JPH0538526A - 素材円筒部のしごきトリミング法 - Google Patents

素材円筒部のしごきトリミング法

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JPH0538526A
JPH0538526A JP3221044A JP22104491A JPH0538526A JP H0538526 A JPH0538526 A JP H0538526A JP 3221044 A JP3221044 A JP 3221044A JP 22104491 A JP22104491 A JP 22104491A JP H0538526 A JPH0538526 A JP H0538526A
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punch
ironing
trimming
cylindrical
cylindrical portion
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JP3221044A
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English (en)
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Koichi Mine
功一 峯
Norio Ito
則雄 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Priority to US07/924,447 priority patent/US5287713A/en
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B21MECHANICAL METAL-WORKING WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21DWORKING OR PROCESSING OF SHEET METAL OR METAL TUBES, RODS OR PROFILES WITHOUT ESSENTIALLY REMOVING MATERIAL; PUNCHING METAL
    • B21D22/00Shaping without cutting, by stamping, spinning, or deep-drawing
    • B21D22/20Deep-drawing
    • B21D22/30Deep-drawing to finish articles formed by deep-drawing

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Shaping Metal By Deep-Drawing, Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 容器状素材の円筒部のしごき成形とトリミン
グとを同時に行うことにより、製品の高さ精度向上と素
材端面のダレ防止とを両立させる。 【構成】 段付ポンチ10を容器状素材34と共にダイ
穴22に押し込んで素材円筒部30をそれの軸方向にし
ごき成形しつつそのしごき成形により円筒部30の薄肉
化によって余った材料を段付ポンチ10の肩部20の円
周隅部52に充填し、その肩部20の外周縁50とダイ
穴22との共同により円筒部30の開口端部の縁の不要
部分56をそれの軸方向に引っ張って切り取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒部の一端部に底部
を有する素材(以下、単に素材という)の円筒部のしご
き成形とその円筒部の他端部のトリミングとを行う方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器状の製品は例えば、絞り成形により
取得された容器状の素材に対して、それの円筒部の開口
端部のトリミング(縁切り)を行うことによって取得さ
れる。そして、そのトリミング法として既に、例えば次
の3つが知られている。
【0003】第1のトリミング法は、まず、図24に示
すように、絞り成形により取得された外向きフランジ付
きの容器状の素材500のフランジ部の外周部の打ち抜
き加工(いわゆるフランジトリミング)を製品の高さ寸
法を見込んで行い、次に、図25に示すように、そのフ
ランジ部を真っ直ぐに延ばす立ち上げ成形(絞り成形の
一種)を行って製品502を取得するものである。
【0004】第2のトリミング法は、まず、絞り成形に
より取得された外向きフランジ付きの容器状の素材50
0のフランジ部に対して立ち上げ成形を製品の高さ寸法
を見込むことなく行うか、または、その素材からフラン
ジ部を完全に打ち抜くことによって素材からフランジ部
を除去し、次に、図26に示すように、フランジ無しの
素材504の開口端部を、素材径方向に作動するポンチ
506により複数回に分けて打ち抜くものである。素材
端部をそれの周方向に沿って部分的に順に打ち抜くトリ
ミング法なのである。
【0005】第3のトリミング法は、まず、第2のトリ
ミング法と同様にしてフランジ無しの素材504を取得
し、次に、図27に示すように、外周に切刃を有して素
材中心線に平行な軸線回りに自転するロール508をそ
の素材中心線の回りに公転させることによって素材端部
をそれの周方向に沿って部分的に順に打ち抜くトリミン
グ法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、それら3つの
トリミング法を用いる場合にはいずれも、素材端部の打
ち抜き時に、ポンチまたはロールの切刃の、素材への食
い込みに伴う材料の引きずり込み等の理由により、製品
端面(切り口面)の内周縁または外周縁にダレが発生し
てしまうという問題がある。
【0007】なおここにおいて「ダレが発生する」と
は、製品端面の実際の形状が、正規の形状から素材側に
ずれることを意味するのであって、具体的には、例え
ば、正規の形状がシャープなエッジ(角度が90度であ
るエッジ)またはC面形状であるのに対して実際の形状
が曲面形状となってしまうことや、正規の形状が特定の
曲率半径を有するR面形状であるのに対して実際の形状
がその特定の曲率半径より大きいR面形状となってしま
うことなどを意味する。
【0008】特に、第1のトリミング法を用いる場合に
は、製品の高さ精度を十分に高くすることが困難である
という問題もある。絞り成形後の素材のフランジ部の打
ち抜きは、それに後続する立ち上げ成形後の素材の高さ
寸法を見込んで行われるが、素材のフランジ部の板厚誤
差はそれほど小さくすることができないのが普通であっ
て、その誤差は直ちに製品の高さ誤差に結び付くからで
ある。
【0009】また、特に、第2のトリミング法または第
3のトリミング法を用いる場合には次のような問題もあ
る。これらのトリミング法においては、素材のほぼ最終
加工工程において径方向打ち抜き加工が行われるため、
製品の高さ精度は確保し易い。しかし、素材端部の打ち
抜きをそれの周方向において複数個所に分けて行わざる
を得ず、素材端部の周方向全域において一度に打ち抜き
加工を行うことができない。そのため、打ち抜き加工の
際に素材端部にそれの周方向において不均一な加工力が
作用し、素材の円筒部の断面形状が変形する恐れがある
という問題があるのである。さらに、素材端部の打ち抜
き加工を複数工程に分けて行うと、互いに隣接した切り
口の間で段差が発生する恐れがあるという問題もある。
【0010】また、特に、第3のトリミング法を用いる
場合には、ロールの複雑な運動を実現するために設備が
高価となってしまうという問題もある。
【0011】ところで、このダレ発生を抑制する対策と
して、素材のn値(加工硬化指数)をできる限り小さく
抑えることが考えられる。しかし、このようにすると、
素材の曲げ性,絞り性等の成形性が著しく悪化するとい
う新たな問題が生じるため、その対策を講じることは不
可能である。
【0012】これらの事情に鑑み、請求項1の発明は、
製品の高さ精度の確保と製品端部の形状精度の向上(ダ
レ発生,断面変形,段差発生の抑制など)とを両立させ
ることを課題として為されたものである。
【0013】請求項2の発明は、その請求項1の発明の
一利用態様を提供することを課題として為されたもので
ある。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の発明の別の
利用態様を提供するとともに、請求項2の発明の一利用
態様を提供することを課題として為されたものである。
【0015】請求項4の発明は、請求項1および2の各
々の発明の別の利用態様を提供するとともに、請求項3
の発明の一利用態様を提供することを課題として為され
たものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】そして、請求項1の発明
の要旨は、先端から小径部と大径部とが順に並んで形成
された段付ポンチと、テーパ部とランド部とが段付ポン
チの進行方向に沿って並んで形成されたダイ穴を有する
ダイとを用いて、円筒部の一端部に底部を有する素材の
円筒部をしごき成形しつつその円筒部の他端部をトリミ
ングする方法であって、段付ポンチを円筒部の他端部か
ら円筒部内に挿入して小径部の先端面をその円筒部の底
部に押し当て、この状態で段付ポンチを素材と共にダイ
穴に押し込んで小径部とランド部との共同によって円筒
部をそれの軸方向にしごき成形しつつそのしごき成形に
よる円筒部の薄肉化によって余った材料を段付ポンチの
小径部と大径部との間の肩部の円周隅部に充填し、その
肩部の外周縁がテーパ部を経てランド部に到達したとき
にそれら外周縁とランド部との共同によって円筒部の他
端部の縁をそれの軸方向に引っ張って切り取るトリミン
グ法を提供することにある。
【0017】なお、底部は例えば、それの中央に穴を有
するものであっても有しないものであってもよい。
【0018】請求項2の発明の要旨は、請求項1の発明
を、ランド部の直径から大径部の直径を差し引いた値の
半分の、素材の円筒部のしごき成形後の板厚に対する割
合である抜きクリアランス率を30〜40%として実施
することにある。
【0019】請求項3の発明の要旨は、請求項1または
2の発明を、素材の円筒部の板厚のしごき成形による減
少率を20〜40%として実施することにある。
【0020】請求項4の発明の要旨は、請求項1,2ま
たは3の発明を、段付ポンチに、それの円周隅部に開口
し、段付ポンチの内部を経て大気圧室または負圧室に至
る通路を設けて実施することにある。
【0021】
【作用】請求項1〜4の発明に係るトリミング法はいず
れも、素材の円筒部をしごき成形しつつそのしごき成形
による円筒部の薄肉化によって余った材料を段付ポンチ
の円周隅部に充填し、段付ポンチの外周縁がテーパ部を
経てランド部に到達したときにそれら外周縁とランド部
との共同によって円筒部の他端部の縁の不要部分をそれ
の軸方向に引っ張って切り取る。円筒部の内周面の特定
位置を段付ポンチの外周縁で凹ませつつ材料を円周隅部
に充填してその外周縁で円筒部の不要部分を切り取るの
であり、これにより、素材の切り口面の内周縁にダレが
発生することを抑制するのである。
【0022】特に、請求項2の発明に係るトリミング法
は、請求項1の発明に係るトリミング法を、ランド部の
直径から大径部の直径を差し引いた値の半分の、素材の
円筒部のしごき成形後の板厚に対する割合である抜きク
リアランス率を30〜40%として実施する。本出願人
の研究により、円筒部の切り口面の内周縁(段付ポンチ
側の縁)のダレ発生を十分に抑制するには抜きクリアラ
ンス率が30%以上であることが望ましいと判明し、ま
た、円筒部の切り口面の外周縁(ダイ側の縁)のバリ発
生を十分に抑制するには抜きクリアランス率が40%以
下であることが望ましいと判明し、これら2つの判明事
実から、切り口面のダレ発生もバリ発生も十分に抑制す
るためには抜きクリアランス率が30〜40%であるこ
とが望ましいと判明したからである。なお、この研究の
詳細については実施例において説明する。
【0023】また、特に、請求項3の発明に係るトリミ
ング法は、請求項1または2の発明に係るトリミング法
を、素材の円筒部の板厚のしごき成形による減少率(し
ごき率ともいう)を20〜40%として実施する。本出
願人の研究により、円筒部の切り口面の内周縁のダレ発
生を十分に抑制するには板厚減少率が20%以上である
ことが望ましいと判明し、また、円筒部の切り口面の外
周縁のバリ発生を十分に抑制するには板厚減少率が40
%以下であることが望ましいと判明し、これら2つの判
明事実から、切り口面のダレ発生もバリ発生も十分に抑
制するためには板厚減少率が20〜40%であることが
望ましいと判明したからである。なお、この研究の詳細
についても実施例において説明する。
【0024】また、特に、請求項4の発明に係るトリミ
ング法は、請求項1,2または3の発明を、段付ポンチ
に、それの円周隅部に開口し、段付ポンチの内部を経て
大気圧室または負圧室に至る通路を設けて実施する。円
筒部のしごき成形を行う際には円筒部の外周面とダイと
の間、および円筒部の内周面とポンチとの間に潤滑剤
(液体または固体)を介在させるのが普通であるが、本
出願人の研究により、段付ポンチの円周隅部に通路を設
けない場合には、その潤滑剤がその円周隅部に溜まって
しまうために円筒部の切り口面のダレ発生を十分には抑
制できない場合があるという問題があることが判明し
た。そのため、その円周隅部に開口する通路を設けて潤
滑剤が円周隅部に溜まることを防止し、これにより、円
筒部の切り口面のダレ発生を確実に抑制するのである。
【0025】
【発明の効果】このように、請求項1〜4の発明に従え
ば、製品端部の内周縁の形状が段付ポンチの円周隅部の
形状に正確に対応するから、製品端部の内周縁の形状を
希望通り、シャープなエッジとしたり、R面形状とした
り、C面形状としたり、異形状とすることができるとい
う効果が得られる。
【0026】さらに、製品の高さ寸法はポンチの小径部
の長さ寸法によって決まるため、製品の高さ精度を簡単
に向上させることができるという効果も得られる。
【0027】さらに、円筒部のしごき成形とトリミング
とが同時に行われるため、しごき成形およびトリミング
にかかる時間が短縮されて生産能率が向上し、ひいては
製品の製作コストを容易に節減することができるという
効果も得られる。
【0028】また、しごき成形とトリミングとを同じ設
備で行うことができ、しかも、しごき成形であれトリミ
ングであれ比較的簡単な機構で実現することができるた
め、設備にかかる費用を容易に節減することができると
いう効果も得られる。
【0029】さらに、円筒部のトリミングが円筒部全周
にそれの中心に向かう応力の存在下で行われるため、円
筒部のスプリングバック等による変形が抑制されるとい
う効果も得られる。
【0030】特に、請求項2および3の発明に従えば、
製品端部のダレ発生もバリ発生も確実に抑制されるとい
う効果が得られる。
【0031】また、特に、請求項4の発明に従えば、製
品端部のダレ発生がさらに確実に抑制されるという効果
が得られる。
【0032】
【実施例】以下、本発明のいくつかの実施例を図面に基
づいて詳細に説明する。
【0033】請求項1〜3の発明に共通の一実施例であ
るしごきトリミング法は図1に示すしごきトリミング装
置を用いて実施される。このしごきトリミング装置は段
付ポンチ10とダイ12とを備えている。段付ポンチ1
0は図示しない上型に、ダイ12は下型14にそれぞれ
固定されている。段付ポンチ10は、先端から小径部1
6と大径部18とが順に並んで形成され、さらに、それ
ら小径部16と大径部18との間に、それらの軸方向に
直角な平面を持つ肩部20が形成されている。一方、ダ
イ12は段付ポンチ10が挿入されるダイ穴22を備え
ている。ダイ穴22には、段付ポンチ10の進行方向に
沿ってテーパ部24,ランド部26およびテーパ部28
が並んで形成されている。テーパ部24および28はい
ずれも、ランド部26から遠ざかるにつれて大径となる
ものである。
【0034】円筒部30と底部32とから成る容器状の
素材34はダイ穴22内に、底部32の外周縁がテーパ
部24に接する状態で配置される。素材34の、ダイ1
2に対する位置決めはダイ12の上面に支持された位置
決めリング36によって行われる。段付ポンチ10の大
径部18にはそれの外周側において環状の払出し部材4
0が摺動可能に嵌合されている。払出し部材40は、し
ごきトリミング後の素材34を段付ポンチ10から払い
出すものであって、スプリング42によって位置決めリ
ング36の上面に押し付けられている。ダイ穴22内に
残ったしごきトリミング後の素材34はノックアウト4
4によりダイ12から外部に押し出される。
【0035】同図は、しごきトリミング開始時(以下、
単に加工開始時ともいう)における段付ポンチ10およ
びダイ12と素材34との間の関係、およびそれらの周
辺要素を示す図であるのに対し、図2は、しごきトリミ
ング終了時(以下、単に加工終了時ともにいう)におけ
る段付ポンチ10およびダイ12と素材34との間の関
係、およびそれらの周辺要素を示す図である。そして、
段付ポンチ10およびダイ12と素材34とを取り出し
て拡大して示すのが図3および図4である。以下、それ
ら図1〜図4を用いて本しごきトリミング法を説明す
る。
【0036】段付ポンチ10が図1の加工開始位置から
ダイ12側に作動させられれば、図3に示すように、段
付ポンチ10の肩部20の外周縁50がダイ12のラン
ド部26に到達しない段階では、素材34の円筒部30
が段付ポンチ10の小径部16とダイ12のランド部2
6との共同によってしごき成形され、これより、円筒部
30が薄肉化される。この薄肉化によって余った材料は
肩部20に向かって流動する。材料が、肩部20と小径
部16の外周面との接続部である円周隅部52に向かっ
て流動してそこに充填されるのである。図3においてf
の付された矢印は、材料の流動方向を示している。
【0037】段付ポンチ10がダイ12内にさらに深く
進入させられれば、図4に示すように、円筒部30の内
周面の特定位置に外周縁50が食い込んで、その内周面
にV字状の断面を持つ凹み54が形成される。そして、
段付ポンチ10がダイ12内にさらに深く進入させられ
れば、円筒部30が凹み54で仕切られた2部分のうち
小径部16側に位置するものは段付ポンチ10と一体的
に進行するのに対し、大径部18側に位置するものはテ
ーパ部24内に残留させられる。そのため、凹み54に
円筒部30の2部分を互いに離間させる引張力が生じ、
それが相当大きくなれば、それら2部分が凹み54で破
断して引き離せられる。つまり、肩部20の外周縁50
が切刃として機能することによって、円筒部30の縁の
不要部分56が必要部分から切り取られるのである。
【0038】このとき、凹み54を形成する2つの壁部
のうち必要部分側のものが円筒部30の新たな端部(以
下、製品端部という)となるのであるが、その製品端部
の内周縁は、材料の円周隅部52への充填により、その
円周隅部52に正確に対応する形状とされる。そのた
め、製品端部の内周縁にダレが発生せずに済む。
【0039】次に、抜きクリアランス率とダレ量および
バリ量の各々との間の関係の一例(後述の板厚減少率が
28%のとき)を図5のグラフで表す。
【0040】抜きクリアランス率は、図3に示す抜きク
リアランスC、すなわち、ランド部26の直径から大径
部18の直径を差し引いた値の半分の、円筒部30の最
終板厚(しごき後の板厚)T1 に対する割合を意味す
る。また、ダレ量は、図5に示すように、ダレの、円筒
部30の径方向寸法D1 と軸方向寸法D2 との大きい方
であるDmax を最終板厚T1 で割り算した値で表し、ま
た、バリ量は、同図に示すように、バリの、円筒部30
の軸方向寸法Bの最大値Bmax を最終板厚T1 で割り算
した値で表す。同図のグラフから明らかなように、抜き
クリアランス率が30〜40%の範囲にあるときが、ダ
レ発生もバリ発生も十分に抑制される。
【0041】次に、板厚減少率とダレ量およびバリ量の
各々との間の関係の一例(前述の抜きクリアランス率が
30%のとき)を図6のグラフで表す。
【0042】板厚減少率は、素材34の円筒部30の板
厚のしごき成形による減少率であって、(1−最終板厚
1 /初期板厚T0 )×100で表すことができる。た
だし、初期板厚T0 とは、円筒部30のしごき前の板厚
を意味する。図6のグラフから明らかなように、板厚減
少率が20〜40%の範囲にあるときが、ダレ発生もバ
リ発生も十分に抑制される。
【0043】同図の右側のグラフに示すように板厚減少
率が大き過ぎるとバリが長くなる理由は次のように推定
される。すなわち、板厚減少率が大き過ぎると、抜きク
リアランスC内の材料が強い圧縮力を受けて静水圧効果
により材料の延性が向上し、これにより、長いバリが生
成されると推定されるのである。
【0044】なお、それら図5および図6のグラフは、
素材34の材料がステンレス鋼,銅,SPCC等である
場合に取得されるものである。
【0045】これらの事情に鑑み、本しごきトリミング
法は、抜きクリアランス率を30〜40%の範囲内と
し、かつ、板厚減少率を20〜40%の範囲内として実
施される。したがって、本しごきトリミング法を実施す
る場合には、製品端部のダレ発生もバリ発生も良好に抑
制され、品質の高い製品が取得されるという効果が得ら
れる。本しごきトリミング法においては、しごき成形に
よる材料流れを利用して素材34を型に密着させるた
め、製品端部の形状を自由に(例えば、R面形状,C面
形状,異形状)、かつ精度よく形成することができ、結
局、ダレがなくバリが小さい製品が取得されることにな
るのである。
【0046】また、本しごきトリミング法においては、
素材34の円筒部30のしごき成形とトリミングとが一
緒に行われるため、製品の生産効率が向上し、製品のコ
スト低減を容易に図ることができるという効果も得られ
る。
【0047】また、本しごきトリミング法においては、
製品の高さ寸法は段付ポンチ10の小径部16の長さ寸
法によって一義的に決定されるため、製品の高さ精度を
容易に向上させることができるという効果も得られる。
【0048】ところで、本出願人は、請求項1〜3の発
明に共通の別の実施例であるしごきトリミング法を、前
記しごきトリミング装置のうち段付ポンチ10を図7に
示す段付ポンチ100に代えたものを用いて実験した。
段付ポンチ100は、小径部102,大径部104およ
び肩部106と、図示しないリテーナ等により図示しな
い上型に取り付けられる座面108と、図示しない払出
しピンが挿入されるガイド穴110とを備えたものであ
る。また、112が外周縁、114が円周隅部である。
【0049】しごき成形を行う際には一般に、加工抵抗
の低減,製品表面のきず発生抑制等の理由から、ダイ1
2と素材34の外周面との間にも段付ポンチ100の小
径部102と素材34の内周面との間にも、潤滑剤(一
般的には液体)が介在させられる。そして、本出願人は
そのような状況下で本しごきトリミング法を実験し、こ
の実験により、製品端部の内周縁のダレ発生が予定通り
には防止されないことがあることが確認された。この理
由の一つは、図3および図4にそれぞれ対応する図8お
よび図9に示すように、円周隅部114に材料ではなく
潤滑剤が充填されてそこに潤滑剤が密封状態で集中し、
その潤滑剤の非圧縮性から材料が円周隅部114に充填
することが妨げられることであると推定される。
【0050】そして、本出願人は、潤滑剤の集中が材料
の適正な充填を妨げる理由であることを立証すべく、次
のような実験を行った。すなわち、段付ポンチ100の
小径部102の外周面に潤滑剤を塗布した場合と塗布し
ない場合と、素材34の内周面に潤滑剤を塗布した場合
と塗布しない場合とを組み合わせた4つの場合の各々に
ついて、本しごきトリミング法を実験したのである。こ
の実験により、(a) 段付ポンチ100にも素材34にも
潤滑剤を塗布しない場合にはダレは全く発生せず、ま
た、(b) 段付ポンチ100と素材34とのいずれかのみ
に潤滑剤を塗布した場合には、ダレは製品端部の内周縁
に部分的に発生し、また、(c) 段付ポンチ100にも素
材34にも潤滑剤を塗布した場合には、ダレは製品端部
の全周において発生することが確認された。
【0051】この実験により、潤滑剤の集中が材料の適
正な充填を妨げる原因であることが確認されたのであ
り、これにより、ダレの発生を完全に防止するためには
潤滑剤の使用を禁止することが一解決策となると考えら
れる。しかし、現実には、前述の加工抵抗低減等の理由
から、潤滑剤の使用を完全に禁止することは不可能であ
る。
【0052】このような事情に鑑み、本出願人は、ダイ
と素材外周面との間の潤滑のみならず段付ポンチと素材
内周面との間の潤滑をも許容するが、潤滑剤の円周隅部
への集中を防止するいくつかの段付ポンチを開発した。
この段付ポンチは基本的には、円周隅部に流動してきた
潤滑剤を段付ポンチの内部を経て外部に取り除くことに
よって潤滑剤の円周隅部への集中を防止するものであ
る。以下、その段付ポンチのいくつかの例を図面に基づ
いて説明する。
【0053】まず、図10に示す段付ポンチ200を説
明する。なお、この図は、段付ポンチ200をそれの中
心線から左側の部分を正面断面図で示し、右側の部分を
正面外観図で示している。
【0054】段付ポンチ200は小径部202と大径部
204とを備え、さらに、段付ポンチ200をそれの中
心線に沿って貫通し、図示しない払出しピンが挿入され
るガイド穴205を備えている。小径部202と大径部
204との間の肩部206には、段付ポンチ200の中
心を中心に想定して放射状に延びる複数の溝210(図
11参照)が形成されている。各溝210は肩部206
の円周隅部212から延びて外周縁214のすぐ手前で
止まっており、大径部204の外周面に開口しないよう
にされている。これは、切刃としての外周縁214に完
全な一円周を描かせることにより、切刃による材料の切
り取り性を向上させるためである。
【0055】各溝210は深さがx、幅がyで表される
矩形溝である。x・yの値は、製品の高さ寸法精度(素
材34のうち溝210と接する部分の表面の凹凸などの
影響を受ける)や型強度(肩部206の面圧など)に影
響を及ぼすため、x・yの値は製品の寸法公差や型強度
に合わせて設定される。そして、一般的には、xの値は
5〜10μm程度、yの値は5〜100μm程度とされ
る。
【0056】段付ポンチ200はさらに、各溝210
の、円周隅部212側の端部から段付ポンチ200の中
心に向かって段付ポンチ200の直径方向と角度θを有
して延び、やがてガイド穴205に至る複数の通し穴2
18を備えている。ガイド穴205は段付ポンチ200
の、大径部204側の端部において大気に連通している
ため、結局、通し穴218も大気に連通することにな
る。
【0057】各通し穴218は直径がφである円穴であ
る。φの値は、製品の高さ寸法精度(素材34のうち通
し穴218の開口部と接する部分の表面の凹凸などの影
響を受ける)や型強度(段付ポンチ200の軸方向圧縮
荷重など)に影響を及ぼすため、φの値は製品の寸法公
差や型強度に合わせて設定される。そして、一般的に
は、5〜100μm程度とされる。
【0058】以上の説明から明らかなように、段付ポン
チ200においては、通し穴218およびガイド穴20
5が請求項4の発明における通路の一態様なのである。
【0059】したがって、この段付ポンチ200を用い
てしごきトリミングを行えば、しごき成形の際、段付ポ
ンチ100に塗布された潤滑剤であれ素材34の内周面
に塗布された潤滑剤であれ各溝210内を外周縁214
から円周隅部212に向かって流動し、やがて、各通し
穴218を経て円周隅部212から外部に排出され、潤
滑剤が円周隅部212に密封状態で集中しないで済む。
そのため、潤滑剤が材料の充填性を低下させることが防
止され、ひいては、製品端部の内周縁にダレが発生する
ことが防止される。
【0060】なお、段付ポンチ200は例えば次のよう
に変更してもよい。すなわち、段付ポンチ200におい
ては、各溝210が大径部204の外周面に開口しない
ようにされていたが、開口するようにしてもよいのであ
る。そして、この場合には、例えば、その外周面に、そ
れら各溝210の、その外周面側の端部から段付ポンチ
200の軸方向に延びる複数の補助溝を設けてもよい。
この場合、補助溝の深さxの値も幅yの値も溝210の
場合と同様にして設定すればよい。
【0061】また、素材34の板厚が厚く、肩部206
の幅が広いため、各溝210の長さがやや長くならざる
を得ない場合には、段付ポンチ200を例えば次のよう
に変更してもよい。すなわち、図11に示すように、肩
部206に、段付ポンチ200の中心を中心とする一円
周に沿って波状で延びる誘導溝230(図示のように正
弦波状であっても、三角波状であってもよい)を設け
(図示のように1本設けても、半径方向に適当な隙間を
隔てて複数本設けてもよい)、かつ、その誘導溝230
を、各溝210との交点では誘導溝230が極小点(段
付ポンチ200の中心に最も近い点)となり、互いに隣
接した2本の溝210の中間部で極大点(段付ポンチ2
00の中心から最も遠い点)となるようにしてもよいの
である。このようにすれば、肩部206のうち互いに隣
接した2本の溝210の間の部分を段付ポンチ200の
中心に向かって流れる潤滑剤がそこに溜まることなく、
誘導溝230の傾斜部に沿って各極小点に向かって流
れ、最終的には各溝210に流れ込む。したがって、溝
210の数をそれほど多くしなくても、肩部206のほ
ぼ全域において潤滑剤の集中が確実に防止される。
【0062】また、段付ポンチ200は単一の部材から
成る一体型とされていたが、小径部として機能する部分
を有する部材と、大径部として機能する部分を有する部
材とが互いに結合されて成る分割型の段付ポンチとして
もよい。以下、分割型の段付ポンチのいくつかの例を図
面に基づいて説明する。
【0063】図12に示す段付ポンチ250は、それの
小径部252として機能する部分を有して円柱状を成す
しごきポンチ254と、大径部256および肩部258
として機能する部分を有してスリーブ状を成すスリーブ
ポンチ260とが互いに嵌合されて成る分割型である。
そして、スリーブポンチ260の端面としごきポンチ2
54の外周面との間に段付ポンチ250の円周隅部26
1が形成されている。
【0064】スリーブポンチ260の内周面は段付状を
成し、小径穴262,テーパ穴264および大径穴26
6が肩部258から遠ざかる方向に沿って順に並んで形
成されている。小径穴262の表面には、段付ポンチ2
50を図において下から上に向かって見た場合を示す図
13に示すように、矩形断面でスリーブポンチ260の
軸方向に延びて肩部258とテーパ穴264とをつなぐ
溝270が複数本形成されている。小径穴262の内径
はしごきポンチ254の外径と一致させられていて、ス
リーブポンチ260はその小径穴262においてしごき
ポンチ254と嵌合されるようになっている。この嵌合
により、スリーブポンチ260としごきポンチ254と
の間に、肩部258から遠ざかる方向に沿って順に、複
数本の軸方向穴272と、1個のテーパ環状穴274
と、1個のストレート環状穴276とが形成されてい
る。ストレート環状穴276の図示しない端部は大気に
連通し、結局、各軸方向穴272はテーパ環状穴274
およびストレート環状穴276を経て大気に連通するこ
とになる。すなわち、軸方向穴272,テーパ環状穴2
74およびストレート環状穴276が請求項4の発明に
おける通路の一態様なのである。
【0065】各溝270の深さxおよび幅yは、前述の
場合と同様に、製品精度や型強度等を考慮して設定され
る。また、ストレート環状穴276の厚さtの値は一般
に、溝270の深さxの2倍以上となるように設定され
る。また、各軸方向穴272の長さLは一般に、溝27
0の深さxの5〜10倍以上となるように設定される。
各軸方向穴272の長さLが短い場合には、潤滑剤が各
軸方向穴272を流通する際の抵抗が不足し、ひいては
材料が各軸方向穴272内に予定より流れ出し易くなっ
て、製品端面に予定外の凹凸等が生じて製品精度が低下
する恐れがあること、および流動性の良い潤滑剤の場
合、ポンチ側潤滑不良によるかじり(焼付き)の心配が
あることなどからである。そのため、各軸方向穴272
に適度な潤滑剤の流通抵抗を付与することが必要なので
ある。
【0066】なお、段付ポンチ250は例えば次のよう
に変更してもよい。すなわち、段付ポンチ250におい
ては、複数の軸方向穴272がそれらに共通のテーパ環
状穴274およびストレート環状穴276を経て大気に
連通させられていたが、テーパ環状穴274を軸方向に
延びるテーパ穴群とし、ストレート環状穴276を軸方
向に延びるストレート穴群として、各軸方向穴272が
個々にテーパ穴およびストレート穴を経て大気に連通さ
せてもよいのである。そして、この場合には、複数の軸
方向穴272,テーパ穴群およびストレート穴群が請求
項4の発明における通路の一態様となる。
【0067】また、段付ポンチ250は次のように変更
してもよい。すなわち、段付ポンチ250においては、
スリーブポンチ260の内周面が段付状とされるととも
にそれに複数の溝270が形成されることによって軸方
向穴272,テーパ環状穴274およびストレート環状
穴276が形成されていたが、例えば、図14および図
15に示すように、段付ポンチ250を、外周面が基本
面280とそれから凹んだ段付面282とから成るしご
きポンチ284と、内周面がストレート面であるスリー
ブポンチ286とが互いに嵌合されて成る段付ポンチ2
90とし、さらに、しごきポンチ284の基本面280
に、それの軸方向に延びて段付面282と円周隅部29
2とをつなぐ溝294を複数本形成し、これによって複
数個の軸方向穴296,1個のテーパ環状穴298およ
び1個のストレート環状穴300を形成してもよいので
ある。そして、この場合には、軸方向穴296,テーパ
環状穴298およびストレート環状穴300が請求項4
の発明における通路の一態様となる。
【0068】また、図12および図13に示す段付ポン
チ250も図14および図15に示す段付ポンチ290
も、溝および段付面の双方がしごきポンチおよびスリー
ブポンチのいずれかに形成されていたが、例えば、図1
6および図17に示すように、複数の溝310はスリー
ブポンチ312に、段付面314はしごきポンチ316
にそれぞれ形成してもよい。そして、この場合には、複
数の軸方向穴320,1個のテーパ環状穴322および
1個のストレート環状穴324が請求項4の発明におけ
る通路の一態様となる。
【0069】また、図12および図13に示す段付ポン
チ250も図14および図15に示す段付ポンチ290
も図16および図17に示す段付ポンチ330も、スリ
ーブポンチ260,286,312の端面全体が露出し
て段付ポンチ250,290,330の肩部258を構
成するようになっていたが、例えば、素材34の円筒部
30の最終板厚T1 をかなり薄くする必要がある場合に
は、スリーブポンチ260,286,312の板厚もか
なり薄くしなければならないためにそれの強度が不足す
る恐れがある。このような場合に好適な段付ポンチの一
例を図18および図19を用いて説明する。
【0070】段付ポンチ340は、内周面がストレート
面であるスリーブポンチ342と、外周面が段付状を成
して大径部344および小径部346を有するしごきポ
ンチ348とを備え、スリーブポンチ342の端面の内
周側がしごきポンチ348の肩面350に当接するよう
にスリーブポンチ342としごきポンチ348とが互い
に嵌合されて成っている。この段付ポンチ340におい
ては、スリーブポンチ342の端面としごきポンチ34
8の大径部344の外周面との間に円周隅部352が形
成されている。しごきポンチ348の肩面350の幅寸
法w、すなわち、しごきポンチ348とスリーブポンチ
342とがそれらの軸方向においてオーバラップする環
状部分の幅寸法が、型強度等に合わせて設定されてい
る。この段付ポンチ340を用いれば、スリーブポンチ
342の板厚を素材34の最終板厚T1 とは無関係に厚
く設定することができ、その結果、スリーブポンチ34
2の強度を素材34の最終板厚T1 とは無関係に確保す
ることができる。
【0071】この段付ポンチ340に請求項4の発明に
おける通路を設ける態様としては、例えば、図18に示
すように、しごきポンチ348の小径部346の外周面
を、肩面350から延びる基本面356と、それから延
びる段付面358とから成るものとする。そして、基本
面356の直径とスリーブポンチ342の内径とを互い
に一致させることにより、しごきポンチ348がその基
本面356においてスリーブポンチ342と嵌合される
ようにする。
【0072】さらに、基本面356に、肩面350から
それの軸方向に延びる軸方向溝360を複数本設ける。
各軸方向溝360は肩面350と段付面358とをつな
ぐ。さらに、肩面350に、各軸方向溝360の、肩面
350側の端部から延びて大径部344の外周面に開口
する径方向溝362を複数本設ける。それら径方向溝3
62はしごきポンチ348の中心を中心に想定して放射
状に延びて段付ポンチ340の円周隅部352に開口す
る。
【0073】したがって、しごきポンチ344とスリー
ブポンチ342とを互いに嵌合させれば、それらの間に
複数の径方向穴364,複数の軸方向穴366,1個の
テーパ環状穴368および1個のストレート環状穴37
0が形成される。ストレート環状穴370の図示しない
端部は大気に連通させられている。すなわち、それら複
数の径方向穴364,複数の軸方向穴366,1個のテ
ーパ環状穴368および1個のストレート環状穴370
も請求項4の発明における通路の一態様なのである。な
お、図19は、段付ポンチ340を図18において左か
ら右に向かって見た場合の外観図である。
【0074】各径方向溝362の深さxも幅yも前述の
場合と同様にして設定される。また、各軸方向溝360
の深さx′と幅y′とはそれぞれ、各径方向溝362の
深さxと幅yと等しくされている。
【0075】各径方向穴364の長さ(しごきポンチ3
48の肩面350の幅寸法wに等しい)が潤滑剤に適度
な流通抵抗を付与するに不足する場合には、その不足分
を各軸方向穴366で補うことが必要である。しかし、
各径方向穴364の長さが潤滑剤に適度な流通抵抗を付
与するに十分である場合には、例えば、各軸方向溝36
0の幅y′を各径方向溝362の幅yより広くするな
ど、各軸方向溝360の諸元を比較的自由に設定するこ
とができる。
【0076】なお、段付ポンチ340は例えば次のよう
に変更してもよい。すなわち、段付ポンチ340を用い
てしごきトリミングを行う場合には、製品端部の内周縁
が精度よく直角に仕上げられることになるが、例えば、
その内周縁を精度よく凸曲面にトリミングする必要があ
る場合には、例えば、図20に示すように、スリーブポ
ンチ380の端面を、中央部382が高く、外周部38
4が低い2段面として、その中央部382の外径をしご
きポンチ386の大径部388の直径に一致させるとと
もに、それら中央部382と外周部384とを、製品端
部の内周縁に製作することを設計者が希望すると凸曲面
(例えば断面がR面である凸曲面)を補完する曲面39
2でつないでもよいのである。そして、この場合には、
曲面392が段付ポンチ394の円周隅部として機能
し、外周部384の外周縁が切刃として機能することに
なる。
【0077】また、段付ポンチ340においては、しご
きポンチ348とスリーブポンチ342とがそれらの軸
方向に直角な平面で互いに接するようになっていたが、
その軸方向と斜めに交差する平面で互いに接するように
してもよい。
【0078】また、段付ポンチ340においては、径方
向溝362も軸方向溝360も段付面358もしごきポ
ンチ344に形成されていたが、例えば、スリーブポン
チ342に一緒に形成しても、いずれかをしごきポンチ
344に、残りをスリーブポンチ342に形成してもよ
い。
【0079】以上、通路を設けた段付ポンチのいくつか
の態様を説明したが、これらの段付ポンチを用いてしご
きトリミングを行う場合には、潤滑剤を使用しても材料
の、段付ポンチの円周隅部への充填性が向上し、製品端
部の形状精度が向上して、製品の品質が向上するという
効果が得られる。
【0080】この製品端部の形状精度向上という効果
は、段付ポンチに通路を設ければ享受することができる
一般的な効果であるが、以下、前述の段付ポンチの各態
様毎に享受することができる特有の効果を説明する。
【0081】まず、図10に示す段付ポンチ200や図
14に示す段付ポンチ290を用いる場合には、それら
段付ポンチのうち素材内周面が密着する部分に複数の溝
が設けられているため、加工終了後に素材がポンチ10
0に気密に密着することが抑制されて、素材をポンチか
ら取り外す際にエア抜きを行うことが不可欠ではなくな
り、生産能率が向上するという特有の効果が得られる。
【0082】また、図12に示す段付ポンチ250や図
14に示す段付ポンチ290や図16に示す段付ポンチ
330や図18に示す段付ポンチ340を用いる場合に
は、段付ポンチの肩部には複数の溝が設けられていない
から、その溝によって製品端部に望ましくない凹凸が生
じることはないという特有の効果が得られる。
【0083】しかし、図10に示す段付ポンチ200の
ように、段付ポンチの肩部に複数の溝が設けられている
場合には、製品端部に適度な高さの帯状突起を適当な数
で一度に形成することができるから、突起形成が必要と
される場合にそれにかかる時間が短縮されるという特有
の効果が得られる。
【0084】製品内周面に相手部品の外周面を比較的小
さな力で圧入することができるようにすべく、製品内周
面に適当な高さの帯状突起を適当な数だけ形成すること
が必要とされる場合があるが、この場合には、図14に
示す段付ポンチ290のように、段付ポンチの小径部の
外周面、すなわち、素材内周面と接する部分に複数の溝
が設けられていれば、製品の内周面に適当な高さの帯状
突起を適当な数で一度に形成することができるから、突
起形成にかかる時間が短縮されるという特有の効果が得
られる。
【0085】素材34が高強度材(例えば、耐熱鋼,ハ
イテン鋼)やステンレス鋼,アルミニウム,チタン等
の、かじり易い材料から成る場合には、段付ポンチの小
径部と大径部とのうち小径部の方が大径部より寿命が短
いのが普通である。そのため、図12に示す段付ポンチ
250や図14に示す段付ポンチ290や図16に示す
段付ポンチ330や図18に示す段付ポンチ340や図
20に示す段付ポンチ394のように、段付ポンチが小
径部と大径部との2部分に分割可能な分割型である場合
には、寿命の短い小径部のみを交換すればよく、それと
共に寿命に達していない大径部まで交換せずに済むか
ら、合理的であるという特有の効果が得られる。
【0086】なお、以上説明した実施例においていずれ
も、円筒部の一端部に穴なしの底部を有する容器状の素
材34が用いられていたが、例えば、図21に示すよう
に、円筒部の一端部に通し穴のある底部を有する容器状
の素材(内向きフランジ付素材)を用いても、図22に
示すように、小径円筒部と大径円筒部とが環状の板部材
(これも本発明における底部の一態様である)により互
いに同軸に結合された素材を用いても、図23に示すよ
うに、円筒部の一端部に外向き突起を持つ底部を有する
素材を用いてもよい。
【0087】以上、本発明のいくつかの実施例を図面に
基づいて詳細に説明したが、これらの他にも、特許請求
の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種
々の変形,改良等を施した態様で本発明を実施してもよ
いのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜3の発明に共通の一実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられるしごきトリ
ミング装置のしごきトリミング開始状態を示す正面断面
図である。
【図2】上記しごきトリミング装置のしごきトリミング
終了状態を示す正面断面図である。
【図3】上記しごきトリミング法によって素材が加工さ
れる様子を説明するための図である。
【図4】上記しごきトリミング法によって素材が加工さ
れる様子を説明するための図である。
【図5】上記しごきトリミング法を実施する際の、抜き
クリアランス率とダレ量およびバリ量との間の関係を示
すグラフである。
【図6】上記しごきトリミング法を実施する際の、板厚
減少率とダレ量およびバリ量との間の関係を示すグラフ
である。
【図7】請求項1〜3の発明に共通の別の実施例である
しごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポン
チを示す正面断面図である。
【図8】図7の段付ポンチを潤滑剤の存在下で用いて上
記しごきトリミング法を実施する際の、潤滑剤と材料の
充填性との間の関係を説明するための正面断面図であ
る。
【図9】上記潤滑剤と材料の充填性との間の関係を説明
するための別の正面断面図である。
【図10】請求項4の発明の一実施例であるしごきトリ
ミング法を実施するのに用いられる段付ポンチを示す部
分正面断面図である。
【図11】図10の段付ポンチを示す平面図である。
【図12】請求項4の発明のさらに別の実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポンチ
を示す正面断面図である。
【図13】図12の段付ポンチを示す平面図である。
【図14】請求項4の発明のさらに別の実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポンチ
を示す正面断面図である。
【図15】図14の段付ポンチを示す平面図である。
【図16】請求項4の発明のさらに別の実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポンチ
を示す正面断面図である。
【図17】図16の段付ポンチを示す平面図である。
【図18】請求項4の発明のさらに別の実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポンチ
を示す正面断面図である。
【図19】図18の段付ポンチを示す正面図である。
【図20】請求項4の発明のさらに別の実施例であるし
ごきトリミング法を実施するのに用いられる段付ポンチ
を示す正面断面図である。
【図21】請求項1〜4の発明の各々における素材の別
の形態を示す正面断面図である。
【図22】請求項1〜4の発明の各々における素材のさ
らに別の形態を示す正面断面図である。
【図23】請求項1〜4の発明の各々における素材のさ
らに別の形態を示す正面断面図である。
【図24】素材円筒部のトリミング法の一従来例を説明
するための正面断面図である。
【図25】上記一従来例を説明するための正面断面図で
ある。
【図26】素材円筒部のトリミング法の別の従来例を説
明するための正面断面図である。
【図27】素材円筒部のトリミング法のさらに別の従来
例を説明するための正面断面図である。
【符号の説明】
10 段付ポンチ 12 ダイ 16 小径部 18 大径部 20 肩部 22 ダイ穴 24,28 テーパ部 26 ランド部 30 円筒部 32 底部 34 素材 50 外周縁 52 円周隅部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端から小径部と大径部とが順に並んだ
    段付ポンチと、テーパ部とランド部とが前記段付ポンチ
    の進行方向に沿って順に並んだダイ穴を有するダイとを
    用いて、円筒部の一端部に底部を有する素材の円筒部を
    しごき成形しつつその円筒部の他端部をトリミングする
    方法であって、 前記段付ポンチを前記円筒部の他端部から円筒部内に挿
    入して前記小径部の先端面をその円筒部の底部に押し当
    て、この状態で段付ポンチを前記素材と共に前記ダイ穴
    に押し込んで前記小径部と前記ランド部との共同によっ
    て円筒部をそれの軸方向にしごき成形しつつそのしごき
    成形による円筒部の薄肉化によって余った材料を段付ポ
    ンチの小径部と大径部との間の肩部の円周隅部に充填
    し、その肩部の外周縁が前記テーパ部を経て前記ランド
    部に到達したときにそれら外周縁とランド部との共同に
    よって前記円筒部の他端部の縁の不要部分をそれの軸方
    向に引っ張って切り取ることを特徴とする素材円筒部の
    しごきトリミング法。
  2. 【請求項2】 前記ランド部の直径から前記大径部の直
    径を差し引いた値の半分の、前記素材の円筒部の前記し
    ごき成形後の板厚に対する割合である抜きクリアランス
    率が30〜40%である請求項1記載の素材円筒部のし
    ごきトリミング法。
  3. 【請求項3】 前記素材の円筒部の板厚の前記しごき成
    形による減少率が20〜40%である請求項1または2
    記載の素材円筒部のしごきトリミング法。
  4. 【請求項4】 前記段付ポンチが、それの円周隅部に開
    口し、段付ポンチの内部を経て大気圧室または負圧室に
    至る通路を持っている請求項1ないし3のいずれかに記
    載の素材円筒部のしごきトリミング法。
JP3221044A 1991-08-05 1991-08-05 素材円筒部のしごきトリミング法 Pending JPH0538526A (ja)

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