JPH0872321A - テープ状ラベル作成装置 - Google Patents

テープ状ラベル作成装置

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JPH0872321A
JPH0872321A JP23839294A JP23839294A JPH0872321A JP H0872321 A JPH0872321 A JP H0872321A JP 23839294 A JP23839294 A JP 23839294A JP 23839294 A JP23839294 A JP 23839294A JP H0872321 A JPH0872321 A JP H0872321A
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幸子 中川
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テキストモードでは各文字や記号を矩形状の
マークで示すレイアウトイメージを表示する一方、定型
書式モードでは各印字行を矩形状のマークで示すレイア
ウトイメージを表示すること。 【構成】 定型ラベル作成キーが操作され、定型ラベル
作成制御が実行されているときにイメージキーが操作さ
れると、定型ラベルイメージ表示処理制御が実行され
る。先ず、ディスプレイに表示されている定型ラベル名
に対応する最適テープ幅が読み込まれ、この最適テープ
幅に対応する表示サイズ番号が記憶され(S95)、この
定型ラベルの各印字行に所定の文字列を設定する処理が
実行される(S96)。設定された文字列に基づいて各印
字行の印字状態のレイアウトイメージが黒く塗り潰した
矩形のマークとして作成され、ディスプレイに表示され
る(S99)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テープ状ラベル作成装
置に関し、特に選択された入力モードに応じて、文字単
位による印字状態のレイアウトイメージ表示と、行単位
による印字状態のレイアウトイメージ表示とを、切換え
るようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本願の出願人は、実開平1─85
050号公報に記載のように、キーボードや小型のディ
スプレイやサーマル印字機構を備え、入力したテキスト
を印字対象体としてのテープ(例えば、テープ幅9mm、
12mm)にインクリボンを介して印字できるテープ状ラ
ベル作成装置であって、ファイルの背表紙に貼付するの
に適したテープ状のラベルを作成するのに好適のテープ
状ラベル作成装置を提案するとともに、実用化した。
【0003】ところで、テープ状ラベルとしては、ファ
イルの背表紙に貼付するものだけでなく、例えば、ビデ
オテープやそのケースに貼付するラベル、オーディオテ
ープやそのケースに貼付するラベル、或いは多数の書籍
に貼付する管理用のラベルや、個人の所有物である文房
具などに貼着する名札用ラベルなど、種々の用途に用い
ることが可能である。
【0004】そこで、本願の出願人は、入力したテキス
トを印字したテープ状ラベルだけでなく、これら複数種
類の定型ラベルを簡単に且つ迅速に作成し得るように、
「ビデオテープ」、「ビデオテープのケース」、「オー
ディオテープ」や「オーディオテープのケース」などの
複数の定型ラベル名と、各定型ラベル名に付随する「タ
イトル(記録内容)」、「記録内容のジャンル」や「記
録日」などの複数の入力指示メッセージとを表示する為
の表示情報と、各入力指示メッセージに基づいて入力さ
れるテキストデータを所定の定型書式で印字する為の定
型書式情報とを予め設定しておき、複数の定型ラベル名
のうちの選択された定型ラベル名について、その入力指
示メッセージを順次ディスプレイに表示するとともに、
入力指示メッセージの表示を介して入力されたテキスト
データを、入力指示メッセージの項目毎に記憶し、これ
らのテキストデータを定型書式情報を用いてテープに印
字するテープ状ラベル作成装置を実用化しつつある。
【0005】一方、日本語用や欧文用のワードプロセッ
サなどにおいては、複数行分のテキストデータを表示可
能なディスプレイやキーボードなどを基本的に備え、キ
ーボードから入力したテキストのデータをディスプレイ
に表示可能になっている。そして、この種のワードプロ
セッサには、一般的に、イメージ表示キーを操作するこ
とで、入力したテキストについて、入力文字毎に、黒く
塗り潰した矩形状のマークにより表示することで、印字
状態のレイアウトイメージを表示するレイアウトイメー
ジ表示機能を備えている。
【0006】そして、本願の発明者達は、テキストを印
字したテープ状ラベルだけでなく、これら複数種類の定
型ラベルを簡単に作成し得るテープ状ラベル作成装置
に、このレイアウトイメージ表示の技術を適応すること
に着想した。即ち、黒く塗り潰した複数の矩形状のマー
クにより、入力したテキストのレイアウトイメージを表
示するとともに、作成したい所望の定型ラベルのレイア
ウトイメージを表示するようにした。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、レイ
アウトイメージ表示機能を備え、テキストを印字したラ
ベルや複数種類の定型ラベルを作成し得るテープ状ラベ
ル作成装置においては、定型ラベル名を表示を介して選
択するときに、その表示された定型ラベル名について、
各項目毎に文字列が入力されていないことから、レイア
ウトイメージ表示ができないという問題がある。
【0008】そこで、各項目毎に、複数の文字からなる
文字列をダミー的に入力して書込んで、複数の矩形状の
マークにより、その定型ラベルのレイアウトイメージを
表示させることも可能であるが、ダミー的な文字列の入
力操作が面倒なこと、またそのダミー的に書込む文字数
が少ないときには、定型ラベルの本来のレイアウトイメ
ージを十分に表示できないという問題がある。
【0009】本発明の目的は、テキストモードでは、各
文字や記号を矩形状のマークで示すレイアウトイメージ
を表示する一方、定型書式モードでは、各印字行を矩形
状のマークで示すレイアウトイメージを表示し得るよう
なテープ状ラベル作成装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るテープ状
ラベル作成装置は、種々のデータや指令を入力する為の
入力手段と、ディスプレイを有する表示手段と、入力さ
れるテキストデータを記憶するテキストメモリと、印字
対象体であるテープに印字する印字手段と、入力手段と
表示手段と印字手段とを制御する制御手段とを備えたテ
ープ状ラベル作成装置において、少なくとも、複数の定
型書式名の夫々に対応づけて、予め設定された所定の書
式で印字する為の複数の印字用書式情報を格納した書式
情報記憶手段と、入力手段から入力されたテキストをテ
キストメモリに記憶させるテキストモードと、定型書式
のテープ状ラベルを作成する定型書式モードとを択一的
に選択設定する為のモード設定手段と、印字状態のレイ
アウトイメージをディスプレイに表示するレイアウトイ
メージ表示モードを設定する為のイメージ表示モード設
定手段と、テキストモードにおいて、レイアウトイメー
ジ表示モードが設定されたときには、テキストメモリの
データに基づいて、文字や記号の印字状態のレイアウト
イメージを表示するイメージ表示情報を作成するテキス
トイメージ表示情報作成手段と、定型書式モードにおい
て、レイアウトイメージ表示モードが設定されたときに
は、入力手段を介して選択された定型書式名に関する印
字用書式情報に基づいて、定型書式のレイアウトイメー
ジを表示するイメージ表示情報を作成する定型書式イメ
ージ表示情報作成手段とを備えたものである。
【0011】ここで、前記テキストイメージ表示情報作
成手段と定型書式イメージ表示情報作成手段とは、イメ
ージ表示情報に加えて、テープの外形を表示する為の外
形枠表示情報を作成するように構成にしてもよい(請求
項1に従属の請求項2)。また、前記テキストイメージ
表示情報作成手段と定型書式イメージ表示情報作成手段
に対して、拡大した或いは縮小したイメージ表示情報を
作成するように指示する為の表示サイズ変更手段を設け
た構成にしてもよい(請求項2に従属の請求項3)。
【0012】また、前記テキストイメージ表示情報作成
手段は、文字単位で前記レイアウトイメージを表示する
イメージ表示情報を作成するように構成してもよい(請
求項1に従属の請求項4)。更に、前記定型書式イメー
ジ表示情報作成手段は、行単位で前記レイアウトイメー
ジを表示するイメージ表示情報を作成するように構成し
てもよい(請求項1に従属の請求項5)。
【0013】請求項6に係るテープ状ラベル作成装置
は、種々のデータや指令を入力する為の入力手段と、デ
ィスプレイを有する表示手段と、入力されるテキストデ
ータを記憶するテキストメモリと、印字対象体であるテ
ープに印字する印字手段と、入力手段と表示手段と印字
手段とを制御する制御手段とを備えたテープ状ラベル作
成装置において、文字単位で印字状態のレイアウトイメ
ージをディスプレイに表示する為の第1イメージ表示情
報を作成する第1イメージ表示情報作成手段と、行単位
で印字状態のレイアウトイメージをディスプレイに表示
する為の第2イメージ表示情報を作成する第2イメージ
表示情報作成手段と、第1イメージ表示情報に基づくレ
イアウトイメージをディスプレイに表示する第1レイア
ウトイメージ表示モードと、第2イメージ表示情報に基
づくレイアウトイメージをディスプレイに表示する第2
レイアウトイメージ表示モードとを選択的に切換えるイ
メージ表示モード選択手段とを備えたものである。
【0014】
【作用】請求項1に係るテープ状ラベル作成装置におい
ては、モード設定手段により設定されたテキストモード
において、イメージ表示モード設定手段により、レイア
ウトイメージ表示モードが設定されたときには、テキス
トイメージ表示情報作成手段は、テキストメモリのデー
タに基づいて、文字や記号の印字状態のレイアウトイメ
ージを表示するイメージ表示情報を作成するので、この
作成されたテキストのイメージ表示情報は表示手段のデ
ィスプレイに表示される。一方、モード設定手段により
設定された定型書式モードにおいて、イメージ表示モー
ド設定手段により、レイアウトイメージ表示モードが設
定されたときには、定型書式イメージ表示情報作成手段
は、入力手段を介して選択された定型書式名に関する印
字用書式情報に基づいて、定型書式のレイアウトイメー
ジを表示するイメージ表示情報を作成するので、この作
成された定型書式のイメージ表示情報は表示手段のディ
スプレイに表示される。
【0015】このように、テキストモードにおいて、レ
イアウトイメージ表示モードが設定されたときには、各
文字や記号の印字状態のレイアウトイメージを表示する
イメージ表示情報が作成されてディスプレイに表示され
るので、テキストのレイアウトイメージを、表示を介し
て確認することができる。また、定型書式モードにおい
て、レイアウトイメージ表示モードが設定されたときに
は、文字列を入力することなく、印字用書式情報に基づ
いた定型書式のレイアウトイメージを表示するイメージ
表示情報が作成されてディスプレイに表示されるので、
選択された定型書式名のレイアウトイメージを、表示を
介して一目瞭然に簡単に確認することができる。
【0016】請求項6に係るテープ状ラベル作成装置に
おいては、イメージ表示モード選択手段により、第1レ
イアウトイメージ表示モードに切換えられたときには、
第1イメージ表示情報作成手段は、文字単位で印字状態
のレイアウトイメージをディスプレイに表示する為の第
1イメージ表示情報を作成するので、この第1イメージ
表示情報に基づくレイアウトイメージがディスプレイに
表示される。しかし、イメージ表示モード選択手段によ
り、第2レイアウトイメージ表示モードに切換えられた
ときには、第2イメージ表示情報作成手段は、行単位で
印字状態のレイアウトイメージをディスプレイに表示す
る為の第2イメージ表示情報を作成するので、この第2
イメージ表示情報に基づくレイアウトイメージがディス
プレイに表示される。
【0017】このように、第1レイアウトイメージ表示
モードのときには、第1イメージ表示情報が作成され
て、文字単位で印字状態のレイアウトイメージがディス
プレイに表示され、また第2レイアウトイメージ表示モ
ードのときには、第2イメージ表示情報が作成されて、
行単位で印字状態のレイアウトイメージがディスプレイ
に表示される。即ち、ここで、第1レイアウトイメージ
表示モードがテキストモードのときには、テキストのレ
イアウトイメージを、表示を介して確認することができ
る。一方、第2レイアウトイメージ表示モードが定型書
式モードのときには、定型書式の各項目に対応する印字
行の大きさや印字位置を示すレイアウトイメージがディ
スプレイに表示されるので、選択された定型書式のレイ
アウトイメージを、表示を介して一目瞭然に簡単に確認
することができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面に基いて
説明する。本実施例は、ひらがなや漢字や記号などの多
数のキャラクタを印字対象体であるラミネートテープ
(印字テープ)に印字してテープ状のラベルを作成す
る、テープ状ラベル作成装置に本発明を適用した場合の
ものである。図1に示すように、テープ状ラベル作成装
置1の本体フレーム2の前部にはキーボード3が配設さ
れ、キーボード3の後方で本体フレーム2内にはサーマ
ル印字機構PMが配設され、またキーボード3の直ぐ後
側には、入力した文字や記号を2行分表示可能な液晶デ
ィスプレイ4が設けられている。ここで、符号5は、印
字機構PMのカバーケースを開ける為の操作ツマミであ
る。
【0019】キーボード(入力手段に相当する)3に
は、アルファベット文字や数字や記号を入力する為の文
字キー、スペースキー、改行キー、カーソルを上下左右
方向に夫々移動させる為のカーソル移動キー、ビデオテ
ープやオーディオテープ或いはそのケースに貼着するの
に適したラベルを簡単に作成する定型ラベル作成キー、
入力されたテキストや定型ラベルのレイアウトイメージ
を表示させるイメージキー、印字文字サイズや書体など
の種々の書式を設定する書式設定キーに加えて、実行キ
ーや取消しキーなどの編集キー、印字を指令する印字キ
ー、電源をON・OFFする為の電源キーなどが設けら
れている。
【0020】次に、サーマル印字機構(印字手段に相当
する)PMについて、図2に基いて簡単に説明する。こ
のサーマル印字機構PMには、着脱自在に矩形状のテー
プカセット10が装着されており、このテープカセット
10には、印字対象体であるラミネートテープ11が巻
装されたテープスプール12と、インクリボン13が巻
装されたリボンスプール14と、このインクリボン13
を巻取るリボン巻取りスプール15と、ラミネートテー
プ11と同一幅を有する両面テープ16が剥離紙を外側
にして巻装された供給スプール17と、これらラミネー
トテープ11と両面テープ16とを押圧して接合させる
接合ローラ18とが回転自在に設けられている。
【0021】前記ラミネートテープ11とインクリボン
13とが重なる位置には、サーマルヘッド19が立設さ
れ、これらラミネートテープ11とインクリボン13と
をサーマルヘッド19に押圧するプラテンローラ20
と、ラミネートテープ11と両面テープ16とを接合ロ
ーラ18に押圧してテープ状ラベル23を作成しながら
テープ送りする送りローラ21とは、本体フレーム2に
回動自在に枢着されたローラ支持体22に回転可能に枢
支されている。このサーマルヘッド19には、128個
の発熱素子が上下方向に列設されている。
【0022】従って、テープ送りモータ36(図3参
照)の所定回転方向への駆動により、接合ローラ18と
リボン巻取りスプール15とが所定回転方向に夫々同期
して駆動されながら、サーマルヘッド19の複数の発熱
素子に通電されたとき、ラミネートテープ11の裏面側
には、複数のドット列により文字や記号が鏡像で印字さ
れ、しかもラミネートテープ11の裏面側に両面テープ
16が接合されてテープ状ラベル23が作成され、テー
プ送り方向Tに送給されて、図1・図2に示すように、
本体フレーム2の外部に繰出される。尚、サーマル印字
機構PMの詳細については、特開平2─106555号
公報を参照。
【0023】ところで、前記テープカセット10とし
て、テープスプール12に巻装されたラミネートテープ
11のテープ幅が、6mm、9mm、12mm、18mm、24
mmである5種類が準備されており、このテープカセット
10の底壁部には、3つの検出用穴24〜26が形成さ
れ、これら5種類のテープ幅の何れかを検出できるよう
に、これら検出用穴24〜26の幾つかが組合せて塞が
れている。そして、このテープカセット10の下側を支
持する本体フレーム2には、これら塞がれた検出用穴2
4〜26の組合せから、テープ幅やテープ種類などを検
出してテープカセット情報を出力するカセットセンサ3
0(図3参照)が取付けられている。
【0024】次に、テープ状ラベル作成装置1の制御系
は、図3のブロック図に示すように構成されている。制
御装置CDの入出力インターフェース44には、キーボ
ード3と、カセットセンサ30と、液晶ディスプレイ
(LCD)4に表示データを出力する為のビデオRAM
31を有するディスプレイコントローラ(LCDC)3
2と、警告用ブザー33の為の駆動回路34と、サーマ
ルヘッド19を駆動する為の駆動回路35と、テープ送
りモータ36を駆動する為の駆動回路37とが夫々接続
されている。
【0025】制御装置CDは、CPU40と、このCP
U40にデータバスなどを含む制御バス45を介して接
続された入出力インターフェース44、表示用キャラク
タジェネレータROM(表示用CGROM)41と、印
字用キャラクタジェネレータROM(印字用CGRO
M)42と、ROM43及びRAM50とから構成され
ている。表示用CGROM41には、ひらがなやアルフ
ァベット文字や記号などの多数のキャラクタの各々に関
して、所定文字サイズの表示用ドットパターンデータが
格納されている。印字用CGROM42には、ひらがな
やアルファベット文字や記号などの多数のキャラクタの
各々に関して、印字用ドットパターンデータが、各書体
毎にコードデータに対応させて、複数の印字文字サイズ
分格納されている。
【0026】ROM43には、キーボード3から入力さ
れた文字や数字や記号などのキャラクタのコードデータ
に対応させてディスプレイコントローラ32を制御する
表示駆動制御プログラム、印字に供する1ドット列毎の
ドットパターンデータを順次サーマルヘッド19やテー
プ送りモータ36に転送して印字する印字駆動制御プロ
グラム、本願特有の後述のテキスト入力制御、定型ラベ
ル作成制御、ラベル名選択制御、定型ラベルデータ入力
制御の制御プログラムが格納されている。
【0027】前記ROM43には、更に、図4に示すよ
うに、ラミネートテープ11の5種類のテープ幅(6m
m、9mm、12mm、18mm、24mm)と、テープ幅番号
(TN)と、テープ幅に於ける最大印字可能なドット数
(TWd)とを対応させたテープ幅情報テーブルTB1
が格納されるとともに、図5に示すように、表示サイズ
番号(DN)とディスプレイ4に表示するキャラクタの
高さを規定する表示高さドット数(DHd)とを対応さ
せた表示ドット数情報テーブルTB2が格納されてい
る。ここで、表示高さドット数DHdは、表示サイズ番
号DNとテープ幅番号TNとを介して、テープ幅に応じ
た大きさに設定される。
【0028】ところで、このテープ状ラベル作成装置1
で作成可能な定型ラベル名として、VHSのビデオテー
プ自体に貼付する「ビデオVHSテープ」、8mmビデオ
テープ自体に貼付する「ビデオ8mm&Hi8テープ」、そ
のビデオテープのケースに貼付する「ビデオ8mm&Hi8
ケース」、VHSのコンパクト型ビデオテープ自体に貼
付する「ビデオVHS−Cテープ」、そのビデオテープ
のケースに貼付する「ビデオVHS−Cケース」、オー
ディオカセットテープ自体に貼付する「オーディオカセ
ットテープ」、・・・など、多数設けられている。
【0029】即ち、このROM43には、図6に示すよ
うに、これら複数の定型ラベル名の各々について、ラベ
ル印字の為のラベル固有情報の先頭アドレスとラベル名
テーブルの先頭アドレスとを記憶したラベルインデック
ステーブルと、各ラベル毎の固有データを記憶したラベ
ル固有情報テーブルと、ラベル名を表示する表示データ
を記憶したラベル名テーブルと、各ラベル名に設けられ
た複数の入力指示メッセージの表示データを記憶した入
力指示メッセージテーブルとが設けられている。
【0030】更に、複数のラベル固有データの各々に
は、図7に示すように、ラベル印字に関する全体書式情
報、ラベル印字に最適なテープ幅データ、メッセージテ
ーブルの先頭アドレス、印字に供する予め設定した、
「分」や「年月日」などの特定の文字や記号であるデフ
ォルトデータを有する入力指示項目数データ、デフォル
トデータを有する入力指示項目番号データ、デフォルト
データの先頭アドレス、デフォルトデータのバイト数、
カーソル表示位置のデータに加えて、各入力指示メッセ
ージの入力指示メッセージテーブルにおける先頭アドレ
ス、複数のデフォルトデータ、ラベル印字に供する入力
データを印字する為の印字用書式情報として、各ブロッ
クデータ毎の各行の行書式データが、改行コード又は改
ブロックコードで区切られた印字用行書式情報が格納さ
れている。
【0031】ここで、このテープ状ラベル作成装置1で
作成できる定型ラベル名の幾つかを、図8に基づいて簡
単に説明する。定型ラベル名「ビデオVHSテープ」
(ラベル番号が「0」)や「ビデオ8mm&Hi8ケース」
(ラベル番号が「2」)や「ビデオVHS−Cケース」
(ラベル番号が「4」)などは、第1入力指示メッセー
ジとして「シンボルは?」、第2入力指示メッセージと
して「タイトルは?」、第3入力指示メッセージとして
「コメントは?」、第4入力指示メッセージとして「録
画時間」、第5入力指示メッセージとして「標準?」、
第6入力指示メッセージとして「録画日」、また最適テ
ープ幅は「18mm」或いは「12mm」である。
【0032】また、定型ラベル名「ビデオ8mm&Hi8テ
ープ」(ラベル番号が「1」)、「オーディオカセット
テープ」(ラベル番号が「5」)、「オーディオDAT
テープ」(ラベル番号が「7」)、・・・などの入力指
示メッセージ及び最適テープ幅は図示の様に設定されて
いる。更に、その他の定型ラベル名として図示しない
が、「フロッピー 3.5 インチ」、「フロッピー 5イ
ンチ」、「プライスカード」、「書類宛名」や「手紙宛
名」・・・などを含み多数の定型ラベル名が準備されて
いる。
【0033】前記RAM50には、テキスト入力制御に
より、キーボード3から入力されたテキストのコードデ
ータを格納するテキストメモリ51と、選択された定型
ラベル名に関する全体書式情報を格納する全体書式情報
メモリ52と、装着されているテープカセット10に収
納されたラミネートテープ11のテープ幅に対応するテ
ープ幅番号TNと表示サイズ番号DNとを格納する番号
メモリ53と、印字状態におけるテキストの各キャラク
タに関するキャラクタ情報や、定型ラベル印字のときに
求められた行情報を格納するイメージ作成情報メモリ5
4と、縮小率メモリ55と、表示の為のドットパターン
データを格納する表示データバッファ56と、ドットパ
ターン展開されたキャラクタのプリント出力用ドットイ
メージデータが格納される印字データバッファ57に加
えて、CPU40で演算した演算結果を一時的に格納す
るメモリやバッファなどが設けられている。
【0034】次に、テープ状ラベル作成装置1の制御装
置CDで行なわれる、テキスト入力制御、定型ラベル作
成制御、ラベル名選択制御のルーチンについて、図9〜
図16の概略フローチャートに基いて説明する。尚、図
中符号Si(i=10、11、12・・・・)は各ステ
ップである。キーボード3上の電源キーの操作により電
源が投入されると、先ず、テキストを入力するテキスト
モードが設定されて、テキスト入力制御が起動され、デ
ィスプレイ4には、テキスト入力画面が表示される。そ
して、文字キーや数字キーや記号キー、更には改行キー
や改ブロックキーなどの、編集キー以外の印字可能キー
が操作されたときには(S10・S11:Yes )、その入力
されたキーに対応するコードデータがテキストのデータ
としてテキストメモリ51に格納するとともに、その操
作されたキーに対応する文字や記号をディスプレイ4に
表示する表示処理が実行され(S15)、S10に戻る。
【0035】ここで、書式を設定する為に、書式設定キ
ーが操作されたときには(S10:Yes 、S11〜S14:N
o)、テキスト全体に適用させる全体書式情報や、各印
字行に適用させる行書式情報を設定する書式設定処理が
実行される(S19)。例えば、第1行書式情報に加え
て、第1ブロックのデータとして1行の文字列「12
3」、が入力され、更に第2行書式情報に加えて、第2
ブロックのデータとして2行の文字列「ABCD」、
「HIJK」が入力されたときには、図17に示すよう
に、行書式情報や文字列が、第1ブロックのデータ及び
第2ブロックのデータとして、テキストメモリ51に格
納され、ディスプレイ4に表示される。
【0036】次に、入力したテキストのレイアウトイメ
ージを表示させる為に、イメージキーが操作されたとき
には(S10:Yes 、S11:No、S12:Yes )、レイアウ
トイメージ表示モードが設定されるのに伴って、テキス
トイメージ表示処理制御(図10参照)が実行される
(S16)。この制御が開始されると、先ず表示サイズ番
号設定処理制御(図11参照)が実行される(S20)。
この制御が開始されると、先ずカセットセンサ30から
テープカセット情報が読み込まれる(S40)。
【0037】そして、このテープカセット情報に含まれ
るテープ幅情報に基づいて、装着されているテープカセ
ット10に収納されたラミネートテープ11のテープ幅
が、「6mm」のときには(S41:Yes )、テープ幅番号
TNとして「0」がセットされて、番号メモリ53に格
納され(S45)、更にテープ幅番号TNが表示サイズ番
号DNとしてセットされて、番号メモリ53に格納され
(S50)、この制御を終了して、テキストイメージ表示
処理制御のS21にリターンする。
【0038】また、テープ幅が、「9mm」のときには
(S41:No、S42:Yes )、テープ幅番号TNとして
「1」がセットされて、番号メモリ53に格納される
(S46)。また、テープ幅が、「12mm」のときには
(S41〜S42:No、S43:Yes )、テープ幅番号TNと
して「2」がセットされて、番号メモリ52に格納され
る(S47)。また、テープ幅が、「18mm」のときには
(S41〜S43:No、S44:Yes)、テープ幅番号TNと
して「3」がセットされて、番号メモリ52に格納され
る(S48)。一方、テープ幅が、「24mm」のとき、或
いはテープカセット10が装着されていないときには
(S41〜S44:No)、テープ幅番号TNとして「4」が
セットされて、番号メモリ52に格納される(S48)。
そして、夫々S50を経てこの制御を終了して、前記S21
にリターンする。
【0039】次に、テキストイメージ表示処理制御にお
いて、テキストメモリ51が検索され、全体書式情報や
行書式情報に基づいて、各文字毎のキャラクタ情報CI
1〜CInが演算により夫々求められ、これら複数のキ
ャラクタ情報CI1〜CInがイメージ作成情報メモリ
54に区別して格納される(S21)。即ち、このキャラ
クタ情報演算処理においては、各文字毎のキャラクタ情
報CIについて、文字コード、配置位置(配置基準位
置)、文字高さのドット数、文字幅のドット数からなる
数値が夫々演算で求められる。
【0040】次に、テープ幅番号TN及びテープ幅情報
テーブルTB1のデータと、これら文字毎のキャラクタ
情報CIのデータとに基づいて、印字文字列の総高さド
ット数が、印字に供するラミネートテープ11のテープ
幅ドット数TWd以下であって、印字可能なときには
(S22:Yes )、テキストイメージ表示情報作成処理制
御(図12参照)が実行される(S23)。しかし、印字
文字列の総高さドット数がテープ幅ドット数TWdより
も大きくて、印字不可能なときには(S22:No)、印字
不可能を示すエラーメッセージがディスプレイ4に表示
され(S35)、この制御を直ぐに終了して、テープ状ラ
ベル作成制御のS10にリターンする。
【0041】このテキストイメージ表示情報作成制御が
開始されると、文字や記号の印字状態のレイアウトイメ
ージを、テープ幅に応じた文字高さで小型のディスプレ
イ4に表示する為に、先ず縮小率Eが、図示の演算式に
より求められる(S60)。次に、指示ポインタPPに
は、イメージ作成情報メモリ54に格納された複数のキ
ャラクタ情報CIのうち、最初のキャラクタ情報CI1
の先頭アドレスがセットされ(S61)、このキャラクタ
情報CI1に含まれる、配置位置、文字高さのドット
数、文字幅のドット数の各々について、縮小率Eを用い
て縮小されたキャラクタ表示情報が求められる(S6
2)。
【0042】次に、このキャラクタ表示情報に基づい
て、キャラクタに関する、黒く塗り潰した矩形マーク
「■」のドットパターンデータが作成されて、表示デー
タバッファ56に展開される(S63)。そして、指示ポ
インタPPで指示するキャラクタ情報CIが最終でない
ときには(S64:No)、その指示ポインタ値PPがイン
クリメントされて、次のキャラクタ情報CIの先頭アド
レスがセットされ(S65)、S62に戻り、S62〜S65が
繰り返して実行される。
【0043】そして、全ての文字について、黒く塗り潰
した矩形マーク「■」のドットパターンデータが作成さ
れて、指示ポインタPPが最終のキャラクタ情報CIの
ときには(S64:Yes )、テキストメモリ51の先頭に
格納された全体書式情報に、ラベル長さを規定する「テ
ープ長」TLdが設定されているか否かが検索され、そ
のテープ長TLdが設定されているときには(S66:Ye
s )、表示高さドット数DHd(縦寸法)と設定テープ
長TLd(横寸法)とからなる矩形状のテープ外形枠G
Wの為のドットパターンデータが作成されて、表示デー
タバッファ56に追加して展開され(S67)、この表示
データバッファ56の表示用ドットパターンデータがビ
デオRAM31に出力されて、ディスプレイ4に表示さ
れ(S69)、この制御を終了して、テキストイメージ表
示処理制御のS24にリターンする。
【0044】例えば、テープ幅が「24mm」のラミネー
トテープ11を収納したテープカセット10が装着さ
れ、設定テープ長TLdが設定されているときには、テ
ープ幅番号TNと表示サイズ番号DNとは、夫々「4」
であるので、縮小率E(32/128)が求められ、図
17に示すテキストデータとこの縮小率E(0.25)に基
づいて、図18に示すように、ディスプレイ4には、表
示高さドット数DHd(32ドットの縦寸法)と設定テ
ープ長TLd(横寸法)とからなるテープ外形枠GWに
加えて、第1ブロックの文字列「123」のレイアウト
イメージと、第2ブロックの文字列「ABCD」、「H
IJK」のレイアウトイメージが夫々表示される。
【0045】しかし、テープ長TLdが設定されていな
いときには(S66:No)、表示高さドット数DHd(縦
寸法)とテキスト全体の長さのドット数TDd(横寸
法)とからなる矩形状のテープ外形枠GWの為のドット
パターンデータが作成されて、表示データバッファ56
に追加して展開され(S68)、S69を経てこの制御を終
了して、前記S24にリターンする。
【0046】そして、前記テキストイメージ表示処理制
御において、カーソル右移動キー又はカーソル左移動キ
ーが操作されたときには(S24・S25:Yes )、カーソ
ル移動キーの種類に応じた方向に、レイアウトイメージ
を夫々スクロールさせるスクロール処理が実行され(S
29)、S24に戻る。また、縮小率Eを小さくして、表示
されているレイアウトイメージの表示サイズを小さくす
る為に、カーソル下移動キーが操作されたときに(S2
4:Yes 、S25:No、S26:Yes )、ディスプレイ4に
縮小表示が可能なときには(S30:Yes )、縮小率Eが
所定割合α(例えば、10%)だけ小さく変更され(S
31)、S23の実行後、S24に移行する。
【0047】例えば、テープ幅が「24mm」なので、テ
ープ幅番号TNは「4」であるが、小さく変更された縮
小率Eに基づいて、図19に示すように、ディスプレイ
4には、テープ外形枠GWと、第1ブロック及び第2ブ
ロックの文字列のレイアウトイメージが夫々縮小表示さ
れる。更に、カーソル下移動キーが操作されたときに
は、更に小さく変更された縮小率Eに基づいて、図20
に示すように、ディスプレイ4には、テープ外形枠GW
と、第1ブロック及び第2ブロックの文字列のレイアウ
トイメージが夫々縮小表示される。
【0048】一方、縮小率Eを大きくして、表示されて
いるレイアウトイメージの表示サイズを大きくする為
に、カーソル上移動キーが操作されたときに(S24:Ye
s 、S25〜S26:No、S27:Yes )、ディスプレイ4に
拡大表示が可能なときには(S32:Yes )、縮小率Eが
所定割合αだけ大きく変更され(S33)、S23の実行
後、S24に移行する。例えば、カーソル上移動キーが操
作されるごとに、図20に表示されていた、テープ外形
枠GWと、第1ブロック及び第2ブロックの文字列のレ
イアウトイメージは、図19に示すように、大きく変更
された縮小率Eにより、より大きな表示サイズで拡大表
示され、更に図18に示すように、大きく変更された縮
小率Eにより、より大きな表示サイズで拡大表示され
る。
【0049】そして、取消しキーが操作されたときには
(S24:Yes 、S25〜S27:No、S28:Yes )、画面表
示がクリアされ、テキトスメモリ51のテキストデータ
を表示するテキテトデータ表示処理が実行され(S3
4)、この制御を終了して、テープ状ラベル作成制御の
S10にリターンする。
【0050】一方、テキスト入力制御において、印字キ
ーが操作されたときには(S10:Yes 、S11〜S12:N
o、S13:Yes )、印字処理制御が実行され(S17)、
S10に戻る。即ち、この印字処理制御においては、テキ
ストメモリ51に格納されたテキストデータについて、
全体書式や行書式のでに基づいて作成されたドットイメ
ージデータが印字データバッファ57に展開されて格納
され、1ドット列毎のドット列データからなる印字指令
信号が、サーマルヘッド19やテープ送りモータ36に
出力されて、印字処理され、テープ状ラベルが作成され
る。例えば、図17に示すテキストデータがテキストメ
モリ51に格納されているときには、図21に示すよう
に、このテキストのデータが印字されて、テープ状ラベ
ル23が作成される。
【0051】ところで、前記テキスト入力制御を実行中
に、ビデオテープやオーディオテープ或いはそれらのケ
ースに貼着する所望の定型ラベルを作成する為に、定型
ラベル作成キーが操作されたときには(S10:Yes 、S
11〜S13:No、S14:Yes )、このテキスト入力制御を
終了して、定型ラベルモードが設定されるのに伴って、
定型ラベル作成制御(図13参照)が起動されて実行さ
れる(S18)。
【0052】この制御が開始されると、先ずカセットセ
ンサ30からテープカセット情報が読込まれ(S70)、
このテープカセット情報に基づいて、テープカセット1
0が装着されているときには(S71:Yes )、ラベル名
選択画面がディスプレイ4に表示され(S72)、この定
型ラベル作成制御を終了して、ラベル名選択制御(図1
4参照)が起動されて実行される(S73)。例えば、図
22に示すように、最初の定型ラベル名「ビデオ VH
Sテープ」が下段の表示行に表示される。しかし、テー
プカセット10が装着されていないときには(S71:N
o)、エラーメッセージ「テープが装着されていません
!」が所定時間だけディスプレイ4に表示され(S7
4)、この定型ラベル作成制御を終了して、テキスト入
力制御が起動される(S75)。
【0053】次に、ラベル名選択制御が開始され、下カ
ーソル移動キーが操作されたときには(S80・S81:Ye
s )、次の定型ラベル名を表示する表示処理が実行され
(S86)、S80に戻る。つまり、下カーソル移動キーが
操作される毎に、ディスプレイ4には、「ビデオ VH
Sテープ」→「ビデオ8mm&Hi8テープ」→「ビデオ8
mm&Hi8ケース」→「ビデオVHS−Cテープ」→「ビ
デオVHS−Cケース」・・・の正順序で、定型ラベル
名が順次表示される。
【0054】また、上カーソル移動キーが操作されたと
きには(S80:Yes 、S81:No、S82:Yes )、前の定
型ラベル名を表示する表示処理が実行され(S87)、S
80に戻る。つまり、上カーソル移動キーが操作される毎
に、・・・→「ビデオVHS−Cケース」→「ビデオV
HS−Cテープ」→「ビデオ8mm&Hi8ケース」→「ビ
デオ8mm&Hi8テープ」→「ビデオ VHSテープ」の
逆順序で、順次表示される。
【0055】ここで、イメージキーが操作されたときに
は(S80:Yes 、S81〜S82:No、S83:Yes )、レイ
アウトイメージ表示モードが設定されるのに伴って、定
型ラベルイメージ表示処理制御(図15参照)が実行さ
れる(S88)。この制御が開始されると、ディスプレイ
4に表示されている定型ラベル名に対応する最適テープ
幅が読み込まれ、この最適テープ幅に対応する表示サイ
ズ番号DNが番号メモリ53に格納され(S95)、その
定型ラベルの各印字行に所定の文字列を設定する文字列
設定処理が実行される(S96)。この文字列設定処理に
おいては、図8に示すように、各印字行、つまり各入力
指示メッセージ「シンボルは?」、「タイトルは?」、
「コメントは?」・・・の各々に対応して、特定の文字
コードが予め設定された文字数だけ、入力データとして
設定される。
【0056】次に、ディスプレイ4に表示されている定
型ラベルに関する全体書式情報や印字用行書式情報に基
づいて、各印字行毎の行情報LI1〜LInが演算によ
り夫々求められ、これら複数の行情報LI1〜LInが
イメージ作成情報メモリ54に区別して格納される(S
97)。即ち、この行情報演算処理においては、各印字行
毎の行情報LIについて、文字コード、行配置位置(行
の配置基準位置)、印字行高さのドット数、印字行長さ
のドット数からなる数値が夫々演算で求められる。
【0057】次に、前記S70で読み込まれたテープカセ
ット情報に基づいてテープ幅が求められ、このテープ幅
と、ディスプレイ4に表示されている定型ラベルに関す
る最適テープ幅とが同一のテープ幅のときには(S98:
Yes )、定型ラベルイメージ表示情報作成処理制御(図
16参照)が実行される(S99)。しかし、これらテー
プカセット情報のテープ幅と最適テープ幅とが同一でな
いときには(S98:No)、最適テープ幅のテープを装着
する旨のエラーメッセージがディスプレイ4に表示され
(S111 )、この制御を直ぐに終了して、ラベル名選択
制御のS80にリターンする。
【0058】この定型ラベルイメージ表示情報作成制御
が開始されると、各印字行の印字状態のレイアウトイメ
ージを、テープ幅に応じた文字高さで小型のディスプレ
イ4に表示する為に、先ず縮小率Eが、図示の演算式に
より求められる(S115 )。次に、指示ポインタPPに
は、イメージ作成情報メモリ54に格納された複数の行
情報LIのうち、最初の行情報LI1の先頭アドレスが
セットされ(S116 )、この行情報LI1に含まれる、
配置位置、印字行高さのドット数、印字行長さのドット
数の各々について、縮小率Eを用いて縮小された行表示
情報が求められる(S117 )。
【0059】次に、この行表示情報に基づいて、印字行
に関する、黒く塗り潰した矩形マーク「■」のドットパ
ターンデータが作成されて、表示データバッファ56に
展開される(S118 )。そして、指示ポインタPPで指
示する行情報CIが最終でないときには(S119 :N
o)、その指示ポインタ値PPがインクリメントされ
て、次の行情報LIの先頭アドレスがセットされ(S12
0 )、S117 に戻り、S117〜S120 が繰り返して実行
される。
【0060】そして、全ての印字行について、黒く塗り
潰した矩形マーク「■」のドットパターンデータが作成
されて、指示ポインタPPが最終の行情報LIのときに
は(S119 :Yes )、矩形状のテープ外形枠GWの為の
ドットパターンデータが作成されて、表示データバッフ
ァ56に追加して展開され(S121 )、この表示データ
バッファ56の表示用ドットパターンデータがビデオR
AM31に出力されて、ディスプレイ4に表示され(S
122 )、この制御を終了して、定型ラベルイメージ表示
処理制御のS100 にリターンする。
【0061】例えば、テープ幅が「24mm」のラミネー
トテープ11を収納したテープカセット10が装着さ
れ、定型ラベル名「ビデオ VHSテープ」が表示され
ているときには、求められた縮小率Eに基づいて、図2
3に示すように、ディスプレイ4には、テープ外形枠G
Wに加えて、この定型ラベル名「ビデオ VHSテー
プ」のレイアウトイメージが夫々表示される。
【0062】そして、前記定型ラベルイメージ表示処理
制御において、カーソル右移動キー又はカーソル左移動
キーが操作されたとき(S101 :Yes )、カーソル下移
動キーが操作されたとき(S102 :Yes )、カーソル上
移動キーが操作されたとき(S103 :Yes )、S100 〜
S109 により、前述したS24〜S33と同様に制御され
て、定型ラベルのレイアウトイメージが、拡大表示或い
は縮小表示される。そして、取消しキーが操作されたと
きには(S104 :Yes )、画面表示がクリアされ、選択
されていた定型ラベル名表示が実行されて、ラベル名選
択制御のS80にリターンする。
【0063】そして、ラベル名選択制御において、実行
キーが操作されたときには(S80:Yes 、S81〜S83:
No、S84:Yes )、定型ラベルデータ入力制御が起動さ
れて実行される(S89)。この定型ラベルデータ入力制
御においては、選択された定型ラベル名に関して、順次
表示される入力指示メッセージに応じて、各項目データ
が入力され、これら各項目毎のデータに基づいて印字処
理される。例えば、図24に示すように、入力されたタ
イトル「ヴェルディvsマリノス」、コメント「Jリー
グ(1994)1st stage」、録画時間「12
0分」、録画日「1994.5.11 」が夫々印字されたテープ
状ラベル23が作成される。
【0064】次に、テキストモードのときには、文字や
記号のレイアウトイメージを表示し、また定型ラベルモ
ードのときには、定型ラベルの印字用書式情報に基づい
てレイアウトイメージを表示する作用について説明す
る。テキストモードにおいて、イメージキーの操作によ
り、レイアウトイメージ表示モードが設定されたときに
は、各文字や記号の印字状態のレイアウトイメージを表
示するイメージ表示情報が作成されてディスプレイ4に
表示されるので、テキストのレイアウトイメージを、表
示を介して確認することができる。また、定型書式モー
ドにおいて、イメージキーの操作により、レイアウトイ
メージ表示モードが設定されたときには、文字列を入力
することなく、ディスプレイ4に表示されている定型ラ
ベル名の印字用書式情報に基づいた定型書式のレイアウ
トイメージを表示するイメージ表示情報が作成されてデ
ィスプレイ4に表示されるので、選択された定型書式名
のレイアウトイメージを、表示を介して一目瞭然に簡単
に確認することができる。
【0065】更に、テキストや定型ラベルのイメージ表
示情報に加えて、ラミネートテープ11の外形枠GWを
表示する為の外形枠表示情報を作成するので、テキスト
のレイアウトイメージを、テープの外形枠GWとの位置
関係を含めて確認することができる。また、カーソル上
・下移動キーを操作されたときには、縮小率Eを変更し
て、拡大した或いは縮小した表示サイズのイメージ表示
情報を作成して表示するので、表示された文字や記号の
レイアウトイメージや定型書式のレイアウトイメージ
を、所望の任意の大きさに変更して表示することができ
る。
【0066】尚、定型書式は、定型ラベルに限られるも
のではなく、例えば、年賀状印字の為の定型書式など、
種々の定型書式を含んたものであってもよく、また文字
や記号のイメージ表示や定型書式のレイアウトイメージ
表示の為に、黒く塗り潰さない矩形マーク「□」のドッ
トパターンデータを作成する等、本発明の技術的思想の
範囲内において、前記実施例に関し、既存の技術や当業
者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり
得る。尚、キーボードやCRT方式のディスプレイや印
字機構を備えた種々のテープ状ラベル作成装置に本発明
を適用し得ることは勿論である。
【0067】
【発明の効果】請求項1に係るテープ状ラベル作成装置
によれば、書式情報記憶手段と、モード設定手段と、イ
メージ表示モード設定手段と、テキストイメージ表示情
報作成手段と、定型書式イメージ表示情報作成手段とを
設け、テキストモードにおいて、レイアウトイメージ表
示モードが設定されたときには、各文字や記号の印字状
態のレイアウトイメージを表示するイメージ表示情報が
作成されてディスプレイに表示されるので、テキストの
レイアウトイメージを、表示を介して確認することがで
きる。また、定型書式モードにおいて、レイアウトイメ
ージ表示モードが設定されたときには、文字列を入力す
ることなく、印字用書式情報に基づいた定型書式のレイ
アウトイメージを表示するイメージ表示情報が作成され
てディスプレイに表示されるので、選択された定型書式
名のレイアウトイメージを、表示を介して一目瞭然に簡
単に確認することができる。
【0068】請求項2に係るテープ状ラベル作成装置に
よれば、前記テキストイメージ表示情報作成手段と定型
書式イメージ表示情報作成手段とは、イメージ表示情報
に加えて、テープの外形を表示する為の外形枠表示情報
を作成するので、テキストのレイアウトイメージを、テ
ープの外形枠との位置関係を含めて確認することができ
る。
【0069】請求項3に係るテープ状ラベル作成装置に
よれば、前記テキストイメージ表示情報作成手段と定型
書式イメージ表示情報作成手段に対して、拡大した或い
は縮小したイメージ表示情報を作成するように指示する
為の表示サイズ変更手段を設けたので、表示された文字
や記号のレイアウトイメージや定型書式のレイアウトイ
メージを、所望の任意の大きさに変更して表示すること
ができる。
【0070】請求項4に係るテープ状ラベル作成装置に
よれば、前記テキストイメージ表示情報作成手段は、文
字単位で前記レイアウトイメージを表示するイメージ表
示情報を作成するようにしたので、文字の大きさや印字
位置を含めて、レイアウトイメージを確認することがで
きる。
【0071】請求項5に係るテープ状ラベル作成装置に
よれば、前記定型書式イメージ表示情報作成手段は、行
単位で前記レイアウトイメージを表示するイメージ表示
情報を作成するので、定型書式の各項目に対応する各印
字行の大きさや印字位置を含めて、レイアウトイメージ
を確認することができる。
【0072】請求項6に係るテープ状ラベル作成装置に
よれば、入力手段と、表示手段とテキストメモリと、印
字手段と、制御手段とを備え、更に第1イメージ表示情
報作成手段と、第2イメージ表示情報作成手段と、イメ
ージ表示モード選択手段とを設け、第1レイアウトイメ
ージ表示モードのときには、第1イメージ表示情報が作
成されて、文字単位で印字状態のレイアウトイメージが
ディスプレイに表示され、また第2レイアウトイメージ
表示モードのときには、第2イメージ表示情報が作成さ
れて、行単位で印字状態のレイアウトイメージがディス
プレイに表示される。即ち、ここで、第1レイアウトイ
メージ表示モードがテキストモードのときには、テキス
トのレイアウトイメージを、表示を介して確認すること
ができる。一方、第2レイアウトイメージ表示モードが
定型書式モードのときには、定型書式の各項目に対応す
る印字行の大きさや印字位置を示すレイアウトイメージ
がディスプレイに表示されるので、選択された定型書式
のレイアウトイメージを、表示を介して一目瞭然に簡単
に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】テープ状ラベル作成装置の平面図である。
【図2】テープカセットを装着したサーマル印字機構の
概略平面図である。
【図3】テープ状ラベル作成装置の制御系のブロック図
である。
【図4】テープ幅情報テーブルの設定内容を説明する図
表である。
【図5】表示ドット数情報テーブルの設定内容を説明す
る図表である。
【図6】ROMに格納された、複数の固定ラベルの各々
に関する書式情報を説明する説明図である。
【図7】書式情報に含まれるラベル固有情報テーブルの
データを説明する説明図である。
【図8】定型ラベル名と入力指示メッセージと最適テー
プ幅との対応関係を示すラベル名一覧表を示す図表であ
る。
【図9】テキスト入力制御のルーチンの概略フローチャ
ートである。
【図10】テキストイメージ表示処理制御のルーチンの
概略フローチャートである。
【図11】表示サイズ番号設定処理制御のルーチンの概
略フローチャートである。
【図12】テキストイメージ表示情報作成処理制御のル
ーチンの概略フローチャートである。
【図13】定型ラベル作成制御のルーチンの概略フロー
チャートである。
【図14】ラベル名選択制御のルーチンの概略フローチ
ャートである。
【図15】定型ラベルイメージ表示処理制御のルーチン
の概略フローチャートである。
【図16】定型ラベルイメージ表示情報作成処理制御の
ルーチンの概略フローチャートである。
【図17】テキストメモリ内のテープ構成を説明する説
明図である。
【図18】テープ幅「24mm」に対応するテキストのレ
イアウトイメージの表示例を示す図である。
【図19】テープ幅「24mm」に対して、所定割合だけ
縮小表示したテキストのレイアウトイメージの表示例を
示す図である。
【図20】更に所定割合だけ縮小表示した図19相当図
である。
【図21】テキストデータを印字して作成したテープ状
ラベルの平面図である。
【図22】ラベル名選択画面の表示例を示す図である。
【図23】定型ラベルのレイアウトイメージの表示例を
示す図である。
【図24】定型ラベル名により作成したビデオテープ用
ラベルの平面図である。
【符号の説明】
1 テープ状ラベル作成装置 3 キーボード 4 液晶ディスプレイ 11 ラミネートテープ 19 サーマルヘッド 23 テープ状ラベル 40 CPU 43 ROM 50 RAM 51 テキストメモリ PM サーマル印字機構 CD 制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神田 一己 名古屋市瑞穂区苗代町15番1号 ブラザー 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 種々のデータや指令を入力する為の入力
    手段と、ディスプレイを有する表示手段と、入力される
    テキストデータを記憶するテキストメモリと、印字対象
    体であるテープに印字する印字手段と、入力手段と表示
    手段と印字手段とを制御する制御手段とを備えたテープ
    状ラベル作成装置において、 少なくとも、複数の定型書式名の夫々に対応づけて、予
    め設定された所定の書式で印字する為の複数の印字用書
    式情報を格納した書式情報記憶手段と、 前記入力手段から入力されたテキストをテキストメモリ
    に記憶させるテキストモードと、定型書式のテープ状ラ
    ベルを作成する定型書式モードとを択一的に選択設定す
    る為のモード設定手段と、 印字状態のレイアウトイメージをディスプレイに表示す
    るレイアウトイメージ表示モードを設定する為のイメー
    ジ表示モード設定手段と、 前記テキストモードにおいて、レイアウトイメージ表示
    モードが設定されたときには、テキストメモリのデータ
    に基づいて、文字や記号の印字状態のレイアウトイメー
    ジを表示するイメージ表示情報を作成するテキストイメ
    ージ表示情報作成手段と、 前記定型書式モードにおいて、レイアウトイメージ表示
    モードが設定されたときには、入力手段を介して選択さ
    れた定型書式名に関する印字用書式情報に基づいて、定
    型書式のレイアウトイメージを表示するイメージ表示情
    報を作成する定型書式イメージ表示情報作成手段と、 を備えたことを特徴とするテープ状ラベル作成装置。
  2. 【請求項2】 前記テキストイメージ表示情報作成手段
    と定型書式イメージ表示情報作成手段とは、イメージ表
    示情報に加えて、前記テープの外形を表示する為の外形
    枠表示情報を作成することを特徴とする請求項1に記載
    のテープ状ラベル作成装置。
  3. 【請求項3】 前記テキストイメージ表示情報作成手段
    と定型書式イメージ表示情報作成手段に対して、拡大し
    た或いは縮小したイメージ表示情報を作成するように指
    示する為の表示サイズ変更手段を設けたことを特徴とす
    る請求項2に記載のテープ状ラベル作成装置。
  4. 【請求項4】 前記テキストイメージ表示情報作成手段
    は、文字単位で前記レイアウトイメージを表示するイメ
    ージ表示情報を作成することを特徴とする請求項1に記
    載のテープ状ラベル作成装置。
  5. 【請求項5】 前記定型書式イメージ表示情報作成手段
    は、行単位で前記レイアウトイメージを表示するイメー
    ジ表示情報を作成することを特徴とする請求項1に記載
    のテープ状ラベル作成装置。
  6. 【請求項6】 種々のデータや指令を入力する為の入力
    手段と、ディスプレイを有する表示手段と、入力される
    テキストデータを記憶するテキストメモリと、印字対象
    体であるテープに印字する印字手段と、入力手段と表示
    手段と印字手段とを制御する制御手段とを備えたテープ
    状ラベル作成装置において、 文字単位で印字状態のレイアウトイメージをディスプレ
    イに表示する為の第1イメージ表示情報を作成する第1
    イメージ表示情報作成手段と、 行単位で印字状態のレイアウトイメージをディスプレイ
    に表示する為の第2イメージ表示情報を作成する第2イ
    メージ表示情報作成手段と、 前記第1イメージ表示情報に基づくレイアウトイメージ
    をディスプレイに表示する第1レイアウトイメージ表示
    モードと、前記第2イメージ表示情報に基づくレイアウ
    トイメージをディスプレイに表示する第2レイアウトイ
    メージ表示モードとを選択的に切換えるイメージ表示モ
    ード選択手段と、 を備えたことを特徴とするテープ状ラベル作成装置。
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