JP2004173919A - タックルブレーキの取付け機構 - Google Patents
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Abstract
【課題を解決する手段】車椅子のサイドフレームに取着された補助フレーム13に嵌挿して固定する固定部32と、該固定部32に連接されたメインパイプ31と、該メインパイプ31に冠着された前記タックルブレーキ42の位置を調節する調節部21と、該調節部21に回動自在に軸着されてバネ部材28が付勢された中軸部27と、該中軸部27にタックルブレーキ42を固着するブレーキ取着部24が挿嵌されているタックルブレーキの取付け機構とした。
【選択図】図2
Description
【発明が属する技術分野】
車椅子の主車輪を圧接固定するタックルブレーキの取付け機構に関する。より詳しくは、車椅子の主車輪を圧接固定するタックルブレーキの位置を主車輪に合わせて前後の調節が可能なタックルブレーキの取付け機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
搭乗者自身が車椅子を操作して自走する場合も、介助者が車椅子を押して行動する場合においても、車椅子に乗降するに際しては、車椅子が動かないように強固に固定する必要がある。このために車椅子の主車輪を圧接固定するタックルブレーキが装着されている。このタックルブレーキは車椅子の主車輪のタイヤに沿って設けられ、主車輪を圧接固定して、車椅子を安定に停止させるために必ず必要とされているものである。このタックルブレーキも主車輪のタイヤの空気圧が減少していたり、雨などでタイヤが濡れていたりすると利きが悪くなり、車椅子への乗り降りや、坂道で停止する場合に大変危険である。
【0003】
上記のような問題を解決するために、タイヤの状態によってタックルブレーキの位置を調整する機構について考案されている。
【0004】
特許文献においては、「長孔を有するブレーキ取付け部材に、把手付きブレーキ用押さえ具を取り付ける摺動部を具備し、該ブレーキ取付け部材と該摺動部の圧接面を圧力方向に対して斜設し、該摺動部に摺動方向に対して略垂直にレバー取付け部を突設し、該レバー取付け部に支軸が偏心したレバーを設けたことを特徴とする車椅子用ブレーキ調整装置。」が報告されている。
【0005】
特許文献の装置においては、支軸の偏心したレバーを操作するだけでブレーキ位置の固定、移動が即座にできるとされている。しかし、ブレーキ位置の固定、移動を行なうために、支軸の偏心したレバーを操作してタックルブレーキの位置を適度に移動させようとしても、弾力性のあるタイヤで押し戻されてしまう。こためにタックルブレーキを適正な位置で、固定することが困難である。さらに、微調整が難しいという問題を有していた。
【0006】
【特許文献】
実用新案登録第3075113号公報
【0007】
【発明が解決する課題】
本発明は、車椅子に取着するタックルブレーキの位置を固定、移動することが容易で、且つ、微調整のできるタックルブレーキの取り付け機構を提供するものである。
【0008】
【課題を解決する手段】上記課題を解決するために、本発明者は鋭意研究を重ねた結果、車椅子の主車輪のタイヤの空気圧が低下したり、雨などによってタイヤが濡れて、タイヤを圧接固定するタックルブレーキの利きが悪くなった場合に、簡単に位置の調節ができるタックルブレーキの取り付け機構を完成した。
【0009】
本発明の特徴は、車椅子の主車輪を圧接固定するタックルブレーキの取付け機構であって、車椅子のサイドフレームに取着された補助フレームに嵌挿して固定する固定部と、該固定部に連接されたメインパイプと、該メインパイプに冠着された前記タックルブレーキの位置を調節する調節部と、該調節部に回動自在に軸着されてバネ部材が付勢された中軸部と、該中軸部にタックルブレーキを固着するブレーキ取着部が挿嵌されていることを特徴とするタックルブレーキの取付け機構である。車椅子のサイドフレームと主車輪の間に補助フレームを設けて、この補助フレームにタックルブレーキの取り付け機構の固定部を挿嵌してネジで固定するだけでよく、車椅子への取付けが容易である。タックルブレーキの取り付け機構の前方部に設けられた調節部を回動させるのみで、タックルブレーキの位置が前後に調節することできるので、片手でタックルブレーキの利き具合の調整が簡単にできる。
【0010】
本発明の別の特徴は、中軸部に挿嵌されたタックルブレーキを固着するブレーキ取着部が中軸部に穿設した孔に挿脱自在のピンで固定可能であることを特徴とする請求項1に記載のタックルブレーキの取付け機構である。タックルブレーキの位置を調節した後、中軸部に挿嵌されたタックルブレーキを固着するブレーキ取着部を中軸部に穿設した孔に挿脱自在のピンで固定することによって、タックルブレーキを最も効果を発揮する位置で固定することができる。
【0011】
【発明の実施の態様】
本発明の実施の態様を以下に図面に沿って説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0012】
車椅子は図1に示すように、車椅子の後部フレーム11にハンドル12とブレーキレバー13が設けられている。主車輪16の制動は主車輪16に設けられたドラムブレーキが前記ブレーキレバー13の操作がワイヤーによって伝えられて、主車輪16に制動がかかる。ドラムブレーキとは別に装着されるタックルブレーキは、主車輪16の近傍に設けられ、主車輪16を直接圧接固定して、車椅子を駐車する時に使用される。
【0013】
本発明のタックルブレーキ取付け機構100は、図1に示す座部18が設けられているサイドフレーム14と主車輪12の間にタックルブレーキ取り付け機構100の固定部32を挿入するための補助フレーム20を取着する。この補助フレーム20に図3に示すタックルブレーキの取り付け機構100の固定部32を挿入して、ネジにより固定する。補助フレーム20に固定されたタックルブレーキ取り付け機構100のメインパイプ31には、図3に示すメインパイプ31に冠着されたタックルブレーキの位置を調節する調節部21と、この調節部21に回動自在に軸着されてバネ部材28が付勢された中軸部27があり、この中軸部27にタックルブレーキを固定するブレーキ取着部24が軸支されている。
【0014】
タックルブレーキ取り付け機構100は図2に示すように、車椅子に設けられた補助フレーム20にメインパイプの固定部32を嵌挿して補助フレーム20のネジ孔34の位置でネジで強固に固定されている。メインパイプ31の端部にタックルブレーキ42の位置を調節する調節部21があり、この調節部21の中心に中軸部27が固着されている。中軸部27にはバネ部材28とタックルブレーキ取着部24が嵌挿されている。タックルブレーキ取着部24の先端に設けられたネジ孔25にタックルブレーキ42がネジで固着されている。
【0015】
タックルブレーキ取着部24の上部に設けられたツメ22を立てるとバネ部材が付勢されたピン23が中軸部27より抜けて、中軸部27が固着された調節部21が回転自在となる。調節部21を回転させるとメインパイプ31に螺刻されたネジ山30上を調節部21が前後する。前記ピン孔26は中軸部27の中程に貫通しない孔が上下に2箇所設けられており、ツメ22を元の位置に戻して調節部21を前後に軽く動かすと、ピン23が中軸部27上に設けられたピン孔26に挿入して中軸部27と中軸部27に取着されたタックルブレーキ取着部24が所望の位置で固定される。
【0016】
タックルブレーキ取着部24を所望の位置に調節する場合は、ツメ22を立ててピン23を抜き、調節部21を前後に回転させると、調節部21の中心部に固着された中軸部27も回転しながらメインパイプ31内を前後して、この中軸部27に嵌挿されたタックルブレーキ取着部24は調節部21に押されて、または中軸部27に挿嵌されたバネ部材28に押されて中軸部27上を前後に移動する。所望の位置でツメ22を元の位置に戻し、中軸部を軽く前後に回すと中軸部27に設けられた上下のピン孔26のいずれかにピン23が挿入されて固定される。このように調節部21がメインパイプ31のネジ山30に沿って移動し、タックルブレーキ取着部24に取着されたタックルブレーキ42の位置の調節が可能となっている。
【0017】
さらに、タックルブレーキ取り付け機構100の構造を詳細に示すと、図3に示すように補助フレーム20にメインパイプ31の固定部32を挿入して、固定部のネジ孔33と補助フレーム20のネジ孔34の位置を合わせてネジでメインパイプ31を補助フレーム20にしっかりと固着する。メインパイプ31の末端部に切られたネジ山30と調節部21の内面に切られたネジ山29とが螺合する。調節部21の中央に中軸部27が固着されており、この中軸部27にタックルブレーキ取着部24とバネ28が嵌挿されている。タックルブレーキ取着部24に設けられたタックルブレーキ取着用ネジ孔25にタックルブレーキをネジで取着し、主車輪16に押接部43が当接するように、タックルブレーキ取着部24の中程に設けられた複数個の調節用ネジ孔35の適当な位置で固定する。タックルブレーキ取着に設ける調節用のネジ孔はタックルブレーキの角度を調節して、主車輪に押接部が適切に当接するように調節するものであり、ネジ孔の数は特に限定されるものではなく、2個以上であればよい。
【0018】
上記のようにタックルブレーキを主車輪に当接するように調節した後、さらに、微調整するために、ツメ23を立ててタックルブレーキ取着部24の上部に設けられたバネが付勢されたピン22を抜いて、調節部21を回転させて、タックルブレーキの押接部43が主車輪16を強固に固定する位置に調節する。調節後、ツメ23を元の位置に戻して、ピンをピン孔26に係合させてタックルブレーキ取着部24を固定する。このように調節部21がメインパイプ31上を前後する結果、中軸部27に取着されたタックルブレーキ取着部24が調節部21に押されて前進し、中軸部27に挿嵌されたバネ28により後退することにより、タックルブレーキ取着部24が前後に移動して、タックルブレーキ42を最適の位置で固定させることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明のタックルブレーキ取り付け機構は、車椅子に簡単に取り付けることができるとともに、タックルブレーキの位置の調整が片手で容易にできる。また、ネジによる調整であるので微調整が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】車椅子の斜視図
【図2】タックルブレーキ取り付け機構の斜視図
【図3】タックルブレーキ取り付け機構の分解斜視図
【符号の説明】
100:タックルブレーキ取り付け機構
11:後部フレーム
12:ハンドル
13:ブレーキレバー
14:サイドフレーム
15:前部フレーム
16:主車輪
17:キャスター
18:座部
19:フットレスト
20:補助フレーム
21:調節部
22:ピン用レバー
23:ピン
24:タックルブレーキ取着部
25:タックルブレーキ取着用ネジ孔
26:ピン孔
27:中軸部
28:バネ部材
29:ネジ山
30:メインパイプネジ山
31:メインパイプ
32:固定部
33:ネジ孔
34:補助フレームネジ孔
35:調節用ネジ孔
41:タックルブレーキ操作レバー
42:タックルブレーキ
43:押接部
Claims (2)
- 車椅子の主車輪を圧接固定するタックルブレーキの取付け機構であって、車椅子のサイドフレームに取着された補助フレームに嵌挿して固定する固定部と、該固定部に連接されたメインパイプと、該メインパイプに冠着された前記タックルブレーキの位置を調節する調節部と、該調節部に回動自在に軸着されてバネ部材が付勢された中軸部と、該中軸部にタックルブレーキを固着するブレーキ取着部が回動自在に挿嵌されていることを特徴とするタックルブレーキの取付け機構。
- 前記中軸部に挿嵌されたタックルブレーキを固着するブレーキ取着部が中軸部に穿設した孔にバネ部材が付勢されたピンで挿脱自在に固定することができることを特徴とする請求項1に記載のタックルブレーキの取付け機構。
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JP2013226191A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Matsunaga Seisakusho:Kk | 車椅子用駐車ブレーキ機構及び車椅子 |
CN104126465A (zh) * | 2014-07-16 | 2014-11-05 | 湖南农业大学 | 一种黑麦草与双季早稻的轮作栽培方法 |
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2002
- 2002-11-27 JP JP2002343577A patent/JP4200426B2/ja not_active Expired - Fee Related
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