JPH05342386A - バーコード印刷装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスプレイの表示機能を低下させることな
く、前回入力したバーコードのデータを再度活用でき、
バーコードのデータ入力作業を簡単化し得るバーコード
印刷装置を提供すること。 【構成】 バーコードキー操作によりバーコードモード
が設定されるとバーコード入力画面がディスプレイに表
示される（Ｓ３１）。このバーコード入力画面の表示中
に数字キーやアルファベットキーなどの有効文字キーが
操作されると（Ｓ３２・Ｓ３３：Ｙｅｓ）、バーコード
データ入力・演算処理が実行される（Ｓ３４）。一方、
カーソル上移動キーが操作されると（Ｓ３２：Ｙｅｓ、
Ｓ３３：Ｎｏ、Ｓ３７：Ｙｅｓ）、バーコード変更モー
ドが設定されバーコード変更処理が実行され（Ｓ３
８）、テキストメモリに格納されているバーコードデー
タにて示される数字または文字がバーコード入力画面に
表示される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バーコード印刷装置に
関し、特に前回入力したバーコードのデータをディスプ
レイに表示させて再使用可能に構成したものに関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、多種多様の物品の物品識別コード
としてバーコードが広く活用されつつあり、各物品の包
装袋やラベル等に印刷されている。従来、通常の印刷装
置によりバーコードを印刷する以外に、テープ状のラベ
ルにバーコードを印刷する為のバーコード印刷装置が実
用に供されているが、この種のバーコード印刷装置は、
バーコードのみ印刷可能であった。本願出願人は、印字
媒体としてのテープに文字や記号を印字できるテープ印
字装置を実用化し、更に、文字や記号とともにバーコー
ドを印字する機能を付加したテープ印字装置を実用化し
た（特願平３−３６０４７０号参照）。

【０００３】このバーコード印刷可能なテープ印字装置
においては、バーコードのデータの入力に際して、バー
コードキーを介してバーコードモードを設定後、バーコ
ードの開始コードと、バーコードのデータキャラクタ
（８桁の数字又は１３桁の数字）、終了コードとを順に
入力すると、ディスプレイには、文字や記号とともにバ
ーコードの開始マークと終了マークのみが表示され、テ
キストメモリには、文字や記号のデータとともにバーコ
ードのデータ（開始コード、データキャラクタのデー
タ、終了コード）が格納される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記バーコード印刷可
能なテープ印字装置において、一旦入力したデータをそ
のまま又は部分的な変更により再使用したい場合、テキ
ストメモリ内のデータを２次電池でバックアップしてお
けば、文字や記号はディスプレイに表示されるため、表
示させた状態で再使用可能であり、また自由に変更可能
であるが、バーコードは開始マークと終了マークしかデ
ィスプレイに表示されないため、バーコードのデータを
再使用することが出来ず、バーコードのデータキャラク
タを再度入力しなければならないという問題がある。そ
こで、バーコードについても、全部の入力データを表示
することも不可能ではないが、小型のディスプレイにバ
ーコードの８桁又は１３桁のデータキャラクタを表示さ
せると、ディスプレイの表示機能が低下するので好まし
くない。本発明の目的は、ディスプレイの表示機能を低
下させることなく、前回入力したバーコードのデータを
再度活用でき、バーコードのデータ入力作業を簡単化し
得るようなバーコード印刷装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】請求項１のバーコード印刷
装置は、図１の機能ブロック図に示すように、文字や記
号及び種々の指令を入力する為の入力手段と、この入力
手段から入力される文字や記号及びバーコードのデータ
を記憶するデータ記憶手段であって２次電池でバックア
ップされたデータ記憶手段と、このデータ記憶手段のデ
ータを受けて表示するディスプレイを有する表示手段
と、複数のドット状の印字素子からなる印字ヘッドを有
する印刷手段を備え、印字媒体にバーコードを印刷可能
なバーコード印刷装置であって、データ記憶手段に記憶
されたバーコードのデータを少なくとも部分的に変更す
るデータ変更モードを設定する為のモード設定手段と、
モード設定手段でデータ変更モードが設定されたとき、
データ記憶手段からバーコードのデータを受けて、その
バーコードのデータ内容を表す数字や記号を、表示手段
のディスプレイに表示させる表示指令手段と、データ変
更モードにおいて変更されたバーコードのデータで、デ
ータ記憶手段のバーコードのデータを書換えるデータ書
換え手段とを備えたものである。

【作用】請求項１のバーコード印刷装置においては、入
力手段から入力される文字や記号及びバーコードのデー
タは、２次電池でバックアップされたデータ記憶手段に
記憶され、このデータ記憶手段のデータは、表示手段の
ディスプレイに表示され、更に印字手段の印字ヘッドを
介して印字媒体に印字される。ところで、データ記憶手
段に記憶されたバーコードのデータを少なくとも部分的
に変更するデータ変更モードがモード設定手段で設定さ
れたとき、表示指令手段は、データ記憶手段からバーコ
ードのデータを受けて、そのバーコードのデータ内容を
表す数字や記号を表示手段のディスプレイに表示させ
る。そして、データ書換え手段は、データ変更モードに
おいて変更されたバーコードのデータで、データ記憶手
段のバーコードのデータを書換える。その結果、この書
換えられたバーコードのデータを印刷手段を介して印字
媒体に印字することができる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、アルファベット文字や記号など
の多数のキャラクタ及びバーコードを印字用テープに印
字可能な英語専用のテープ印字装置に本発明を適用した
場合のものである。図２に示すように、テープ印字装置
１の本体フレーム２の前部にはキーボード３が配設さ
れ、キーボード３の後方で本体フレーム２内には印字機
構ＰＭが配設され、またキーボード３の後方には文字や
記号を表示可能な液晶ディスプレイ２２が設けられてい
る。キーボード３には、アルファベット文字や数字や記
号を入力する為の文字キー、スペースキー、リターンキ
ー、ディスプレイ２２上のカーソルＫを左右上下方向に
夫々移動させる為のカーソル移動キー、文書データを作
成する文書作成キー、印字フォーマットを設定する為の
フォーマット設定キー、印字文字のサイズを設定するサ
イズ設定キー、印字文字の書体を設定する書体設定キ
ー、バーコードのデータを入力する為のバーコードキ
ー、印字を指令する印字キー、各種の処理を終了する為
の終了キー、印字用テープ５をテープ送りする為のテー
プ送りキー、電源をＯＮ・ＯＦＦする為の電源キーなど
が設けられている。

【０００７】次に、図３に基いて印字機構ＰＭについて
簡単に説明すると、印字機構ＰＭに着脱自在に矩形状の
テープ収納カセットＣＳが装着されており、このテープ
収納カセットＣＳには、透明なフィルムからなる幅約２
４mmの印字用テープ５が巻装されたテープスプール６
と、インクリボン７が巻装されたリボン供給スプール８
と、このインクリボン７を巻取る巻取りスプール９と、
印字用テープ５と同一幅を有する両面テープ１０が剥離
紙を外側にして巻装された供給スプール１１と、これら
印字用テープ５と両面テープ１０とを接合させる接合ロ
ーラ１２とが回転自在に設けられている。印字用テープ
５とインクリボン７とが重なる位置には、サーマルヘッ
ド１３が立設され、これら印字用テープ５とインクリボ
ン７とをサーマルヘッド１３に押圧するプラテンローラ
１４と、印字用テープ５と両面テープ１０とを接合ロー
ラ１２に押圧する送りローラ１５とは支持体１６に回転
可能に枢支されている。このサーマルヘッド１３には、
１２８個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列
設されている。

【０００８】従って、テープ送りモータ２４（図４参
照）の所定回転方向への駆動により接合ローラ１２と巻
取りスプール９とが所定回転方向に夫々同期して駆動さ
れながら発熱素子群に通電されたとき、印字用テープ５
上には複数のドット列により文字やバーコードが印字さ
れ、しかも印字用テープ５は両面テープ１０を接合した
状態でテープ送り方向Ａにテープ送りされる。尚、印字
機構ＰＭの詳細については、特開平２─１０６５５５号
公報を参照。

【０００９】次に、テープ印字装置１の制御系は、図４
のブロック図に示すように構成されている。キーボード
３と、液晶ディスプレイ（ＬＣＤ）２２に表示データを
出力する為のビデオＲＡＭ２３ａを有するディスプレイ
コントローラ（ＬＣＤＣ）２３と、サーマルヘッド１３
を駆動する為の駆動回路２５と、テープ送りモータ２４
を駆動する為の駆動回路２６と、警告用ブザー２０の為
の駆動回路２１とは制御装置Ｃの入出力インターフェー
ス２７に夫々接続されている。制御装置Ｃは、ＣＰＵ２
９と、このＣＰＵ２９にデータバスなどのバス２８を介
して接続された入出力インターフェース２７、ＣＧＲＯ
Ｍ３０、ＲＯＭ３１・３２及びＲＡＭ４０とから構成さ
れている。

【００１０】ＣＧＲＯＭ（パターンデータメモリ）３０
には、多数のキャラクタの各々に関して、表示の為のド
ットパターンデータがコードデータに対応させて格納さ
れている。ＲＯＭ（アウトラインデータメモリ）３１に
は、キャラクタを印字する為に多数のキャラクタの各々
に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ
（アウトラインデータ）が書体（ゴシック系書体、明朝
系書体など）毎に分類されコードデータに対応させて格
納されている。

【００１１】ＲＯＭ３２には、キーボード３から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ２３を制御する
表示駆動制御プログラム、テキストメモリ４１の各コー
ドデータに対応するアウトラインデータからドットデー
タに変換処理して印字バッファ４５に展開するイメージ
展開処理制御プログラム、印字バッファ４５のデータを
順次読出してサーマルヘッド１３やテープ送りモータ２
４を駆動する印字駆動制御プログラム、本願特有の後述
のテープ印字制御の制御プログラムなどが格納されてい
る。尚、前記テープ印字制御には、テキストメモリ４１
に格納された固定桁数（例えば、４桁〜２２桁から構
成）の数字からなるデータキャラクタのデータに基い
て、バーコードのモジュールデータに変換するバーコー
ドデータ変換処理制御のサブルーチンが格納されてい
る。このバーコードデータ変換処理制御においては、Ｊ
ＡＮ（Japan Article Number）、ＥＡＮ（Europe Artic
le Number ）、コード３９、コーダバーなどのコード体
系に基いて、データキャラクタとモジュラチェックキャ
ラクタとを含むバーコードのモジュールデータに変換さ
れる。

【００１２】ＲＡＭ４０のテキストメモリ４１には、キ
ーボード３から入力された文字や記号のコードデータか
らなる文書データやバーコードのデータキャラクタが格
納される。印字フォーマットメモリ４２には、設定され
た文字サイズデータＰＺや書体のデータなど複数の印字
フォーマット情報が格納される。設定桁数メモリ４３に
は、バーコードデータの入力時に設定された固定モード
において設定された桁数データＳＮと、バーコードデー
タとして入力可能な桁数データＩＮとが格納される。但
し、ＩＮ＝ＳＮ−１である。

【００１３】チェックデジットメモリ４４には、テキス
トメモリ４１内にチェックデジットのデータを格納する
為のアドレスが格納される。印字バッファ４５には、文
字や記号のドットパターンデータやバーコードの為のド
ットパターンデータが格納される。尚、少なくとも、前
記テキストメモリ４１や印字フォーマットメモリ４２
は、２次電池５０でバックアップされており、電源キー
操作で電源が切断されても、２次電池５０から電力供給
を受けてこれらメモリの記憶内容が保持されている。

【００１４】次に、テープ印字装置１の制御装置Ｃで行
なわれるテープ印字制御のルーチンについて、図５の概
略フローチャートに基いて説明する。尚、図中符号Ｓｉ
（ｉ＝１０、１１、１２・・・・）は各ステップであ
る。電源キー操作により電源が投入されると図５に示す
テープ印字制御が開始され、先ず文書作成キー操作によ
る通常の文書データ入力モード（文書モード）或いはバ
ーコードキー操作によるバーコードのデータ入力モード
（バーコードモード）を択一的に設定する印字モード設
定処理が実行され（Ｓ１０）、バーコードモードが設定
されたときには（Ｓ２０：Ｙｅｓ）、バーコード用ドッ
トパターンデータ作成・印字処理制御が実行され（Ｓ３
０）、Ｓ１０に戻る。しかし、通常の文書モードが設定
されたときには（Ｓ２０：Ｎｏ）、文書作成キーの操作
後、操作された文字キーやスペースキーに対応するコー
ドデータを文書データとしてテキストメモリ４１に格納
（入力）する文書データ入力・編集処理が実行される
（Ｓ９０）。

【００１５】次に、フォーマット設定キーの操作によ
り、文字サイズや書体や修飾指定などの印字フォーマッ
トを設定する処理が実行される（Ｓ１００）。従って、
この印字フォーマット設定処理には、文字サイズ設定処
理や書体設定処理など複数のフォーマット設定処理制御
が含まれている。次に、印字キーの操作により文書デー
タを印字する為の印字用ドットパターンデータを印字バ
ッファ４５に展開するとともに、この印字バッファ４５
から読出したドットパターンデータを印字機構ＰＭに出
力する印字処理が実行される（Ｓ１１０）。

【００１６】次に、バーコードモードが設定されて実行
されるバーコード用ドットパターンデータ作成・印字処
理制御のルーチンについて、図６のフローチャートに基
いて説明する。尚、この制御が開始される前段階とし
て、バーコード体系（例えば、ＥＡＮ、ＪＡＮなど）及
び設定桁数が予め設定され、しかもこの設定桁数に基い
てテキストメモリ４１のチェックデジットのデータを格
納するアドレスがチェックデジットメモリ４４に記憶さ
れるものとする。この制御が開始されると、先ずバーコ
ードのデータ入力画面がディスプレイ２２に表示される
（Ｓ３１）。例えば、固定桁数が「８」に設定されたと
きには、図１２に示すように、ディスプレイ２２には、
バーコードの開始マークＳＭが先頭表示位置に表示され
るとともに、入力される７桁からなるバーコードのデー
タを表示する為に後続する第２桁から第８桁に亙ってブ
ランクが表示され、更にチェックデジット（バーコード
データの８桁目）の値を表示する第９桁の表示位置Ｕに
ブロックカーソルが点滅表示され、続いてバーコードの
終了マークＥＭが表示される。そして、設定桁数メモリ
４３には、桁数データＳＮとして「８」が格納され、ま
た入力可能桁数データＩＮとして「７」が格納されてい
る。

【００１７】次に、バーコードのデータを新規に作成す
る為に数字キーやアルファベットキーなどの有効文字キ
ーを操作したときには（Ｓ３２・Ｓ３３：Ｙｅｓ）、バ
ーコードデータ入力・演算処理（図７参照）が実行され
る（Ｓ３４）。このバーコードデータ入力・演算処理制
御が開始され、先ず前記操作された有効文字キーの数字
コード又は文字コードがテキストメモリ４１に記憶され
るととに、この数字又は文字が開始マークＳＭに続けて
ディスプレイ２２の第２桁の表示位置に表示され（Ｓ４
５）、入力可能桁数ＩＮが１つデクリメントされる（Ｓ
４６）。

【００１８】次に、数字キーやアルファベットキーなど
の有効文字キーが操作されたときに（Ｓ４７・Ｓ４８：
Ｙｅｓ）、今入力された数字コード又は文字コードが入
力可能な桁数分の最終桁でなければ（Ｓ４９：Ｎｏ）、
この数字コード又は文字コードがテキストメモリ４１に
追加して格納されるとともに、その数字又は文字がディ
スプレイ２２に表示され（Ｓ５０）、入力可能桁数ＩＮ
が１つデクリメントされ（Ｓ５１）、Ｓ４７に戻る。そ
して、Ｓ４７〜Ｓ５１が繰り返して実行され、入力され
たコードデータが入力可能な桁数ＩＮ分の最終桁のとき
には（Ｓ４９：Ｙｅｓ）、Ｓ５０と同様に入力されたコ
ードデータがテキストメモリ４１に追加して格納され
（Ｓ５２）、チェックデジットの値ＣＤが演算されると
ともに、そのチェックデジットの値ＣＤがチェックデジ
ットメモリ４４のデータに基いてテキストメモリ４１に
追加して格納され（Ｓ５３）、このチェックデジットの
値ＣＤがディスプレイ２２上の所定の表示位置に表示さ
れ（Ｓ５４）、Ｓ４７に戻る。

【００１９】ここで、このＳ５３におけるチェックデジ
ットの値ＣＤの演算は、バーコードのコード体系により
異なるので、モジュラス１０に基づくＪＡＮ／ＥＡＮに
おける演算について簡単に説明するものとする。 （１）右端のチェックデジットを１桁目として、右側か
ら偶数桁の数字の和を３倍する。 （２）奇数桁の数字のうち最も右側にあるチェックデジ
ットを除いた数の和を求める。 （３）前記（１）の演算結果に（２）の演算結果を加算
する。 （４）前記（３）の１の位の値を１０から引いた残りの
値をチェックデジットとする。 例えば、８桁数字からなる固定桁のバーコードの最初の
７桁の数字を「４９４００３２」とし、最後の１の位の
チェックデジットの値は「８」になる。従って、図１３
に示すように、８桁数字からなる固定桁のバーコードの
最初の７桁の数字「４９４００３２」を入力したとき、
チェックデジットの値「８」が求められ、ディスプレイ
２２上の第９桁の表示位置Ｕにおいて点滅表示されてい
るブロックカーソルが消去され、このチェックデジット
ＣＤの値「８」が表示される。

【００２０】次に、バーコードデータの入力を終了する
為に終了キーが操作されたときに（Ｓ４７：Ｙｅｓ、Ｓ
４８：Ｎｏ、Ｓ５５：Ｙｅｓ）、チェックデジットＣＤ
が表示位置Ｕに表示されているときつまり所定桁分の数
字又は文字が正確に入力されているときには（Ｓ５６：
Ｙｅｓ）、開始マークＳＭに対応して開始コードが格納
されるとともに、所定桁分のバーコードのデータキャラ
クタ及び終了マークに対応する終了コードが夫々テキス
トメモリ４１に格納され（Ｓ５７）、この制御を終了す
るのに伴ってリターンして、図６のＳ３５に移行する。
しかし、終了キーが操作されたときに、所定桁分の数字
又は文字が正確に入力されていないときには（Ｓ４７：
Ｙｅｓ、Ｓ４８：Ｎｏ、Ｓ５５：Ｙｅｓ、Ｓ５６：Ｎ
ｏ）、警告の為にブザー２０か鳴動され（Ｓ５８）、Ｓ
４７に戻る。例えば、図１０に示すように、テキストメ
モリ４１には、開始コード、７桁のデータキャラクタ及
びチェックデジットの値「８」、終了コードが格納され
る。

【００２１】次に、Ｓ３５で実行されるドットパターン
データ作成処理制御について簡単に説明すると、テキス
トメモリ４１から開始コードと終了コードとの間に格納
されているバーコードのデータキャラクタが読出され、
これら複数桁からなるデータキャラクタとサイズデータ
とに基いて、バーコードデータ変換処理制御によりバー
コードシンボルの高さ（大きさ）が設定された文字サイ
ズとなるように、バーコード印字の為のドットパターン
データが作成され、印字バッファ４５に格納される。そ
して、この制御を終了してリターンした後、この印字バ
ッファ４５から読出されたドットパターンデータが印字
機構ＰＭに出力されて印字処理される（Ｓ３６）。その
後、テープ印字制御のＳ１０に戻る。

【００２２】ところで、前記バーコード用パターンデー
タ作成・印字処理制御において、バーコードのデータ入
力画面の表示中に、前回入力したバーコードのデータを
変更する為に、カーソル上移動キーが操作されたときに
は（Ｓ３２：Ｙｅｓ、Ｓ３３：Ｎｏ、Ｓ３７：Ｙｅ
ｓ）、バーコード変更モードが設定されてバーコード変
更処理制御（図８参照）が実行される（Ｓ３８）。この
制御が開始されると、先ずテキストメモリ４１に格納さ
れた開始コードから終了コードに亙るデータキャラクタ
の設定桁数データＳＮより「１」小さい数値が入力可能
桁数データＩＮとしてセットされ（Ｓ６０）、これらデ
ータキャラクタがテキストメモリ４１から読出されてカ
ーソルＫとともにディスプレイ２２に表示される（Ｓ６
１）。例えば、図１０に示すようにテキストメモリ４１
に格納されたバーコードのデータキャラクタが、図１３
に示すようにディスプレイ２２に表示される。

【００２３】そして、カーソル移動キーが操作されたと
きには（Ｓ６２：Ｙｅｓ、Ｓ６３：Ｎｏ、Ｓ６９：Ｙｅ
ｓ）、カーソル移動処理制御（図９参照）が実行される
（Ｓ７０）。即ち、カーソル右移動キーが操作されたと
きには（Ｓ９０：Ｙｅｓ）、カーソルＫが１桁右の表示
位置に移動して表示され（Ｓ９１）、この制御を終了し
て図８のバーコードデータ変更処理制御のＳ６２にリタ
ーンする。しかし、カーソル左移動キーが操作されたと
きには（Ｓ９０：Ｎｏ、Ｓ９２：Ｙｅｓ）、カーソルＫ
が１桁左の表示位置に移動して表示され（Ｓ９４）、同
様にこの制御を終了してバーコードデータ変更処理制御
のＳ６２にリターンする。

【００２４】また、挿入キーが操作されたときに（Ｓ６
２：Ｙｅｓ、Ｓ６３・Ｓ６９・Ｓ７１：Ｎｏ、Ｓ７４：
Ｙｅｓ）、挿入フラグＩＦがセットされているときつま
挿入モードのときには（Ｓ７５：Ｙｅｓ）、挿入フラグ
ＩＦがリセットされるが（Ｓ７６）、挿入フラグＩＦが
リセットされているときには（Ｓ７５：Ｎｏ）、挿入フ
ラグＩＦがセットされて挿入モードが設定され（Ｓ７
７）、Ｓ６２に戻る。更に、削除キーが操作されたとき
には（Ｓ６２：Ｙｅｓ、Ｓ６３・Ｓ６９：Ｎｏ、Ｓ７
１：Ｙｅｓ）、カーソル表示位置に対応して指示される
数字コードがビデオＲＡＭ２３ａから削除されるととも
に、ディスプレイ２２から消去され（Ｓ７２）、入力可
能桁数ＩＮがが１つインクリメントされ（Ｓ７３）、Ｓ
６２に戻る。

【００２５】そして、数字キーが操作されたときに（Ｓ
６２・Ｓ６３：Ｙｅｓ）、挿入フラグＩＦがリセットさ
れていて挿入モードでないときには（Ｓ６４：Ｎｏ）、
カーソルＫで指示するディスプレイ２２上の数字が入力
された数字で書換えられ（Ｓ６８）、Ｓ６２に戻る。し
かし、挿入モードが設定されているときに（Ｓ６４：Ｙ
ｅｓ）、入力可能桁数ＩＮが「０」でなければ（Ｓ６
５：Ｎｏ）、入力された数字がカーソルＫの直前の位置
に挿入表示され（Ｓ６６）、入力可能桁数ＩＮがが１つ
デクリメントされ（Ｓ６７）、Ｓ６２に戻る。

【００２６】尚、挿入モードにおいて数字キーが入力さ
れたときに（Ｓ６２・Ｓ６３・Ｓ６４：Ｙｅｓ）、入力
可能桁数ＩＮが「０」のときには（Ｓ６５：Ｙｅｓ）、
ブザー２０が鳴動され（Ｓ８３）、Ｓ６２に戻る。例え
ば、図１３に示すように前回入力したバーコードのデー
タキャラクタが表示されているときに、図１４に示すよ
うに数字「３」を数字「２」に変更したときには、変更
したように数字がディスプレイ２２に表示される。

【００２７】次に、終了キーが操作されて変更モードが
解除されたときに（Ｓ６２：Ｙｅｓ、Ｓ６３・Ｓ６９・
Ｓ７１・Ｓ７４：Ｎｏ、Ｓ７８：Ｙｅｓ）、数字桁数が
入力可能桁数ＩＮと等しいときには（Ｓ７９：Ｙｅ
ｓ）、チェックデジットの値ＣＤが演算され（Ｓ８
０）、このチェックデジットの値ＣＤがディスプレイ２
２の所定表示位置に表示され（Ｓ８１）、テキストメモ
リ４１内のバーコードのデータとして変更されたデータ
キャラクタのデータで書換えられ（Ｓ８２）、この制御
を終了してＳ３５に移行し、この変更されたバーコード
が印字用テープ５に印字される。

【００２８】尚、数字キー、カーソル移動キー、削除キ
ー、挿入キー及び終了キー以外のキーが操作されたとき
には（Ｓ６２：Ｙｅｓ、Ｓ６３・Ｓ６９・Ｓ７１・Ｓ７
４・Ｓ７８：Ｎｏ）、ブザー２０が鳴動され（Ｓ８
３）、Ｓ６２に戻る。例えば、図１１に示すように、変
更されたバーコードのデータキャラクタでテキストメモ
リ４１内のデータキャラクタが書換えられ、新規のチェ
ックデジットの値ＣＤも同様に書換えられる。

【００２９】以上説明したように、バーコードのデータ
入力画面の表示中にカーソル上移動キーが操作されて変
更モードが設定されたときには、テキストメモリ４１に
記憶しているバーコードのデータキャラクタに基いて、
バーコードのデータ内容を表す数字がディスプレイ２２
に表示される一方、変更されたバーコードのデータキャ
ラクタでテキストメモリ４１のデータキャラクタを書換
えでき、しかもこの書換えたバーコードのデータキャラ
クタが印字用テープ５に印字されるので、前回入力した
バーコードのデータキャラクタを再度活用でき、バーコ
ードのデータ入力作業を簡単化することができる。

【００３０】尚、前記バーコード用ドットパターンデー
タ作成・印字処理制御のＳ３７において、キーボード３
に設けられた数字キー以外の種々のキーを操作して、変
更モードを設定することも可能である。尚、前記バーコ
ードデータ変換処理制御において、「ＥＡＮ（European
Article Number ）」や「ＣＯＤＥ３９」などの種々の
バーコード体系に基いてバーコードのデータに変換する
ように構成することも可能である。尚、ドット印字方式
の印字ヘッドを備え、バーコード印字が可能な種々のバ
ーコード印刷装置に本発明を適用し得ることは勿論であ
る。

【００３１】

【発明の効果】請求項１のバーコード印刷装置によれ
ば、モード設定手段と、表示指令手段と、データ書換え
手段とを設け、データ変更モードが設定されたときに
は、データ記憶手段に記憶しているバーコードのデータ
に基いて、バーコードのデータ内容を表す数字や記号が
ディスプレイに表示される一方、変更されたバーコード
のデータでデータ記憶手段のバーコードのデータを書換
えでき、しかもこの書換えたバーコードのデータが印刷
されるので、前回入力したバーコードのデータを再度活
用でき、バーコードのデータ入力作業を簡単化すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の構成を示す機能ブロック図である。

【図２】テープ印字装置の平面図である。

【図３】印字機構の概略平面図である。

【図４】テープ印字装置の制御系のブロック図である。

【図５】テープ印字制御のルーチンの概略フローチャー
トである。

【図６】バーコード用ドットパターンデータ作成・印字
処理制御のルーチンの概略フローチャートである。

【図７】バーコードデータ入力・演算処理制御のルーチ
ンの概略フローチャートである。

【図８】バーコードデータ変更処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。

【図９】カーソル移動処理制御のルーチンの概略フロー
チャートである。

【図１０】テキストメモリ内のデータ構成を説明する説
明図である。

【図１１】テキストメモリ内のデータ構成を説明する説
明図である。

【図１２】バーコードのデータ入力画面の表示例の図で
ある。

【図１３】入力したバーコードのデータキャラクタの表
示例の図である。

【図１４】変更したバーコードのデータキャラクタの表
示例の図である。

【符号の説明】

１ テープ印字装置 ３ キーボード ５ 印字用テープ １３ サーマルヘッド ２２ 液晶ディスプレイ ２４ テープ送りモータ ２９ ＣＰＵ ３１ ＲＯＭ ３２ ＲＯＭ ４０ ＲＡＭ ４１ テキストメモリ Ｃ 制御装置 ＣＳ テープ収納カセット ＰＭ 印字機構

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０６Ｆ 3/14 ３６０ 7165−5Ｂ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文字や記号及び種々の指令を入力する為
   の入力手段と、この入力手段から入力される文字や記号
   及びバーコードのデータを記憶するデータ記憶手段であ
   って２次電池でバックアップされたデータ記憶手段と、
   このデータ記憶手段のデータを受けて表示するディスプ
   レイを有する表示手段と、複数のドット状の印字素子か
   らなる印字ヘッドを有する印刷手段を備え、印字媒体に
   バーコードを印刷可能なバーコード印刷装置であって、 前記データ記憶手段に記憶されたバーコードのデータを
   少なくとも部分的に変更するデータ変更モードを設定す
   る為のモード設定手段と、 前記モード設定手段でデータ変更モードが設定されたと
   き、前記データ記憶手段から前記バーコードのデータを
   受けて、そのバーコードのデータ内容を表す数字や記号
   を、前記表示手段のディスプレイに表示させる表示指令
   手段と、 前記データ変更モードにおいて変更された前記バーコー
   ドのデータで、前記データ記憶手段のバーコードのデー
   タを書換えるデータ書換え手段と、 を備えたことを特徴とするバーコード印刷装置。