JPH10274070A - 機械式過給機付筒内噴射式エンジン - Google Patents

機械式過給機付筒内噴射式エンジン

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JPH10274070A
JPH10274070A JP9078237A JP7823797A JPH10274070A JP H10274070 A JPH10274070 A JP H10274070A JP 9078237 A JP9078237 A JP 9078237A JP 7823797 A JP7823797 A JP 7823797A JP H10274070 A JPH10274070 A JP H10274070A
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air
supercharger
injection
fuel
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潤三 佐々木
Takayuki Kuwabara
孝之 桑原
Keiji Araki
啓二 荒木
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  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成層燃焼よる燃費改善効果を高め、かつ、成
層燃焼時及び均一燃焼時の燃焼性を良好に保ちつつ、過
給機停止状態から過給機駆動時への切替わり、及び成層
燃焼から均一燃焼への切替わりが行われるときのトルク
ショックを防止する。 【解決手段】 機械式過給機付筒内噴射式エンジンにお
いて、成層燃焼状態と均一燃焼状態とに切替える噴射形
態切替手段41と、低負荷側で過給機停止状態、高負荷
側で過給機作動状態とするように電磁クラッチ23を制
御するクラッチ制御手段42と、上記成層燃焼状態とす
る運転領域と過給機停止状態とする運転領域とを一致さ
せるように設定する運転領域設定手段43と、過給機停
止状態から過給機駆動状態へ切替わったときに、燃料噴
射形態の切替わりと同時に、燃料噴射量を増加させるこ
とにより空燃比を所定量だけリッチ方向に変更する空燃
比変更手段44とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの燃焼室
内に直接燃料を噴射するインジェクタを備えるととも
に、吸気通路に機械式過給機を設けた機械式過給機付筒
内噴射式エンジンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平4−362221号
公報に示されるように、燃焼室内に直接燃料を噴射する
インジェクタを備え、低負荷時には上記インジェクタか
ら圧縮行程で燃料を噴射することにより点火プラグ周り
に燃料を偏在させる成層燃焼状態とし、高負荷時には上
記インジェクタから吸気行程で燃料を噴射することによ
り燃焼室全体に燃料を拡散させる均一燃焼状態とするよ
うに燃料噴射形態を切替える筒内噴射式エンジンが知ら
れている。
【0003】このエンジンにおいては、成層燃焼時に空
燃比が例えば40程度というような大幅なリーン状態と
される一方、均一燃焼時にはリーン状態にするとしても
失火限界があるため空燃比が例えば20程度までとされ
るが、成層燃焼から均一燃焼への切替わり時に空燃比が
急変するとトルク変動によるショックが生じる。
【0004】このような問題の対策として、上記公報に
示されているエンジンでは、成層燃焼から均一燃焼への
移行の際、ある程度の時間だけ成層燃焼状態を持続しつ
つその間に徐々に吸入空気量を減少させることで空燃比
を次第にリッチ方向に変化させて、均一燃焼時の空燃比
に達してから均一燃焼状態に切替えるようにするととも
に、成層燃焼状態で徐々に空燃比をリッチ方向に変化さ
せている期間に燃焼性悪化を補うべく燃料噴射量を補正
するようにしている。なお、公報に示されているエンジ
ンでは吸気通路に過給機を設けるとともに、過給機バイ
パス通路及びスロットルバイパス通路に弁を設け、上記
のように成層燃焼状態を持続しつつその間に徐々に吸入
空気量を減少させるときに上記各弁を制御するようにし
ている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に示されてい
るエンジンでは、成層燃焼が行われる領域から均一燃焼
が行われる領域へ運転状態が移行するときに、均一燃焼
への切替の前に成層燃焼状態で空燃比をリッチ方向に変
化させるようにしているため、成層燃焼による燃費改善
の効果が低減される。
【0006】また、機械式過給機付エンジンでは、過給
を要しない低負荷低回転時に過給機駆動抵抗による出力
ロスが生じることを避けるため、機械式過給機に対して
電磁クラッチを設け、低負荷低回転時には電磁クラッチ
をOFFとすることで過給機を停止させるようにしたも
のが一般に知られているが、このようにする場合、電磁
クラッチがOFFの過給機停止状態から電磁クラッチが
ONの過給機駆動状態に切替わったとき、過給機駆動抵
抗によるトルクダウンが生じるといった問題がある。
【0007】本発明は、このような事情に鑑み、成層燃
焼よる燃費改善効果を高め、かつ、成層燃焼時及び均一
燃焼時の燃焼性を良好に保ちつつ、過給機停止状態から
過給機駆動時への切替わり、及び成層燃焼から均一燃焼
への切替わりが行われるときのトルクショックを防止す
ることができる機械式過給機付筒内噴射式エンジンを提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、エンジンの燃
焼室内に直接燃料を噴射するインジェクタと、低負荷域
では燃焼室全体の空燃比を理論空燃比よりもリーンとし
つつ成層燃焼状態とし、高負荷域では均一燃焼状態とす
るように上記インジェクタからの燃料噴射形態を切替え
る噴射形態切替手段とを備えるとともに、吸気通路に機
械式過給機を設けた機械式過給機付筒内噴射式エンジン
において、機械式過給機を駆動状態と停止状態とに切替
えるクラッチ手段と、低負荷側で過給機停止状態、高負
荷側で過給機作動状態とするようにクラッチ手段を制御
するクラッチ制御手段と、上記成層燃焼状態とする運転
領域と過給機停止状態とする運転領域とを一致させるよ
うに設定する運転領域設定手段と、過給機停止状態から
過給機駆動状態へ切替わったときに、上記成層燃焼状態
から均一燃焼状態への燃料噴射形態の切替わりと同時
に、燃料噴射量を増加させることにより空燃比を所定量
だけリッチ方向に変更する空燃比変更手段とを設けたも
のである。
【0009】この構成によると、低負荷側の運転領域で
は成層燃焼が行われるとともに過給機停止状態とされる
ことで充分に燃費が改善され、高負荷側の運転領域では
均一燃焼が行われるとともに過給機作動状態とされるこ
とにより高負荷時の燃焼性、出力性能等が良好とされ
る。また、上記過給機停止状態から過給機駆動状態への
切替わりと成層燃焼状態から均一燃焼状態への切替わり
とが同時に行われ、その切替わり時に、燃料噴射量の増
量によって空燃比がリッチ方向に変更されることによ
り、過給機駆動抵抗によるトルク低下が補われ、トルク
ショックが低減される。
【0010】この発明において、上記インジェクタから
圧縮行程で燃料を噴射することによって成層燃焼状態と
する一方、上記インジェクタから噴射燃料の全部もしく
は一部を吸気行程で噴射することによって均一燃焼状態
とするようにし、この均一燃焼状態とする運転領域のう
ちの低負荷側では空燃比を理論空燃比よりもリーンとす
ると、過給機が駆動されるとともに均一燃焼が行われる
運転領域でも、燃費が改善される。
【0011】とくに、過給機停止状態から過給機駆動状
態へ切替わったときに、空燃比を理論空燃比よりもリー
ンで、かつ、切替わり前の空燃比に対して段差をもった
所定空燃比まで変化させるように空燃比変更手段を構成
すると、均一燃焼が行われる運転領域での燃焼性及び燃
費が改善され、かつ、切替わり時のトルクショックが低
減される。過給機停止状態から過給機駆動状態へ切替わ
ったときの空燃比は16〜20の範囲内とすることが望
ましい。
【0012】また、上記成層燃焼状態から均一燃焼状態
への切替わり時に一時的に燃料噴射量の増量によって空
燃比をリッチ方向に変化させるように空燃比変更手段を
構成てもよい。
【0013】均一燃焼状態とする運転領域のうちで成層
燃焼状態とする運転領域に隣接する所定運転領域では上
記インジェクタからの燃料噴射を吸気行程と圧縮行程と
に分けて行なう分割噴射とし、この所定運転領域よりも
高負荷側では上記インジェクタからの燃料噴射を吸気行
程のみで行なう吸気行程噴射とするように燃料噴射形態
切替手段を構成するとともに、過給機停止状態から過給
機駆動状態へ切替わったときに、圧縮行程噴射による成
層燃焼状態から上記分割噴射への切替わりと同時に、イ
ンジェクタからの総燃料噴射量を増加させることにより
空燃比を所定量だけリッチ方向に変更するように空燃比
変更手段を構成することが好ましい。
【0014】このようにすると、高負荷側への運転状態
の変化に伴い、圧縮行程噴射による成層燃焼状態から上
記分割噴射、吸気行程噴射へ段階的に燃焼形態が変化
し、燃焼形態の大幅な変化が避けられ、かつ、過給機停
止状態から過給機駆動状態への切替わり時のトルクショ
ックが防止される。
【0015】この場合、圧縮行程噴射による成層燃焼状
態から上記分割噴射への切替わり時に、圧縮行程での噴
射による噴射量は一定に保ちつつ吸気行程での噴射を加
えることにより、空燃比をリッチ方向に変更するように
すれば、制御が容易になる。
【0016】また、圧縮行程噴射による成層燃焼状態か
ら上記分割噴射への切替わり時に、空燃比を理論空燃比
よりもリーンで、かつ、切替わり前の空燃比に対して段
差をもった所定空燃比まで変化させ、かつ、これより高
負荷側で、空燃比を上記所定空燃比よりもリッチとする
ように上記空燃比変更手段を構成すると、上記分割噴射
が行われる運転領域等でも燃費が改善される。
【0017】上記分割噴射が行われる運転領域と上記吸
気行程噴射が行われる運転領域のうちの低負荷側の領域
とにわたる範囲で、過給機からエンジンの燃焼室に吸気
が過給されるとともに空燃比が理論空燃比よりもリーン
となる過給リーン状態とすると、比較的高負荷側までリ
ーン状態が保たれて、燃費改善の効果が高められる。
【0018】また、機械式過給機をバイパスする過給機
バイパス通路と、この過給機バイパス通路に介設された
開度変更可能なバイパス開閉弁とを備えるとともに、少
なくとも上記分割噴射が行われる運転領域で上記バイパ
ス開閉弁を負荷が高くなるにつれて開度が小さくなるよ
うに制御する弁制御手段を設けておくと、上記分割噴射
が行われる運転領域等で過給量が適切に調節される。
【0019】また、機械式過給機をバイパスする過給機
バイパス通路と、この過給機バイパス通路に介設された
開度変更可能なバイパス開閉弁とを備えるとともに、均
一燃焼状態とされる運転領域内の所定負荷までは負荷が
高くなるにつれて上記バイパス開閉弁の開度を次第に小
さくし、かつ、理論空燃比よりもリーンな一定空燃比を
保つように燃料噴射量を制御するとともに、所定負荷以
上では上記流量調節弁を全閉にした全過給状態で負荷が
高くなるにつれ燃料噴射量を増加させるようにすること
が好ましい。
【0020】このようにすると、比較的高負荷側まで過
給リーン状態とされて、燃費が改善される。
【0021】また、理論空燃比よりもリーンな空燃比の
ときに排気ガス中のNOxを吸着して、理論空燃比もし
くはそれよりリッチな空燃比となったときにNOxを還
元、除去するようになっている触媒を排気通路に装備し
ている場合には、上記成層燃焼状態から均一燃焼状態へ
の切替わり時に一時的に空燃比が理論空燃比もしくはそ
れよりリッチとなる程度まで燃料噴射量を増量するよう
に空燃比変更手段を構成することが好ましい。
【0022】このようにすると、上記切替わり時のトル
クショックが低減されるとともに、触媒の浄化性能が良
くなる。
【0023】なお、過給機駆動状態から過給機停止状態
への切替わり時には空燃比を徐々に変化させるようにす
ればよい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態の一例を図面
に基づいて説明する。
【0025】図1は本発明の一実施形態による機械式過
給機付筒内噴射式エンジンを概略的に示したものであ
る。この図において、エンジン本体1は複数の気筒2を
有し、その各気筒2には、そのシリンダボアに挿入され
たピストン3の上方に燃焼室4が形成されており、この
燃焼室4には吸気ポート5及び排気ポート6が開口して
いる。上記吸気ポート5及び各排気ポート6は、吸気弁
7及び排気弁8によってそれぞれ開閉されるようになっ
ている。
【0026】上記燃焼室4の中央部には点火プラグ9が
配設され、そのプラグ先端が燃焼室4内に臨んでいる。
また、燃焼室4内には側方からインジェクタ10の先端
部が臨み、このインジェクタ10から燃焼室4内に直接
燃料が噴射されるようになっている。
【0027】上記エンジン本体1に対し、吸気通路11
及び排気通路12が配設され、吸気通路11の下流端側
が吸気ポート5に連通するとともに、排気通路12の上
流端側が排気ポート6に連通している。上記吸気通路1
1は、上流側の共通吸気通路13と、その下流に設けら
れたサージタンク14と、このサージタンク14から気
筒別に分岐した独立吸気通路15とを有している。上記
共通吸気通路13には、エアクリーナ16、吸入空気量
を検出するエアフローメータ17、スロットル弁駆動用
モータ19により駆動されるスロットル弁18が設けら
れるとともに、スロットル弁18の下流にリショルム型
の機械式過給機20が設けられ、さらにこの機械式過給
機20の下流にインタークーラ21が設けられている。
【0028】上記機械式過給機20は、エンジン出力軸
によりベルト伝動機構22を介して駆動されるようにな
っている。上記ベルト伝動機構22のプーリと機械式過
給機20との間には、機械式過給機20への駆動力の伝
達を断続する電磁クラッチ23が設けられている。
【0029】さらに吸気通路11には、機械式過給機2
0をバイパスする過給機バイパス通路24が設けられて
いる。この過給機バイパス通路24は、一端がスロット
ル弁18と機械式過給機20との間の共通吸気通路13
に接続されるとともに、他端がインタークーラ21の下
流の吸気通路11に接続されており、この過給機バイパ
ス通路24の途中にバイパス開閉弁(ABV)25が設
けられている。このバイパス開閉弁25は、開閉弁駆動
モータ26により駆動されるようになっている。
【0030】上記スロットル弁駆動モータ19及び開閉
弁駆動モータ26はステップモータからなり、これらの
モータ19,26と上記電磁クラッチ23が制御ユニッ
ト(ECU)40により制御される。また、インジェク
タ10からの燃料噴射時期及び噴射量も制御ユニット4
0により運転状態に応じて制御される。この制御ユニッ
ト40には、アクセルペダルの踏込量を検出するアクセ
ルセンサ27及びエンジン回転数を検出する回転数セン
サ28からの各検出信号が入力されるようになってい
る。
【0031】また、上記排気通路12には、排気ガス浄
化用の触媒装置30が配設されている。この触媒装置3
0は、排気ガス中のHC、CO、NOx等を浄化するも
ので、望ましくは、空燃比が理論空燃比よりもリーンな
状態にあるリーン運転時でもNOx浄化性能を有するよ
うな触媒が用いられる。
【0032】図2は、図1中に示した制御ユニット40
の構成を示す機能ブロック図である。この図において制
御ユニット40は、噴射形態切替手段41、クラッチ制
御手段42、運転領域設定手段43、空燃比変更手段4
4及び弁制御手段45を含んでいる。
【0033】上記噴射形態切替手段41は、上記インジ
ェクタ10からの燃料噴射の形態を切替えることによ
り、噴射燃料を点火プラグ9付近に偏在させる成層燃焼
状態と噴射燃料を燃焼室全体に拡散させる均一燃焼状態
とに変更し得るようになっている。すなわち、成層燃焼
状態とするときは上記インジェクタ10から圧縮行程で
燃料を噴射させ、均一燃焼状態とするときは上記インジ
ェクタ10から噴射燃料の全部または一部を吸気行程で
噴射させる。そして、後述の図3(a)に示すような領
域設定に基づき、運転状態に応じた噴射形態の切替制御
を行なうようになっている。なお、当明細書では、燃料
を吸気行程と圧縮行程とに分けてインジェクタ10から
噴射する分割噴射により弱成層となる状態も均一燃焼状
態の中に含ませている。
【0034】上記クラッチ制御手段42は、上記電磁ク
ラッチ23のON,OFFを制御することにより過給機
駆動状態と過給機停止状態の切替を行なうもので、後述
の図3(b)に示すような領域設定に基づき、運転状態
に応じた電磁クラッチ23のの制御を行なうようになっ
ている。
【0035】上記運転領域設定手段43は、運転状態に
応じた噴射形態切替の制御と電磁クラッチ23の制御と
について予め設定された運転領域のマップを記憶するメ
モリを有しており、この運転領域設定手段43におい
て、上記成層燃焼状態とする運転領域と過給機停止状態
とする運転領域とが一致するように設定されている。
【0036】具体的には図3(a)(b)に示すように
運転領域のマップが設定されており、この図では縦軸を
負荷(例えば平均有効圧力Pe)、横軸をエンジン回転
数Neとして示している。すなわち、電磁クラッチ23
の制御のための領域設定としては、図3(b)に示すよ
うに、所定負荷P1以下で且つ所定回転数N1以下の低
負荷低回転領域AがクラッチOFFの領域とされ、上記
所定負荷P1より高負荷側及び上記所定回転数N1より
高回転側の領域BがクラッチONの領域とされる。
【0037】噴射形態切替の制御のための領域設定とし
ては、図3(a)に示すように、低負荷低回転領域が成
層燃焼領域とされ、この成層燃焼領域が上記クラッチO
FFの領域と一致し、つまり所定負荷P1以下で且つ所
定回転数N1以下の領域Aとされている。そして、上記
クラッチONの領域と一致する領域、つまり所定負荷P
1より高負荷側及び上記所定回転数N1より高回転側の
領域Bが均一燃焼領域とされている。また、当実施形態
では、均一燃焼領域Bのうち、成層燃焼領域Aに隣接す
る領域B1が分割噴射を行なう領域とされ、それ以外の
領域B2が吸気行程噴射を行なう領域とされている。P
2,N2は分割噴射を行なう領域B1と吸気行程噴射を
行なう領域B2との境界となる負荷及びエンジン回転数
である。
【0038】また、上記空燃比変更手段44は、過給機
停止状態から過給機駆動状態へ切替わったときに、上記
成層燃焼状態から均一燃焼状態への燃料噴射形態の切替
わりと同時に、インジェクタ10からの燃料噴射量を増
加させることにより空燃比を所定量だけリッチ方向に変
更するようになっている。
【0039】なお、運転状態に応じた空燃比制御の好ま
しい例として、成層燃焼領域Aでは、低負荷域でもスロ
ットル弁18の開度を比較的大きくして吸気量を多くし
つつ空燃比を理論空燃比と比べて大幅にリーン(例えば
40程度)とし、均一燃焼領域Bのうちで分割噴射が行
われる領域B1では、成層燃焼領域Aと比べてリッチ
で、かつ理論空燃比と比べてリーンな所定空燃比(例え
ば17〜20程度)とし、吸気行程噴射が行われる領域
B2のうちの低負荷、低回転側領域でも理論空燃比より
はリーンな空燃比(λ>1)とする。そして、負荷及び
回転数が高くなるにつれて空燃比をリッチ側に変化さ
せ、所定の高負荷域及び高回転域では理論空燃比または
これよりリッチな空燃比(λ≦1)とする。P3,N3
はλ>1の領域とλ≦1の領域との境界となる負荷及び
エンジン回転数である。
【0040】当実施形態ではこのような空燃比制御を基
本として、圧縮行程噴射による成層燃焼状態から上記分
割噴射への切替わり時に、空燃比を理論空燃比よりもリ
ーンで、かつ、切替わり前の空燃比に対して段差をもっ
た所定空燃比まで変化させるように、燃料噴射量を制御
している。
【0041】また、上記弁制御手段45は、上記所定負
荷P1以下の低負荷領域ではバイパス開閉弁25を全開
状態とし、所定負荷P1より高負荷側の上記分割噴射が
行われる運転領域で負荷が高くなるにつれてバイパス開
閉弁25の開度を小さくし、均一燃焼領域のうちでも特
に高負荷側でバイパス開閉弁25を全閉とするように、
開閉弁駆動モータ26を介してバイパス開閉弁25を制
御するようになっている。
【0042】以上のような当実施形態の機械式過給機付
筒内噴射式エンジンの動作を、図4を参照しつつ説明す
る。
【0043】低負荷低回転の領域Aでは、電磁クラッチ
23がOFFとされることにより機械式過給機20が停
止状態とされるとともに、上記インジェクタ10から圧
縮行程で燃料が噴射されることにより成層燃焼が行わ
れ、空燃比は例えば40程度のリーンとなるように吸入
空気量及びインジェクタ10からの燃料噴射量がコント
ロールされる。そして、負荷が上昇するにつれて負荷に
見合うように次第に燃料噴射量が増加するが、所定負荷
P1に達するまではスロットル弁18の調整等で大幅な
リーン状態が保たれつつ成層燃焼が行われる。これによ
り、燃焼効率が高められるとともにポンピングロスが低
減され、燃費が改善される。
【0044】エンジン負荷が所定負荷P1を越えると、
電磁クラッチ23がONに切替わって機械式過給機20
が駆動状態になるとともに、圧縮行程噴射による成層燃
焼から均一燃焼へ燃料噴射形態が切替えられ、当実施形
態では分割噴射による弱成層状態へ切替えられる。これ
と同時に、インジェクタ10からの燃料噴射量の増量に
より空燃比が所定量の段差をもってリッチ方向に変更さ
れる。これにより、電磁クラッチ23の切替わりや燃料
噴射形態の切替わりに起因したトルク変動が是正され
る。
【0045】すなわち、電磁クラッチ23がOFFの過
給機停止状態から電磁クラッチ23がONの過給機駆動
状態に切替わると、機械式過給機20の駆動による抵抗
がエンジンに作用するためにエンジンのトルクが低下す
る。また、燃料噴射形態が成層燃焼状態から均一燃焼状
態に切替わると、燃焼効率の変化等がトルク変動を招く
要因となるとともに、成層燃焼状態では空燃比を40程
度の大幅なリーン状態とし得るのに対して均一燃焼状態
では17〜20程度がリーン限界となって、これらの間
で切替えを行なうと空燃比の急変によってもトルク変動
を招き、これを避けるため成層燃焼状態にある間に徐々
に吸入空気量を減少させることで17〜20程度まで空
燃比をリッチ化してから均一燃焼状態に移行させるよう
にすると、燃費等の面で不利となる。
【0046】これに対して当実施形態では、上記過給機
停止状態から過給機駆動状態への切替わりと成層燃焼状
態から均一燃焼状態への切替わりとが同時に行われ、そ
の切替わり時に、成層燃焼時の大幅なリーン空燃比から
均一燃焼時のリーン限界を越えない空燃比(17〜20
程度)にまで、噴射量の増量により空燃比がリッチ方向
に急変されることにより、その空燃比のリッチ化による
トルクアップと過給機駆動状態への切替わりによるトル
クダウンとが相殺され、トルク変動が抑制される。そし
て、切替わり直前までは成層燃焼時の大幅なリーン状態
が維持されるので、徐々に空燃比をリッチ化してから均
一燃焼状態に移行するような場合と比べ、燃費も改善さ
れる。
【0047】上記所定負荷P1での燃焼形態の切替わり
として、当実施形態では成層燃焼状態から分割噴射によ
る弱成層状態に切替えられる。この際、圧縮行程での噴
射による噴射量は切替わり前の成層燃焼時と同等とされ
つつ、燃料の増量分ΔQが吸気行程での噴射を追加する
ことにより得られるようにすればよい。このようにすれ
ば、上記切替わり時の噴射形態の変更と燃料噴射量の増
量のための制御が容易になる。
【0048】そして、燃焼形態は負荷の上昇に応じて成
層燃焼状態から分割噴射による弱成層状態を経て吸気行
程噴射による均一燃焼状態に移行するようになっている
ので、燃焼形態が大きく急変することがなく、燃焼形態
切替わり時の燃焼性の悪化が抑制される。
【0049】上記所定負荷P1を越えて負荷が上昇する
と、弱成層状態とされる領域を含む均一燃焼領域内の低
負荷側の領域では、負荷が高くなるにつれて燃料噴射量
が増加されるとともにバイパス開閉弁25の開度が次第
に小さくされて過給空気量が増加されることで空燃比が
リーンに保たれ、バイパス開閉弁25が全閉となって最
大過給状態に達した後は、負荷に応じた燃料の増加によ
り空燃比が次第にリッチ方向に変化する。このように均
一燃焼領域でも、過給を利用して可能な限り高負荷側ま
でリーン状態とされることにより燃費が改善されるとと
もに、出力性能も満足される。
【0050】一方、高負荷側から負荷が低下していくと
き、上記所定負荷P1以下になると電磁クラッチ23が
ONからOFFに切替わるとともに、分割噴射による弱
成層状態から圧縮行程噴射による成層燃焼状態に燃料噴
射形態が切替わる。この場合、過給機の抵抗は減少し、
トルクショックを与えるようなことはないので、空燃比
は二点鎖線で示すように徐々にリーン側に変更されるよ
うにしておけばよい。
【0051】図5は、空燃比変更手段44による制御の
別の実施形態を示している。この実施例形態でも、燃料
噴射形態の切替制御のためのマップ及び電磁クラッチ2
3の切替制御のためのマップは図3(a)(b)のよう
に設定され、電磁クラッチ23がOFFの過給機停止状
態とされる運転領域と成層燃焼が行われる運転領域とが
一致しており、電磁クラッチ23がOFFからONに切
替わるとき、これと同時に成層燃焼状態から均一燃焼状
態(分割噴射による弱成層状態)への切替えが行われ
る。この切替わり時に、燃料の増量によって空燃比が一
時的にリッチ方向に変更され、その後は、バイパス開閉
弁25の開度が小さくされて過給量が増加されることで
均一燃焼時の適度のリーン空燃比(17〜20程度)と
される。
【0052】とくに、排気通路12に設けられている触
媒装置30が、理論空燃比よりもリーンな空燃比のとき
に排気ガス中のNOxを吸着して理論空燃比もしくはそ
れよりリッチな空燃比となったときにHC、COとの反
応でNOxを還元、除去するようになっている吸着型N
Ox触媒を用いたものである場合、上記切替わり時に、
一時的に空燃比が理論空燃比もしくはそれよりリッチな
空燃比(λ≦1)まで変更される。
【0053】この実施形態の装置によるっても、電磁ク
ラッチ23のOFFからONへの切替わり及び成層燃焼
状態から均一燃焼状態への切替えが行われるときに、過
給機駆動抵抗の増大によるトルク低下が燃料増量による
空燃比のリッチ化により補われる。さらに、触媒装置3
0に上記吸着型NOx触媒が用いられている場合、リー
ン状態が長時間続くとNOx吸着量が飽和して浄化能力
が低下するが、上記切替わり時に、一時的に空燃比が一
時的にλ≦1まで変更されると、このときに上記触媒に
吸着されたNOxが還元、除去されるので、触媒のNO
x浄化能力を回復させることができる。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明は、機械式過給機付
筒内噴射式エンジンにおいて、低負荷側で過給機停止状
態、高負荷側で過給機作動状態とするように制御する一
方、運転状態に応じて成層燃焼状態と均一燃焼状態とに
切替えるようにするとともに、成層燃焼状態とする運転
領域と過給機停止状態とする運転領域とを一致させ、か
つ、過給機停止状態から過給機駆動状態への切替わり時
に、上記成層燃焼状態から均一燃焼状態への切替わりと
同時に燃料噴射量の増加により空燃比を所定量だけリッ
チ方向に変更するようにしているため、成層燃焼等によ
る燃費改善効果を高めるとともに成層燃焼時と均一燃焼
時とにおける燃焼性向上を図りつつ、上記切替わり時の
トルクショックを防止することができる。
【0055】とくに、均一燃焼状態とする運転領域のう
ちの低負荷側では空燃比を理論空燃比よりもリーンと
し、過給機停止状態から過給機駆動状態へ切替わったと
きに、空燃比を理論空燃比よりもリーンで、かつ、切替
わり前の空燃比に対して段差をもった所定空燃比まで変
化させるようにすると、燃費改善等の効果を高め、か
つ、効果的に上記切替わり時のトルクショックを防止す
ることができる。
【0056】また、成層燃焼状態から均一燃焼状態への
切替わり時に一時的に燃料噴射量の増量によって空燃比
をリッチ方向に変化させるようにしてもトルクショック
防止等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による機械式過給機付筒内
噴射式エンジンの全体図である。
【図2】制御ユニットの機能ブロック図である。
【図3】(a)は燃料噴射形態の制御のための運転領域
のマップを示す図、(b)は過給機の駆動、停止の制御
のための運転領域のマップを示す図である。
【図4】エンジン負荷に応じた電磁クラッチ、バイパス
開閉弁、空燃比及び燃料噴射量の変化を示す図である。
【図5】別の実施形態による空燃比変化を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 エンジン本体 4 燃焼室 9 点火プラグ 10 インジェクタ 15 吸気通路 20 機械式過給機 23 電磁クラッチ 24 過給機バイパス通路 25 バイパス開閉弁 30 触媒装置 40 制御ユニット 41 噴射形態切替手段 42 クラッチ制御手段 43 運転領域設定手段 44 空燃比変更手段 45 弁制御手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02B 33/00 F02B 33/00 F E 39/12 39/12 F02D 23/02 F02D 23/02 K 41/04 330 41/04 330J 330B 335 335C 41/34 41/34 E H 43/00 301 43/00 301R 301H 301J

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの燃焼室内に直接燃料を噴射す
    るインジェクタと、低負荷域では燃焼室全体の空燃比を
    理論空燃比よりもリーンとしつつ成層燃焼状態とし、高
    負荷域では均一燃焼状態とするように上記インジェクタ
    からの燃料噴射形態を切替える噴射形態切替手段とを備
    えるとともに、吸気通路に機械式過給機を設けた機械式
    過給機付筒内噴射式エンジンにおいて、機械式過給機を
    駆動状態と停止状態とに切替えるクラッチ手段と、低負
    荷側で過給機停止状態、高負荷側で過給機作動状態とす
    るようにクラッチ手段を制御するクラッチ制御手段と、
    上記成層燃焼状態とする運転領域と過給機停止状態とす
    る運転領域とを一致させるように設定する運転領域設定
    手段と、過給機停止状態から過給機駆動状態へ切替わっ
    たときに、上記成層燃焼状態から均一燃焼状態への燃料
    噴射形態の切替わりと同時に、燃料噴射量を増加させる
    ことにより空燃比を所定量だけリッチ方向に変更する空
    燃比変更手段とを設けたことを特徴とする機械式過給機
    付筒内噴射式エンジン。
  2. 【請求項2】 上記インジェクタから圧縮行程で燃料を
    噴射することによって成層燃焼状態とする一方、上記イ
    ンジェクタから噴射燃料の全部もしくは一部を吸気行程
    で噴射することによって均一燃焼状態とするようにし、
    この均一燃焼状態とする運転領域のうちの低負荷側では
    空燃比を理論空燃比よりもリーンとすることを特徴とす
    る請求項1記載の機械式過給機付筒内噴射式エンジン。
  3. 【請求項3】 過給機停止状態から過給機駆動状態へ切
    替わったときに、空燃比を理論空燃比よりもリーンで、
    かつ、切替わり前の空燃比に対して段差をもった所定空
    燃比まで変化させるように空燃比変更手段を構成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の機械式過給機付筒内噴射
    式エンジン。
  4. 【請求項4】 過給機停止状態から過給機駆動状態へ切
    替わったときの空燃比を16〜20の範囲内としたこと
    を特徴とする請求項3記載の機械式過給機付筒内噴射式
    エンジン。
  5. 【請求項5】 上記成層燃焼状態から均一燃焼状態への
    切替わり時に一時的に燃料噴射量の増量によって空燃比
    をリッチ方向に変化させるように空燃比変更手段を構成
    したことを特徴とする請求項2記載の機械式過給機付筒
    内噴射式エンジン。
  6. 【請求項6】 均一燃焼状態とする運転領域のうちで成
    層燃焼状態とする運転領域に隣接する所定運転領域では
    上記インジェクタからの燃料噴射を吸気行程と圧縮行程
    とに分けて行なう分割噴射とし、この所定運転領域より
    も高負荷側では上記インジェクタからの燃料噴射を吸気
    行程のみで行なう吸気行程噴射とするように燃料噴射形
    態切替手段を構成するとともに、過給機停止状態から過
    給機駆動状態へ切替わったときに、圧縮行程噴射による
    成層燃焼状態から上記分割噴射への切替わりと同時に、
    インジェクタからの総燃料噴射量を増加させることによ
    り空燃比を所定量だけリッチ方向に変更するように空燃
    比変更手段を構成したことを特徴とする請求項1〜5の
    いずれかに記載の機械式過給機付筒内噴射式エンジン。
  7. 【請求項7】 圧縮行程噴射による成層燃焼状態から上
    記分割噴射への切替わり時に、圧縮行程での噴射による
    噴射量は一定に保ちつつ吸気行程での噴射を加えること
    により、空燃比をリッチ方向に変更するようにしたこと
    を特徴とする請求項6記載の機械式過給機付筒内噴射式
    エンジン。
  8. 【請求項8】 圧縮行程噴射による成層燃焼状態から上
    記分割噴射への切替わり時に、空燃比を理論空燃比より
    もリーンで、かつ、切替わり前の空燃比に対して段差を
    もった所定空燃比まで変化させ、かつ、これより高負荷
    側で、空燃比を上記所定空燃比よりもリッチとするよう
    に上記空燃比変更手段を構成したことを特徴とする請求
    項6または7記載の機械式過給機付筒内噴射式エンジ
    ン。
  9. 【請求項9】 上記分割噴射が行われる運転領域と上記
    吸気行程噴射が行われる運転領域のうちの低負荷側の領
    域とにわたる範囲で、過給機からエンジンの燃焼室に吸
    気が過給されるとともに空燃比が理論空燃比よりもリー
    ンとなる過給リーン状態としたことを特徴とする請求項
    8記載の機械式過給機付筒内噴射式エンジン。
  10. 【請求項10】 機械式過給機をバイパスする過給機バ
    イパス通路と、この過給機バイパス通路に介設された開
    度変更可能なバイパス開閉弁とを備えるとともに、少な
    くとも上記分割噴射が行われる運転領域で上記バイパス
    開閉弁を負荷が高くなるにつれて開度が小さくなるよう
    に制御する弁制御手段を設けたことを特徴とする請求項
    6〜9のいずれかに記載の機械式過給機付筒内噴射式エ
    ンジン。
  11. 【請求項11】 機械式過給機をバイパスする過給機バ
    イパス通路と、この過給機バイパス通路に介設された開
    度変更可能なバイパス開閉弁とを備えるとともに、均一
    燃焼状態とされる運転領域内の所定負荷までは負荷が高
    くなるにつれて上記バイパス開閉弁の開度を次第に小さ
    くし、かつ、理論空燃比よりもリーンな一定空燃比を保
    つように燃料噴射量を制御するとともに、所定負荷以上
    では上記流量調節弁を全閉にした全過給状態で負荷が高
    くなるにつれ燃料噴射量を増加させるようにしたことを
    特徴とする請求項2記載の機械式過給機付筒内噴射式エ
    ンジン。
  12. 【請求項12】 理論空燃比よりもリーンな空燃比のと
    きに排気ガス中のNOxを吸着して、理論空燃比もしく
    はそれよりリッチな空燃比となったときにNOxを還
    元、除去するようになっている触媒を排気通路に装備す
    るとともに、上記成層燃焼状態から均一燃焼状態への切
    替わり時に一時的に空燃比が理論空燃比もしくはそれよ
    りリッチとなる程度まで燃料噴射量を増量するように空
    燃比変更手段を構成したことを特徴とする請求項5記載
    の機械式過給機付筒内噴射式エンジン。
  13. 【請求項13】 過給機駆動状態から過給機停止状態へ
    の切替わり時には空燃比を徐々に変化させることを特徴
    とする請求項1〜12のいずれかに記載の機械式過給機
    付筒内噴射式エンジン。
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