JPH0537638U - 足踏式ブレーキ機構 - Google Patents

足踏式ブレーキ機構

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JPH0537638U
JPH0537638U JP9800391U JP9800391U JPH0537638U JP H0537638 U JPH0537638 U JP H0537638U JP 9800391 U JP9800391 U JP 9800391U JP 9800391 U JP9800391 U JP 9800391U JP H0537638 U JPH0537638 U JP H0537638U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本考案の目的は車椅子等の車輌の足踏式のパー
キングブレーキを軽く操作するすることが出来るように
することにある。 【構成】車体の後縁(11A) 下部に取付けたペダル板(12)
を有するペダル杆(13)を、リンク(16)を介してブレーキ
片(14)を有する回動杆(15)に接続し、該ブレーキ片(14)
と回動杆(15)とのなす角度θを100〜170°とする
ことによって、ブレーキ操作を足踏式でかつ軽く行なえ
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は車椅子等の車輌に適用される足踏式ブレーキ機構に関するものである 。
【0002】
【従来の技術】
車椅子等においてはハンドルブレーキとパーキングブレーキとが取付けられて いる。該ハンドルブレーキは坂道等で速度を緩める場合に用いられ、パーキング ブレーキは駐車状態でロックする場合に用いられている。そしてパーキングブレ ーキ機構は、図4に示すように車体に取付けられているブラケット(1) に下端の L字板(2) を介して枢着されている操作杆(3) と、該ブラケット(1) に上端部を 枢着されているブレーキ片(4) と、該操作杆(3) と該ブレーキ片(4) と接続する リンク(5) と、該ブレーキ片(4) を矢印イ方向へ付勢しているスプリング(6) と からなり、該操作杆(3) を手で矢印ロ方向へ回動させるとリンク(5) を介してブ レーキ片(4) が車輪(7) に当接するものである。
【0003】 上記従来の構成では、操作杆(3) を手で動かす手動式であるため、車椅子等を 押す介護者がハンドルを握った手を離さなければならず、パーキングブレーキ時 に車椅子の安定性を欠くと云う問題点があった。
【0004】 そこで図5に示すような足踏式ブレーキ機構が提供されている。該足踏式ブレ ーキ機構にあっては、車体に取付けられている軸(33A) に中央部を回動可能に支 持されているくの字状のペダル杆(33)と、該ペダル杆(33)の上端部にリンク(36) を介して接続されているブレーキ片(34)とからなり、該ブレーキ片(34)は中央部 を車体に取付けられている軸(34A) に回動可能に支持されている。
【0005】 上記足踏式ブレーキ機構にあっては、車椅子等を押す介護者がペダル杆(33)を 足で踏んで実線状態から点線状態にすれば、ブレーキ片(34)が車輪(37)に当接し てパーキングブレーキがかゝる。また介護者が例えば靴(38)の上面をペダル杆(3 3)の下側に当てがって上へ撥ね上げて実線状態にすればブレーキは解除される。 したがって上記足踏式ブレーキ機構では介護者がハンドルを握った手を離すこ となく足で操作出来る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の足踏式ブレーキ機構では大きな操作力が必要であり 、特にペダル杆(33)を撥ね上げる場合には操作力が大きくなり、非常に操作がし にくいと云う問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は上記従来の課題を解決するための手段として、車体の後縁(11A) 下部 にくの字状に屈曲し下端部にペダル板(12)が設けられているペダル杆(13)の中央 部を回動可能に取付け、該ペダル杆(13)の上端部はリンク(16)を介して車体の後 縁(11A) 部に枢着せられている回動杆(15)の先端部と接続し、該回動杆(15)から は先端部が車輪(19)に当接するブレーキ片(14)が100°〜170°の角度をな して差出され、該ブレーキ片(14)はスプリング(18)によって下方に付勢されてい る足踏式ブレーキ機構を提供するものである。
【0008】
【作用】
パーキングブレーキ時には足でペダル板(12)を踏んでペダル杆(13)をブレーキ 方向に回動させる。ペダル杆(13)の回動によりリンク(16)を介して回動杆(15)と ブレーキ片(14)とが回動してブレーキ片(14)が車輪(19)に圧接する。この状態で はペダル杆(13)上部とリンク(16)とのなす角度が180°以下になり、ブレーキ 状態はスプリング(18)のチェック力によって保持される。 更にペダル杆(13)を足でブレーキ解除方向に回動させると回動杆(15)とブレー キ片(14)とが一体となって回動してブレーキ状態が解除される。
【0009】 上記のようにペダル杆(13)を操作する時、ブレーキ片(14)と回動杆(15)とのな す角度は100°〜170°となっているので回動杆(15)がテコの作用をしてペ ダル杆(13)の操作力を軽減する。
【0010】
【実施例】
本考案を図1〜図3に示す一実施例によって説明すれば、(11)は車椅子のフレ ームであり、該フレーム(11)の後縁(11A) 下部にはくの字状に屈曲し下端部にペ ダル板(12)が設けられているペダル杆(13)の中央部が軸(13A) を介して回動可能 に取付けられ、更にその上方には100°〜170°の角度θをなしてブレーキ 片(14)が差出されている回動杆(15)の上端部が軸(15A) を介して回動可能に取付 けられ、該ペダル杆(13)の上端部と該回動杆(15)の下端部とはリンク(16)を介し て接続されており、該ブレーキ片(14)の根端部とフレーム(11)の後縁(11A) から 差出されているブラケット(17)との間にはスプリング(18)が介在し、該スプリン グ(18)によって該ブレーキ片(14)は回動杆(15)とともに矢印ハ方向へ付勢されて いる。
【0011】 更に該ブレーキ片(14)の根端部には車椅子のハンドル(20)のブラケット(21)に 枢着されているハンドルブレーキ(22)から差出されている操作ワイヤ(23)が接続 されており、該操作ワイヤ(23)にはチューブ(24)が被覆されており、該チューブ (24)の末端フランジ(25)とブラケット(17)との間にはスプリング(26)が差渡され て該チューブ(24)を矢印ニ方向に付勢し、該チューブ(24)の根端フランジ(27)を 該ブラケット(21)に押付けて該チューブ(24)を該ブラケット(21)の嵌着溝(21A) からはずれないようにしている。なおスプリング(26)内では操作ワイヤ(23)は短 パイプ(28)に被覆されている。
【0012】 上記構成においては、下り坂等で車椅子の速度を緩める時にはハンドブレーキ (22)を操作して操作ワイヤ(23)を介してブレーキ片(14)を矢印ハ逆方向に回動さ せてブレーキをかけ、パーキング時にはペダル板(12)を足で踏んでパーキングブ レーキをかけるのであるが、ブレーキ片(14)と回動杆(15)とのなす角度θは90 °<θ<180°であり、この範囲内で回動杆(15)のテコの作用が顕著になり、 ペダル操作が大巾に軽減される。更に望ましくは角度θは120°〜150°、 また更に望ましくは角度θは130°〜140°の範囲で更に足踏み操作が容易 となる。
【0013】 そして該ペダル板(12)を足で踏んでペダル杆(13)を矢印ニ方向へ回動させ図3 に示すように該ペダル板(12)がフレーム(11)の下縁(11B) に当接する状態とする と、リンク(16)を介して回動杆(15)が矢印ホ方向に回動し、ブレーキ片(14)が矢 印ホ方向に回動して車軸(19A) に支持されている車輪(19)のタイヤに圧接する。 この状態で図3に示すようにペダル杆(13)上部とリンク(16)との角度α<180 °になると、スプリング(18)によるチェック力が発生し、このようにしてパーキ ングブレーキがかゝる。角度αを180°以下に調節するにはペダル板(12)の段 部(12A) の位置でペダル板(12)の曲げ角度を調節する。
【0014】
【考案の効果】
したがって本考案では車椅子等の車輌のハンドルを手で持ったまゝ、足踏みに よりパーキングブレーキをかけることが出来るので、パーキングブレーキ時、車 輌を手で安定に保持出来るのであるが、本考案ではブレーキ機構ににおいて回動 杆を介在させてそのテコ作用によって操作力を大巾に軽減し軽くペダルが作動す るようになっており、介護者の労力が大巾に軽減される。
【0015】
【図面の簡単な説明】
図1〜図3は本考案の一実施例を示すものである。
【図1】ブレーキ機構側面図
【図2】ブレーキ片平面図
【図3】パーキングブレーキ時のブレーキ機構側面図
【図4】従来のパーキングブレーキ機構の説明図
【図5】従来の足踏式ブレーキの機構側面図
【符号の説明】
11 フレーム 11A フレーム後縁 12 ペダル板 13 ペダル杆 14 ブレーキ片 15 回動片 16 リンク 18 スプリング 19 車輪

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の後縁下部にくの字状に屈曲し下端部
    にペダル板が設けられているペダル杆の中央部を回動可
    能に取付け、該ペダル杆の上端部はリンクを介して車体
    の後縁部に枢着せられている回動杆の先端部と接続し、
    該回動杆からは先端部が車輪に当接するブレーキ片が1
    00°〜170°の角度をなして差出され、該ブレーキ
    片はスプリングによって下方に付勢されていることを特
    徴とする足踏式ブレーキ機構
JP1991098003U 1991-10-30 1991-10-30 車椅子の足踏式ブレーキ機構 Expired - Lifetime JP2566100Y2 (ja)

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JPH0537638U true JPH0537638U (ja) 1993-05-21
JP2566100Y2 JP2566100Y2 (ja) 1998-03-25

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272573A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Nabco Ltd ブレーキ装置
JP2003072528A (ja) * 2001-09-07 2003-03-12 Kubota Corp 乗用型草刈り機
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KR101952039B1 (ko) * 2017-10-25 2019-05-20 송정훈 무빙워크용 제동기구를 구비한 유모차

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JPS50108159U (ja) * 1974-02-14 1975-09-04

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