JPH0535405U - 自動車用サスペンシヨンアーム - Google Patents

自動車用サスペンシヨンアーム

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JPH0535405U
JPH0535405U JP8567691U JP8567691U JPH0535405U JP H0535405 U JPH0535405 U JP H0535405U JP 8567691 U JP8567691 U JP 8567691U JP 8567691 U JP8567691 U JP 8567691U JP H0535405 U JPH0535405 U JP H0535405U
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JP
Japan
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suspension arm
collar
aluminum alloy
vehicle
alloy
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Application number
JP8567691U
Other languages
English (en)
Inventor
優一 小島
Original Assignee
株式会社ヨロズ
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Publication date
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トランスバースリンクなどの自動車用サスペン
ションアームとカラーとの接合部の強度および剛性の向
上を図ると共に、アルミ化を可能として車両の軽量化を
図る。 【構成】一端が車輪のナックルに連結され、他端がブッ
シュを介して車体に取り付けられた自動車用サスペンシ
ョンアームにおいて、アルミニウム合金製の圧延板材を
プレス成形することにより構成したサスペンションアー
ム本体33に、アルミニウム合金を押出成形することに
より構成したカラー40を溶接接合し、前記サスペンシ
ョンアーム本体のカラーとの接合部の形状に応じた凸部
42を前記カラー40に形成する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、自動車の前輪あるいは後輪に用いられるサスペンションアームに関 する。
【0002】
【従来の技術】
自動車の走行中において路面から受ける種々の振動や衝撃を吸収するためボデ ーとアクスルとの間には緩衝作用を備えたサスペンション(懸架装置)が設けら れている。かかるサスペンションは、自動車を路面上に支え駆動輪からの推進力 をボデーに伝え同時に路面からの衝撃を緩和して自動車を破損から守るだけでな く、乗り心地と走行安定性を改善する重要な機能をもつことから自動車の高速化 と共にその機能は高速化の限界を左右するものとして益々重要視されている。 独立懸架式サスペンションは左右のホイールを1本のアクスルで連結せずに独 立して運動できるようにしたもので、図7に示すマクファーソン型独立懸架式サ スペンショは以下のような構成となっている。すなわち、図7〜図9に示すよう に、車輪10を回動自在に支持するナックル11の下端にはボールジョイント1 2を介してトランスバースリンク13の先端が揺動自在に取り付けられ、ナック ル11の上端にはコイルスプリングとストラットからなるショックアブソーバ1 4の下端が固定されている。ナックル11の中心にはドライブシャフト15が挿 通して車輪10のホイールに固定されていると共に、該ドライブシャフト15と ナックル11との間には軸受が設けられてドライブシャフト15が回動しても車 輪10のみが回動するだけでナックル11は回動しないように構成されている。 図示はしないがショックアブソーバ14の上端はボデーに固定されており、車輪 10が上下動したときに該車輪10をボデーに対する原位置に復帰させる方向に 力が作用する。
【0003】 トランスバースリンク13は、図8に示すように、板材をプレス成形して端面 にフランジを形成した2つの本体16,17を表裏背中合わせに溶接したもので あり、このトランスバースリンク13の基端には車体に溶接固定されたブラケッ トにボルト締結するためのフロント側ブッシュ21と、ブラケット22を介して 車体に取り付けるためのリヤ側ブッシュ23とが設けられている。このようなト ランスバースリンク13によりナックル11は支持され、車輪10の上下動、あ るいは操舵による車輪の回動を円滑に行うことができるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、フロント側ブッシュ21はカラー24に圧入され、このカラー24 は上述したトランスバースリンク本体16,17に溶接接合されている。しかし ながら、車両の軽量化を図るためにトランスバースリンクをアルミ材により構成 した場合に、鋼板と同等の強度、剛性を確保するためにはトランスバースリンク 本体16,17の板厚tを上げなければならないが、板厚tを上げるとカラー2 4との接合部の曲げ半径Rが大きくなって隙間Sが大きくなり、これにより溶接 品質が不安定となる。したがって、トランスバースリンクとカラーとの接合部の 構造がアルミ材への変更の隘路となっていた。
【0005】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、トラン スバースリンクなどの自動車用サスペンションアームとカラーとの接合部の強度 および剛性の向上を図ると共に、アルミ化を可能として車両の軽量化を図ること を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための本考案は、一端が車輪のナックルに連結され、他端 がブッシュを介して車体に取り付けられた自動車用サスペンションアームにおい て、アルミニウム合金製の圧延板材をプレス成形することにより構成したサスペ ンションアーム本体に、アルミニウム合金を押出成形することにより構成したカ ラーを溶接接合し、前記サスペンションアーム本体のカラーとの接合部の形状に 応じた凸部を前記カラーに形成したことを特徴とする自動車用サスペンションア ームである。
【0007】
【作用】
このように構成した本考案にあっては、サスペンションアーム本体をアルミニ ウム合金製の圧延板材をプレス成形することにより構成しているため、カラーと の接合部に大きな隙間が生じるが、このカラーはアルミニウム合金を押出成形す ることにより構成し、しかもサスペンションアーム本体との接合部の形状に応じ た凸部を形成しているため、サスペンションアーム本体とカラーとの接合部の隙 間を小さくすることができ、これにより両者の接合強度および剛性が向上する。 さらに、アルミニウム合金製としてサスペンションアームの軽量化を図ることが できる。
【0008】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。 図1は本考案の一実施例を示す斜視図、図2は図1の2−2線に沿う断面図、 図3は同実施例に係るカラーを示す斜視図、図4は図1の4−4線に沿う断面図 、図5は図1の5−5線に沿う断面図、図6は図1の6−6線に沿う断面図であ る。
【0009】 本実施例の自動車用サスペンションアームはトランスバースリンク30であっ て、所定形状にプレス成形された2枚の成形品31,32を背中合わせすること により構成されたサスペンションアーム本体33を有している。それぞれの成形 品31,32は図5〜図6に断面で示すように周縁にフランジ34が形成されて おり、2枚の成形品31,32は合せ面に対してほぼ対象に形成することが好ま しい。このフランジ34あるいは図5〜図6に示すビード35は成形品31,3 2の強度を高めるためのものであるから、他の形状であっても良い。
【0010】 また、本実施例の2枚の成形品31,32はそれぞれアルミニウム合金から構 成されている。純アルミは耐蝕性に優れている反面、強度の面で問題があるため に本実施例の如く自動車用サスペンションアーム等の構造物にはアルムニウム合 金を用いることが好ましい。本実施例で用いられるアルミニウム合金としては、 非熱処理合金としてのAl−Mn系合金、Al−Si系合金、Al−Mg系合金 、熱処理合金としてのAl−Cu系合金、Al−Mg−Si系合金、Al−Zn −Mg系合金、Al−Zn−Cu系合金などを例示することができる。また、2 枚の成形品31,32の接合は、ティグ溶接やミグ溶接等により行うことが好ま しい。
【0011】 サスペンションアーム30の基端側にはフロント側ブッシュを取り付けるため のカラー40が溶接接合されており、また、リヤ側ブッシュを取り付けるための ピン41が溶接接合されている。これらカラー40およびピン41も前述したア ルミニウム合金により構成されている。上述したようにサスペンションアーム本 体33を構成する成形品31,32はアルミニウム合金により形成されているた め、鋼板に比べてカラー40との接合部の曲げ半径Rを大きくする必要があるが 、本実施例のカラー40には、この成形品31,32の曲げ形状に対応した凸部 42を設け、この凸部42が成形品31,32に対して面当りとなるように構成 している。このようなカラー40は図3に示すように、アルミニウム合金の原材 料を押出成形し、これを図3に点線にて示すように所定幅に切断することにより 得ることができる。このカラーに用いることができるアルミニウム合金としては 、前述したサスペンションアーム本体33と同様に、非熱処理合金としてのAl −Mn系合金、Al−Si系合金、Al−Mg系合金、熱処理合金としてのAl −Cu系合金、Al−Mg−Si系合金、Al−Zn−Mg系合金、Al−Zn −Cu系合金などを例示することができる。
【0012】 本実施例に係る2枚の成形品31,32を背中合わせに溶接するとサスペンシ ョンアーム本体33の先端には、後述するボールジョイント支承体36の突起部 37を挿入するための挿入穴38が形成されるようになっている。
【0013】 一方、本実施例に係るボールジョイント支承体36はボールジョイントのハウ ジング39と前述した挿入穴38に挿入される突起37とが鍛造加工により一体 成形されたものであってアルミニウム合金により構成されている。この支承体3 6に用いることができるアルミニウム合金としては、前述したサスペンションア ーム本体33およびカラーと同様に、非熱処理合金としてのAl−Mn系合金、 Al−Si系合金、Al−Mg系合金、熱処理合金としてのAl−Cu系合金、 Al−Mg−Si系合金、Al−Zn−Mg系合金、Al−Zn−Cu系合金な どを例示することができる。
【0014】 ボールジョイント支承体36の突起37とサスペンションアーム本体33の挿 入穴38は摺動可能に形成されており、これら両者を所望の位置で溶接すること により図1に示すL寸法が可変となっている。これにより、異なる車種間でボー ルジョイントの取り付け位置が異なってもサスペンションアームの共用化を図る ことができる。
【0015】 次に作用を説明する。 このように構成した本実施例にあっては、サスペンションアーム本体33をア ルミニウム合金製の圧延板材をプレス成形することにより構成しているため、カ ラー40との接合部に大きな隙間が生じるが、このカラー40はアルミニウム合 金を押出成形することにより構成し、しかもサスペンションアーム本体33との 接合部の形状に応じた凸部42を形成しているため、サスペンションアーム本体 33とカラー40との接合部の隙間Sを小さくすることができ、これにより両者 33,40の接合強度および剛性が向上する。さらに、アルミニウム合金製とし てサスペンションアームの軽量化を図ることができる。
【0016】 なお、本実施例のトランスバースリンク30(サスペンションアーム)を前輪 左側のサスペンションアームとして使用する場合は、図1に示すようにサスペン ションアーム本体33とボールジョイント支承体36とを溶接する。これに対し て前輪右側のサスペンションアームとして使用する場合には、図1に示すボール ジョイント支承体36を裏返しにして溶接したサスペンションアーム30を裏返 しにして用いる。このように、本実施例のサスペンションアームによれば、サス ペンションアーム本体33を共用化することができる。また、従来のサスペンシ ョンアームにあっては、ボールジョイントのハウジングを取り付けるためのバー リング加工が必要であったため当該バーリング加工が困難なアルミニウム合金を 用いることができなかったが、本実施例のサスペンションアームによれば、ボー ルジョイントのハウジングを直接アルミニウムの鍛造加工により構成し、これを サスペンションアーム本体に溶接接合するようにしているため、サスペンション アームのアルミニウム化が可能となり軽量化を実現することができる。
【0017】 なお、トランスバースリンクにて本考案のサスペンションアームを説明したが 、他のサスペンションアームにも本考案を適用することができる。
【0018】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、一端が車輪のナックルに連結され、他端が ブッシュを介して車体に取り付けられた自動車用サスペンションアームにおいて 、アルミニウム合金製の圧延板材をプレス成形することにより構成したサスペン ションアーム本体に、アルミニウム合金を押出成形することにより構成したカラ ーを溶接接合し、前記サスペンションアーム本体のカラーとの接合部の形状に応 じた凸部を前記カラーに形成したため、自動車用サスペンションアームとカラー との接合部の強度および剛性の向上を図ることができ、しかも、アルミ化が可能 となって車両の軽量化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本考案の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】図2は、図1の2−2線に沿う断面図である。
【図3】図3は、本考案に係るカラーを示す斜視図であ
る。
【図4】図4は、図1の4−4線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図1の5−5線に沿う断面図である。
【図6】図6は、図1の6−6線に沿う断面図である。
【図7】図7は、従来のサスペンションを示す正面図で
ある。
【図8】図8は、従来のトランスバースリンクを示す斜
視図である。
【図9】図9は、図8の9−9線に沿う断面図である。
【符号の説明】
30…トランスバースリンク(サスペンションアー
ム)、 33…サスペンションアーム本体、 36…ボールジョイント支承体、 40…カラー、 42…凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端が車輪のナックルに連結され、他端が
    ブッシュを介して車体に取り付けられた自動車用サスペ
    ンションアームにおいて、アルミニウム合金製の圧延板
    材をプレス成形することにより構成したサスペンション
    アーム本体に、アルミニウム合金を押出成形することに
    より構成したカラーを溶接接合し、前記サスペンション
    アーム本体のカラーとの接合部の形状に応じた凸部を前
    記カラーに形成したことを特徴とする自動車用サスペン
    ションアーム。
JP8567691U 1991-10-22 1991-10-22 自動車用サスペンシヨンアーム Pending JPH0535405U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020056493A (ko) * 2000-12-29 2002-07-10 이계안 좌우대칭형 로어 아암
KR20020088174A (ko) * 2001-05-18 2002-11-27 현대자동차주식회사 차량용 트레일링 아암 및 그 제조방법
JP2002363677A (ja) * 2001-06-05 2002-12-18 Kobe Steel Ltd バルジ成形用Al−Mg系アルミニウム合金中空押出材

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KR20020088174A (ko) * 2001-05-18 2002-11-27 현대자동차주식회사 차량용 트레일링 아암 및 그 제조방법
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