JPH0541372Y2 - - Google Patents

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JPH0541372Y2
JPH0541372Y2 JP3032988U JP3032988U JPH0541372Y2 JP H0541372 Y2 JPH0541372 Y2 JP H0541372Y2 JP 3032988 U JP3032988 U JP 3032988U JP 3032988 U JP3032988 U JP 3032988U JP H0541372 Y2 JPH0541372 Y2 JP H0541372Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) この考案は、螢光表示管照射方式を採用した車
両用計器の改良に関し、とくに表示面をフラツト
な状態で表示できるようにした表示構造の改良に
関する。
(従来の技術) 車両用計器のうち、夜間照明時に紫外線を文字
板表面の目盛り、数字などの指標に照射し、これ
を発光させて高輝度な表示を得られるようにした
方式がある。
また、この紫外線照射方式において、表示面を
フラツトな状態に見えるようにしたものもある。
このものは、一般に用いられている表示形態、
すなわち指針が文字板より突出した状態で見える
のではなく、発光した場合に指針と指標が同一平
面に見える錯視状態を作り、これによつて特異な
意匠的効果を得られるようにすることを目的とし
たものである。
この意匠的効果を実現するために、従来では第
3図に示すように周囲に文字1aおよび目盛り1
bを形成した文字板1の前面に突出する指針2の
間隙dを極力小さくするか、或いは、第4図に示
すように、文字板1の前面に形成される目盛り1
bをスペーサ3を介して突出させ、指針2先端と
同一平面に形成するか、のいずれかの構造が採用
されていた。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、前者の構造にあつては、間隙d
を極力小さくした場合には回動時において指針2
が文字板1に接触する惧れがあるため、その接近
量には限度があり、多少の立体感を生じてしまう
ため、フラツト表示としては限度があつた。
また、後者の構造では、紫外線照射時には背景
がまつたく見えず、フラツトな状態を実現できる
ものの、紫外線が照射されず自然光によつて表示
を見る場合に目盛り1bの突出による違和感が生
じていた。またその製作コストも高価となつてい
た。
この考案は以上の問題を解決するものであつ
て、前者の構造を採用した場合におけるフラツト
感不足がなく、紫外線を照射し、発光させた場合
には完全にフラツトな面となる錯視状態を作るこ
とができるようにした車両用計器を提供すること
を目的とする。
[考案の構成] (課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、この考案は、文字板
を覗かせた見返しの一側部に螢光表示管を隠蔽状
態に配置し、これの光を照射して、指針と、文字
板の表面に形成された目盛り、数字などの指標お
よびこれら指標を指し示す指針にそれぞれ含有さ
れた螢光顔料を二次発光させて表示するようにし
た車両用計器において、前記指標側の螢光顔料の
含有量を指針側の螢光顔料の含有量よりも多く設
定した。
(作用) 螢光顔料の含有量の差によつて、紫外線を照射
したときの二次発光量が異なる。
この原理により、発光量が多い指標側では前進
して見え、発光量が少ない指針側では後退して見
え、指針の文字板からの突出量に応じた実際上の
遠近差を解消する。
(実施例) 以下、この考案の一実施例を図面を用いて詳細
に説明する。
第1図はこの考案が適用される紫外線照射方式
の車両用計器の断面を示し、第2図は文字板およ
び指針の正面図を示している。
図において、この車両用計器は、前面が開口し
たケース10と、ケース10の内部に収装された
ムーブメント12と、ムーブメント12の前面に
一体に設けられた文字板14と、ケース10の前
面開口に装着されてこれを覆うとともに、前記文
字板14の前面を覗かせた見返し16と、見返し
16の前面を覆うアクリル樹脂などからなるフロ
ントカバー18とから概略構成されている。
そして、前記文字板14の前面には前記ムーブ
メント12の指針軸12aに結合した指針20が
配置され、文字板14の前面に所定の間隙dを設
けて突出し、文字板14の表示面に形成された目
盛り14a、数字14bを指し示す。
また、前記見返し16の上縁には遮光板22で
前面を覆われた位置に螢光表示管24が配置さ
れ、その光を文字板14側に向け、これに形成さ
れた指標および前記指針20を照射するようにし
ている。
以上の構成において、前記目盛り14a、数字
14bは螢光顔料含有塗料をシルク印刷等によつ
て文字板14の表面に塗着したものである。
また、前記指針20は指針表面に螢光顔料含有
塗料を塗着するか、或いは、樹脂材料内に螢光顔
料を分散混合したものを成形したものが用いられ
ている。
そして、前記各目盛り14a、数字14b内に
分散混合されている螢光顔料の、指針20内に混
合分散されている螢光顔料に対する比率は約2:
1であり、この結果螢光表示管24の点灯時にお
ける二次発光度合いは目盛り14aおよび数字1
4bの方が高く、指針20が低い。
すなわち、数字14aおよび目盛り14bは前
進して見え、指針20は後退して見える。
この結果、前部側に突出する指針20は両者間
の輝度の差に応じて実際の間隙d分の立体状態が
解消され、ほぼ完全なフラツトな表示に見える錯
視状態を作ることになるのである。
なお、間隙dの幅は指針の回動に影響を与えな
い程度に設定すれば良く、必ずしも最少とする必
要はなく、螢光顔料による輝度の対比に順じて設
定できる。
[考案の効果] 以上実施例によつて詳細に説明したように、こ
の考案による車両用計器にあつては、螢光顔料の
含有量の差によつて、紫外線を照射したときの二
次発光量が異なり、この原理により、発光量が多
い指標側では前進して見え、発光量が少ない指針
側では後退して見え、指針の文字板からの突出量
に応じた指針と指標間の実際の遠近差を解消す
る。
したがつて、この考案によれば、通常の構造の
ものでも一旦紫外線照射によつて表示をおこなつ
た場合には表示面はフラツトに見え、特異な意匠
的効果を創出すると共に精度感を向上できる。
また、この考案にあつては、指針の文字板から
の突出量を最少とすることがなくても良いので、
指針の接触などによる不具合が発生する惧れもな
く、また、指標側を突出形成する場合に比べて製
作コストも安価になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を適用した紫外線照射方式の
車両用計器の断面図、第2図は文字板および指針
の関係を示す部分正面図、第3図、第4図は従来
のフラツト表示を行うための構造を示す断面説明
図である。 14……文字板、14a……数字(指標)、1
4b……目盛り(指標)、16……見返し、20
……指針、24……螢光表示管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 文字板を覗かせた見返しの一側部に螢光表示管
    を隠蔽状態に配置し、これの光を照射して、指針
    と、文字板の表面に形成された目盛り、数字など
    の指標およびこれら指標を指し示す指針にそれぞ
    れ含有された螢光顔料を二次発光させて表示する
    ようにした車両用計器において、 前記指標側の螢光顔料の含有量を指針側の螢光
    顔料の含有量よりも多く設定したことを特徴とす
    る車両用計器。
JP3032988U 1988-03-09 1988-03-09 Expired - Lifetime JPH0541372Y2 (ja)

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JP3032988U JPH0541372Y2 (ja) 1988-03-09 1988-03-09

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JPH01134218U JPH01134218U (ja) 1989-09-13
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