JP2002331857A - 車両の制御装置 - Google Patents

車両の制御装置

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JP2002331857A
JP2002331857A JP2001143321A JP2001143321A JP2002331857A JP 2002331857 A JP2002331857 A JP 2002331857A JP 2001143321 A JP2001143321 A JP 2001143321A JP 2001143321 A JP2001143321 A JP 2001143321A JP 2002331857 A JP2002331857 A JP 2002331857A
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Abstract

(57)【要約】 【課題】 過給状態あるいは空燃比の変更要求を満たし
つつその過給状態あるいは空燃比の変化に起因するショ
ックを防止できる車両の制御装置を提供する。 【解決手段】 係合力制御中判定手段170(SB1、
SB3)により係合力制御手段168による油圧式摩擦
係合装置(ブレーキB2、ブレーキB3)の係合油圧の
制御中であると判定される場合は、過給機54による過
給状態あるいは空燃比をその変更要求にしたがって変化
させる際、運転パラメータ制御手段172(SB10)
により、過給機54による過給圧Pa あるいは空燃比A
/Fの変化に伴うエンジン10の出力トルクの変化を抑
制するようにそのエンジン10の運転パラメータ(空燃
比A/Fあるいは過給圧Pa )が制御されるので、ショ
ックが防止されるとともに過給圧の変更要求が満たされ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと、その
エンジンから駆動輪に至る動力伝達経路に設けられた摩
擦係合装置とを有する車両の制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】車両の一種に、ターボチャージャやスー
パーチャージャに代表される過給機がエンジンに備えら
れる一方、そのエンジンから駆動輪に至る動力伝達経路
に油圧式摩擦係合装置などを有する変速機が備えられた
ものがある。このような車両では、エンジンの出力トル
クが推定され、推定されたエンジンの出力トルクに基づ
いて油圧式摩擦係合装置の係合あるいは開放をなめらか
とする際の係合油圧が過渡的に制御される場合がある。
エンジンの吸気管圧力を高める過給機が備えられた車両
では、上記の過渡油圧制御中において過給機による過給
状態の変化あるいは空燃比の変化に伴ってエンジンの出
力トルクが影響を受けることから、上記エンジン出力ト
ルクの推定と実際のエンジン出力トルク値とが相違する
ことになるので、上記油圧式摩擦係合装置の係合状態が
なめらかとはならず、伝達トルクの急変によるショック
が発生する場合がある。
【0003】これに対し、上記油圧式摩擦係合装置の係
合あるいは開放の際の係合油圧を制御する過渡油圧制御
中において、過給機による過給状態の変化を抑制するよ
うにした制御装置が提案されている。たとえば、特開平
9−144572号公報に記載された過給機を有する車
両用自動変速機の制御装置がそれである。これによれ
ば、過渡油圧制御中において過給状態によりエンジン出
力トルク変化が小さくなるので、好適にショックが抑制
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の過給機を有する車両用自動変速機の制御装置では、
過渡油圧制御中において過給状態の変更要求があったと
きにはその過給状態の変化が抑制されることになるの
で、過給機の過給状態の変更要求を満たすことができな
いという欠点があった。また、過渡油圧制御中において
空燃比の変更要求があったときも、エンジン出力トルク
が影響されるので、その空燃比の変化を抑制する場合も
同様の欠点があった。
【0005】本発明は以上の事情を背景として為された
ものであり、その目的とするところは、過給状態あるい
は空燃比の変更要求を満たしつつその過給状態あるいは
空燃比の変化に起因するショックを防止できる車両の制
御装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための第1の手段】かかる目的を達成
するための第1発明の要旨とするところは、過給機を有
するエンジンと、該エンジンから駆動輪に至る動力伝達
経路に設けられた摩擦係合装置とを有する車両におい
て、エンジンの出力トルクを推定するエンジントルク推
定手段と、該エンジントルク推定手段により推定された
エンジン出力トルクに基づいて前記摩擦係合装置の係合
あるいは開放の際の係合力を制御する係合力制御手段と
を備える制御装置であって、(a)前記係合力制御手段に
よる前記摩擦係合装置の係合力の制御中であるか否かを
判定する係合力制御中判定手段と、(b)その係合力制御
中判定手段により前記係合力制御手段による前記摩擦係
合装置の係合力の制御中であると判定される場合は、前
記過給状態をその変更要求にしたがって変化させる際、
前記過給機による過給圧の変化に伴うエンジンの出力ト
ルクの変化を抑制するように前記エンジンの運転パラメ
ータを制御する運転パラメータ制御手段とを、含むこと
にある。
【0007】
【第1発明の効果】このようにすれば、係合力制御中判
定手段により係合力制御手段による摩擦係合装置の係合
力の制御中であると判定される場合は、前記過給状態を
その変更要求にしたがって変化させる際、運転パラメー
タ制御手段により、過給機による過給圧の変化に伴うエ
ンジンの出力トルクの変化を抑制するように前記エンジ
ンの運転パラメータが制御されるので、ショックが防止
されるとともに過給圧の変更要求が満たされる。
【0008】
【課題を解決するための第2の手段】また、前記目的を
達成するための第2発明の要旨とするところは、空燃比
を制御可能なエンジンと、該エンジンから駆動輪に至る
動力伝達経路に設けられた摩擦係合装置とを有する車両
において、前記エンジンの出力トルクを推定するエンジ
ントルク推定手段と、該エンジントルク推定手段により
推定されたエンジンの出力トルクに基づいて前記摩擦係
合装置の係合あるいは開放の際の係合力を制御する係合
力制御手段とを備える制御装置であって、(a)前記係合
力制御手段による前記摩擦係合装置の係合力の制御中で
あるか否かを判定する係合力制御中判定手段と、(b)そ
の係合力制御中判定手段により前記係合力制御手段によ
る前記摩擦係合装置の係合力の制御中であると判定され
る場合は、前記空燃比をその変更要求にしたがって変化
させる際、空燃比の変化に伴うエンジンの出力トルクの
変化を抑制するように前記エンジンの運転パラメータを
制御する運転パラメータ制御手段とを、含むことにあ
る。
【0009】
【第2発明の効果】このようにすれば、係合力制御中判
定手段により係合力制御手段による摩擦係合装置の係合
力の制御中であると判定される場合は、前記空燃比をそ
の変更要求にしたがって変化させる際、運転パラメータ
制御手段により、空燃比の変化に伴うエンジンの出力ト
ルクの変化が抑制されるように前記エンジンの運転パラ
メータが制御されるので、ショックが防止されるととも
に空燃比の変更要求が満たされる。
【0010】
【第1発明および第2発明の他の態様】ここで、好適に
は、前記エンジントルク推定手段は、エンジンの吸入空
気量QN(1回転当たりの吸入空気流量)、エンジン回
転速度、前記過給機による過給圧および燃料噴射量に基
づいて前記エンジンの出力トルクを推定するものであ
る。このようにすれば、エンジン出力トルク推定値の推
定精度が高められ、車両のショックが好適に抑制され
る。たとえば、過給機による吸気管内の過給圧Pa を検
出する過給圧センサが備えられ、エンジントルク推定手
段は、エンジンの吸入空気量QN(1回転当たりの吸入
空気流量)、エンジン回転速度に基づいて推定された推
定値を、その過給圧Pa および空燃比(吸入空気量/燃
料噴射量)に基づいて算出した補正係数により補正する
ことによりエンジンの出力トルクTEX(推定値)を算出
する。なお、上記推定値は、好適には、点火時期の遅角
量、ターボラグ、ウエストゲート弁の開閉状態によりさ
らに補正される。
【0011】また、好適には、前記エンジントルク推定
手段は、前記運転パラメータ制御手段による運転パラメ
ータの制御中には、その運転パラメータの制御開始直前
に推定されたエンジンの出力トルクをこの運転パラメー
タの制御中のエンジン出力トルクとするものである。こ
のようにすれば、運転パラメータの制御中にもエンジン
の出力トルク推定値を求める場合に比較して、推定値の
ばらつきがなく安定した制御となるとともに、エンジン
出力トルクを推定するための演算負荷が好適に軽減され
る。
【0012】また、好適には、前記過給機は、エンジン
から排出される排気流により駆動されるターボチャージ
ャ、或いはエンジンのクランク軸或いは電動モータによ
り回転駆動されるスーパーチャージャなどにより構成さ
れる。
【0013】また、好適には、前記摩擦係合装置は、前
記動力伝達経路に設けられた有段式自動変速機の変速段
を切り換えるために設けられたクラッチまたはブレー
キ、トルクコンバータに設けられたロックアップクラッ
チ、2輪駆動から4輪駆動へ切り換えるために係合させ
られる駆動力配分クラッチなどである。摩擦係合装置と
して油圧式摩擦係合装置が、特に、上記有段式自動変速
機において開放側摩擦係合装置の開放と係合側摩擦係合
装置の係合とによってギヤ段が切り換えられるクラッチ
ツウクラッチ変速に用いられる場合には、クラッチツウ
クラッチ変速期間内におけるショックが好適に抑制され
ると同時に、過給状態あるいは空燃比の変更要求が満た
される効果が大きい。
【0014】また、好適には、前記運転パラメータ制御
手段は、空燃比変更要求が空燃比を低下させるものであ
る場合は、その空燃比の低下によるエンジン出力増大を
相殺するために、過給圧の低下、点火時期の遅角、スロ
ットル開度の減少などを実行し、エンジン出力トルクを
ほぼ同一に維持する。反対に、空燃比変更要求が空燃比
を上昇させるものである場合は、その空燃比の上昇によ
るエンジン出力低下を相殺するために、過給圧の上昇、
点火時期の進角、スロットル開度の増加などを実行し、
エンジン出力トルクをほぼ同一に維持する。また、前記
運転パラメータ制御手段は、過給状態変更要求が過給圧
を上昇させるものである場合は、その過給圧上昇による
エンジン出力増大を相殺するために、空燃比の増加、点
火時期の遅角、スロットル開度の減少などを実行し、エ
ンジン出力トルクをほぼ同一に維持する。反対に、過給
状態変更要求が過給圧を低下させるものである場合は、
その過給圧低下によるエンジン出力低下を相殺するため
に、空燃比の低下、点火時期の進角、スロットル開度の
増加などを実行し、エンジン出力トルクをほぼ同一に維
持する。
【0015】また、好適には、係合力制御中判定手段
は、前記エンジントルク推定手段により推定されたエン
ジンの出力トルクTEXに基づく係合力制御手段による摩
擦係合装置の係合力制御の実行中であることを判定する
ものであり、たとえば変速判断から変速終了までの期間
であることに基づいて判定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施例の制御装置が適
用された車両用動力伝達装置の構成を説明する骨子図で
ある。図において、動力源としてのエンジン10の出力
は、クラッチ12、トルクコンバータ14を介して自動
変速機16に入力され、図示しない差動歯車装置および
車軸を介して駆動輪へ伝達されるようになっている。上
記クラッチ12とトルクコンバータ14との間には、電
動モータおよび発電機として機能する第1モータジェネ
レータMG1が配設されている。上記トルクコンバータ
14は、クラッチ12に連結されたポンプ翼車20と、
自動変速機16の入力軸22に連結されたタービン翼車
24と、それらポンプ翼車20およびタービン翼車24
の間を直結するためのロックアップクラッチ26と、一
方向クラッチ28によって一方向の回転が阻止されてい
るステータ翼車30とを備えている。
【0018】上記自動変速機16は、ハイおよびローの
2段の切り換えを行う第1変速機32と、後進変速段お
よび前進4段の切り換えが可能な第2変速機34とを備
えている。第1変速機32は、サンギヤS0、リングギ
ヤR0、およびキャリアK0に回転可能に支持されてそ
れらサンギヤS0およびリングギヤR0に噛み合わされ
ている遊星ギヤP0から成るHL遊星歯車装置36と、
サンギヤS0とキャリアK0との間に設けられたクラッ
チC0および一方向クラッチF0と、サンギヤS0およ
びハウジング38間に設けられたブレーキB0とを備え
ている。
【0019】第2変速機34は、サンギヤS1、リング
ギヤR1、およびキャリアK1に回転可能に支持されて
それらサンギヤS1およびリングギヤR1に噛み合わさ
れている遊星ギヤP1から成る第1遊星歯車装置40
と、サンギヤS2、リングギヤR2、およびキャリアK
2に回転可能に支持されてそれらサンギヤS2およびリ
ングギヤR2に噛み合わされている遊星ギヤP2から成
る第2遊星歯車装置42と、サンギヤS3、リングギヤ
R3、およびキャリアK3に回転可能に支持されてそれ
らサンギヤS3およびリングギヤR3に噛み合わされて
いる遊星ギヤP3から成る第3遊星歯車装置44とを備
えている。
【0020】上記サンギヤS1とサンギヤS2は互いに
一体的に連結され、リングギヤR1とキャリアK2とキ
ャリアK3とが一体的に連結され、そのキャリアK3は
出力軸46に連結されている。また、リングギヤR2が
サンギヤS3に一体的に連結されている。そして、リン
グギヤR2およびサンギヤS3と中間軸48との間にク
ラッチC1が設けられ、サンギヤS1およびサンギヤS
2と中間軸48との間にクラッチC2が設けられてい
る。また、サンギヤS1およびサンギヤS2の回転を止
めるためのバンド形式のブレーキB1がハウジング38
に設けられている。また、サンギヤS1およびサンギヤ
S2とハウジング38との間には、一方向クラッチF1
およびブレーキB2が直列に設けられている。この一方
向クラッチF1は、サンギヤS1およびサンギヤS2が
入力軸22と反対の方向へ逆回転しようとする際に係合
させられるように構成されている。
【0021】キャリアK1とハウジング38との間には
ブレーキB3が設けられており、リングギヤR3とハウ
ジング38との間には、ブレーキB4と一方向クラッチ
F2とが並列に設けられている。この一方向クラッチF
2は、リングギヤR3が逆回転しようとする際に係合さ
せられるように構成されている。
【0022】以上のように構成された自動変速機16で
は、例えば図2に示す作動表に従って後進1段および変
速比が順次異なる前進5段の変速段のいずれかに切り換
えられる。図2において「○」は係合状態を表し、空欄
は解放状態を表し、「◎」はエンジンブレーキのときの
係合状態を表し、「△」は動力伝達に関与しない係合を
表している。この図2から明らかなように、第2変速段
(2nd)から第3変速段(3rd)へのアップシフト
では、ブレーキB3を解放すると同時にブレーキB2を
係合させるクラッチツークラッチ変速が行われ、ブレー
キB3の解放過程で係合トルクを持たせる期間とブレー
キB2の係合過程で係合トルクを持たせる期間とがオー
バラップして設けられる。それ以外の変速は、1つのク
ラッチまたはブレーキの係合或いは解放作動だけで行わ
れるようになっている。上記クラッチおよびブレーキは
何れも油圧アクチュエータによって係合させられる油圧
式摩擦係合装置である。
【0023】前記エンジン10は、後述する過給機54
を備えているとともに、燃料が筒内噴射されることによ
り軽負荷時においては空燃比A/Fが理論空燃比よりも
高い燃焼である希薄燃焼が行われるリーンバーンエンジ
ンである。このエンジン10は、3気筒ずつから構成さ
れる左右1対のバンクを備え、その1対のバンクは単独
で或いは同時に作動させられるようになっている。すな
わち、作動気筒数の変更が可能となっている。
【0024】たとえば図3に示すように、上記エンジン
10の吸気配管50および排気管52には、排気タービ
ン式過給機(以下、過給機という)54が設けられてい
る。この過給機54は、排気管52内において排気の流
れにより回転駆動されるタービン翼車56と、エンジン
10への吸入空気を圧縮するために吸気配管50内に設
けられ且つタービン翼車56に連結されたポンプ翼車5
8とを備え、そのポンプ翼車58がタービン翼車56に
よって回転駆動されるようになっている。上記吸気配管
50内の過給圧Pa は過給圧センサ57により検出され
るようになっている。この排気管52内には、タービン
翼車56が設けられた部分とは並列に、吸気配管50内
の過給圧Pa を調節するための排気ウエイストゲート弁
59を有するバイパス管61が設けられている。
【0025】上記エンジン10の吸気配管50には、ス
ロットルアクチュエータ60によって操作されるスロッ
トル弁62とが設けられている。このスロットル弁62
は、基本的には図示しないアクセルペダルの操作量すな
わちアクセル開度θACC に対応する開度θTHとなるよう
に制御されるが、エンジン10の出力を調節するために
変速過渡時などの種々の車両状態に応じた開度となるよ
うに制御されるようになっている。
【0026】また、図3に示すように、前記第1モータ
ジェネレータMG1はエンジン10と自動変速機16と
の間に配置され、クラッチ12はエンジン10と第1モ
ータジェネレータMG1との間に配置されている。上記
自動変速機16の各油圧式摩擦係合装置およびロックア
ップクラッチ26は、電動油圧ポンプ64から発生する
油圧を元圧とする油圧制御回路66により制御されるよ
うになっている。また、エンジン10には第2モータジ
ェネレータMG2が作動的に連結されている。そして、
第1モータジェネレータMG1および第2モータジェネ
レータMG2の電源として機能する燃料電池70および
二次電池72と、それらから第1モータジェネレータM
G1および第2モータジェネレータMG2へ供給される
電流を制御したり或いは充電のために二次電池72へ供
給される電流を制御するための切換スイッチ74および
76とが設けられている。この切換スイッチ74および
76は、スイッチ機能を有する装置を示すものであっ
て、たとえばインバータ機能などを有する半導体スイッ
チング素子などから構成され得るものである。
【0027】図4は、電子制御装置80に入力される信
号およびその電子制御装置80から出力される信号を例
示している。たとえば、電子制御装置80には、アクセ
ルペダルの操作量であるアクセル開度θACC を表すアク
セル開度信号、自動変速機16の出力軸46の回転速度
OUT に対応する車速信号、エンジン回転速度NE を表
す信号、吸気配管50内の過給圧Pa を表す信号、空燃
比A/Fを表す信号、シフトレバーの操作位置SH を表
す信号などが図示しないセンサから供給されている。ま
た、電子制御装置80からは、燃料噴射弁からエンジン
10の気筒内へ噴射される燃料の量を制御するための噴
射信号、自動変速機16のギヤ段を切り換えるために油
圧制御回路66内のシフト弁を駆動するシフトソレノイ
ドを制御する信号、ロックアップクラッチ26を開閉制
御するために油圧制御回路66内のロックアップコント
ロールソレノイドを制御する信号などが出力される。
【0028】上記電子制御装置80は、CPU、RO
M、RAM、入出力インターフェースなどから成る所謂
マイクロコンピュータを含んで構成されており、RAM
の一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶されたプ
ログラムに従って信号処理を行うことにより、自動変速
機16のギヤ段を自動的に切り換える変速制御、ロック
アップクラッチ26の係合、解放、或いはスリップを実
行する制御、空燃比制御、過給圧制御などを実行する。
たとえば、上記変速制御では、予め記憶されたよく知ら
れた関係(変速線図)からアクセル開度θACC (%)お
よび車速Vに基づいて変速判断を行い、その変速判断に
対応してギヤ段が得られるように油圧制御回路66内の
電磁弁(シフトソレノイド)S1、S2、S3を制御
し、エンジンブレーキを発生させる際には電磁弁S4を
駆動する。また、ロックアップクラッチ制御では、図示
しない予め記憶された関係から実際の車両走行状態を表
す車速V(出力側回転速度NOUT に対応)および運転者
の要求出力量を表すアクセル開度θACC に基づいて、係
合領域、解放領域、スリップ領域のいずれに属するかを
判定し、その判定された領域に対応する状態が得られる
ように油圧制御回路66内のロックアップコントロール
ソレノイドを制御してロックアップクラッチ26を係
合、解放、或いはスリップのいずれかの状態とする制御
を実行する。また、上記電子制御装置80は、スロット
ル弁62の開度TAに対応した大きさのスロットル圧P
THを発生させ或いはアキュム背圧を制御するためにリニ
ヤソレノイド弁SLT を駆動し、ロックアップクラッチ2
6の係合、解放、スリップ量および変速時のブレーキB
3内の油圧を制御するためにリニヤソレノイド弁SLU を
それぞれ駆動する。
【0029】図5および図6は、上記油圧制御回路66
の要部を示している。図の1−2シフト弁88および2
−3シフト弁90は、電磁弁S1、S2の出力圧に基づ
いて、第1速ギヤ段から第2速ギヤ段への変速時および
第2速ギヤ段から第3速ギヤ段への変速時においてそれ
ぞれ切り換えられる切換弁であり、その切換位置を示す
数値はギヤ段を示している。前進レンジ圧PD は、シフ
トレバー72が前進レンジ(D、4、3、2、L)へ操
作されているときに図示しないマニュアル弁から出力さ
れる圧であり、図示しないレギュレータ弁によりスロッ
トル弁開度あるいは自動変速機16の入力トルクに応じ
て高くなるように調圧されるライン圧P L を元圧として
いる。この前進レンジ圧PD は、前進走行時の変速に関
与する各油圧式摩擦係合装置の元圧であるので、それら
各油圧式摩擦係合装置の係合圧に影響する。
【0030】第1速ギヤ段から第2速ギヤ段へ切り換え
る変速出力が出された時には、上記前進レンジ圧P
D は、1−2シフト弁88、2−3シフト弁90、油路
L01、B3コントロール弁92、油路L02を経てブ
レーキB3および圧力振動吸収用のダンパー94へ供給
される。また、第2速ギヤ段から第3速ギヤ段へ切り換
える変速出力が出された時には、前進レンジ圧PD は、
2−3シフト弁90、油路L03を経て、ブレーキB2
およびB2アキュムレータ100へ供給されると同時
に、ブレーキB3内の作動油は、油路L02、B3コン
トロール弁92、油路L01、2−3シフト弁90、戻
り油路L04、2−3タイミング弁98を経て調圧ドレ
ンされるとともに、戻り油路L04から分岐する分岐油
路L05およびB2オリフィスコントロール弁96を経
て急速ドレンされるようになっている。
【0031】上記B2アキュムレータ100の背圧室1
00B には、リニヤソレノイド弁SLT の出力圧PSLT
各変速に際して供給され、ブレーキB2内の作動油圧が
制御される。
【0032】前記B3コントロール弁92は、アキュム
レータが設けられていないブレーキB3の係合圧を直接
的に調圧するための係合油圧調圧弁として機能し、油路
L01と油路L02との間を開閉するスプール弁子10
4と、スプリング106を挟んでスプール弁子104と
同心に設けられ且つそのスプール弁子104よりも大径
のプランジャ108と、スプリング106を収容し、前
記2−3シフト弁90が第3速側へ切り換えられたとき
にそれから出力される前進レンジ圧PD を油路L07を
介して受け入れる油室110と、プランジャ108の軸
端に設けられてリニヤソレノイド弁SLU からの制御圧P
SLU を受け入れる油室112とを備えている。このた
め、B3コントロール弁92は、1→2変速に際して
は、リニヤソレノイド弁SLU の制御圧PSLU に従ってス
プール弁子104を中心線の左側に示す開位置に位置さ
せてファーストフィルをその初期に行うとともに、その
後は油路L01からの作動油を油路L02に供給したり
或いは油路L02内の作動油を排出油路L06へ流出さ
せることによりブレーキB3内の係合圧PB3の立ち上が
り速度が一定となるように調圧し、ブレーキB3の係合
が予測されるときの直前に急速に立ち上げる。また、2
→1変速に際しては、電磁弁S1およびS2は第2速の
変速出力に維持されて油路L01にはDレンジ圧が保持
されており、B3コントロール弁92は、制御圧PSLU
に従って所定の速度で圧力降下させられた後、ブレーキ
B3内に作動油が供給されたと仮定したときにそのブレ
ーキB3の係合直前となるように予め設定された設定圧
力値PSLUHに維持され、第1速ギヤ段の変速完了が判定
されるまでそれを持続する。また、上記B3コントロー
ル弁92は、3→2変速および2→3変速に際しても、
ブレーキB3の係合圧および解放圧を制御圧PSLU に従
って直接的に制御する。なお、数式1において、S1
よびS2 はプランジャ108およびスプール弁子104
の断面積である。
【0033】(数1) PB3=PSLU ・S1 /S2
【0034】B2オリフィスコントロール弁96は、ブ
レーキB2およびB2アキュムレータ100と油路L0
3との間を開閉すると同時に排出油路L06とドレンポ
ート113との間を開閉するスプール弁子114と、ス
プール弁子114をファーストドレン位置へ向かって付
勢するスプリング116と、スプール弁子114の軸端
に設けられて第3電磁弁S3の出力圧PS3を3−4シフ
ト弁118を通して受け入れる油室120とを備えてい
る。これにより、3→2変速時などには第3電磁弁S3
がオン状態とされてその出力圧PS3が油室120に供給
されなくなるので、スプール弁子114によりブレーキ
B2およびB2アキュムレータ100と油路L03との
間を開かれて、それらブレーキB2およびB2アキュム
レータ100からの作動油の排出を速やかに行うファー
ストドレン作動が行われる。また、1→2変速において
は、上記第3電磁弁S3がオフ状態とされて制御圧PS3
が油室120に供給されることにより、B3コントロー
ル弁92の調圧作動によりそれから排出される作動油を
排出させる排出油路L06とドレンポート113との間
が開かれてそのB3コントロール弁92の調圧作動が許
容されるが、1→2変速が完了すると第3電磁弁S3が
オン状態とされて排出油路L06とドレンポート113
との間が閉じられることによりB3コントロール弁92
の調圧作動が停止させられる。
【0035】2−3タイミング弁98は、第2速ギヤ段
から第3速ギヤ段へのクラッチツウクラッチ変速に関与
し、ブレーキB3からの解放圧をリニヤソレノイド弁SL
U から制御圧PSLU に従って調圧するドレーン調圧弁と
して機能する。すなわち、2−3タイミング弁98は、
2→3変速が出力されたときに2−3シフト弁90から
出力された比較的高圧の前進レンジ圧PD (ライン圧と
同じ値)が3−4シフト弁118およびソレノイドリレ
ー弁122を通して供給される高圧ポート124と、ド
レンポート126と、油路L04をその高圧ポート12
4またはドレンポート126に連通させることによりブ
レーキB3のドレン期間の圧力PB3を調圧するスプール
弁子128と、スプリング130を介してスプール弁子
128と同心に設けられ且つそのスプール弁子128と
同径の第1プランジャ132と、スプール弁子128と
同心に且つその一端に当接可能に設けられ且つそのスプ
ール弁子128よりも大径の第2プランジャ134と、
スプリング130を収容し、前記2−3シフト弁90が
第2速側へ切り替えられたときにそれから出力される前
進レンジ圧PD を油路L08を介して受け入れる油室1
36と、第1プランジャ132の軸端に設けられ、リニ
ヤソレノイド弁SLU からの制御圧PSLU を受け入れる油
室138と、第2プランジャ134の軸端に設けられ、
ブレーキB2内の油圧PB2を受け入れる油室140と、
フィードバック圧を受け入れるフィードバック油室14
2とを備えている。
【0036】したがって、スプール弁子128および第
1プランジャ132の断面積をS3、スプール弁子12
8の第2プランジャ134側のランドの断面積をS4
第2プランジャ134の断面積をS5 とすると、2→3
変速出力が出された状態における解放過程のブレーキB
3の圧力PB3は、2−3タイミング弁98による調圧作
動により、数式2から、ブレーキB2の係合圧PB2の増
加に応じて減少し、リニヤソレノイド弁SLU の制御圧P
SLU に応じて増加するように調圧される。
【0037】(数2) PB3=PSLU ・S3 /(S3 −S4 )−PB2・S5
(S3 −S4
【0038】また、上記2−3タイミング弁98は、第
2速側へ切り換えられた2−3シフト弁90から出力さ
れる前進レンジ圧PD が油室136へ供給されると、上
記スプール弁子128がロックされるようになってい
る。これも、2−3タイミング弁98の油室138とB
3コントロール弁92の油室112とが接続されている
ことから、第1速および第2速の状態では2−3タイミ
ング弁98の油室138の容積変化を阻止して、B3コ
ントロール弁92の調圧作動に影響を与えないようにす
るためである。
【0039】C0エキゾースト弁150は、第3電磁弁
S3の出力圧PS3および油路L01内の油圧に従って閉
位置に位置させられるが、第4電磁弁S4の出力圧PS4
に従って開位置に位置させられるスプール弁子152を
備え、図示しない4−5シフト弁が第4速以下の切り換
え状態であるときにそれを経由して供給されるライン圧
L を、第2速および第5速時以外のときにクラッチC
0およびC0アキュムレータ154に供給する。
【0040】図7は、上記電子制御装置80の制御機能
の要部すなわち変速中の過給圧変更要求あるいは空燃比
変更要求時にその要求を満たしつつエンジンの出力トル
クT E すなわち自動変速機16の入力軸トルクTINの変
化を抑制してショックを抑制するためのトルク変化抑制
制御の要部を説明する機能ブロック線図である。
【0041】図7において、エンジントルク推定手段1
60は、たとえば、エンジンの吸入空気(吸入混合気)
量QN(1回転当たりの吸入空気流量)或いはGN(1
回転当たりの吸入空気重量)、エンジン回転速度NE
過給圧Pa 、点火時期の遅角量、ターボラグ、ウエスト
ゲート弁59の開閉状態などの関数である予め設定され
た関係から、実際の吸入空気量QN或いはGN、エンジ
ン回転速度NE 、過給圧Pa 、点火時期の遅角量、ター
ボラグ、ウエストゲート弁の開閉状態などに基づいて、
エンジンの出力トルクTEXを算出(推定)する。たとえ
ば、よく知られた関係からエンジン回転速度NE および
燃料噴射量あるいは吸入空気(吸入混合気)量QNに基
づいてエンジン出力トルクTを推定し、たとえば図8に
示す関係から実際の過給圧Pa および空燃比A/F(吸
入空気量/燃料噴射量)に基づいて得られた補正係数を
用いてそれを補正し、必要な場合には点火時期の遅角
量、ターボラグなどに基づいてさらに補正してエンジン
出力トルクTEYを算出するエンジントルク算出手段16
1を備えている。上記の関係から推定されるエンジン出
力トルクTEYは、実際にエンジン10から出力されるエ
ンジン出力トルクTEXと損失トルクTlos とを加算した
ものであるが、その損失トルクTlos は、殆ど無視でき
る程小さい値であるため、実質的に出力トルクTEX(≒
EY)が推定される。また、その出力トルクTEXの一部
はエアコンなどの補機を駆動するためのトルクTh とし
て消費されるため、その補機の駆動状態の有無を検出
し、自動変速機14の入力トルクTIN(=TEX−Th
も算出する。
【0042】上記エンジントルク推定手段160は、エ
ンジン暖機完了、作動油温度適温範囲、システムフェー
ルなしなどの入力トルク推定条件が成立したか否かを判
定する入力トルク推定条件成立判定手段162と、過給
状態変更要求あるいは空燃比要求を満足させながら入力
トルクTINを一定とするために運転パラメータを制御す
る運転パラメータ制御中であるか否かを判定する運転パ
ラメータ制御中判定手段164と、運転パラメータ制御
中はその運転パラメータ制御開始直前に推定された入力
トルクTEXをその運転パラメータ制御中は一定であると
見做す同一トルク見做し制御手段166とを含み、入力
トルク推定条件成立判定手段162により入力トルク推
定条件成立したと判定され、且つ運転パラメータ制御中
判定手段164により後述の運転パラメータ制御手段1
72による入力軸トルクTINをほぼ一定とするために運
転パラメータの制御中であると判定された場合には、同
一トルク見做し制御手段166により、上記運転パラメ
ータ制御手段による運転パラメータの制御開始直前に推
定されたエンジンの出力トルク推定値TEXがこの運転パ
ラメータの制御中のエンジン出力トルクとして見做され
ることにより、運転パラメータの制御中は一定の値が用
いられる。
【0043】自動変速機14に備えられたロックアップ
クラッチ26、自動変速機14内の変速用のクラッチお
よびブレーキ、図示しない差動制限クラッチのような油
圧式摩擦係合装置は、係合力制御手段168によってそ
の係合力すなわち係合油圧が制御されるようになってい
る。この係合力制御手段168は、たとえばロックアッ
プクラッチ26の係合圧を制御するロックアップクラッ
チ制御手段、自動変速機16内の変速用のクラッチある
いはブレーキの係合圧を制御する変速制御手段、2輪駆
動状態と4輪駆動状態とを切り換えるための駆動力分配
クラッチあるいは差動制限クラッチの係合圧を制御する
クラッチ制御手段のような係合油圧制御手段に対応して
いる。
【0044】上記ロックアップクラッチ制御手段は、車
両状態がロックアップクラッチ26の解放領域、スリッ
プ制御領域、係合領域のいずれであるかを判定し、スリ
ップ制御領域であれば、予め設定された目標スリップ回
転速度と実際のスリップ回転速度が一致するようにロッ
クアップクラッチ26の係合油圧を制御するが、係合領
域であれば、ロックアップクラッチ26の係合油圧を最
大値とする。そして、上記ロックアップクラッチ制御手
段は、エンジン10の出力トルクTEXに基づいてすなわ
ち入力トルクTINに基づいて調圧された油圧たとえばラ
イン圧を上記ロックアップクラッチ26の係合油圧の元
圧として用いることにより、或いはスリップ制御に用い
る制御式のゲインを上記推定出力トルクTEXまたはそれ
に基づく量の関数とすることにより、ロックアップクラ
ッチ26の係合過程の係合トルクすなわち係合油圧の立
ち上がり速度や、スリップ領域におけるスリップ状態の
係合トルクすなわち係合油圧を制御する。
【0045】また、上記変速制御手段は、ギヤ段毎に設
けられた変速線(シフトアップ線およびシフトダウン
線)から成るよく知られた変速線図から、実際の車両状
態たとえば車速およびエンジン負荷(たとえばアクセル
開度θACC )に基づいて変速判断を行い、その変速判断
された変速を達成するための変速出力を行うとともに、
その変速に関連する油圧式摩擦係合装置の係合油圧を過
渡的に制御する。たとえば、2→3変速のクラッチツウ
クラッチ変速が判断されて2−3シフト弁90が切り換
えられたときには、上記変速制御手段は、リニヤソレノ
イド弁SLU に対する指令値DSLUを変化させることに
より、B3コントロール弁92に対してリニヤソレノイ
ド弁SLU から供給される制御圧PSLU を変化させて2→
3変速期間において、たとえば図12に示すように、解
放されるブレーキB3の係合圧PB3と係合されるブレー
キB2の係合圧PB2を過渡的に制御する。そして、上記
変速制御手段は、エンジン10の推定出力トルクTEX
基づいてすなわち自動変速機16の入力トルクTINに基
づいて調圧された油圧たとえばライン圧を上記ロックア
ップクラッチ26の係合油圧の元圧として用いることに
より、或いは上記係合圧PB3またはPB2の過渡時の値や
変化速度を上記推定出力トルクTEXまたはそれに基づく
入力トルクTINの関数とすることにより、変速期間にお
けるブレーキB3或いはB2の係合トルクすなわち係合
油圧を制御する。
【0046】また、上記クラッチ制御手段は、車両の走
行状態或いは路面状態を検出し車両の走行性が維持され
るようにそれら走行状態或いは路面状態に応じて分配ク
ラッチあるいは差動制限クラッチの係合トルクすなわち
係合油圧を制御したり、或いは特願平4−260146
号の明細書に記載されているように差動制限クラッチの
係合トルクすなわち係合油圧を制御する。たとえば、前
輪回転速度NF と後輪回転速度NR との回転速度差ΔN
に基づいて差動制限クラッチの係合圧を制御し、車両の
舵角が大きくなると、差動制限クラッチCTの係合油圧
が軽減されるように差動制限クラッチCTの係合油圧を
制御し、路面の凹凸が多く検出されたり或いは駆動輪の
空転や前後輪の回転速度の所定値以上が検出されたりす
ると、差動制限クラッチCTの係合油圧が増加されるよ
うに差動制限クラッチの係合油圧を制御するのである。
そして、上記差動制御手段は、エンジン10の推定出力
トルクTEXに基づいてすなわち入力トルクTINに基づい
て調圧された油圧たとえばライン圧を上記差動制限クラ
ッチCTの係合油圧の元圧として用いることにより、或
いはその差動制限クラッチCTの係合過渡時の変化速度
を上記推定出力トルクTEXまたはそれに基づく入力トル
クTINの関数とすることにより、係合期間における差動
制限クラッチの係合油圧を制御する。
【0047】係合力制御中判定手段170は、前記係合
力制御手段168による油圧式摩擦係合装置の係合油圧
の制御中であるか否かを判定する。たとえば、エンジン
トルク推定手段160により推定されたエンジンの出力
トルクTEXに基づく係合力制御手段168による油圧式
摩擦係合装置(ロックアップクラッチ26、変速用クラ
ッチブレーキ、図示しない駆動力分配クラッチあるいは
差動制限クラッチ)の係合油圧制御の実行中であること
を、たとえば変速用電子制御装置の出力信号などに基づ
いて判定する。
【0048】運転パラメータ制御手段172は、該係合
力制御中判定手段170により前記係合力制御手段16
8による前記油圧式摩擦係合装置の係合油圧の制御中で
あると判定される場合は、過給状態変更要求にしたがっ
て過給圧Pa を変化させる際には過給機による過給圧P
a の変化に伴うエンジンの出力トルクの変化を抑制する
ように、また空燃比変更要求にしたがってその空燃比を
変更させる際にはその空燃比の変化に伴うエンジンの出
力トルクの変化を抑制するように、エンジン10の運転
パラメータ、たとえばウエイストゲート弁59を用いて
過給圧Pa を制御しあるいは燃料噴射弁を用いて空燃比
A/Fを制御する。
【0049】運転パラメータ変更許可手段174は、上
記過給圧Pa あるいは空燃比A/Fにより代表されるエ
ンジン10の運転パラメータの変更制御がエンジンに必
要とされる応答性、触媒の状態、エンジンの状況に基づ
いて許可できる状態であるか否かを判断する。過給圧変
更要求判定手段176は、過給機54による過給状態の
変更要求すなわち過給圧の増加あるいは減少要求が他の
制御からあったか否かを判定する。空燃比変更要求判定
手段178は、空燃比A/Fの変更要求すなわち空燃比
A/Fの増加あるいは減少要求が他の制御からあったか
否かを判定する。上記運転パラメータ制御手段172
は、上記運転パラメータ変更許可手段174により運転
パラメータの変更が許可されており、たとえば過給圧変
更要求判定手段176により過給圧Pa の減少要求があ
った場合は、その過給圧Pa の減少によるエンジン出力
トルクTE の低下を相殺するために、空燃比A/Fを減
少(混合気の燃料を濃く)させてエンジン出力トルクT
E を増加させることによりエンジン出力トルクTE を略
一定に維持する。また、上記運転パラメータ変更許可手
段174により運転パラメータの変更が許可されてお
り、たとえば空燃比変更要求判定手段178により空燃
比A/Fの減少要求があった場合は、その空燃比A/F
の減少によるエンジン出力トルクTE の増加を相殺する
ために過給圧Paを低下させてエンジン出力トルクTE
を低下させることによりエンジン出力トルクTE を略一
定に維持する。
【0050】エンジン10は、吸気管50内の過給圧P
a が高い状態で希薄燃焼させられる過給リーンバーン作
動であることから、図9に示すように、過給圧Pa が増
加させられるほどエンジン出力トルクTE が増加し、且
つ空燃比A/Fが減少させられるほどエンジン出力トル
クTE が増加する特性を備えているのである。
【0051】図10および図11は、電子制御装置80
による制御作動の要部、すなわちエンジン出力トルクT
EX或いは入力軸トルクTINを用いた係合油圧制御たとえ
ば3→2ダウン変速制御中において、過給圧あるいは空
燃比A/Fの変更要求を満足させつつエンジン出力一定
制御を説明するフローチャートであり、数msec 乃至数
十msec 程度の極めて短い周期で繰り返し実行される。
図10は前記エンジントルク推定制御ルーチンを示し、
図11は運転パラメータ制御ルーチンを示している。な
お、上記係合力制御手段168は、よく知られたもので
あるので、その作動を説明するフローチャートは省略さ
れている。
【0052】図10において、前記入力トルク推定条件
成立判定手段162に対応するステップ(以下、ステッ
プを省略する)SA1では、エンジン暖機完了、作動油
温度適温範囲、システムフェールなしなどの入力トルク
推定条件が成立したか否かが判定される。このSA1の
判断が否定される場合は本ルーチンが終了させられる
が、肯定される場合は、前記過給圧変更要求判定手段1
76に対応するSA2において、過給圧の変更要求が他
の制御からあったか否かが判断されるとともに、そのS
A2の判断が否定される場合は前記空燃比変更要求判定
手段178に対応するSA3において、空燃比の変更要
求が他の制御からあったか否かが判断される。このSA
3の判断が否定される場合は、前記エンジントルク算出
手段161に対応するSA4において、よく知られた関
係からエンジン回転速度NE および燃料噴射量あるいは
吸入空気(吸入混合気)量QNに基づいてエンジン出力
トルクT(基本値)が算出され、たとえば図8に示す関
係から実際の過給圧Pa および空燃比A/F(吸入空気
量/燃料噴射量)に基づいて補正係数が算出され、その
補正係数を用いて上記基本値が補正され、さらに必要な
場合には点火時期の遅角量、ターボラグなどに基づいて
さらに補正が加えられることによりエンジン出力トルク
EYすなわち自動変速機16の入力軸トルクTINが算出
される。
【0053】上記SA2およびSA3の判断のいずれか
が否定された場合は、前記運転パラメータ制御中判定手
段164に対応するSA5において、係合圧制御中すな
わち3→2ダウン変速中において過給圧変更要求あるい
は空燃比変更要求を満足させつつ自動変速機16の入力
軸トルクTINを略一定とするための運転パラメータ制御
中であるか否かが判断される。このSA5の判断が否定
される場合は、前記エンジントルク算出手段161に対
応するSA6において、SA4と同様にして、よく知ら
れた関係からエンジン回転速度NE および燃料噴射量あ
るいは吸入空気(吸入混合気)量QNに基づいてエンジ
ン出力トルクT(基本値)が算出され、たとえば図8に
示す関係から実際の過給圧Pa および空燃比A/F(吸
入空気量/燃料噴射量)に基づいて補正係数が算出さ
れ、その補正係数を用いて上記基本値が補正され、さら
に必要な場合には点火時期の遅角量、ターボラグなどに
基づいてさらに補正が加えられることによりエンジン出
力トルクTEYすなわち自動変速機16の入力軸トルクT
INが算出される。しかし、上記SA5の判断が肯定され
る場合は、前記同一トルク見做し制御手段166に対応
するSA7において、過給圧変更要求あるいは空燃比変
更要求を満足させつつ自動変速機16の入力軸トルクT
INを略一定とするための運転パラメータ制御中は、その
運転パラメータ制御開始直前に推定された入力トルクT
EXがその運転パラメータ制御中は一定であると見做され
て、その制御中は同一の値が用いられる。
【0054】図11のSB1では、マニアル変速中すな
わちシフトレバーの変速レンジの変更操作に伴う変速
や、自動変速モードから切り換えられた手動変速モード
における変速操作体の操作による手動変速中であるか否
かが判断される。このSB1の判断が否定される場合
は、SB2において、変速線図に基づいて制御される自
動変速中たとえば3→2ダウン変速中であるか否かが判
断される。このSB2の判断が否定される場合は本ルー
チンが終了させられるが、肯定される場合は、SB3に
おいて、変速期間内のイナーシャ相中であるか否かが判
断される。このSB3の判断が肯定される場合は、SB
4において、滑らかに変速が行われるように一時的なト
ルクダウン制御および/または変速過渡フィードバック
制御が実行される。
【0055】しかし、上記SB1の判断が肯定される手
動変速中である場合、あるいは上記SB3の判断が否定
される変速期間内で回転変化が発生するトルク相中であ
る場合は、SB5以下が実行される。それらSB1およ
びSB3は前記係合力制御中判定手段170に対応して
いる。前記空燃比変更要求判定手段178に対応するS
B5では、空燃比変更要求が他の制御からあったか否か
が判断される。この空燃比変更要求としては、たとえば
希薄燃焼エンジン10の排気系に設けられたNOx吸蔵
還元触媒のNOx吸蔵量が飽和する前にそのNOxを減
少させるために空燃比A/Fを一時的に低くすなわちリ
ッチ(混合気を濃く)とする所謂リッチスパイクがあ
る。このSB5の判断が否定される場合は、前記過給圧
変更要求判定手段176に対応するSB6において、過
給圧Pa の変更要求が他の制御からあったか否かが判断
される。このSB6の判断が否定される場合は本ルーチ
ンが終了させられるが、上記SB5の判断およびSB6
の判断のいずれかが肯定される場合は、前記運転パラメ
ータ変更許可手段174に対応するSB7において、エ
ンジン出力トルクTE すなわち入力軸トルクTInを一定
とするために過給圧P a や空燃比A/Fなどの運転パラ
メータを変更できる余地があるか否かが、エンジン作動
状態、触媒温度状態、制御の応答性などに基づいて判断
される。このSB7の判断が否定される場合は、SB8
において、他の制御から要求のあった過給圧Pa の変更
あるいは空燃比A/Fの変更を禁止し、係合圧制御の完
了以後すなわち3→2ダウン変速完了以後にその変更を
遅延させる。図12の破線は、遅延させられた場合のリ
ッチスパイクを示している。
【0056】しかし、上記SB7の判断が肯定される場
合は、SB9において、他の制御から要求のあった過給
圧Pa の変更あるいは空燃比A/Fの変更が許可され
る。図12の実線は、この許可にしたがって実行された
空燃比A/F低下要求に対応するリッチスパイクを示し
ている。そして、前記運転パラメータ制御手段172に
対応するSB10では、上記SB9において許可された
過給圧Pa の変更あるいは空燃比A/Fの変更によるエ
ンジン出力トルク変化を相殺して略一定とするトルク調
整が実施される。たとえば、図12のt2 時点乃至t3
時点に示すように、空燃比A/Fを一時的に低くすなわ
ちリッチ(混合気を濃く)とする所謂リッチスパイク要
求にしたがって空燃比A/Fが一時的に低下された場合
には、その空燃比A/Fが一時的低下に伴うエンジン出
力トルク増加を相殺するために、過給圧Pa が一時的に
低くされることによりエンジン出力が低くされる。
【0057】上述のように、本実施例によれば、係合力
制御中判定手段170(SB1、SB3)により係合力
制御手段168による油圧式摩擦係合装置(ブレーキB
2、ブレーキB3)の係合油圧の制御中であると判定さ
れる場合は、過給機54による過給状態をその変更要求
にしたがって変化させる際、運転パラメータ制御手段1
72(SB10)により、過給機54による過給圧Pa
の変化に伴うエンジン10の出力トルクの変化を抑制す
るようにそのエンジン10の運転パラメータ(空燃比A
/F)が制御されるので、ショックが防止されるととも
に過給圧の変更要求が満たされる。
【0058】また、本実施例によれば、係合力制御中判
定手段170(SB1、SB3)により係合力制御手段
168による油圧式摩擦係合装置(ブレーキB2、ブレ
ーキB3)の係合油圧の制御中であると判定される場合
は、空燃比A/Fをその変更要求にしたがって変化させ
る際、運転パラメータ制御手段172(SB10)によ
り、空燃比A/Fの変化に伴うエンジンの出力トルクの
変化が抑制されるようにエンジン10の運転パラメータ
が制御されるので、ショックが防止されるとともに空燃
比A/Fの変更要求が満たされる。
【0059】また、本実施例によれば、エンジントルク
推定手段160(SA4、SA6)は、エンジンの吸入
空気量QN(1回転当たりの吸入空気流量)、エンジン
回転速度、過給機54による過給圧および燃料噴射量に
基づいて前記エンジンの出力トルクTE を推定するもの
であるので、エンジン出力トルク推定値TEXの推定精度
が高められ、車両のショックが好適に抑制される。ま
た、過給機54による吸気管内の過給圧Pa を検出する
過給圧センサ57が備えられ、エンジントルク推定手段
160は、エンジン10の吸入空気量QN(1回転当た
りの吸入空気流量)、エンジン回転速度NE に基づいて
推定された基本推定値を、図8の関係から実際の過給圧
a および空燃比(吸入空気量/燃料噴射量)に基づい
て算出した補正係数により補正することによりエンジン
の出力トルクTEX(推定値)を算出し、さらに、上記推
定値が点火時期の遅角量、ターボラグ、ウエストゲート
弁の開閉状態により補正されるので、一層高い推定精度
が得られる。
【0060】また、本実施例によれば、エンジントルク
推定手段160(SA7)は、運転パラメータ制御手段
172による運転パラメータの制御中には、その運転パ
ラメータの制御開始直前に推定されたエンジンの出力ト
ルクをその運転パラメータの制御中におけるエンジン出
力トルクとして設定するものであることから、運転パラ
メータの制御中においてもエンジンの出力トルク推定値
を求める場合に比較して、推定値のばらつきがなく安定
した制御となるとともに、エンジン出力トルクを推定す
るための演算負荷が好適に軽減される。
【0061】また、本実施例によれば、前記油圧式摩擦
係合装置は、有段式の遊星歯車型自動変速機16のクラ
ッチツウクラッチ3→2ダウン変速のギヤ段が切り換え
られるために開放させられる油圧式摩擦係合装置(ブレ
ーキB3)と係合させられる油圧式摩擦係合装置(ブレ
ーキB2)とから構成されているので、クラッチツウク
ラッチ変速期間内におけるショックが好適に抑制される
と同時に、過給状態あるいは空燃比の変更要求が満たさ
れる効果が大きい。
【0062】また、本実施例によれば、運転パラメータ
制御手段172(SB10)は、空燃比変更要求が空燃
比A/Fを低下させるものである場合は、その空燃比A
/Fの低下によるエンジン出力増大を相殺するために、
過給圧の低下、点火時期の遅角、スロットル開度の減少
などを実行し、エンジン出力トルクをほぼ同一に維持す
る。反対に、空燃比変更要求が空燃比A/Fを上昇させ
るものである場合は、その空燃比の上昇によるエンジン
出力低下を相殺するために、過給圧の上昇、点火時期の
進角、スロットル開度の増加などを実行し、エンジン出
力トルクをほぼ同一に維持する。また、前記運転パラメ
ータ制御手段172は、過給状態変更要求が過給圧Pa
を上昇させるものである場合は、その過給圧上昇による
エンジン出力増大を相殺するために、空燃比A/Fの増
加、点火時期の遅角、スロットル開度の減少などを実行
し、エンジン出力トルクをほぼ同一に維持する。反対
に、過給状態変更要求が過給圧Pa を低下させるもので
ある場合は、その過給圧低下によるエンジン出力低下を
相殺するために、空燃比A/Fの低下、点火時期の進
角、スロットル開度の増加などを実行し、エンジン出力
トルクをほぼ同一に維持する。
【0063】また、本実施例によれば、係合力制御中判
定手段170は、エンジントルク推定手段160により
推定されたエンジン10の出力トルクTEXに基づく係合
力制御手段168による油圧式摩擦係合装置の係合油圧
制御の実行中であることを判定するものであり、たとえ
ば変速判断から変速終了までの期間であることに基づい
て判定するものであり、運転パラメータ変更許可手段1
74は、運転パラメータ変更許可手段174により運転
パラメータの変更が許可されないときは、要求された運
転パラメータの変更を係合圧制御の完了すなわち変速終
了後に遅延させるので、エンジン作動状態、触媒温度状
態、制御の応答性などに支障が発生しない。
【0064】以上、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
【0065】たとえば、前述の実施例では、図10およ
び図11の制御が実行されていたが、必ずしも図10の
制御が実施されていなくてもよい。
【0066】また、前述の実施例において、自動変速機
16は遊星歯車式有段変速機であったが、有効径が可変
な一対の可変プーリに伝動ベルトが巻きかけられたベル
ト式無段変速機などであってもよい。
【0067】また、前述の実施例のエンジントルク算出
手段161では、よく知られた関係から実際のエンジン
回転速度NE およびスロットル開度θ(吸入空気量)に
基づいて基本推定値を算出し、図8に示す関係から実際
の過給圧Pa および空燃比A/Fに基づいて補正値を決
定し、その補正値で基本推定値を補正することによりエ
ンジン出力トルクTEXを算出するものであったが、1つ
の関係から実際のエンジン回転速度NE 、スロットル開
度θ、過給圧Pa 、空燃比A/Fに基づいてエンジン出
力トルクTEXを算出するものであってもよい。
【0068】また、前述の実施例の過給機54は、排気
流によって回転駆動されるターボ式であったが、エンジ
ン10のクランク軸あるいは電動機に作動的に連結され
ることにより回転駆動されるスーパーチャージャであっ
ても差支えない。
【0069】また、前述の実施例では、油圧式摩擦係合
装置を例に説明したが、本発明は、パウダークラッチな
どの電磁式摩擦係合装置にも適用することができる。
【0070】その他、一々例示はしないが、本発明は当
業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で
実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の制御装置が適用される車両
の自動変速機の構成を説明する図である。
【図2】図1の自動変速機における、複数の油圧式摩擦
係合装置の作動の組合わせとそれにより成立するギヤ段
との関係を示す図表である。
【図3】図1の自動変速機を備えた車両のエンジンの吸
気系および排気系の構成を説明する図である。
【図4】図1乃至図3の車両に備えられた電子制御装置
の信号の入出力関係を説明する図である。
【図5】図3の自動変速機に設けられた油圧制御回路の
要部を図6と共に説明する図である。
【図6】図3の自動変速機に設けられた油圧制御回路の
要部を図5と共に説明する図である。
【図7】図4の電子制御装置の制御機能の要部を説明す
る機能ブロック線図である。
【図8】図7のエンジントルク推定手段において、エン
ジン出力トルクを推定する際に空燃比および過給圧に基
づいて補正するための補正係数を求める関係を示す図デ
ある。
【図9】図3の車両に備えられたエンジンの特性図内に
おいて、運転パラメータの制御作動を説明する図であ
る。
【図10】図4の電子制御装置の制御作動を説明するフ
ローチャートであって、エンジントルク推定制御ルーチ
ンを示している。
【図11】図4の電子制御装置の制御作動を説明するフ
ローチャートであって、運転パラメータ制御ルーチンを
示している。
【図12】図11の運転パラメータ制御作動を説明する
タイムチャートである。
【符号の説明】
10:エンジン 54:過給機 160:エンジントルク推定手段 162:入力トルク推定条件成立判定手段 164:運転パラメータ制御中判定手段 166:同一トルク見做し制御手段 168:係合力制御手段 170:係合力制御中判定手段 172:運転パラメータ制御手段 174:運転パラメータ変更許可手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/00 F02D 29/00 H 41/02 301 41/02 301D 41/04 305 41/04 305G 45/00 364 45/00 364A Fターム(参考) 3D041 AA31 AA59 AB01 AC01 AC07 AD02 AD05 AD10 AD22 AD31 AD51 AE03 AE07 AE22 AE31 AF01 3G084 AA00 BA02 BA05 BA08 BA32 DA05 DA11 DA18 DA25 FA00 FA05 FA07 FA10 FA12 FA13 FA20 FA33 3G092 AA00 AA06 AA09 AA14 AA15 AA18 AC02 BA04 BA09 CA03 DB02 DB03 DC01 DE03S DF09 DG04 EA01 EA02 EA03 EA04 EA07 EA11 FA03 FA04 FA06 GA03 GA11 HA05X HA05Z HA06X HA06Z HD05Z HE01Z HF08Z HF12Z 3G093 AA05 AB00 AB02 BA03 BA15 CA05 DA01 DA03 DA04 DA05 DA06 DA07 DA09 DA11 DB03 DB05 DB11 EA02 EA05 EA13 EA14 EB03 EB09 EC01 EC04 FA10 FA12 FB01 FB02 FB03 3G301 HA00 HA04 HA08 HA11 HA15 JA03 JA04 KA06 KA11 LA00 LA01 LB01 MA01 MA11 MA18 NA06 NA07 NA08 NC04 NE03 NE08 NE11 NE12 PA07A PA07Z PA11A PA11Z PB03Z PD02Z PD12Z PE01Z PE08Z PF01Z PF03Z PF07Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過給機を有するエンジンと、該エンジン
    から駆動輪に至る動力伝達経路に設けられた摩擦係合装
    置とを有する車両において、エンジンの出力トルクを推
    定するエンジントルク推定手段と、該エンジントルク推
    定手段により推定されたエンジン出力トルクに基づいて
    前記摩擦係合装置の係合あるいは開放の際の係合力を制
    御する係合力制御手段とを備える制御装置であって、 前記係合力制御手段による前記油圧式摩擦係合装置の係
    合力の制御中であるか否かを判定する係合力制御中判定
    手段と、 該係合力制御中判定手段により前記係合力制御手段によ
    る前記摩擦係合装置の係合力の制御中であると判定され
    る場合は、前記過給状態をその変更要求にしたがって変
    化させる際、前記過給機による過給圧の変化に伴うエン
    ジンの出力トルクの変化を抑制するように前記エンジン
    の運転パラメータを制御する運転パラメータ制御手段と
    を、含むことを特徴とする車両の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記エンジントルク推定手段は、前記過
    給機による過給圧に基づいて前記エンジンの出力トルク
    を推定するものである請求項1の車両の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジントルク推定手段は、前記運
    転パラメータ制御手段による運転パラメータの制御中に
    は、その運転パラメータの制御開始直前に推定されたエ
    ンジンの出力トルクをこの運転パラメータの制御中のエ
    ンジン出力トルクとするものである請求項1または2の
    車両の制御装置。
  4. 【請求項4】 空燃比を制御可能なエンジンと、該エン
    ジンから駆動輪に至る動力伝達経路に設けられた摩擦係
    合装置とを有する車両において、前記エンジンの出力ト
    ルクを推定するエンジントルク推定手段と、該エンジン
    トルク推定手段により推定されたエンジンの出力トルク
    に基づいて前記摩擦係合装置の係合あるいは開放の際の
    係合力を制御する係合力制御手段とを備える制御装置で
    あって、 前記係合力制御手段による前記摩擦係合装置の係合力の
    制御中であるか否かを判定する係合力制御中判定手段
    と、 該係合力制御中判定手段により前記係合力制御手段によ
    る前記摩擦係合装置の係合力の制御中であると判定され
    る場合は、前記空燃比をその変更要求にしたがって変化
    させる際、空燃比の変化に伴うエンジンの出力トルクの
    変化を抑制するように前記エンジンの運転パラメータを
    制御する運転パラメータ制御手段とを、含むことを特徴
    とする車両の制御装置。
  5. 【請求項5】 前記エンジントルク推定手段は、前記空
    燃比に基づいてエンジンの出力トルクを推定するもので
    ある請求項4の車両の制御装置。
  6. 【請求項6】 前記エンジントルク推定手段は、前記運
    転パラメータ制御手段による運転パラメータの制御中に
    は、その運転パラメータの制御開始直前に推定されたエ
    ンジンの出力トルクをこの運転パラメータの制御中のエ
    ンジン出力トルクとするものである請求項4または5の
    車両の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記摩擦係合装置は、油圧式摩擦係合装
    置であり、前記係合力制御手段は、前記摩擦係合装置の
    係合油圧を制御することにより係合力を制御するもので
    ある請求項1乃至6のいずれかの車両の制御装置。
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