JPH0541672B2 - - Google Patents

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JPH0541672B2
JPH0541672B2 JP59015838A JP1583884A JPH0541672B2 JP H0541672 B2 JPH0541672 B2 JP H0541672B2 JP 59015838 A JP59015838 A JP 59015838A JP 1583884 A JP1583884 A JP 1583884A JP H0541672 B2 JPH0541672 B2 JP H0541672B2
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JP
Japan
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ink
resin
parts
handwriting
manufactured
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JP59015838A
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English (en)
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JPS60161470A (ja
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Eiichi Okabe
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Pentel Co Ltd
Original Assignee
Pentel Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、筆記具用インキに関し、更に詳細に
は非吸収面においての筆跡がストリツパブルペイ
ントの性能を有し、広範囲な塗装面及びプラスチ
ツク等の面を侵すことがなく、かつ、繊維ペン
先、樹脂成型ペン先を有する筆記具よりインキが
吐出できるようにした筆記具用インキに関するも
のである。 従来、ストリツパブルペイントは、ポリ塩化ビ
ニル及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ
ビニルブチラール、セルロース誘導体などを樹脂
成分とし、これらの樹脂成分を、ケトン類、塩素
化炭化水素、アルコール類、芳香族、炭化水素、
エステル類などの良溶媒に溶解し、且つ、可塑剤
を添加してペイントとし、自動車、航空機、機械
部品、金属製家庭用器具、その他鉄及び非鉄金属
用品、ガラス製品、プラスチツク成型品、ゴム製
品などの一時的な表面保護を目的とし、これらの
製品を使用する直前に完全に剥離出来る様になし
た塗材であり、通常の塗料と同様に、スプレー塗
装、刷毛塗り、又はデイツピングなどの方法によ
り塗装されている。近時、ストリツパブルペイン
トに顔料及び/又は、染料を添加し、着色ストリ
ツパブルペイントとして、ガラスウインドーなど
の装飾用にも使用されつつある。 しかし乍ら広い面に於ては、スプレー塗装、刷
毛塗りにより彩色塗装は、可能であるものの細部
塗装、微細模様の彩色塗装に於ては、従来の塗装
法では困難であつた。 一方、細部塗装あるいは微細模様の彩色塗装に
於ては通常の油性ペイントマーカーが有るがこれ
は剥離が困難であり、消去に際しては、該インキ
に使用せる有機溶剤、若しくは該インキに対し、
溶解性を有する溶剤にて消去するなど仲々困難で
あつた。 又、非吸収面に消去可能な油性マーカーインキ
としていわゆるホワイトボード用マーカーインキ
が有るもののこれは、ホワイトボードとの筆跡の
密着性を極めて低くし、布、紙などで容易に払拭
出来るようにされており、従つて、手、指などで
触れるだけでも消去され、筆跡の保持性という点
では極めて弱いものであつた。更には、密着性を
低くし筆跡自体の凝集力が低い為に消去に際して
は、筆跡の消し屑(粉)が飛散し、手、服、周囲
を汚染するという欠点をも有していた。 そこで、本発明者は、非吸収面に於て、筆跡
(塗膜)の保持性を向上せしめ、任意の時期に完
全に連続的にフイルム状に剥離可能にならしめ、
かつ、細部塗装、微細塗装が可能なように繊維ペ
ン先、樹脂成型ペン先を有する筆記具より吐出可
能な筆記具用インキを先に提案した。 然し乍ら、前記した筆記具用インキに使用する
有機溶剤、及び通常の可塑剤、例えば、DBP、
DOP、BOP、BBPなどのフタル酸エステル系可
塑剤、DOA、DOZ、DOSなどの脂肪酸エステル
系可塑剤、TCP、TBP、TOPなどのリン酸エス
テル系可塑剤、TOTMなどの芳香族カルボン酸
エステル系可塑剤は、溶解能、移行性が大きく、
従がつて各種塗装面、あるいは抵抗性の低いプラ
スチツクに、塗布(筆記)した場合、表面が侵さ
れ、染料、顔料の塗装面、プラスチツクへの移行
が発生したり、経時的な連続剥離性が劣る傾向に
ある。 本発明者は、上述の点を改良すべく、樹脂、有
機溶剤、可塑剤について種々検討を行なつた結
果、遂に本発明を完成したものである。 即ち、本発明は、ポリビニルブチラール樹脂
と、低級一価アルコールと、二塩基酸成分とグリ
コール成分とチエーンストツパーとよりなる高分
子ポリエステル系可塑剤と、染料及び/又は顔料
とから少なくともなる筆記具用インキであつて、
下記条件を有する筆跡が連続剥離可能な筆記具用
インキを要旨とするものである。 <条件> Γ樹脂の使用量が筆記具用インキ全量に対して5
〜20重量%であること。 Γ粘度が60cps/25℃以下であること。 Γ表面張力が20〜35dyne/cmであること。 以下本発明を詳細に説明する。 ポリビニルブチラール樹脂は、インキのバイン
ダーであり、かつ、インキの剥離性を発現せしめ
るものであつて、ストリツパブルコート、ストリ
ツパブルペイントとして、用いられる処のポリビ
ニルブチラール樹脂(以下PVBと略す)が使用
される。 市販のPVBとしては、テンカブチラール
#2000−L、#3000−1、#3000−2、#3000−
4、#4000−1、#4000−2(以上、電気化学工
業(株)製)、エスレツクBL−1、BL−2、BL−
S、BX−L、BM−1、BM−2、BM−S(以
上、積水化学工業(株)製)などがある。 筆跡(塗膜)の保持性が良好で連続剥離可能な
らしめる為には、インキ中の樹脂濃度が高い方が
好ましく、従つて使用するPVBは、樹脂溶液粘
度の低い方がインキ吐出を考離すれば好ましい。 従つて、該樹脂の平均重合度は、1000以下が望
ましく使用される。 上述の点を考慮し、種々検討した結果、樹脂の
使用量は、インキに対し、樹脂の平均重合度等に
依り異なるものの5〜20重量%が良好である。 低級一価アルコールは、塗装面、プラスチツク
を侵すことが少なく、速乾性で前記樹脂を溶解す
るものであり、メタノール、エタノール、n−プ
ロパノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−
アミルアルコール、イソアミルアルコール、sec
−アミルアルコール、n−ヘキサノールなどがあ
る。 尚、前記アルコールの他に、樹脂の良溶剤では
ないものの、ポリエステル系可塑剤の溶解性向
上、乾燥性調節、粘度調節などの意味で、脂肪族
炭化水素系溶剤、脂環族炭化水素系溶剤を混合し
て使用することも出来る。 二塩基酸成分とグリコール成分とチエーンスト
ツパーとよりなる高分子ポリエステル系可塑剤
は、通常の可塑剤にみられる様な、塗装表面を侵
したり、塗布(筆記)後、長時間経過した場合
に、剥離しなくなるという欠点を有さず、塗膜に
可塑性を与えるものである。 本発明に用いるポリエステル系可塑剤は、二塩
基酸成分とグリコール成分とチエーンストツパー
とを反応させることによつて容易に得られる。二
塩基酸成分は、セバシン酸、アジピン酸、フタル
酸などが挙げられ、グリコール成分は、エチレン
グリコール、プロピレングリコール、ブチレング
リコールなどが挙げられ、チエーンストツパー
は、炭素数が4〜18の脂肪族の一価アルコール又
は一塩基性酸などが挙げられる。 市販のポリエステル系可塑剤としては、アデカ
サイザーP−200、同P−300、同PN−150、同
PN−250(以上アデカ・アーガス化学(株)製)、ポ
リサイザーP−202、同P−204、同P−103(以上
大日本インキ化学工業(株)製)、パラプレツクスG
−33、同G−50(以上ローム&ハース社製)など
がある。 ポリエステル系可塑剤の使用量は、PVB100重
量部に対して、5〜50重量部の範囲であることが
望ましい。5重量部より少ないと、可塑性が殆ん
どなくなり、50重量部より多いと、粘着性を生
じ、ブロツキングを起こし易くなる。又、塗膜強
度が低下し、剥離時にちぎれ易くなり、連続剥離
性が低下してしまうからである。 染料及び/又は顔料は、着色の為に使用される
ものであつて、染料ならば、前記有機溶剤に可溶
なものを使用し、顔料は無機系、有機系を問わず
使用出来る。 染料及び/又は顔料の使用量は、3〜30重量%
が良好である。 次に、本発明インキが具備すべき物性値とし
て、表面張力は、20〜35dyne/cm、粘度は
60cps/25℃以下である。 即ち、表面張力が20dyne/cm以下では、紙、
布などに一般用油性マーカーとして使用された場
合筆跡が滲み易く又、35dyne/cm以上では被塗
布面がポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂な
どの極性の低い樹脂の場合、筆跡のレベリング性
が悪く、ハジキ易くなつてしまうからである。 又、粘度が60cps/25℃以上では、繊維ペン先、
樹脂成型ペン先からのインキ吐出が悪くなり、カ
スレる傾向が出てくる為である。 従つて、上記せる成分の他に、表面張力を調整
するための各種界面活性剤、顔料の分散を助ける
湿潤剤や分散剤、剥離性を向上させるための剥離
剤なども少量添加される。 本発明の筆記具用インキは、上述の成分を溶解
もしくは分散せしめインキ化した後、繊維ペン
先、樹脂成型ペン先を有する筆記具に充填し使用
される。 以下、実施例に従がい本発明を詳細に説明する
が、実施例中「部」とあるのは「重量部」を示
す。 実施例 1 デンカブチラール#2000−L(電気化学工業(株)製、
PVB) 10部 エタノール 72部 n−ブタノール 8部 アデカサイザーP−200(アデカ・アーガス化学(株)
製、ポリエステル系可塑剤) 3部 Valifast Blue1603S(オリエント(株)製、染料)
5部 デンカブチラール#2000−L、Valifast
Blue1603S、アデカサイザーP−200を溶剤に溶
解させ青色インキを得た。 比較例 1 アデカサイザーP−200の代わりにDOPに代え
た他は、実施例1と同様にして青色インキを得
た。 実施例 2 エスレツクBL−1(積水化学工業(株)製、PVB)
10部 エタノール 60部 n−ブタノール 10部 メチルシクロヘキサン 15部 ポリサイザーP−202(大日本インキ化学工業(株)
製、ポリエステル系可塑剤) 2部 フタロシアニングリーン(顔料) 10部 デイスパロン#301(楠本化成(株)製、分散剤) 1部 エスレツクBL−1を溶剤に溶解させた後、他
の成分を加え、ボールミルで分散させ緑色のイン
キを得た。 比較例 2 実施例2中のポリサイザーP−202をDOAに代
えた他は実施例2と同様にして緑色インキを得
た。 実施例 3 デンカブチラール#2000−L 10部 エタノール 72部 n−ブタノール 8部 パラプレツクスG−33(ローム&ハース社製、ポ
リエステル系可塑剤) 2部 クロノスKR−380(チタン工業(株)製、酸化チタン
顔料) 30部 デイスパロン#301 1部 デンカブチラール#2000−Lを溶剤に溶解させ
た後、他の成分を加え、ボールミルで分散させ、
白色インキを得た。 比較例 3 実施例3のパラプレツクスG−33の代わりに
TCPを使用した他は実施例3と同様にして白色
インキを得た。 実施例1〜3、比較例1〜3で得られたインキ
の物性値、塗膜性能は、表−1に示した通りであ
つた。
【表】 これらの実施例インキを繊維ペン先を有する筆
記具に充填し、ガラス板、アルミ板、鉄板、ポリ
エチレン板などの非吸収面に筆記したところ、筆
跡は鮮明で、乾燥後、手指で擦過したが、筆跡は
消えることはなかつた。更に、2カ月後筆跡の一
端にセロテープを貼り付け剥したところ、容易に
かつ連続的にフイルム状になつて筆跡が剥離し
た。又、紙に筆記したところ、滲むことはなかつ
た。 尚、市販のストリツパブルペイントを繊維ペン
先を有する筆記具に充填したところ、ペイントは
吐出しなかつた。又、市販の油性顔料タイプのホ
ワイトボード用マーカーで非吸収面に筆記し、乾
燥後、手指で擦過したところ、筆跡が消えてしま
つた。 以上のように本発明の筆記具用インキは、非吸
収面に筆記した筆跡の保持性能が良く、染料、顔
料の塗装面、樹脂板への移行もなく、容易にかつ
連続的に剥離可能なものである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリビニルブチラール樹脂と、低級一価アル
    コールと、二塩基酸成分とグリコール成分とチエ
    ーンストツパーとよりなる高分子ポリエステル系
    可塑剤と、染料及び/又は顔料とから少なくとも
    なる筆記具用インキであつて、下記条件を有する
    筆跡が連続剥離可能な筆記具用インキ。 <条件> ●樹脂の使用量が筆記具用インキ全量に対して5
    〜20重量%であること。 ●粘度が60cps/25℃以下であること。 ●表面張力が20〜35dyne/cmであること。
JP59015838A 1984-01-31 1984-01-31 筆記具用インキ Granted JPS60161470A (ja)

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JPH07103336B2 (ja) * 1987-04-30 1995-11-08 ぺんてる株式会社 筆記具用油性顔料インキ
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JPS5842672A (ja) * 1981-09-05 1983-03-12 Pilot Ink Co Ltd 筆記板用マ−キングインキ

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