JPH05340290A - 過給機付エンジンの制御装置 - Google Patents

過給機付エンジンの制御装置

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JPH05340290A
JPH05340290A JP14752092A JP14752092A JPH05340290A JP H05340290 A JPH05340290 A JP H05340290A JP 14752092 A JP14752092 A JP 14752092A JP 14752092 A JP14752092 A JP 14752092A JP H05340290 A JPH05340290 A JP H05340290A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 過給機付エンジンにおいて、低速低負荷領域
での燃焼安定性を確保する一方、低速高負荷領域で、掃
気性能を高めるとともに吸気の吹き返しを防止すること
により吸気充填量を増大し、しかも燃料の吹き抜けを防
止する。 【構成】 過給機10を備えたエンジンにおいて、吸気
弁位相可変機構20の制御およびインジェクタ15から
の燃料供給タイミングの制御により、低速高負荷領域で
は開弁オーバラップ期間が大きく、かつ吸気弁閉時期が
早くなるように吸気弁17の開閉タイミングを進角させ
るとともに、吸気行程途中に燃料供給を行なうように
し、また、低速低負荷領域では開弁オーバラップ期間が
小さくなるように吸気弁17の開閉タイミングを遅角さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、過給機を備えたエンジ
ンのバルブ作動および燃料供給時期を制御する制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、エンジンの吸気通路に過給機
を備え、この過給機で吸気を過給することにより、吸気
充填量を増大し、エンジン出力を高めるようにした過給
機付エンジンは一般に知られている。
【0003】また、この種の過給機付エンジンにおい
て、例えば特開平2−119641号公報に示されるよ
うに、吸気弁もしくは排気弁の開閉タイミングの位相を
変更する位相可変機構を設けるとともに、吸・排気弁の
開弁オーバラップ期間が高負荷時に大きく、低負荷時に
小さくなるように上記位相可変機構を制御する制御手段
を設けた装置が知られている。この装置によると、高負
荷時には上記開弁オーバラップ期間が大きくされること
により、過給気で残留排気ガスを排出する掃気作用が高
められてノッキングが防止され、一方、過給圧が低い低
負荷時には上記開弁オーバラップ期間が小さくされるこ
とにより、排気ガスの吸気通路への逆流が防止され、燃
焼安定性が確保される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の過
給機付エンジンでは、過給機がターボ過給機と機械式過
給機のいずれの場合でも、過給性能を高めようとする場
合に、低速域でのトルク向上、燃料吹き抜け防止等の面
で課題が残されている。
【0005】すなわち、ターボ過給機では低速トルクが
不足し易い傾向があることは一般に知られているところ
であり、また機械式過給機でも、高速時よりも低速時の
方が過給機回転部分のクリアランスによる空気の漏れが
大きくなる。とくに、吸気弁の開弁角が狭く設定されて
いると、高速域で所定の吸気充填量を得るための要求過
給圧が高くなるが、過給圧が高くなるほど同じクリアラ
ンスでも上記漏れが生じ易くなり、かつ、過給に伴う温
度上昇による熱膨張を見込んでクリアランスを大きくす
る必要があることから、低速域で上記漏れによる過給効
率の低下が生じ易くなる。従って、過給圧の上昇をある
程度に抑えつつ吸気弁の開弁角を広くすることが、過給
効率等の面で望ましい。
【0006】このように吸気弁の開弁角を比較的広く設
定する場合に、とくに低速域では、吸・排気弁の開弁オ
ーバラップ期間が掃気性能等に関係することに加え、吸
気弁閉時期が吸気の吹き返しに関係し、吸気弁閉時期が
遅いと吸気の吹き返し量の増加により充填量が低下す
る。
【0007】また、低速高負荷域では、掃気性向上のた
めに上記開弁オーバラップ期間が大きくされつつ、例え
ば吸気通路に設けられたインジェクタから吸気行程以前
に噴射された燃料が過給気とともに燃焼室に導入される
と、開弁オーバラップ期間中に排気通路側へ燃料が吹き
抜けてしまい、空燃比のばらつき、燃費の悪化およびエ
ミッションの悪化を招く。
【0008】本発明は、上記の事情に鑑み、低速低負荷
時の燃焼安定性を確保する一方、低速高負荷の運転領域
で、掃気性能を高めるとともに吸気の吹き返しを防止す
ることにより吸気充填量を増大し、しかも排気通路側へ
の燃料の吹き抜けを防止し、低速トルクの向上を効果的
に達成することができる過給機付エンジンの制御装置を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明(請求項1記載)は、過給機を備えたエ
ンジンにおいて、吸気弁の開閉タイミングの位相を所定
範囲で可変とする吸気弁位相可変機構と、エンジンに燃
料を供給する燃料供給手段と、エンジンの運転状態を検
出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段の出
力に応じ、低速高負荷の運転領域では吸気弁の開閉タイ
ミングを進角させることにより吸・排気弁の開弁オーバ
ラップ期間が大きく、かつ吸気弁閉時期が早い第1のバ
ルブ作動状態に吸気弁位相可変機構を制御するととも
に、吸気行程途中に燃料供給を行なうように上記燃料供
給手段からの燃料供給のタイミングを制御し、一方、低
速低負荷の運転領域では吸気弁の開閉タイミングを遅角
させることにより上記第1のバルブ作動状態と比べて上
記開弁オーバラップ期間が小さい第2のバルブ作動状態
に吸気弁位相可変機構を制御する制御手段とを備えたも
のである。
【0010】第2の発明(請求項2記載)は、第1の発
明において、上死点までのクランク角で表した吸気弁開
時期をθIO、下死点からのクランク角で表した吸気弁閉
時期をθICとして、低速高負荷の運転領域で上記第1の
バルブ作動状態にあるときにθIO≧θICとなり、低速低
負荷の運転領域で上記第2のバルブ作動状態にあるとき
にθIO<θICとなるように設定したものである。
【0011】第3の発明(請求項3記載)は、第2の発
明において、排気弁の開閉タイミングは固定とし、吸気
弁開閉タイミングは低速高負荷の運転領域で上記第1の
バルブ作動状態にあるときにθIO≒θICとなるように設
定したものである。
【0012】第4の発明(請求項4記載)は、第3の発
明において、過給機が機械式過給機であり、上記制御手
段が、高速高負荷の運転領域では上記第1のバルブ作動
状態に吸気弁位相可変機構を制御するようになっている
ものである。
【0013】第5の発明(請求項5記載)は、第3の発
明において、過給機がターボ過給機であり、上記制御手
段が、高速高負荷の運転領域では上記第1のバルブ作動
状態よりも吸気弁開閉タイミングを遅角させるように吸
気弁位相可変機構を制御するようになっているものであ
る。
【0014】第6の発明(請求項6記載)は、第1乃至
第5のいずれかの発明において、吸気弁の開弁期間が排
気弁の開弁期間よりも大きくなっているものである。
【0015】第7の発明(請求項7記載)は、第2の発
明において、吸気弁位相可変機構に対して独立に排気弁
の開閉タイミングの位相を所定範囲で可変とする排気弁
位相可変機構を備えるとともに、制御手段が、低速高負
荷および低速低負荷の運転領域では排気弁を可変範囲進
角側の所定タイミングとしつつ上記第1のバルブ作動状
態および上記第2のバルブ作動状態とし、高速高負荷の
運転領域では吸気弁の開閉タイミングを進角させるとと
もに排気弁の開閉タイミングも進角させることにより吸
・排気弁の開弁オーバラップ期間が大きく、かつ吸気弁
閉時期が遅い第3のバルブ作動状態とするように上記吸
気弁位相可変機構および排気弁位相可変機構を制御する
ようになっているものである。
【0016】第8の発明(請求項8記載)は、過給機を
備えるとともに、第1吸気ポートおよび第2吸気ポート
が燃焼室に開口したエンジンにおいて、第1吸気ポート
に設けられ、排気弁との開弁オーバラップ期間が比較的
大きく、かつ閉時期が比較的早い所定の第1開閉タイミ
ングで作動する第1吸気弁と、第2吸気ポートに設けら
れ、上記第1開閉タイミングと比べて少なくとも開時期
が遅い第2開閉タイミングで作動する第2吸気弁と、第
1吸気ポートに通じる第1吸気通路および第2吸気ポー
トに通じる第2吸気通路にそれぞれ設けられた開閉弁
と、エンジンに燃料を供給する燃料供給手段と、エンジ
ンの運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転
状態検出手段の出力に応じ、低速高負荷の運転領域では
上記第1吸気通路を開通させる状態に上記開閉弁を制御
するとともに吸気行程途中に燃料供給を行なうように上
記燃料供給手段からの燃料供給のタイミングを制御し、
一方、低速低負荷の運転領域では上記第1吸気通路を遮
断して第2吸気通路を開通させる状態に上記開閉弁を制
御する制御手段とを備えたものである。
【0017】
【作用】上記第1の発明によると、低速高負荷領域で
は、上記開弁オーバラップ期間が大きくされることで掃
気作用が高められるとともに、吸気弁閉時期が早くされ
ることで吸気の吹き返しを抑制する作用が得られ、ま
た、開弁オーバラップ期間後の吸気行程途中に燃料供給
されることにより燃料の吹き抜けが防止される。
【0018】とくに第2の発明のような設定とされるこ
とにより、上記作用が良好に発揮される。排気弁の開閉
タイミングが固定の場合は第3の発明のような設定が効
果的となる。
【0019】第4の発明によると、高速高負荷領域では
掃気作用にとって有利な状態となる。第5の発明による
と、高速高負荷領域では吸気行程終期における過給気流
入促進に有利な状態となる。
【0020】第6の発明によると、高速トルクを高める
のに有利なように吸気弁開弁期間が十分に大きくされつ
つ、上記のような作用が得られる。
【0021】第7の発明によると、吸気弁開閉タイミン
グの変更に加えて排気弁開閉タイミングが運転状態に応
じて変更されることにより、低速高負荷領域および低速
低負荷領域で第1の発明と同様の作用が得られるととも
に、高速高負荷域では掃気作用と吸気行程終期の過給気
流入促進作用とが得られる。
【0022】第8の発明によると、第1,第2吸気通路
の開閉弁の開閉切換の制御により、吸気弁開閉タイミン
グの変更と同様の作用が得られる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の第1の実施例を示し、この図において、
1は複数の気筒2を備えたエンジン本体、3は吸気通
路、5は排気通路である。上記吸気通路3の下流側の吸
気マニホールド4および上記排気通路5の上流側の排気
マニホールド6がエンジン本体1に接続されている。そ
して、吸気マニホールド4の各分岐通路に通じる吸気ポ
ート7および排気マニホールド6の各分岐通路に通じる
排気ポート8がエンジン本体1の各気筒2の燃焼室に開
口し、図示の例では1つの燃焼室に対して吸気ポート7
および排気ポート8が2つずつ開口している。
【0024】上記吸気通路3には吸気を過給する過給機
10が設けられている。当実施例における過給機10
は、機械式過給機であり、エンジン出力軸によりベルト
等の伝動機構を介して駆動されるようになっている。さ
らに吸気通路3には、エアクリーナ11、吸入空気量検
出のためのエアフローメータ12、アクセル操作に応じ
て吸入空気量を調節するスロットル弁13、過給機10
から吐出された過給気を冷却するインタクーラ14など
が配設されるとともに、各気筒2の吸気ポート近傍に、
燃料を噴射供給するインジェクタ15が設けられてい
る。
【0025】上記吸気ポート7および排気ポート8には
それぞれ吸気弁17および排気弁18が設けられ、これ
らはカムシャフト等からなる動弁装置で駆動され、エン
ジンの作動に同期して開閉する。
【0026】吸気弁17に対する動弁装置には、吸気弁
の開閉タイミングの位相を所定範囲で可変とする吸気弁
位相可変機構20が設けられている。この吸気弁位相可
変機構20は、例えば、吸気弁用動弁カムが配設されて
いるカムシャフト21とエンジン出力軸に連動するカム
プーリ22との間に、ヘリカルギヤ等を介して両者を連
結する位相変更部材23を備え、この部材23がアクチ
ュエータ24により作動されることにより、カムプーリ
22に対するカムシャフト21の位相を変化させるよう
になっている。
【0027】上記吸気弁位相可変機構20およびインジ
ェクタ15は、制御手段としてのコントロールユニット
(ECU)25により制御される。このECU25に
は、上記エアフローメータ12からの信号が入力される
とともに、スロットル弁13の開度を検出するスロット
ル開度センサ26およびエンジン回転数を検出する回転
数センサ27等からの信号が入力されている。そして、
上記センサ26,27で運転状態検出手段が構成され、
スロットル開度によるエンジン負荷相当量とエンジン回
転数とでエンジンの運転状態が検出される。なお、エン
ジン単位回転数当りの吸入空気量をエンジン負荷相当量
としてもよく、この場合はエアフローメータ12および
回転数センサ27で運転状態検出手段が構成される。
【0028】上記ECU25は、上記エンジン負荷相当
量とエンジン回転数とによる運転状態に応じ、吸気弁位
相可変機構20を制御することにより吸気弁開閉タイミ
ングを変更するとともに、上記インジェクタ15を制御
することによりエンジンに対する燃料供給のタイミング
を制御するものである。
【0029】上記吸気弁開閉タイミングの変更および燃
料供給タイミングの制御は、図2および図3に示すよう
に行なわれる。すなわち、図2中のEVTは排気弁18
の開閉タイミング、IVT1,IVT2は吸気弁17の
開閉タイミングを表しており、この図のように、排気弁
18の開閉タイミングEVTは固定であるが、吸気弁1
7の開閉タイミングは、吸気弁位相可変機構20の作動
により、進角側の第1のタイミングIVT1と遅角側の
第2のタイミングIVT2とに変更可能となる。第1の
タイミングIVT1によるバルブ作動状態(第1のバル
ブ作動状態)と第2のタイミングIVT2によるバルブ
作動状態(第2のバルブ作動状態)とを比べると、吸・
排気弁の開弁オーバラップ期間θOLは第1のタイミング
IVT1で大きく、第2のタイミングIVT2で小さく
なり、吸気弁閉時期は第1のタイミングIVT1で早
く、第2のタイミングIVT2で遅くなる。
【0030】排気弁18の開時期、閉時期および開弁角
(クランク角で表した開弁期間)は予め適度に設定さ
れ、例えば、下死点BDCまでのクランク角で表した排
気弁開時期が50°CA程度(CAはクランク角)、上
死点TDCまでのクランク角で表した排気弁閉時期が1
0°CA程度、開弁角が240°CA程度となってい
る。
【0031】吸気弁17の開弁角は排気弁18の開弁角
よりも大きくされ、例えば260°CA程度に設定され
ている。また、上死点TDCまでのクランク角で表した
吸気弁開時期をθIO、下死点BDCからのクランク角で
表した吸気弁閉時期をθICとすると、上記第1のタイミ
ングIVT1のときにはθIO≧θICとなるように設定さ
れ、当実施例ではθIO≒θICであって、θIO,θICがそ
れぞれ40°CA程度(CAはクランク角)となってい
る。また、上記第2のタイミングIVT2のときにはθ
IO<θICとされ、例えばθIOが10°CA程度、θIC
70°CA程度とされている。
【0032】そして、上記ECU25による運転状態に
応じた制御として、図3に示すような領域設定に基づ
き、低速高負荷領域Aでは吸気弁開閉タイミングが上記
第1のタイミングIVT1とされる。さらにこの運転領
域Aでは、燃焼室への燃料供給タイミングが、上記開弁
オーバラップ期間以後の吸気行程途中となるように(図
2中に符号FIT1を付して示す)、インジェクタ15
からの燃料噴射のタイミングが制御される。また、アイ
ドル運転領域を含む低速低負荷領域Bでは、吸気弁開閉
タイミングが上記第2のタイミングIVT2とされる。
【0033】また、図3に示す例によると、高速高負荷
領域Cでは、吸気弁開閉タイミングが上記第1のタイミ
ングIVT1とされる。ただし、この領域Cでの燃料供
給タイミングは吸気行程途中とする必要はなく、通常、
この領域Cでは所要量の燃料を吸気行程の期間内に供給
することが難しいため、噴射開始が吸気行程前となるタ
イミング(図2中に符号FIT2を付して示す)に、燃
料噴射が制御される。なお、上記低速低負荷の運転領域
Bでの燃料供給タイミングと、上記各運転領域A,B,
C以外の運転領域Dでの吸気弁開閉タイミングおよび燃
料供給タイミングは、任意に設定して差し支えない。
【0034】以上のような当実施例の装置によると、吸
気弁17の開弁角が十分に広く設定され、高速域でも吸
入のために比較的長い時間が確保されることにより、過
給圧を過度に高くすることなく有効に出力が高められ
る。つまり、高速域である一定の出力を得るための要求
過給圧と吸気弁の開弁角との関係は図4のようになり、
吸気弁の開弁角が狭くなるにつれて要求過給圧が上昇
し、開弁角がある程度以下に狭くなると、吐出温限界を
超えてしまうので有効に出力を高めることができなくな
る。これに対し、吸気弁の開弁角が十分に広く設定され
ている当実施例の装置によると、要求過給圧が低くな
り、吐出温上昇が抑えられ、吐出温の限界を超えること
なく有効に高速域で出力が高められる。
【0035】そしてこのように開弁角が比較的広く設定
されつつ、運転状態に応じた開閉タイミングの位相の変
更および燃料供給タイミングの制御により、低速高負荷
領域Aでの出力向上および燃料の吹き抜け防止、低速低
負荷領域Bでの燃焼安定性確保等が達成される。
【0036】すなわち、低速高負荷領域Aでは、吸気弁
開閉タイミングが第1のタイミングIVT1とされるこ
とにより、開弁オーバラップ期間θOLが大きくされ、こ
の期間中に過給気で燃焼室内の残留ガスが十分に掃気さ
れるとともに、吸気弁閉時期が早められて吸気通路への
吸気の吹き返しが抑制される。これら掃気作用と吹き返
し抑制作用とは、いずれも吸気充填量を高めるように働
くものであり、これによって低速トルクが高められる。
しかも、領域Aでは吸気行程途中で燃料が噴射されるこ
とにより、上記開弁オーバラップ期間θOL中に燃料が吹
き抜けることが避けられる。
【0037】低速低負荷領域Aでは、過給圧が低いため
掃気作用は得られずに、開弁オーバラップ期間θOLが大
きければ却って排気ガスの吸気通路側への逆流が生じる
が、この場合に吸気弁開閉タイミングが第2のタイミン
グIVT2とされることにより、開弁オーバラップ期間
θOLが小さくされて排気ガスの逆流が防止され、燃焼安
定性が高められる。さらに、吸気弁閉時期が遅らされる
ことでポンピングロスの低減にも有利となる。
【0038】また、過給機が機械式過給機10であると
高速域でも高負荷時に過給圧が排気圧以上に上昇して掃
気が可能であるため、図3中に示す例によると、高速高
負荷領域Cでは、掃気に有利なように吸気弁開閉タイミ
ングが第1のタイミングIVT1とされて開弁オーバラ
ップ期間θOLが大きくされる。そして、燃料供給は吸気
行程以前から開始されるが、上記第1のタイミングIV
T1でもエンジン回転数が高くなるにつれて開弁オーバ
ラップ期間θOLが時間的に短くなるので、燃料の吹き抜
けが著しく増大することはない。なお、高速高負荷領域
Cでの吸気弁開閉タイミングはこの例に限定されず、後
記のターボ過給機の場合と同様に高速高負荷領域Cで吸
気弁開閉タイミングを遅くする(図6参照)ことによ
り、吸気行程終期における過給作用を高めるようにする
ことも考えられる。
【0039】図5は本発明の第2の実施例を示し、この
実施例では過給機としてターボ過給機30が用いられて
いる。このターボ過給機30は、排気マニホールド6の
下流の排気通路5に介設されたタービン31と、吸気マ
ニホールド4の上流の吸気通路3に介設されたコンプレ
ッサ32と、これらを連結するシャフト33とを有し、
排気ガス流で駆動されるタービン31の回転に伴ってコ
ンプレッサ32が回転することにより、吸気を過給する
ものである。34は上記タービン31の上流側と下流側
とを連通するウエストゲート通路、35は最高過給圧を
調整するように上記ウエストゲート通路34を開閉する
ウエストゲートバルブである。
【0040】この実施例でも、エンジン本体1、吸気通
路3、排気通路5、インジェクタ15、吸気弁位相可変
機構20等の構成は第1の実施例と同様である。また、
前記の図2のように排気弁開閉タイミングが所定タイミ
ングに固定される一方、吸気弁の開閉タイミングは、吸
気弁位相可変機構20の作動により、進角側の第1のタ
イミングIVT1と遅角側の第2のタイミングIVT2
とに変更可能とされ、上記吸気弁位相可変機構20およ
びインジェクタ15が制御手段としてのECU25で運
転状態に応じて制御されるが、この制御は図6のように
行なわれる。
【0041】すなわち、低速高負荷領域Aで吸気弁開閉
タイミングが第1のタイミングIVT1とされるととも
に吸気行程途中に燃料が供給されるように燃料供給タイ
ミングが制御され、また低速低負荷領域Bで吸気弁開閉
タイミングが第2のタイミングIVT2とされること
は、第1の実施例と同様である。高速高負荷領域Cで
は、吸気弁開閉タイミングが第1のタイミングIVT1
よりも遅くされ、第2のタイミングIVT2とされる。
【0042】当実施例によると、低速高負荷領域Aおよ
び低速低負荷領域Bでは第1の実施例と同様の作用が得
られ、高速高負荷領域Cではで次のような作用が得られ
る。すなわち、ターボ過給機30の場合にエンジン高速
域では過給圧の上昇が排圧の上昇と比べて小さいため、
開弁オーバラップ期間を大きくしても掃気作用はあまり
高められず、一方、高速高負荷領域Cでは吸気弁閉時期
を遅くする方が吸気行程終期に過給気流入が促進され
る。従って、高速高負荷領域Cで吸気弁開閉タイミング
が遅くされることにより吸気充填量が高められる。ただ
し、ターボ過給機を用いる場合も、高速高負荷領域Cに
おける吸気弁開閉タイミングは必ずしもこの例に限定さ
れるものではない。
【0043】図7は本発明の第3の実施例を示し、この
実施例では、吸気弁位相可変機構20に加え、これと同
様の構造で排気弁18の開閉タイミングの位相を変更す
る排気弁位相可変機構40が設けられている。そしてこ
の排気弁位相可変機構40も、制御手段としてのECU
25により制御されるようになっている。その他の構造
は第1の実施例と同様である。
【0044】上記吸気弁開閉タイミングおよび排気弁開
閉タイミングの変更は、図8および図9に示すように行
なわれる。すなわち、図8のように吸気弁17の開閉タ
イミングが進角側の第1のタイミングIVT1と遅角側
の第2のタイミングIVT2とに変更可能となるととも
に、排気弁18の開閉タイミングが進角側の第1のタイ
ミングEVT1と遅角側の第2のタイミングEVT2と
に変更可能となっている。上死点TDCまでのクランク
角で表した吸気弁開時期をθIO、下死点BDCからのク
ランク角で表した吸気弁閉時期をθIC、下死点BDCま
でのクランク角で表した排気弁開時期をθEO、上死点T
DCからのクランク角で表した排気弁閉時期をθECとし
て、上記各タイミングでのこれらの値の一例を、次に示
す。
【0045】吸気弁、第1のタイミングIVT1:θIO
=40°CA、θIC=30°CA 吸気弁、第2のタイミングIVT2:θIO=10°C
A、θIC=60°CA 排気弁、第1のタイミングEVT1:θEO=70°C
A、θEC=0°CA 排気弁、第2のタイミングEVT2:θEO=40°C
A、θEC=30°CA 上記ECU25による運転状態に応じた制御としては、
図9に示すように、低速高負荷領域Aでは吸気弁17が
第1のタイミングIVT1、排気弁18が第1のタイミ
ングEVT1とされ、低速低負荷領域Bでは吸気弁17
が第2のタイミングIVT2、排気弁18が第1のタイ
ミングEVT1とされ、高速高負荷領域Cでは吸気弁1
7が第2のタイミングIVT2、排気弁18が第2のタ
イミングEVT2とされる。なお、燃料供給タイミング
の制御は第1の実施例と同様に行なわれる。
【0046】この実施例によると、低速高負荷領域Aお
よび低速低負荷領域Bでの作用は第1の実施例と同様で
ある。また、高速高負荷領域Cでは、吸気弁17の開閉
タイミングが遅角されることで吸気弁閉時期が遅くさ
れ、かつ排気弁18の開閉タイミングが遅角されること
で開弁オーバラップ期間が大きくされることにより、吸
気行程終期の過給気流入促進作用と開弁オーバラップ期
間の掃気作用とがともに良好に得られ、充填量が高めら
れる。この実施例は、過給機にターボ過給機を用いる場
合にも適用できる。
【0047】図10は本発明の第4の実施例を示してい
る。この図において、エンジンの吸気通路に機械式過給
機またはターボ過給機等の過給機50が設けられるとと
もに、各気筒の燃焼室に第1吸気ポート51および第2
吸気ポート52が開口し、各吸気ポート51,52に、
後記第1タイミングで作動する第1吸気弁53および後
記第2タイミングで作動する第2吸気弁54がそれぞれ
設けられている。また、吸気通路下流側部分に、上記第
1吸気ポート51に連通する第1の吸気通路55と第2
吸気ポート52に連通する第2の吸気通路56とが形成
され、各吸気通路55,56にそれぞれ、アクチュエー
タ59,60により作動される開閉弁57,58が設け
られている。そして、ECU61により、上記アクチュ
エータ59,60を介して開閉弁57,58が制御され
るようになっている。
【0048】上記第1吸気弁53によって第1吸気ポー
ト51を開閉するタイミング(第1開閉タイミング)P
1、および上記第2吸気弁54によって第2吸気ポート
52を開閉するタイミング(第2開閉タイミング)P2
は、図11のように設定されている。すなわち、上記第
1開閉タイミングP1は、排気弁(バルブタイミングE
VT)との開弁オーバラップ期間が大きく、かつ吸気弁
閉時期が早くなるように比較的進角側に設定される。一
方、上記第2開閉タイミングP2は、第1開閉タイミン
グP1と比べて少なくとも開時期が遅くされ、図11の
例では開時期および閉時期がともに第1開閉タイミング
P1と比べて遅くなるように設定されている。
【0049】上記ECU61による運転状態に応じた開
閉弁57,58の制御としては、図12に示すように、
低速高負荷領域Aでは第1吸気通路55の開閉弁57が
開、第2吸気通路56の開閉弁58が閉とされ、低速低
負荷領域Bでは第1吸気通路55の開閉弁57が閉、第
2吸気通路56の開閉弁58が開とされ、また高速高負
荷領域Cでは両開閉弁57,58がともに開とされるよ
うになっている。なお、燃料供給タイミングの制御は第
1の実施例と同様に行なわれる。
【0050】この実施例によると、低速高負荷領域Aで
は、第1吸気通路55が開通されて第2吸気通路56が
遮断されることにより、上記第1タイミングP1が実質
的な吸気弁開閉タイミングとなり、また低速低負荷領域
Bでは、第1吸気通路55が遮断されて第2吸気通路5
6が開通されることにより、上記第2タイミングP2が
実質的な吸気弁開閉タイミングとなる。従って、低速高
負荷領域Aでの掃気および吹き返し防止、低速低負荷領
域Bでの排気ガス逆流防止等の作用が第1の実施例と同
様に得られる。また、高速高負荷領域Cでは、両吸気通
路55,56が開通され、高速域での充填量増大に有利
となる。
【0051】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、過給機付エン
ジンにおいて、吸気弁位相可変機構および燃料供給手段
を制御することにより、低速高負荷領域では開弁オーバ
ラップ期間が大きく、かつ吸気弁閉時期が早くなるよう
に吸気弁の開閉タイミングを進角させるとともに、吸気
行程途中に燃料供給を行なうようになっているため、低
速高負荷領域で、掃気作用を高めることと吸気の吹き返
しを防止することとにより充填量を増大して低速トルク
を高め、しかも燃料の吹き抜けを防止することができ
る。また、低速低負荷領域では開弁オーバラップ期間が
小さくなるように吸気弁の開閉タイミングを遅角させる
ことにより、燃焼安定性を確保することができる。
【0052】この発明において、上死点までのクランク
角で表した吸気弁開時期をθIO、下死点からのクランク
角で表した吸気弁閉時期をθICとして、低速高負荷領域
でθIO≧θICとなり、低速低負荷領域でθIO<θICとな
るようにしておくと(請求項2)、低速高負荷領域での
充填量増大などの効果を良好に発揮させることができ
る。
【0053】排気弁の開閉タイミングを固定とした場
合、低速高負荷領域でθIO≒θICとなるように設定して
おくと(請求項3)、吸気弁の開弁期間を比較的大きく
した場合でも上記のような効果を良好に発揮させること
ができる。
【0054】さらに、過給機が機械式過給機の場合に、
高速高負荷領域では吸気弁開閉タイミングを進角側にす
るように制御すると(請求項4)、高速高負荷領域でも
掃気作用を高めるのに有利となる。
【0055】また過給機がターボ過給機の場合に、高速
高負荷領域では吸気弁開閉タイミングを遅角させるよう
に制御すると(請求項5)、高速高負荷領域では吸気行
程終期の過給気流入促進の効果が得られる。
【0056】吸気弁の開弁期間が排気弁の開弁期間より
も大きくなっていると(請求項6)、高速トルクを高め
るのに有利としつつ、上記のような効果が得られる。
【0057】また、排気弁の開閉タイミングの位相も可
変とし、低速高負荷および低速低負荷の運転領域では排
気弁を可変範囲進角側の所定タイミングとしつつ上記の
ように吸気弁開閉タイミングを変化させ、高速高負荷の
運転領域では吸気弁の開閉タイミングを進角させるとと
もに排気弁の開閉タイミングも進角させることにより吸
・排気弁の開弁オーバラップ期間が大きく、かつ吸気弁
閉時期が遅い状態に制御するようになっていると(請求
項7)、高速高負荷域では掃気作用と吸気行程終期の過
給気流入促進作用とでより一層のトルクアップが可能と
なる。
【0058】また、請求項8に記載の発明は、排気弁と
の開弁オーバラップ期間が大きく、かつ閉時期が早い第
1開閉タイミングで作動する第1吸気弁と、上記第1開
閉タイミングと比べて少なくとも開時期が遅い第2開閉
タイミングで作動する第2吸気弁とを2つの吸気ポート
に設け、その各吸気ポートに通じる第1,第2吸気通路
にそれぞれ開閉弁を備え、低速高負荷領域では上記第1
吸気通路を開通させる状態に上記開閉弁を制御するとと
もに吸気行程中に燃料供給を行ない、低速低負荷領域で
は上記第1吸気通路を遮断して第2吸気通路を開通させ
るようにしているため、吸気弁位相可変機構を必要とせ
ずに上記のような効果を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のよる装置の全体構造を示す概略
図である。
【図2】第1の実施例のよる吸・排気弁の開閉タイミン
グを示す説明図である。
【図3】第1の実施例のよる運転領域に応じた制御状態
を示す説明図である。
【図4】吸気弁の開弁角と要求過給圧との関係を示す説
明図である。
【図5】第2の実施例のよる装置の概略図である。
【図6】第2の実施例のよる運転領域に応じた制御状態
を示す説明図である。
【図7】第3の実施例のよる装置の概略図である。
【図8】第3の実施例のよる吸・排気弁の開閉タイミン
グを示す説明図である。
【図9】第3の実施例のよる運転領域に応じた制御状態
を示す説明図である。
【図10】第4の実施例のよる装置の概略図である。
【図11】第4の実施例のよる吸・排気弁の開閉タイミ
ングを示す説明図である。
【図12】第4の実施例のよる運転領域に応じた制御状
態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 エンジン本体 10,30,50 過給機 20 吸気弁位相可変機構 25,61 ECU 40 排気弁位相可変機構 53 第1吸気弁 54 第2吸気弁 55 第1吸気通路 56 第2吸気通路 57,58 開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02D 13/02 H 7049−3G J 7049−3G

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機を備えたエンジンにおいて、吸気
    弁の開閉タイミングの位相を所定範囲で可変とする吸気
    弁位相可変機構と、エンジンに燃料を供給する燃料供給
    手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態検出手
    段と、この運転状態検出手段の出力に応じ、低速高負荷
    の運転領域では吸気弁の開閉タイミングを進角させるこ
    とにより吸・排気弁の開弁オーバラップ期間が大きく、
    かつ吸気弁閉時期が早い第1のバルブ作動状態に吸気弁
    位相可変機構を制御するとともに、吸気行程途中に燃料
    供給を行なうように上記燃料供給手段からの燃料供給の
    タイミングを制御し、一方、低速低負荷の運転領域では
    吸気弁の開閉タイミングを遅角させることにより上記第
    1のバルブ作動状態と比べて上記開弁オーバラップ期間
    が小さい第2のバルブ作動状態に吸気弁位相可変機構を
    制御する制御手段とを備えたことを特徴とする過給機付
    エンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 上死点までのクランク角で表した吸気弁
    開時期をθIO、下死点からのクランク角で表した吸気弁
    閉時期をθICとして、低速高負荷の運転領域で上記第1
    のバルブ作動状態にあるときにθIO≧θICとなり、低速
    低負荷の運転領域で上記第2のバルブ作動状態にあると
    きにθIO<θICとなるように設定した請求項1記載の過
    給機付エンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 排気弁の開閉タイミングは固定とし、吸
    気弁開閉タイミングは低速高負荷の運転領域で上記第1
    のバルブ作動状態にあるときにθIO≒θICとなるように
    設定した請求項2記載の過給機付エンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】 過給機が機械式過給機であり、上記制御
    手段が、高速高負荷の運転領域では上記第1のバルブ作
    動状態に吸気弁位相可変機構を制御するものである請求
    項3記載の過給機付エンジンの制御装置。
  5. 【請求項5】 過給機がターボ過給機であり、上記制御
    手段が、高速高負荷の運転領域では上記第1のバルブ作
    動状態よりも吸気弁開閉タイミングを遅角させるように
    吸気弁位相可変機構を制御するものである請求項3記載
    の過給機付エンジンの制御装置。
  6. 【請求項6】 吸気弁の開弁期間が排気弁の開弁期間よ
    りも大きい請求項1乃至5のいずれかに記載の過給機付
    エンジンの制御装置。
  7. 【請求項7】 吸気弁位相可変機構に対して独立に排気
    弁の開閉タイミングの位相を所定範囲で可変とする排気
    弁位相可変機構を備えるとともに、制御手段が、低速高
    負荷および低速低負荷の運転領域では排気弁を可変範囲
    進角側の所定タイミングとしつつ上記第1のバルブ作動
    状態および上記第2のバルブ作動状態とし、高速高負荷
    の運転領域では吸気弁の開閉タイミングを進角させると
    ともに排気弁の開閉タイミングも進角させることにより
    吸・排気弁の開弁オーバラップ期間が大きく、かつ吸気
    弁閉時期が遅い第3のバルブ作動状態とするように上記
    吸気弁位相可変機構および排気弁位相可変機構を制御す
    るものである請求項2記載の過給機付エンジンの制御装
    置。
  8. 【請求項8】 過給機を備えるとともに、第1吸気ポー
    トおよび第2吸気ポートが燃焼室に開口したエンジンに
    おいて、第1吸気ポートに設けられ、排気弁との開弁オ
    ーバラップ期間が比較的大きく、かつ閉時期が比較的早
    い所定の第1開閉タイミングで作動する第1吸気弁と、
    第2吸気ポートに設けられ、上記第1開閉タイミングと
    比べて少なくとも開時期が遅い第2開閉タイミングで作
    動する第2吸気弁と、第1吸気ポートに通じる第1吸気
    通路および第2吸気ポートに通じる第2吸気通路にそれ
    ぞれ設けられた開閉弁と、エンジンに燃料を供給する燃
    料供給手段と、エンジンの運転状態を検出する運転状態
    検出手段と、この運転状態検出手段の出力に応じ、低速
    高負荷の運転領域では上記第1吸気通路を開通させる状
    態に上記開閉弁を制御するとともに吸気行程途中に燃料
    供給を行なうように上記燃料供給手段からの燃料供給の
    タイミングを制御し、一方、低速低負荷の運転領域では
    上記第1吸気通路を遮断して第2吸気通路を開通させる
    状態に上記開閉弁を制御する制御手段とを備えたことを
    特徴とする過給機付エンジンの制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010185339A (ja) * 2009-02-12 2010-08-26 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置
US9194305B2 (en) 2013-10-14 2015-11-24 Hyundai Motor Company Engine having continuous variable timing device
JP2018096371A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 現代自動車株式会社Hyundai Motor Company エンジンシステム制御方法および装置
JP2020176596A (ja) * 2019-04-22 2020-10-29 マツダ株式会社 エンジンの制御装置および制御方法

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