JPH0727655U - ブレーキ付自走運動具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自走運道具の小径車輪は通常のブレーキが装
着困難であった。本案では小径車輪用に特別のブレーキ
を工夫し、構造簡単で効きのよいブレーキ付自走運道具
を提供することを目的としている。 【構成】 １．舵取筒軸の内部にブレーキロッドが摺動
自在に設けられ、舵取筒軸の外側には車輪に接触可能な
ブレーキシューが設けられ、上記ブレーキロッドを働か
せてブレーキシューを車輪に圧接させる仕組みの前輪ブ
レーキ付き自走運道具。 ２．駆動キャスターの首振筒軸内にブレーキロッドが設
けられ、この下端にブレーキシューが後輪に圧接可能な
状態で設けられ、ブレーキロッドを足で踏んでブレーキ
シューを作動させうる構造の後輪ブレーキ付き自走運道
具。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ブレーキ付自走運動具に関しており、詳しくはスケートボードのよ うな小径車輪に駆動力を与えて走行する自走式乗物に関している。

【０００２】

【従来の技術】

従来、スケートボードの如き小車輪の乗物を停止させるには、車体の後端縁を 地面に押し当てたり、車体を強制的に真横に向けてブレーキをかけたりしていた が、このような方法では姿勢が不安定になって転倒する虞があった。また、図３ の如きディスクブレーキを装着したり、図４の如きカム押圧型リムブレーキを装 着するものがあるが、これらのものは小径車輪の為に泥や埃などが付着して性能 が低下し易く、且つブレーキワイヤなどが足などに引っ掛って破損し易いという 欠点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記従来の小径車輪乗物の欠点を解消し、安全に停止できるブレーキ 付自走運動具を提供することを目的としている。 また、本考案の他の目的は、ブレーキワイヤーなどを必要とせず、ダイレクト に足で操作しうるブレーキ付自走運動具を提供することにある。

【０００４】 しかして、本考案の要旨は、前輪１を操向自在に保持する舵取り筒軸２の内側 にブレーキロッド３が配設され、舵取筒軸２の外側にはブレーキシュー４が設け られ、該ブレーキシュー４が前記前輪１に押圧されうる構造とされると共に、前 記ブレーキロッド３と連結体５により連結されていることを特徴とするブレーキ 付自走運動具、及び駆動キャスター３１の首振り筒軸３２内にブレーキロッド３ ３が設けられ、該ブレーキロッド３３の下部にはブレーキシュー３６が後輪３０ に押圧されうる状態で設けられ、上記ブレーキロッド３３の上部には踏部３５が 設けられてなるブレーキ付自走運動具、に存している。

【０００５】

【実施例】

次に本考案ブレーキ付き自走運動具の一例を図面により詳細に説明する。図１ には中央断面（側面）を示し、図２には底面を示している。

【０００６】 ２個の車輪からなる前輪１を、操向自在に保持する舵取筒軸２が、車体１０の 前部にほぼ垂直に配設されている。 舵取筒軸２の内側には、やや細めのブレーキロッド３が上下方向に動きうるよう に配設され、該舵取筒軸２の外側にはブレーキシュー４が設けられている。 ブレーキシュー４は前輪１に押圧されうる構造となされると共に、前記ブレー キロッド３と連結体５により連結されている。連結体５は、例えばピンであり、 舵取筒軸２を長孔部分にて前後に貫通して設けられている。

【０００７】 このような構造であるから、ブレーキロッド３が下がれば連結体５を介してブ レーキシュー４が下がり、前輪１に押し当たる。 ブレーキロッド３の上端には足踏みキャップ１２が取着され、且つ、その裏側 に復元ばね１１が設けられている。 従って、足で踏めばブレーキロッドが下がって前輪１を停止させ、足を離せば 復元ばね１１によりブレーキロッド３が持ち上がり、ブレーキシュー４が前輪１ から離れる。 ６は車軸であり、舵取り筒軸２に固定されている。ハンドル７により回動され る。７０はブレーキレバーであり、前記ブレーキロッド３を押し下げる。

【０００８】 車体１０の後部下面には駆動キャスター３１が首振自在に取着されており、該 駆動キャスター３１は後輪３０、キャスター金具３１１及び復元ばねなどから成 り、左右にスウィングされると魚の尾びれのように前進力を生じるものである。 この駆動キャスター３には首振筒軸３２が設けられて、上下方向に孔が通って おり、該首振筒軸３２内にはブレーキロッド３３が上下方向に摺動自在に配設さ れている。

【０００９】 該ブレーキロッド３３の上部には復元ばね３４及び足踏キャップ３５が設けら れて足踏入力しやすい構造となされ、ブレーキロッド３３の下部にはブレーキシ ュー３６が後輪３０に押圧されうる状態で設けられている。 従って、足で踏めばブレーキロッドが下がって後輪３０を停止させ、足を離せ ば復元ばね３４によりブレーキロッド３３が持ち上がり、ブレーキシュー３６が 後輪３０から離れる。

【００１０】 本考案ブレーキ付き自走運動具におけるブレーキロッドは、図１に示した如き 、太い径のものでなくともよく、上からの押圧力に対して座曲しない太さがあれ ばよい。

【００１１】 本考案ブレーキ付自走運道具におけるブレーキシューは、図示のものでは前輪 には円盤型のもの、後輪には舌片型のものを描いたが、その形状に限定はなく、 前輪もしくは後輪に押圧できるものならどのようなものでもよい。

【００１２】

【考案の効果】

本考案ブレーキ付自走運道具では、前輪１を操向自在に保持する舵取筒軸２の 内側にブレーキロッド３が配設され、舵取筒軸２の外側にはブレーキシュー４が 設けられ、該ブレーキシュー４が前記前輪１に押圧されうる構造となされると共 に、前記ブレーキロッド３と連結体５により連結されてなるから、ブレーキロッ ドを押し下げてブレーキシューを前輪１に押し当てることにより、より安全に停 止でき、従来小径車輪乗物の欠点を根本的に改善できた。

【００１３】 また、本考案ブレーキ付き自走運道具では、駆動キャスター３１の首振筒軸３ ２内にブレーキロッド３３が設けられ、該ブレーキロッド３３の下部にはブレー キシユー３６が後輪３０に押圧されうる状態でもうけられ、上記ブレーキロッド ３３の上部には踏部３５が設けられてなるから、乗り手は踏部３５を踏んでブレ ーキロッドを押し下げ、ブレーキシューを後輪３０に押し当てて安全に停止でき 、従来小径車輪乗り物の欠点を根本的に改善できた。また、ダイレクトに足で操 作できるので、ブレーキワイヤーなどの必要がなく、軽量コンパクトな設計とな る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一例を示す断面図（側面）

【図２】図１のものの底面図

【図３】従来のブレーキ装置の例を示す断面図

【図４】従来のブレーキ装置の例を示す断面図

【符号の説明】 １ 前輪 ２ 舵取筒軸 ３ ブレーキロッド ４ ブレーキシュー ５ 連結体 ６ 車軸 ７ ハンドル １０ 車体 １１ 復元ばね １２ 足踏キャップ ３０ 後輪 ３１ 駆動キャスター ３２ 首振筒軸 ３３ ブレーキロッド ３４ 復元ばね ３５ 踏部 ３６ ブレーキシュー ３１１ キャスター

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 前輪１を操向自在に保持する舵取筒軸２
   の内側にブレーキロッド３が配設され、舵取筒軸２の外
   側にはブレーキシュー４が設けられ、該ブレーキシュー
   ４が前記前輪１に押圧されうる構造とされると共に、前
   記ブレーキロッド３と連結体５により連結されているこ
   とを特徴とするブレーキ付自走運動具。
2. 【請求項２】 駆動キャスター３１の首振り筒軸３２内
   にブレーキロッド３３が設けられ、該ブレーキロッド３
   ３の下部にはブレーキシュー３６が後輪３０に押圧され
   うる状態で設けられ、上記ブレーキロッド３３の上部に
   は踏部３５が設けられてなるブレーキ付自走運動具。