JPS5835187Y2 - Ｔ型剃刀 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はＴ型剃刀に関するものであって、その目的は
使用中にホルダーヘッドがハンドルから外れることなく
、安全性が高く、又組付けが容易なＴ型剃刀を提供する
ことを目的とする。

以下、この考案のＴ型剃刀を具体化した一実施例を図面
に従って説明すると、１は円柱状のハンドルであって、
その上端には上端部両側の対称位置に一対の係止突起２
が側方へ突設された嵌合凸部１ａが形成されている。

３は同ハンドル１の上端部に装着されるホルダーヘッド
の基板であって、その両側縁部には櫛刃部３ａが形成さ
れるとともに、その上面両端部には長方形状の取付孔３
ｂが透設されている。

４は基板３の下面中央に下方に向って突設された円筒状
の係止筒部、５は基部３の上面中央に係止筒部４と連通
するように透設された段付き孔であって、その上部の大
径部５ａは円形を威すとともに、その下部の小径部５ｂ
の内周面二個所には前記ハンドル１の嵌合凸部１ａが嵌
挿される割溝６が凹設されている。

なお、同割溝６の上端は前記大径部５ａに連通されると
ともに、その下端は前記係止筒部４の下面に開口され、
割溝６により二分された一対の段差面は、それぞれ一端
に対して他端が高くなるような螺旋状斜面に形成され、
前記ハンドル１の係止突起２の下面を圧接係止し得るよ
うに形成されている。

７は前記基板３に係止固定され、基板３とともにホルダ
ーヘッドを構成する押え板であって、その下面両側部に
は基板３の取付孔３ｂに嵌入され、先端部が基板３の下
面に係止される一対の係止爪部７ａが臭血されるととも
に、その下面中央部には前記一対の割溝６に挿入される
一対の回り止め突起７ｂが突設されている。

８は前記基板３と押え板７との間に挾持された刃体であ
って、その両側縁には切刃か゛形成されるとともに、そ
の中央部には前記押え板７の係止爪部７ａ及び回り止め
突起７ｂが嵌挿される位置決め孔８ａが透設されている
。

次に、上記のように構成されたＴ型剃刀について作用を
説明する。

まず、このＴ型剃刀を組付ける場合には、第３図に示す
ように、基板３の段付き孔５に対してハンドル１の嵌合
凸部１ａを下方から挿入し、基板３に対してハンドル１
を回動させる。

すると、段付き孔５の段差面にハンドル１の係止突起２
が圧接係止されるので、基板３の係止筒部４がハンドル
１の上端と係止突起２の下面との間に挾持固定される。

このように、基板３に対してハンドル１が固定された後
に、刃体８を基板３上に載置し、その上から係止爪部７
ａが刃体８の位置決め孔８ａを挿通し、基板３の取付孔
３ｂに挿入係止されるように押え板７を基板３に装着す
る。

すると、押え板７下面の係止爪部７ａの先端部が基板３
の下面に係止され、刃体８がその弾性に抗して湾曲され
て基板３と押え板７との間に挾持固定されるとともに、
第４図に示すように、押え板７下面の回り止め突起７ｂ
が段付き孔５の大径部５ａとハンドル１の嵌合凸部１ａ
とにより形成された隙間を通り、割溝６内へ挿入される
。

従って、このように組付けられた剃刀は、基板３に対し
てハンドル１を前記と反対方向に回動させようとしても
、押え板７の回り止め突起７ｂに係止され、その回動が
不能となるために、ホルダーヘッドはハンドル１から外
れることがない。

なお、この考案は前記実施例に限定されるものではなく
、例えば、基板３に係止爪部を設け、押え板７に同爪部
が係止可能な部分を設けたり、両者３．７をその両端に
おいて係止させたり、刃体８を一枚でなく、スペーサを
介して上下に配設された二枚刃にて形成したり、押え板
７には回り止め突起７ｂの代わりに回り止め凹部を形成
し、ハンドル１の嵌合凸部１ａの上端又は同上端に突設
した係止凸部を回り止め凹部に嵌合させるようにしたり
、各部の形状及び構成を適宜変更する等、この考案の趣
旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。

以上詳述したように、この考案のＴ型剃刀は基板３の上
面には上部に大径部５ａが形成され、下部には小径部５
ｂが形成された段付き孔５を透設するとともに、同段付
き孔５の小径部５ｂには上端が大径部５ａに連通され、
下端が基板３の下面に開口された割溝６を凹設し、又ハ
ンドル１の上端には前記小径部５ｂに嵌挿可能な嵌合凸
部１ａを設け、同凸部１ａの上端部周側には前記割溝６
に嵌挿可能な係止突起２を設け、前記嵌合凸部１ａを段
付き孔５に嵌挿し、さらに回動させることにより基板３
をハンドル１の上端と係止突起２との間に挾持固定し、
係止突起２が前記割溝６から抜は出ることを防止するよ
うに係止突起２を回動不能に係止するための凹又は凸形
状を威す回り止め部を押え板７の下面に設けたことによ
り、組付けが容易で、かつ安全性の向上を図ることがで
きる効果を奏するので、剃刀として実用上好ましい考案
である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のＴ型剃刀を具体化した一実施例を示
す分解斜視図、第２図は同じく正断面図、第３図はハン
ドルを基板に挿入した状態を示す平面図、第４図は第２
図の平断面図である。 ハンドル・・・・・・１、嵌合凸部・・・・・・１ａ、
係止突起・・・・・・２、基板・・・・・・３、取付孔
・・・・・・３ｂ、係止筒部・・・・・・４、段付き孔
・・・・・・５、大径部・・・・・・５ａ、小径部・・
・・・・５ｂ、割溝・・・・・・６、押え板・・・・・
・７、係止爪部・・・・・・７ａ、回り止め突起・・・
・・・７ｂ、刃体・・・・・・８、位置決め孔・・・・
・・８ａ０

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 基板３と、同基板３の下面側に固定されるハンドル
   １と、基板３の上面側に固定される押え板７と、基板３
   と押え板７との間に挾持される刃体８とより戒るＴ型剃
   刀において、基板３の上面には上部に大径部５ａが形成
   され、下部には小径部５ｂが形成された段付き孔５を透
   設するとともに、同段付き孔５の小径部５ｂには上端が
   大径部５ａに連通され、下端が基板３の下面に開口され
   た割溝６を凹設し、又ハンドル１の上端には前記小径部
   ５ｂに嵌挿可能な嵌合凸部１ａを設け、同凸部１ａの上
   端部周側には前記割溝６に嵌挿可能な係止突起２を設け
   、前記嵌合凸部１ａを段付き孔５に嵌挿し、さらに回動
   させることにより基板３をハンドル１の上端と係止突起
   ２との間に挟持固定し、係止突起２が前記割溝６から抜
   は出ることを防止するように係止突起２を回動不能に係
   止するための凹又は凸形状を威す回り止め部を押え板７
   の下面に設けたことを特徴とするＴ型剃刀。 ２ 回り止め部は押え板７の下面に突設された回り止め
   突起７ｂであり、同突起７ｂの先端は割溝６内に挿入可
   能に形成されていることを特徴とする実用新案登録請求
   の範囲第１項に記載のＴ型剃刀。