JP3128625B2 - 修正用水性顔料組成物 - Google Patents
修正用水性顔料組成物Info
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- JP3128625B2 JP3128625B2 JP03065467A JP6546791A JP3128625B2 JP 3128625 B2 JP3128625 B2 JP 3128625B2 JP 03065467 A JP03065467 A JP 03065467A JP 6546791 A JP6546791 A JP 6546791A JP 3128625 B2 JP3128625 B2 JP 3128625B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は手書き文やタイプライタ
ー文等の誤記部を隠ぺいし、修正するための修正用のペ
ースト状の水性顔料組成物に関する。
ー文等の誤記部を隠ぺいし、修正するための修正用のペ
ースト状の水性顔料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の修正用組成物は液状のもの
が主流であり、有機溶剤ベースの修正液と水性ベースの
修正液の二種がある。前記有機溶剤ベースの修正液には
メチルシクロヘキサン、1,1,1−トリクロロエタン
等の揮発性溶剤が主体に使用されていて、安全衛生上の
問題があり、水性ベースの修正液は水性インキによる筆
跡の修正には不適であるという制約がある。また両種の
修正液共、液中の白色顔料(酸化チタン等)の沈降の問
題があり、使用時の再分散のための撹拌手段が必要であ
った。
が主流であり、有機溶剤ベースの修正液と水性ベースの
修正液の二種がある。前記有機溶剤ベースの修正液には
メチルシクロヘキサン、1,1,1−トリクロロエタン
等の揮発性溶剤が主体に使用されていて、安全衛生上の
問題があり、水性ベースの修正液は水性インキによる筆
跡の修正には不適であるという制約がある。また両種の
修正液共、液中の白色顔料(酸化チタン等)の沈降の問
題があり、使用時の再分散のための撹拌手段が必要であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水性ベース
であるが水性インキによる筆跡の隠ぺい、修正にも適用
でき、白色顔料の沈降の問題がなく、使用時の撹拌を必
要としない修正用のペースト状顔料組成物を提供しよう
とするものである。
であるが水性インキによる筆跡の隠ぺい、修正にも適用
でき、白色顔料の沈降の問題がなく、使用時の撹拌を必
要としない修正用のペースト状顔料組成物を提供しよう
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の修正用水性顔料
組成物は、水溶性樹脂及び水を含有するビヒクル中に白
色顔料が分散されてなるペースト状の組成物である。前
記白色顔料には酸化チタン、酸化亜鉛、パール顔料等が
用いられ、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸アルミニウ
ム、硫酸バリウム等の体質顔料が併用されてもよい。こ
れら白色顔料は全組成中40乃至80重量%の範囲で用
いられる。前記水溶性樹脂はポリビニルアセタール、ポ
リビニルアルコール、酢酸ビニル−ビニルアルコール−
アクリル酸エステル共重合物、酢酸ビニル−ビニルアル
コール−メタクリル酸エステル共重合物等から選ばれる
酢酸ビニル系ポリマーである。これらポリマーの使用量
は全組成中1乃至15重量%の範囲であり、1%より少
量では紙への密着性及び顔料の分散性が不充分であり、
15%を越えると使用される水分量に対して充分に溶解
されないことになる。水分量は全組成中10乃至30重
量%、好ましくは15乃至25重量%の範囲であり、1
0%未満では所要の流動性が得られず、30%を越える
と水性インキによる筆跡を汚し、また塗膜の乾燥も遅く
なる。以上の成分の他、必要に応じて前記ポリマーの可
塑剤や、顔料の分散性をよくしたり組成物の流動性を改
良するための界面活性剤や防腐剤等が用いられる。この
ような構成の組成物は、流動性の面でスプレッドメータ
ーによる1分値として10乃至40mm/分の物性値を
示すものが実用上の適性を有し、好ましくは15乃至3
0mm/分の範囲の値を示すものである。前記値が40
より高い組成物では肉厚の塗膜が形成されず、良好な隠
ぺい性が得られない。
組成物は、水溶性樹脂及び水を含有するビヒクル中に白
色顔料が分散されてなるペースト状の組成物である。前
記白色顔料には酸化チタン、酸化亜鉛、パール顔料等が
用いられ、炭酸カルシウム、シリカ、珪酸アルミニウ
ム、硫酸バリウム等の体質顔料が併用されてもよい。こ
れら白色顔料は全組成中40乃至80重量%の範囲で用
いられる。前記水溶性樹脂はポリビニルアセタール、ポ
リビニルアルコール、酢酸ビニル−ビニルアルコール−
アクリル酸エステル共重合物、酢酸ビニル−ビニルアル
コール−メタクリル酸エステル共重合物等から選ばれる
酢酸ビニル系ポリマーである。これらポリマーの使用量
は全組成中1乃至15重量%の範囲であり、1%より少
量では紙への密着性及び顔料の分散性が不充分であり、
15%を越えると使用される水分量に対して充分に溶解
されないことになる。水分量は全組成中10乃至30重
量%、好ましくは15乃至25重量%の範囲であり、1
0%未満では所要の流動性が得られず、30%を越える
と水性インキによる筆跡を汚し、また塗膜の乾燥も遅く
なる。以上の成分の他、必要に応じて前記ポリマーの可
塑剤や、顔料の分散性をよくしたり組成物の流動性を改
良するための界面活性剤や防腐剤等が用いられる。この
ような構成の組成物は、流動性の面でスプレッドメータ
ーによる1分値として10乃至40mm/分の物性値を
示すものが実用上の適性を有し、好ましくは15乃至3
0mm/分の範囲の値を示すものである。前記値が40
より高い組成物では肉厚の塗膜が形成されず、良好な隠
ぺい性が得られない。
【0005】
【作用】ビヒクルの主体に酢酸ビニル系ポリマーが用い
られていることにより、白色顔料の分散性、紙への密着
性が良好であり、従来の修正液に比較して水分量が少な
く、その上前記ポリマーの水切れの良さから水性インキ
の筆跡を汚すことなく隠ぺいし、更に塗膜上に水性イン
キで再筆記した筆跡も淡色化されることがない。
られていることにより、白色顔料の分散性、紙への密着
性が良好であり、従来の修正液に比較して水分量が少な
く、その上前記ポリマーの水切れの良さから水性インキ
の筆跡を汚すことなく隠ぺいし、更に塗膜上に水性イン
キで再筆記した筆跡も淡色化されることがない。
【0006】
【実施例】実施例及び比較例の顔料組成物の組成及び物
性値を表1に示す。
性値を表1に示す。
【表1】 表中の組成の数値はすべて重量部で表されており、物性
値(スプレッドメーターによる1分値)はmm/分の単
位で示される。また成分の詳細は注番号に従って以下に
示す。1.タイトーンR−5N(堺化学工業) 2.25%ポリビニルアセタール(エスレックW−20
1,積水化学工業)水溶液 3.ポリビニルアルコール(けん化度86〜89モル
%,重合度300以下) 4.ポリビニルアルコール(けん化度83〜87モル
%,重合度100) 5.20%酢酸ビニル−ビニルアルコール−アクリル酸
エステル共重合物水溶液 6.30.5%スチレン−アクリル酸共重合体水溶液 7.ポリビニルピロリドン(分子量17000) 8.ヒドロキシプロピルセルロース 9.フタル酸ジブチル 10.プロキセルXL−2(ICI社) 各組成物は以下の処方に従って製造された。まずビーカ
ー中に所定量の樹脂及び水を投入、撹拌により溶解させ
る。但し、樹脂水溶液の場合は追加水分と混合するだけ
でよい。次ぎに防腐剤、可塑剤及び白色顔料を加え、混
合する。この混合物を三本ロールミルに3回通して混練
し、顔料組成物を得た。各組成物を試料として以下の試
験を行った。所定用紙に水性インキ充填のサインペン黒
色、赤色及び油性ボールペン黒色、赤色の4種で文字を
筆記しておく。別に窓孔を形成した厚さ50μmのプラ
スチックフィルムを、窓孔部が前記用紙の筆跡に当たる
ようにのせ、テープで止着する。窓孔部に試料をのせ、
定規で過剰の試料をかき取って筆跡上に塗膜を形成させ
る。各試料につき前記各筆跡を覆う塗膜を2こづつ作成
し、一方の塗膜については下地の筆跡の隠ぺい性を観察
した後、塗膜部分を4っ折りにして塗膜の割れ具合を観
察する。もう一方の塗膜については、塗膜形成と同時に
ストップウォッチを作動させ、前記筆記具にて再筆記可
能となるまでの時間を測定する。以上の試験結果は表2
に示した。
値(スプレッドメーターによる1分値)はmm/分の単
位で示される。また成分の詳細は注番号に従って以下に
示す。1.タイトーンR−5N(堺化学工業) 2.25%ポリビニルアセタール(エスレックW−20
1,積水化学工業)水溶液 3.ポリビニルアルコール(けん化度86〜89モル
%,重合度300以下) 4.ポリビニルアルコール(けん化度83〜87モル
%,重合度100) 5.20%酢酸ビニル−ビニルアルコール−アクリル酸
エステル共重合物水溶液 6.30.5%スチレン−アクリル酸共重合体水溶液 7.ポリビニルピロリドン(分子量17000) 8.ヒドロキシプロピルセルロース 9.フタル酸ジブチル 10.プロキセルXL−2(ICI社) 各組成物は以下の処方に従って製造された。まずビーカ
ー中に所定量の樹脂及び水を投入、撹拌により溶解させ
る。但し、樹脂水溶液の場合は追加水分と混合するだけ
でよい。次ぎに防腐剤、可塑剤及び白色顔料を加え、混
合する。この混合物を三本ロールミルに3回通して混練
し、顔料組成物を得た。各組成物を試料として以下の試
験を行った。所定用紙に水性インキ充填のサインペン黒
色、赤色及び油性ボールペン黒色、赤色の4種で文字を
筆記しておく。別に窓孔を形成した厚さ50μmのプラ
スチックフィルムを、窓孔部が前記用紙の筆跡に当たる
ようにのせ、テープで止着する。窓孔部に試料をのせ、
定規で過剰の試料をかき取って筆跡上に塗膜を形成させ
る。各試料につき前記各筆跡を覆う塗膜を2こづつ作成
し、一方の塗膜については下地の筆跡の隠ぺい性を観察
した後、塗膜部分を4っ折りにして塗膜の割れ具合を観
察する。もう一方の塗膜については、塗膜形成と同時に
ストップウォッチを作動させ、前記筆記具にて再筆記可
能となるまでの時間を測定する。以上の試験結果は表2
に示した。
【表2】 表中の評価の表示の内容は以下のとおり。 隠ぺい性 ○:完全に隠ぺい ◇:ほぼ良好 ×:不良 密着性 ○:割れなし ×:割れてぼろぼろになる 乾燥性 ○:2分以内 △:2〜3分 ×:3分超 再筆記性 ○:紙上と同様の筆跡が得られる ×:再筆
記不能
記不能
【0007】
【発明の効果】本発明の修正用水性顔料組成物はペース
ト状であるので、均一な塗膜を得るための先端ノズルを
有するチューブに充填されるか、スタンプに組み込まれ
て用いることにより、使用時に撹拌操作を行うことなく
紙上の文の誤記部に簡便に適用され、形成される塗膜は
隠ぺい性に優れ、紙への密着性が良好であり、水性ベー
スでありながら乾燥も早く、水性インキによる筆跡をも
汚すことなく隠ぺいし、更に塗膜上への再筆記性も水性
インキ、油性インキを問わず可能である。
ト状であるので、均一な塗膜を得るための先端ノズルを
有するチューブに充填されるか、スタンプに組み込まれ
て用いることにより、使用時に撹拌操作を行うことなく
紙上の文の誤記部に簡便に適用され、形成される塗膜は
隠ぺい性に優れ、紙への密着性が良好であり、水性ベー
スでありながら乾燥も早く、水性インキによる筆跡をも
汚すことなく隠ぺいし、更に塗膜上への再筆記性も水性
インキ、油性インキを問わず可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】 白色顔料、水溶性樹脂及び水を含有して
なるペースト状組成物であって、前記成分の組成物中に
占める重量比は白色顔料40乃至80%、水溶性樹脂1
乃至15%及び水10乃至30%の範囲であり、前記樹
脂はポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、酢
酸ビニル−ビニルアルコール−アクリル酸エステル共重
合物及び酢酸ビニル−ビニルアルコール−メタクリル酸
エステル共重合物からなる群より選ばれる酢酸ビニル系
ポリマーであり、該組成物はスプレッドメーターによる
1分値が10乃至40の値を示すものであることを特徴
とする修正用水性顔料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03065467A JP3128625B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 修正用水性顔料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03065467A JP3128625B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 修正用水性顔料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04279682A JPH04279682A (ja) | 1992-10-05 |
JP3128625B2 true JP3128625B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=13287955
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03065467A Expired - Fee Related JP3128625B2 (ja) | 1991-03-06 | 1991-03-06 | 修正用水性顔料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3128625B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101988843B1 (ko) * | 2017-02-07 | 2019-06-12 | 전흥기 | 배수효율이 향상된 집수정 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5404807A (en) * | 1992-06-09 | 1995-04-11 | Riso Kagaku Corporation | Three dimensional image formation process |
-
1991
- 1991-03-06 JP JP03065467A patent/JP3128625B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101988843B1 (ko) * | 2017-02-07 | 2019-06-12 | 전흥기 | 배수효율이 향상된 집수정 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04279682A (ja) | 1992-10-05 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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