JP3280758B2 - 機械式過給機付エンジンの吸気装置 - Google Patents

機械式過給機付エンジンの吸気装置

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JP3280758B2 JP16702693A JP16702693A JP3280758B2 JP 3280758 B2 JP3280758 B2 JP 3280758B2 JP 16702693 A JP16702693 A JP 16702693A JP 16702693 A JP16702693 A JP 16702693A JP 3280758 B2 JP3280758 B2 JP 3280758B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、機械式過給機付エンジ
ンの吸気装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】機械式過給機で吸入空気を加圧(過給)し
て吸気充填効率を高め、出力の向上を図るようにした機
械式過給機付エンジンは従来より知られている。しかし
ながら、このように機械式過給機で過給を行うと高負荷
時にノッキングが起こりやすくなるといった問題があ
る。このため、かかる従来の機械式過給機付エンジンで
は、高負荷時には点火時期をリタードさせて耐ノック性
を高めるなどといった対応がなされているが、点火時期
をリタードさせるとエンジン出力の低下を招くので、過
給による出力向上効果を目減りさせるとともに燃費性能
を低下させるといった問題が生じる。
【0003】そこで、機械式過給機と、吸気弁の閉弁タ
イミングを変化させることができる吸気弁開閉タイミン
グ可変手段(VVT)とを備えたエンジンにおいて、所定
の運転領域では過給圧を高めた上で吸気弁の閉弁タイミ
ングをクランク角でみて吸気行程下死点後の比較的遅い
時期に設定して吸気弁遅閉じ運転を行い、耐ノック性を
高めるようにしたものが提案されている(例えば、特開
昭63−239312号公報参照)。すなわち、過給圧
を高めた上で吸気弁遅閉じ運転を行うと、通常運転時に
比べて圧縮行程における有効圧縮比が小さくなるので、
燃焼室内の混合気の圧縮による温度上昇が小さくなり、
したがって点火時における混合気の温度が比較的低くな
り耐ノック性が高められることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、吸気弁
遅閉じ運転を行う場合は、中・高回転領域で吸気充填効
率が十分には高められないのでエンジン出力を十分に高
めることができなくなる。したがって、中・高回転領域
では吸気弁遅閉じによっては耐ノック性を高めることは
できないといった問題がある。
【0005】また、過給域では排気ガスの一部をEGR
ガスとして吸気通路に還流させ、燃焼温度を低下させて
耐ノック性を高めるとともにNOx発生量を低減するよ
うにした過給機付エンジンも提案されている(例えば、
特開昭60−237153号公報参照)。しかしなが
ら、吸気通路にEGRガスを導入すると、吸気充填効率
が低下するのでエンジン出力の低下を招くといった問題
がある。
【0006】ところで、機械式過給機付エンジンにおい
ては、エンジン回転数の上昇に伴って過給機の吐出圧
(過給圧)が上昇し、したがって吐出空気の温度(吐出温
度)が上昇することになるが、吐出温度が高くなりすぎ
ると熱膨張等により過給機の信頼性が損なわれるといっ
た問題がある。そこで、従来の機械式過給機付エンジン
では、吐出温度が所定の許容限界吐出温度に達したとき
には、過給機下流の加圧空気を過給機上流の吸気通路に
リリーフさせて、吐出温度を許容限界吐出温度以下に保
持するようにしている。しかしながら、このように加圧
空気をリリーフさせると過給機での動力損失を増加させ
るとともに、エンジン出力を十分には高めることができ
なくなるといった問題がある。
【0007】さらに、機械式過給機付エンジンでは排気
温度(排気ガスの温度)が高くなる傾向が強いが、排気温
度が高くなりすぎると排気管あるいは触媒コンバータの
信頼性が損なわれるので、従来の機械式過給機付エンジ
ンでは、排気温度が所定の許容限界排気温度に達したと
きには空燃比をリッチ側に変更して排気温度を低下させ
るようにしている。しかしながら、このようにすると燃
費性能が低下するといった問題がある。
【0008】したがって、機械式過給機付エンジンにお
いては、吸気弁の開閉タイミング、過給圧、EGR、空
燃比等を総合的に考察した上で、全運転領域で耐ノック
性を高めつつエンジン出力を十分に高めることができ、
かつ燃費性能を高めることができ、さらに過給機吐出温
度及び排気温度を許容限界内に保持することができる最
も合理的なシステムの開発が求められている。
【0009】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであって、全運転領域でノッキングの
発生を防止しつつエンジン出力を十分に高めることがで
き、燃費性能を高めることができ、かつ過給機吐出温度
及び排気温度を許容限界内に保持することができる機械
式過給機付エンジンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達するた
め、第1の発明は、機械式過給機と、吸気弁の閉弁タイ
ミングを変化させることができる吸気弁開閉タイミング
可変手段と、少なくとも機械式過給機によって過給が行
われる運転領域では運転状態に応じて、吸気弁がクラン
ク角でみて吸気行程下死点後の比較的遅いタイミングで
閉じられるように吸気弁開閉タイミング可変手段を制御
してエンジンに吸気弁遅閉じ運転を行わせる吸気弁開閉
タイミング制御手段とが設けられている機械式過給機付
エンジンの吸気装置において、吸気弁開閉タイミング制
御手段が、所定の低速領域ではエンジンに吸気弁遅閉じ
運転を行わせる一方、該低速領域からエンジン回転数が
上昇して機械式過給機の吐出温度が所定の許容限界吐出
温度まで上昇したときには、吸気弁が吸気弁遅閉じ運転
の場合よりも早いタイミングで閉じられるように吸気弁
開閉タイミング可変手段を制御してエンジンに吸気弁早
閉じ運転を行わせるようになっており、かつ、上記低速
領域からエンジン回転数が上昇して排気温度が所定の許
容限界排気温度まで上昇したときにはEGR率を高める
EGR制御手段が設けられていることを特徴とする機械
式過給機付エンジンの吸気装置を提供する。なお、ここ
で吸気弁早閉じ運転とは、吸気弁の閉弁タイミングが吸
気弁遅閉じ運転の場合よりも早いという趣旨であって、
普通のエンジンの吸気弁の閉弁タイミングに比べて早い
という趣旨ではない。
【0011】第2の発明は、第1の発明にかかる機械式
過給機付エンジンの吸気装置において、吸気弁開閉タイ
ミング制御手段によって吸気弁早閉じ運転が行われた
後、さらにエンジン回転数が上昇して機械式過給機の吐
出温度が上記許容限界吐出温度まで上昇したときには機
械式過給機下流の加圧空気を機械式過給機上流の吸気通
路にリリーフさせる過給制御手段と、EGR制御手段に
よってEGR率が高められた後、さらにエンジン回転数
が上昇して排気温度が上記許容限界排気温度まで上昇し
たときには空燃比をリッチ側に変更する空燃比制御手段
とが設けられていることを特徴とする機械式過給機付エ
ンジンの吸気装置を提供する。
【0012】第3の発明は、第1又は第2の発明にかか
る機械式過給機付エンジンの吸気装置において、機械式
過給機付エンジンが燃料としてレギュラーガソリンを用
いるようになっていることを特徴とする機械式過給機付
エンジンの吸気装置を提供する。
【0013】第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれ
か1つにかかる機械式過給機付エンジンの吸気装置にお
いて、EGR制御手段が、上記所定の低速領域ではEG
Rを供給せず、該低速領域からエンジン回転数が上昇し
て排気温度が上記許容限界排気温度まで上昇したときか
らEGRを供給するようになっていることを特徴とする
機械式過給機付エンジンの吸気装置を提供する。
【0014】第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれ
か1つにかかる機械式過給機付エンジンの吸気装置にお
いて、EGR制御手段が、エンジン回転数が高いときほ
どEGR率を高めるようになっていることを特徴とする
機械式過給機付エンジンの吸気装置を提供する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を具体的に説明する。
図1と図2とに示すように、第1〜第6気筒#1〜#6
を備えた6気筒V形エンジンVEにおいては、第1バン
クP側に第1,第3,第5気筒#1,#3,#5が配置さ
れ、第2バンクQ側に第2,第4,第6気筒#2,#4,#
6が配置されている。ここで、各気筒#1〜#6は、#
1→#2→#3→#4→#5→#6の順に点火されるよ
うになっている。したがって、第1バンクP側の各気筒
#1,#3,#5は互いに吸気行程が重複せず、また第2
バンクQ側の各気筒#2,#4,#6もまた互いに吸気行
程が重複しない。なお、以下では便宜上、エンジン本体
近傍においては、エンジンVEの長手方向(図1では左
右方向)にみて第5気筒#5側を「左」といい、第1気筒
#1側を「右」ということにする。
【0016】各気筒#1〜#6においては、夫々、第
1,第2吸気弁1a,1bが開かれたときに第1,第2吸気
ポート2a,2bから燃焼室3内に混合気が吸入され、こ
の混合気がピストン(図示せず)で圧縮された後点火プラ
グ(図示せず)で着火・燃焼させられ、排気弁(図示せず)
が開かれたときに燃焼ガス(排気ガス)が排気ポート4に
排出されるようになっている。ここで、第1,第2吸気
ポート2a,2bに臨んで夫々、ポート内の吸入空気中に
燃料を噴射して混合気を形成する第1,第2燃料噴射弁
5a,5bが設けられている。なお、図1中の第3〜第6
気筒#3〜#6については、第1,第2気筒#1,#2と
同一構成であるので紙面の都合上個々の部材への付番を
省略している。
【0017】詳しくは図示していないが、各気筒#1〜
#6の第1,第2燃料噴射弁5a,5bの燃料噴射量は、
夫々コントロールユニット10によって制御されるよう
になっている。すなわち、コントロールユニット10は
各気筒#1〜#6の混合気の空燃比を自在に変化させる
ことができるようになっている。
【0018】そして、第1,第2バンクP,Qにおいて
はいずれも、各気筒#1〜#6の第1,第2吸気弁1a,
1bが夫々、吸気弁用カムシャフト7に取り付けられた
第1,第2吸気弁用カム6a,6bによって、後で説明する
ように所定のタイミングで開閉されるようになってい
る。ここで、第1,第2バンクP,Qの各吸気弁用カムシ
ャフト7の左端部には夫々カムシャフトプーリ8が取り
付けられている。そして、図示していないが、両カムシ
ャフトプーリ8,8と、クランク軸に取り付けられたク
ランク軸プーリとにまたがって1本のタイミングベルト
が巻きかけられ、両吸気弁用カムシャフト7,7はクラ
ンク軸によって、該クランク軸と同期して回転駆動され
るようになっている。
【0019】ここで、両吸気弁用カムシャフト7,7に
対して夫々、これらの回転位相を変えて第1,第2吸気
弁1a,1bの開閉タイミングを変化させることができる
吸気弁開閉タイミング可変手段9(以下、これを便宜上
VVT9と略称する)が設けられ、これらのVVT9は
夫々コントロールユニット10によって制御されるよう
になっている。なお、VVT9は、第1,第2吸気弁1
a,1bの開閉タイミングを進角方向又は遅角方向にずら
せるだけであるので、開閉タイミングを変化させた場合
でも開弁期間(クランク角でみて)は変化しない。
【0020】図示していないが、排気弁もまた吸気弁1
a,1bとほぼ同様の機構により、後で説明するように所
定のタイミングで開閉されるようになっている。ただ
し、排気弁に対してはVVTは設けられていないので、
排気弁の開閉タイミングは固定されている。
【0021】エンジンVEの各気筒#1〜#6に燃料燃
焼用の空気を供給するために共通吸気通路12が設けら
れ、この共通吸気通路12には吸入空気の流れ方向にみ
て上流側から順に、吸入空気中のダストを除去するエア
クリーナ13と、吸入空気量を検出するエアフローセン
サ14と、アクセルペダル(図示せず)と連動して開閉さ
れるスロットル弁15と、クランク軸(図示せず)によっ
て駆動される機械式過給機16(スーパーチャージャ)
と、該機械式過給機16によって断熱圧縮されて温度が
上昇した吸入空気を冷却するインタクーラ17とが介設
されている。
【0022】そして、スロットル弁15より下流側にお
いて、共通吸気通路12の、機械式過給機16より上流
側の部分とインタクーラ17より下流側の部分とを連通
させるバイパス吸気通路18が設けられ、このバイパス
吸気通路18に、コントロールユニット10からの信号
に従ってアクチュエータ19によって開閉されるリリー
フバルブ20が介設されている。ここで、エンジン回転
数の上昇に伴って機械式過給機16から吐出される空気
の温度(吐出温度)が所定の許容限界吐出温度に近づく
と、後で説明するように、アクチュエータ19によって
リリーフバルブ20が開かれてインタクーラ下流の吸入
空気が過給機上流にリリーフされ、吐出温度が許容限界
吐出温度以下に保持されるようになっている。ここで、
許容限界吐出温度は、機械式過給機16の温度がこれ以
上になると、熱膨張等によりその信頼性が損なわれる限
界となる値に設定されている。
【0023】共通吸気通路12は、インタクーラ17よ
り下流側で第1分岐吸気通路21と第2分岐吸気通路2
2とに分岐し、第1分岐吸気通路21の下流端は第1バ
ンクP用の第1サージタンク23に接続され、第2分岐
吸気通路22の下流端は第2バンクQ用の第2サージタ
ンク24に接続されている。ここで、第1サージタンク
23の左端部と第2サージタンク24の左端部とを連通
させる第1連通路25が設けられ、この第1連通路25
にはこれを開閉する連通路開閉弁26が介設されてい
る。また、第1サージタンク23の右端部と第2サージ
タンク24の右端部とを連通させる第2連通路27が設
けられ、この第2連通路27にはこれを開閉する2つの
連通路シャッタ弁28a,28bが介設されている。
【0024】これらの第1,第2連通路25,27、連通
路開閉弁26及び連通路シャッタ弁28a,28bは、エ
ンジン回転数に応じて共鳴効果ないしは慣性効果を有効
に利用して、吸気充填効率を高めるために設けられてい
る。すなわち、低回転時には連通路開閉弁26と連通路
シャッタ弁28a,28bとを閉じて、共通吸気通路12
から第1,第2分岐吸気通路21,22への分岐部を圧力
波反転部とする共鳴効果を利用して吸気充填効率を高
め、中回転時には連通路シャッタ弁28a,28bのみを
開いて第2連通路27の中央部を圧力波反転部とする共
鳴効果を利用して吸気充填効率を高め、高回転時には連
通路開閉弁26と連通路シャッタ弁28a,28bとを開
き慣性効果を利用して吸気充填効率を高めるようにして
いる。
【0025】そして、第1サージタンク23には第1,
第3,第5気筒#1,#3,#5用の3組の第1,第2独立
吸気通路29a,29bの上流端が接続され、これらの第
1,第2独立吸気通路29a,29bの下流端は夫々対応す
る気筒の第1,第2吸気ポート2a,2bに接続されてい
る。他方、第2サージタンク24には第2,第4,第6気
筒#2,#4,#6用の3組の第1,第2独立吸気通路2
9a,29bの上流端が接続され、これらの第1,第2独立
吸気通路29a,29bの下流端は夫々対応する気筒の第
1,第2吸気ポート2a,2bに接続されている。ここで、
各気筒#1〜#6の第2独立吸気通路29bには夫々、
低負荷時には閉じられ燃焼室3内にスワールを生成して
混合気の燃焼性を高める吸気通路開閉弁30が設けられ
ている。なお、第1吸気ポート2aはタンジェンシャル
タイプあるいはヘリカルタイプのスワールポートとされ
ている。
【0026】各気筒#1〜#6の第1,第2燃料噴射弁
5a,5bに、燃料の気化・霧化を促進するためのアシス
トエアを供給するアシストエア供給通路31が設けら
れ、このアシストエア供給通路31の上流端は、スロッ
トル弁15より上流側の共通吸気通路12に開口してい
る。そして、アシストエア供給通路31には三方弁であ
るアシストエアコントロールバルブ32が介設され、こ
のアシストエアコントロールバルブ32の第3の端子に
は、上流端が機械式過給機16より下流側の共通吸気通
路12に開口するアシストエア導入通路33が接続され
ている。ここで、アシストエアコントロールバルブ32
は、過給時には加圧された吸入空気をアシストエアとし
てアシスアシストエア導入通路33を通して導入する一
方、非過給時にはアシストエア供給通路31を通して大
気圧の吸入空気をアシストエアとして導入するようにな
っている。
【0027】そして、アシストエア供給通路31は途中
で第1,第2分岐アシストエア供給通路31a,31bに分
岐し、第1分岐アシストエア通路31aを通して第1バ
ンクP側の各燃料噴射弁5a,5bにアシストエアが供給
される一方、第2分岐アシストエア供給通路31bを通
して第2バンクQ側の各燃料噴射弁5a,5bにアシスト
エアが供給されるようになっている。なお、第1,第2
分岐アシストエア供給通路31a,31bには夫々逆止弁
34,35が介設されている。
【0028】各気筒#1〜#6の燃焼室3から排気ポー
ト4に排出された排気ガスは、排気通路36を通して大
気中に排出されるようになっている。なお、排気通路3
6には排気ガスを浄化するための触媒コンバータ37が
介設されている。
【0029】排気温度を低下させて耐ノック性を高める
(ノッキングの発生を抑制する)とともにNOx発生量を
低減するために、排気ガスの一部をEGRガスとして吸
気系に還流させるEGRシステムが設けられている。具
体的には、非過給時において触媒コンバータ37より上
流側の排気通路36内の排気ガスをEGRガスとしてイ
ンタクーラ17より下流側の共通吸気通路12に還流さ
せる第1EGR通路38が設けられ、この第1EGR通
路38にはEGR量を調節するための第1EGR弁39
が介設されている。
【0030】さらに、過給時に触媒コンバータ37より
下流側の排気通路36内の排気ガスをEGRガスとし
て、機械式過給機16より上流側の共通吸気通路12に
還流させる第2EGR通路41が設けられている。そし
て、この第2EGR通路41には、EGRガス流れ方向
にみて上流側から順に、EGRガス中のカーボンを除去
するカーボントラップ51と、EGRガスを冷却するE
GRクーラ52と、EGRガス量(EGR率)を調節する
第2EGR弁42とが介設されている。ここで、第2E
GR弁42は、後で説明するように、コントロールユニ
ット10から印加される信号に従って、吸入空気量に対
するEGRガスの添加率すなわちEGR率を自在に変化
させることができるようになっている。なお、第2EG
R弁42が吸気系へのEGRガスの供給を停止させるこ
とができるのはもちろんである。
【0031】コントロールユニット10は、マイクロコ
ンピュータからなる、特許請求の範囲に記載された「吸
気弁開閉タイミング制御手段」と「EGR制御手段」と「過
給制御手段」と「空燃比制御手段」とを含むエンジンVE
の総合的な制御装置であって、エアフローセンサ14に
よって検出される吸入空気量、第1吸気温センサ45に
よって検出される吸入空気温度、スロットルセンサ46
によって検出されるスロットル開度(エンジン負荷)、第
2吸気温センサ47によって検出される過給機下流の吸
入空気温度すなわち過給機16から吐出される加圧空気
の温度(以下、これを便宜上S/C吐出温度という)、第
3,第4吸気温センサ48,49によって検出されるイン
タクーラ下流の吸入空気温度、回転数センサ(図示せず)
によって検出されるエンジン回転数、排気温度センサ
(図示せず)によって検出される排気温度等の各種情報を
制御情報として、エンジンVEの種々の制御を行うよう
になっている。
【0032】しかしながら、コントロールユニット10
による一般的なエンジン制御はよく知られた普通の制御
手法で行われまた本願発明の要旨とするところでもない
のでその説明を省略し、以下では適宜図1、図2を参照
しつつ本願発明の要旨にかかわる、吸気弁開閉タイミン
グ制御とEGR制御と過給制御と空燃比制御とについて
のみ説明する。すなわち、エンジンVEにおいて、コン
トロールユニット10は、エンジン回転数とS/C吐出
温度と排気温度とに基づいて、吸気弁1a,1bの開閉タ
イミングとEGR率と加圧空気リリーフ量と空燃比とを
好ましく制御し、全運転領域でノッキングの発生を防止
しつつエンジン出力と燃費性能とを高め、かつS/C吐
出温度と排気温度とを許容限界内に保持するようになっ
ている。
【0033】具体的には、次のような手法で第1,第2
燃料噴射弁5a,5bと、VVT9と、リリーフバルブ2
0と、第2EGR弁42とが制御される。 (1)少なくとも過給機16によって過給が行われる運転
領域(過給領域)において、低速領域ではVVT9によっ
て第1,第2吸気弁1a,1bが、クランク角でみて吸気行
程下死点後の比較的遅いタイミング(例えば、吸気行程
下死点後60°C.A.)で閉じられ、吸気弁遅閉じ運転が
行われる。このとき、有効圧縮比が小さくなるが、この
分過給圧が高くなり吸気充填効率は十分に確保される。
このとき、燃焼室3内の混合気の有効圧縮比が小さくな
るので、混合気の圧縮による温度上昇が小さくなる。こ
のため、点火時における混合気の温度が比較的低くな
り、耐ノック性が高められる。なお、かかる吸気弁遅閉
じ運転によりポンピングロスが低減されるので燃費性能
も高められる。この場合、吸気系にEGRガスを供給し
てもしなくてもどちらでもよいが、EGRガスを供給す
る場合は、新気吸入量の減少をできるだけ小さくするた
め、EGRガス量ないしはEGR率を小さくするのが好
ましい。なお、過給圧の上昇に伴ってS/C吐出温度も
上昇することになるが、この低速領域ではもともと過給
圧が低いので、S/C吐出温度が許容限界吐出温度に達
するおそれはない。
【0034】(2)かかる低速領域での運転時にエンジン
回転数が次第に上昇してゆくとこれに伴って排気温度が
上昇してゆくことになるが、排気温度が所定の許容限界
排気温度まで上昇したときには、第2EGR弁42の開
度を大きくすることによってEGR率が所定量だけステ
ップ状に高められる。なお、前記の(1)の状態のときに
吸気系にEGRガスを供給していない場合は、この時点
からEGRガスの供給が開始されることになる。このよ
うにEGR率を高めると燃焼室3内の混合気の燃焼温度
が低下するので排気温度も低下し、排気温度が許容限界
排気温度以下に保持される。したがって、燃費性能の低
下を招くことなく排気温度を許容限界排気温度以下に保
持することができ、排気通路36あるいは触媒コンバー
タ37の信頼性が高められる。また、EGR率の上昇に
より耐ノック性が高められる。この場合、EGR率がス
テップ状に高められた後は、エンジン回転数の上昇に伴
ってEGR率を次第に増加させるのが好ましい。なお、
排気温度が許容限界排気温度に近づく領域からEGR率
を増加させるようにしてもよい。このように、EGR率
をエンジン回転数に応じて増加させることによって排気
温度の上昇を一層有効に抑制することができる。
【0035】(3)また、低速領域での運転時にエンジン
回転数が次第に上昇してゆくとこれに伴って過給圧が上
昇し、S/C吐出温度が上昇するが、S/C吐出温度が
所定の許容限界吐出温度まで上昇したときには、VVT
9によって第1,第2吸気弁1a,1bが吸気弁遅閉じ運転
の場合よりも早いタイミング(例えば、吸気行程下死点
後30°C.A.)で閉じられ、吸気弁早閉じ運転が行われ
る。このとき、有効圧縮比が大きくなるので、この分過
給圧が低くなり、S/C吐出温度が低下する。したがっ
て、S/C吐出温度が許容限界吐出温度以下に保持され
る。この場合、ノッキングの抑制は、EGRによる燃焼
温度の低下と、吸気弁と排気弁との間の開弁オーバラッ
プの増加とによって行われることになる。なお、ここで
「吸気弁早閉じ運転」とは、吸気弁遅閉じ運転の場合より
も早いタイミングで吸気弁1a,1bが閉じられるという
趣旨であって、従来の普通のエンジンよりも早いタイミ
ングで吸気弁が閉じられるという趣旨ではない。
【0036】(4)上記の(2)の状態からさらにエンジン
回転数が上昇して、排気温度が再び許容限界排気温度ま
で上昇したときには、第1,第2燃料噴射弁5a,5bの燃
料噴射量を増加させることによって、空燃比がリッチ側
に変更される。これによって、排気温度が低下させら
れ、許容限界排気温度以下に保持される。このように、
まずEGR率を高めることによって排気温度を低下さ
せ、EGR率を高めることによっては排気温度をもはや
許容限界排気温度以下に保持することができない状態に
なったときにはじめて空燃比をリッチ側に変更するよう
にしているので、不必要な空燃比のリッチ化が避けら
れ、燃費性能が高められる。
【0037】(5)上記の(3)の状態からさらにエンジン
回転数が上昇して、S/C吐出温度が再び許容限界吐出
温度まで上昇したときには、リリーフバルブ20を開く
ことによって、インタクーラ下流の加圧空気がバイパス
吸気通路18を通して過給機上流の共通吸気通路12に
リリーフさせられる。これによって、過給圧が低下させ
られ、S/C吐出温度が許容限界吐出温度以下に保持さ
れる。このように、まず吸気弁早閉じ運転を行うことに
よってS/C吐出温度を低下させ、吸気弁早閉じ運転に
よってはS/C吐出温度をもはや許容限界吐出温度以下
に保持することができない状態になったときにはじめて
加圧空気のリリーフを行うようにしているので、過給機
16の能力を広い運転領域で最大限に利用することがで
き、エンジン出力を十分に高めることができる。
【0038】以下、図3を参照しつつ、燃料としてレギ
ュラーガソリンを用いた場合について、エンジン回転数
が極低速領域(ほぼアイドル領域)から次第に上昇してゆ
くときに上記制御が行われた場合の、排気温度及びS/
C吐出温度の変化特性等を説明する。図3において、T
1とT2とは夫々許容限界排気温度と許容限界吐出温度と
を示し、G1(実線)はS/C吐出温度のエンジン回転数
に対する変化特性を示し、H1(実線)は排気温度のエン
ジン回転数に対する変化特性を示している。また、G2
は吸気弁遅閉じでEGR率を高めた場合のS/C吐出温
度のエンジン回転数に対する変化特性を示し、G3は吸
気弁遅閉じでEGR率を高めない場合のS/C吐出温度
のエンジン回転数に対する特性を示し、G4は吸気弁早
閉じでEGR率を高めた場合のS/C吐出温度のエンジ
ン回転数に対する特性を示している。さらに、H2は吸
気弁早閉じでEGR率を高めた場合の排気温度のエンジ
ン回転数に対する変化特性を示し、H3は吸気弁遅閉じ
でEGR率を高めた場合の排気温度のエンジン回転数に
対する特性を示し、H4は吸気弁遅閉じでEGR率を高
めない場合の排気温度のエンジン回転数に対する特性を
示している。
【0039】図3に示すように、極低速領域において吸
気弁遅閉じ運転が行われ、かつEGR率が高められてい
ない(EGR率=0の場合を含む)状態からエンジン回転
数が次第に上昇してゆくと、これに伴って排気温度とS
/C吐出温度とがともに上昇してゆくが、エンジン回転
数がN1に達した時点でまず排気温度が許容限界排気温
度T1に達する。このように、まず排気温度が許容限界
に達するのは、燃料として耐ノック性が比較的低いレギ
ュラーガソリンが用いられているので、点火時期が比較
的リタード側にセットされ、このため混合気が後燃え状
態となり、排気温度が高くなる傾向が強いからである。
なお、エンジン回転数がN1以下の領域では吸気弁遅閉
じ運転が行われているので、耐ノック性が高められ、ノ
ッキングの発生が有効に防止される。
【0040】エンジン回転数がN1に達した時点でEG
R率がステップ状に高められ、排気温度は急低下する。
この場合、EGR率が高められた分だけ新気吸入量が減
少することになるので、これを補うために過給圧がやや
高められ、これによってS/C吐出温度がやや上昇す
る。なお、エンジン回転数がN1〜N2の領域では吸気弁
遅閉じ運転が行われ、かつEGR率が高められるので、
耐ノック性が一層高められ、ノッキングの発生が一層有
効に防止される。
【0041】この状態からさらにエンジン回転数が上昇
してゆくと、エンジン回転数がN2に達した時点でS/
C吐出温度が許容限界吐出温度T2に達し、この時点で
吸気弁早閉じ運転に切り替えられ、これによって過給圧
が低下してS/C吐出温度が急低下する。このとき排気
温度が若干上昇する。なお、エンジン回転数がN2〜N3
の領域では、EGRガスによってノッキングの発生が防
止される。この場合、吸気弁を早閉じにすることによっ
て、吸気弁と排気弁との間の開弁オーバラップが大きく
なるので燃焼室3内の掃気性が高められ、これによって
も耐ノック性が高められる。また、この領域ではS/C
吐出温度には余裕があるのでEGR量を多くして耐ノッ
ク性を高めるのが好ましい。
【0042】さらにエンジン回転数が上昇してゆくと、
エンジン回転数がN3に達した時点で排気温度が再び許
容限界排気温度T1に達し、この時点で空燃比がリッチ
側に変更される。なお、空燃比は、排気温度がT1を超
えないように好ましく調整されるので、エンジン回転数
がN3よりも高いときには排気温度がほぼT1に保持され
る。このように、空燃比のリッチ化が高回転領域で行わ
れるので、燃費性能が高められる。
【0043】さらにエンジン回転数が上昇してゆくと、
エンジン回転数がN4に達した時点でS/C吐出温度が
再び許容限界吐出温度T2に達し、この時点でインタク
ーラ下流の加圧空気が過給機上流の共通吸気通路12に
リリーフされる。ここで、加圧空気のリリーフ量は、S
/C吐出温度がT2を超えないように好ましく調整され
るので、エンジン回転数がN4よりも高いときにはS/
C吐出温度はちょうどT2に保持される。このように、
加圧空気のリリーフが高回転領域で行われるので、過給
機16の性能を広い運転領域で最大限に発揮させること
ができ、エンジン出力が高められる。
【0044】このようにして、全運転領域でノッキング
の発生を防止しつつエンジン出力を高めることができ、
かつ燃費性能を高めることができ、さらに排気温度とS
/C吐出温度とを許容限界内に保持することができる。
【0045】
【発明の作用・効果】第1の発明によれば、低速領域で
は吸気弁遅閉じ運転が行われるので、燃焼室内の混合気
の有効圧縮比が小さくなり、混合気の圧縮による温度上
昇が小さくなる。このため、点火時における混合気の温
度が比較的低くなり、耐ノック性が高められ、ノッキン
グの発生が防止される。そして、この状態からエンジン
回転数が上昇して排気温度が所定の許容限界排気温度ま
で上昇したときにはEGR率が高められるので、排気温
度が低下して許容限界排気温度以下に保持される。した
がって、燃費性能の低下を招くことなく排気温度を許容
限界内に保持することができ、排気系の信頼性を高める
ことができる。また、エンジン回転数が上昇して過給機
の吐出温度が所定の許容限界吐出温度まで上昇したとき
には吸気弁早閉じ運転が行われるので、有効圧縮比が大
きくなりこの分過給圧が低くなり、吐出温度が低下して
許容限界吐出温度以下に保持される。したがって、過給
機の能力を最大限に発揮させつつ吐出温度を許容限界内
に保持することができ、エンジン出力を高めることがで
きる。
【0046】第2の発明によれば、基本的には第1の発
明と同様の作用・効果が得られる。さらに、エンジン回
転数が上昇して排気温度が再び許容限界排気温度まで上
昇したときには空燃比がリッチ側に変更され、これによ
って排気温度が低下させられ許容限界排気温度以下に保
持される。したがって、まずEGR率を高めることによ
って排気温度を低下させ、これによって排気温度を許容
限界内に保持することができない状態になったときには
じめて空燃比をリッチ側に変更するようにしているの
で、不必要な空燃比のリッチ化が避けられ燃費性能が高
められる。また、エンジン回転数が上昇して吐出温度が
再び許容限界吐出温度まで上昇したときには過給機下流
の加圧空気が過給機上流の吸気通路にリリーフさせら
れ、これによって過給圧が低下させられ吐出温度が許容
限界吐出温度以下に保持される。したがって、まず吸気
弁早閉じ運転を行うことによって吐出温度を低下させ、
これによって吐出温度を許容限界内に保持することがで
きない状態になったときにはじめて加圧空気をリリーフ
させるようにしているので、過給機の能力を広い運転領
域で最大限に利用することができエンジン出力を高める
ことができる。
【0047】第3の発明によれば、基本的には第1又は
第2の発明と同様の作用・効果が得られる。さらに、燃
料として比較的耐ノック性の低いレギュラーガソリンが
用いられているので、排気温度が比較的高くなる。この
ため、低速領域からエンジン回転数が上昇した場合、ま
ず排気温度が許容限界排気温度に達し、この後で吐出温
度が許容限界吐出温度に達することになる。したがっ
て、吐出温度が許容限界吐出温度に達して吸気弁早閉じ
運転が行われる際には、すでにEGR率が高められてい
るので、これによって耐ノック性が十分に高められノッ
キングの発生が防止される。なお、燃料としてハイオク
ガソリンを用いるなどして、吐出温度の方が先に許容限
界に達した場合は、この時点から排気温度が許容限界に
達するまでの間はEGR率が高められないので、耐ノッ
ク性が若干低下することになる。
【0048】第4の発明によれば、基本的には第1〜第
3の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、低速領域では吸気系へのEGRガスの供給
が停止されるので、新気吸入量が多くなりエンジン出力
が高められる。
【0049】第5の発明によれば、基本的には第1〜第
4の発明のいずれか1つと同様の作用・効果が得られ
る。さらに、エンジン回転数の上昇に伴ってEGR率が
高められるので、排気温度の上昇が有効に抑制される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる吸気装置を備えた機械式過給
機付エンジンのエンジン本体まわりのシステム構成図で
ある。
【図2】 図1に示すエンジンの吸気系統のシステム構
成図である。
【図3】 図1に示すエンジンにおける、過給機吐出温
度及び排気温度の、エンジン回転数に対する特性を示す
図である。
【符号の説明】
VE…エンジン #1〜#6…第1〜第6気筒 1a,1b…第1,第2吸気弁 5a,5b…第1,第2燃料噴射弁 9…吸気弁開閉タイミング可変手段 10…コントロールユニット 16…機械式過給機 20…リリーフバルブ 42…第2EGR弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02D 21/08 311 F02D 21/08 311B 23/00 23/00 K 41/02 330 41/02 330D 330E 41/04 330 41/04 330M 43/00 301 43/00 301H 301N 301Z F02M 25/07 570 F02M 25/07 570P (72)発明者 上杉 達也 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−59975(JP,A) 特開 平3−74560(JP,A) 特開 昭62−240427(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 13/02 F01L 1/34 F02B 29/08 F02B 33/00 F02D 21/08 F02D 23/00 F02D 41/02 F02D 41/04 F02D 43/00 F02M 25/07

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械式過給機と、吸気弁の閉弁タイミン
    グを変化させることができる吸気弁開閉タイミング可変
    手段と、少なくとも機械式過給機によって過給が行われ
    る運転領域では運転状態に応じて、吸気弁がクランク角
    でみて吸気行程下死点後の比較的遅いタイミングで閉じ
    られるように吸気弁開閉タイミング可変手段を制御して
    エンジンに吸気弁遅閉じ運転を行わせる吸気弁開閉タイ
    ミング制御手段とが設けられている機械式過給機付エン
    ジンの吸気装置において、 吸気弁開閉タイミング制御手段が、所定の低速領域では
    エンジンに吸気弁遅閉じ運転を行わせる一方、該低速領
    域からエンジン回転数が上昇して機械式過給機の吐出温
    度が所定の許容限界吐出温度まで上昇したときには、吸
    気弁が吸気弁遅閉じ運転の場合よりも早いタイミングで
    閉じられるように吸気弁開閉タイミング可変手段を制御
    してエンジンに吸気弁早閉じ運転を行わせるようになっ
    ており、 かつ、上記低速領域からエンジン回転数が上昇して排気
    温度が所定の許容限界排気温度まで上昇したときにはE
    GR率を高めるEGR制御手段が設けられていることを
    特徴とする機械式過給機付エンジンの吸気装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された機械式過給機付エ
    ンジンの吸気装置において、 吸気弁開閉タイミング制御手段によって吸気弁早閉じ運
    転が行われた後、さらにエンジン回転数が上昇して機械
    式過給機の吐出温度が上記許容限界吐出温度まで上昇し
    たときには機械式過給機下流の加圧空気を機械式過給機
    上流の吸気通路にリリーフさせる過給制御手段と、 EGR制御手段によってEGR率が高められた後、さら
    にエンジン回転数が上昇して排気温度が上記許容限界排
    気温度まで上昇したときには空燃比をリッチ側に変更す
    る空燃比制御手段とが設けられていることを特徴とする
    機械式過給機付エンジンの吸気装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載された機械
    式過給機付エンジンの吸気装置において、 機械式過給機付エンジンが燃料としてレギュラーガソリ
    ンを用いるようになっていることを特徴とする機械式過
    給機付エンジンの吸気装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれか1つに記
    載された機械式過給機付エンジンの吸気装置において、 EGR制御手段が、上記所定の低速領域ではEGRを供
    給せず、該低速領域からエンジン回転数が上昇して排気
    温度が上記許容限界排気温度まで上昇したときからEG
    Rを供給するようになっていることを特徴とする機械式
    過給機付エンジンの吸気装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記
    載された機械式過給機付エンジンの吸気装置において、 EGR制御手段が、エンジン回転数が高いときほどEG
    R率を高めるようになっていることを特徴とする機械式
    過給機付エンジンの吸気装置。
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