JPS63162459A - 複合材から成るイ−ジイオ−プン蓋及びその製法 - Google Patents

複合材から成るイ−ジイオ−プン蓋及びその製法

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JPS63162459A
JPS63162459A JP30523086A JP30523086A JPS63162459A JP S63162459 A JPS63162459 A JP S63162459A JP 30523086 A JP30523086 A JP 30523086A JP 30523086 A JP30523086 A JP 30523086A JP S63162459 A JPS63162459 A JP S63162459A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、複合材から成るイージイオープン蓋に関する
もので、よシ詳細には、スコア加工部の保護が完全であ
り、耐腐食性と耐7エーデリング性との組合せに優れた
新規複合構造のイーシイオーノン蓋及びその製法に関す
る。
、(従来の技術) 従来、格別の器具を用いることなく手で容易に開封でき
る缶詰用缶として、所謂イージイオープン蓋付缶体が広
く使用されている。この缶蓋は。
加工性の点から金属素材としてアルミシートを用い、こ
のアルミ板から成る缶蓋に、アルミ板の厚み方向の途中
に達するようにスコアを設けて、開口用部分全区画し、
この開口用部分に蓋板自体でリベットを形成させ、この
リベットでグルータブを固定したものであシ、缶胴部材
の7ランジとの間に二重巻締されて使用されるものであ
る。
このイージイオープン蓋は、ビー〃、炭酸飲料等の腐食
性の少ない内容物に対しては満足すべき結果が得られる
としても、一般食缶用の内容物。
例えば食塩を含む内容物に対してはアルミ材の腐食の点
から到底適用不能であった。勿論、アルミ材の腐食を防
止するために、アルミ材の缶内面側に有機保護塗膜を施
こすことが行われているが、スコア加工時及びリプ加工
時に塗膜にかなシの傷が入るのを避は得ない。また、こ
の塗膜の傷を補正するために、電着塗装による補正塗シ
を行うことも提案されているが、操作が焼型でしかもコ
スト高を招く上、その保護効果においても必らずしも十
分に満足し得るものではない。
特に、食缶においては1缶胴部材として、一つは経済性
の見地から、もう一つは優れた耐腐食性と塗膜に対する
密着性の見地から、ティン・フリー・スチール(TFS
)、即ち電解クロム酸処理鋼板から成る缶胴部材が広く
使用されているが、このTFS 缶胴にアルミ製イージ
イオープン蓋を巻締した食缶においては、異種金属の接
続により電池が形成され、アルミ材の腐食が顕著に生ず
るようになる。
アルミ材の内面側にポリプロピレンフィルム等を貼り合
せ、外面側からアルミ材の厚み方向途中に達するように
スコアを設けたイージイオープン蓋は既に知られている
更に、アルミ材の内面側に、最内面側に滑剤含有エポキ
シ系熱硬化性樹脂塗膜を設けた熱可塑性樹脂フィルムを
貼シ合せたイージイオープン蓋も、本出願人等によシ提
案されている(特許出願中)。
(発明が解決しようとする問題点) ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂フィル
ムは、所謂塗料液等から形成される塗膜に比して連続性
、即ちピンホール等の欠陥がないという点では確かに優
れているが、缶内面側となる側に有機樹脂フィルムを貼
シ合せた複合アルミ素材金、実際にイージイオープン蓋
に加工する場合には、スコア加工部やリベット加工部の
耐腐食性が未だ不満足であり、孔食及び漏洩の原因とな
ることがわかった。
本発明者等は、この原因について鋭意研究を重ねた結果
、複合アルミ材を、スコア型を用いてスコア加工に賦し
た場合には、凰による圧縮応力が、アルミ材の残留厚み
部並びにその下のフィルム部では引張応力となりて作用
しておシ、このフィルム部にゴミが付着するとこれがき
っかけとなって、フィルム内に引張シ割れを発生するこ
とによることがわかった。このフィルム部分へのゴミの
付着は、実際のイージイオープン蓋の製造現場では製造
雰囲気中に、アルミ材の切りズ、塗装工程からのヒユー
ム、その他の空気中の浮遊がミ等が存在、 しているた
め、これを避けることは現実上不可能に近い。
従って1本発明の目的は、従来の複合材から成るイーシ
イオーノン蓋における前述した欠点を解消し、スコア加
工部やリベット加工部におけるフィルム割れが防止され
、その結果としてこれらの加工部における耐腐食性が顕
著に向上したイージイオープン蓋を提供するにある。
本発明の他の目的は、耐腐食性と耐フェーデリング性と
の組合せに優れた新規複合構造のイージイオープン蓋を
提供するにある。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、缶胴のフランジに適用して缶詰の密封
に用いるイージイオープン蓋において、該イージイオー
プン蓋は、アルミニウム材の厚み方向の途中に達するよ
うにスコアが形成されるアルミニウム材基質と、該基質
の缶内面側に設けられた熱可塑性樹脂フィルムの中間材
と、該中間材の表面に設けられた厚み50μm以下のア
ルミニウム箔と、該アルミニウム箔上の保護塗膜との複
合材から成り且つフィルムとアルミニウム箔との合計厚
みが基質のスコア残留厚みより小であることを特徴とす
る耐腐食性と耐フェーザリング性とに優れたイーシイオ
ーノン蓋が提供される。
本発明によればまた、スコア加工されるべきアルミニウ
ム材基質、該基質の器外面となるべき表面に設けられた
外面保護塗膜、アルミニウム材基質の他の表面に接着さ
れた熱可輩性樹脂フィルムの中間材、該中間材の表面に
接着された厚み50μm以下のアルミニウム箔、及び該
アルミニウム箔上の保護塗膜から成る複合材に対して、
蓋外面側からアルミニウム材の厚み方向の途中に達する
ようにスコアを刻設し、ここでフィルムとアルミニウム
箔との合計厚みが基質のスコア残留厚みよりも小である
ものとし、且つ該複合材をイージイオープン蓋に加工す
ることから成るイージイオープン蓋の製法が提供される
(作用) 本発明は、スコア加工が行われるアルミ材基質の缶内面
側に樹脂フィルムを設けた複合材イーシイオーノン蓋に
おいて、樹脂フィルムの表面にアルミニウム箔を設ける
と、このアルミニウム箔が応力担体となって、前述した
スコア加工時におけるフィルムの引張り割れが有効に防
止されるという知見に基づくものである。
本発明のイージイオープン蓋の断面構造を拡大して示す
第1図において、このイージイオープン蓋1は、上側が
缶外側、下側が缶内側として示されており、アルミニウ
ム材基質2、該基質の外表面側に設けられた外面保護塗
膜3、該基質の内表面側に必要によシ接着剤層(図示せ
ず)を介して接着された熱可預性樹脂の中間材4、この
中間材4の上に必要によシ接着剤層(図示せず)を介し
て接着されたアルミニウム箔5及びアルミニウム箔5の
上に施された内面保護塗膜6の複合材から形成されてい
る。この複合材には、蓋外面側からアルミニウム材2の
厚み方向の途中に達するようにスコア7が形成されてい
る。
このイージイオープン蓋は、アルミニウム材2の内面側
に設けられた樹脂フィルム4の上に更に塗装アルミニウ
ム箔5が設けられていること、及びフィルム4とアルミ
ニウム箔5との合計厚みtlがアルミニウム材2のスコ
ア残留厚みt2よシも小となりていることが重要な特徴
である。
内面フィルム被覆イージイオープン蓋におけるフィルム
の引張シ割れを説明するための第2図において、アルミ
ニウム材2と樹脂フィルム4とから成る積層材を、金敷
10の上に載せ、スコア加工ダイスllを積層材のアル
ミニウム材2と噛み合せることにより、スコア加工を行
なう。この際ダイス11によシ加わる垂直方向の圧縮応
力Aは、アルミニウム素材の残留厚み部12及びその下
のフィルム部分4では、水平方向の引張応力Bに転換さ
れるが、このフィルム部分4にゴミ13が付着している
と、ゴミ13が付着した部分に応力集中が生じ、フィル
ム4の引張シ割れ14が発生する。
本発明は、第1図に示す通シ、この樹脂フィルム4の表
面にアルミニウム箔5を設けると、スコア加工に際して
表面へのゴミの付着がちってもフィルム4の引張り割れ
が有効に防止されるとhう新規知見に基づくものでおる
。アルミニウム箔5を設けることによシ、フィルムの引
張り割れが防止されるという事実は、多くの実験の結果
から現象として見出されたものであり、その効果の理論
的解明は未だなでれるに至りていないが、通常の樹脂フ
ィルムの弾性率がNo)CI?、4m”乃至500kg
/5alI”のオーダーであるのに対し、アルミニウム
箔のそれは約7000に9/■2のオーダーであシ、よ
シ高強力でありてアルミニウム箔が樹脂フィルムへのキ
ズの発生を防止する保圓層として作用すると共K、アル
ミニウム箔が複合材最外表面の応力担体として作用する
ことに原因があるものと推定している。
本発明において、樹脂フィルム中中間層上に施こすアル
ミニウム箔の厚みには一定の制限があシ、一般に100
μm以下であることが必要不可欠であシ、更にフィルム
とアルミニウム箔との合計厚み(tl )がスコア部の
残留厚み(を禦 )よりも小さいことも必要不可欠であ
る。これは、アルミニウム箔の厚みや、アルミニウム箔
とフィルムとの合計厚みが上記範囲を越えると、スコア
加工時に、これらの引張シ割れを生じやすくなることと
内面アルミニウム箔の腐食時に外面側の連続したアルミ
ニウム層によシガスパリア性を確保できなくなる危険が
出る為である。
本発明のイージイオープン蓋では、樹脂フィルム層上に
設けられたアルミニウム箔の作用によシ、スコア加工及
びその他のイージイオープン蓋加工の後において、中間
樹脂フィルム層がピンホールやクラックのない完全連続
被覆の形で残留していることが顕著な特徴である。即ち
、このイージイオープン蓋を巻締した缶詰製品において
、内面保護塗膜6が破れ、或いは更にアルミニウム箔5
が腐食されても、樹脂フィルム4が完全な形で残留して
いるため、このフィルムによシ孔食や、漏洩が防止され
ることになる。
更に、内面樹脂フィルム4がアルミニウム材2とアルミ
ニウム箔5とでサンドイッチされた構造となっているこ
とは、フェーデリング(スコアの破断に際し内面樹脂が
毛羽だりた状態で開口部に残留する現象)を防止しなが
ら、スコア破断による開口操作を軽快に行なうという点
でも優れた結果をもたらす。即ち、樹脂フィルムの内面
側にアルミニウム箔が貼シ合され、剛性の高い状態とな
りていることから、スコア通シに樹脂フィルムの破断が
シャープに行われ、フェーデリングの発生が防止される
ことになる。
缶蓋の構造 本発明に用いるイージイオープン蓋の全体の構造を示す
第3図(上面図)及び第4図(側面断面図)において、
このイージイオープン蓋1は、缶胴側面内面に嵌合され
るべき環状リム部(カウンターシンク)20を介してそ
の外周側に密封用溝21を備えており、この環状リム部
20の内側には開口すべき部分22を区画するスコア7
が設けられている。この開口すべき部分22には蓋材を
缶蓋外面側に突出させて形成したリベット23が形成さ
れ、開封用プルタブ24がこのリベット23のリベット
打ちにより以下に示すように固定されている。即ち、開
封用プルタブ24は、一端に開封用先端25及び他端に
把持用リング26を有し、開封用先端25に近接してリ
ベット23で固定される支点部分27が存在する。プル
タブ24は、その開封用先端25がスコア7の開封開始
部と近接するように設けられる。
前述した密封用溝21には、密封用ゴム組成物(シーラ
ント)28がライニングされていて、缶胴7ランジとの
間に密封が行われる。
開封に際しては、開封用タブ24のリング26を把持し
て、これを上方に持上げる。これによシ開封用タブ24
の開封用先端25が下方に押込まれ、スコア7の一部が
剪断開始される。次いで。
リング26を把持してこれを上方に引張ることにより、
スコア7の残留部が破断されて開封が容易に行われる。
各素材 1)アルミニウム材 アルミ材としては、この種のイージイオープン蓋に使用
されているアルミ材は全て使用でき、例えば純アルミや
アルミと他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガン
等の少量を含むアルミ合金が使用される。通常のアルミ
ニウム素材は、電気化学的に鋼よシも卑の状態にあシ、
両金属が電解質系に共存すると、アルミニウムの腐食が
進行する。しかしながら本発明の構成であれば中間に存
在するグラスチック層により電解質が遮へいされるので
耐食性の面からの制限はなく、蓋への加工が可能な合金
系であればよい。一般的にはMg  O〜4.8%、M
n  O〜1.5係を主添加成分とした合金が用いられ
るが、これに限定される必要はない。
アルミニウム材の厚みは、蓋の大きさ等によっても相違
するが一般に0.20乃至0.50 ms特に0.23
乃至0.30mの範囲内にあるのがよい。
11)樹脂フィルム 樹脂フィルムとしては、フィルム成形可能で非親水性の
熱可塑性樹脂から成り、且つ腐食性成分に対するバリヤ
ー効果の大きい樹脂フィルムが何れも使用される。その
適当な例は、これに限定されないが、アイツタクチイッ
ク・ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、結晶性プロ
ピレン−エチレン共重合体、結晶性プロピレンーエチレ
ンープテン共重合体、ポリエチレン、酸変性オレフィン
樹脂等のオレフィン系樹脂;ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリエチレン
テレフタレート/イソフタレート、ポリエチレン/ブチ
レン・テレフタレート、ポリエチレンナフトニート等の
ポリエステル樹脂;ナイロン6、ナイロン6.6、ナイ
ロン6/ナイロン6゜6共重合体、ナイロン12、ナイ
ロン13、ナイロン6.10、ナイロン6/ナイロン1
0共重合体等のポリアミド樹脂;等である。
性能及び経済性の点で特に好ましい樹脂フィルムは、重
要な順にポリエステル、ポリアミド及びポリプロピレン
である。
このフィルムの厚みは、一般に5乃至100μm特に、
10乃至50μmの範囲にあることが耐孔食性と易開封
性との組合せ特性から望ましい。フィルムの厚みがあま
りにも大きいと、フエーデリングを生じ易くなるので注
意を要する。
本発明の最も好適な態様では、内面フィルム材としてこ
軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムを用いる。
この二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムは、
エチレンテレフタレート単位のみから成るホモポリエス
テルの他に、改質エステル反復単位の少量を含む改質P
ETフィルムが使用される。用いるPETの分子量は、
フィルム形成能を有するような範囲であシ、固有粘度〔
η〕が0.7以上であるべきである。このフィルムは二
軸延伸により配向結晶化てれていることが重要であり、
配向結晶の存在は、X線回折法、密度法、複屈折法、偏
光螢光法等によシ容易に確認し得る。
ポリエチレンテレフタレートは、その融点よりかなシ低
い温度、例えば80℃乃至150℃の温度で容易に熱結
晶化するという性質を有しており。
しかもこの熱結晶化は水の存在により著しく促進される
という傾向がある。しかも、一般の食缶では105℃乃
至125℃の温度で加熱殺菌することから、この殺菌条
件ではポリエチレンテレフタレートの熱結晶化(球晶化
)が著しく進行し、例えば120℃では10〜20分で
結晶化し白化する。しかして、ポリエチレンテレフタレ
ートがもし熱結晶化すると、内面保護層自体著しく跪く
なシ、保護層自体衝撃や外力によシ容易に剥離するよう
になシ、また結晶化に伴なう体積収縮による内部応力で
被覆層の剥離や破壊等が生じるようになる。
本発明のこの態様においては、ポリエチレンテレフタレ
ートフィルムとして二軸延伸フィルムを使用し、該フィ
ルム自体を配向結晶化させておくことによシ、加熱殺菌
中の熱結晶化を防止し、フィルムに優れた諸物性を実質
上そのまま維持させるものである。しかも、ポリエチレ
ンテレフタレートフィルムの分子配向により、未配向の
フィルムに比して腐食成分のバリヤー性が著しく向上し
、強度、剛性等の諸物性も向上させることができる。
111)アルミニウム箔材 アルミ箔材としては、この種のイージイオープン蓋に使
用されているアルミ材は全て使用でき、例えば純アルミ
やアルミと他の合金用金属、特にマグネシウム、マンガ
ン等の少量を含むアルミ合金が使用される。
純アルミニウム箔の場合は、99.0%以上の工業的純
アルミニウムが用いられるが、耐食性の点よ#)99.
5%以上の純アルミニウムを用いることが望ましい。
アルミニウム合金箔の場合は、通常のアルミニウム素材
は、電気化学的に鋼よりも卑の状態にあシ、両金属が電
屏質系に共存すると、アルミニウムの腐食が進行し易い
。かかる見地から、本発明においては、CuO〜0.8
%、MgO〜2.8%、Mn  O〜1.5係、(係は
重量基準)を含むアルミ合金をアルミ材として用いるこ
とによシ前記系での腐食を有効に防止できる。即ち合金
成分として含有されるCuは0%乃至0.8係、特に0
.2乃至0.5%の範囲にあることが耐食性の点よシ望
ましい。このCuはアルミニウム素材を電気化学的に責
な状態にもたらす作用をし、鋼−アルミ系の腐食がよシ
有効に防止されることになる。
又Mgは0%乃至2.8%が耐食性の点よシ望ましい。
2.8係を越えると鋼とカップルされたときの腐食の進
行速度が大きくなる。Mn FiO%乃至1.5係が加
工性の点よシ望ましい。1.5%を越えるとリベット加
工等の加工が困難となる。
これらのアルミニウム箔は、種々のテンパーのものが使
用できるがプラスチック層や内面塗膜の割れの観点から
は軟質材が望ましい。
アルミニウム箔の厚さは50μm以下が望ましくこれよ
シ厚くなると腐食が進行した場合に缶詰の水素膨張を生
ずる危険が大となシ好ましくない。
iv)  内面保護塗膜 アルミニウム箔上に設ける内面保護塗膜は、イージイオ
ープン蓋への加工や、その後の取扱いに際してアルミニ
ウム箔を保護すると共に、好適には加工工程において素
材に必要な滑シ性を与えるものである。この目的に対し
て、滑剤含有エポキシ系熱硬化塗膜、一般にエポキシ樹
脂とエポキシ樹脂に対する硬化剤樹脂とを含有する組成
物をベースとし、これに滑剤を配合したものが使用され
る。
エポキシ樹脂成分としては、この種の塗料中のエポキシ
樹脂成分として従来使用されているものは全て制限なし
に使用し得るが、これらの内代表的なものとして、エピ
ハロヒドリンとビスフェノ−/l/ A (2,2’−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン〕との縮合に
よって製造した平均分子量800乃至5500、特に望
ましくは、1400乃至5500のエポキシ樹脂が挙げ
られ、このものは本発明の目的に好適に使用される。こ
のエポキシ樹脂は、下記一般式 %式%(1) 式中、Rは2.2′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
 7’ c1a4ンの縮合残基であシ、nは樹脂の平均
分子量が800乃至5500となるように選択される数
である、 で表わされる。
エポキシ樹脂に対する硬化剤樹脂成分としては、水酸基
、アミノ基、カルボキシル基等のエポキシ基に対して反
応性を有する極性基を有する任意の樹脂;例えば、フェ
ノール−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン−ホルムアル
デヒド樹脂、尿素−ホ#A7k デヒド樹脂、メラミン
−ホルムアルデヒド樹脂、極性基含有ビニル樹脂、極性
基含有アクリル樹脂等の1種又は2種以上の組合せが使
用される。
これらの硬化剤樹脂の内でも、フェノールホルムアルデ
ヒド樹脂、特に多環多価フェノールを含有するフェノー
ル−アルデヒド樹脂成分を用いることが、フィルムに対
する密着性、腐食成分に対するバリヤー性及び耐加工性
の点で望ましい。
前述したエポキシ樹脂成分(、)とフェノールアルデヒ
ド樹脂成分(b)とは、任意の割合いで組合せて使用す
ることができ1%別に制限は受けない。塗膜の耐レトル
ト性の見地からは、 (a):(b)−9o:lo乃至50:50特に   
85:15乃至70 : 30のt量比で両者全組合せ
た塗料を、内面保護塗膜の形成に用いるのが望ましい。
エポキシ樹脂とフェノールアルデヒド樹脂とは。
2成分系塗料の形で使用する代りに、フェノールアルデ
ヒド樹脂を予じめレゾールの本質が失われない範囲内で
それ自体公知の変性剤、例えば脂肪酸、重合脂肪酸、樹
脂酸(乃至ロジン)、乾性油、アルキド樹脂等の1種乃
至2種以上で変性した後、エポキシ樹脂と組合せたシ、
或いはこれら両樹脂を、所望によシ、ビニルアセタール
(ブチラール)樹脂、アミノ樹脂、キシレン樹脂、アク
リル樹脂、リン酸等の変性剤で変性することも勿論であ
る。
これらの塗料中に含有させる滑剤としては、広範囲の滑
剤、例えば次に示すものが使用される。
1、脂肪族炭化水素系 流動パラフィン 工業用白色鉱油 合成パラフィン 石油系ワックス ペトロラタム 無臭軽質炭化水素 2、 シリコーン オルガノポリシロ中サン 3、脂肪酸、脂肪族アルコール 高級脂肪酸 動物または植物油脂から得られた脂肪酸およびそれらの
脂肪酸を水素添加したもので、炭素数が8〜22のもの ヒドロキシステアリン酸 直鎖脂肪族一価アルコール 動物または植物油脂またはそれらの脂肪酸エステルを還
元または天然ロクを分解蒸留して得られる炭素数4以上
のもの トリデシルアルコール 4.ポリグリコール ポリエチレングリコール 分子量200〜9,500のもの ポリプロピレングリコール 分子量1,000以上のもの ポリオキシプロピレンーポリオキシエチレンーブロック
重合体 分子量1,900〜9.000のもの 5.アマイド、アミン 高級脂肪酸アマイド オレイルパルミトアマイド ステアリルエルカミド 2ステアロミドエチルステアレート エチレンピス脂肪酸アマイド 獄′オレオイルステアリルエチレンジアミン器′ビス(
2ヒPロキシエチル)アルキル(C,2〜C,8)アマ
イド 洲′ビス(ヒドロキシエチル)ラウロアマイド Nアルキル(C,6〜C,8)トリメチレンジアミンと
反応したオレイン酸 脂肪酸ジエタノールアミン ジ(ヒドロキシエチル)ジエチレントリアミンモノアセ
テートのジステアリン酸エステル6.一価、多価アルコ
ールの脂肪酸エステルステアリン酸n−ブチル 水添ロジンメチルエステル セパチン酸ジプチル(n−プチル〉 セパチン酸ジオクチル く2エチルヘキシル、n−オクチル共〉グリセリン脂肪
酸エステル グリセリンジクトステアリル ペンタエリスリトールのステアリン酸エステル ベンタエリスリトールテトラステアレートソルビタン脂
肪酸エステル ポリエチレングリコール脂肪酸エステルポリエチレング
リコールモノステアレートポリエチレングリコールジラ
ウレート ポリエチレングリコールモノオレエートホリエチレング
リコールジオレエート ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステルポリエチレ
ンダリコールトール油m肪酸エステル エタンジオールモンタン酸エステル 1.3ブタンジオールモンタン酸エステルジエチレング
リコールステアリン酸エステルプロピレングリコール脂
肪酸エステル 7.トリグリセライド、ワックス 水添食用油脂 綿実油およびその他の食用油 アマ二油 パーム油 12−ヒドロオキシステアリン酸のグリセリンエステル 水添魚油 牛脂 スパームアセチワックス モンタンワックス カルナパワックス 密  蝋 木  蝋 一価脂肪族アルコールと脂肪族飽和酸エステル く例:硬化鯨油ラウリルステアレート、ステアリルステ
アレート〉 ラノリン 8.高級脂肪酸のアルカリ金属,アルカリ土類金属、亜
鉛及びアノレミニウムの塩(金属石ケン)9.低分子量
オレフィン樹脂 低分子量ポリエチレン 低分子量Iリプロピレン 酸化ポリエチレン 10、フッ素系樹脂 ポリ4フツ化エチレン 47フ化工チレン/6フフ化プロピレン共重合体 ポリ塩化37フ化エチレン ポリフッ化ビニル 11、その他 プロピレングリコールアルギネート ジアルキルケトン アクリルコポリマー。
(例えばモンサント社製モダフロー等)。
これらの滑剤は、一般に0.20以下の動摩擦係数、特
に0.15以下の動摩擦係数となるような量で塗膜ペー
ス樹脂中に配合する。具体的な配合量は、滑剤の種類に
よっても相違し、−概に規定できないが、一般的に言っ
て、塗膜ペース樹脂の固形分を基準にして、0.5乃至
5.0重量%、特に1.0乃至2.0重量%の範囲から
、硬化塗膜の動摩擦係数が前記値となるような配合量を
選択すればよい。
また、塗膜の厚みは1乃至15μm、特に5乃至10μ
mの範囲とすることが望ましい。
■)外面保護塗膜 アルミニウム素材の外面に施こす外面保護塗膜としては
、前述した内面保護塗膜と同じ塗膜を用いることもでき
るし、この内面保護塗膜から滑剤成分を除いた以外は全
く同種の塗膜を用いることもできる。勿論、本発明に使
用する保護塗膜は、上に示したものに限定されず、一般
の熱硬化性樹脂塗料、例えば、フェノール−ホルムアル
デヒド樹脂、フラン−ホルムアルデヒド樹脂、キシレン
−ホルムアルデヒド樹脂、ケトンーホルムアkfヒト樹
脂、尿素ホルムアルデヒド樹脂、メラミン−ホルムアル
デヒド樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、
エポキシ樹脂、ビスマレイミド樹脂、トリアリルシアヌ
レート樹脂、熱硬化製アクリル樹脂、シリコーン樹脂、
油性樹脂、或いは熱硬化性樹脂塗料、例えば塩化ビニル
−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸共重合
体、塩化ビニル−マレイン酸−酢酸ビニル共重合体、ア
クリル重合体、飽和ポリエステル樹脂等を挙げることが
できる。これらの樹脂塗料は単独でも2種以上の組合せ
でも使用される。
本発明の蓋の製造に用いる複合材は、これに限定されな
いが、次の方法で有利に製造することができる。即ち、
蓋用アルミニウム素材とアルミニウム箔とを、間に熱可
塑性樹脂フィルムを介在させて積層する。熱可盟性樹脂
フィルムが、ナイロン類、酸変性オレフィン樹脂、コポ
リエステル類のように金属アルミニウムに対して熱接着
性を示す樹脂から成る場合には、上記三層構造の成層体
を加熱加圧し、フィルム自体の熱融着により積層体を製
造することができる。
勿論、フィルムとアルミニウムとの接着にはそれ自体公
知の接着剤を用いることができる。具体的な接着剤の種
類は中間剤フィルムの種類に依存する。
例、t ハ、ポリグロピレンフイルムに対する接着剤層
としては、酸乃至酸無水物でグラフト変性されたオレフ
ィン樹脂或いはこの変性オレフィン樹脂を分散させて成
る有機塗料層を挙げることかできる。酸変性オレフィン
樹脂としては、ポリゾロピレン、プロピレン−エチレン
共重合体等のオレフィン樹脂に、無水マレイン酸、アク
リル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、無水イ
タコン酸、シトラコン酸等のエチレン系不飽和カルがン
酸乃至はその無水物をグラフト共重合させたものが使用
され、カル−キシル基に基づくカルボニル基(−C−)
濃度が5乃至700 mmot/ 1001/樹脂のも
の、特に10乃至500 rrynot/ 1009樹
脂のものが使用される。この酸変性オレフィン樹脂は、
それ単独で使用す、る代シに、これをエポキシ−フェノ
ール系塗料、エポキシ−アミノ系塗料、エポキシ−アク
リル系塗料、エポキシ−ビニル系塗料等に分散させて、
所謂接着プライマーの形で用いることができる。この接
着プライマーを使用する場合、変性オレフィン樹脂はプ
ライマー固形分基準で5乃至50重i%、特にlO乃至
20重量係の量で存在するようにするのがよい。
この後者の態様では、接着ブライマ一層の存在によシ、
耐腐食性の一層の向上がもたらされる。
一方、?リエステルフイルムに対する接着剤としては、
種々のコポリエステル系接着剤を挙げることができる。
例えば、酸成分が70乃至97モル係のテレフタル酸と
、3乃至30モル係のイソフタル酸のような他の芳香族
二塩基酸或いはアジピン酸、セパシン酸のような脂肪族
二塩基酸とから成り且つジオール成分の少なくとも一部
として1.4−1タンジオールを含有するコポリエステ
ルが使用される。このタイプのコポリエステル接着剤の
具体例は、例えば特開昭59−78234号公報に詳細
に記載されている。
上述した熱可塑性型接着剤に代えて、熱硬化屋接着剤、
例えばウレタン屋接着剤、エポキシ型接着剤を用いるこ
とも勿論可能である。
本発明によれ、ば、このようにしてアルミニウム材/フ
ィルム中間材/アルミニウム箔から成る積層体が得られ
るので、得られる積層体のアルミニウム面に、必要によ
シ表面処理を行った後、内面保護塗膜及び外面保護塗膜
を設ける。アルミニウム面の表面処理は、積層前或いは
積層後に行うことができ、例えばリン酸処理、クロム酸
処理、リン酸/クロム酸処理、ジルコニウム処理等によ
υ行なうことができる。
イージイオープン蓋の製造 本発明に用いるイージイオープン蓋は、前述した積層体
を用いる点を除けば、それ自体公知の手段で行われる。
この工程を説明すると、先ずプレス成形工程囚で、内面
材とアルミ素材との積層体シートを円板の形に打抜くと
共に、所望の蓋形状に成形する。
次いで、スコア刻設工程(B)で、スコアダイスを用い
て、蓋の外面側からスコア7がアルミ素材の途中に達す
るようにスコアの刻設を行う。スコアにおけるアルミ複
合材の残留厚み(t! )は、アルミ複合材の元厚み(
tx)に対して、tt/1xX100が20乃至60%
で、を冨が50乃至150μmとなるようにするのがよ
い。
また、スコアの底部中(d)は50μm以下、特に30
μm以下とすることがフィルム層への傷の発生を防止す
る上で重要である。
リベット形成工程(qにおいて、リベット形成ダイスを
用いてスコアで区画された開口用部に外面側に突出した
リベットを形成させ、タブ取付工程Φ)で、リベットに
開封タブを嵌合させ、リベットの突出部を鋲打してタブ
を固定させる。
最後にライニング工程(ト)において、蓋の密封用溝に
、ノズルを通して、密封用コンノ9ウンドをライニング
塗布し、乾燥して密封剤層を形成させる。
缶胴との二重巻締工程を説明すると、缶胴部材のフラン
ジとイージイオープン蓋の密封用溝部と7嵌合させると
共に、−次巻線用ダイスを用いて7ランジの周囲に溝部
を一次巻締させる。次いで、二次巻締工程において、こ
のフランジ部t−更に、缶胴側壁部に沿って更に90°
巻締して、本発明の缶体とする。
本発明において、缶胴部材としては、側面に接着剤(ナ
イロン系接着剤)による継目や溶接による継目を備え、
上下に巻締用フランジを備えたナイン・フリー・スチー
ル(TFS、%、解クロム酸処理鋼板)製のスリーピー
ス缶用缶胴部材や、絞シ成形成いは深絞シ成形で形成さ
れた所謂ツーピース缶用のTFS製缶胴が好適に使用さ
れる。その他、本発明は、錫メッキ鋼板(ブリキ)から
形成され、ハンダ付或いは溶接による継目を備えたスリ
ーピース缶用缶胴中、絞シしどき加工、深絞シ加工、衝
撃押出加工等により形成された所謂ブリキ製のシームレ
ス缶胴にも等しく適用できる。
(発明の効果) 本発明によれば、内面樹脂フィルム型のイージイオープ
ン蓋においてスコア加工時に発生するフィルムの引張シ
割れを有効に防止し、イージイオープン蓋の耐孔食性及
び耐漏洩性を顕著に向上させることができ、また開口時
における耐フェーザリング性をも改良することができた
実施例1 厚み15μmの99.7%の純アルミニウム箔の両面に
クロム酸−リン酸系のアロジン401/45  処理を
浸せきによシ行ないクロムとして201n9/m ”の
表面処理皮膜を付着させた。このアルミニウム箔と厚み
19μmの二軸延伸したポリエチレンテレフタレートフ
ィルムをウレタン系接着剤を介してドライラミネートし
た。このラミネート材のPETフィルム側にエポキシ・
フェノール系樹脂(エポキシ樹脂/フェノール樹脂: 
70/30 )の接着剤を1117m2塗布し、風乾し
た。このフィルムを230℃に加熱した板厚0.30m
のアルミニウム合金A3052 f(3gの板(アロジ
ン401/45処理を施こし、この処理量はクロムとし
て20■/ m2を用いた。)にラミネートし水冷した
。次いでアルミニウム合金側にエポキシ尿素系塗料をロ
ールコータ−を用いて40 W/d rtr”塗布し1
90℃−10分間の焼付けを行なった。アルミニウム箔
側に次いで滑剤としてラノリンを添加したエポキシ・フ
ェノール系塗料を70 rr19 / dm”塗布し、
200℃−10分間の焼付けを行ない素材を完成した。
このアルS =ラム箔側が蓋の内面側となるよう呼称3
01径(内径74.0m)の蓋をプレスで打抜き、スコ
ア底部の巾が25μmであり、その深さが0.21mと
なるよう蓋の外面からスコア加工を行なった。又開口用
のタブはリベット加工によシ固定シ、フルオープンのイ
ージイオープン蓋を作りた。この蓋の内面側の金属露出
の程度を通電試験(3係食塩水を電解液とし蓋内面を陽
極、対極にステンレス板を用い、この間に6.3ケルト
の電圧をかけたときに流れる電流値で評価する。)で評
価した。又この蓋を6号罐(呼び径74.Ox。
罐高59m)のぶりき偏組に巻締め3%食塩水を50℃
で充填後ぶりき蓋を巻締めた。その後115’C−90
分のレトルト殺菌処理を行なった。この缶詰を37℃に
2週間保存し、備差を取りはずし蓋内面の外観を評価し
た後、スコアに沿りて開口し、開口部のフィルムの切断
状態(フィルムのフェーデリング状態)を評価した。金
属露出は0.1mA以下であシ、フェーデリングも問題
無かった。
腐食も認められず、ブリスターや白化も生じておらず良
好であった。
実施例2 Jllみ10μmの99.7%の純アルi ニウム箔と
厚み15μmの二軸延伸したPETフィルムをウレタン
系接着剤を用いてドライラミネートした。次いでこのア
ルミニウム箔面に市販のジルコニウム系処理剤デオキシ
ライト147/148をロールコートしioo℃で乾燥
し皮膜量として1211197 m” (ジルコニウム
として)の表面処理を行なった。このラミネート材のP
ETフィルム側に実施例1と同様のエポキシ・フェノー
ル系樹脂の接着剤を塗布し風乾した。この工程以降は実
施例1と同様にし、301径のイージイオープン蓋を作
った。
この蓋を6号罐の内面塗装した浴接ぶυき偏組(a料:
エポキシ・フェノール系樹脂、錫メッキj12.89 
/ m” )と、TF3を用いたトーヨーシーム偏組(
内面エポキシ・フェノール系樹脂塗装、TFSの金属ク
ロムjl l 00 m9/ m”、酸化クロム中のク
ロムt 15m97m” )に巻締め、かつおの味付け
をリパックし、バキュームシーマ−で15mHgの端内
真空度とし、ぶシき偏組にはぶりき蓋を、TFS罐胴偏
組TFS蓋を巻締めた。この後112℃−90分間のレ
トルト殺菌処理を行なった。これらの罐詰を37℃で3
か月間保存した後開罐し、評価した。
蓋内面の状態の肉眼観察で白化、ブリスターなどの異常
は認められず、缶内バキュームも保持されて良好であっ
た。
実施例3 厚み10μmの99.7%の純アルミニウム箔に市販の
変性ポリプロピレン系接着剤ユニス)−A/(三井石油
化学工業製)をドライで217m”となるようロールコ
ートし、200℃で焼付けた後、厚さ30μmの二輪延
伸ポリプロピレンフィルムを190℃で熱圧着した。次
いでアルミニウム箔面に市販のジルコニウム系処理剤デ
オキシライト147/148をロールコートし100℃
で乾燥ぢせ皮膜量として10m97m”(ジルコニウム
として)の表面処理を行なった。
表面処理された市販のA30521(38のアルミニウ
ム合金板に前述のユニストールをドライで2g/m2 
 となるようにロールコートし、190℃で焼付けた。
このアルミニウム合金板を200℃に加熱し上述のラミ
ネートされたポリプロピレンフィルム側に熱圧着した。
この材料の内外面塗装以降は実施例1と同様にして呼称
301径のフルオープンのイージイオープン蓋を作シ実
施例1同様の評価を行なった。37℃、2週間後フェー
デリングは生じず、ブリスターや腐食も認められず良好
な状態であった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のイージイオープン蓋の要部の断面構造
を拡大して示す断面図であり、第2図は内面フィルム被
覆イージイオープン蓋におけるフィルムの引張シ割れを
説明するための説明図であり、 第3図は本発明のイージイオープン蓋の上面図であシ、 第4図は第3図のイージイオープン蓋の全体の拡大断面
図である。 1はイージイオープン蓋、2はアルミニウム材基質、3
は外面保護塗膜、4は熱可塑性樹脂の中間材、5はアル
ミニウム箔、6は内面保護塗膜、7はスコアを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)缶胴のフランジに適用して缶詰の密封に用いるイ
    ージイオープン蓋において、 該イージイオープン蓋は、アルミニウム材の厚み方向の
    途中に達するようにスコアが形成されるアルミニウム材
    基質と、該基質の缶内面側に設けられた熱可塑性樹脂フ
    ィルムの中間材と、該中間材の表面に設けられた厚み5
    0μm以下のアルミニウム箔と、該アルミニウム箔上の
    保護塗膜との複合材から成り且つフィルムとアルミニウ
    ム箔との合計厚みが基質のスコア残留厚みより小である
    ことを特徴とする耐腐食性と耐フェーザリング性とに優
    れたイージイオープン蓋。
  2. (2)スコア加工されるべきアルミニウム材基質、該基
    質の蓋外面となるべき表面に設けられた外面保護塗膜、
    アルミニウム材基質の他の表面に接着された熱可塑性樹
    脂フィルムの中間材、該中間材の表面に接着された厚み
    50μm以下のアルミニウム箔、及び該アルミニウム箔
    上の内面保護塗膜から成る複合材に対して、蓋外面側か
    らアルミニウム材の厚み方向の途中に達するようにスコ
    アを刻設し、ここでフィルムとアルミニウム箔との合計
    厚みが基質のスコア残留厚みよりも小であるものとし、
    且つ該複合材をイージイオープン蓋に加工することから
    成るイージイオープン蓋の製法。
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