JPH0541505B2 - - Google Patents

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JPH0541505B2
JPH0541505B2 JP62327271A JP32727187A JPH0541505B2 JP H0541505 B2 JPH0541505 B2 JP H0541505B2 JP 62327271 A JP62327271 A JP 62327271A JP 32727187 A JP32727187 A JP 32727187A JP H0541505 B2 JPH0541505 B2 JP H0541505B2
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JP
Japan
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lid
epoxy
film
aluminum plate
lubricant
Prior art date
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JP62327271A
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JPH01182248A (ja
Inventor
Masayuki Kawahara
Hisashi Hotsuta
Toshiaki Watanabe
Shinya Ootsuka
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Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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Priority to JP32727187A priority Critical patent/JPH01182248A/ja
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Publication of JPH0541505B2 publication Critical patent/JPH0541505B2/ja
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/38Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures
    • B21D51/383Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures scoring lines, tear strips or pulling tabs
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D51/00Making hollow objects
    • B21D51/16Making hollow objects characterised by the use of the objects
    • B21D51/38Making inlet or outlet arrangements of cans, tins, baths, bottles, or other vessels; Making can ends; Making closures
    • B21D51/44Making closures, e.g. caps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Details Of Rigid Or Semi-Rigid Containers (AREA)
  • Containers Opened By Tearing Frangible Portions (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は、イージイオープン蓋およびその製法
に関するもので、より詳細には、優れた加工性、
耐腐食性及び耐熱水性を有する内面樹脂フイルム
型イージイオープン蓋及びその製法に関する。 (従来の技術) 従来、格別の器具を用いることなく手で容易に
開封できる缶詰用缶として、所謂イージイオープ
ン蓋付缶体が広く使用されている。この缶蓋は、
加工性の点から金属素材としてアルミ板を用い、
このアルミ板から成る缶蓋に、アルミ板の厚み方
向の途中に達するようにスコアを設けて、開口用
部分を区画し、この開口用部分に蓋板自体でリベ
ツトを形成させ、このリベツトでプル・タブを固
定したものであり、缶胴部材のフランジとの間に
二重巻締されて使用されるものである。 このイージイオープン蓋は、ビール、炭酸飲料
等の腐食性の少ない内容物に対しては、満足すべ
き結果が得られるとしても、一般食缶用の内容
物、例えば食塩を含む内容物に対してはアルミ板
の腐食の点から到底適用不能であつた。勿論、ア
ルミ板の腐食を防止するために、アルミ板の缶内
面側に有機保護塗膜を施すことが行われている
が、スコア加工時及びリベツト加工時に塗膜にか
なりの傷が入るのを避け得ない。また、この塗膜
の傷を補正するために、電着塗装による補正塗り
を行うこともで提案されているが、操作が煩瑣で
しかもコスト高を招く上、その保護効果において
も必ずしも十分に満足し得るものではない。 特に、食缶においては、缶胴部材として、ブリ
キが主に使用されているが、一つは経済性の見地
から、もう一つは優れた耐腐食性と塗膜に対する
密着性の見地から、エイン・フリー・スチール
(TFS)、即ち、電解クロム酸処理鋼板から成る
缶胴部材が広く使用されているが、のブリキまた
はTFS缶胴にアルミ製イージイオープン蓋を巻
締した食缶においては、異種金属の接続により電
池が形成され、アルミ板の腐食が顕著に生ずるよ
うになる。 アルミ板の内面側にポリプロピレンのフイルム
を貼り合わせ、外面側からアルミ板の厚み方向途
中に達するようにスコアを設けたイージイオープ
ン蓋も既に知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上述した樹脂フイルム内面ラミ
ネート型アルミ蓋は、その工業的な製造及びレト
ルト殺菌食缶としての用途の面でいまだ解決され
るべき問題点を残している。即ち、蓋の製造工程
や缶胴との巻締工程においては、樹脂フイルム層
が加工具や搬送部材と接触しつつ各種加工及び移
送が行われるが、この接触時にフイルムにクラツ
クやピンホール等の傷が入るのを避け得ない。フ
イルムの傷は、アルミ板に到達するようなもので
あれば、直ちに蓋の孔食を生じ、漏洩あるいは微
生物侵入等の重大な欠陥を生じるが、フイルムの
傷がこのように深い傷でない場合にも、蓋のプレ
ス加工或はスコア加工或は開封用タブの取付けの
ためのリベツト加工に際して、フイルムに加わる
引張り変形によつて、小さな傷も深い傷となり、
前述した孔食等の腐食を生ずることになる。 また、熱可塑性樹脂フイルムは、熱硬化性樹脂
から成る保護塗膜に比して耐熱水性に欠けてお
り、100℃で60分間等の苛酷なレトルト殺菌、条
件に賦せられた後には、前述した加工部で被覆剥
離や腐食が著しく生ずるようになる。また、熱可
塑性樹脂フイルム、特にポリプロピレンフイルム
の場合には腐食性成分に対するバリヤー性が低
く、アルミ板の耐腐食性に関しても未だ十分満足
し得るものではない。 本発明者等は先に、アルミ製イージイオープン
蓋の製造に際し、アルミ板の蓋内面となるべき表
面にエポキシ系熱硬化性接着プライマーを介して
二軸延伸ポリエステルフイルムをラミネートし、
該フイルム上にも滑剤を含有するエポキシ系熱硬
化性樹脂塗膜を設けたものを用いることを提案し
たが、このラミネート板は未だ高速製蓋時にスコ
ア加工部等でフイルムの傷付またはフイルムの割
れを生ずることがわかつた。 従つて、本発明の目的は、従来のフイルムラミ
ネートイージイオープン蓋における上記欠点が解
消され、製蓋時におけるスコア加工部やリベツト
加工部におけるフイルムの傷付またはフイルム割
れが完全に解消され、優れた加工性、耐腐食性及
び耐熱水性を有するイージイオープン蓋及びその
製法を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本発明によれば、アルミ板の蓋外面となるべき
表面に外面保護塗膜を形成させる工程と、二軸延
伸ポリエチレンテレフタレート系フイルムの蓋内
面となるべき表面にエポキシ−フエノール系熱硬
化性樹脂塗料を塗布し、該フイルムの他方の面に
エポキシ−フエノール系熱硬化性接着プライマー
を塗布する工程と、塗装アルミ板の他方の面に、
前記塗装ポリエチレンテレフタレート系フイルム
を、接着プライマー層と、アルミ板とが対面する
位置関係で施す工程と、得られるラミネートを、
接着プライマー層及びエポキシ−フエノール系熱
硬化性樹脂塗膜が硬化するように熱処理する工程
と、ラミネートのエポキシ−フエノール系熱硬化
性樹脂塗膜上乃至必要に応じその上の外面保護塗
膜上に滑剤を薄く塗布する工程と、滑剤塗布ラミ
ネート板に、蓋外面側からアルミ板の厚み方向の
途中に達するようにスコアを刻設すると共に、該
ラミネート板をイージイオープン蓋に加工する工
程とから成ることを特徴とする缶詰用缶体と巻締
して使用するためのイージイオープン蓋の製法が
提供される。 本発明によればまた、二軸延伸ポリエチレンテ
レフタレート系フイルムの一方の面にエポキシ−
フエノール系熱硬化性接着プライマーを塗布する
工程と、アルミ板に前記塗装ポリエチレンテレフ
タレート系フイルムを接着プライマー層とアルミ
板とが対面する位置関係で施す工程と、得られる
ラミネートの蓋内面となるべき表面にエポキシ−
フエノール系熱硬化性樹脂塗料を塗装焼付けする
工程と、アルミ板の蓋外面となるべき表面に外面
保護塗膜を形成させる工程と、ラミネートのエポ
キシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜上乃至必要
に応じその上の外面塗膜上に滑剤を薄く塗布する
工程と、滑剤塗布ラミネート板に、蓋外面側から
アルミ板の厚み方向の途中に達するようにスコア
を刻設すると共に、該ラミネート板をイージイオ
ープン蓋に加工する工程とから成ることを特徴と
する缶詰用缶体と巻締して使用するためのイージ
イオープン蓋の製法が提供される。 本発明によればまた、缶詰用缶体として膜締し
て使用するためのイージイオープン蓋であつて、
この蓋は、(i)アルミ板、(ii)アルミ板の蓋外面とな
るべき表面に形成された外面保護塗膜、(iii)アルミ
板の蓋内面となるべき表面に施されたエポキシ−
フエノール系熱硬化性接着プライマー層、(iv)該接
着プライマー層を介して設けられた二軸延伸ポリ
エチレンテレフタレート系フイルム、(v)該ポリエ
チレンテレフタレート系フイルム上のエポキシ−
フエノール系熱硬化性樹脂塗膜、及び(vi)該エポキ
シ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜上乃至必要に
応じその上の該外面保護塗膜上の滑剤の層から成
るラミネート塗装板から形成され且つ該ラミネー
ト塗装板には蓋外面からアルミ板の厚み方向の途
中に達するようにスコアが形成されていることを
特徴とするイージイオープン蓋が提供される。 滑剤を薄く塗布するエポキシ−フエノール系熱
硬化性樹脂塗膜は、滑剤を含有するものであつて
も、また滑剤を含有しないものであつてもよい
が、エポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜中
にも滑剤を含有せしめた方が高速製蓋時における
フイルム割れ防止に一層有効である。 (作用) 本発明のイージイオープン蓋の断面構造を拡大
して示す第1図において、イージイオープン蓋1
は、上側が缶外面、下側が缶内面として示されて
おり、アルミ板2、該板の内側に接着プライマー
3を介して設けられた二軸延伸ポリエチレンテレ
フタレート系フイルム層4、該樹脂フイルム層の
缶内面側に設けられたエポキシ−フエノール系熱
硬化性樹脂塗膜5、該エポキシ−フエノール系熱
硬化性樹脂塗膜5の缶内面側表面に設けられた滑
剤層6、アルミ板2の外面側に設けられた保護塗
膜7、該外面保護塗膜表面に設けられた滑剤層8
及びアルミ板の外面側から厚み方向の途中に達す
るように設けられた開口用スコア9から成つてい
る。 本発明のイージーオープン蓋は、アルミ板2の
内面側に、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート
系フイルム層4が設けられ、且つこのフイルム層
4の表面上にエポキシ−フエノール系熱硬化性樹
脂塗膜層5が設けられ且つ、この塗膜層5の表面
上に滑剤層6乃至塗膜層7の表面上に滑剤層8が
設けられていることが顕著な特徴である。 内面フイルム被覆イージイオープン蓋における
フイルムの傷付またはフイルム割れを説明するた
めの第2図において、アルミ板2とフイルム4と
から成るラミネートを金敷(アンビル)20上に
載せ、スコア加工ダイス21とラミネートのアル
ミ板2とを噛み合わせることにより、スコア加工
を行う。この際、ダイス21により加わる垂直方
向の圧縮応力Aは、アルミ板2の残留厚み部22
及びその下のフイルム部分4では水平方向の引張
応力Bに転換されるが、このフイルム部分4にた
とえ微小であつてもキズ23が存在すると、この
部分に応力集中が生じて引張り割れ24にも至る
ものと思われる。 このフイルム上にエポキシ−フエノール系熱硬
化性樹脂塗膜を設ける場合には、フイルムが保護
されて、フイルム表面のキズの発生が防止される
ことが期待される。しかしながら、この塗装ラミ
ネート板を実際に工業的な製蓋工程に賦した場合
には、やはリスコア部での内面金属露出が発生す
ることが認められ、この傾向は、前述したエポキ
シ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜中に滑剤を含
有させた場合にも程度は減少するにしても同様に
認められる。 これに対して、本発明によれば、エポキシ−フ
エノール系熱硬化性樹脂塗上乃至必要に応じその
上の外面保護塗膜上に滑剤を薄く塗布することに
より、スコア加工部におけるフイルム割れが防止
され、金属露出を防止することが可能となるので
ある。薄い滑剤層を設けることにより、スコア加
工部のフイルム割れが防止されるという事実は、
多くの実験結果から現象として見出されたもので
あり、これに拘束されるものではないが、前述し
た事実から見て、フイルム上に設けられた塗膜に
入るキズもスコア加工部におけるフイルムの引張
り割れの原因となるのに対して、この塗膜の上に
滑剤層を薄く設けるだけで塗膜へのキズの発生が
防止され、その結果としてスコア加工部でのフイ
ルム割れが防止されるものと思われる。 本発明において、蓋内面材フイルムとして二軸
延伸ポリエステル(PET)フイルムを用いるこ
とは、内面材の機械的性質、耐熱水性、耐腐食性
及び内容品のフレーバー保持性の点で重要であ
る。ポリエステルは、他の樹脂フイルムに比して
諸特性に優れているばかりでなく、二軸方向に分
子配向することにより、機械的強度、耐熱水性、
各種成分の耐透過性が顕著に向上するが、本発明
もPETフイルムのこの特性を利用するものであ
る。 PETフイルムとアルミ板とをエポキシ−フエ
ノール系熱硬化性接着プライマーを介してラミネ
ートすることはこのプライマーがPETフイルム
とアルミ板との両方に優れた密着性を示し、耐剥
離性、耐熱水性に優れたラミネート構造を形成す
るために重要である。 一般に、フイルムラミネートアルミ板から成る
イージイオープン蓋では、スコア剪断位置でのフ
エザーリングの発生が問題となるが、本発明では
PETフイルムを使用し、これをエポキシ−フエ
ノール系プライマーを介して強固に密着させるこ
とにより、フエザーリングの発生も防止される。 PETフイルム上に設ける塗膜もエポキシ−フ
エノール系熱硬化性樹脂でなければならない。こ
の樹脂はPETフイルムに強固に密着し、かつ硬
化により耐熱水性や腐食成分に対するバリヤー性
に優れた緻密な膜が形成される。 例えば、二軸延伸ポリエステル内面被覆層の針
入法によるガラス転移点は、約80℃であるのに対
して、前述したエポキシ−フエノール樹脂硬化塗
膜及び滑剤層を内面に設けたラミネート蓋では針
入法ガラス転移点が約98℃に向上することが認め
られた。 (発明の好適実施態様) 缶蓋の構造 本発明によるイージイオープン蓋の構造を示す
第3図(上面図)及び第4図(側面断面図)にお
いて、このイージイオープン蓋1は、缶胴側面内
面に嵌合されるべき環状リム部(カウンターシン
ク)10を介してその外周側に密封用溝11を備
えておりこの環状リム部10の内側には開口すべ
き部分12を区画するスコア9が設けられてい
る。この開口すべき部分12には蓋材を缶蓋外面
側に突出させて形成したリベツト13が形成さ
れ、開封用プルタブ14が、このリベツト13の
リベツト打ちにより以下に示すように固定されて
いる。即ち開封用プルタブは、一端に開封用先端
15及び他端に把持用リング16を有し、開封用
先端15に近接してリベツト13で固定される支
点部分17が存在する。プルタブ14は、その開
封用先端15がスコア9の開封開始部と近接する
ように設けられている。 前述した密封用溝11は、密封用ゴム組成物
(シーラント)18がライニングされていて、缶
胴フランジとの間に密封が行なわれる。 開封に際してあ、開封用タブ14のリング16
を把持して、これを上方に持ち上げる。これによ
り開封用タブ14の開封用先端15が下方に押し
込まれ、スコア9の一部が剪断開始される。次い
で、リング16を把持してこれを上方に引張るこ
とにより、スコア9の残留部が破断されて開封が
容易に行なわれる。 アルミ板 アルミ板としては、この種のイージオープン蓋
に使用されているアルミ板は全て使用でき、例え
ば、純アルミやアルミと他の合金用金属、特にマ
グネシウム、マンガン等の少量を含むアルミ合金
が使用される。通常のアルミニウム素材は、電気
化学的に鋼よりも卑の状態にあり、両金属が電界
質系に共存すると、アルミニウムの腐食が進行す
る。かかる見地から本発明においては、Cu0〜0.8
%、Mg0〜2.8%、Mn0〜1.5%、Fe0〜0.5%、
Si0〜0.5%(%は重量基準)を含むアルミ合金を
アルミ板として用いることにより前記系での腐食
を有効に防止できる。すなわち合金成分として含
有されるCuは0%乃至0.8%、特に0.2乃至0.8%
の範囲にあることが耐食性の点より望ましい。こ
のCuはアルミニウム素材を電気化学的に貴な状
態にもたらす作用をし、銅−アルミニウム系の腐
食がより有効に防止されることになる。またMg
は0%乃至2.8%が耐食性の点により望ましい。
2.8%を越えると鋼とカツプルされたときに孔食
を生じ易くなる。Mnは0%乃至1.5%が加工性の
点より望ましい。1.5%を超えるとルベツト加工
等の加工が困難となる。 アルミ板の厚みは、蓋の大きさ等によつても相
違するが、一般に0.20乃至0.50mm、特に0.23乃至
0.30mmの範囲内あるのがよい。 アルミ板への内面材への密着性や耐腐食性の見
地からは、アルミ板の表面にクロメート処理膜を
形成させることが一般に望ましい。クロメート処
理膜の形成は、それ自体公知の手段、例えば、ア
ルミ板を、苛性ソーダで脱脂と若干のエツチング
を行つた後CrO34g/、H3PO412g/、
F0.65g/、残りは水のような処理液に浸漬す
る化学処理により行われる。クロメート処理膜の
厚みは、表面積当たりのCr原子の重量で表わし
て、5乃至50mg/dm2、特に10乃至35mg/dm2
範囲内にあることが密着性の点より望ましい。 内面フイルム、プライマー及び塗料 本発明では、内面フイルム材として二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレートフイルムを用いる。こ
の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフイルム
は、エチレンテレフタレート単位のみから成るホ
モポリエステルの他に、改質エステム反復単位の
少量を含む改質PETフイルムが使用される。用
いるPETの分子量は、フイルム形成能を有する
ような範囲であり、固有粘度[η]が0.7以上で
あるべきである。このフイルムは二軸延伸により
配向結晶化されていることが重要であり、配向結
晶の存在は、X線回折法、密度法、複屈折法、偏
光蛍光法等により容易に確認し得る。ポリエチレ
ンテレフタレートは、その融点よりかなり低い温
度、例えば80乃至150℃の温度で容易に熱結晶化
するという性質を有しており、しかもこの熱結晶
化は水の存在により著しく促進されるという傾向
がある。しかも、一般の食缶では105乃至125℃の
温度で加熱殺菌することから、この殺菌条件では
ポリエチレンテレフタレートの熱結晶化(球晶
化)が著しく進行し、例えば120℃では10〜20分
で結晶化し白化する。しかして、ポリエチレンテ
レフタレートがもし熱結晶化すると、内面保護層
自体著しく脆くなり、保護層自体衝撃や外力によ
り容易に剥離するようになり、また結晶化に伴う
体積収縮による内部応力で被覆層の剥離や破壊等
が生じるようになる。 本発明においては、ポリエチレンテレフタレー
トフイルムとして二軸延伸フイルムを使用し、該
フイルム自体を配向結晶化させておくことによ
り、加熱殺菌中の熱結晶化を防止し、フイルムに
優れた諸物性を実質上そのまま維持させるもので
ある。しかも、ポリエチレンテレフタレートフイ
ルムの分子配向により、未配向のフイルムに比し
て腐食成分のバリヤー性が著しく向上し、強度、
剛性等の諸物性も向上させることができる。 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フイル
ムは、内面材として上述した優れた特性を示す
が、このものは最も接着が困難な樹脂フイルムの
一つであり、特にアルミ板に対して密着させるこ
とが著しく困難であるという問題がある。 本発明では、上記二軸延伸PETフイルムとア
ルミ板とを、エポキシ−フエノール樹脂接着プラ
イマーを介して接合密着させる。一般にPETフ
イルムに対する接着剤としては、共重合ポリエス
テルが知られているが、共重合ポリエステルは、
十分に薄い層として設けることが困難であるとい
う問題がある。 イージイオープン蓋ではスコアを剪断したとき
に、スコアの剪断とともに内面材もこれに正確に
沿つて破断されることが要求される。このスコア
の破断性(スコアに沿つた内面材の破断性)は、
樹脂フイルムのアルミ板への密着性と樹脂フイル
ムの物性とにより影響される。即ち、フイルムの
密着力が高いほどスコアに沿つて正確かつ鋭利に
フイルムの剪断が行われ易い。本発明によれば、
接着層としてエポキシ−フエノール樹脂接着プラ
イマーを選択し、しかもその厚みを0.3乃至3μm
の限られた厚みとすることにより、PETフイル
ムとアルミ板との間に十分な密着力が得られると
共に、スコアに沿つた鋭利な内面材の剪断が行わ
れるものである。 PETフイルムとアルミ板との間の接着性に特
に優れたプライマーは、エポキシ樹脂(a)と多環多
価フエノールを含有するフエノールアルデヒド樹
脂(b)とから成るプライマーである。 用いるエポキシ樹脂(a)成分および多環多価フエ
ノール含有フエノールアルデヒド樹脂(b)成分とし
ては、内面保護塗膜に関して後に詳述するものが
使用される。 本発明において、エポキシ系熱硬化性塗膜とし
ては、エポキシ樹脂とエポキシ樹脂に対する硬化
剤樹脂とを含有する組成物が使用される。 エポキシ樹脂成分としては、この種の塗料中の
エポキシ樹脂成分として従来使用されているもの
はすべて制限なしに使用し得るが、これらの内代
表的なものとして、エピハロヒドリンとビスフエ
ノールA[2,2′−ビス(4−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン]との縮合によつて製造した平均分
子量800乃至5500、特に望ましくは、1400乃至
5500のエポキシ樹脂が挙げられ、このものは本発
明の目的に好適に使用される。このエポキシ樹脂
は、下記一般式 式中、Rは2,2′−ビス(4−ヒドロキシフエ
ニル)プロパンの縮合残基であり、nは樹脂の平
均分子量が800乃至5500となるように選択される
数である。 で表わされる。 尚、前述したエポキシ樹脂の分子量は、平均分
子量であり、従つて、比較的低重合度の塗料用エ
ポキシ樹脂と、高分子量の線状エポキシ樹脂、即
ちフエノキシ樹脂とをその平均分子量が上記の範
囲となるように組合せて使用することは何等差し
支えがない。 エポキシ樹脂に対する硬化剤樹脂成分として
は、水酸基、アミノ基、カルボキシル基等のエポ
キシ基に対して反応性を有する極性基を有する任
意の樹脂;例えば、フエノール−ホルムアルデヒ
ド樹脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、尿素
−ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、
極性基含有ビニル樹脂、極性基含有アクリル樹脂
等の1種又は2種以上の組合せが使用される。 これらの硬化剤樹脂の内で、フエノールホルム
アルデヒド樹脂、特に多環多価フエノールを含有
するフエノール−アルデヒド樹脂成分を用いるこ
とが、フイルムに対する密着性、腐食成分に対す
るバリヤー性及び耐加工性の点で望ましい。 使用するフエノール・アルデヒド樹脂成分(b)
も、この樹脂骨格中に多環フエノールを含有する
ものであれば、任意のものを用いることができ
る。 本明細書において、多環フエノールとは、フエ
ノール性水酸基が結合した環を複数個有するフエ
ノール類の意味であり、かかる多環フエノールの
代表的な例として、式 式中、Rは直接結合或は2価の橋絡基を表わ
す。 で表わされる2価フエノールが知られており、か
かるフエノールは本発明の目的に好適に使用され
る。前記式(2)の2価フエノールにおいて、2価の
橋絡基Rとしては、式−CR1R2−(式中、R1及び
R2は各々は水素原子、ハロゲン原子、炭素数4
以下のアルキル基、またはパーハロアルキル基で
ある)のアルキリデン基、−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−NR3−(式中、R3は水素原子また
は炭素数4以下のアルキル基である)の基等を挙
げることができるが、一般にはアルキリデン基又
はエーテル基が好ましい。このような2価フエノ
ールの適当な例は、 2,2′−ビス(4−ヒドロキシフエニル)プロ
パン(ビスフエノールA)、 2,2−ビス(4−ヒドロキシフエニル)ブタ
ン(ビスフエノールB)、 1,1′−ビス(4−ヒドロキシフエニル)エタ
ン、 ビス(4−ヒドロキシフエニル)メタン(ビス
フエノールF) 4−ヒドロキシフエニルエーテル、 p−(4−ヒドロキシ)フエノール、 等であるが、ビスフエノールA及びビスフエノー
ルBが最も好適である。 これらの多環フエノールは単独で或はその他の
フエノール類との組合せで、ホルムアルデヒドと
縮合反応させてレゾール型フエノールアルデヒド
樹脂とする。その他のフエノール類としては、従
来この種の樹脂の製造に使用される1価フエノー
ルは全て使用できるが、一般には下記式 式中、R4は水素原子又は炭素数4以下のアル
キル基又はアルコキシ基であつて、3個のR4
内2個は水素原子であり、かつ1個はアルキル基
又はアルコキシ基であるものとし、R5は水素原
子又は炭素数4以下のアルキル基である。 で表わさるれ2官能性フエノール、例えば、o−
クレゾール、p−クレゾール、p−tertブチルフ
エノール、p−エチルフエノール、2,3−キシ
レノール、2,5−キシレノール等の2官能性フ
エノールの1種又は2種以上の組合せが最も好ま
しい。勿論、上記式(3)の2官能性フエノールの他
に、フエノール(石炭酸)、m−クレゾール、m
−メチルフエノール、3,5−キシレノール、m
−メトキシフエノール等の3官能性フエノール
類;2,4−キシレノール、2,6−キシレノー
ル等の1官能性フエノール類;p−tert−アミル
フエノール、p−ノニルフエノール、p−フエニ
ルフエノール、p−シクロヘキシルフエノール等
のその他の2官能性フエノールも、単独で或は上
記式(3)の2官能性との組合せで、フエノールアル
デヒド樹脂の調製に使用することができる。 フエノールアルデヒド樹脂中における多環フエ
ノールの量は全フエノール成分の少なくとも10重
量%以上、特に30重量%以上であればよいが、多
環フエノール(イ)と前記1価フエノール(ロ)とを、 イ:ロ=98:2〜65:35 特に 95:5〜75:25 の重量比で組合せることが、耐レトルト性の点で
有利である。 また、フエノールアルデヒド樹脂のアルデヒド
成分としては、ホルムアルデヒド(又はパラホル
ムアルデヒド)が特に適しているが、アセトアル
デヒド、ブチルアルデヒド、ベンズアルデヒド等
の他のアルデヒドも単独或はホルムアルデヒドと
の組合せで使用することができる。 本発明に用いるレゾール型フエノールアルデヒ
ド樹脂は、上述したフエノールとアルデヒドとを
塩基性触媒の存在下に反応させることにより得ら
れる。フエノールに対するアルデヒドの使用量に
は特に制限はなく、従来レゾール型樹脂の製造に
使用されている量比で用いることができ、例えば
フエノール類1モル当たり1モル以上、特に1.5
乃至3.0モルの量比のアルデヒドを好適に用いる
ことができるが、1モルよりも少ないアルデヒド
を用いても特に不都合はない。 縮合は、一般に適当な反応媒体中、特に水性媒
体中で行うのが望ましい。塩基性触媒としては、
従来レゾール型樹脂の製造に使用されている塩基
性触媒のいずれもが使用でき、就中、アンモニア
や、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水
酸化バリウム、酸化マグネシウム、塩基性炭酸マ
グネシウム、塩基性塩化マグネシウム、塩基性酢
酸マグネシウム等のアルカリ土類金属等の水酸化
物、酸化物或は塩基性塩等が好適に使用される。
これらの塩基性触媒は、反応媒体中に触媒量、特
に0.01乃至0.5モル%の量で存在させればよい。
縮合条件は、特に制限はなく、一般に80乃至130
℃の温度で1乃至10時間程度の加熱を行えばよ
い。 生成する樹脂はそれ自体公知の手段で精製する
ことができ、例えば、反応生成物たる樹脂分を例
えばケトン、アルコール、炭化水素溶媒或はこれ
らの混合物で反応媒体から抽出分離し、必要によ
り水で洗浄して未反応物を除去し、更に共沸法或
は沈降法により水分を除去して、エポキシ樹脂に
混合し得る形のレゾール型フエノールアルデヒド
樹脂とすることができる。 前述したエポキシ樹脂成分(a)とフエノールアル
デヒド樹脂成分(b)とは、任意の割合で組合せて使
用することができ、特別に制限は受けない。塗膜
の耐レトルト性の見地からは、 (a):(b)=90:10乃至50:50 特に 85:15乃至70:30 の重量比で両者を組合せた塗料を、内面保護塗膜
の形成に用いるのが望ましい。 本発明において、前記エポキシ樹脂とフエノー
ル樹脂とは、ケトン類、エステル類、アルコール
類或は炭化水素溶媒或はこれらの混合溶媒等に溶
解した状態で混合し、直接、塗料として使用する
ことも可能であるが、一般には、これらの混合樹
脂溶液を、80乃至130℃の温度で1乃至10時間程
度予備縮合させた後、塗料とするのが望ましい。 更に、エポキシ樹脂とフエノールアルデヒド樹
脂とは、2成分形塗料の形で使用する代わりに、
フエノールアルデヒド樹脂を予めレゾールの本質
が失われない範囲内でそれ自体公知の変性剤、例
えば脂肪酸、重合脂肪酸、樹脂酸(乃至ロジン)、
乾性油、アルキド樹脂等の1種乃至2種以上で変
性した後、エポキシ樹脂と組合せたり、或はこれ
ら両樹脂を、所望により、ビニルアセタール(ブ
チラール)樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、ア
クリル樹脂、リン酸等の変性剤で変性することも
勿論である。 アルミ板の蓋外面側に施す保護塗膜としては、
熱硬化性樹脂塗料、例えば、フエノール−ホルム
アルデヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹
脂、キシレン−ホルムアルデヒド樹脂、ケトン−
ホルムアルデヒド樹脂、尿素ホルムアルデヒド樹
脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキド
樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌレート樹
脂、熱硬化性アクリル樹脂、シリコーン樹脂、油
性樹脂、或は熱可塑性樹脂塗料、例えば、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイ
ン酸共重合体、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビ
ニル共重合体、アクリル重合体、飽和ポリエステ
ル樹脂等を挙げることがでる。これらの樹脂塗料
は単独でも2種以上の組合せでも使用される。こ
の保護塗膜は、接着プライマー或はフイルム上の
エポキシ系塗膜と共通であつてもよいし、異なつ
ていてもよい。 ラミネート板の製造 本発明の最も好適な態様においては、アルミ板
の蓋外面となるべき表面に外面保護塗膜を形成さ
せる工程と、二軸延伸ポリエチレンテレフタレー
ト系フイルムの蓋内面となるべき表面にエポキシ
−フエノール系熱硬化性樹脂塗料を塗布し、該フ
イルムの他方の面にエポキシ−フエノール系熱硬
化性接着プライマーを塗布する工程と、塗装アル
ミ板の他方の面に、前記塗装ポリエチレンテレフ
タレート系フイルムを、接着プライマー層とアル
ミ板とが対面する位置関係で施す工程と、得られ
るラミネートを、接着プライマー層及びエポキシ
−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜が硬化するよう
に熱処理する工程とにより、ラミネート板を製造
する。 接着プライマー層をアルミ素材に設けるより
は、フイルム層に設けたほうが、フイルム層の方
が平滑性に優れているため、プライマー層の厚み
が小さい場合でも均一塗布が可能となる。更に、
フイルムの一方の面に接着プライマーを塗布し、
他方の面に熱硬化性樹脂塗料を塗布し、この塗装
フイルムをアルミ材に施した後、熱処理を施すこ
とにより、接着プライマーの硬化と熱硬化性樹脂
塗膜の硬化とを同時にしかも一挙に行うことが可
能となる。 この加熱処理に際して、二軸延伸ポリエチレン
テレフタレート系フイルムの分子配向効果が実質
上損なわれないようにすることが重要であり、そ
のためにはこの接着及び硬化処理が1秒以内に行
われるようにする。またアルミ材の温度は230〜
240℃に達するようにすることが望ましい。この
短時間熱接着処理は、高周波誘導加熱と、例え
ば、水冷等による強制冷却とにより行われる。 更に、他の好適な態様においては、二軸延伸ポ
リエチレンテレフタレート系フイルムの一方の面
にエポキシ−フエノール系熱硬化性接着プライマ
ーを塗布する工程と、アルミ板に前記塗装ポリエ
チレンテレフタレート系フイルムを接着プライマ
ー層とアルミ板とが対面する位置関係で施す工程
と、得られるラミネートの蓋内面となるべき表面
にエポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗料を塗
装焼付する工程と、アルミ板の蓋外面となるべき
表面に外面保護塗膜を形成させる工程とによりラ
ミネート板を製造する。 この塗装ラミネート板を焼付処理に賦し、接着
プライマー層、内面保護塗膜及び外面保護塗膜の
硬化を一挙に行うことが可能となる。 滑剤およびその塗布 発明によれば、このように形成された塗装ラミ
ネート板のエポキシ系硬化性樹脂塗膜上乃至必要
に応じその上の外面保護塗膜上に滑剤を塗布す
る。 本発明で用いる滑剤の適当な例は、これに限定
されないが、次の通りである。 1 脂肪族炭化水素系 流動パラフイン 工業用白色鉱油 合成パラフイン 石油系ワツクス ペトロラタム 無臭軽質炭化水素 2 シリコーン オルガノポリシロキサン 3 脂肪酸、脂肪族アルコール 高級脂肪酸 動物または植物油脂から得られた脂肪酸及び
それらの脂肪酸を水素添加したもので、炭素数
が8〜22のもの ヒドロキシステアリン酸 直鎖脂肪族一価アルコール 動物または植物油脂またはそれらの脂肪酸エ
ステルを還元または天然ロウを分解蒸留して得
られる炭素数4以上のもの トリデシルアルコール 4 ポリグリコール ポリエチレングリコール 分子量200〜9500のもの ポリプロピレングリコール 分子量1000以上のもの ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン
−ブロツク重合体 分子量1900〜9000のもの 5 アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド オレイルパルミトアマイド ステアリルエルカキド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンビス脂肪酸アマイド NN′オレイルステアリルエチレンジアミン NN′ビス(2ヒドロキシエチル)アルキル (C12〜C18)アマイド NN′ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマ
イド Nアルキル(C16〜C18)トリメチレンジアミ
ンと反応したオレイン酸 脂肪酸ジエタノールアミン ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミ
ンモノアセテートのジステアリン酸エステル 6 一価、多価アコールの脂肪酸エステル ステアリン酸n−ブチル 水添ロジンメチルエステル セバチン酸ジブチル<n−ブチル> セバチン酸ジオクチル <2エチルヘキシル、n−オクチル共> グリセリン脂肪酸エステル グリセリンラクトステアリル ペンタエリスリトールのステアリン酸エステル ペンタエリスリトールテトラステアレートソ
ルビタン脂肪酸エステル ポリエチレングリコール脂肪酸エステル ポリエチレングリコールモノステアレート ポリエチレングリコールジラウレート ポリエチレングリコールモノオレエート ポリエチレングリコールジオレエート ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステル ポリエチレングリコールトール油脂肪酸エス
テル エタンジオールモンタン酸エステル 1,3ブタンジオールモンタン酸エステル ジエチレングリコールステアリン酸エステル プロピレングリコール脂肪酸エステル 7 トリグリセライド、ワツクス 水添食用油脂 綿実油及びその他の食用油 アマニ油 パーム油 12−ヒドロオキシステアリン酸のグリセリン
エステル 水添魚油 牛脂 スパームアセチワツクス モンタンワツクス カルナバワツクス 蜜蝋 木蝋 一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸エステ
ル <例:硬化鯨油ラウリルステアレート、ステ
アリルステアレート> ラノリン 8 高級脂肪酸のアルカリ金属、アルカリ土類金
属、亜鉛及びアルミニウムの塩(金属石鹸) 9 低分子量オレフイン樹脂 低分子量ポリエチレン 低分子量ポリプロピレン 酸化ポリエチレン 10 フツ素系樹脂 ポリ4フツ化エチレン 4フツ化エチレン/6フツ化プロピレン共重
合体 ポリ塩化3フツ化エチレン ポリフツ化ビニル 11 その他 プロピレングリコールアルギネート ジアルキルケトン アクリルコポリマー (例えばモンサント社製モダフロー等) 特に好適な滑剤は、パーム油、パラフイン系
ワツクス等である。 これらの滑剤は、一般に0.20以下、特に0.15
以下の動摩擦係数となるように塗布することが
好ましく、滑剤の種類によつても異なるが、一
般に、0.2乃至3.0mg/dm2、特に0.5乃至1.5
mg/dm2の塗工量であることが好ましい。 滑剤の塗布の方法としては、これを加熱溶融
し、或は、適当な溶媒に溶かしてスプレー塗
布、ローラ塗布、静電塗布等により塗布できる
ことはもちろん、滑剤を硬化性樹脂上に点々状
に施し、滑剤が自重により拡がるのを利用して
薄く延ばすこともできる。即ち、滑剤層は連続
した層であつてもよいし、不連続な微細ドツト
状の層であつてもよい。 また滑剤は、内面のみならず、外面即ち保護塗
膜上に設けてもよく、これにより蓋外面の動摩擦
係数が低下し、スコア加工を容易にし内面に潜在
的な傷が入るのを防止することができる。 本発明の一つの好適態様では、滑剤を塗布する
エポキシ系熱硬化性塗膜中にも、固形分基準で
0.5乃至5重量%、特に1.0乃至2.0重量%の滑剤を
含有させる。これにより高速製蓋性に特に優れた
塗装ラミネート板が得られる。 イージイオープン蓋への成形及び缶との巻締 本発明に用いるイージイオープン蓋は、前述し
たラミネートを用いる点を除けば、それ自体公知
の手段で行われる。この工程を説明すると、先ず
プレス成形工程(A)で、内面材とアルミ板とのラミ
ネートシートを円板の形に打抜くと共に、所望の
蓋形状に成形する。 次いで、スコア刻接工程(B)で、スコアダイスを
用いて、蓋の外面側からスコア9がアルミ板の途
中に達するようにスコアの刻接を行う。スコアに
おけるアルミ板の残留厚み(t2)は、アルミ素材
の元厚み(t1)に対して、t2/t1×100が20乃至50
%で、t2が50乃至120μmとなるようにするのがよ
い。 また、スコアの底部幅(d)は、75μm以下、特に
50μm以下とすることがフイルム層への傷の発生
を防止する上で重要である。 リベツト形成工程(C)において、リベツト形成ダ
イスを用いてスコアで区画された開口用部に外面
側に突出したリベツトを形成させ、タブ取付工程
(D)で、リベツトに開封タブを嵌合させ、リベツト
の突出部を鋲打ちしてタブを固定させる。 最後にライニング工程(E)において、蓋の密封用
溝にノズルを通して、密封用コンパウンドをライ
ニングに塗布し、乾燥して密封材層を形成させ
る。 缶胴との二重巻締工程を説明すると、缶胴部材
のフランジとイージイオープン蓋の密封用溝部と
を嵌合させると共に、一次巻締用ダイスを用いて
フランジの周囲に溝部を一次巻締させる。次い
で、二次巻締工程において、このフランジ部を更
に、缶胴側壁部に沿つて、更に90°巻締して、本
発明の缶体とする。 本発明において、缶胴部材としては、側面に接
着剤(ナイロン系接着剤)による継目や溶接によ
る継目を備え、上下に巻締用フランジを備えたテ
イン・フリー・スチール(TFS、電解クロム酸
処理鋼板)製のスリーピース缶用缶胴部材や、絞
り成形或は深絞り成形で形成された所謂ツーピー
ス缶用のTFS製缶胴が好適に使用される。その
他、本発明は、錫メツキ鋼板(ブリキ)から形成
されてもよく、ハンダ付或は溶接による継目を備
えたスリーピース缶用缶胴や、絞りしごき加工、
深絞り加工、衝撃押出加工等により形成された所
謂ブリキ製のシームレス缶胴にも等しく適用でき
る。 (発明の効果) 以上詳述した本発明によれば、内面樹脂フイル
ム型のイージイオープン蓋において、製缶工程で
のフイルム層及び保護塗膜への傷や、潜在的な傷
の発生が防止され、蓋のスコア加工部、リベツト
加工部やカウンターシンク部等の苛酷な加工部で
の金属露出が防止され、優れた耐腐食性及び耐熱
水性を有し、従来の内面樹脂フイルム型のイージ
イオープン蓋に比して、高速製蓋が可能であり、
更に、パートの摩耗も減り、作業性も向上したイ
ージイオープン蓋が提供される。 (実施例) 実施例 1 内面塗料 パラクレゾール83重量%及びビスフエノール
A17重量%を含有する混合フエノールとホルムア
ルデヒドとをアンモニアの存在下で反応させ、精
製させ、溶媒に溶解させて、レゾール型フエノー
ルホルムアルデヒド樹脂の溶液を製造した。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピコート
1007、平均分子量2850、エポキシ当量1900)溶液
と上記レゾール型フエノールホルムアルデヒド樹
脂溶液とを、固形分重量比で80:20の割合で混合
し、更に上記樹脂固形分100重量部当たり硬化触
媒としてリン酸0.225重量部、流動性改良材とし
てモダフロー0.2重量部を配合したものを内面塗
料A、上記組成に滑剤としてラノリン1.5重量部
を配合したものを内面塗料Bとした。 接着プライマー ビスフエノールA75重量%、p−クレゾール15
重量%及びm−クレゾール10重量%から成る混合
フエノールとホルムアルデヒドとを、塩基触媒の
存在下に反応させ、精製させ、溶媒に溶解させ
て、レゾール型フエノールホルムアルデヒド樹脂
の溶液を製造した。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピコート
1009、平均分子量3750、エポキシ当量2650)溶液
と上記レゾール型フエノールホルムアルデヒド樹
脂溶液とを、固形分重量比で75:20の量比で混合
し、予備縮合させて、接着プライマー塗料を調整
した。 蓋の製造 厚み25μmの二軸延伸熱固定ポリエチレンテレ
フタレートフイルム(比重1.38、強度19.3〜24.6
Kg/mm2、軟化点150℃)の片面に、前記内面塗料
A、Bをそれぞれ固形分として30mg/dm2の塗工
量となるように塗布し、風乾させた。 また、これらのポリエステルフイルムの他方の
面に前記接着プライマー塗料を、固形分として10
mg/dm2の塗工量となるように塗布し、風乾させ
た。 缶蓋用に使用されている市販のアルミニウム板
(板厚0.30mm、5052H38材、表面アロジン401−45
処理、クロム量20mg/m2)を220℃に加熱し、そ
の塗装ポリエステルフイルムを、アルミ材と接着
プライマーとが対面するように供給して熱圧着
し、ラミネート後急冷した。次いで、ラミネート
板の未塗装アルミ面に、エポキシ尿素系塗料を、
ロールコーターを用いて、45mg/dm2の固形分基
準塗工量で塗布した。この塗装ラミネート板を
205℃で10分間の焼付処理に賦し、接着プライマ
ー層、内面保護塗膜及び外面保護塗膜の硬化を一
挙に行なわせた。 次に、滑剤として、溶融合成パラフインを固形
分として1.0mg/dm2の塗工量で内面塗膜上乃至
外面塗膜上にスプレーコートした。滑剤塗布ラミ
ネート板をA、Bとし、同様に内面塗膜、外面保
護塗膜の両方に滑剤を塗布したものをC、Dとし
た。 実施例 2 内面塗料、接着プライマー塗料 実施例1で調整した内面塗料A、B及び接着プ
ライマー塗料を用いる。 蓋の製造 厚み25μmの二軸延伸熱固定ポリエチレンテレフ
タレートフイルム(比重1.38、強度19.3〜24.6
Kg/mm2、軟化点150℃)の片面に、前記接着プラ
イマー塗料を、固形分として10mg/dm2の塗工量
となるように塗布し、風乾させた。 缶蓋用に使用されている市販のアルミニウム板
(板厚0.30mm、5052H38材、表面アロジン401−45
処理、クロム量20mg/m2)を220℃に加熱し、そ
の片面に、塗装ポリエステルフイルムをアルミ材
と接着プライマーとが対面するように供給して熱
圧着し、ラミネート後急冷した。次いで、ポリエ
ステルフイルム面に前記A、B2種の内面塗料を
ロールコーターを用いて固形分として30mg/dm2
の塗布量となるように塗布し、195℃で10分間の
焼付処理を賦した。次いでラミネート板の未塗装
アルミ面に、エポキシ尿素系塗料を、ロールコー
ターを用いて、45mg/dm2の固形分基準塗工量で
塗布した。 この塗装ラミネート板を、205℃で10分間の焼
付処理に賦し、接着プライマー層、内面保護塗膜
及び外面保護塗膜の硬化を一挙に行わせた。 次に、滑剤として、合成パラフインを固形分と
して1.0mg/dm2の塗工量で内面塗膜上にスプレ
ーコートした滑剤塗布ラミネート板をE、F、内
面塗膜、外面保護塗膜の両方に滑剤を塗布したも
のをG、Hとした。 得られた実施例1及び2の塗装焼付ラミネート
板A〜Hについて、動摩擦係数を測定した。ま
た、このラミネート板を180度折り曲げ試験(U
字型折曲加工)に賦し、折り曲げ部の金属露出
を、エナメルレーターによる電流値(mA)で評
価した。更にこの塗装焼付板に、スチレン−ブタ
ンジエゴムラテツクス系のシーリングコンパウン
ドを施し、その密着力を評価した。また、塗装焼
付板を120℃で40分間のレトルト殺菌に賦した後、
被覆の白化状態を観察し、またセロハン粘着テー
プによる密着剥離試験を行つた。 得られた試験結果を第1表及び第4表に示す。 比較例 1 ポリエステルフイルムに、実施例1の滑剤を施
さない点を除けば、実施例1と同様にしてラミネ
ート板a、bを製造した。実施例1と同様に試験
を行い、得られた結果を第1表に示す。
【表】
【表】 実施例 3 実施例1の滑剤塗布ラミネート板A〜Dを、内
面保護塗膜が蓋の内面側となるように、直径約70
mmの蓋(通称211径蓋)に打ち抜き、これに蓋の
外面側から深さ0.27mm、残存厚み0.1mmの全面開
口(フルオープン)型のスコア加工、リベツト加
工並びに開封用タブの取付を行い、第2図及び第
3図に示す形状のイージイオープン蓋を、300
枚/min、100枚/minの2通りの製蓋速度で製
造し、300枚/minの製蓋速度で製造された蓋を
A、B、C、D、100枚/minの製蓋速度で製造
された蓋をA′、B′、C′、D′とした。 比較例 2 比較例1のラミネート板a、bを用いて上記と
同様にイージイオープン蓋を作成し、300枚/
minの製蓋速度で製造された蓋をa、b、100
枚/minの製蓋速度で製造された蓋をa′、b′とし
た。 得られたイージイオープン蓋について、蓋成形
時に発生する材料割れを調べ、蓋100枚当りの発
生数で成形性を評価した。またエナメルレーター
試験により、金属露出の程度を電流値として評価
した。また、この蓋を、110℃で、60分間のレト
ルト殺菌処理した後、同様にエナメルレーター試
験により金属露出の程度を電流値で評価した。ま
た、殺菌後、リベツト加工部におけるフイルムの
層間剥離(デラミネーシヨン)を生じている試料
数を調べた(10缶中の個数)。更に、殺菌後の缶
蓋を実際に開口し、開口部分にエナメルフエザー
が生じているか否かも調べた。結果を第2表に示
す。
【表】
【表】 実施例 4 実施例3で用いたイージイオープン蓋を、
TFSを用いたトーヨーシーム缶胴(TFS製接着
缶胴、内面エポキシ・フエノール系樹脂塗装、
TFSの金属クロム量100mg/m2、酸化クロム中の
クロム量15mg/m2)に巻締し、カツオ水煮、ツナ
油漬及びツナサラダをリパツクし、バキユームシ
ーマーにて15cmHgの缶内真空度とし、TFS製缶
を巻締た。この後115℃で90分間のレトルト殺菌
を行い、その後90℃で3日間保存し、開缶し、イ
ージイオープン蓋のリベツト部及びカウンターラ
ジアス部に腐食が発生しているか否かを調べた。
得られた結果を第3表に示す。 比較例 3 比較例2で得られたイージイオープン蓋を実施
例3と同様に缶詰にして評価した。得られた結果
を第3表に示す。
【表】 比較例 4 実施例2の滑剤を施さない点を除けば実施例2
と同様にラミネート板を製造した。得られたラミ
ネート板のうち内面塗料Aを用いたものをc、内
面塗料Bを用いたものをdとした。実施例2と同
様に試験を行い、得られた結果を第4表に示す。
【表】 実施例 5 実施例2のラミネート材を、滑材塗布内面保護
塗膜が蓋の内面側となるように、直径約70mmの蓋
(通称211径蓋)に打ち抜き、これに蓋の外面側か
ら深さ0.27mm、残存厚み0.1mmの全面開口(フル
オープン)型のスコア加工、リベツト加工並びに
開封用タブの取付を行い、第2図及び第3図に示
す形状のイージイオープン蓋を、300枚/min、
100枚/minの2通りの製蓋速度で製造し、300
枚/minの製蓋速度で製造された蓋をE、F、
G、H、100枚/minの製蓋速度で製造された蓋
をE′、F′、G′、H′とした。 比較例 5 比較例4のラミネート材を用いて上記と同様の
イージイオープン蓋を、実施例5と同様、2通り
の製蓋速度で製造し、300枚/minの製蓋速度で
製造された蓋をc、d、100枚/minの製蓋速度
で製造された蓋をc′、d′とした。 得られたイージイオープン蓋について、蓋成形
時に発生する材料割れを調べ、蓋100枚当りの発
生数で成形性を評価した。また、エナメルレータ
ー試験により、金属露出の程度を電流値として評
価した。また、この蓋を110℃で60分間のレトル
ト殺菌処理した後、同様にエナメルレーター試験
により金属露出の程度を電流値で評価した。ま
た、殺菌後、リベツト加工部におけるフイルムの
層間剥離(デラミネーシヨン)を生じている試料
数を調べた(10缶中の個数)。更に、殺菌後の缶
蓋を実際に開口し、開口部分にエナメルフエザー
が生じているか否かも調べた。結果を第5表に示
す。
【表】
【表】 実施例 6 実施例5で用いたイージイオープン蓋を、
TFSを用いたトーヨーシーム缶胴(TFS製接着
缶胴、内面エポキシ・フエノール系樹脂塗装、
TFSの金属クロム量100mg/m2、酸化クロム中の
クロム量15mg/m2)に巻締し、カツオ水煮、ツナ
油漬及びツナサラダをリパツクし、バキユームシ
ーマーにて15cmHgの缶内真空度とし、TFS製缶
を巻締した。この後、115℃で90分間のレトルト
殺菌を行い、その後90℃で3日間保存し、開缶
し、イージイオープン蓋のリベツト部及びカウン
ターラジアス部に腐食が発生しているか否かを調
べた。得られた結果を第6表に示す。 比較例 6 比較例5で得られたイージイオープン蓋を実施
例3と同様に缶詰にして評価した。得られた結果
を第6表に示す。
【表】 実施例6、比較例6 内面塗料の適性を比較するために、実施例1の
内外面に滑剤を塗布する前のラミネート材、実施
例1における滑剤含有エポキシ−フエノール樹脂
系内面塗料に代えて、以下の滑剤含有内面塗料を
用いた以外は実施例1と同様にしてラミネート材
I、J、K及びLを製造した。 ラミネート材I 滑剤含有エポキシ−ユリア系塗料 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピコート
1009、平均分子量3750、エポキシ当量2650)30重
量%をブチルセロソロブ70重量%で溶解させた。 上記エポキシ樹脂溶液100重量%に対し、ユリ
ア樹脂15重量%を混合撹拌し、更に上記樹脂固形
分100重量%当り滑剤としてラノリン1.5重量%を
配合して、滑剤含有内面保護塗料を調整した。 ラミネート材J 滑剤含有熱硬化型ビニル系塗料 ビニル樹脂(塩化ビニル、酢酸ビニル共重合体
樹脂、平均分子量20000)20重量%をn−ブタノ
ール5重量%、キシレン40重量%、シクロヘキサ
ノン35重量%で溶解させた。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピコート
1001、平均分子量900、エポキシ当量480)50重量
%をブチルセロソルブ50重量%で溶解させた。 上記ビニル樹脂溶液を350重量部、エポキシ樹
脂溶液を30重量部、尿素樹脂60%溶液15重量部を
100℃で1時間混合撹拌溶解し、更に上記樹脂固
形分100重量%当り滑剤としてラノリン1.5重量%
を配合して滑剤含有内面保持塗料を調製した。 ラミネート材K 滑剤含有熱硬化型アクリル系塗料 メチルセロソルブアセテート70重量%、スチレ
ン10重量%、アクリル酸5重量%及びメタクリル
酸15重量%から成る混合アクリル溶液を過酸化ベ
ンゾイル存在下に反応させ、アクリル樹脂溶液
(平均分子量3000)を製造した。 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(エピコート
1009、平均分子量3750、エポキシ当量2650)溶液
と上記アクリル樹脂溶液を、固形分重量比が80:
20の割合で混合し、110℃で2時間予備縮合させ、
更に上記樹脂固形分100重量%当り滑剤としてラ
ノリン1.5重量%を配合して、滑剤含有内面保護
塗料を調製した。 ラミネート材L 滑剤含有熱硬化型ポリエステル系塗料 ジメチルテレフタレート30重量%、エチレング
リコール15重量%、ネオペンチルグリコール20重
量%を150〜200℃に加熱し、エステル交換後、イ
ソフタル酸25重量%及びセバスチル酸10重量%を
仕込み180〜250℃でエステル化反応させた後、1
mmHg以下240℃で3以下減圧重合させ、ポリエス
テル樹脂(平均分子量30000)を製造した。 上記ポリエステル樹脂の30%固形分セロソルブ
アセテート溶液100重量%にベンゾグアナミン樹
脂5重量%を混合撹拌し、更に上記樹脂固形分
100重量%当り滑剤としてラノリン1.5重量%を配
合して滑剤含有内面保護塗料を調製した。 実施例1のラミネート材、上記ラミネート材
I、J、K、Lについて、レトルト殺菌(120℃
で40分間)に付す前と付す後の、被覆内面塗料の
セロハン粘着テープによる密着剥離試験を行つ
た。 得られた試験結果を第7表に示す。 また、実施例1のラミネート材、上記ラミネー
ト材I、J、K、Lをそれぞれ用いて実施例3と
同様にして、第3図及び第4図に示す形状のイー
ジイオープン蓋を製造した。実施例4と同様に
TFSを用いたトーヨーシーム缶体に、カツオ味
付煮をリパツクし、バキユームシーマーにて15cm
Hgの缶内真空度とし、それぞれのイージイオー
プン蓋を巻締し密封した。この後115℃で90分間
のレトルト殺菌を行い、その後90℃で3日間保存
し、開缶し、イージイオープン蓋のリベツト部及
びカウンターラジアス部に腐食が発生している缶
数(10缶中の個数)を調べた。得られた結果を第
7表に示す。
【表】 実施例7、比較例7 実施例1で用いたラミネート板Aと、実施例1
のラミネート板Aでエポキシ−フエノール系熱硬
化性塗料を塗布せずに滑剤を直接塗布したラミネ
ート板M、及びエポキシ−フエノール系熱硬化性
塗料は塗布したが滑剤を塗布しないラミネート板
Nのぞれぞれについて、動摩擦係数を測定し、ま
たこれらのラミネート板A、M、Nを用いて、実
施例3と同様に300枚/minの製蓋速度でイージ
イオープン蓋を製造し、製造された蓋についてリ
ベツト部の亀裂を調べるために実施例3と同様に
エナメルレーター試験により金属露出の程度を電
流値で評価した。 更に、これらの蓋を実施例4と同様の方法で、
トーヨーシーム缶胴に巻締し、カツオ味付けをリ
パツク後、レトルト殺菌処理を施して保存した後
開缶し、イージーオープン蓋のリベツト部及びチ
ヤツクウオールラジアス部(CW部)に腐食が発
生しているか否かを調べた。 得られた結果を第8表に示す。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のイージイオープン蓋の要部
の断面構造を拡大して示す断面図であり、第2図
は、スコア加工部におけるフランジ割れを示す説
明図であり、第3図は、本発明に用いるイージイ
オープン蓋の一例の正面図であり、第4図は、第
2図の蓋の側面断面図である。 1はイージイオープン蓋、2はアルミ板、3
は、接着塗料、4は熱可塑性樹脂フイルム層、5
はエポキシ系硬化性樹脂塗膜層、6,8は滑剤
層、7は保護塗膜、9は開口用スコア、10は環
状リム部、11は密封用溝、12は開口すべき部
分、13はリベツト、14は開封用プルタブ、1
5は開口用先端、16は把持用リング、17は、
支点部分、18は密封用ゴム組成物。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アルミ板の蓋外面となるべき表面に外面保護
    塗膜を形成させる工程と、 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フイル
    ムの蓋内面となるべき表面にエポキシ−フエノー
    ル系熱硬化性樹脂塗料を塗布し、該フイルムの他
    方の面にエポキシ−フエノール系熱硬化性接着プ
    ライマーを塗布する工程と、 塗装アルミ板の他方の面に、前記塗装ポリエチ
    レンテレフタレート系フイルムを、接着プライマ
    ー層とアルミ板とが対面する位置関係で施す工程
    と、 得られるラミネートを、接着プライマー層及び
    エポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜が硬化
    するように熱処理する工程と、 ラミネートのエポキシ−フエノール系熱硬化性
    樹脂塗膜上乃至必要に応じその上の外面保護塗膜
    上に滑剤を薄く塗布する工程と、 滑剤塗布ラミネート板に、蓋外面側からアルミ
    板の厚み方向の途中に達するようにスコアを刻設
    すると共に、該ラミネート板をイージイオープン
    蓋に加工する工程とから成ることを特徴とする缶
    詰用缶体と巻締して使用するためのイージイオー
    プン蓋の製法。 2 二軸延伸ポリエチレンテレフタレート系フイ
    ルムの一方の面にエポキシ−フエノール系熱硬化
    性接着プライマーを塗布する工程と、 アルミ板に前記塗装ポリエチレンテレフタレー
    ト系フイルムを接着プライマー層とアルミ板とが
    対面する位置関係で施す工程と、 得られるラミネートの蓋内面となるべき表面に
    エポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗料を塗装
    焼付けする工程と、 アルミ板の蓋外面となるべき表面に外面保護塗
    膜を形成させる工程と、 ラミネートのエポキシ−フエノール系熱硬化性
    樹脂塗膜上乃至必要に応じその上の外面保護塗膜
    上に滑剤を薄く塗布する工程と、 滑剤塗布ラミネート板に、蓋外面側からアルミ
    板の厚み方向の途中に達するようにスコアを刻設
    すると共に、該ラミネート板をイージイオープン
    蓋に加工する工程とから成ることを特徴とする缶
    詰用缶体と巻締して使用するためのイージイオー
    プン蓋の製法。 3 エポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗料が
    滑剤を配合された塗料である特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の製法。 4 缶詰用缶体として巻締して使用するためのイ
    ージイオープン蓋であつて、 この蓋は、(i)アルミ板、(ii)アルミ板の蓋外面と
    なるべき表面に形成された外面保護塗膜、(iii)アル
    ミ板の蓋内面となるべき表面に施されたエポキシ
    −フエノール系熱硬化性接着プライマー層、(iv)該
    接着プライマー層を介して設けられた二軸延伸ポ
    リエチレンテレフタレート系フイルム、(v)該ポリ
    エチレンテレフタレート系フイルム上のエポキシ
    −フエノール系熱硬化性樹脂塗膜、及び(vi)該エポ
    キシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜上乃至必要
    に応じその上の該外面保護塗膜上の滑剤の層から
    成るラミネート塗装板から形成され且つ該ラミネ
    ート塗装板には蓋外面からアルミ板の厚み方向の
    途中に達するようにスコアが形成されていること
    を特徴とするイージイオープン蓋。 5 エポキシ−フエノール系熱硬化性樹脂塗膜(v)
    が滑剤を有する塗膜であることを特徴とする特許
    請求の範囲第4項記載のイージイオープン蓋。
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