JPH0533237Y2 - - Google Patents

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JPH0533237Y2
JPH0533237Y2 JP1986085925U JP8592586U JPH0533237Y2 JP H0533237 Y2 JPH0533237 Y2 JP H0533237Y2 JP 1986085925 U JP1986085925 U JP 1986085925U JP 8592586 U JP8592586 U JP 8592586U JP H0533237 Y2 JPH0533237 Y2 JP H0533237Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、キヤツスルナツトの締付時にこの
キヤツスルナツトと雄ねじ部とに割ピンを貫通さ
せることができるようにキヤツスルナツトの溝と
雄ねじ部の割ピン穴とを連通させるように位置合
わせを行なう割ピン穴位置合わせ機構に関するも
のである。
従来の技術 従来、ナツトを雄ねじ部に締付ける際には、実
開昭56−89428号に示されるようにソケツトの先
端に設けた保持穴にナツトを嵌合し、このソケツ
トをナツトランナにより回転させながら雄ねじ部
にナツトを締付けている。このナツトの締付け作
業は、実開昭59−124028号に示されるようにナツ
トに対する回転駆動力のトルクが増大した時点、
すなわちナツトランナへの負荷が増大した時点で
締付けを終了させて、ナツトランナへの負荷が過
大とならないように行なつている。
ところで、一旦締付けられたナツトの回り止め
のために、雄ねじ部に設けた割ピン穴との間で割
ピンを貫通させるようにナツトの外周部に溝を設
けたキヤツスルナツトが知られている。
このキヤツスルナツトを雄ねじ部に締付ける場
合には、前記従来例と同様にソケツトの保持穴に
キヤツスルナツトを嵌合し、このソケツトをナツ
トランナで回転させながら割ピン穴が設けられた
雄ねじ部に締付けている。
この締付け状態では割ピンを貫通できるように
キヤツスルナツトの溝と雄ねじ部の割ピン穴との
位置を一致する状態にしておく必要があり、従来
は、ソケツトによる締付けが一定トルクに達した
後に締付けを一旦終了し、その後にキヤツスルナ
ツトにレンチを嵌め、熟練した作業者が目視と手
感とに頼りながら一定のトルクでキヤツスルナツ
トを回転させて、キヤツスルナツトの溝と雄ねじ
部の割ピン穴とを一致させるように位置合わせを
行なつている。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、従来のキヤツスルナツトの位置
合わせの方法では、熟練の作業者を必要とするの
みならず、そのような熟練者によつても作業を正
確かつ迅速に行なうことは困難であり、またレン
チによる締付けでは、例えばそのトルクは径の小
さいナツトに対しては700〜900Kg・cm、径の大き
なナツトに対しては850〜1100Kg・cm必要であり、
作業者への負担が大きい。
このためキヤツスルナツトの割ピン穴への位置
合わせは効率よく行なえないという問題点があ
り、また位置合わせを最も近い溝で行な得ず、キ
ヤツスルナツトを必要以上に回して位置合わせを
してしまう場合もあり、トルクにバラツキが生じ
やすいという問題点がある。
この考案は上記問題点を解決することを基本的
な目的とし、キヤツスルナツトの締付け時に割ピ
ン穴との位置合わせを正確かつ迅速にしかも一定
の品質で行なうことができる割ピン位置合わせ機
構を提供するものである。
問題点を解決するための手段 すなわちこの考案の割ピン位置合わせ機構は、
半径方向に貫通して形成した割ピン穴を予め定め
た向きにして雄ねじ部を保持するクランプと、先
端部にキヤツスルナツトを嵌合させて保持し前記
雄ねじ部に向けてその軸線方向に前進してキヤツ
スルナツトを雄ねじ部に螺合させるソケツトと、
そのソケツトと同一軸線上に配置されかつソケツ
トと一体になつて回転する位置合わせ部材と、前
記ソケツトに保持したキヤツスルナツトの溝に対
して予め定めた相対位相にあるよう位置合わせ部
材の外周面に形成したマークと、前記雄ねじ部を
基準とした相対位相位置に配置されて前記マーク
を非接触で感知する感知手段と、前記ソケツトに
よるキヤツスルナツトの締付けトルクが所定トル
クに達したことによる信号と前記感知手段による
感知信号とによつてソケツトの回転を停止させる
制御手段とを有していることを特徴とするもので
ある。
作 用 この考案によれば、ソケツトに嵌合されたキヤ
ツスルナツトの溝とソケツト外周部に嵌合された
マークとは相対位相にあるように位置付けられ、
ソケツトの回転中もこの位相の関係が保持され
る。このソケツトを回転させて割ピン穴が設けら
れた雄ねじ部へキヤツスルナツトが締付けられ
る。この締付けでソケツトに対する回転駆動力が
所定のトルクに達した後、ソケツトが更に回転
し、ソケツトと一体に回転する位置合わせ部材の
外周面に設けたマークを感知手段が感知すると、
締付けトルクが所定のトルクに達したことに伴う
信号と感知手段が出力する信号とに基づいて制御
手段がソケツトを直ちに停止させる。
前記するマークが感知手段により感知された際
には溝と割ピン穴とが連通した状態にあるように
マークおよび感知手段の位置を定めておけば、前
記動作により常に溝と割ピン穴が連通された状態
で正確にソケツトの回転が停止される。
実施例 以下にこの考案の一実施例を説明する。
治具1上にはアツパーアーム2がクランプ3で
固定されており、このアツパーアーム2を挟むよ
うにして両側にナツト締付機4,4が配置されて
いる。
前記アツパーアーム2にはインナーシヤフト5
が設けられ、このインナーシヤフト5の両側部
に、キヤツスルナツトを締付けるべき雄ねじ部6
がそれぞれ設けられており、この雄ねじ部6には
割ピン穴6aが形成されているとともにワツシヤ
7が挿通されている。なお、アツパーアーム2お
よびこれを固定するクランプ3の構造がそれぞれ
予め定められていることにより、割ピン穴6aの
向きが常時、例えば第3図に示す向きとなるよう
になつている。
またナツト締付機4,4は、シリンダ8に連結
されたナツト締付台9上に固定されて、前記雄ね
じ部6に対して接近、離隔方向にそれぞれ移動可
能に構成されている。ナツト締付機4には前記雄
ねじ部6に向けたナツトランナ10が設けられて
おり、さらにこのナツトランナ10の先端にはソ
ケツト11が設けられ、このソケツト11はナツ
トランナ10により軸心を中心として回転駆動さ
れるよう構成されている。
前記雄ねじ部6に締付けられるキヤツスルナツ
ト12は第3図に示されるように断面六角形状か
らなり、外周部の各面には互いに60度間隔で溝1
2aが形成されている。
ソケツト11の先端にはこのキヤツスルナツト
12を嵌合させるように、キヤツスルナツト12
の形状に合わせた六角穴形状の保持穴(図示しな
い)が形成されている。
さらにソケツト11と同一軸線上の位置でソケ
ツト11の先端部から後退した位置には、図1に
示すように、位置合わせ部材13がソケツト11
と共に回転するように嵌合固定されており、この
位置合わせ部材13の外周面には60度間隔で軸心
方向に沿い、かつキヤツスルナツトの溝12aと
同位相の位置に突部13aが設けられている。こ
の突部13aの外側には雄ねじ部6のピン穴6a
方向に沿つて感知手段である近接スイツチ14が
配置されている。
なお、前記ナツトランナ10は第5図に示され
る制御回路すなわち制御手段で制御されており、
この回路ではナツトランナ10を低速および高速
で段階的に回転させ、さらにトルクリミツタ(図
示しない)ではナツトランナ10の回転駆動力が
径の小さいナツトの場合には700Kg・cm、径の大
きいナツトの場合には850Kg・cmのトルクにに達
したことを確認した後に近接スイツチ14の作動
によりナツトランナ10の回転を停止させるよう
に構成されている。
次にこの実施例の動作について説明する。
ソケツト11の先端に設けた保持穴にはキヤツ
スルナツト12が嵌合されており、制御回路では
ナツトランナ10の起動によりCR1部が作動し
てナツトランナ10が低速回転され、同時にタイ
マTR1が作動する。この低速回転時にシリンダ
8でナツト締付機4が移動され、すなわちソケツ
ト11が雄ねじ部6に向けて移動され、キヤツス
ルナツト12は雄ねじ部6に螺合される。ナツト
ランナ10の起動後、所定時間の経過後にはタイ
マTR1によりTR1接点が閉じられてCR2部が
作動してナツトランナ10が高速で回転され、雄
ねじ部6に対して螺合前進する。キヤツスルナツ
ト12が締め込まれてナツトランナ10の回転駆
動力が所定のトルクに達したことがトルクリミツ
タで確認され、ナツトランナ10は所定のトルク
で締付けが続行される。この回転によりソケツト
11の割出し部材13の外周面の突部13aが近
接スイツチ14で感知されると、CR1P部が作
動して、CR1P接点が閉じられるとともにCR3
部が作動する。CR3部の作動によりCR3b接点
が閉じられCR3部は自己保持される。さらにCR
3a接点が開かれてナツトランナ10の回転が停
止される。
このナツトランナ10の停止により、キヤツス
ルナツト12はその溝12aが雄ねじ部6の割ピ
ン6aに対して連通するように位置合わせが行な
われる。この位置合わせではソケツトの回転駆動
力が一定のトルクに達した後に最大でもキヤツス
ルナツトが1/6回転するまでに確実に完了するの
でキヤツスルナツトの締付けトルクのバラツキが
少なく、そのトルクは径の小さいナツトの場合に
は700〜810Kg・cm、径の大きいナツトの場合には
850〜1010Kg・cmの範囲内になる。
なお、この考案において感知手段で感知するマ
ークは前述した突部13aに限定されるものでは
なく、凹部や光学読取りのための記号などで構成
することも可能である。要は感知手段でその接近
を感知することができるものであればよい。した
がつて、この感知手段もマークの種類に応じ適宜
変更されるものである。
感知手段を配置する位置は前記実施例のように
割ピン穴6aに沿う方向に配置する他、キヤツス
ルナツト12の溝12aと割ピン穴6aとが連通
する際にマークが位置する地点の外周に配置する
ものであつてもよく、前記実施例の場合には、割
ピン穴6aと60度の位相差を有する位置(第4図
図示A,B)に配置するものであつてもよく、ま
たキヤツスルナツトの溝の形成場所によつてはこ
れに限定されるものでもない。
同様にマークに溝に対する相対位置も一定のも
のではなく、キヤツスルナツトの溝の形成場所や
感知手段の配置場所により変更可能である。
要は、マークが感知手段で感知される際にはキ
ヤツスルナツトの溝と雄ねじ部の割ピン穴とが連
通する状態になるよう配置するものであればよ
い。
考案の効果 以上説明したようにこの考案によれば、ソケツ
トの外周の所定位置にマークを設け、このマーク
の感知によりソケツトの回転を制御するものとし
たので、熟練者を要することなく、確実にキヤツ
スルナツトの溝と雄ねじ部に割ピンとを連通させ
た状態に位置合わせを行なうことができ、しかも
一定のトルクでキヤツスルナツトの締め込みが行
なわれるので品質の一定性が確保される。またこ
の考案の機構では、キヤツスルナツトの雄ねじ部
への装着、ねじ込み、締付け、ならびに溝と割ピ
ン穴との一致の各作業を一台で行うことができる
ので、設備の簡略化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す斜視図、第
2図はソケツトと割出し部材との嵌合部分の拡大
図であり、Aは正面図、Bは側面図、第3図はソ
ケツトおよび雄ねじ部を示す拡大した斜視図、第
4図はキヤツスルナツトを雄ねじ部に螺合した状
態の一部断面図、第5図はナツトランナの制御回
路を示すものである。 6……雄ねじ部、6a……割ピン穴、10……
ナツトランナ、11……ソケツト、12……キヤ
ツスルナツト、12a……溝、13a……突部、
14……近接スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半径方向に貫通して形成した割ピン穴を予め定
    めた向きにして雄ねじ部を保持するクランプと、
    先端部にキヤツスルナツトを嵌合させて保持し前
    記雄ねじ部に向けてその軸線方向に前進してキヤ
    ツスルナツトを雄ねじ部に螺合させるソケツト
    と、そのソケツトと同一軸線上に配置されかつソ
    ケツトと一体になつて回転する位置合わせ部材
    と、前記ソケツトに保持したキヤツスルナツトの
    溝に対して予め定めた相対位相にあるよう位置合
    わせ部材の外周面に形成したマークと、前記雄ね
    じ部を基準とした相対位相位置に配置されて前記
    マークを非接触で感知する感知手段と、前記ソケ
    ツトによるキヤツスルナツトの締付けトルクが所
    定トルクに達したことによる信号と前記感知手段
    による感知信号とによつてソケツトの回転を停止
    させる制御手段とを有していることを特徴とする
    割ピン位置合わせ機構。
JP1986085925U 1986-06-05 1986-06-05 Expired - Lifetime JPH0533237Y2 (ja)

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JP1986085925U JPH0533237Y2 (ja) 1986-06-05 1986-06-05

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JPS62198028U JPS62198028U (ja) 1987-12-16
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555208U (ja) * 1978-06-26 1980-01-14

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5893472U (ja) * 1981-12-16 1983-06-24 株式会社小松製作所 固着具締付け装置
JPS60100163U (ja) * 1983-12-16 1985-07-08 芝浦メカトロニクス株式会社 溝付ナツト締付用ナツトランナ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS555208U (ja) * 1978-06-26 1980-01-14

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JPS62198028U (ja) 1987-12-16

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