JP2998817B2 - バーコード印刷装置 - Google Patents

バーコード印刷装置

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JP2998817B2
JP2998817B2 JP13992892A JP13992892A JP2998817B2 JP 2998817 B2 JP2998817 B2 JP 2998817B2 JP 13992892 A JP13992892 A JP 13992892A JP 13992892 A JP13992892 A JP 13992892A JP 2998817 B2 JP2998817 B2 JP 2998817B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード印刷装置に
関し、特にチェックデジットの演算と表示とに改良を加
えたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バーコード印刷装置においては、
キーボードと、ディスプレイと、バーコードをドットパ
ターンで印字可能な印字機構と、データメモリを含む印
字表示制御部とを備え、キーボードから入力されたバー
コードの数字データをデータメモリに格納し、そのデー
タメモリに格納した数字データに基いて、印字表示制御
部によりバーコードの複数のバーとバーコードの複数の
数字を印字する為のドットパターンデータを作成して印
字機構に印字させるように構成してある。
【0003】ところで、バーコードには桁数が8桁や1
3桁に固定された固定桁バーコードと、桁数が固定され
ていない自由桁バーコードとがあり、どちらも実用に供
されているが、何れの種類のバーコードにおいても、末
尾桁(前記固定桁バーコードの場合、8桁目や13桁
目)には、バーコードの読み取り時に正しく読み取った
か否かチェックする為の1桁の数字からなるチェックデ
ジットが設けられる。前記チェックデジットは、チェッ
クデジット以外のバーコードを構成する複数の数字を用
いて、所定のコード体系(モジュラス10やモジュラス
43)の所定の演算式に基いて演算される。前記バーコ
ードのデータ入力時、入力データはディスプレイに表示
され、データ入力が終了すると、データ入力終了を指令
する指令に応じて、チェックデジットが演算され、入力
データの末尾データに続けてデータメモリに格納され、
且つチェックデジットも末尾桁位置に表示される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のバーコード印刷
装置では、固定桁バーコードの場合も、自由桁バーコー
ドの場合も、バーコードのデータ入力終了時にチェック
デジットが演算され、ディスプレイに表示される。この
ように、チェックデジットの演算と表示に関して、固定
桁バーコードの場合と自由桁バーコードの場合とが何ら
区別されておらず、同様に処理されるため、データ入力
時に、固定桁なのか自由桁なのか明瞭でなく、特に固定
桁のバーコードのデータ入力時に必要桁数よりも多い桁
数のデータを入力したり少ない桁数のデータを入力した
りする等桁数のミスを起こしやすいこと、自由桁のバー
コードの場合にも、データ入力終了を指令する指令を逐
一入力する必要があり操作が煩雑化すること、等の問題
がある。本発明の目的は、データ入力ミスを防止でき、
且つ操作性を向上できるバーコード印刷装置を提供する
ことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1のバーコード印
刷装置は、少なくとも数字のデータと種々の指令を入力
する為の入力手段と、ドットパターンでバーコードを印
字可能な印字手段と、前記入力手段から入力されたバー
コードのデータを記憶するデータ記憶手段と、前記デー
タ記憶手段に記憶されたバーコードのデータを表示する
表示手段と、前記データ記憶手段のデータを受けてドッ
トパターンデータを作成し、印字手段に印字させる印字
制御手段とを備えたバーコード印刷装置において、固定
桁数のバーコードを入力する固定モードと、自由桁数の
バーコードを入力する自由モードとを択一的に設定する
為のモード設定手段と、前記固定モードのときのバーコ
ードの桁数を設定するための桁数設定手段と、前記固定
モードのときには、モード設定手段で設定された桁数分
のバーコードのデータの入力完了後に、そのバーコード
のチェックデジットを演算し、そのチェックデジットの
データをバーコードのデータに後続させてデータ記憶手
段に記憶させる第1チェックデジット演算手段と、前記
自由モードのときには、バーコードの各データの入力毎
に、そのバーコードのチェックデジットを演算し、その
チェックデジットのデータをバーコードのデータに後続
させてデータ記憶手段に記憶させる第2チェックデジッ
ト演算手段とを備えたものである。
【0006】請求項2のバーコード印刷装置は、請求項
1の装置において、前記表示手段は、前記固定モードに
おいてモード設定手段で桁数が設定されたときに、設定
桁数分の表示部の末尾に、チェックデジットを表示する
為の表示部を識別可能に表示するように構成されたもの
である。
【0007】
【作用】請求項1のバーコード印刷装置においては、入
力手段から入力された数字のデータは、データ記憶手段
に格納されるとともに、表示手段のディスプレイに表示
され、印刷制御手段は、データ記憶手段のデータを受け
てドットパターンデータを作成して印字手段に印字させ
る。固定桁数のバーコードのデータを入力する場合、モ
ード設定手段により、固定モードを設定し、桁数設定手
段を介して固定モードの時の桁数を設定後、入力手段を
介してバーコードのデータを入力する。この固定モード
のとき、第1チェックデジット演算手段は、モード設定
手段で設定された桁数のデータの入力完了後に、そのバ
ーコードのチェックデジットを演算し、そのチェックデ
ジットのデータをバーコードのデータに後続させてデー
タ記憶手段に記憶させる。
【0008】一方、自由桁数のバーコードのデータを入
力する場合、モード設定手段により、自由モードを設定
し、入力手段を介してバーコードのデータを入力してい
くと、第2チェックデジット演算手段は、バーコードの
各データの入力毎に、バーコードのチェックデジットを
演算し、そのチェックデジットのデータをバーコードの
データに後続させてデータ記憶手段に記憶させる。この
ように、固定モードのときには、設定桁数のデータの入
力完了後にチェックデジットを演算してデータ記憶手段
に記憶させ、且つ表示手段に表示させるため、データ入
力のミスを起こしにくくなる。しかも、自由モードのと
きには、バーコードのデータの入力毎にチェックデジッ
トを演算してデータ記憶手段に記憶させ、且つ表示手段
に表示させるため、データ入力終了を指令する必要がな
く、操作性が向上する。
【0009】請求項2のバーコード印刷装置において
は、前記表示手段は、固定モードにおいて桁数が設定さ
れたときに、設定桁数分の表示部の末尾に、チェックデ
ジットを表示する為の表示部を識別可能に表示する。従
って、バーコードのデータ入力時に、設定桁数分の表示
部の全部に数字が表示されたときに、設定桁数分のデー
タが入力されたことを容易に確認できるうえ、チェック
デジットを表示する為の表示部が識別可能に表示される
ため、設定桁数以上のデータを入力するのを確実に防止
できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、アルファベット文字や記号など
の多数のキャラクタ及びバーコードを印字用テープに印
字可能な英語専用のテープ印字装置に本発明を適用した
場合のものである。図2に示すように、テープ印字装置
1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設さ
れ、キーボード3の後方で本体フレーム2内には印字機
構PMが配設され、またキーボード3の後方には文字や
記号を表示可能な液晶ディスプレイ22が設けられてい
る。キーボード3には、アルファベット文字や数字や記
号を入力する為の文字キー、スペースキー、リターンキ
ー、ディスプレイ22上のカーソルKを左右方向に夫々
移動させる為のカーソル移動キー、文書データを作成す
る文書作成キー、印字フォーマットを設定する為のフォ
ーマット設定キー、印字文字のサイズを設定するサイズ
設定キー、印字文字の書体を設定する書体設定キー、バ
ーコードのデータを入力する為のバーコードキー、印字
を指令する印字キー、バーコードデータをテキストメモ
リ41に格納する実行キー、印字用テープ5をテープ送
りする為のテープ送りキー、電源をON・OFFする為
の電源キーなどが設けられている。
【0011】次に、図3に基いて印字機構PMについて
簡単に説明すると、印字機構PMに着脱自在に矩形状の
テープ収納カセットCSが装着されており、このテープ
収納カセットCSには、透明なフィルムからなる幅約2
4mmの印字用テープ5が巻装されたテープスプール6
と、インクリボン7が巻装されたリボン供給スプール8
と、このインクリボン7を巻取る巻取りスプール9と、
印字用テープ5と同一幅を有する両面テープ10が剥離
紙を外側にして巻装された供給スプール11と、これら
印字用テープ5と両面テープ10とを接合させる接合ロ
ーラ12とが回転自在に設けられている。印字用テープ
5とインクリボン7とが重なる位置には、サーマルヘッ
ド13が立設され、これら印字用テープ5とインクリボ
ン7とをサーマルヘッド13に押圧するプラテンローラ
14と、印字用テープ5と両面テープ10とを接合ロー
ラ12に押圧する送りローラ15とは支持体16に回転
可能に枢支されている。このサーマルヘッド13には、
128個の発熱素子からなる発熱素子群が上下方向に列
設されている。
【0012】従って、テープ送りモータ24(図4参
照)の所定回転方向への駆動により接合ローラ12と巻
取りスプール9とが所定回転方向に夫々同期して駆動さ
れながら発熱素子群に通電されたとき、印字用テープ5
上には複数のドット列により文字やバーコードが印字さ
れ、しかも印字用テープ5は両面テープ10を接合した
状態でテープ送り方向Aにテープ送りされる。尚、印字
機構PMの詳細については、特開平2─106555号
公報を参照。
【0013】次に、テープ印字装置1の制御系は、図4
のブロック図に示すように構成されている。キーボード
3と、液晶ディスプレイ(LCD)22に表示データを
出力する為のビデオRAM23aを有するディスプレイ
コントローラ(LCDC)23と、サーマルヘッド13
を駆動する為の駆動回路25と、テープ送りモータ24
を駆動する為の駆動回路26と、警告用ブザー20の為
の駆動回路21とは制御装置Cの入出力インターフェー
ス27に夫々接続されている。制御装置Cは、CPU2
9と、このCPU29にデータバスなどのバス28を介
して接続された入出力インターフェース27、CGRO
M30、ROM31・32及びRAM40とから構成さ
れている。
【0014】CGROM(パターンデータメモリ)30
には、多数のキャラクタの各々に関して、表示の為のド
ットパターンデータがコードデータに対応させて格納さ
れている。ROM(アウトラインデータメモリ)31に
は、キャラクタを印字する為に多数のキャラクタの各々
に関して、キャラクタの輪郭線を規定する輪郭線データ
(アウトラインデータ)が書体(ゴシック系書体、明朝
系書体など)毎に分類されコードデータに対応させて格
納されている。
【0015】ROM32には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ23を制御する
表示駆動制御プログラム、テキストメモリ41の各コー
ドデータに対応するアウトラインデータからドットデー
タに変換処理して印字バッファ45に展開するイメージ
展開処理制御プログラム、印字バッファ45のデータを
順次読出してサーマルヘッド13やテープ送りモータ2
4を駆動する印字駆動制御プログラム、本願特有の後述
のテープ印字制御の制御プログラムなどが格納されてい
る。尚、前記テープ印字制御には、テキストメモリ41
に格納された固定桁数(例えば、4桁〜22桁から構
成)或いは自由桁数の数字からなるデータキャラクタの
データに基いて、バーコードのモジュールデータに変換
するバーコードデータ変換処理制御のサブルーチンが格
納されている。このバーコードデータ変換処理制御にお
いては、JAN(Japan Article Number)、EAN(Eu
rope Article Number )、コード39、コーダバーなど
のコード体系に基いて、データキャラクタとモジュラチ
ェックキャラクタとを含むバーコードのモジュールデー
タに変換される。
【0016】RAM40のテキストメモリ41には、キ
ーボード3から入力された文字や記号のコードデータか
らなる文書データやバーコードのデータが格納される。
印字フォーマットメモリ42には、設定された文字サイ
ズデータPZや書体のデータなど複数の印字フォーマッ
ト情報が格納される。設定桁数メモリ43には、バーコ
ードデータの入力時に設定された固定モードにおいて設
定された桁数データSNとバーコードデータとして入力
可能な桁数データINとが格納される。チェックデジッ
ト格納位置メモリ44には、テキストメモリ41内にチ
ェックデジットのデータを格納する為のアドレスが格納
される。印字バッファ45には、文字や記号のドットパ
ターンデータやバーコードの為のドットパターンデータ
が格納される。フラグメモリ46には、固定桁数のバー
コードを入力する為の固定モードが設定されたときにセ
ット(データが「1」)され、自由桁数のバーコードを
入力する為の自由モードが設定されたときにリセット
(データが「0」)されるモードフラグMFのフラグデ
ータが格納される。
【0017】次に、テープ印字装置1の制御装置Cで行
なわれるテープ印字制御のルーチンについて、図5〜図
9のフローチャートに基いて説明する。尚、図中符号S
i(i=10、11、12・・・・)は各ステップであ
る。電源キー操作により電源が投入されると図5に示す
テープ印字制御が開始され、先ず文書作成キー操作によ
る通常の文書データ入力モード或いはバーコードキー操
作によるバーコードのデータ入力モードを択一的に設定
する印字モード設定処理が実行され(S10)、バーコ
ードモードが設定されたときには(S20:Yes)、
バーコード用ドットパターンデータ作成・印字処理制御
が実行され(S30)、S10に戻る。しかし、通常の
文書モードが設定されたときには(S20:No)、文
書作成キーの操作後、操作された文字キーやスペースキ
ーに対応するコードデータを文書データとしてテキスト
メモリ41に格納(入力)する文書データ入力・編集処
理が実行される(S90)。次に、フォーマット設定キ
ーの操作により、文字サイズや書体や修飾指定などの印
字フォーマットを設定する処理が実行される(S10
0)。従って、この印字フォーマット設定処理には、文
字サイズ設定処理や書体設定処理など複数のフォーマッ
ト設定処理制御が含まれている。次に、印字キーの操作
により文書データを印字する為の印字用ドットパターン
データを印字バッファ45に展開するとともに、この印
字バッファ45から読出したドットパターンデータを印
字機構PMに出力する印字処理が実行される(S11
0)。
【0018】次に、バーコードモードが設定されて実行
されるバーコード用ドットパターンデータ作成・印字処
理制御のルーチンについて、図6のフローチャートに基
いて説明する。尚、この制御が開始される前段階とし
て、バーコード体系(例えば、EAN、JANなど)が
予め設定されているものとする。この制御が開始される
と、先ずバーコードモード設定処理制御(図7参照)が
開始される(S31)。この制御が開始されると、先ず
バーコードモード設定画面がディスプレイ22に表示さ
れる(S40)。例えば、図10に示すように、バーコ
ードの桁数を任意(自由)とする自由桁を意味する記号
「F」と、バーコードの固定桁数である「4」、
「5」、「6」、・・・・「20」とが表示され、カー
ソルKは記号「F」に表示される。そして、カーソル右
移動キーが操作されると(S41・S42:Yes)、
次の設定値にカーソルKが移動して表示され(S4
3)、S41に戻る。
【0019】即ち、例えば、カーソル右移動キーを操作
する毎に「F」→「4」→「5」→「6」→・・・「2
0」の順に自由桁から固定桁の各設定値にカーソルKが
順次移動して表示される。一方、カーソル左移動キーが
操作されると(S41:Yes、S42:No、S4
4:Yes)、固定桁の設定値が減少する前記と逆の順
序でカーソルKが順次移動して表示される(S45)。
次に、実行キーが操作されたときに(S41:Yes、
S42・S44:No、S46:Yes)、カーソルK
の表示位置が「F」以外の固定桁のときには(S47:
Yes)、モードフラグMFがセットされ(S48)、
この桁数データSNと桁数データSNより1つ小さい入
力可能桁数データINとが設定桁数メモリ43に格納さ
れ(S49)、この制御の終了に伴ってS32へ移行
し、バーコードデータ入力・演算処理制御(図8参照)
が実行される。しかし、カーソルK表示位置が「F」で
あり自由桁のときには(S47:No)、モードフラグ
MFがリセットされ(S50)、入力可能桁数データI
Nとして「20」が設定桁数メモリ43に格納され(S
51)、この制御の終了に伴ってS32へ移行する。
【0020】次に、S32におけるバーコードデータ入
力・演算処理制御が開始されると、先ずバーコードのデ
ータ入力画面がモードフラグMFのフラグデータに基い
てディスプレイ22に表示される(S60)。例えば、
図10に示すように、カーソルKの移動により、固定モ
ードであってその固定桁数が「8」に設定されたときに
は、図11に示すように、ディスプレイ22には、バー
コードの開始マークSMが先頭表示位置に表示されると
ともに、入力される7桁からなるバーコードのデータを
表示する為に後続する第2桁から第8桁に亙ってブラン
クが表示され、更にチェックデジット(バーコードデー
タの8桁目)の値を表示する第9桁の表示位置U(設定
桁数分の表示部の末尾位置)がブランク状態で点滅表示
され、続いてバーコードの終了マークEMが表示され
る。そして、設定桁数メモリ43には、桁数データSN
として「8」が格納され、また入力可能桁数データIN
として「7」が格納されている。
【0021】先ず、固定モードが設定されているときの
制御について説明すると、数字キーやアルファベットキ
ーなどの有効文字キーが操作されたときには(S61・
S62:Yes)、モードフラグMFがセットされてい
るのでS63でYesと判定される。そして、今入力さ
れた数字コード又は文字コードが入力可能な桁数分の最
終桁でなければ(S64:No)、この数字コード又は
文字コードがテキストメモリ41に追加して格納される
とともに、その数字又は文字が開始マークSMに続けて
ディスプレイ22に表示され(S65)、入力可能桁数
INが1つデクリメントされ(S66)、S61に戻
る。そして、S61〜S66が繰り返して実行され、入
力されたコードデータが入力可能な桁数IN分の最終桁
のときには(S64:Yes)、S65と同様に入力さ
れたコードデータがテキストメモリ41に追加して格納
され(S67)、チェックデジットの値CDが演算され
るとともに、そのチェックデジットの値CDがテキスト
メモリ41に追加して格納され(S68)、このチェッ
クデジットの値CDがディスプレイ22上の所定の表示
位置に表示され(S69)、S61に戻る。
【0022】ここで、このS68におけるチェックデジ
ットの値CDの演算は、バーコードのコード体系により
異なるので、モジュラス10に基づくJAN/EANに
おける演算について簡単に説明するものとする。 (1)右端のチェックデジットを1桁目として、右側か
ら偶数桁の数字の和を3倍する。 (2)奇数桁の数字のうち元も右側にあるチェックデジ
ットを除いた数の和を求める。 (3)前記(1)の演算結果に(2)の演算結果を加算
する。 (4)前記(3)の1の位の値を10から引いた残りの
値をチェックデジットとする。 例えば、8桁数字からなる固定桁のバーコードの最初の
7桁の数字を「4940032」とし、最後の1の位の
チェックデジットの値は「8」になる。従って、図11
に示すように、8桁数字からなる固定桁のバーコードの
最初の7桁の数字「4940032」を入力したとき、
チェックデジットの値「8」が求められ、ディスプレイ
22上の第9桁の表示位置UにこのチェックデジットC
Dの値「8」が表示される。
【0023】次に、バーコードデータの入力を終了する
為に実行キーが操作されたときに(S61:Yes、S
62:No、S74:Yes)、チェックデジットCD
が表示位置Uに表示されているときつまり所定桁分の数
字又は文字が正確に入力されているときには(S75:
Yes)、開始マークSMに対応して開始コードが格納
されるとともに、所定桁分のバーコードのデータ及び終
了マークに対応する終了コードが夫々テキストメモリ4
1に格納された後、この制御を終了するのに伴ってリタ
ーンしてS33に移行する。しかし、実行キーが操作さ
れたときに、所定桁分の数字又は文字が正確に入力され
ていないときには(S61:Yes、S62:No、S
74:Yes、S75:No)、警告の為にブザー20
か鳴動され(S76)、S61に戻る。
【0024】ところで、次に、図10に示すように、カ
ーソルKで記号「F」が指示されて、自由モードが設定
されたときの制御について説明する。先ず、モードフラ
グMFのフラグデータに基いて、バーコードのデータ入
力画面がディスプレイ22に表示される(S60)。例
えば、図12に示すように、ディスプレイ22には、開
始マークSMが先頭表示位置に表示されるとともに、チ
ェックデジットの値CDを表示する第2桁の表示位置U
がブランクで点滅表示され、続いてバーコードの終了マ
ークEMが表示される。そして、設定桁数メモリ43に
は、桁数データSNとして「ヌルコード」が格納され、
また入力可能桁数データINとして「22」が格納され
ている。そして、有効文字キーが操作されたときには
(S61・S62:Yes)、モードフラグMFがリセ
ットされているのでS63でNoと判定される。次に、
今入力された数字コード又は文字コードが入力可能な桁
数IN分の最終桁でなければ(S70:No)、チェッ
クデジット値CDの表示位置Uが1桁右に移動され(S
71)、文字コードがテキストメモリ41に追加して格
納されるとともに、その数字又は文字が開始マークSM
に続けてディスプレイ22に表示され(S72)、入力
可能桁数INが1つデクリメントされ(S73)、チェ
ックデジット値CDが演算されてテキストメモリ41に
追加格納され且つその値CDが所定の表示位置に表示さ
れ(S68、S69)、S69を経てS61に戻る。
【0025】即ち、自由モードにおいては、有効文字キ
ーが操作される毎に、チェックデジット値CDの表示位
置Uが1桁右に移動されるとともに、新規に入力された
文字コードに対応する数字や文字がそのチェックデジッ
ト値CDの直ぐ左側に表示される。そして、S61〜S
66が繰り返して実行され、入力されたコードデータが
入力可能な桁数IN分の最終桁のときには(S70:Y
es)、ブザー20が鳴動され(S76)、S61に戻
る。例えば、図13に示すように、自由モードにおい
て、バーコードデータとして数字「1234567」か
らなる7桁数字を入力したときには、ディスプレイ22
上の第9桁にチェックデジット値CDの表示位置Uが移
動し、しかもこの表示位置Uにチェックデジット値CD
として、例えば、数字「0」が表示される。
【0026】次に、S33で実行されるドットパターン
データ作成処理制御(図9参照)について説明する。こ
の制御が開始されると、先ずテキストメモリ41から開
始コードと終了コードとの間に格納されているバーコー
ドのデータが読出される(S80)。そして、これら複
数桁からなるバーコードデータのデータキャラクタに基
いて、バーコードデータ変換処理制御によりバーコード
シンボルの高さ(大きさ)が設定された文字サイズとな
るように、バーコード印字の為のドットパターンデータ
が作成され、印字バッファ45に格納される(S8
1)。そして、この制御を終了してリターンした後、こ
の印字バッファ45から読出されたドットパターンデー
タが印字機構PMに出力されて印字処理される(S3
4)。その後、テープ印字制御のS10に戻る。
【0027】以上説明したように、固定桁数からなるバ
ーコードを入力する固定モードと、自由桁数からなるバ
ーコードを入力する自由モードとを択一的に設定可能に
する一方、固定モードを設定したときには、設定桁数分
の表示部の最終表示位置にチェックデジット値CDの為
の専用の表示位置Uを設け、入力可能桁数IN分のバー
コードのデータの入力完了後に、チェックデジット値C
Dを演算してテキストメモリ41に格納するとともに、
その専用の表示位置Uにこのチェックデジット値CDが
専用の表示位置Uに表示されるので、バーコードの為の
データ入力のミスを起こしにくくなり、また設定桁数以
上のデータの入力を確実に防止することができる。一
方、自由モードを設定したときには、バーコードのデー
タを入力する毎にチェックデジット値CDを演算して表
示されるので、データ入力終了を指令する必要がなく、
操作性が向上する。
【0028】尚、前記バーコードモード設定処理制御に
おいて、所望のコード体系を多数のコード体系から択一
的に選択可能に構成する一方、選択されたコード体系に
基いて、設定可能な固定モード或いは自由モードを設定
するように構成することも可能である。尚、前記バーコ
ードデータ変換処理制御において、「EAN(European
Article Number )」や「CODE39」などの種々の
バーコード体系に基いてバーコードのデータに変換する
ように構成することも可能である。尚、ドット印字方式
の印字ヘッドを備え、バーコード印字が可能な種々のバ
ーコード印刷装置に本発明を適用し得ることは勿論であ
る。
【0029】
【発明の効果】前記作用の欄で説明したように、本発明
によれば次の効果が得られる。請求項1のバーコード印
刷装置によれば、固定モードと自由モードとを択一的に
設定するモード設定手段と、固定モードのときの桁数を
設定する桁数設定手段と、固定モードのときにチェック
デジットを演算する第1チェックデジット演算手段と、
自由モードのときにチェックデジットを演算する第2チ
ェックデジット演算手段とを設けたことにより、固定モ
ードのときには、設定桁数のデータの入力完了後にチェ
ックデジットを演算してデータ記憶手段に記憶させ、且
つ表示手段に表示させるため、データ入力のミスを起こ
しにくくなる。しかも、自由モードのときには、バーコ
ードのデータの入力毎にチェックデジットを演算してデ
ータ記憶手段に記憶させ、且つ表示手段に表示させるた
め、データ入力終了を指令する必要がなく、操作性が向
上する。
【0030】請求項2のバーコード印刷装置によれば、
固定モードにおいてバーコードのデータ入力時に、設定
桁数分の表示部の全部に数字が表示されたときに、設定
桁数分のデータが入力されたことを容易に確認できるう
え、チェックデジットを表示する為の表示部が識別可能
に表示されるため、設定桁数以上のデータを入力するの
を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2(2点鎖線で図示)の構
成を示す機能ブロック図である。
【図2】テープ印字装置の平面図である。
【図3】印字機構の概略平面図である。
【図4】テープ印字装置の制御系のブロック図である。
【図5】テープ印字制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図6】バーコード用ドットパターンデータ作成・印字
処理制御のルーチンの概略フローチャートである。
【図7】バーコードモード設定処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図8】バーコードデータ入力・演算処理制御のルーチ
ンの概略フローチャートである。
【図9】ドットパターンデータ作成処理制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図10】バーコードモード設定画面の表示例を示す図
である。
【図11】固定モードにおけるデータ入力画面の表示例
を示す図である。
【図12】自由モードにおけるデータ入力開始時の画面
表示を示す図である。
【図13】自由モードにおけるデータ入力画面の表示例
を示す図である。
【符号の説明】
1 テープ印字装置 3 キーボード 5 印字用テープ 13 サーマルヘッド 24 テープ送りモータ 29 CPU 31 ROM 32 ROM 40 RAM 41 テキストメモリ C 制御装置 CS テープ収納カセット PM 印字機構 U チェックデジット表示位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 1/12 B41J 3/01

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも数字のデータと種々の指令を
    入力する為の入力手段と、ドットパターンでバーコード
    を印字可能な印字手段と、前記入力手段から入力された
    バーコードのデータを記憶するデータ記憶手段と、前記
    データ記憶手段に記憶されたバーコードのデータを表示
    する表示手段と、前記データ記憶手段のデータを受けて
    ドットパターンデータを作成し、印字手段に印字させる
    印字制御手段とを備えたバーコード印刷装置において、 固定桁数のバーコードを入力する固定モードと、自由桁
    数のバーコードを入力する自由モードとを択一的に設定
    する為のモード設定手段と、 前記固定モードのときのバーコードの桁数を設定するた
    めの桁数設定手段と、 前記固定モードのときには、モード設定手段で設定され
    た桁数分のバーコードのデータの入力完了後に、そのバ
    ーコードのチェックデジットを演算し、そのチェックデ
    ジットのデータをバーコードのデータに後続させてデー
    タ記憶手段に記憶させる第1チェックデジット演算手段
    と、 前記自由モードのときには、バーコードの各データの入
    力毎に、そのバーコードのチェックデジットを演算し、
    そのチェックデジットのデータをバーコードのデータに
    後続させてデータ記憶手段に記憶させる第2チェックデ
    ジット演算手段と、 を備えたことを特徴とするバーコード印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記固定モードにおい
    てモード設定手段で桁数が設定されたときに、設定桁数
    分の表示部の末尾に、チェックデジットを表示する為の
    表示部を識別可能に表示するように構成されたことを特
    徴とする請求項1に記載のバーコード印刷装置。
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