JPH053319Y2 - - Google Patents

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JPH053319Y2
JPH053319Y2 JP1985113830U JP11383085U JPH053319Y2 JP H053319 Y2 JPH053319 Y2 JP H053319Y2 JP 1985113830 U JP1985113830 U JP 1985113830U JP 11383085 U JP11383085 U JP 11383085U JP H053319 Y2 JPH053319 Y2 JP H053319Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
[技術分野] 本考案は優雅な着色粉に関する。さらに詳しく
は、顔料着色樹脂塗膜と透明樹脂塗膜と金属薄膜
とからなる着色箔を破砕した着色粉に関する。 [従来技術] 従来より仏壇、仏具、襖、漆器、陶器、扇子、
額縁、マーク、書籍などの高級装飾用に、あるい
は菓子類、乳製品、その他の食品、薬品、化粧
品、たばこなどの包装の装飾用に、さらに造花な
どの製作用に日本古来の製法による打箔(金箔、
銀箔)の粉が用いられ、またその後考案された金
属蒸着膜とその片面または両面に設けられた樹脂
塗膜とからなる金属蒸着箔の粉が用いられるよう
になつたが、この金属蒸着箔ではその透明な樹脂
塗膜と金属蒸着膜との相乗効果によりその表面光
沢が日本古来の製法による打箔(金箔、銀箔)か
ら得られる粉と比べて極めて強いので、その光沢
を弱めた日本人好みの上品で優雅な金属光沢を有
するしかも種々の色彩を有する着色粉が時として
所望されている。 [考案の目的] 本考案の目的は、日本古来の製法によらず、し
かも日本古来の製法による打箔(金箔、銀箔)か
ら得られる粉と比べてみてもその優雅な金属光沢
において何ら遜色のない着色粉を提供せんとする
ものである。 [考案の構成] 本考案は、少なくとも顔料着色樹脂塗膜Aと透
明樹脂塗膜と金属薄膜Cからなり、これがA/
B/Cの順に密着積層してなる着色箔の破砕小片
からなることを特徴とすする優雅な金属光沢を有
する着色粉に関する。 [実施態様] つぎに図面にもとづいて本考案を説明する。 第1図は本考案の着色粉の実施例を示す拡大断
面図である。 すなわち、本考案の着色粉には、金属薄膜Cの
片面に透明樹脂塗膜Bおよび顔料着色樹脂塗膜A
をこの順に設けたもの、顔料着色樹脂塗膜A、透
明樹脂塗膜B、金属薄膜C、顔料着色樹脂塗膜A
をこの順に設けたもの、および顔料着色樹脂塗膜
A、透明樹脂塗膜B、金属薄膜C、透明樹脂塗膜
B、顔料着色樹脂塗膜Aをこの順に設けたものと
いう3種の態様が含まれる。 本明細書において金属薄膜Cと真空蒸着法、ス
パツタリング法、イオンプレーテイング法などの
通常の金属(合金も含む、以下同様)のこれらの
金属の薄膜形成方法によつて形成された金属の薄
膜のすべてを含むものとする。 本考案において金属薄膜Cは通常10〜100mμの
範囲、好ましくは25〜100mμの範囲、より好まし
くは30〜80mμの範囲から選ばれる。金属薄膜の
厚さが10mμ未満では金属薄膜の光線反射性がほ
とんどなく、充分な優雅な金属光沢が得られず好
ましくない。一方100mμをこえても金属薄膜の光
線反射性はかわらないので優雅な金属光沢に関係
せず経済性の点からも好ましくない。 かかる金属薄膜Cを形成するための金属として
はたとえば、アルミニウム、銅、金、銀、白金、
クロム、インジウム、亜鉛、錫、ニツケル、チタ
ンなどが用いられ、光線反射率と経済性から通常
はアルミニウムが好ましく用いられる。 本考案の着色粉において、顔料着色樹脂塗膜A
の厚さは通常0.1〜5μの範囲、より好ましくは0.5
〜3μの範囲から選ばれる。顔料着色樹脂塗膜A
の厚さが0.1μ未満では連続した顔料着色樹脂塗膜
Aの塗布形成が困難で優雅な金属光沢が得られず
好ましくない。一方5μをこえると着色粉が全体
として硬直でしかもガサガサとしたものとなり従
来金銀粉(打箔から得られるもの)に特有の滑ら
かで優雅な風合いを欠いた粉となるので微細な凹
凸部を有するたとえば仏具などの被装飾体への金
彩加工性が悪るくなるので好ましくない。 かかる顔料着色樹脂塗膜Aを形成するための樹
脂としては熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、電子線
硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂のいずれもが用い
られ、たとえばアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、ポリ
カーボネート、ニトロセルロース、セルロースア
セテート、ウレタン系樹脂、尿素系樹脂、メラミ
ン系樹脂、尿素−メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、アルキツド系樹脂、アミノアルキツド系樹
脂、ロジン変性マレイン酸樹脂などの単独または
ブレンド物が好ましく用いられる。 顔料着色樹脂塗膜Aの形成は前記顔料着色樹脂
塗膜Aを形成するための樹脂の有機溶剤溶液、水
溶液などのロールコーテイング法、グラビアコー
テイング法、リバースコーテイング法、スプレイ
コーテイング法などの通常のコーテイング法によ
り塗布し、乾燥(熱硬化性樹脂、電子線硬化性樹
脂、紫外線硬化性樹脂などのばあいは硬化)する
ことによつて行なわれる。本考案の着色粉におい
て、着色粉を構成する金属薄膜C自体は機械的強
度が弱く摩擦による損傷などを受けやすいので、
顔料着色塗膜A、透明樹脂塗膜B、金属薄膜Cを
この順に設けたものにあつては、金属薄膜Cの面
上に保護樹脂塗膜を設けるようにしてもよい。 透明樹脂塗膜Bは顔料着色樹脂塗膜Aの塗膜表
面が顔料粒子により微細な凹凸粗面となり、この
上に真空蒸着等により設けられる金属薄膜Cが白
濁し、金属光沢がえられなくなるのを防止する目
的で設けられる。透明樹脂塗膜Bの厚さには特に
制限はないが通常0.5〜2μ程度の範囲から適宜選
ばれる。かかる透明樹脂塗膜Bを形成するための
樹脂としては、たとえば前記顔料着色樹脂塗膜A
において用いられたものが好ましく用いられ、ま
た顔料着色樹脂塗膜Aを形成する樹脂と透明樹脂
塗膜Bを形成する樹脂とは同じであつても異なつ
てもよい。 顔料着色樹脂塗膜Aには酸化チタン、亜鉛華、
リトポン、鉛白、鉛丹、ベンガラ、黄鉛、紺青、
群青、カーボン黒などの顔料を単独またはその他
の着色料とを併用した着色料で着色すると同時に
光沢の制御をする目的で添加される。 保護樹脂塗膜の厚さには特に制限はないが通常
0.5〜2μ程度の範囲から適宜選ばれる。かかる保
護樹脂塗膜を形成するための樹脂としては、たと
えば前記顔料着色樹脂塗膜Aにおいて用いられた
ものが好ましく用いられ、また顔料着色樹脂塗膜
Aを形成する樹脂と保護樹脂塗膜を形成する樹脂
とは同じであつても異なつてもよい。 本考案の着色粉は、たとえば支持体上に顔料着
色樹脂塗膜A、透明樹脂塗膜B、金属薄膜C、要
すれば保護樹脂塗膜を形成して、少なくともこれ
らがA/B/Cの順に密着積層した着色箔を形成
し、すなわち(1)顔料着色樹脂塗膜A、透明樹脂塗
膜B、金属薄膜Cをこの順に設けるか、(2)金属薄
膜C、透明樹脂塗膜B、顔料着色樹脂塗膜Aをこ
の順に設けるか、(3)顔料着色樹脂塗膜A、透明樹
脂塗膜B、金属薄膜C、顔料着色樹脂塗膜Aをこ
の順に設けるか、または(4)顔料着色樹脂塗膜A、
透明樹脂塗膜B、金属薄膜C、透明樹脂塗膜B、
顔料着色樹脂塗膜Aをこの順に設けるかして着色
箔を形成し、ついで着色箔(またはこれと保護樹
脂塗膜との一体構造物)を支持体から剥離し、つ
いで要すれば適宜破砕することにより容易にえら
れる。 本考案において着色箔を破砕する方法にはとく
に制限はなく、たとえばハンマーミル、ボールミ
ル、ニーダー、ジエツト粉砕機などを用いる機械
的粉砕方法、凍結粉砕方法、手もみ方法などがい
ずれも採用される。 支持体としては充分な自己保持性を有し、平滑
な表面を有するものであればいずれも用いられる
が、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリア
ミドイミド、ポリエチレン、ポリプロピレン、セ
ルロースアセテート、ポリカーボネート、ポリ塩
化ビニル、フツ素樹脂などの樹脂類またはセロハ
ンなどのフイルム状物またはシート状物、ステン
レスまたはその他の金属のフイルム状物またはシ
ート状物、ガラス板などが適宜用いられる。 着色箔(またはこれと保護樹脂塗膜との一体構
造物)の支持体からの剥離には種々の方法が採用
されうる。 たとえば支持体上に直接にまたは剥離層を介し
て着色箔を設け、ついでこれを機械的に剥離する
方法があげられる。機械的剥離はたとえば支持体
上の着色箔をひつかくことにより、あるいは支持
体と着色箔との積層物を延伸又は屈曲することに
より、あるいは該積層物に振動を与えることによ
り剥離しやすくしたのち紙などを介して真空吸引
機などで吸引することによつて行なわれる。特に
支持体として前記樹脂類のフイルム状物で厚さが
6〜100μ程度のものを用い、かつ積層物を延伸
する事により剥離する方法が、しわ亀裂などのな
い着色箔が連続的に大量生産出来る点から好まし
い。尚、支持体が着色箔との剥離性がよくないば
あいにはシリコーン樹脂、ワツクス、界面活性
剤、金属酸化物、フツ素樹脂などにより支持体表
面を処理しておいてもよい。 また支持体上に水又は有機溶剤に可溶な樹脂被
膜を設け、この上に着色箔(またはこれと保護樹
脂塗膜との一体構造物)を設け、次いでこの積層
物を水又は有機溶剤に浸漬して該樹脂被膜を溶解
することによつて支持体から着色箔を剥離する方
法があげられる。このばあい支持体、顔料着色樹
脂塗膜A、透明樹脂塗膜Bおよび保護樹脂塗膜に
は該樹脂被膜を溶解するために用いる水又は有機
溶剤に侵されないものが用いられる。樹脂被膜用
の樹脂としては、たとえばポリビニールアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ゼラチン、カゼイ
ン、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、ポリビニルメチルエーテル、澱粉ポリ酢
酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ニトロセルロース、
セルロースアセテート、酢酸ビニル−塩化ビニル
共重合体、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポ
リエステル樹脂などの水又は有機溶剤に可溶な樹
脂の単独又はブレンド物があげられる。樹脂被膜
の厚さは通常0.1〜2μの範囲から適宜選択される。 [実施例] つぎに実施例をあげて本考案を説明する。 実施例 1 厚さ40μのポリプロピレンフイルムの上に、酸
化チタン顔料としてエポキシ樹脂の40%(重量
%、以下同様)溶液(メチルエチルケトン、酢酸
エチル、トルエン混合溶剤使用)とイソシアネー
トの40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、トルエン、エチルアセテート混合溶剤使用)
とを6:47:47の割合で混合した塗料を塗布乾燥
して厚さ約0.5μの顔料着色樹脂塗膜Aを形成し
た。ついで該顔料着色樹脂塗膜A上にエピキシ樹
脂の40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチ
ル、トルエン混合溶剤使用)とイソシアネートの
40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ト
ルエン、エチルアセテート混合溶剤使用)とを
1:1の割合で混合した塗料を塗布乾燥して厚さ
約0.5μの透明樹脂塗膜Bを形成した。ついで該透
明樹脂塗膜B上にアルミニウムを真空蒸着法によ
り約50mμの厚さに施して金属薄膜Cを形成した。
ついで該金属薄膜C上にエポキシ樹脂の40%溶液
(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン混
合溶剤使用)とイソシアネートの40%溶液(メチ
ルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、エチル
アセテート混合溶剤使用)とを1:1の割合で混
合した塗料を塗布乾燥して厚さ約0.5μの保護樹脂
塗膜を形成した。 つぎにこの積層物を吸引剥離機にかけて、ポリ
プロピレンフイルムと顔料着色樹脂塗膜Aとの界
面で剥離して、顔料着色樹脂塗膜Aと透明樹脂塗
膜Bと金属薄膜Cと保護樹脂塗膜とからなる片面
が優雅な金属光沢(このばあいは白銀色で適度に
光沢が抑制された)を有し、他の面が鏡面状にア
ルミニウム金属光沢を有する着色箔がえられた。 つぎにこの着色箔をジエツト粉砕機を用いて破
砕し、第2表に示す範囲の平均粒径の銀白色(ア
ルミニウム金属の色彩とは異なる色)の優雅な金
属光沢を有する着色粉をえた。 実施例 2 実施例1と同様にしてポリプロピレンフイルム
の上に、カドミウム赤顔料としてエポキシ樹脂の
40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ト
ルエン混合溶剤使用)とイソシアネートの40%溶
液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエ
ン、エチルアセテート混合溶剤使用)とを6:
47:47の割合で混合した塗料を塗布乾燥して厚さ
約1μの顔料着色樹脂塗膜Aを形成した。ついで
該顔料着色樹脂塗膜A上にエポキシ樹脂の40%溶
液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン
混合溶剤使用)とイソシアネートの40%溶液(メ
チルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、エチ
ルアセテート混合溶剤使用)とを1:1の割合で
混合した塗料を塗布乾燥して厚さ約1μの透明樹
脂塗膜Bを形成した。ついで該透明樹脂塗膜B上
にアルミニウムを真空蒸着法により約50mμの厚
さに施して金属薄膜Cを形成した。ついで該金属
薄膜C上にもカドミウム赤顔料とエポキシ樹脂の
40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、ト
ルエン混合溶剤使用)とイソシアネートの40%溶
液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエ
ン、エチルアセテート混合溶剤使用)とを6:
47:47の割合で混合した塗料を塗布乾燥して厚さ
約1μの顔料着色樹脂塗膜Aを形成した。 つぎにこの積層物を吸引剥離機にかけて、ポリ
プロピレンフイルムと顔料着色樹脂塗膜Aとの界
面で剥離して、顔料着色樹脂塗膜Aと透明樹脂塗
膜Bと金属薄膜Cと顔料着色樹脂塗膜Aとからな
る両面が優雅な金属光沢(このばあいは淡赤色で
適度に光沢が抑制された)を有する着色箔がえら
れた。 つぎにこの着色箔をジエツト粉砕機を用いて破
砕し、第2表に示す範囲の平均粒径の淡赤色をし
た優雅な金属光沢を有する着色粉をえた。 実施例 3 実施例1と同様にしてポリプロピレンフイルム
の上に、カドミウム赤顔料とエポキシ樹脂の40%
溶液(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエ
ン混合溶剤使用)とイソシアネートの40%溶液
(メチルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン、
エチルアセテート混合溶剤使用)とを6:47:47
の割合で混合した塗料を塗布乾燥して厚さ約1μ
の顔料着色樹脂塗膜Aを形成した。ついで該顔料
着色樹脂塗膜A上にエピキシ樹脂の40%溶液(メ
チルエチルケトン、酢酸エチル、トルエン混合溶
剤使用)とイソシアネートの40%溶液(メチルエ
チルケトン、酢酸エチル、トルエン、エチルアセ
テート混合溶剤使用)とを1:1の割合で混合し
た塗料を塗布乾燥して厚さ約1μの透明樹脂塗膜
Bを形成した。ついで該透明樹脂塗膜B上にアル
ミニウムを真空蒸着法により約50mμの厚さに施
して金属薄膜Cを形成した。ついで該金属薄膜C
上にもエポキシ樹脂の40%溶液(メチルエチルケ
トン、酢酸エチル、トルエン混合溶剤使用)とイ
ソシアネートの40%溶液(メチルエチルケトン、
酢酸エチル、トルエン、エチルアセテート混合溶
剤使用)とを1:1の割合で混合した塗料を塗布
乾燥して厚さ約1μの透明樹脂塗膜Bを形成した。
ついで該透明樹脂塗膜B上にカドミウム赤顔料と
エポキシ樹脂の40%溶液(メチルエチルケトン、
酢酸エチル、トルエン混合溶剤使用)とイソシア
ネートの40%溶液(メチルエチルケトン、酢酸エ
チル、トルエン、エチルアセテート混合溶剤使
用)とを6:47:47の割合で混合した塗料を塗布
乾燥して厚さ約1μの顔料着色樹脂塗膜Aを形成
した。 つぎにこの積層物を吸引剥離機にかけ
て、ポリプロピレンフイルムと顔料着色樹脂塗膜
Aとの界面で剥離して、顔料着色樹脂塗膜Aと透
明樹脂塗膜Bと金属薄膜Cと透明樹脂塗膜Bと顔
料着色樹脂塗膜Aとからなる両面が優雅な金属光
沢(このばあいは淡赤色で適度に光沢が抑制され
た)を有する着色箔がえられた。 つぎにこの着色箔をジエツト粉砕機を用いて破
砕し、第2表に示す範囲の平均粒径の淡赤色をし
た優雅な金属光沢を有する着色粉をえた。 つぎにこの着色粉(平均粒径20μ、厚さ約2μ)
5部とポリアミド樹脂20部との混合物をイソプロ
ピルアルコール、トルエン、エチルアルコールの
混合溶剤に混合分散して塗料を調整し、これをプ
ラスチツク玉に塗布、乾燥して厚さ20μの塗膜を
えた。えられた塗膜は美麗な淡赤色の金属光沢を
呈しあたかもピンク色の真珠のごとくであつた。 [効果] 実施例1、2および3から明らかなる通り、実
施例1の場合には片面が銀白色で適度に光沢が抑
制され他の面の鏡面状のアルミニウム金属光沢を
有する着色粉がえられた。実施例2および3の場
合には両面が淡赤色で適度に光沢が抑制された優
雅な金属光沢をそれぞれ有する着色粉がえられ
た。 本考案の着色粉は、従来金粉銀粉の使用された
用途に用いられる。かかる着色粉は従来の金粉銀
粉の単調な色彩にくらべて種々所望に彩色された
金属光沢を有して、装飾性にきわめてすぐれたも
のが得られるから、従来の金粉銀粉と同様にあら
ゆる用途に用いられる。 塗料用金属色顔料として。塗料には通常一般
の塗料はもちろんのこと、車両等の塗装用塗
料、デイスプレイ用塗料、ガラス、プラスチツ
ク用塗料、捺染用塗料、熱線反射用塗料、装飾
糸用塗料、水引用塗料などが含まれる。 印刷インクの金属色顔料として。印刷インク
には通常の印刷インクのほかグラビア印刷イン
ク、オフセツト印刷インクなどが含まれる。 筆記用インクの金属顔料として。筆記用イン
クにはボールペン用インク、サインペン用イン
ク、万年筆用インク、レターリング用インク、
毛筆用インクなどが含まれる。 絵の具の金属色顔料として。水彩絵の具およ
び油絵の具などが含まれる。 固形絵画用媒材の金属色顔料として。固形絵
画用媒材にはクレヨン、パス類、鉛筆の色芯、
チヨーク、チヤコなどが含まれる。 メーキヤツプ化粧料の金属色顔料として。メ
ーキヤツプ化粧料にはアイシヤドー、ヘアクレ
ヨン、フアウンデーシヨン、粉おしろい、口
紅、チツク、ほほ紅、マニキユア、ヘアスプレ
イ、化粧水、ヘアローシヨン、頭髪油などが含
まれる。 粉体塗装用塗料の金属色顔料として。 散布式印刷用の金属色顔料として。 プラスチツク成形品用金属色顔料として。 着色粉の粒径は用途により好ましい範囲が異な
るが、前記用途〜については、通常0.2〜
500μ程度の範囲の平均粒径が適宜選択される。
着色粉の厚さ(着色粉の厚さに相当)も用途によ
り異なるが、通常着色粉における厚さを0.1〜2μ
程度の範囲から適宜選択される。 第一表に各用途における着色粉の好ましいおお
よその平均粒径および厚さを示す。
【表】
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の着色粉の実施例を示す部分拡
大断面図である。 図面の主な符号、A……顔料着色樹脂塗膜、B
……透明樹脂塗膜、C……金属薄膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 少なくとも顔料着色樹脂塗膜A、透明樹脂塗
    膜Bおよび金属薄膜Cとからなり、これらが
    A/B/Cの順に密着積層してなる着色箔の破
    砕小片からなることを特徴とする優雅な金属光
    沢を有する着色粉。 (2) 顔料着色樹脂塗膜A、透明樹脂塗膜Bおよび
    金属薄膜CとがA/C/B/Aの順に密着積層
    してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    着色粉。 (3) 顔料着色樹脂塗膜A、透明樹脂塗膜Bおよび
    金属薄膜CとがA/B/C/B/Aの順に密着
    積層してなる実用新案登録請求の範囲第1項記
    載の着色粉。
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JPS58203039A (ja) * 1982-05-22 1983-11-26 尾池工業株式会社 虹彩箔および虹彩粉

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