JP2772714B2 - 車両のブレーキ装置 - Google Patents
車両のブレーキ装置Info
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- JP2772714B2 JP2772714B2 JP33066790A JP33066790A JP2772714B2 JP 2772714 B2 JP2772714 B2 JP 2772714B2 JP 33066790 A JP33066790 A JP 33066790A JP 33066790 A JP33066790 A JP 33066790A JP 2772714 B2 JP2772714 B2 JP 2772714B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は車両のブレーキ装置に関し、特に鞍乗型に不
整地走行用車両用に好適なブレーキ装置に関する。
整地走行用車両用に好適なブレーキ装置に関する。
鞍乗型の不整地走行用車両のブレーキ装置は、サービ
スブレーキは制動ディスクがマスタシリンダの油圧によ
って制動されるように構成され、駐車ブレーキはハンド
ルに付設されたクラッチレバーを利用して牽引ワイヤを
引張ることにより上記制動ディスクを機械的に制動する
ように構成されている。
スブレーキは制動ディスクがマスタシリンダの油圧によ
って制動されるように構成され、駐車ブレーキはハンド
ルに付設されたクラッチレバーを利用して牽引ワイヤを
引張ることにより上記制動ディスクを機械的に制動する
ように構成されている。
しかし、上記駐車ブレーキの場合、クラッチレバーを
利用するため、その操作ストロークが規制される上に手
動操作であるため、大きな引張力を発生させることがな
かなか難しく、制動能力の向上には限界があった。この
ような駐車ブレーキの制動能力を向上させる手段とし
て、例えば制動ディスクの径を大きくすることが考えら
れるが、ディスク径を増大すると最低地上高が下がるた
め、特に荒地を走行する不整地用車両にとっては制動デ
ィスクが路面に接して走行の邪魔になることがあり、必
ずしも得策な手段とはいえない。
利用するため、その操作ストロークが規制される上に手
動操作であるため、大きな引張力を発生させることがな
かなか難しく、制動能力の向上には限界があった。この
ような駐車ブレーキの制動能力を向上させる手段とし
て、例えば制動ディスクの径を大きくすることが考えら
れるが、ディスク径を増大すると最低地上高が下がるた
め、特に荒地を走行する不整地用車両にとっては制動デ
ィスクが路面に接して走行の邪魔になることがあり、必
ずしも得策な手段とはいえない。
本発明の目的は、上述のような従来の問題を解消し、
駐車ブレーキの制動能力を向上した車両のブレーキ装置
を提供することにある。
駐車ブレーキの制動能力を向上した車両のブレーキ装置
を提供することにある。
上記目的を達成する本発明は、制動部をマスタシリン
ダの油圧によって作動させるサービスブレーキと牽引ワ
イヤの引張力によって作動させる駐車ブレーキとを装備
した車両において、足踏レバーに連動する回転部に、該
回転部の回転軸に交差する方向の回転軸をもつ揺動レバ
ーを枢支し、該揺動レバーの両端部を前記マスタシリン
ダのピストン杆と前記牽引ワイヤの操作部とに交互に係
脱自在にしたことを特徴とするものである。
ダの油圧によって作動させるサービスブレーキと牽引ワ
イヤの引張力によって作動させる駐車ブレーキとを装備
した車両において、足踏レバーに連動する回転部に、該
回転部の回転軸に交差する方向の回転軸をもつ揺動レバ
ーを枢支し、該揺動レバーの両端部を前記マスタシリン
ダのピストン杆と前記牽引ワイヤの操作部とに交互に係
脱自在にしたことを特徴とするものである。
このように制動部を駐車ブレーキとして作動させると
き、足踏レバーによって牽引ワイヤを引っ張るようにす
るため、大きな引張力を発生させることができ、制動能
力を向上することができる。
き、足踏レバーによって牽引ワイヤを引っ張るようにす
るため、大きな引張力を発生させることができ、制動能
力を向上することができる。
以下、本発明を図に示す実施例によって説明する。
第3図は本発明のブレーキ装置を装備した不整地走行
用車両を示す。1は車体フレームで、中央部にエンジン
2を搭載し、前後に前輪3と後輪4とを左右一対ずつ設
けている。7はハンドル、8は鞍乗型のシートである。
また、車体フレーム1の前端にはバンパー5が着脱自在
に取りつけられ、さらにフレーム前端にラジエータ6が
メインチューブに沿って彎曲するように設けられ、広い
放熱面積を有するようになっている。このラジエータと
しては、第4図に示すように、二つのラジエータ6a,6b
に分割して配置することもできる。
用車両を示す。1は車体フレームで、中央部にエンジン
2を搭載し、前後に前輪3と後輪4とを左右一対ずつ設
けている。7はハンドル、8は鞍乗型のシートである。
また、車体フレーム1の前端にはバンパー5が着脱自在
に取りつけられ、さらにフレーム前端にラジエータ6が
メインチューブに沿って彎曲するように設けられ、広い
放熱面積を有するようになっている。このラジエータと
しては、第4図に示すように、二つのラジエータ6a,6b
に分割して配置することもできる。
後輪4には制動部として制動ディスク9とキャリパ10
が取りつけられ、キャリパ10によって制動ディスク9が
挟圧されるようになっている。この制動部は、後述する
ように足踏レバー14を操作することにより、サービスブ
レーキと駐車ブレーキとの両方に交互に使用できるよう
になっている。サービスブレーキの場合は、足踏レバー
14を踏み込むとマスタシリンダ11に油圧が発生し、その
油圧が油ホース12を介してキャリパ10に作用するように
なっている。また、駐車ブレーキの場合は、足踏レバー
14を踏み込むと牽引ワイヤ13が引っ張られ、その引張力
がキャリパ10に機械的な挟圧力を発生するようになって
いる。
が取りつけられ、キャリパ10によって制動ディスク9が
挟圧されるようになっている。この制動部は、後述する
ように足踏レバー14を操作することにより、サービスブ
レーキと駐車ブレーキとの両方に交互に使用できるよう
になっている。サービスブレーキの場合は、足踏レバー
14を踏み込むとマスタシリンダ11に油圧が発生し、その
油圧が油ホース12を介してキャリパ10に作用するように
なっている。また、駐車ブレーキの場合は、足踏レバー
14を踏み込むと牽引ワイヤ13が引っ張られ、その引張力
がキャリパ10に機械的な挟圧力を発生するようになって
いる。
第1図及び第2図は、上記制動部の操作部の詳細を示
す。これらの図に示すように、足踏レバー14は回転軸C1
を中心に回転部15と共に一体に回動し、さらにこの回転
部15に、回転軸C1と交差(直交)する関係の回転軸C2を
もつ揺動レバー16が枢支されている。この揺動レバー16
は、その両端部にそれぞれピン17,18を設けている。
す。これらの図に示すように、足踏レバー14は回転軸C1
を中心に回転部15と共に一体に回動し、さらにこの回転
部15に、回転軸C1と交差(直交)する関係の回転軸C2を
もつ揺動レバー16が枢支されている。この揺動レバー16
は、その両端部にそれぞれピン17,18を設けている。
両端部のピン17,18のうち、一方のピン17は回動アー
ム19の係合孔19aに着脱自在に係合し、さらに回動アー
ム19はマスタシリンダ11のうピストン杆11aに連結され
ている。また、他方のピン18は、回動アーム20の係合孔
20aに着脱自在に係合し、さらにその回動アーム20は牽
引ワイヤ13に連結されている。
ム19の係合孔19aに着脱自在に係合し、さらに回動アー
ム19はマスタシリンダ11のうピストン杆11aに連結され
ている。また、他方のピン18は、回動アーム20の係合孔
20aに着脱自在に係合し、さらにその回動アーム20は牽
引ワイヤ13に連結されている。
上記揺動レバー16は、これを揺動させることにより、
両端のピン17,18の係合関係を回動アーム19側の係合孔1
9aと回動アーム20側の係合孔20aとに交互に切り替えら
れるようになっているが、常時は図示のようにスプリン
グ21によりピン17の方が回動アーム19の係合孔19aに嵌
合するように付勢されている。また、上記回動アーム20
は、スプリング22により牽引ワイヤ13を制動部側に押し
戻すように付勢され、常時は駐車ブレーキが作用しない
ようにしている。また、回動アーム20の端部にはラチェ
ット23が設けられ、このラチェット23に爪24がスプリン
グ25に付勢されて係合している。この爪24はワイヤ26を
介してハンドル7の近傍に設けた解除レバー27に連結さ
れている。
両端のピン17,18の係合関係を回動アーム19側の係合孔1
9aと回動アーム20側の係合孔20aとに交互に切り替えら
れるようになっているが、常時は図示のようにスプリン
グ21によりピン17の方が回動アーム19の係合孔19aに嵌
合するように付勢されている。また、上記回動アーム20
は、スプリング22により牽引ワイヤ13を制動部側に押し
戻すように付勢され、常時は駐車ブレーキが作用しない
ようにしている。また、回動アーム20の端部にはラチェ
ット23が設けられ、このラチェット23に爪24がスプリン
グ25に付勢されて係合している。この爪24はワイヤ26を
介してハンドル7の近傍に設けた解除レバー27に連結さ
れている。
上述したブレーキ装置によると、車両の走行時には、
次のようにしてサービスブレーキとして作用させること
ができる。すなわち、常時は揺動レバー16のピン17が回
動アーム19の係合孔19aに嵌合しているので、足踏レバ
ー14を踏み込むと、回転軸C1を中心に回転体15と揺動レ
バー16とを一体に回転させることによって、マスタシリ
ンダ11のピストン杆11aを押し込んで油圧を発生し、そ
の油圧によってキャリパ10が制動ディスク9を制動する
のである。
次のようにしてサービスブレーキとして作用させること
ができる。すなわち、常時は揺動レバー16のピン17が回
動アーム19の係合孔19aに嵌合しているので、足踏レバ
ー14を踏み込むと、回転軸C1を中心に回転体15と揺動レ
バー16とを一体に回転させることによって、マスタシリ
ンダ11のピストン杆11aを押し込んで油圧を発生し、そ
の油圧によってキャリパ10が制動ディスク9を制動する
のである。
一方、駐車するときは、上記揺動レバー16を回転軸C2
を中心に揺動させてピン18側を回動アーム20の係合孔20
aに係合させた状態にし、次いで足踏レバー14を踏み込
むようにする。この足踏操作によって揺動レバー16と共
に回動アーム20が回転軸C1を中心に回転し、牽引ワイヤ
13が引っ張られることになる。この牽引ワイヤ13の引張
力は、足踏レバー14の踏み込みによって引き起こされる
ので非常に大きく、キャリパ10には極めて大きな機械的
な挟圧力が制動ディスク9に対して発生し、車輪を高度
の制動状態にする。また、この制動状態は、回動アーム
20のラチェット23に爪24が係合することにより、解除レ
バー27で解除しないかぎり維持される。
を中心に揺動させてピン18側を回動アーム20の係合孔20
aに係合させた状態にし、次いで足踏レバー14を踏み込
むようにする。この足踏操作によって揺動レバー16と共
に回動アーム20が回転軸C1を中心に回転し、牽引ワイヤ
13が引っ張られることになる。この牽引ワイヤ13の引張
力は、足踏レバー14の踏み込みによって引き起こされる
ので非常に大きく、キャリパ10には極めて大きな機械的
な挟圧力が制動ディスク9に対して発生し、車輪を高度
の制動状態にする。また、この制動状態は、回動アーム
20のラチェット23に爪24が係合することにより、解除レ
バー27で解除しないかぎり維持される。
また、上記ブレーキ装置では、上述のように駐車ブレ
ーキとして大きな制動力が得られるため、制動能力オア
ップのため特に制動ディスクを大径化する必要がない。
そのため制動ディスクの最低地上高が制約される不整地
走行用車両のブレーキ装置として有用である。
ーキとして大きな制動力が得られるため、制動能力オア
ップのため特に制動ディスクを大径化する必要がない。
そのため制動ディスクの最低地上高が制約される不整地
走行用車両のブレーキ装置として有用である。
上述したように本発明のブレーキ装置は、足踏レバー
に連動する回転部に揺動レバーを枢支し、該揺動レバー
の両端部をマスタシリンダのピストン杆と牽引ワイヤの
操作部とに交互に係脱自在にしたため、制動部を駐車ブ
レーキとして作動させるとき、足踏レバーによる強力な
引張力を発生させることができ、それによって制動能力
の向上を図ることができる。
に連動する回転部に揺動レバーを枢支し、該揺動レバー
の両端部をマスタシリンダのピストン杆と牽引ワイヤの
操作部とに交互に係脱自在にしたため、制動部を駐車ブ
レーキとして作動させるとき、足踏レバーによる強力な
引張力を発生させることができ、それによって制動能力
の向上を図ることができる。
第1図は第3図の車両に装備されたブレーキ装置の要部
を示す側面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は本
発明のブレーキ装置を装備した不整地走行用車両の側面
図、第4図は他の実施例による不整地走行用車両の側面
図である。 1……車体フレーム、2……エンジン、9……制動ディ
スク(制動部)、10……キャリパ(制動部)、11……マ
スタシリンダ、11a……ピストン杆、12……油ホース、1
3……牽引ワイヤ、14……足踏レバー、15……回転体、1
6……揺動レバー、17,18……ピン、19,20……回動アー
ム、19a,20a……係合孔。
を示す側面図、第2図は第1図のII矢視図、第3図は本
発明のブレーキ装置を装備した不整地走行用車両の側面
図、第4図は他の実施例による不整地走行用車両の側面
図である。 1……車体フレーム、2……エンジン、9……制動ディ
スク(制動部)、10……キャリパ(制動部)、11……マ
スタシリンダ、11a……ピストン杆、12……油ホース、1
3……牽引ワイヤ、14……足踏レバー、15……回転体、1
6……揺動レバー、17,18……ピン、19,20……回動アー
ム、19a,20a……係合孔。
Claims (1)
- 【請求項1】制動部をマスタシリンダの油圧によって作
動させるサービスブレーキと牽引ワイヤの引張力によっ
て作動させる駐車ブレーキとを装備した車両において、
足踏レバーに連動する回転部に、該回転部の回転軸に交
差する方向の回転軸をもつ揺動レバーを枢支し、該揺動
レバーの両端部を前記マスタシリンダのピストン杆と前
記牽引ワイヤの操作部とに交互に係脱自在にした車両の
ブレーキ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33066790A JP2772714B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両のブレーキ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33066790A JP2772714B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両のブレーキ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04201689A JPH04201689A (ja) | 1992-07-22 |
JP2772714B2 true JP2772714B2 (ja) | 1998-07-09 |
Family
ID=18235241
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33066790A Expired - Fee Related JP2772714B2 (ja) | 1990-11-30 | 1990-11-30 | 車両のブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2772714B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5205326B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-06-05 | 本田技研工業株式会社 | 鞍乗り型車両 |
-
1990
- 1990-11-30 JP JP33066790A patent/JP2772714B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04201689A (ja) | 1992-07-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |