して
他の回路部(図示せず)に接続しても所要の目的
は達成することができる。
上記の実施例それぞれにおいて、高精度の電極
パターンを容易に形成することが可能であり、そ
れによつて設計目標の同調周波数に対して極めて
精度よく合致した同調回路部を実現することがで
きる。特に、第4図〜第7図に示すものは、同調
回路部の占有面積が小さくても比較的大きな分布
インダクタと分布キヤパシタを形成することが可
能である。従つて比較的低い同調周波数を有する
小型の同調回路部が実現でき、可変同調装置のス
ペースフアクタを向上させることができる。第8
図に示すものは第4図〜第7図に示すものよりさ
らに同調回路部を小型化しても、より充分大きな
インダクタとキヤパシタを形成することが可能で
ある。従つて充分に低い同調周波数を有する超小
型の可変同調装置を実現することができる。ま
た、第8図に示すものはこれを製造する場合にお
いて、連続した円筒形状の誘電体57に電極5
8,59をそれぞれ連続して形成し、所要の寸法
長さで切断することによつて大量にかつ容易に製
造することが可能である。
なお、上記それぞれの実施例における伝送路電
極としては金属導体、プリント金属箔導体、厚膜
印刷導体、薄膜導体などを使用することができ、
また上記それぞれの導体を異種組み合わせて伝送
路電極を形成してもよい。一方、誘電体としては
アルミナセラミツク、チタン酸バリウム、プラス
チツク、フツ化樹脂、ガラス、マイカ、樹脂系プ
リント回路基板などを用いることができる。
以上のように構成された本実施例の同調回路部
について以下その動作を説明する。
第9図a〜eは本発明の可変同調装置の同調回
路部における動作を説明するための等価回路であ
る。第9図aにおいて、電気長lを有し、互いに
アース端子を逆方向側に設定したそれぞれの伝送
路電極70,71によつて形成される伝送路に対
して、電圧eを発生する信号源72が伝送路電圧
70に接続されて信号を供給するものとする。そ
して、それによつて伝送路電極70の先端におけ
るオープン端子には進行波電圧eAが励起されるも
のとする。一方、伝送路電極71は上記の伝送路
電極70に近接して対向設置もしくは並設されて
いるので、相互誘導作用によつて電圧が誘起され
る。その伝送路電極71の先端におけるオープン
端子に誘起される進行波電圧をeBとする。
ここで伝送路電極70および71においてはそ
れぞれのアース端子が逆方向側に設定されている
ので、誘起される進行波電圧eBは励起する進行波
電圧eAに対して逆位相となる。そして、それぞれ
の進行波電圧eAおよびeBは伝送路の先端がオープ
ン状態であるので、伝送路電極70および71よ
り成る伝送路において電圧定在波を形成すること
になる。ここで伝送路電極70における電圧定在
波の分布様態を示す電圧分布係数をKで表わすも
のとすると、伝送路電極71における電圧分布係
数は(1−K)で表わすことができる。
そこで次に、伝送路電極70および71におい
て任意の対向する部分において発生する電位差V
を求めると V=KeA−(1−K)eB ……(1) で表わすことができる。ここで、それぞれの伝送
路電極70および71が同じ電気長lであるとす
ると eB=−eA ……(2) となり、それによつて第1式における電位差Vは V=KeA+(1−K)eA=eA ……(3) となる。すなわち伝送路電極70と71がそれぞ
れ対向する全ての部分において電位差Vを発生さ
せることができる。
ここで伝送路電極70および71はその電極巾
Wを有するものとし(電極の厚みは薄いものとす
る)、さらに誘電率εSを有する誘電体を介して間
隔dで対向されているものとする。この場合にお
ける伝送路の単位長当りに形成するキヤパシタン
スC0は C0=Q/V=Q/eA ……(4) Q=ε0εSW・V/d=ε0εSW・eA/d ……(5) であり、故に C0=ε0εSW/d ……(6) となる。
従つて、第9図aに示す伝送路は、第9図bに
示すような単位長当りにおいて第6式で求まる
C0の分布キヤパシタ73を含んだ伝送路となる。
さらに、この伝送路は第9図cに示すように、
伝送路の分布インダクタ成分および伝送路の屈曲
形状により発生する集中インダクタ成分それぞれ
による総合的な分布インダクタ77および78と
分布キヤパシタ73よりなる分布定数回数と等価
に表わすことができる。
次に、この分布キヤパシタ73の形成における
伝送路の電気長lとの関係について説明する。第
10図aに示すような伝送路における単位長当り
の特性インピーダンスZ0は、第10図bに示す等
価回路で表わすことができる。その特性インピー
ダンスZ0は一般的に となる。ここで伝送路が無損失の場合は となる。本発明の可変同調装置における実施例の
多くはこの仮定を適用することができ、かつ説明
の簡略化のため以下第8式に示す特性インピーダ
ンスZ0を用いる。第8式におけるキヤパシタンス
C0は第6式において求めた伝送路における単位
当りのキヤパシタンスC0と同じものである。す
なわち伝送路における単位長当りの特性インピー
ダンスZ0はキヤパシタンスC0の関数であり、そ
れはまたキヤパシタC0に関与する誘電体の誘電
率εS、伝送路電極の巾Wおよびそれぞれの伝送路
電極の設置間隔dの関数でもある。
以上のように、伝送路における単位長当りの特
性インピーダンスがZ0で、その電気長がlであ
り、かつ先端がオープン状態である伝送路の端子
に発生する等価リアクタンスXは X=−Z0cotθ ……(9) で表わすことができる。ここで θ=2πl/λ ……(10) であり、特に の場合において等価リアクタンスXは X≦0 ……(12) となる。すなわち伝送路の端子における等価リア
クタンスはキヤパシテイブリアクタンスとなり得
る。したがつて伝送路の電気長lによつてθが第
11式に該当する場合、すなわち例えば電気長lを
λ/4以下に設定することによりキヤパシタを形
成することができる。そして、その形成できるキ
ヤパシタのキヤパシタンスCは で表わされるように、θの変化によつて、すなわ
ち伝送路の電気長lの設定によつて任意のキヤパ
シタンスCを実現することができる。
以上第9式〜第13式において説明した伝送路の
動作様態について図に表わしたものが第11図で
ある。第11図では、先端がオープン状態の伝送
路において、その電気長lの変化に従つて端子に
発生する等価リアクタンスXが変化する様子を表
わしている。第11図から明らかなように、伝送
路の電気長lがλ/4以下もしくはλ/2〜
4λ/3などにおけるような場合には負の端子リ
アクタンスを形成することが可能であり、すなわ
ち等価的にキヤパシタを形成することができる。
さらに、負の端子リアクタンスを発生させる条件
において、伝送路の電気長lを任意に設定するこ
とによつて、キヤパシタンスCを任意の値に実現
することが可能である。
このようにして形成されるキヤパシタCは、第
9図dにおいて示す集中定数キヤパシタ79とし
て等価的に置換することができる。そして、伝送
路に存在する分布インダクタ成分および伝送路の
屈曲形成によつて発生する集中インダクタ成分そ
れぞれの総合によつて形成されるインダクタは、
集中定数インダクタ80として等価的に置換する
ことができる。この第9図dにおいてアース端子
を共通化して表わすと、明らかに最終的には第9
図eにおいて示すように、集中定数キヤパシタ7
9および集中定数インダクタ80より成る並列共
振回路と等価になり、可変同調装置を実現するこ
とができる。
以上の動作原理の説明から明らかなように、第
13式において示す形成されるキヤパシタのキヤパ
シタンスCはcotθの関数であり、これはすなわち
第10式において示されるように伝送路の長さlに
依存するものである。このように形成されるキヤ
パシタのキヤパシタンスCは伝送路の長さlの設
定によつて任意に定めることができる。従つて本
発明の可変同調装置の実施例において、第3図a
ないしfに示すオープン端子電極111,12
0,131,140,150,162のそれぞれ
の設計時における長さの設定によつて、もしくは
構成後におけるそれぞれの電極をカツトすること
によつて同調装置の同調周波数を任意に設定する
ことが可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、誘電体を介して対向設
置した少なくとも一ケ所の屈曲部を有するそれぞ
れの電極における共通端子位置がそれぞれの電極
で反対側となるように設定され、上記それぞれの
電極のうちの片方の電極に直流電流を通過させて
発振器もしくは増幅器よりなる回路部に供給し、
上記それぞれの電極のうちの片方の電極の所要部
と共通端子との間に可変リクタンス素子を接続す
るようにしたので、それぞれの電極間において有
効に電位差を発生させ、それによつて分布キヤパ
シタを形成させるとともに、片方の電極による集
中定数インダクタおよび分布定数インダクタより
なる総合的なインダクタと並列に作用させて、等
価的に並列共振同調回路を構成でき、更に片方の
電極によつて1次インダクタまたは2次インダク
タを、また他方の電極によつて2次インダクタま
たは1次インダクタをそれぞれ形成することによ
つてトランスを構成して同調トランスを形成でき
るとともに、その同調トランスの同調周波数を可
変するように作用させることができるものであ
り、それぞれの電極を直流電流の通過路としても
作用させることができることと相俟つて次のよう
な優れた効果が得られる。
(1) 同調回路部を構成するそれぞれの電極はトラ
ンスインダクタの機能を果たすと同時にトリマ
キヤパシタの機能も果たすように作用する。更
にそのトリマキヤパシタは誘電体を介した電極
のそれぞれによつて形成されるので振動に対し
て極めて安定である。それにより可変キヤパシ
タンス素子を設置して同調周波数を可変するよ
うにしても、その周波数変化範囲を極めて高精
度に維持することができる。従つてこの可変同
調装置を設置した受信機などの発振器もしくは
増幅器において発振周波数可変範囲もしくは同
調増幅性能を厳密に管理することが可能とな
り、受信機における感度、相互変調妨害排除特
性、スプリアス妨害排除特性などを飛躍的に向
上させることができる優れた効果が得られる。
(2) 同調回路部におけるそれぞれの電極よりなる
インダクタは同調交流信号通過路だけでなく、
直流電流の通過路および同調交流信号の阻止機
能も同時に果たすことができる。従つてそれぞ
れの電極を例えばプリント回路によつて構成す
るだけで、従来において必要としたチヨークコ
イルおよび直流阻止用コンデンサが全く不要と
なる。それによつて高価なチヨークコイルを使
用せずに可変同調装置が構成できるので大幅な
コストダウンが実現できるという優れた効果が
得られる。更に上記のようにチヨークコイルと
コンデンサを除去できるので、回路パターンが
シンプルになり、それによつて不要なリードイ
ンダクタンスおよびストレーキヤパシタが発生
せず、可変同調動作の安定度が向上するととも
に同調信号の不要な輻射を低減させることが可
能となる優れた効果が得られる。
(3) 可変同調装置としての同調作用を実現するた
めに従来において必要とされていた同調用トリ
マキヤパシタ部品が必要となる。そして電極そ
れぞれは1次インダクタおよび2次インダクタ
によるトランスの機能を実現するとともに、同
調用トリマキヤパシタ形成電極としても有効に
機能するように作用する。従つて伝送路として
機能する2個の電極と1個の誘電体だけによる
極めて簡単な構成と簡単な製造工法によつて、
トランスインダクタとトリマキヤパシタを一体
化構成できる。それによつて、一個の部品とし
て扱うことが可能な可変同調装置における同調
部を実現することができる。
(4) その他、トランスインダクタとトリマキヤパ
シタを一体化構成できて一個の部品として扱う
ことが可能な可変同調装置が実現でき、その形
態を薄型化および小型化することができ、また
機械的可動部分が全く無いモジユール化した構
成で可変同調装置が実現できるという優れた効
果が得られる。その効果により機械的振動に対
して極めて安定な可変同調装置が実現でき、不
要な接続リード線によるリードインダクタンス
やストレーキヤパシタの発生などの不安定要素
の介在を皆無にして超高周波領域まで極めて安
定な可変同調装置が実現でき、更に可変同調装
置としての部品点数の削減およびスペースフア
クタの向上が実現できるという優れた効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の可変同調装置の回路図、第2図
は従来の可変同調装置における部品構成を示す斜
視図、第3図a〜fは本発明の可変同調装置の回
路図、第4図a〜cないし第7図a〜cは本発明
のそれぞれの実施例における可変同調装置の同調
回路部の表面図、側面図および裏面図、第8図
a,bは本発明の他の実施例における可変同調装
置の同調回路部の側面図と上面図、第9図a〜
e、第10図a,b、第11図は本発明における
可変同調装置の動作原理を示す説明図である。 15,22,29,36,57……誘電体、1
6,17,23,24,30,31,37,3
8,58,59,70,71……伝送路電極、1
03,116,121,132,146,152
……1次インダクタ、107,112,125,
136,142,156……2次インダクタ、1
10,119,130……可変キヤパシタンス素
子、139,149,161……電圧可変キヤパ
シタンス素子、106,115,124,12
8,135,145,155,159……バイパ
スキヤパシタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 誘電体を介して対向設置した少なくとも一ケ
    所の屈曲部を有するそれぞれの電極における共通
    端子位置がそれぞれの電極で反対側となるように
    設定され、上記それぞれの電極のうちの片方の電
    極に直流電流を通過させて発振器もしくは増幅器
    に供給し、上記それぞれの電極のうちの片方の電
    極の所要部と共通端子との間に可変リアクタンス
    素子を接続した可変同調装置。 2 それぞれの電極におけるオープン端子となる
    電極部分の所定部がカツトされて、所定の可変同
    調周波数範囲が設定されたことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項記載の可変同調装置。 3 それぞれの電極は、誘電体の表裏に設置され
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
    可変同調装置。 4 それぞれの電極は、スパイラル形状であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の可変
    同調装置。 5 誘電体が筒状であることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の可変同調装置。 6 可変リアクタンス素子として電圧可変キヤパ
    シタンスダイオードを用いたことを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載の可変同調装置。 7 共通端子を交流的にアースに接続したことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第6項記載
    の可変同調装置。
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