JPH0542061Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 （産業上の利用分野） 本考案は剃刀の替刃カートリツジを収納する替
刃ケースに関するものである。

（従来の技術） 従来の剃刀替刃ケースは替刃カートリツジ収納
部に可撓性を有する保持部材を設けた替刃カート
リツジを収納部内に嵌脱可能に保持し、不使用時
に替刃カートリツジの抜けを防いでいた。

（考案が解決しようとする問題点） このように、従来の剃刀替刃ケースにおいては
保持部材を撓ませて替刃カートリツジにホルダを
脱着する構成となつているため、何らかの力が前
記剃刀替刃ケースに加わると、替刃カートリツジ
が同剃刀替刃ケースから外れるおそれがあり、替
刃カートリツジを確実に収納保持しておくことは
できなかつた。

考案の構成 （問題点を解決するための手段） この考案は前記問題点を解決するためになされ
たものであつて、支柱の外周には替刃カートリツ
ジを収納する複数個の収納溝を前記支柱の軸心方
向に沿つて設け、同収納溝の一端側には前記替刃
カートリツジを係止する係止部を設けるとともに
前記収納溝の他端側には前記支柱に対し回動可能
に回動蓋を設け、同回動蓋には前記収納溝に対応
したとき前記替刃カートリツジの挿入又は取出し
を許容する開口を設けたものである。

（作用） 上記手段により収納溝内に収納された替刃カー
トリツジは回動蓋と係止部とによつて封止され、
剃刀替刃ケース内から抜け出すことはない。又、
替刃カートリツジを使用するにあたつては回動蓋
を回動して開口を替刃カートリツジの収納された
収納溝に対応させ、替刃カートリツジをホルダに
装着し、前記開口を介して収納溝より外部へ抜き
出せばよい。

（実施例） 以下、この考案を具体化した一実施例を第１図
〜第８図に従つて説明する。

図面中、１は有蓋円筒状の台板であつて、その
上面には同台板１と同心円をなす円筒状の支柱２
が立設されている。３は前記支柱２の外周２ａに
て同支柱２の軸心方向に沿つて断面Ｔ字状に切欠
かれた収納溝であつて、本実施例では第３図に示
すように６個の収納溝３が互いに60°の間隔をな
して形成されている。なお、本実施例におては前
記収納溝３の長さは替刃カートリツジ３０が２ケ
収納できるようになつている。

４は前記支柱２の上端中央部にて支持された円
筒状のホルダ収納筒であつて、第２図に示すよう
にその底面をなす底板５には排水孔６が透設され
ている。７は前記支柱２の上端面から突出され、
前記ホルダ収納筒４の先端をなす回動軸部であつ
て、その外周には第３図、第５図に示すように前
記回動軸部７上端に近づくほど径が小さくなるよ
うに斜状に形成された係止突部８が互いに180°反
対位置にて２個突設されている。９は前記支柱２
上端面外周にて円弧状に突設された嵌合部として
の嵌合突部であつて、互いに隣接する収納溝３の
上端間をなす中間部２ｂのうち一ケ所にのみ配置
されている。

１０は前記支柱２の上面に覆うように前記回動
軸部７に対し取着された有蓋二重円筒状の回動蓋
であつて、その中央部から下方へ突設された内筒
部を回動軸受１３とし、同回動蓋１０の外筒部１
４と同心円状に形成されている。１５は前記回動
軸受１３の下端を内方へ環状に膨出させた係止段
部であつて、前記回動軸部７の係止突部８下面に
係合することによつて、前記回動蓋１０は前記支
柱２の上端面に回動可能に取着されている。

１６は前記回動軸受１３下端から前記回動蓋１
０の下面まで互いに180°反対位置にて切欠かれた
一対の溝であつて、前記回動軸受１３に弾性を持
たせている。従つて、前記回動軸受１３を前記回
動軸部７に取着するにあたつては前記係止突部８
に同回動軸受１３の係止段部１５の上方から押圧
当接させ、同回動軸受１３を自身の弾性に抗して
拡径させて前記係止突部８を乗り越えさせる。す
ると、前記回動軸受１３は自身の弾性により復帰
し、前記係止段部１５は前記係止突部８下面にて
係止され、前記回動軸部７に取着される。

１６ａは前記回動蓋１０外周部にて透設された
開口であつて、前記替刃カートリツジ３０を挿
入、取出し可能な大きさに形成されている。１７
は前記回動蓋１０の円筒部１４の下端面より凹設
された環状段部であつて、その内側面は前記支柱
２の先端部外周に対し常に摺接されるとともに、
その下面が前記嵌合突部９に当接しているときに
は前記係止突部８の下面に前記係止段部１５上面
が当接するように同係止段部１５の高さが設定さ
れている。

１８は前記環状凹部１７の下面に前記収納溝３
の間隔に対応して凹設された６個の被嵌合部とし
ての嵌合凹部であつて、前記円弧状の嵌合突部９
と嵌脱可能に形成されている。そして、前記嵌合
凹部１８は前記回動蓋１０が60°回動するごとに
順次そのうちの一つが前記嵌合突部９と嵌合し、
そのとき前記回動蓋１０の開口１６ａは前記収納
溝３の上端と対応する位置にロツクされる。

なお、１４ａは前記回動蓋１０の内筒部１４外
周に設けられたローレツトである。

２０は前記ホルダ収納筒４内にホルダ３５を収
納した状態で前記支柱２全体を覆うように形成さ
れた有蓋円筒状のダストカバーであつて、前記台
板１より若干内径が大きく形成されており、その
下端面が同台板１の下部外周を膨出させた係止段
部２１に当接することによつて台板１に係止され
る。なお、前記ダストカバー２０は透明な合成樹
脂にて形成され、替刃カートリツジ３０の前記収
納溝３内における収納状態や、ホルダ３５の収納
状態を外部から視認しうるようになつている。

２２は台板１外周にて互いに180°反対位置にて
突設された嵌合突部であつて、前記ダストカバー
２０下端面より切欠かれた嵌合凹部２３と嵌合す
ることによつて同ダストカバー２０が台板１に対
して回動するのを防止している。

さて、上記のように構成された剃刀替刃ケース
の作用について説明する。

第１図に示すように回動蓋１０がその開口１６
ａと支柱２上端面の中間部２ｂに対応する位置
（第１図において嵌合突部９のある中間部２ｂ位
置を示す）においては、収納溝３内に挿入突部３
１を外方へ向けた状態で収納された替刃カートリ
ツジ３０は長手方向一端側を係止部としての台板
１に係止され、他端側は回動蓋１０によつて封止
され、剃刀替刃ケースから抜け出すことはない。
また、替刃カートリツジ３０の刃先３２側のガー
ド部３３と反刃先側の押圧操作部３４は支柱２の
外周２ａに係止され収納溝３内に保持される。

この替刃カートリツジ３０を剃刀替刃ケース内
より抜き出すときは、回動蓋１０を摺接回動させ
て前記嵌合凹部１８のいずれか１つと前記嵌合突
部９を嵌合させれば第６図及び第７図に示すよう
に回動蓋１０の開口１６ａは収納溝３上端に対応
し、その位置にてロツクされる。そこで、替刃カ
ートリツジ３０をホルダ３５に装着した状態で開
口１６ａを介して収納溝３の長手方向に抜き出せ
ばよい。

逆に、替刃カートリツジ３０を収納溝３内に収
納するときは替刃カートリツジ３０をホルダ３５
に装着した状態で開口１６ａを介して収納溝３内
に挿入する。そして、挿入突部３１とホルダ３５
との装着を外し、再び回動蓋１０を回動させて支
柱２上端面の中間部２ｂ位置あるいは替刃カート
リツジ３０の入つていない収納溝３位置に合わせ
る。すると、替刃カートリツジ３０は支柱２の下
面をなす係止部としての台板１と回動蓋１０とに
よつて、収納溝３内に保持されて抜け出すことは
ない。

なお、この考案は前記実施例に限定されるもの
ではなく、収納溝を長くしたりあるいは短くした
りして替刃カートリツジの収納数を増減させた
り、前記実施例の構成中係止部としての台板１の
かわりに前記実施例の回動蓋１０と同様の回動蓋
を支柱２下端部に取着し、支柱２の両端に回動蓋
を取着して実施するなど、この考案の趣旨から逸
脱しない範囲で任意に変更することも可能であ
る。

考案の効果 以上詳述したように本考案においては支柱の外
周と係止部と回動蓋とによつて替刃カートリツジ
を確実に収納溝内に保持することができるという
優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はダストカバーを被せた状態を示す剃刀
替刃ケースの全体斜視図、第２図は回動蓋を取り
つける前を示す支柱の縦断面図、第３図は同じく
支柱の平面図、第４図は回動蓋の底面図、第５図
は剃刀替刃ケースの要部縦断面図、第６図は剃刀
替刃ケースの平面図、第７図はホルダと剃刀替刃
ケースの正面図、第８図はダストカバーと台板を
示す要部正面図である。 １……係止部、２……支柱、２ａ……外周、３
……収納溝、１０……回動蓋、１６ａ……開口、
３０……替刃カートリツジ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 支柱２の外周２ａには替刃カートリツジ３０
   を収納する複数個の収納溝３を前記支柱２の軸
   心方向に沿つて設け、同収納溝３の一端側には
   前記替刃カートリツジ３０を係止する係止部１
   を設けるとともに前記収納溝３の他端側には前
   記支柱２に対し回動可能に回動蓋１０を設け、
   同回動蓋１０には前記収納溝３に対応したとき
   前記替刃カートリツジ３０の挿入又は取出しを
   許容する開口１６ａを設けたことを特徴とする
   剃刀替刃ケース。 ２ 前記支柱２はその前記回動蓋１０側端面に嵌
   合部９が設けられ、一方前記回動蓋１０はその
   前記支柱２側端面に前記嵌合部９と嵌合し、前
   記開口１６ａと前記収納溝３の一端が対応する
   位置にて同回動蓋１０をロツクする被嵌合部１
   ８が設けられたものである実用新案登録請求の
   範囲第１項に記載の剃刀替刃ケース。 ３ 前記係止部は前記支柱２に対し回動可能に取
   着され、前記収納溝３と対応する開口を備えた
   回動蓋である実用新案登録請求の範囲第１項ま
   たは第２項のうちいずれか１項に記載の剃刀替
   刃ケース。 ４ 前記支柱２はその中央にホルダ３５を収納す
   るホルダ収納筒１１が設けられたものである実
   用新案登録請求の範囲第１項ないし第３項のう
   ちいずれか１項に記載の剃刀替刃ケース。