JPH0540165Y2 - - Google Patents

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JPH0540165Y2
JPH0540165Y2 JP1987077118U JP7711887U JPH0540165Y2 JP H0540165 Y2 JPH0540165 Y2 JP H0540165Y2 JP 1987077118 U JP1987077118 U JP 1987077118U JP 7711887 U JP7711887 U JP 7711887U JP H0540165 Y2 JPH0540165 Y2 JP H0540165Y2
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、建築物に適用するフラツトスラブ構
造に関する。
「従来の技術」 周知のように、フラツトスラブ構造とは、梁を
用いず柱で直接的にスラブを支持すようにしたも
のである。しかし、フラツトスラブ構造において
は、柱との接続部付近にあるスラブに対して集中
的に荷重が作用し、これにより前記スラブにパン
チングシアが発生し、スラブが柱によつて押抜か
れるような状態となる。
したがつて、従来のこの種のフラツトスラブ構
造においては、柱頭部分に一定の範囲でスラブの
突出部(キヤピタル)を設けてスラブの厚さを増
すことにより、パンチング耐力の増加を図るよう
にしたものが知られている。
「考案が解決しようとする問題点」 ところが、前記従来のキヤピタルを有するフラ
ツトスラブ構造においては、キヤピタル部分の型
枠や配筋工事が複雑となり施工上煩雑であるこ
と、キヤピタルの厚さ分だけ階高が高くなること
等、建設費のコストアツプの原因となつていると
ともに、特に高さ制限のある地域に建築物を建て
る場合、所定の階数の建築物を作ることができな
くなる虞があつた。
そのため、キヤピタルを無くしたフラツトスラ
ブ構造を適用した建築物もあるが、パンチング耐
力が不足するため事務所や店舗等の積載荷重の小
さな建築物にしか適用することができないという
問題点があつた。
本考案は前記問題点に鑑みてなされたもので、
施工が容易でありかつ安価に柱の接続部の剪断耐
力を増強することのできるフラツトスラブ構造を
提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、柱と床との取り合い部の床内に、一
対の鋼材を十字状に組み合わせて形成した補強部
材が設け、前記各鋼材には、基部と、該基部の一
面側にてこれと直交する方向に突出するように形
成した突起部とからなる断面視T字状のT型鋼を
用い、前記補強部材は、これら鋼材を前記基部の
他面側同士を互いに重ね合わせて接合した構成と
し、さらに、前記各鋼材の前記突起部の先端に
は、前記基部と平行な面内で該鋼材の延在する方
向と直交する方向に延びる鉄筋が一定間隔で複数
固着することにより、前記問題点を解決してい
る。
「作用」 本考案によれば、柱と床との取り合い部に作用
する剪断力が、十字状の補強部材により拡散さ
れ、パンチング耐力が増加する。また、補強部材
を構成する鋼材に一定間隔で固着した複数の鉄筋
により、パンチング耐力がさらに増加される。
「実施例」 以下、本考案を図面を参照しながら説明する。
第1図、第2図は本考案の一実施例を示すもので
あり、第1図は本考案のフラツトスラブ構造の要
部を示す平面図、第2図は第1図の側断面図であ
る。
図中符号1は建築物の所定の階に設置された柱
であり、梁の無いフラツトなスラブ(床)2と直
接的に接続されている。そして、柱1とスラブ2
との取り合い部のスラブ2内には、補強部材3が
設置されている。この補強部材3は、基部4a
と、基部4aの一面側にて、これと直交する方向
に突出するように形成された突起部5とからなる
断面視T字状のT型鋼(鋼材)4,4を、その突
起部5,5がそれぞれ外側に位置するように十字
状に組み合わせるとともに、基部4a,4aの他
面側のフラツトな接触面同士を溶接により固定し
て製作したものである。
また、本実施例においては、T型鋼4の突起部
5には、これに沿つて、T型鋼4と直交するよう
に一定間隔毎に溶接された、所定長さの鉄筋6,
6,…が配設された構成となつている。
なお、補強部材3は、柱列帯の方向に沿つてT
型鋼4,4が位置するようにスラブ2内に配置さ
れることが望ましい。
つぎに、前記のように構成された本考案に係る
フラツトスラブ構造の作用を、その施工例ととに
説明する。
まず、補強部材3を工事や現場で所定の形状に
製作した後、スラブ2を打設するために組まれる
とともに、内部にスラブの構造用鉄筋(図示せ
ず)が配筋された型枠(図示せず)の所定の場所
に設置する。その際、補強部材3の中心部分をこ
のスラブ2を支持するために下方に設置された柱
1の中心軸線上に合わせるとともに、T型鋼4,
4を柱列帯の方向にあわせて配置する。そして、
前記型枠内へコンクリートを打設することにより
本考案のフラツトスラブ構造を施工する。
ついで、その上部に、柱1と中心軸線を同じに
する柱1′を設置した後、前記工程を繰り返すこ
とにより、さらに、上階のフラツトスラブを築造
していく。
なお、スラブ2の型枠内に補強部材3を配設す
る際には、補強部材3を型枠内に配設されたスラ
ブ2の構造用鉄筋に固定するとともに、下方の柱
1と上方の柱1′とを構成する構造用鉄筋(図示
せず)の端部と接続するようにしてもよい。
したがつて、本考案のフラツトスラブ構造によ
れば、柱1とスラブ(床)2との取り合い部に作
用する剪断力が、補強部材3のT型鋼4,4及び
鉄筋6,6,…により拡散され、従来のキヤピタ
ルを設けたフラツトスラブ構造と同様に、剪断耐
力(パンチング耐力)を増加させることができ、
積載荷重の大きな建築物にも対応することができ
る。さらに、キヤピタルが不要となるため、型枠
を単純化することができ、施工が容易となるとと
もに、キヤピタルの厚さ分だけ階高を低くするこ
とができ、建設費のコストダウンを実現すること
ができる。
また、補強部材3がスラブ2内に配置されてい
るので、この補強部材3が外部に露出することな
く、外観を損なうことがない。
また、補強部材3は、T型鋼4,4をその突起
部5,5がそれぞれ外側に位置するように十字状
に組み合わせるとともに、基部4a,4aの他面
側のフラツトな接触面同士を溶接した構成となつ
ているので、補強部材3の厚さが少ないうえ、そ
の製作が非常に容易である。これにより、これを
工事や現場で製作するに際して、効率良く作業を
行うことができる。
また、補強部材3を構成する各T型鋼4の突起
部5には、一定間隔で鉄筋6,6,…が配設され
ているので、この補強部材3を柱1とスラブ2の
取り合い部に設置して、コンクリートを打設する
のみでフラツトスラブ構造を施工することができ
る。したがつて、この柱1とスラブ2との取り合
い部の施工に際して、鉄筋6,6,…を精度良く
配筋することができるうえ、現場で面倒な配筋作
業を行う必要がないので、施工を容易化すること
ができる。
また、特に高さ制限のある地域に建築物を建て
る場合、従来のキヤピタルを用いたフラツトスラ
ブ構造の建築物では達成することが出来ない階数
の建築物を、同じ高さの建物内で作ることができ
る効果もある。
なお、前記実施例においては、柱と床の取り合
い部にのみ、補強部材を配設するようにしたが、
補強部材のT型鋼をさらに延長させて隣接する柱
間を連結させ、柱列帯全体を覆うようしてもよ
い。これにより、柱列帯に配設する鉄筋を省略す
ることができるとともに、T型鋼に予め鉄筋を固
定しておくことにより、柱列帯に配設される鉄筋
の配筋工事を省力化することができる。
「考案の効果」 上述したように、本考案は柱と床との取り合い
部に、十字状に形成された補強部材を設けたもの
であるので、型枠を単純化することができるこ
と、また、施工が容易であるとともに安価に柱の
接続部のパンチング耐力を増強することができる
こと、さらに、キヤピタルの厚さ分だけ階高を低
くすることができること、その結果、建設費のコ
ストダウンを実現することができること等、の優
れた効果を奏する。
また、補強部材を床内に配置したので、この補
強部材が外部に露出することなく、外観を損なう
ことがない。
また、補強部材は、T型鋼からなる鋼材を十字
状に組み合わせるとともに、基部のフラツトな接
触面同士を接合した構成となつているので、補強
部材の厚さが少ない。そのうえ、この補強部材を
工事や現場で製作するに際して、その製作が非常
に容易であり、効率良く作業を行うことができ
る。
また、補強部材を構成する各鋼材の突起部に
は、一定間隔で複数の鉄筋を配設したので、この
補強部材を柱と床の取り合い部に設置して、コン
クリートを打設するのみでフラツトスラブ構造を
施工することができる。したがつて、この柱と床
との取り合い部の施工に際して、鉄筋を精度良く
配筋することができるうえ、現場で面倒な配筋作
業を行う必要がないので、施工を容易化すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本考案の一実施例を示すもの
であり、第1図は本考案のフラツトスラブ構造の
平面図、第2図はその側断面図である。 1……柱、2……床(スラブ)、3……補強部
材、4……T型鋼(鋼材)、4a……基部、5…
…突起部、6……鉄筋。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 柱と床との取り合い部の前記床内に、一対の鋼
    材が十字状に組み合わされて形成された補強部材
    が設けられ、前記各鋼材には、基部と、該基部の
    一面側にてこれと直交する方向に突出するように
    形成された突起部とからなる断面視T字状のT型
    鋼が用いられ、前記補強部材は、これら鋼材が前
    記基部の他面側同士を互いに重ね合わせて接合さ
    れた構成とされ、さらに、前記各鋼材の前記突起
    部の先端には、前記基部と平行な面内で該鋼材の
    延在する方向と直交する方向に延びる鉄筋が一定
    間隔で複数固着されていることを特徴とするフラ
    ツトスラブ構造。
JP1987077118U 1987-05-22 1987-05-22 Expired - Lifetime JPH0540165Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987077118U JPH0540165Y2 (ja) 1987-05-22 1987-05-22

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JP1987077118U JPH0540165Y2 (ja) 1987-05-22 1987-05-22

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JPS63186813U JPS63186813U (ja) 1988-11-30
JPH0540165Y2 true JPH0540165Y2 (ja) 1993-10-13

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5027312A (ja) * 1973-07-12 1975-03-20
JPS60238553A (ja) * 1984-05-11 1985-11-27 鹿島建設株式会社 フラットスラブ構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5027312A (ja) * 1973-07-12 1975-03-20
JPS60238553A (ja) * 1984-05-11 1985-11-27 鹿島建設株式会社 フラットスラブ構造

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JPS63186813U (ja) 1988-11-30

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