JPH05338981A - エスカレーター - Google Patents

エスカレーター

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Publication number
JPH05338981A
JPH05338981A JP14913492A JP14913492A JPH05338981A JP H05338981 A JPH05338981 A JP H05338981A JP 14913492 A JP14913492 A JP 14913492A JP 14913492 A JP14913492 A JP 14913492A JP H05338981 A JPH05338981 A JP H05338981A
Authority
JP
Japan
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fork
movable
tread
wheelchair
escalator
Prior art date
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Pending
Application number
JP14913492A
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English (en)
Inventor
Masaaki Tanaka
正明 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Publication of JPH05338981A publication Critical patent/JPH05338981A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、大形の車椅子を安定して乗せるこ
とができ、これにより乗客の不安感を減少させることが
でき、また車椅子の車輪のパンクを防止することができ
るエスカレーターを得ることを目的とするものである。 【構成】 車椅子運転指令に応じて下部側の端部が低く
なるように傾斜可能な傾斜踏板33eをそれぞれ有してい
る複数個の傾斜ステップ33を、フォークステップ31の上
部側に連続配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続して配置された
複数個のステップ(踏段)を変態させることにより車椅
子の搬送が可能なエスカレーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のエスカレーターとして、
例えば特公平2−14278号公報に示されたものがあ
る。このものは、車椅子運転指令により変態可能な3種
類の特殊なステップを連続配置して、普通ステップの間
に介在させたものである。即ち、3個のうちの中央のス
テップからフォークを突き出して下部側に隣接するステ
ップの踏板を持ち上げることにより、踏板2枚分の車載
スペースを確保し、また中央のステップの上部側に隣接
するステップの踏板を傾斜させて車椅子の足先が当接し
ないようにしたものである。
【0003】また、特開平1−313297号公報に
は、上記のような特殊なステップに正転ピニオン及び逆
転ピニオンを設け、かつそれらに噛み合うラック(車椅
子変態用駆動装置)を固定側に設けることにより、ステ
ップを移動させながら変態動作を行えるようにしたエス
カレーターが示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
スカレーターでは、3個のステップを車椅子用のステッ
プとしているが、手動折り畳み式4輪車(寸法はJIS
9201−1987に示されている。)やこれとほぼ同
じ大きさの電動4輪車は、一般的に前輪と後輪の間隔が
400〜600mmと狭いので、搬送することが可能で
ある。しかし、最近、性能や乗り心地を改善するため
に、電動車椅子が大形化され、全長が1200mm(J
IS9203−1987)のものが認められている。
【0005】このような電動車椅子(一般に、前輪が1
つで後輪が2つのものが多く利用されている。)を従来
のエスカレーターに乗せた場合、例えば図21に示すよ
うに、前輪が普通ステップに乗り上げてしまい、これに
より電動車椅子の姿勢が不安定になり、乗客が電動車椅
子から転落する危険があるとともに、乗客に不安感を与
えるなどの問題点があった。また、電動車椅子の傾斜安
定性は、前方後方ともに20°以下(JIS9203−
1987)であるのに対して、図21に示す傾斜角度θ
は30°近く(ステップ傾斜角度は30°)もあるた
め、電動車椅子自体が転倒する危険があるという問題点
もあった。さらに、図21のように前輪が普通ステップ
の角部に当たる場合には、前輪がパンクする危険がある
という問題点もあった。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、大形の車椅子
を安定して乗せることができ、これにより乗客の不安感
を減少させることができ、また車椅子の車輪のパンクを
防止することができるエスカレーターを得ることを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るエ
スカレーターは、それぞれ傾斜踏板を有する傾斜ステッ
プを、複数個連続配置したものである。
【0008】請求項2の発明に係るエスカレーターは、
それぞれ傾斜踏板を有する傾斜ステップを、複数個連続
配置し、かつ可動踏板を有する可動ステップに車止め装
置を設けたものである。
【0009】請求項3の発明に係るエスカレーターは、
車止め装置を有する車止めステップに、それぞれ傾斜踏
板を有する複数個の傾斜ステップを連続して連結したも
のである。
【0010】
【作用】請求項1の発明においては、傾斜ステップを連
続配置することにより、大形の車椅子を乗せたときの車
椅子の傾斜角度を小さく抑える。
【0011】請求項2の発明においては、傾斜ステップ
を連続配置することにより、大形の車椅子を乗せたとき
の車椅子の傾斜角度を小さく抑え、また車止め装置によ
り車椅子の車輪の移動を阻止する。
【0012】請求項3の発明においては、車止めステッ
プに連続して複数個の傾斜ステップを連続配置すること
により、簡単な構造で、大形の車椅子やカート等を安全
に乗せて搬送する。
【0013】
【実施例】
実施例1.以下、図1〜図18によって請求項1及び請
求項2の発明の一実施例を説明する。図中、1は傾斜し
て配置されたエスカレーターの主枠、2は主枠1に設け
られて詳細は後述するがレールを主体として構成されて
無端状をなす循環路で、主枠1の上面側に往路2aが、
端部には反転部2bが、底面側には復路2cがそれぞれ
形成されている。
【0014】3は循環路2に沿って配置された多数の普
通ステップで、3aはこの軸、3bは軸3aの両端にそ
れぞれ枢持された前輪、3cは普通ステップ3の反軸3
a側に枢着された後輪である。31は普通ステップ3の相
互間に配置されて普通ステップ3と同様に構成されて循
環路2中に1個設けられ、軸31a,前輪31b及び後輪31
cを備えたフォークステップである。
【0015】4はフォークステップ31に設けられた前後
進機構で、41は長手がフォークステップ31の幅方向に配
置されてフォークステップ31に枢持された前後進機構4
の軸、42は軸41に固定された鎖歯車からなる入力体で、
42aはこれの側面に互いに離れて設けられた複数個のピ
ン穴、43は入力体42と一体的に構成されたかさ歯車、44
は鉛直に配置されてフォークステップ31に枢持された軸
で、44aはこれの下端に固定されかさ歯車43とかみ合う
かさ歯車、45は軸44の上端に固定された平歯車である。
【0016】5は直線棒状のフォークで、フォークステ
ップ31に固定された案内体46に直進運動可能に嵌合さ
れ、案内体46の溝形開口部から突出して平歯車45とかみ
合うラック5aが形成されている。45aはフォークステ
ップ31に立設された軸に枢持された平歯車であり、この
平歯車45aは、一側で平歯車45にかみ合い、フォークス
テップ31にフォーク5と対向して設けられた他のフォー
ク5のラック5aに他側でかみ合う。
【0017】6は阻止機構で、6aはL字状をなしL字
の曲部がフォークステップ31に枢着され、入力体42の側
面に沿うL字の一辺の先端部にはピン穴42aに対応した
ピン6bが設けられた阻止機構6のレバー、6cはレバ
ー6aの枢着部に設けられ、ピン6bがピン穴42aに嵌
入する方向にレバー6aを付勢するひねりばね、6dは
フォークステップ31に鉛直に設けられ、かつ鉛直方向に
摺動可能に保持され、上端がレバー6aの反ピン6b側
の一辺の回動端に下方から対向したロッドである。
【0018】32は往路2aにおけるフォークステップ31
の下部側(図1の左側)に連結されている可動ステップ
で、普通ステップ3と同様に構成されて循環路2に設け
られ、軸32a,前輪32b及び後輪32cを備えている。32
dは可動ステップ32のライザー、32eはライザー32dに
沿って可動ステップ32に固定され、かつ空隙32fを隔て
て配置された立壁、32gは立壁32eに設けられた穴、32
hは可動ステップ32の可動踏板、32iは可動踏板32hの
一側から下垂状態に構成され空隙32fに嵌合状態に配置
された可動踏板32hのライザーであり、可動踏板32hの
上昇運動中を通じてライザー32d内側との間に隙間を生
じない曲面に形成されている。32jはライザー32iに設
けられ、穴32gに対応して配置された係合孔、32kは可
動踏板32h裏面に固定され、かつフォーク5の先端が挿
通される係合孔32lが形成されている係合片である。
【0019】7は可動ステップ32に設けられたロック機
構で、71は軸41と同様なロック機構7の軸、72は軸71に
固定された入力体42と同様な入力体、72aは入力体72の
側面に設けられたピン穴42aと同様なピン穴、73はフォ
ークステップ31に設けられた阻止機構6と同様な阻止機
構で、レバー73a,ピン73b,ひねりばね73c及びロッ
ド73dによって構成されている。74は軸71の両端部に固
定された平歯車、75は可動ステップ32に固定されて横断
面リップ付溝形鋼状をなし、溝形の開口部が下向きに配
置されて平歯車74の上方に設けられ、長手が水平に配置
された案内体、76は案内体75及び係合孔32jに遊嵌さ
れ、下面には案内体75の溝の開口部から突出し平歯車74
とかみ合うラック76aが設けられた係合棒である。
【0020】17は車止め装置で、171は可動踏板32hに
枢持され、長手が可動ステップ32の幅方向に配置された
車止め装置17の軸、171aはロック機構7の軸71に固定
された鎖車171b及び可動ステップ32に枢持された鎖車1
71cに無端状に巻き掛けられたローラチェーン、171d
は車止め装置17の軸171に固定されてローラチェーン171
aに係合した鎖車である。
【0021】172は軸171の両端部にそれぞれ固定された
歯車、172aは長手下端部が軸171寄りに、上端部が可動
踏板32hの主枠1下端寄りに、それぞれ配置されて傾斜
し、長手に歯車172に係合したラック172bを備えた車止
め体で、可動踏板32hに設けられた案内具172cに遊嵌
され上端が可動踏板32hに設けられた穴に対向し常時は
引退位置に配置される。
【0022】173は車止め装置17の固定機構で、173aは
可動踏板32hに設けられた支持部173bにより上下動可
能に支持され、下端が駆動機構8の可動枠83の最上縁に
対向した作動棒、173cは作動棒173aに一端が固定され
て突出し、軸171の上方に配置された腕、173dは腕173
cの突出端に下向きに突設されて軸171に設けられた十
字穴171eに対向したピン、173eは作動棒173aに嵌合
されて支持部173bと腕173cとの間に配置され、腕173
cを下方に付勢する圧縮ばねである。
【0023】8は主枠1の往路2aの両端部に設けられ
ている駆動機構であり、この駆動機構8は、フォークス
テップ31及び可動ステップ32の内蔵装置である前後進機
構4,ロック機構7及び車止め装置17を自動的に作動さ
せるためのものである。81は駆動機構8の枠、81aは枠
81から立設された案内棒、82は枠81に固定され、ねじ82
aからなる出力軸を持つ昇降用のブレーキ付電動機であ
る。
【0024】83は駆動機構8の可動枠、83aはこれの下
面に固定され、ねじ82aに対応した雌ねじを持つ筒状の
係合子、83bは可動枠83の下面に固定され、案内棒81a
が嵌される筒体からなる案内体、84は駆動機構8の第1
駆動装置でフォークステップ31の入力体42に対応し、84
Aは可動枠83の主枠1長手に沿う端部に設けられ、軸線
が主枠1幅方向に配置された軸で、84aはこの軸84Aに
固定された鎖歯車、84bは可動枠83の鎖歯車84aと対向
した端部に枢着された鎖歯車、84cは3列ローラチェー
ンからなり無端状に構成されて鎖歯車84a,84bに巻き
掛けられ、3列の中央列が前後進機構4の鎖歯車42に対
応した駆動帯、85は可動枠83に設けられて軸84Aを駆動
する第1駆動装置84の電動機である。
【0025】184は駆動機構8の第2駆動装置であり、
可動ステップ32の入力体72に対応して配置されて第1駆
動装置84と同様に構成されている。184Aは可動枠83に
設けられ、軸線が主枠1の幅方向に配置された軸、184
aは軸184Aに固定された鎖歯車、184bは鎖歯車184a
に対向し可動枠83に枢着された鎖歯車、184cは3列ロ
ーラチェーンからなり無端状に構成されて鎖歯車184
a,184bに巻き掛けられ、3列の中央列が鎖歯車72に
対応した駆動帯、185は可動枠83に設けられて軸184Aを
駆動する第2駆動装置184の電動機である。
【0026】9は普通ステップ3,フォークステップ3
1,可動ステップ32及び後述する傾斜ステップ33の軸3
a,31a,32a,33bに係合され、循環路2に沿って配
置された踏段鎖、10は循環路2に沿って主枠1に固定さ
れ、前輪3b,31b,32b,33cを案内する前輪レー
ル、11は循環路2に沿って主枠1に固定され、後輪3
c,31c,32c,33dを案内する後輪レールである。
【0027】12は枠81に設けられ、可動枠83の後退完了
を検出するスイッチからなる第1検出器であり、後述す
る前後進機構284の後退検出も兼用する。13は枠81に設
けられ、可動枠83の上昇完了を検出するスイッチからな
る第2検出器であり、後述する前進機構284の上昇検出
も兼用する。14は電動機85の軸に設けられ、電動機85の
回転数により動作しフォーク5の出入量を検出する積算
スイッチからなる第3検出器であり、後述する電動機28
4hの起動・停止スイッチを兼用している。14aは電動
機185の軸に設けられ、電動機185の回転数により動作し
係合棒75の出入量を検出する積算スイッチからなる第4
検出器である。
【0028】33は往路2aにおけるフォークステップ31
の上部側に連結されている傾斜ステップであり、この傾
斜ステップ33は、2個連続して連結されている。33aは
傾斜ステップ33の幅方向の両縁部の上面を形成する固定
踏板、33bは傾斜ステップ33の軸、33cは軸33bの両端
にそれぞれ枢持された前輪、33dは傾斜ステップ33の反
軸33b側に枢着された後輪、33eは固定踏板33aの間に
配置された傾斜踏板であり、この傾斜踏板33eは、車椅
子の幅寸法Wよりも広い幅に形成され、主枠1の上端部
1a寄りの縁部がピン33fによって固定踏板33aに枢着
されている。33gは傾斜ステップ33の本体の左右を連結
した連結部材である。
【0029】15は傾斜踏板33eの下側に設けられた可動
機構で、15aは両端が傾斜踏板33eの幅方向の両側にそ
れぞれ設けられて下垂したブラケット33hに固定された
可動機構15の案内棒、15bは案内棒15aの下側にこれと
は離れて平行に配置され、両端がブラケット33hに枢持
され、かつ両端部に互いに反対向きのねじ15cがそれぞ
れ設けられた作動軸、15dは両側のブラケット33h寄り
にそれぞれ配置されて上端が案内棒15aに遊嵌し、中間
部は作動軸15bのねじ15cにねじ込まれて下垂して下端
部にはローラ15eを枢持した可動機構15の入力体、15
fは入力体15dに突設されてブラケット33hに遊貫通さ
れて固定踏板33aと一体に作られてフレーム33Aの穴に
嵌合する保持子、15gは作動軸15bに固定された鎖歯
車からなる入力体、16は主枠1に固定されて往路2aに
沿って配置されて入力体15dのローラ15eに対応した作
動レールである。
【0030】18は主枠1に装着されて往路2aの両端部
で駆動機構8の隣りに配置され、車椅子客100をエスカ
レータに乗せて運転するときに傾斜ステップ33の可動機
構15を自動的に作動させる、駆動機構8と同様な機構と
機能を持った変位機構であり、18aは主枠1の部材から
突設された腕体、18bは腕体18aから立設された案内
棒、18cは腕体18aに固定され、ねじ18dからなる出力
軸を持つ昇降用のブレーキ付電動機である。
【0031】284は変位機構18の前進駆動機構で、284a
はそのフレーム、284bはこれの下面に固定され、ねじ1
8dに対応した雌ねじを持つ筒状の係合子、284cはフレ
ーム284aの下面に固定され、案内棒18bが遊嵌される
筒体からなる案内体、284Aは第3駆動装置で傾斜ステ
ップ33の入力体15gに対応し、284dは前進駆動機構284
の主枠1長手に沿う端部に設けられて軸線が主枠1幅方
向に配置された軸で、284eはこの軸284dに固定された
鎖歯車、284fは鎖歯車284eに対向し前進駆動機構284
の鎖歯車284eと対向した端部に枢着された鎖歯車、284
gは3列ローラチェーンからなり無端状に構成されて鎖
歯車84e,84fに巻き掛けられ、3列の中央列が可動機
構15の入力体15gに対応している駆動帯、284hはフレ
ーム284aに設けられて軸284dを駆動する第3駆動装置
285Aの電動機である。
【0032】次に、動作について説明する。普通ステッ
プ3の間にフォークステップ31が配置され、またフォー
クステップ31の主枠1下端側に可動ステップ32が配置さ
れて踏段鎖9によって連結される。そして常時は図2に
示すようにフォーク5は引退位置に、また駆動機構8は
可動枠83が後退位置に保持されている。さらに、図14
のとおり、係合棒76が係合孔32j、穴32gに挿し込ま
れ、可動踏板32hが可動ステップ32に保持されている。
さらにまた、阻止機構6,73のピン6b,73bが入力体
42,72のピン穴42a,72aに嵌合し、前後進機構4及び
ロック機構7の動作が阻止される。
【0033】また、車止め体172aは可動踏板32hの踏
面から引退した位置に配置され、可動枠83が後退してい
ることによってピン173bが図18のとおり軸171の十字
穴171eのいずれかに嵌合され、固定機構173が動作し車
止め装置17の動作が阻止される。さらに、フォークステ
ップ31の主枠1上端側に、傾斜ステップ33が配置されて
おり、常時は前進駆動機構284が図2に示すように後退
位置に保持されている。可動機構15の入力体15dは、図
6のとおり可動踏板33eのブラケット33hに接して後退
位置に配置されており、ローラ15eは作動レール16
から離れている。そして、保持子15fが固定踏板33a
のブラケット33Aに嵌合することによって、傾斜踏板33
eが水平位置に保持されている。
【0034】このような状態で主枠1に設けられた駆動
装置(図示しない)によって踏段鎖9を介して各ステッ
プ3,31,32,33が循環路2を循環運転される。このと
き前輪レール10によって前輪3b,31b,32b,33c
が、後輪レール11によって後輪3c,31c,32c,33d
が案内され、普通ステップ3は勿論、他の特殊なステッ
プ31,32,33も、駆動機構8及び変位機構18には何等係
合せずに移動し、一般の乗客が搬送される。
【0035】これに対して、車椅子使用者を例えば主枠
1の下端から上端へ搬送する場合には、次に述べる車椅
子用運転操作が行なわれる。即ち、フォーク,可動及び
傾斜ステップ31,32,33が、往路2a下端部の水平移動
箇所に停止され、図1及び図2に示す状態に配置され
る。続いて、図7に示す如く、車椅子使用者100がフォ
ークステップ31及び可動ステップ32の上に乗り込む。
【0036】次に、電動機82が付勢されるとねじ82a,
係合子83a及び案内棒81a,案内体83bに案内されて可
動枠83が図7に示すように上昇する。そして、第2検出
器13の動作により、電動機82が消勢されてブレーキがか
かって停止し、駆動帯84cが入力体42に、駆動帯184c
は入力体72に係合する。また、可動枠83の上昇により、
ロッド6d,73dが押圧されて上昇するので、レバー6
a,73aが回動しピン6b,73bが入力体42,72のピン
穴42a,72aから外れる。この後、電動機85が付勢さ
れ、鎖歯車84a,84bを介して駆動帯84cが運転され
て、入力体42が回転する。すると、かさ歯車43,44a、
平歯車45,45a、ラック5aのかみ合いによって、フォ
ーク5が図7に示したとおり突出する。第3検出器14が
働いて電動機85が停止すると、フォーク5の係合片32k
への係合が完了し、車椅子用踏段が形成される。
【0037】一方、可動枠83の上昇により、作動棒173
aが押圧され、上昇ピン173dが十字穴171eより外れて
固定機構173の動作が解除される。また、電動機185が付
勢されることにより、鎖歯車184a,184bを介して駆動
帯184cが運転され、これによる入力体72及び鎖車171b
の回転を介してローラチェーン171a及び鎖車171dが動
作する。これにより、車止め装置17の軸171が回動さ
れ、歯車172及びラック172bを介して案内体172aが上
昇し、図7,図9及び図13に示すように、可動踏板32
hの踏面から突出した状態となる。
【0038】また、車止め装置17の動作と同期して、入
力体72の回転によって平歯車74及びラック76aを介して
係合棒76が穴32g及び係合孔32jから引退し、ライザー
32iと立壁32eの係合が解除され図7に示す状態とな
る。ここまで至ると第4検出器14aが動作して、電動機
185が消勢されて停止する。
【0039】さらに、電動機82とともに変位機構18の電
動機18cも付勢され、駆動機構8の場合と同時にねじ18
dの回転により前進駆動機構284が図7に示すように上
昇し、駆動帯284gが可動機構15の入力体15gに係合
し、電動機82と一緒に電動機18cが消勢されてブレーキ
がきいて停止する。次に、第3駆動機構284Aの電動機2
84hが付勢され、駆動帯284gを介して作動軸15bが回
転する。これにより、入力体15dがねじ15cにより前進
してローラ15eが作動レール16に嵌合する。そして、図
10に示す状態に達すると、兼用になっている第3検出
器14の作動によって電動機284hは停止する。
【0040】その後、電動機82,18cが逆転付勢されて
可動枠83及び前進駆動帯機構284が下降し、第1検出器1
2が押圧されると電動機82,18cが消勢され、後退位置
に帰着し停止する。また、可動枠83の下降によって阻止
機構6,73が掛かるように戻り、前後進機構4及びロッ
ク機構7の自由運動が阻止され、また固定機構173も掛
かって車止め装置17が固定される。
【0041】次いで、エスカレーター、即ち全部のステ
ップ3,31,32,33が運転されると、フォークステップ
31及び可動ステップ32が傾斜移動に移行するに従って、
フォーク5に支持された可動踏板32hがフォークステッ
プ31と連結されて上昇し、図10に示す状態となる。こ
れによって、車椅子の積載スペースが水平に維持され
る。
【0042】また、傾斜ステップ33のローラ15eが作動
レール16に嵌合しているので、傾斜ステップ33が傾斜移
動に移るに従ってローラ15eが作動レール16に案内さ
れ、傾斜踏板33eがピン33fを中心として回動し、その
主枠1の下端部1b側が下降して傾斜して図10に示す
状態となり、車椅子使用者の足先100aが傾斜ステップ3
3に当接することなく広いスペースの中で安全に搬送さ
れる。
【0043】また、フォーク,可動及び傾斜ステップ3
1,32,33が往路2aの上端部の水平路に移行する際に
は、傾斜踏板33eが水平状態に回動復元し、可動踏板32
hも傾斜踏板32の中に収納復元する。そして、フォーク
ステップ31及び可動ステップ32が駆動機構8の上に、傾
斜ステップ33が変位機構18の上にそれぞれ達し、入力
体42が駆動帯84c、入力体72が駆動体184c、入力体15
gが駆動体284gの夫々が対応する駆動帯直上位置に至
ると、エスカレーターの運転を停止させる。
【0044】エスカレーターが停止したら、直ちに上端
部の駆動機構8及び変位機構18を作動させて、フォーク
5を可動ステップ32から抜き、案内体172aを可動ステ
ップの中に引込ませ、また車椅子使用者をエスカレータ
から降ろす。即ち、下端部で行なったと同様に、まず電
動機82,18cを付勢し、可動枠83及び前進駆動機構284
を上昇させ、阻止機構6,73と固定機構173を解錠し、
駆動帯84c,184c,284gをそれぞれ対応する入力体4
2,72,15gに噛合わせる。
【0045】次いで、電動機85,185,284hを下端部と
は逆回転駆動し、案内体172a及びフォーク5をそれぞ
れのステップの中に引退収納する。また、これと同期し
て入力体15dを後退させ、係合棒76を係合孔32jに嵌入
し、ローラ15eを作動レール16より外し、さらに保持
子15fをブラケット33Aに嵌合させ、傾斜踏板33eの自
由回転を止める。
【0046】続いて、電動機82,18cを前記の上昇の場
合とは逆回転に付勢し、可動枠83及び前進駆動機構284
を下降させる。そして、下降と同期して阻止機構6,73
と固定機構173が施錠に働き、ロック機構7,車止め装
置17及び前後進機構4の運動を阻止するので、フォー
ク,可動及び傾斜ステップ31,32,33は普通ステップ3
と同機能をするステップに戻る。なお、継続して可動枠
83と前進駆動機構284は下降し、元位置に到達すると電
動機82,18cが停止する。以上にて、車椅子利用者を搬
送する際の一連の操作が終了する。この後は、エスカレ
ーターを通常通り一般の乗客を搬送する運転を行なう。
【0047】上記のように構成されたエスカレーターに
おいては、傾斜踏板33eを有する傾斜ステップ33が2個
連続して連結されているので、図18に示すように、大
形の電動車椅子の傾斜角度θは従来よりも小さい約10
〜13°となり、JIS9203−1987に示す傾斜
安定角度は20°以下となる。従って、大形の電動車椅
子を安定して乗せることができ、これにより乗客の不安
感を解消することができ、また前輪が普通ステップ3の
角部に乗り上げることによるパンクも防止することがで
きる。さらに、車止め装置17により、可動踏板32h上で
の車輪の移動が確実に阻止され、安全性がさらに高くな
る。
【0048】また、フォーク,可動及び傾斜ステップ3
1,32,33が3個連続配置された構成は、従来から変更
されていないため、手動折り畳み式4輪車椅子や電動4
輪車椅子などの比較的小形の車椅子については、従来同
様に安全性を確保できる。
【0049】さらに、上記実施例1では2枚の傾斜踏板
33eにより連続した面一の傾斜面が形成されるので、電
動車椅子の寸法、特にその前輪と後輪との間隔が製作業
者により多少違っていた場合でも、安全かつスムーズに
乗せることができる。
【0050】実施例2.次に、図19は請求項3の発明
の一実施例によるエスカレーターの要部を示す概略の側
面図である。図において、34は普通ステップ3間に1個
設けられ、実施例1と同様の車止め装置17を有している
車止めステップであり、この車止めステップ34は、実施
例1の可動ステップ32とは異なり、可動踏板32hを有し
ていない。また、この車止めステップ34の上部側には、
実施例1と同様の傾斜ステップ33が、3個連続して連結
されている。
【0051】このようなエスカレーターでは、図18と
同様の大形の電動車椅子を乗せた場合、その傾斜角度は
約25°とややきつくはなるが、登坂能力を持つこの種
の電動車椅子や重心の低い電動車椅子であれば、この程
度の傾斜角度は十分に許容される。また、空港等で使用
されている手荷物用カートやデパート,スーパー等で使
用されている買物用カートなども、安全に乗せることが
できる。
【0052】このように、実施例2のエスカレーターに
よれば、車止めステップ34が可動ステップ32により極め
て簡単な構成になり、またフォークステップ、即ちフォ
ークステップ31も省略できる。このため、フォーク5の
係合がなくなり、組立の精度の許容範囲がある程度広く
なる。また、フォークステップ31を駆動するための主枠
1側の装置も不要となり、全体が安価になるとともに故
障を減少させることが可能となる。
【0053】ここで、図20は実施例1のエスカレータ
ーの一部を拡大して示す側面図である。図のように、フ
ォークステップ31の前輪31aと前輪レール10との間に
は、隙間Gが存在している。このため、可動ステップ32
の可動踏板32hに荷重Wが加わった場合、フォークステ
ップ31及び可動踏板32hが、図の一点鎖線に示すように
後輪31cを中心に回動する。これにより、可動踏板32h
は、寸法δだけ下がってしまう。また、この寸法δは、
フォーク5と係合片32kとの隙間によっても大きくなっ
てしまう。
【0054】これに対して、上記実施例2では、車椅子
の車輪が乗った車止めステップ34の踏板の下がり量δが
殆どなくなるので、車椅子利用の乗客にぐらつきによる
不安感を持たせない。
【0055】また、この実施例2でも、傾斜ステップ33
の傾斜踏板33eを3個連続して面一としているので、前
輪と後輪との間隔が異なる電動車椅子は勿論、あるゆる
種類のカートもスムーズに乗降させることができる。
【0056】なお、車椅子使用者100が車椅子用のステ
ップ31,32,33,34に乗り込んだ後、車椅子の車輪100
bにブレーキを掛けてエスカレーターを運転する取扱に
した場合などには、車止め装置17はその一連の機構を省
略してもよい。また、車椅子用の各ステップ31,32,3
3,34を変態させるための具体的な機構については、上
記実施例1,2に限定されるものではなく、例えば特開
平1−313297号公報に示されたラック・ピニオン
式のものなどでもよい。さらに、傾斜ステップ33の個数
は、2個以上であれば、必要に応じて増減させてもよ
い。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
エスカレーターは、複数個の傾斜ステップを連続配置し
たので、大形の電動車椅子を乗せた場合に、その傾斜角
度を小さくして安全性を向上させることができるととも
に、乗客の不安感を減少させることができ、また車椅子
の車輪のパンクを防止することができるなどの効果を奏
する。
【0058】また、請求項2の発明のエスカレーター
は、複数個の傾斜ステップを連続配置し、かつ可動ステ
ップに車止め装置を設けたので、上記請求項1の発明の
効果に加えて、車椅子の転落をより確実に防止して、安
全性をさらに向上させることができるという効果を奏す
る。
【0059】さらに、請求項3の発明のエスカレーター
は、車止め装置を有する車止めステップに、それぞれ傾
斜踏板を有する複数個の傾斜ステップを連続して連結し
たので、構造を簡単にして、全体を安価にしつつ、大形
の車椅子を安定して乗せることができるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項2の発明の一実施例による
エスカレーターを示す概略の側面図である。
【図2】図1のII部の拡大図である。
【図3】図2の平面図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う矢視断面図である。
【図5】図2のV−V線に沿う矢視断面図である。
【図6】図2のVI−VI線に沿う矢視断面図である。
【図7】図4の変態動作時の状態を示す断面図である。
【図8】図5の変態動作時の状態を示す断面図である。
【図9】図6の変態動作時の状態を示す断面図である。
【図10】図1のエスカレーターの車椅子運転時の状態
を示す要部拡大側面図である。
【図11】図10のXI−XI線に沿う矢視断面図であ
る。
【図12】図10の車止め体が可動踏板の踏面から突出
した状態を示す断面図である。
【図13】図2のXIII−XIII線に沿う矢視断面図であ
る。
【図14】図2のXIV−XIV線に沿う矢視断面図で
ある。
【図15】図14のXV−XV線に沿う矢視断面図であ
る。
【図16】図15のXVI部の拡大図である。
【図17】図4及び図5のXVII−XVIIに沿う矢視断
面図である。
【図18】図1のエスカレーターに大形の電動車椅子を
乗せた状態を示す概略の構成図である。
【図19】請求項3の発明の一実施例によるエスカレー
ターに大形の電動車椅子を乗せた状態を示す概略の構成
図である。
【図20】図1のエスカレーターのフォークステップ及
び可動ステップとレールとの係合状態を拡大して示すそ
工面図である。
【図21】従来の車椅子運転可能なエスカレーターに大
形の電動車椅子を乗せた状態の一例を示す概略の構成図
である。
【符号の説明】
2 循環路 2a 往路 3 普通ステップ 5 フォーク 17 車止め装置 31 フォークステップ 32 可動ステップ 32h 可動踏板 33 傾斜ステップ 33e 傾斜踏板 34 車止めステップ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 普通ステップ間に設けられ、車椅子運転
    指令に応じて水平方向に出入可能なフォークを有してい
    るフォークステップと、 上記普通ステップの循環路の往路における上記フォーク
    ステップの下部側に連結され、上記フォークにより持ち
    上げられて上記フォークステップの踏面と水平に連続し
    た踏面を形成する上下動可能な可動踏板を有している可
    動ステップと、上記往路における上記フォークステップ
    の上部側に連続して連結され、上記車椅子運転指令に応
    じて下部側の端部が低くなるように傾斜可能な傾斜踏板
    をそれぞれ有している複数個の傾斜ステップとを備えて
    いることを特徴とするエスカレーター。
  2. 【請求項2】 普通ステップ間に設けられ、車椅子運転
    指令に応じて水平方向に出入可能なフォークを有してい
    るフォークステップと、 上記普通ステップの循環路の往路における上記フォーク
    ステップの下部側に連結されいおり、上記フォークによ
    り持ち上げられて上記フォークステップの踏面と水平に
    連続した踏面を形成する上下動可能な可動踏板を有して
    いるとともに、上記車椅子運転指令に応じて上記可動踏
    板上の車輪の移動を阻止する車止め装置を有している可
    動ステップと、 上記往路における上記フォークステップの上部側に連続
    して連結され、上記車椅子運転指令に応じて下部側の端
    部が低くなるように傾斜可能な傾斜踏板をそれぞれ有し
    ている複数個の傾斜ステップと、 を備えていることを特徴とするエスカレーター。
  3. 【請求項3】 普通ステップ間に設けられ、車椅子運転
    指令に応じて踏面上の車輪の移動を阻止する車止め装置
    を有している車止めステップと、 上記普通ステップの循環路の往路における上記車止めス
    テップの上部側に連続して連結され、上記車椅子運転指
    令に応じて下部側の端部が低くなるように傾斜可能な傾
    斜踏板をそれぞれ有している複数個の傾斜ステップとを
    備えていることを特徴とするエスカレーター。
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