JPH067125Y2 - フラツトスラブの柱頭部の構造 - Google Patents

フラツトスラブの柱頭部の構造

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JPH067125Y2
JPH067125Y2 JP1961687U JP1961687U JPH067125Y2 JP H067125 Y2 JPH067125 Y2 JP H067125Y2 JP 1961687 U JP1961687 U JP 1961687U JP 1961687 U JP1961687 U JP 1961687U JP H067125 Y2 JPH067125 Y2 JP H067125Y2
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steel
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泰志 渡辺
勝彦 山田
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、柱の頂部に直接支持されるフラットスラブと
柱頂部との接続支持構造に係り、特に、フラットスラブ
の柱頂部の剪断補強構造に関するものである。
〔従来の技術〕
鉄筋コンクリート造の建築物が、その利用計画上、各階
の階高に規制を受けたり、または柱のスパンを大きく要
求されるされるとき等には、梁を用いないでスラブを直
接柱で受けた形式のフラットスラブ構造が採用される。
そして、柱頭部に作用する剪断力に対しては主としてコ
ンクリートの強度で対抗させるため、柱頭部に、いわゆ
るキャピタルを設けている。第3図は、それを示す従来
例であって、キャピタル3は、柱1のスパンlの1/3か
ら1/4の長さを1辺の長さとする支持領域4に設けられ
おり、キャピタル3を設けたことにより支持領域4の厚
さTは、スラブ2の厚さtの約2倍の厚みを持つことと
なる。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上述のように、従来のフラットスラブ構造においてはキ
ャピタルが必須であり、キャピタルを設けたことにより
フラットスラブの屋内空間の有効利用、配線、配管工事
の容易化等の有利性が十分に活かされず、かつキャピタ
ルの型枠工事が面倒で工費および工期の低減が阻まれる
という問題があった。
もちろん、スラブの厚さを増したり、鉄筋量を増すこと
により、キャピタルを設けないフラットプレートの構造
も考えられるが、前者ではコンクリート量の増大が架
構、基礎工事に影響を与え、工事量の増大で施工期間も
延引することとなり、一方後者においては、鋼材の使用
量の増大はコストを上昇させ、柱頭部の配筋が交錯して
施工性が低下する。
本考案は上記問題点を改善するために創案されたもので
あって、フラットスラブにおける柱頭部のキャピタルを
なくしたものでありながら、柱頭部を中心に作用する剪
断力を負担することができ、前記フラットスラブの有利
性が最大限に活用できるようなフラットスラブの柱頭部
の構造を提供することを目的とする。
〔問題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本考案が採用したフラットス
ラブの柱頭部の構造は、柱頭部にはスラブの厚さ内に、
平面視柱頭部中心において直交する所定寸法の鉄骨製の
支持梁を内蔵し、該支持梁の隣合う先端同士を鉄骨製の
補強梁によって連結したことを特徴とするものである。
〔作用〕
本考案では、フラットスラブの柱頭部に作用する剪断力
をコンクリートから鉄骨の支持梁、鉄筋の補強梁に振り
替えていくので、キャピタルを用いずにフラットスラブ
を施工することができる。
〔実施例〕
本考案を図面に示す一実施例に基づいて詳細に説明す
る。第1図は本考案の柱頭部の構造を示すもので、
(1)図は断面図、(2)図は平面図である。同一の部
材と寸法には同一の参照符号を付けてある。第2図は第
1図に示す構造の要部拡大図であって、(1)図は第1
図のA部、(2)図は同B部の詳細を示す。
実施例においては、柱1の間隔は8mであり、柱1を中
心とするスラブ2の支持領域4はスパンの1/3から1/4の
長さを1辺とする正方形が好ましく、本実施例ではスパ
ン8mの1/4と定めて1辺2mの正方形となっている。
また、スラブの2の荷重によって、その厚さtは25cm
に定めてある。
21はスラブ2の下端筋、22は上端筋であり、これら
の鉄筋は柱1の主筋11とフープ筋12に組み付けら
れ、通常の配力筋23を配してスラブ2の補強筋となっ
ている。
スラブ2の支持領域4内には鉄骨製の支持梁5が内蔵さ
れており、支持梁5はH形鋼51を柱1の通り芯に合わ
せて十字形に溶接したもので、鋼材は例えば150×1
50×12×9のH形鋼であって、その長さは各アーム
が1mである。
6は支持梁5の各アームの先端間に架設する鉄筋製の補
強梁であって、補強梁6は、4本の上下の主筋61、6
1……をスタラップ筋62によって組み、各主筋61の
端部を支持梁5のH形鋼51の上下のフランジ52の上
面、下面に溶接して固着してある。ここで、支持梁5の
先端を補強梁6で連結したことにより、柱頭部を中心と
して作用する剪断力に対応するスラブの面積をより大き
く確保することができる。
支持梁5と補強梁6とは、支持梁5の交点53を柱13
に合致させ、スラブ2の上下の主筋21,22の間に配
置され、スラブ2の厚さ内、かつ支持領域4内でコンク
リート中に内蔵されている。
本考案に係るフラットスラブの柱頭部の構造を用いて施
工について説明する。まず、柱1の構築には型枠14を
建て込むとともに、主筋11とフープ12とを組立てる
ことは常法の通りである。つぎに、柱1の型枠14にス
ラブ2の下端型枠24を組み付け、適宜仮設支保工を組
み立てて支持する。このスラブ型枠24上にスラブ2の
下端筋21を組み、その上面に支持梁5と補強梁6のプ
レハブ組立体を配置し、柱1の主筋11とフープ12と
を利用して水平に設置固定し、ついでスラブ2の上端筋
22を組み立てる。コンクリートの打設は、柱1とスラ
ブ2とを同時に施工するか、柱1のコンクリートをスラ
ブ2の下面まで先行して打設し、柱頭部とスラブ2とを
一体に打設することによって行う。
これによって、スラブ2は鉄骨の支持梁5と鉄筋の補強
梁6によって剪断補強されており、厚さtの平板のまま
で柱頭部に支持される。
支持梁5と補強梁6との結合は、あらかじめプレハブさ
れていてもよく、また、柱頭で組み立てて配置してもよ
い。尚、例示の寸法は建築物の設計によって変化するも
のであり、上記に限定されるものではない。
〔考案の効果〕
本考案のフラットスラブの柱頭部の構造は、柱頭部には
スラブの厚さ内に、平面視柱頭部中心において直交する
所定寸法の鉄骨製の支持梁を内蔵し、該支持梁の隣合う
先端同士を鉄骨製の補強梁により連結したことを特徴と
したから、簡単な構造でありながら、柱頭部を中心に作
用する剪断力に十分に対応することができ、従来のフラ
ットスラブ工法をキャピタルを設けることなく平版構造
のスラブのみで達成することができる。また、鉄筋製支
持梁と鉄筋製補強梁からなる簡単な構造であるので、材
料費等のコスト面においても良好である。よって、本考
案の構造によれば、フラットスラブの屋内空間の有効利
用、配線、配管工事の容易化が図れる。さらには、複雑
なキャピタル部の配筋作業がなくなるので、施工上のメ
ッリトも大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図(1)は本考案の柱頭部の構造を採用した建築物の
断面図、(2)は柱頭部の平面図である。第2図は第1図
の要部拡大図であり、(1)、(2)はそれぞれ第1図のA
部、B部の詳細を示している。第3図は柱頭部にキャピ
タルを有する従来技術の説明図であり、(1)は断面図、
(2)は平面図である。 1……柱、2……スラブ、3……キャピタル、5……鉄
骨支持梁、6……鉄筋補強梁

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄筋コンクリート造建築物の内部柱に直接
    支持されるスラットスラブの柱頭部において、柱頭部に
    はスラブの厚さ内に、平面視柱頭部中心において直交す
    る所定寸法の鉄骨製の支持梁を内蔵すると共に、上記支
    持梁の隣合う先端同士を鉄筋製の補強梁により連結した
    ことを特徴とするフラットスラブの柱頭部の構造。
JP1961687U 1987-02-13 1987-02-13 フラツトスラブの柱頭部の構造 Expired - Lifetime JPH067125Y2 (ja)

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JPS63127513U JPS63127513U (ja) 1988-08-22
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JP2013234506A (ja) * 2012-05-10 2013-11-21 Hazama Ando Corp フラットスラブ構造建物
JP6300228B2 (ja) * 2013-12-20 2018-03-28 有限会社シーアンドシーエンジニアリング フラットスラブ構造

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