JPH0618391Y2

JPH0618391Y2 - 照明表示装置

Info

Publication number: JPH0618391Y2
Application number: JP361889U
Authority: JP
Inventors: 健治郎住吉
Original assignee: 株式会社カンセイ
Priority date: 1989-01-17
Filing date: 1989-01-17
Publication date: 1994-05-11
Anticipated expiration: 2004-01-17
Also published as: JPH0295388U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案は、車両用計器の照明表示装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕自動車に設備される一般的な機械式計器の表示部形態は
第３図に示す如くであって、(1)はそのメータパネル
で、このメータパネル(1)には、各計器の文字板(2)を透
視させるための窓(3)が形成されている。そして通常
は、各計器文字板(2)の照明手段として、該文字板(2)を
反射照明するかあるいは透過照明して、夜間時あるいは
暗所での照明を行なっている。また、そのメータパネル
(1)にはワーニング表示部(4)が設けられているが、この
ワーニング表示部(4)の照明表示構造は第４図に示す如
き構造を呈している。即ち、そのワーニング表示部(4)
に設けられている各表示マーク(5)に対応する遮光ケー
ス(6)が、そのメータパネル(1)の裏側に配置されてお
り、その遮光ケース(6)には各表示マーク(5)に対応する
夫々の表示ランプ(7)が配置されている。さらに、メー
タパネル表面に設けられている表示マーク(5)に対応す
るメータパネル裏面には、その表示マーク(5)の背景を
着色表示させるための透光性着色層(8)が形成され、そ
の透光性着色層(8)の周縁部は遮光層(9)が施されている
ものである。従って情報信号によってランプ(7)が点灯
すれば、その点灯に対応する表示マーク(5)が透過照明
によりシルエット表示されるものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

ところが、このようなワーニング表示部(4)における表
示マーク(5)の表示は、平面的メータパネルの表面に、
印刷手段等により施した表示マーク(5)がシルエットで
表示されるものであるから、その表示マーク(5)の表示
態様に立体感がなく表示品質が低く計器の高級感が乏し
いという問題点があった。

〔課題を解決するための手段〕

本考案はかかる従来の問題点に着目してなされたもの
で、表示マークを透明又は半透明部材により凸形状に形
成し、その凸形表面に遮光層及び蛍光体層を施すことに
より、表示マークを立体的表示とすることができる計器
の照明表示装置を提供することにある。

〔実施例〕

以下に本考案を第１図及び第２図に示す実施例に基いて
詳細に説明する。

(11)はＡＢＳ、又はＰＰ等の樹脂製ロアハウジング、(1
2)はそのロアハウジング(11)内に組付けられている計器
機械体、(13)は積算車を示す。(14)はロアハウジング(1
1)の前面に取付けられる前記同様の樹脂製アッパハウジ
ングであって、このアッパハウジング(14)には文字板透
視窓(15)が形成されていて、この透視窓(15)の内側に
は、計器機械体(12)の指針軸(16)に取付けられる指針(1
7)の支持値を示す文字板(18)が取付けられている。この
文字板(18)の構成は、第２図に示すものであって、該文
字板(18)表面には、従来例で述べた表示マーク(5)に対
応する表示部が台形状の突部(19)で形成されているもの
である。この突部(19)を有する文字板(18)の成形工程
は、その突部(19)に対応する凹部を有する型（図示せ
ず）内に透明又は半透明のウレタンアクリル紫外線硬化
樹脂(18a)を充填し、次いで充填された前記紫外線硬化
樹脂(18a)上に透明又は半透明ポリカボネート樹脂シー
ト(18b)を重ね合せ、次いで紫外線照射により、前記紫
外線硬化樹脂(18a)を硬化することにより、樹脂(18a)と
シート(18b)とが一体の文字基板が形成される。この文
字基板を離型した後、その突部(19)の突端面に遮光層(2
0)を施し、さらにこの遮光層(20)の表面には、紫外線を
受けて励起発光する蛍光顔料が混入された透明な塗料層
(21)が塗布されている。この塗料層(21)を形成する塗料
は、例えばインキ，塗料等のベースレジンと酸化物又は
硫化物蛍光体との混合物であるが、望ましくは耐光性の
良い硫化物蛍光体を使用する。また前記文字板(18)の裏
面における前記突部(19)との対応部を除いて遮光層(22)
を印刷手段により施すと共に、その突部(19)との対応部
には、透光性の着色層(23)を印刷手により施したもので
ある。なお第１図における(24)は警報表示器の遮光ケー
ス、(25)は警報表示ランプ、(26)は文字板(18)の前方に
配置されて、上記の塗料層(21)を励起発光せしめるため
の紫外線発光ランプ、(27)は前面カバーを示す。

以上が本実施例の構成であるが、次にその作用について
述べれば、計器機械体(12)の動作により検出値の指示が
なされることは、周知の如くであって、従来動作と変り
ないが、この計器機械体(12)の前面に設けられている文
字板(18)にあっては、警報表示器の表示部が突部(19)に
より形成されていて、その突部(19)の突端面のみに遮光
層(20)が設けられていることから、例えば警報表示ラン
プ(25)が点灯すればその表示部はシルエットで表示され
ると共に、そのシルエットの周囲は、突部(19)の周面か
らの漏光により、ほのかにひかり、その表示マークの表
示が立体的表示となる。夜間時においては、ランプ(26)
を点灯しておけばその表示マークは励起発光して表示さ
れ、このとき警報表示ランプ(25)が点灯すれば、突部(1
9)周面からの漏光と、励起発光する表示マークとの照明
度の差によってその表示マークが立体的表示となる。

〔考案の効果〕

このように本考案にあっては、透明又は半透明のシート
状樹脂基材(18a)の表面に、文字・記号等の表示形状(1
9)を透明又は半透明材料で突設し、該表示形状(19)の上
面に遮光層(20)及び紫外線を受けて発光する蛍光層(21)
を順次施し、前記表示形状(19)に対応する前記基材(18
a)の裏面に、前記表示形状(19)を除いて遮光層(22)を設
けて表示板(18)を形成し、該表示板(18)の前方に紫外線
を発する第１の光源(26)を、前記表示板(18)の裏面に可
視光を発する第２の光源(25)を配設した照明表示装置で
あるから、この表示装置によれば、その表示形状(19)の
周囲が透過光による漏光により表示形状が浮き出され、
これによってその表示が立体的に表示され、従来の照明
表示装置では得ることができなかった高品質の表示と高
級表示感が得られる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案よりなる計器の実施例を示した縦断面説
明図、第２図は第１図のおける要部拡大断面図、第３図
は計器の正面説明図、第４図は従来例の説明図である。 (11)……ロアハウジング、(12)……計器機械体 (13)……積算車、(14)……アッパハウジング (15)……透視窓、(16)……指針軸 (17)……指針、(18)……文字板 (18a)……紫外線硬化樹脂 (18b)……ポリカボネート樹脂シート (19)……突部、(20)……遮光層 (21)……塗料層、(22)……遮光層 (23)……透光性着色層、(24)……遮光ケース (25)……警報表示ランプ、(26)……紫外線発光ランプ (27)……前面カバー

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】透明又は半透明のシート状樹脂基材(18a)
の表面に、文字・記号等の表示形状(19)を透明又は半透
明材料で突設し、該表示形状(19)の上面に遮光層(20)及
び紫外線を受けて発光する蛍光層(21)を順次施し、前記
表示形状(19)に対応する前記基材(18a)の裏面に、前記
表示形状(19)を除いて遮光層(22)を設けて表示板(18)を
形成し、該表示板(18)の前方に紫外線を発する第１の光
源(26)を、前記表示板(18)の裏面に可視光を発する第２
の光源(25)を配設したことを特徴とする照明表示装置。