JP2810296B2 - 計器の文字板 - Google Patents
計器の文字板Info
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Description
に関するものであり、さらに詳しくは、文字板の前方よ
り照射される光により照明されて、夜間の視認を行うよ
うにした計器の文字板において、指針の影が文字板の前
面に投影される不具合を緩和して夜間の視認性を高める
ことができる一方、昼間において外光によって文字板が
照らされても、文字板での反射を少なくし、表示部分と
視認面との高コントラスト化を図ることができ、さらに
新規なデザインイメージを創出可能な計器の文字板に関
するものである。
計器および機械機器用計器などにおける文字板の夜間照
明機構としては、例えば図6及び図7に示したような構
成がとられている。
面図であり、この自動車用計器は、ハウジング1、この
ハウジング1の前部に設けられた文字板2、この文字板
2の前方を覆う保護カバー3、前記ハウジング1の後部
に配置された光源としてのバルブ4、前記文字板2の後
面側に配置された内機5、この内機5の軸6に連結され
て前記文字板2の前方に配置された指針7、および前記
ハウジング1と保護カバー3の上部に配置された導光部
材8から構成されている。
より生じた光は、その一部が文字板2の文字、目盛り、
装飾などの表示部分9から矢印A方向、つまり前方へ透
過して表示部分9を明示すると共に、他の一部が導光部
材8により矢印B方向、すなわち文字板2の前面へ屈折
反射して、文字板2および指針7を前方から照射するよ
うになっている。
ては、文字板2の表示部分9を除く視認面2aが塗装や
印刷などによる滑らかな表面で形成されていることか
ら、光を文字板2の前方から照射した場合、図7に示す
ように、指針7の影Sが文字板2の視認面2a上に投影
される。このため、次のような問題を包含していた。
薄くするために、より明るい光を文字板2の前面に照射
することができず、また前記指針7の影Sによって指針
7の読取り誤差を招く恐れがあるため、照明輝度および
指針7の読取り精度の面に、さらなる改良の余地が残さ
れていたのである。
従来の計器の文字板における問題点を解決するために検
討した結果、達成されたものである。
が文字板の視認面に投影される不具合を緩和できる一
方、表示部分と視認面との高コントラスト化を図ること
ができ夜間の視認性を高めることができ、また昼間にお
いて外光によって文字板が照らされても、文字板での反
射を少なくできて、表示部分と視認面との高コントラス
ト化を図ることができ、さらに新規なデザインイメージ
の創出が可能な計器の文字板を提供することにある。
に、この発明の計器の文字板は、前面側に文字、目盛、
装飾などの表示部分を有し、この表示部分以外の面を視
認面とした文字板の前面およびこの文字板の前側に設け
た指針を、前記文字板の前方から照射した光で照明する
ことにより、夜間の視認を行うようにした計器の文字板
において、前記表示部分を静電植毛により設けると共
に、前記視認面を前記表示部分とは異なる色の静電植毛
により形成し、前記文字板の全面を無反射化すると共
に、前記表示部分と視認面とを高コントラスト化したこ
とを特徴とする。
分および視認面に静電植毛を施しているため、文字板
上、すなわち文字板の前面全体が無反射化され、前方か
ら照射された光により、指針の影が文字板上に投影され
る不具合を効果的に緩和することができる。しかも、表
示部分と視認面とを異なる色の静電植毛で無反射化して
いるから、表示部分を視認面から浮き上がるように見せ
ることができると共に、表示部分と視認面との高コント
ラスト化を図ることができる。
れば、文字板の前方から照射する光量の増加が可能で、
照明輝度を一層明るくすることができるばかりか、指針
の影が解消するため、指針の読取り精度が高められ、す
ぐれた夜間認識性を期待することができる一方、昼間に
おいて外光によって文字板が照らされても、文字板での
反射を少なくできて、表示部分と視認面との高コントラ
スト化を図ることができる。
認識性がすぐれると共に、新規なデザインイメージを創
出することが可能であり、自動車用計器、電気・電子機
器用計器および機械機器用計器などにおける文字板とし
て適用した際に、すぐれた性能を発揮する。
文字板の実施例について詳細を説明する。
図、図2は同文字板の正面図、図3は同文字板の表示部
分を拡大して示した図、第4図は同文字板の他の表示部
分を拡大して示した図、図5は同文字板の静電植毛の拡
大断面図である。なお、図6および図7に示した従来例
の構成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その
説明を簡略化する。
明な一枚の板で形成されたものであり、ハウジング1内
に組み込まれている。この文字板2の前側には見返し板
10を介して保護カバー3が設けられている。見返し板
10の前部にはバルブ4が設けられており、このバルブ
4で文字板2の前面を照明するようになっている。文字
板2の後面側には内機5が設けられており、この内機5
の軸6で文字板2の前面側に配置された指針7を回動す
るようになっている。指針7にはその基部にキャップ7
aが設けられている。
3に示すように、文字9a、目盛9bなどの表示部分9
や、警報などの表示部分11が設けられている。そし
て、表示部分9、11以外の視認面2aや指針7のキャ
ップ7aには反射率の低い例えば黒色の静電植毛を施
し、表示部分9、11は白、赤、アンバーなど、視認面
2aとは異なる色の静電植毛を施してある。すなわち、
文字9aおよび目盛9bは、例えば通常の使用領域を白
色の静電植毛で施し、危険領域を赤色の静電植毛で施し
てある。
部分11は、図4(a)に示すように、警報のシンボル
パターン11bに黒色、その周辺部11aに白色の静電
植毛を施してある。そして、表示部分11の後面側に
は、図4(b)に示すように、バルブ12が設けられて
おり、このバルブ12の回りには、光が他の表示部分1
1に漏れないようにバルブハウジング13が設けられて
いる。バルブ12から発した光は白色の静電植毛を施し
た周辺部11aを透過して、不透過のシンボルパターン
11bをくっきりと浮き上がらせることになる。なお、
周辺部11aに対応する後面にはカラーフィルタ14が
印刷等によって設けられており、このカラーフィルタ1
4で着色された光によって任意な色彩を周辺部11aに
彩色することができる。
示すように、シンボルパターン11bに白色の植毛を施
し、他の周辺部に視認面2aと同一の黒色の植毛を施す
ようにしてもよい。この場合には、白色の静電植毛で形
成されたシンボルパターン11bがカラーフィルタ14
の色で表示されることになる。
の内面にも、反射率の低い例えば黒色の静電植毛が施さ
れている。そして、角部10aは、十分大きな丸みrが
形成されており、静電植毛が十分になされるようになっ
ている。
0362号公報、特開昭52−12252号公報に示さ
れているような次の各方法で行われる。
着剤を塗布し、表示部分9、11をマスキングして、視
認面2aに黒色のパイルを静電植毛する。次に表示部分
9、11のマスキングを除去して乾燥させた後、今度は
視認面2aをマスキングして、表示部分9、11に接着
剤を塗布した後、同表示部分9、11に白色や赤色のパ
イルを静電植毛する。
て、白色のパイルを静電植毛した後、視認面2aなどを
黒色やその他の色に着色する。
たシート上に所定の色のパイルを静電植毛した植毛シー
トを予め準備しておく。そして、文字板2の前面全体に
接着剤を塗布した後、所定の箇所に表示部分9、11の
植毛シートを貼着し、さらに視認面2aに静電植毛を施
す。
示すように、文字板2側をアースしておき、ナイロンな
どからなる着色されたパイル32に文字板2とは反対の
電荷をかける。そうすると、静電誘導によって飛翔した
パイル32が接着剤31に一定の密度で突き刺さり、接
着剤31の乾燥によってパイル32が文字板2上に定着
する。
バルブ4から発した光が文字板2上を照射する。この
際、文字板2に達した光は、植毛されたパイルによって
多方向に散乱吸収されることになり、ほぼ無反射状態に
なる。特に、視認面2aが反射率の低い黒色の植毛で覆
われているから、視認面2aの反射が極めて少なくな
り、指針7の影を視認面2a上にほぼ認め得ない状態に
なる。
は、植毛されたパイルで散乱して、特に視認面2aから
浮かび上がるような高コントラストの視覚を得ることが
できる。すなわち、今までにない新規なデザインイメー
ジを創出することができる。
視認面2a、指針7のキャップ7a、見返し板10の内
面等に黒色の植毛を施したが、この植毛は反射率の低い
色のものであれば黒色に限るものではないことはいうま
でもない。また、表示部分9、11の植毛の色について
も、視認面2aに対する認識効果が大きなものであれば
どのような色を用いてもよいことはいうまでもない。さ
らに、植毛されるパイル32を1.5〜3デニール、パ
イル32の植毛密度を8万〜3万本/cm2 の範囲に設
定することにより、一層すぐれた無反射効果およびデザ
インイメージを確保することができる。
文字板によれば、文字板上の表示部分および視認面に静
電植毛を施しているため、文字板上、すなわち文字板の
前面全体が無反射化され、前方から照射された光によ
り、指針の影が文字板上に投影される不具合を効果的に
緩和することができる。しかも、表示部分と視認面とを
異なる色の静電植毛で無反射化しているから、表示部分
を視認面から浮き上がるように見せることができると共
に、表示部分と視認面との高コントラスト化を図ること
ができる。
れば、文字板の前方から照射する光量の増加が可能で、
照明輝度を一層明るくすることができるばかりか、指針
の影が解消するため、指針の読取り精度が高められ、す
ぐれた夜間認識性を期待することができる一方、昼間に
おいて外光によって文字板が照らされても、文字板での
反射を少なくできて、表示部分と視認面との高コントラ
スト化を図ることができる。
認識性がすぐれると共に、新規なデザインイメージを創
出することが可能であり、自動車用計器、電気・電子機
器用計器および機械機器用計器などにおける文字板とし
て適用した際に、すぐれた性能を発揮することができ
る。
図。
図。
た図。
Claims (1)
- 【請求項1】 前面側に文字、目盛、装飾などの表示部
分を有し、この表示部分以外の面を視認面とした文字板
の前面およびこの文字板の前側に設けた指針を、前記文
字板の前方から照射した光で照明することにより、夜間
の視認を行うようにした計器の文字板において、前記表
示部分を静電植毛により設けると共に、前記視認面を前
記表示部分とは異なる色の静電植毛により形成し、前記
文字板の全面を無反射化すると共に、前記表示部分と視
認面とを高コントラスト化したことを特徴とする計器の
文字板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175284A JP2810296B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 計器の文字板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5175284A JP2810296B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 計器の文字板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0727579A JPH0727579A (ja) | 1995-01-27 |
JP2810296B2 true JP2810296B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=15993438
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5175284A Expired - Lifetime JP2810296B2 (ja) | 1993-07-15 | 1993-07-15 | 計器の文字板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2810296B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212252A (en) * | 1975-07-21 | 1977-01-29 | Denki Onkyo Co Ltd | Process for electrostatic flocking |
JPS5980362A (ja) * | 1982-10-30 | 1984-05-09 | Toyoda Gosei Co Ltd | 多色静電植毛方法 |
JP2615242B2 (ja) * | 1990-03-26 | 1997-05-28 | 矢崎総業株式会社 | 自動車用メータ |
-
1993
- 1993-07-15 JP JP5175284A patent/JP2810296B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0727579A (ja) | 1995-01-27 |
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Legal Events
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